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2017年12月05日 (火)

【ライブレポート】<NoGoD>ONEMAN TOUR [prùf] FINAL:2017年12月2日(土)渋谷CLUB QUATTRO「俺らは最高に幸せなバンドだ!」

REPORT - 23:29:02

NoGoD、二度目の10周年を駆け抜けた集大成となるツアーファイナルは感動の渦の中終演!!

 

現メンバーで10周年を迎えたNoGoDが、渋谷CLUB QUATTROにて、9月から駆け抜けてきたワンマンツアー[prùf]のファイナルを迎えた。CLUB QUATTRO10年前にNoGoDが現メンバーで初めてステージに立った思い出の場所。最新アルバム『proof』を引っ提げた長いツアーのファイナルと同時に、NoGoDにとってもファンにとっても深い意味のあるライヴとなった。

 

真っ赤な照明のなか、アルバム1曲目にも収録されている鋭く耳を刺す「In the cage…」でステージにメンバーが集結していく。照明が眩しく輝きを放つと団長(Vo.)が登場。「break out」へ。会場では一斉に力強く拳が上がる。『元気だったか東京!!今日はよろしく!』 ハイトーンでシャウトするように叫んだ団長にファンは大歓声で答えた。華凛のベースフレーズとKのドラムフレーズが交互に響く。会場の熱は急上昇し、コーラス部分はメンバーのみならずファンも大合唱となって、ライヴはこの上ない最高のスタートをきった。

 

次に披露されたのは「Arlequin」。タフで妖しい道化師にステージの雰囲気はガラッと変わる。Kyrieのハモリも耳に心地いい。「カクセイ」ではKyrieが激しくも繊細なギターソロを放つと、Shinnoは会場全体を包み込むような優しい笑顔でKyrieを継ぐ。『お待たせ!俺らがNoGoDだ!!証明しようぜ、お前ら!!』と団長が煽ると歓声はもはや嵐のようだ。さらに放たれた「蜃気楼」はNoGoDの楽曲の中でも異質のオリエンタルな響きが広がる。揺蕩うように刻々と変わる展開に心まで持っていかれそうになる。そこから急激にダークサイドに堕ちる「ヘンリエッタ」へ。団長の『跳べ!!』の声に力強く跳ぶファンで起こった地響きもライヴならではの効果音となった。

 

「浮世Rocks」では団長とファンのコールがシンクロする中、フリもまるで練習したかのように揃い、一体化を存分に感じさせた後は、ぐっと時を溯り、フロアに浸透させるように未来を感じさせるインディーズ時代の楽曲「七色」を贈る。ちょっと所在なさげにステージから捌ける団長に少し笑いが起きつつも、楽器隊の魅力が詰まったインストナンバー「矜持と共に」では、緻密に叩き出すKyrieのギターソロから、弦が引きちぎれそうなほど荒々しいShinnoのギターソロへと。呼吸を合わせる華凛とKが笑みを交わす。高まった空気のなか、Kのバスドラムを全身で感じつつ再登場した団長。Kyrieのギターに惹かれるように天井を仰いでから語るように歌いだす「Missing」は、元々曲の持つ壮大さがさらにライヴで活き、エモーショナルな団長の歌声が切なく心に突き刺さった。再びステージはムードを変えて色気漂う「emotional disorder」へ。華凛のベースと団長の歌声が耳に心地いいが同じくシンと静まったフロアにねっとりと絡んでいった。

 

これでもかと勢いを叩きつけてくる「煽動」では団長に覆いかぶさっていくように楽器隊が猛る。その波にのまれることなくファンの日常のモヤモヤさえも全部受け止めて歌う団長。さらにドロップされた「最高の世界」は澱のようなダーティーな様相からサビで一気に昇華して解放される美麗な陽の成分がメンバー間に広がっていく。それぞれが視線を合わせて笑い合い、その笑顔がファンにも伝染し、タイトル通りの最高の世界が見えた。アルバムの核ともなったタイトル曲の「proof」は、今までのNoGoDとこれからのNoGoDへの強い決意と意思を感じさせる楽曲。切なさを内包したメロディと終わりを示唆する歌詞でありながら、その先を強烈に感じさせる熱い「proof(=証明)」。本編はNoGoD自身の証明を身体全体に味わわさせられて終了した。その気持ちよさは当たり前だがもっと欲しくなる。メンバーがステージから居なくなるのを食い気味に“NoGoD”コールが巻き起こった。

 

乞われて再び登場した楽器隊の面々。『(渋谷CLUB QUATTROは)色んなNoGoDのターニングポイントになるライヴをやってますね』記憶を辿りながら振り返るKyrie。その間にShinnoの前にアコースティックギターがスタンバイされた。優しい光がShinnoを照らしだし、力強くも暖かい雰囲気を醸すアコースティックギターのストロークにのり、ささやくように団長が歌いだす。ゆったりと回るミラーボールが美しい光の粒を投げかけ、メンバー全員の音が加わってもサウンドは優しさを保ったまま会場の隅々まで沁みていく。大事そうに歌を噛みしめながらどんどん高みにあがっていく団長のハイトーン・ヴォーカルはほとんど咽んでいるようだ。『最近は休止してしまったり解散してしまうバンドも多い。でも俺らは、こんな幸せな空間を手放したくない。これからも一緒に、この空間を生き続けてください。』団長の言葉にステージに向けて惜しみない拍手が送られる。感動が高ぶった会場を、次の「神風」でカオスに変えるNoGoD。大合唱と共にフロアは全員ジャンプし地響きが起きる。アンコールとは思えないパワーでさらに「tonight!」でぶつける。Kのドラムの疾走感にのって華凛は頭を激しく振り、Shinnoは左右に楽し気に揺れる。Kyrieが近づいていくとお尻を向ける団長。顔を見合わせて笑う様子は本当にこのライヴがずっと続いてほしいと願わずにいられない。『何を信じていいか分からないなら、信じるものが何もないなら、俺らがお前らの生きる糧になってやるぜ!』と放たれたのは「敬虔」。地の底から響くようなKのドラムが轟き、「ノーゴッド」にもつれ込む。ヘッドバンギングの海に団長がダイヴ。華凛も最前の柵に足をかけて分厚くベースを聴かせた。左右に激しく動くShinnoと客席は完全に動きが一致し、お立ち台に乗ったKyrieが上からギターソロを落とす。Kも立ち上がってパワフルにスティックを振り下ろすが、その表情は満面の笑顔だ。『俺らは最高に幸せなバンドだ!ありがとう!!』 団長の感謝の叫びで終演を迎えた。

 

しかし会場からのNoGoDコールが鳴りやまない。公演終了のアナウンスが2回、3回と繰り返されても、コールが止まらない。幸せな表情で再び登場したNoGoDは、全員一言ずつ自分の言葉で感謝の気持ちをファンに伝えた。

 

『何を言われても、NoGoDが最高のバンドだということを、一生かけて証明してやるよ!死ぬまでついて来いよ!!』 その言葉を信じてついていくしかない。煮えたぎるパワーを真っ向からぶつけてくるこの正直すぎるバンドからは目を離すことができない。まだまだ続くNoGoD証明を括目して欲しい。

 

ライヴ写真◎大塚秀美

 

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【リリース情報】

 

NoGoD

New Albumproof』 2017920ON SALE

 

◎初回限定プレス盤(CD+DVD) KICS-93522 ¥3,600+tax

<CD>先行シングル「Missing」「Arlequin」を含む全11 曲収録

<DVD>Missing,Arlequin,break out!Music Video収録

 

◎通常盤(CD Only) KICS-3523 ¥3,000+tax

<CD>先行シングル「Missing」「Arlequin」を含む全12 曲収録

(※初回限定盤より1 曲多い収録曲となります。)

 

CD収録曲

01. In the cage…(Instrumental)

02. break out!

03. Arlequin

04. 蜃気楼

05. ヘンリエッタ

06. proof

07. 矜持と共に (Instrumental)

08. forever

09. 煽動

10. Missing

11. Tonight!

12. DREAMER ※通常盤のみ収録

DVD ※初回限定プレス盤のみ同梱

Missing

Arlequin

break out!

Music Video 収録

 

【動画】

★「MissingMusic Video Full>>  https://www.youtube.com/watch?v=sOgVKQOY63c

★「ArlequinMusic Vido Full>>  https://www.youtube.com/watch?v=K16u3a2jRoQ

 

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Profile

2005 年結成。インディーズ時代から精力的なライヴ活動を経て、類い稀な歌唱力、曲の魅力を何倍にも増幅させる演奏スキルをもつメンバーによって、J-ROCK、ハードロック、メタル、ヴィジュアル系と様々なシーンのそれぞれに男女関係なく多くのファンを得ているロックバンド。

ラウドなサウンドの中にいて埋もれないメロディセンスと、メッセージをダイレクトに伝える日本語を大切にしたためた詞や、時にエモーショナルに、時にこの上なく硬質に、時に一陣の風のように、ただ一つに止まらず表情を巧みに柔軟に変えていくサウンドに定評がある。ヴィジュアルも常にファンの関心を集め、その奇抜さに一歩も劣ることないエンターテイメント性溢れるライヴパフォーマンスは圧巻。またアザーサイドとして、団長のバイタリティ溢れるトークも度々メディアの注目を集め、音楽シーン外からの視線も熱い。

 

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Information

Official Website   http://www.nogod.jp

Twitter @NoGoD_Official









2017年12月01日 (金)

【ライヴレポート】<SID TOUR 2017 「NOMAD」ツアーファイナル>11月25日(土)北海道・わくわくホリデーホール◆ファンからのサプライズにメンバー号泣。「この場所でまた会おう──」

REPORT - 21:45:14

9月23日(土・祝)より全国16か所を回るホールツアー『SID TOUR 2017 「NOMAD」』を開催していたシド。
そのツアーファイナルが11月25日(土)に北海道・わくわくホリデーホールにて開催された。

今回の『SID TOUR 2017 「NOMAD」』は、今年9月にリリースした3年半ぶりのアルバム『NOMAD』を引っ提げた全国ホールツアー。
各地SOLD OUT続出の中、ファイナル札幌公演もSOLD OUTの中、開演。外の気温はマイナス2℃、雪も積もる極寒の日だったが、会場は3階席のてっぺんまで超満員だ。

ライブは“再会”をテーマにしたスケール感が魅力の「NOMAD」でスタート。
「いくぞ!」とヴォーカル・マオがファンを煽ると、一気に速度を上げて「XYZ」へ突き抜ける。
開放感たっぷりのキラーチューン「Dear Tokyo」では、会場から大合唱が巻き起こった。
「こんばんは!お待たせしましたシドです!」とマオが挨拶。

続く「KILL TIME」では、スキルの高いプレイとマオのヴォーカルが絡み合い、シドの新境地を感じさせる。
そして、TVアニメ『将国のアルタイル』のオープニング主題歌「螺旋のユメ」、『劇場版「『黒執事Book of the Atlantic」』の主題歌「硝子の瞳」と、アニメタイアップを手掛けてきたシドならではのメロディセンスが光る楽曲達はファンを彼らの世界へと引き込む。

メンバー紹介では、ベース・明希が「過去最高のツアーファイナルだったって言わせてみせる。全力で楽しもうぜ!」と意気込み、ギター・Shinjiは、「今回のツアー、みんなからの愛を感じています!昨日は楽しみすぎて眠れなかった。」と明かした。
「今日最後ですよ!きっちりNOMADになってください!」と茶目っけたっぷりにコメントしたのはドラム・ゆうや。
ヴォーカル・マオは、「今日まで待ってたでしょ?全部吐き出して帰ってね!」とファンに向けた。

雪の積もる札幌にピッタリな世界観を魅せた「スノウ」、さらに「泣き出した女と虚無感」へと続く。
シドの代表曲の1つともいえる「嘘」で魅了すると、今回のアルバム『NOMAD』の中で最も異色かつ新しさを感じさせるナンバー「低温」を披露。
激しいながらも、内に秘めた熱を感じさせる演奏に大きな拍手が沸き起こった。

ライブは早くも後半戦へ。シドの攻撃的な側面を感じさせる「躾」、「バタフライエフェクト」とロックチューンでたたみ掛けると、ビートが軽快な「MUSIC」、疾走感あふれる「V.I.P」を熱唱。
「今日、外は雪だけど、まだまだ俺たちは夏だよな?!夏したいよな?!」とマオの煽りから披露されたのは、インディーズ時代の名曲「夏恋」。気がつけば「ラストいけるか!」とマオが叫び、「one way」へ。
「おい!おい!」と会場が割れんばかりの掛け声と、サビではファンが右に左にモッシュを繰り広げ大熱狂の中、本編は終了した。

アンコールは、ファルセットが特徴的な「ミルク」からスタート。レアな選曲にファンからは歓声が沸く。
今回のホールツアー16公演、全会場で行ってきたというグッズ紹介コーナーでは、メンバーがそれぞれ自らプロデュースしたグッズを紹介。
メンバー同士のやりとりは終始笑顔で、14年続いてきたメンバーの仲の良さや、素が垣間見れた。
「結婚しよう!」という煽りから始まり、歌詞からは狂気を感じさせる「プロポーズ」、そして「眩暈」と、いよいよライブはクライマックス。
Shinji、明希、ゆうやの奏でる音と、マオのシャウトが轟いた。
「もう1曲増やしちゃおうかな?」と突然のマオの発言に、ステージ上ではメンバーの緊急会議。
追加楽曲として決まったのは、マオ自身が上京した時の気持ちを歌ったという「Re:Dreamer」。
急遽決まったメンバーからのサプライズに会場からは大歓声が沸き上がった。

MCではマオから、来年2018年5月5日(土・祝)のZepp DiverCity TOKYOを皮切りに、6月16日(土)のZepp Tokyoまでの全12公演を駆け抜ける全国ライブハウスツアーが明かされると、悲鳴にも近い歓声が起こった。
アンコールラスト、“この場所でまた会おう”と歌うファンへのメッセージも込められたバラード「普通に奇跡」では、なんと、ファン一人一人が、スマホのライトをステージに向け掲げるという逆サプライズ。
メンバーにも知らされてなかった突然の演出に、メンバーは演奏しながら号泣。マオは感無量で、歌えない場面も。
最後までステージに残ったマオは、「最高のライブと、ズルいサプライズをありがとう!」と涙ながらに語り、マイクを通さず「愛してます!」と締めくくった。

シドは、来年2018年、バンド結成15周年という、記念すべき周年イヤーを迎える。
今回のツアーに、ファンとの固い絆と、バンドとしての成長を感じさせた彼ら。今後、彼らが見せる世界に、さらに期待したい。

 

写真◎原田直樹

 

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2017年11月25日
『SID TOUR 2017 「NOMAD」』 北海道・わくわくホリデーホール
 —SET LIST—

01.NOMAD
02.XYZ
03.Dear Tokyo
04.KILL TIME
05.螺旋のユメ
06.硝子の瞳
07.スノウ
08.泣き出した女と虚無感
09.嘘
10.低温
11.躾
12.バタフライエフェクト
13.MUSIC
14.V.I.P
15.夏恋
16.oneway

EN
01.ミルク
02.プロポーズ
03.眩暈
04.Re:Dreamer
05.普通の奇跡

 

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<ライブ情報>
■SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 2018
2018年5月5日(土・祝) Zepp DiverCity TOKYO 〜ID-S限定LIVE〜   OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月6日(日) Zepp DiverCity TOKYO 〜ID-S限定LIVE〜     OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月12日(土) Zepp Osaka Bayside 〜ファン投票LIVE(大阪編)〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月13日(日) Zepp Osaka Bayside 〜暴れ曲限定LIVE〜     OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月18日(金) Zepp Nagoya 〜ファン投票LIVE(名古屋編)〜   OPEN 18:00 / START 19:00
2018年5月19日(土) Zepp Nagoya 〜暴れ曲限定LIVE〜        OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月26日(土) 福岡DRUM LOGOS 〜ファン投票LIVE(福岡編)〜  OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月27日(日) 福岡DRUM LOGOS 〜暴れ曲限定LIVE〜     OPEN 15:00 / START 16:00
2018年6月2日(土) Zepp Sapporo 〜インディーズ曲限定LIVE〜    OPEN 17:00 / START 18:00
2018年6月9日(土) SENDAI GIGS 〜昭和歌謡曲限定LIVE〜      OPEN 17:00 / START 18:00
2018年6月15日(金) Zepp Tokyo 〜ファン投票LIVE(東京編)〜     OPEN 18:00 / START 19:00
2018年6月16日(土) Zepp Tokyo 〜暴れ曲限定LIVE〜         OPEN 15:00 / START 16:00


■シド 結成十五周年記念公演 「シド初め」
2018年1月1日(月・祝) Zepp Tokyo
OPEN 16:00 / START 17:00

【チケット料金】
1Fスタンディング / 2F指定席 / 2Fスタンディング¥7,300(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
【チケット一般発売日】12月23日(土・祝)
【問】 キョードー東京 0570-550-799

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<リリース情報>
■SID 日本武道館 2017 「夜更けと雨と/夜明けと君と」 12月27日Release 
KSBL-6297〜8(DVD/2枚組) ¥10,000+税
KSXL-252〜3(Blu-ray/2枚組)  ¥12,000+税
※DVD、Blu-ray ともに収録内容は同一です
<DISC1>日本武道館 2017 「夜更けと雨と」 (2017.5.12)
<DISC2>日本武道館 2017 「夜明けと君と」 (2017.5.13)

※2017年5月12日、13日におこなわれたシド 日本武道館公演ライブ2DAYSの模様を収録。
DAY1「夜更けと雨と」、DAY2「夜明けと君と」の全演奏曲を完全収録!
DVD、Blu-rayともに初回仕様分のみ、豪華パッケージ&32p写真集付き。


シド オフィシャルサイト http://sid-web.info 
シド オフィシャルTwitter https://twitter.com/sid_staff







2017年11月20日 (月)

【ライヴレポート】<TAKE NO BREAK>[Demonstration ~伍~]2017年11月11日(土)下北沢CLUB251◆そうここから踏み出そうか 開かれる扉の向こうへ

REPORT - 15:31:26

 もはや、バンド以上にバンド然としたライヴパフォーマンス。彼らが今宵この場で繰り広げていたのは、まさにそれでしかなかった。

 

 昨秋にNIGHTMAREが活動休止となって以降、その動向が注目されていた中でヴォーカリスト・YOMI が本名の“淳”と名乗り、ギター・U.K.、ベース・朋(12012~現More)、ドラム・デスヲ(P.I.MONSTER他)という、なかなかにクセモノ揃いな盟友たちを率いてのソロプロジェクト・TAKE NO BREAKを起ち上げたのが、かれこれ今春のこと。

 

 ちなみに、いずれのメンバーも淳とはもともと“長年の呑み仲間”という関係性にあったそうで、「このメンツだからこそ出来るような面白いことや、今までやっていなかったようなこと」をやっていきながら、近年の淳が抱えている喉の病気のリハビリをも兼ねた活動をしていくことを念頭に、満を持して動き出したのだという。

 

 その後、7月には初音源となる鮮烈なシングル『BREAK THE LIMIT』を発表して、淳の生まれ故郷である仙台では[Demonstration ~零~]、また東京においては[Demonstration ~壱~]題したファーストライヴを行っていたわけだが、なんとこのたびの彼らはそれからたった3ヵ月ほどで強烈な次弾を放つことに。

 

 この10月末にミニアルバム『BRAND NEW SOUND』をリリースしたうえで、それを受けてのシリーズライヴ[Demonstration]を仙台・名古屋・大阪そして東京にて行い、最終日となったこの下北沢CLUB251公演[Demonstration ~伍~]では、いよいよバンドとしてのボトムが完全に固まってきたところを我々に対して見せつけるに至ったのである。

 

「今回のツアーでは仙台、名古屋、大阪と廻ってきて今日この東京に帰って参りました!なんか、こうして4ヵ所でやってみて自分的に凄く感じているのは、始まった頃より「歌いやすくなってきたな」っていうことなんですよ。そして、全体的なことに関してもタダの呑み仲間だったところから(笑)、ここに来てしっかりとバンドになって来たなって感じてます!」

 

 これは淳がアンコールにて発した言葉になるが、ミニアルバム『BRAND NEW SOUND』の冒頭を飾る「ALBA」から始まったこの夜のライヴは、夏のファーストライヴの時と同様に本編では一切MCをはさまず楽曲のみで押して行くスタイルがとられていたものの、その内容自体は確かに約3ヶ月前のそれとは全く異なっていたと言っていい。ステージから発される熱量、音の中に渦巻く濃厚なグルーヴ感、メンバーたちのみせる心からの笑顔や伸び伸びとしたさま。それらはどれもこれも、TAKE NO BREAKが既に淳のソロプロジェクトとしての体裁や枠組みをとうに超え、もはや彼らがバンド以上にバンド然とした存在になって来ていることの証として受け取れたのだ。

 

 とはいえ、いかんせんまだ始動から半年ちょっとではオリジナル曲の数が少ないのも事実であり、本編終了後に大きなアンコールの声が場内から湧き上がった際、彼らは本編中にも演奏した「BREAK THE LIMIT」と「RUN THE WORLD」の2曲でその声に応えることとなったのだが、同時にここではここからに向けた吉報がもたらされる一場面も…。

 

「今度、12月30日には渋谷WOMB[BRAND NEW START with OREmind]というライヴをやるんですが、これが僕たちにとっては来年に向けた本当の意味での新しいスタートになります。そして、1月の後半か2月のアタマくらいにはアルバムを出させてもらって、2月からは今回よりも規模の大きい全国ツアーをやることになりました!」(淳)

 

「今日は僕ら、これから皆で打ち上げで呑みに行っちゃうので公式サイトの更新は明日になりますがよろしく(笑)」(U.K.)

 

 なお、11月13日からは1週間ほどセンター街近辺に7ヵ所に設置されている渋谷ヴィジョンにて、年末のライヴに関する告知CMが1時間ごとに流されるそうで、さらに年内には公式動画サイト・TNBchの開設も決定しているのだとか。

 

「ここから1歩ずつ、1歩ずつ行かないとね。今年はこうして、僕の為に集まってくれた皆とソロプロジェクト・TAKE NO BREAKを始めさせてもらえて凄く嬉しいし、普段はなかなか言葉に出来ないですけど本当に感謝してます。いろんな人に助けてもらえているのは、きっと僕の人徳なのかなと(笑)」

 

 いかにも淳らしい茶目っ気たっぷりなこの言葉に、すかさずギタリスト・U.K.が「その人徳っていう言葉、ちゃんと意味わかって使ってます(笑)?」とツッコミを入れるあたりも、TAKE NO BREAKならではの微笑ましい絶妙な連係プレイであったことに間違いなく、この夜このステージ上で起きた全ての事象からは、今の彼らがとても良いテンションでこの活動と音楽に対して向きあっていることがひしひしと伝わってきた。

 

 アルバム『BRAND NEW SOUND』の収録曲「ALBA」の中の一節に《そうここから踏み出そうか 開かれる扉の向こうへ》とあるとおり、TAKE NO BREAKの目指す未来は彼ら自身の手によって、ここからさらに切り開かれていくことになるはずだ。

 

 

Writer◎杉江由紀                                                

Photographer◎sentaro

 

 

★TAKE NO BREAK★

http://www.takenobreak.com/







2017年11月16日 (木)

美しきソロシンガーKayaがボーカルを務めるデカダンスユニット「Schwarz Stein」、東名阪ワンマンツアー開幕!初日東京公演にMana様(MALICE MIZER/ Moi dix Mois)がサプライズ登場!

REPORT - 18:21:09

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 2017年11月12日(日)、渋谷REXにて『Schwarz Stein -15th Anniversary-』が開催された。

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Schwarz Steinは性別を超越した美しきソロシンガーKayaと、キーボード&コンポーザーHoraの2人によるゴシックユニット。

2002年にMALICE MIZER/Moi dix MoisのManaプロデュースにてデビュー、解散後、様々な活動を経て2014年に活動を再会し、今年が15周年となる。


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15周年を記念して開催される東名阪ワンマンツアーの初日東京公演に、元プロデューサーであるManaがサプライズ出演した。

 

「Perfect Garden」「Current」などの人気曲をはじめ、新曲「方舟」「Apocalypse -eclipse ring-」や、アッパーな「PREDICT -Rosen Clarion-」、Horaがボーカルを務める「CREEPER」など激しい曲が続き、フロアのテンションが最高潮に達したところで、Manaがサプライズ登場。自身がプロデュースするMoi-meme-Moitieの漆黒の衣装を身にまといManaが登場すると会場は大歓声に包まれた。

 

ManaがSchwarz Steinプロデュースを決めるきっかけになったと言われる至高のバラード「transient」や、初期のレア曲「Beautiful the virgin」にギターで参加。

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アンコールではライブでの人気曲「Succubus」にManaがキーボードとして参加する嬉しいサプライズが発生。サウンドチェックでManaがMALICE MIZERの「再会の血と薔薇」イントロ部分を演奏し、会場かた悲鳴にも似た大歓声が起こる一幕も。


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明日17日の大阪公演では同じくMALICE MIZER_ZIZのKoziがゲスト出演、名古屋公演にはKein/deadmanの眞呼がゲスト出演することが決定している。

昨日15日には初となるベストアルバム(15曲入りアルバム2種)が発売となったSchwarz Stein。

ビジュアル系シーンの歴史を変えた伝説のバンド・MALICE MIZERの美意識を正当に受け継ぐゴシックユニットの活動に今後も注目したい。



Photo:Mayumi Fukaminato

 

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【Release】
『Schwarz Stein THE BEST -LICHT-』『Schwarz Stein THE BEST -DUNKELHEIT-』発売中
ZEAL LINK全店およびライブ会場、オフィシャル通信販売にて発売。
オフィシャル通信販売 http://traumerei.theshop.jp/

【Schwarz Stein Profile】
MALICE MIZER/Moi dix MoisのリーダーManaプロデュースで2002年にデビュー。現在ソロシンガーとして活動するKayaと、Kayaソロ楽曲の大半も作曲するコンポーザーHoraからなる2人組ユニット。耽美な歌詞とノスタルジックなメロディをEDMやトランスサウンドといったダンスサウンドで構築し、唯一無二の世界を作り上げている。

【Schwarz Stein LIVE情報】
11月17日(金)ワンマン公演@大阪RUIDO ゲスト:Közi(MALICE MIZER/ZIZ)

11月12日(日)ワンマン公演@今池GROW ゲスト:眞呼(Kein/deadman)

【Mana LIVE情報】
12月2日(土)Moi dix Mois15周年スペシャルイベントライヴ15th Anniversary ~Grand finale〜Dis inferno XV@新宿ReNY


【Kaya LIVE情報】
11月23日(木)アコースティックライブ『CafeNOIR』@サラヴァ東京

12月06日(水)『シャン!シャン!シャンソンフェスティバル2017』@第一生命ホール
12月24日(日)クリスマスディナーショー@サラヴァ東京

 

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★Kaya★

http://kaya-rose.com/

 

★Schwarz Stein★
http://schwarz-stein.jp/

★Mana★
http://manamonologue.blog16.fc2.com/(Mana)
http://www.moidixmois.net/(Moi dix Mois)

 


2017年11月15日 (水)

【ライヴレポート】<umbrella>2017年11月12日(日)高田馬場AREA【Chapter.5「切開」】◆進化し続けるumbrellaがワンマン公演で見せた、眩しい未来の風景。

REPORT - 22:41:26

10月に6thシングル「管」をリリース。その作品を受け11月12日(日)高田馬場AREAを舞台に、umbrellaは「【Chapter.5「切開」】」と題したワンマン公演を行った。
この日は、会場へ訪れた人たちへLoopの音源も無料配布。
今年のumbrellaは、Frontier「管」と新境地を切り開いた2枚のシングル盤をリリース。
この日のライブは、進化し続けるumbrellaの一つの過程の姿を斬新に投影した内容だった。

 心地好い穏やかな幕開け。やがて悲しみの淵へと導くよう、厳かな音色が波紋を広げるよう会場中に染み渡りだす。
ジワジワと沸き上がる気持ちの昂りを音と唄に乗せ、umbrellaは「管」を唄いだした。
想いを忍ばせ揺れる音の波は、ゆっくりとフロアーを呑み込んでゆく。
遥か遠い過去、母親の体内で微睡みながら生を覚えていたような感覚を与える「管」。
荘厳壮麗な音のうねりに呑み込まれながら、しばし夢見心地に酔いしれたい。

 将のドラムカウントを合図に、一気に演奏は躍動。シューゲイズしたギターの音とタイトなビートへ導かれ、
観客たちがヨルノカーテンに乗せ一斉に跳ねだした。熱を持った感情を解き放つように歌う唯。
身体は覚えていた、ジワジワと躍動する高揚を…。

 柊のギターがザクザクとした音を突き付けた。唯の「拳ください」の言葉を合図に、演奏は掌ドロップへ。
ノイジックな音が、唸るグルーヴが、この空間を熱色に染め上げた。
唯は沸き上がる感情を、腹の奥底まで響くビートに乗せ突き付けてゆく。荒ぶれ、もっともっとこの空間に熱を撒き散らせ!!
「今日は何もかも捨ててください、飛べー!!」、スカイフィッシュが、フロアー中の人たちの感情へ瞬時に翼を生えさせた。
なんて懐の大きな楽曲だ。躍動と興奮二つの翼をこの唄は授けてゆく。umbrellaは僕らに自由を与えてくれた。
共にイッちまおうぜと、音の成層圏で泳ぐ楽しさを伝えてきた。「もっと恥ずかしいことしようよ、いいかー!!」。
広大な荒れ野から吹きすさぶ大地の音が、身体をリズミカルに揺らす。Frontierに飛び乗り、
雄々しく音の荒野を駆け抜けろ。熱した轟音と化した演奏が、感情を野生へ揺り戻す。そう、もっともっと荒ぶれと…。

「umbrellaが誇らしげに思えるライブをみなさんに届けたいと思います」(唯)

熱気躍動した風景に続いて広がった痛い衝動や刹那な高揚。歪みを上げた音が導いたのは、心を突き刺す蒼い衝動。
蒼白な音を塗り重ねるワスレナグサの唄と演奏に心は釘付けだ。
一緒に切ない色を抜きながらモノクロームな姿へと変えてゆく、その哀しい心模様へ寄り添い続けたい。

「叶わないものは、それでも…」。夜空へ蒼い色を塗り重ねるようアンニュイな表情の絵筆で奏でた「月」。
光を携え一気に駆けだした演奏。心でハミングするように、僕達が描いたパノラマを彼らと一緒に口づさみたい。
umbrellaは目の前に広がった音のパノラマへ時間や感情の流れをまぶしながら、
胸をギュッと締めつける痛心地好い想いを次々と描き出してゆく。

「9年前くらいに出来た曲です」。
壊れそうな心の叫びを憂いたスロウレインは、umbrella誕生以前から大切にしてきた楽曲。
悲哀を抱いた三拍子のリズムが、悲しみの涙の滴によって生まれた深淵へ心を導いてゆく。
「本当に愛している人を見つけてください」。哀切さを抱きながら弾む音色が、ときめきの影を映してゆく。
LoV、なんて刹那くて美しくも悲哀なラブソングだ。ジワジワと胸に染み入るその愛しさを、このまま感じ続けていたい。
押しつけな愛情よりも、壊れそうなくらい脆い愛情のほうが、抱きしめたくなるほど愛おしい。

サイコティックなエレクトロシューゲイズナンバーアンドロイドと果実が、意識を夢想と現実の中で混濁させる。
アバンロックな演奏の上で秘めた情熱をぶつけるように歌う唯、
何時しか大勢の人たちが、大きく手を振り音のうねりへ身を寄せていた。
意識を震撼する重厚な演奏が炸裂。Laboに合わせ大きく身体を折り畳み、熱狂へ墜ちてゆく観客たち。
「乱れろ!!」、果ての世界へ意識をトリップさせるヒステリックな音の衝撃が、今宵はたまらない快楽だ。

「暴れるとき暴れたらいいじゃない!!」、春の重厚なベースの演奏が狂喜への合図だった。
猛々しく轟きだした黒猫が通るへ飛び乗り、轟音と一緒に熱狂へドライブだ。
沸き上がる気持ちのままに騒げばいい。ここは、己を開放してゆく自由区。自分を野生に変えてゆく無法地帯。
激しい熱を抱いたまま、演奏はumbrella流EDMダンスロックなWitch?へ。
サイコパニックな楽曲に触発され、大勢の人たちが踊り狂う。止まることなく跳ねる観客たち、2STEP踏みながら歌い踊る唯。
興奮が凄まじい速度で増殖してゆく。その熱を、会場中へ…世の中へ伝播してやれ!!

「唄物だからとか、静かだから盛り上がらないとか無視しませんか?。
売れるためにとか、そういう奇麗事は通用しない時代なんですよ。
いろんな音楽を楽しむためにumbrellaがあるように、幅広いんです。
僕、辞める理由がないんで音楽を続けています。
好き勝手やってるし、うちの曲を好きと言ってくれる人たちがいるから、ここに立てています。
続けるって難しいんですけど、みんなが必要としている音楽が出来ているように、これからも会いに来てください」

掻き鳴らす唯のギターへうねるように絡む春のベース、タイトな将のドラムと歪みを上げた柊のギターが重なり、
楽曲はレクイエムへ。あの頃の記憶を思い返し確かめるよう、切な感情のままに唄を放つ唯。
物語るように唄うその想いを、ギュッとつかみたい。
荘厳に揺れる音の景観の中へ溶け込み、一緒に哀切な想いを抱きしめたい。

最後にumbrellaは、ほとばしる情熱を濃縮しぶつけるように箱庭を演奏。すべてのわだかまりを吐き出し、
彼らと一緒に浄化したい。歪んだ意識さえ、熱した興奮が何もかも燃やし尽くしてゆく。
突き上がる無数の拳に感情を乗せながら、彼らは演奏という懐ですべてを呑み込んでいった。

アンコールは、この日に会場無料配布した音源に収録したLoopからスタート。
とても明るいギターロック/ビートナンバーした楽曲なのが嬉しい驚きだ。
これまでのダウナーな印象を一気に覆す表情へ、この日は戸惑う人たちも多かったのが正直な反応。
とはいえ、とてもノリ良い楽曲だけに、Loopが今後umbrellaのライブの中、
どんな立ち位置を持った楽曲として成長してゆくのか楽しみだ。

「今回の「管」は、何時死んでも誇りに思えるシングルになったと思っています。
TSUTAYA O-WESTを決断したように、決断力って本当に大事なこと。この家族と一緒にTSUTAYA O-WESTへ行って、
今日以上の景色を見たいと思います。死に物狂いでumbrellaを加速させていきます」(唯)

最後にumbrellaはアランを投影。タクトを手にした唯の振りに合わせ、会場中の人たちが共に歌いだした。
激しくタクトを振り、観客たちを熱狂詰め込んだ交響曲の中へumbrellaは連れ出した。場内から響き渡る観客たちの合唱。
その興奮と高揚を後々まで語り継ぐように、umbrellaはアランを通し、その存在を眩しい輝きに変えていった。

umbrellaは、2018年3月14日「傘が生まれた日」にTSUTAYA O-WESTでワンマンを行うことを告げた。
彼らは、この日に向かって進みだした。これからumbrellaが何を仕掛けてゆくのか、
今後の活動にも、ぜひ熱い視線を注いでいただきたい。

 

写真◎荒川れいこ/chi.yow

文◎長澤智典

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<umbrella ONE-MAN 【Chapter.5 「 切開 」】SETLIST>
M1「管」
M2 ヨルノカーテン
M3 掌ドロップ
M4 スカイフィッシュ
M5 Frontier
M6 ワスレナグサ
M7「月」
M8 僕達が描いたパノラマ
M9 スロウレイン
M10 LoV
M11 アンドロイドと果実
M12 Labo
M13 黒猫が通る
M14 Witch?
M15レクイエム
M16 箱庭
-ENCORE-
En1 Loop
En2 アラン

 

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<LIVE情報>
■umbrella ONE-MAN 【Chapter.6 「 傘が生まれた日 」】
 2018 年 3月14日(水) TSUTAYA O-WEST
 開場 18:00 開演 18:30 終演予定時間 20:30
【チケット料金】前売 4,000円 / 当日 4,500円 (入場時ドリンク代別途)
【チケット先行受付】チケットデリ http://ticket.deli-a.jp/
 [受付期間] 11/12(日)21:00〜11/30(木)16:00



■umbrella 年末感謝祭acoustic oneman【雨やどり-其ノ㈪-】
 12月16日(土) Bigtwin Diner PANHEAD GROOVE 
 開場 17:00 開演 17:30 
【チケット料金】前売 3,500円 / 当日 4,000円 (入場時ドリンク代別途)
【一般発売日】 11月18日(土)



<リリース情報>
■6th SINGLE 「管」 NOW ON SALE
 収録曲 01.管 02.アンドロイドと果実 03.箱庭
 DCCNM-008 1500円(税込1620円)
 MVフル視聴 https://www.youtube.com/watch?v=FlOUk6Lidrs 


umbrellaオフィシャルサイト  http://xxumbrellaxx.com/  











2017年11月14日 (火)

【ライヴレポート】2017.11.7 新宿ReNY<BadeggBox設立 5周年記念イベント『Bible-想像する未来はいつも楽しい-』>

REPORT - 22:49:47

 BadeggBox設立 5周年記念イベント『Bible-想像する未来はいつも楽しい-』が11月7日に新宿ReNYにて開催された。BadeggBox所属バンドのThe Benjamin、怪人二十面奏、THE BEETHOVENをはじめ、過去に所属していたthe Sherry、ギガマウス、RUVISHが1日限定で復活。さらにえんそく、Dear Loving、ミニーを褒め称える会(Vo:慎一郎、Gt:TφRU、Ba:リウ、Dr:K)、ADAPTER。、Dacco、慎一郎&杏太といったBadeggBoxと親交のあるバンドやアーティストが集結した。フロアの上手に“お祝い駆けつけステージ”が設けられ、メインステージと交互に出演する構成でおよそ6時間にわたって繰り広げられた。この日はBadeggBoxの代表を務めるミネムラ“Miney”アキノリ(The Benjamin / THE BEETHOVEN)の誕生日ということもあり、会場は終始お祝いモード一色に包まれていた。

 

 トップバッターはTHE BEETHOVEN。“『Bible-想像する未来はいつも楽しい-』へようこそ!今日は最高の1日にしようね!”とマコト(Vo)が声高らかに言い放ち、「L・S・L・G」の重厚かつダンサブルなサウンドが場内を支配する。次々と繰り出される躍動感あふれる激しいサウンドと、耳に絡み付くような色気のあるマコトの歌声が観る者の心と体を解放していく。そんなTHE BEETHOVENのどこかレトロ感漂う妖しく魅惑的な世界に観客たちは酔いしれた。

 

 最初にお祝い駆けつけステージに登場したのはコントラリエ。“短い時間ですが僕らのできることを精一杯やりたいと思います”とぼん。(Vo)。12月20日発売のBadeggBox所属第1弾シングル「雪椿-ユキツバキ-」、そしてThe Benjaminメンバーの前身バンド、花少年バディーズの楽曲「乙女桜」の2曲をアコースティックバージョンで披露。初々しくも熱のこもった演奏と歌で聴かせた。

 

 Dear Lovingは胸をくすぐるポップなロックチューン「今世紀最大限のラブソング」でライブをスタート。 “グリコサイン”で観客と一つになる「グリコ」や、The Benjaminの曲「バスタオル」のカバーなどを披露。“何より今日一緒に祝えたことが嬉しいし、またこうやって一緒にステージで歌える未来を描いて頑張っていきたいと思います”と語ったMASA(Vo)。リスナーの心に寄り添うようなサウンドと歌声で、場内はハートフルな心温まる空間を作り上げた。

 

 The Benjaminからツブク“Mashoe”マサトシをゲストベーシストに招いて行った慎一郎&杏太。“残念ながら我々は明るい曲がありません。少し暗い歌詞ですが祝う気持ちはたくさんあります!”と笑いを誘って演奏されたのは「バースデイ」、そして花少年バディーズから「落陽」。シンプルながらも温かなアコースティックサウンドと共に、少し影のある伸びやかな歌声で丁寧に歌い上げた。

 

 大きな歓声とデスボイスで迎えられたRUVISH。“俺たちがRUVISHだー!!ぶち上がるぜ、東京―!!”と威勢よく煽り、「ININITY」から激しいロックサウンドで一気に熱を高めた。“(1年8ヶ月での1日復活は)カッコいい、カッコ悪いあるけど、一番お世話になった人たちに何か恩返ししたいなっていう気持ち、それだけッス!”とレオン(Vo)。幾度となく笑顔でアイコンタクトを取りながら伸び伸びと演奏。久々のファンとの空間が楽しくて仕方ない様子だった。

 

 お祝いの気持ち全開で登場したえんそく。熱狂する観客たちに、“わかるよ、キミたちの気持ち。みんなの幸せパワーを受けながら俺も絶対的ハピネスを感じてる”とぶう(Vo)。Mineyがアレンジを手掛けた「流星雨」では、Mineyがキーボードとコーラスで参加し初共演。メンバー全員楽器を置いて横一列になって踊る「狂い時計のネジ巻きマキナ」では、ぶうの誘いに渋りながらも曲が始まった途端、センターで踊り始めるMineyに観客たちは大爆笑だった。

 

 スペシャルシークレットゲストとして登場したのは、謎の”とりん星”出身アーティスト、TЯicKY。“ちゃお!”と元気に挨拶し、ニューシングル「バナナの皮を捨てるな」を披露。間奏中には“ミネムラさんからOKをもらいました!”と言ってバナナをフロアに投げ、観客たちのハートを狙い撃ち(!?)する場面も。TЯicKYならではの一人エンターテイメントでお祝いした。

 

 ギガマウスは活動休止から半年ぶりの1日復活。“新宿―!ギガマウスがやってきたぞー!今日はBadeggBox5周年、派手に祝ってやろうぜー!!”と叫ぶライ(Dr)。BadeggBox所属第一弾シングル「GIGA SPEAKER」から凄まじい勢いを持って飛ばしていく。当時とは違い、同期モノは一切ナシ。とはいえ音の薄さを一切感じさせることなく、むしろ3ピースバンドとは思えない圧倒的なパワーと熱いパフォーマンスでギガ級のカッコ良さを観せた。

 

 続いてのお祝い駆けつけステージはDacco。ノーメイクにサングラスでステージに現れたLida。その訳は“ものもらい”ではなく、Lida曰く“恋わずらい”なのだとか(笑)。しばし漫才のようなテンポの良い掛け合いトークを繰り広げた後、歌いながらフィットネス並みの振り付けを観客と一緒に元気に踊って盛り上げた。

 

約3年ぶりの一日復活を果たしたthe Sherry。黒を基調とした衣装に身を包み、シックで大人っぽさを醸した彼ら。KØU(Vo)が深々と一礼してライブをスタート。“ただいま、the Sherryです”とKØUが挨拶すると“おかえり!”の声が飛び交う。ファンの大きな声援と嬉しさを全身で表現する姿に、自然と笑みがこぼれ、一日復活に至ったこの奇跡的な日を心から楽しむ彼ら。the Sherryの明るい未来を歌った音楽は今も光輝いたまま観客たちの心に届けられた。

 

 慎一郎(Vo)&リウ(B)、TφRU(G)&K(Dr)、それぞれ花少年バディーズ時代の衣装を着て登場したミニーを褒め称える会。選曲はもちろん花少年バディーズの楽曲。ウスイ“Tacky”タクマがメインボーカルの「ブシドーマン」では、武士の格好をしたTacky本人が、「未来へと」ではMineyがギターを持って登場して盛り上げた。ラストの「バナナ」では大小のバナナのぬいぐるみが飛び交い、当時のライブ定番の光景のまま演奏された。

 

 神奈川県横浜市が生んだテクノ番長、ADAPTER。。“さあ皆さんはりきっていきましょ~か~!ハイッ!”と呼びかけ、ピコピコ・テクノ・サウンドとヴォコーダーヴォイスに合わせて一斉に踊り出す観客。曲中、“ハイ、どうぞ!”と福助。が掛け声をかけて扇動し、観客たちは手を挙げたり飛び跳ねたり手拍子したり……会場がテクノダンスフロアと化した。

 

 赤いペンライトがフロア一面に揺らめく中、颯爽と登場した怪人二十面奏。「愛増悪」の演奏が始まった途端、体を激しく揺さぶる観客たち。昭和レトロ感漂う音世界へと一瞬にして誘った。“(所属して)この1年半で素晴らしいレーベルなのはもちろん、ミネムラアキノリに魅せられた人間がこれだけいるっていうことです。最高にハッピーな空間にしようぜ!”とマコト。哀愁を抱いた躍動する甘美な世界観の中で観客たちは恍惚とした様で踊り狂った。

 

 トリを飾ったのはThe Benjamin。TackyとMashoeの2人が登場した後、壮大なシンフォニックのSEが流れ、神々しい雰囲気の中、ステージに現れたMiney。結成以来、60年代のブリティッシュビートのポップでキャッチーなサウンドを根底に、世代を超えて支持を得る普遍的な音楽を生み出してきたThe Benjamin。この日もまた、良質な曲と歌と演奏で観る者の心と身体を躍らせるスタイルで、会場にいるすべての人をハピネスな空気に包み込み笑顔いっぱいにした。

 

 アンコールはイベントを華やかに彩った出演者たちが再登場し、5年前のこの日にリリースした「Bible」(花少年バディーズ/1stアルバム『Bible』収録)を大セッション。“未来へ!未来へ! 二人で!”と心から幸せな未来を思い描き、願う気持ちが綴られたこの曲を、各バンドのボーカリストたちが順番に歌を紡いでいった。“これからもみんなで楽しい未来を描いていきましょう!!”とMineyが力強く言い放ち、最後はMineyの胴上げでイベントは終了した。

 

 想像する未来はいつも楽しい──。今、世の中は子供も大人も夢や希望を描けなくなっている。人生を楽しく生きるのも幸せになるのも自分次第。楽しい未来への鍵はいつでも自ら開けられる。それを自ら証明するかのように、たくさんの笑顔で溢れていた『Bible-想像する未来はいつも楽しい-』。これからもBadeggBoxは音楽の持つ無限の可能性を信じて楽しい未来を想像し、そしてファンと共に創造していくだろう。

 

文:牧野りえ