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2016年11月08日 (火)

【ライヴレポート】<YUKKEバースデイ♪>MAVERICK DC GROUP 35th Anniversary★JACK IN THE BOX mini★2016年11月5日(土)品川ステラボール!

REPORT - 14:40:43



 
JACK IN THE BOXと言えば、音楽事務所MAVERICK DC GROUPの年末恒例イベント。
そのmini版とくれば、いったいどんなイベントになるのか、期待が膨らむのも当然。
ましてや今日は、YUKKE(MUCC)の誕生日。ということで、この日のために、
YUKKE BIRTHDAY UNITも登場。誰がどんな曲をプレイするのか、乞うご期待。
 
イベントのトップバッターを飾ったのは、シドのマオらがプロデュースするVALS。
ドラム、ベース、ヴォーカル、そしてダンサーが二人という、変則的なバンド形態だ。
1曲目の「シルエット」が始まっても、最初は少しとまどいを見せていたオーディエンスもいるようだったが、
キャッチーなメロディに、艶のある男らしいRioの声に少しずつ引き込まれていく。
「チェリーハント」はスピード感たっぷりのシャッフルで、アダルトな雰囲気を漂わせ、これまでとは異なる世界を見せた。
さらに「deuce」ではダンサー二人がラップを聴かせるなど、この編成を活かして
もっともっと幅広い音楽性にもチャレンジできるのではといった可能性を感じさせた。
 
続いては、CLØWDの登場。いきなりヴォーカル以外の4人がフロアタムを叩くという、男臭いオープニング。
「WAKE UP」が始まると、隅々までしっかりと考えられたステージングやパフォーマンスに、
このライヴにかける意気込みが伝わってくるようだった。
そして続く「狼煙」は聴かせるサビが印象的で、伸びやかなハリのある歌声で届けられる歌詞には説得力も感じられた。
「暴れる曲を持ってきた」と始まった「Worry?」で会場をさらに暖め、男らしさ満載のステージからは熱気がひしひしと迫ってくるよう。
演奏はもちろん、見せ方にも隙のない姿は、初めて見るオーディエンスにしっかりとその存在を知らしめたことだろう。
最後「#夏の微熱」まで、バンドとしてのまとまりを崩さず、表情豊かな歌声をきっちりと聴かせつつも、
楽器のカッコよさも見せつけるなど、バランスのいいパフォーマンスに引き込まれたオーディエンスも多かったのではないだろうか。
 
続いて、3周年記念ライヴをおこなった思い出深い会場に姿を現したのはユナイト。
フロアには蛍光色の指輪などの光がきらめきだし、対するステージにはモノトーンを基調とした衣装を身につけたメンバーが登場。
一曲目は「無限ピクセル」。サビで一転明るい世界を展開したかと思うと、「暴れるのは好きですか?」と吠えて、「—キリトリセン—」へ。
一見可愛い表情とは裏腹に、結が激しく荒々しい雄叫びを響かせる。「PiNKY_she_SWeAR」では、
どこかエキゾチックな世界観を醸し出しながら、途中にドラムに合わせて皆で手拍子するコーナーも。
ドラマティックな雰囲気に酔わせるだけでない、遊び心が彼ららしいのかもしれない。
「HELIOS」から、激しいノリで攻め立てていくと、会場もどんどん熱く高まっていく。
そんな中、最後に聴かせたのが、「small world order」。溢れる照明にふさわしい、明るい光を伝えるエンディングでライヴを締めくくると、
「ハッピーバースデー」とYUKKEへのメッセージを残し、ステージを去った。
 
イベントもいよいよ中盤、ここで登場したのはAKi。楽器陣の後に悠々と登場すると、一気に会場中の目を釘付けにするようだった。
1曲目は「Sing it Loud」。そのタイトルどおり、歌うことを宣言するかのように、堂々と歌声を聴かせていく。
「頭振れ、品川!」「熱くいこうぜ」と煽りつつも、カッコつけすぎないところが、たまらなくカッコいい。
男らしさ全開でスタートした「STORY」では、オーディエンスも力強くこぶしで応え、AKiもまた全力でぶつかっていく。
そんなぶつかり合いが楽しくてたまらないらしい。終始この空気感を楽しんでいる様子を振りまいていた。
MCでも、「YUKKEおめでとう」と言いつつ、「祝い殺してやる」と物騒なことを口にしたり、
ファミリーでこういったライヴができる楽しさをしみじみ噛みしめたりと、ご機嫌な調子で言葉が口をつく。
「とことん盛り上がろう!」と始まった「ミッドナイト/狂騒/DARLING:」では、
途中コール&レスポンスも盛り込み、会場をひとつにまとめあげた。
勢い任せで突っ走るかと思った「libido」では、中盤しっとりと聴かせ、それまでと異なる表情を見せるなど、まるで飽きさせることがない。
最後「The Inside War」では、ポップなサビに、さわやかささえ感じさせ、元気いっぱいのフロアがそれに応えた。
メンバー紹介をすると、高らかに「どうもありがとう」と告げ、十分にこのステージを楽しんだことが見て取れた。
 
トリを飾るのはもちろん、YUKKE BIRTHDAY UNIT。
メンバーはVoにmaya(LM.C)、Gに悠介(lynch.)と冬真(CLØWD)、Drに莎奈(ユナイト)。
最後に姿を現したYUKKEが弾き始めたのは、「大嫌い」(MUCC)のイントロ。ざわめくフロア。
mayaが「嫌い嫌い…」と歌い出すと、普段とはまるで別人。
その後mayaは、この夜を台無しにしてやるとか、今日が何の日か知らないとか言いたい放題。
そんな態度の奥底にこそ、YUKKEへの愛が詰まっていた(はず)。続いて「EVOKE」(lynch.)が始まると、
さらなる大歓声で、会場は熱気の渦へ。そしてYUKKEはすでに汗だくだ。
 
その後は、「Cage」(Dir en grey)、「88」(LM.C)、「ヴァンパイア」(Janne Da Arc)といった、
5人バンドならばやってみたかったというYUKKEセレクトの曲が並び、バースデーイベントにふさわしい盛り上がりを見せていたところ、
いきなり、おかわりのOKが。タイムテーブルにもない展開に、まずは「EVOKE」を再び。
さらに「大嫌い」では、本家本元である逹瑯(MUCC)が登場。
出るつもりがなかったから髭もそってないとマスク姿の彼は、曲が終わると共に風のように去っていった。
 
入れ替わるように登場したのがバースデーケーキ。と思いきや、なんとマグロのユッケで作った特製バースデーユッケ(?)。
YUKKEも一口味わうと、「おいしいです」と笑顔。さらにKenからは、ユッケづくしのプレゼント。
そして、出演者全員からはくす玉。と、盛りだくさんのプレゼントを前に、YUKKEが感謝のスピーチを始めたところへ、
フロアのオーディエンスから一斉に無数のカラーボールがYUKKEを直撃! 出演者は大笑い。仕込みは大成功。
 
ここからはお祭りならではということで、AKi、Kenも交えて、「flower」(L’Arc~en~Ciel)をプレイ。
出演者同士が自由に絡んでプレイする姿に、仲のよさが感じられる、ほのぼのとした時間となった。
そしてこのイベントの最後を飾ったYUKKEがヴォーカルをとる「地獄のLOVE YOU ONLY」(TOKIO)では、
YUKKEの、至近距離まで近づいて、じーっと見つめる悠介の姿が見られた。
実は、ユニット結成にあたってYUKKEが一番最初に声をかけたのが、悠介だったのだとか。
しかし残念ながら、その熱い視線に気づかないYUKKE。
 
記念撮影になっても、カラーボールを全身に入れられるなどYUKKEはいじられっぱなし。
誰からも愛されるYUKKEのバースデーならではのイベントとなった。
と同時に、YUKKEが口にしていたように、これが年末の「JACK IN THE BOX」につながると言うから、
いったい12/27には武道館で何が起きるのか大いに期待したい。
同じ事務所というファミリーならではの、他とは異なるイベントの楽しみをたっぷりと味わわせてもらった一夜だった。
 

 

文◎村山幸

写真◎西槙太一

 

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<JACK IN THE BOX mini 2016/11/6 品川ステラボール>
SET LIST

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■VALS  
1 シルエット
2 月陽   
3 チェリーハント
4 deuce
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■CLØWD
1 WAKE UP
2 狼煙
3 Tomorrowland
4 Worry?
5 RUDENESS RESORT
6 #夏の微熱
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■ユナイト
1 無限ピクセル
2 —キリトリセン— 
3 PiNKY_she_SWeAR
4 HELIOS
5 ice
6 small world order
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■AKi
1 Sing it Loud
2 Be Free
3 STORY
4 FAIRY DUS
5 FREAK SHOW     
6 ミッドナイト/狂騒/DARLING:
7 libido
8 Brave New World
9 The lnside War
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■YUKKE BIRTHDAY UNIT
Bass:YUKKE(MUCC)
Vocal:maya(LM.C)
Guitar:悠介(lynch.)、 Guitar:冬真(CLØWD)
Drum:莎奈(ユナイト)
 
Special Guest Guitar : Ken
Guest Bass : AKi
 
1大嫌い (MUCC)
2 EVOKE (Lynch.)
3 Cage    (Dir en gray)
4 88        (LM.C)
5ヴァンパイア (Janne Da Arc)
6 EVOKE (Lynch.)
7 大嫌い (MUCC)
8 flower  w/Ken、AKi (L’Arc~en~Ciel)
9 地獄のLOVE YOU ONLY  w/Ken、AKi (TOKIO)
 

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<MAVERICK DC GROUP 35th Anniversary JACK IN THE BOX 2016>
2016年12月27日(火)  日本武道館
開場 13:00 / 開演 14:00
 
【出演】MUCC、シド、M.A.D SUPER ALL STARS、MDC SUPER ALL STARS、D’ERLANGER、and more…
 
【チケット料金】
   前売¥7,500-(全席指定・税込) 当日¥8,500-(全席指定・税込)
【一般発売日】2016年11月27日(日)
【問】SOGO TOKYO 03-3405-9999
 


JACK IN THE BOX 2016オフィシャルサイト
http://www.jack-itb.com/
 

 

※集合写真のYUKKEには服の中全体にカラーボールが入っています!

 










2016年11月05日 (土)

夢より素敵な夢を見せてあげるから──。Raphaelが閉じた、「終わらない夢へ向かうための夢の舞台」を振り返って…。

REPORT - 12:29:48

 

  物語は、いろんな偶然と必然によって生まれるもの。2016年は、Raphaelのギタリスト華月の17回忌の年。その年に、Raphaelを支えてきたベーシストのYUKITOがミュージシャンを引退することを決意。さらに今年は、4人が出会ってちょうど20年目を迎える年でもあった(結成からは19)

 

  早熟なバンドだった、早熟なメンバーたち故に心は未熟だった。10代の少年たちが抱えるには、あまりにも大きすぎる評価と名声をRaphaelは手にしたことで、Raphaelを支えるメンバーたちの心には何時しか見えない形で心の亀裂が生まれていた。

 

  バンド自体が自分たちでは制御出来ない存在になるにつれ、Raphaelの歌は純粋さと痛みの二つを多く抱え込むようになっていた。でもその歌が、あの頃は(今も)人が抱え持つ心の闇に手を差し伸べる力や勇気になっていた。だからこそ脆いガラスの心を持つ少年少女たちに、Raphaelの歌は放したくない心友として支持を広げていた。そんなときに、沢山の人たちの希望だった四つの葉のうちの一つが、逢えない世界へ旅立ってしまった。

 

  メンバーも舞台上で語っていたが、あの日からRaphaelという針は進むのを止めてしまった。その間にも「復活」という形で三つの葉となったRaphaelが人前に姿を現すことはあった。でも、YUKITOが表現者とは異なる道を歩むと決心したことで、YUKIHIROも、それぞれが次の舞台へ立つために。何より、4人が昔のような友達になるため、止めたままだったRaphaelの時計の針を進める決意をした。それが、「解散」を掲げて始まった今年のRaphaelの活動だった。

 

  今年、彼らは3枚のアルバムをリリースした。『Never-1997040719990429-』『Ending-1999072319991201-』『Love story-2000020220161101-』。タイトルに示された言葉と数字が、彼らの想いを物語っている。興味を持ったなら、みずから調べて欲しい。ひと手間かけるくらいの価値があることだからこそ、知らない人は好奇心を満たす努力をしてくれ。

 

  今年の活動は、3人が(4人が?)終わりを前に成し遂げたかった行動だった。それぞれが明日へ進むためにしておきたかったこと。ここですべては語り尽くせない。今年の記憶と記録は、後に記録本が出るので、そこで深く触れていただければいい。

 

  ただ、Raphael19年間の人生に幕を降ろしたことについて、先に記した想いだけは伝えておきたかった。「後悔を残したくない」ためにも

 

  Raphaelとして最後のイベント出演の場であり、YUKIHIROが表現の軸に据えているバンド「rice」が主催しているイベント『BEAT』が、解散を前にした1028日にTSUTAYA O-EASTを舞台に行われた。出演したのはRaphael/Rayflower/Karma/rice4バンド。YUKIは、この日の舞台上で語っていた。「Raphaelriceが共演したかった夢を、ここで叶えられた」と。この日は、riceとしての出演はもちろん、YUKIRayflowerの田澤孝介とが行っているユニットのKarmaでも共演。何より、Raphaelとしてriceの楽曲を演奏するという夢も叶えていた。

 

  もちろん最後の檜舞台となった、1031日と111日にZepp Tokyoで行った2日間の公演「悠久の檜舞台 第壱夜 白中夢」「悠久の檜舞台 第弐夜 黒中夢」でも、Raphaelは沢山の仲間たちをサポートに招き入れ、これまでの歩みをこの場に、身体に刻もうと、魂を燃やし尽くしたライブを届けてくれた。

 

 最終日には、活動初期の衣装に身を包み、3人でRaphaelの始まりを告げた『etarnal wish~届かぬ君へ~』を演奏してくれた。そのときには、嬉し涙があふれ出そうなほどの興奮を覚えていた。

 

  YUKIが嗚咽混じりに歌った『僕と[]』。遠くで微笑んでいる親友に向かって歌いかけた『lost graduation』。『Evergreen』では、満面の笑顔で誰もが少年少女だったあの頃の自分に戻っていた。

 

  何より、最後の最後に『夢より素敵な』を演奏したときに抱いた心が打ち震える想い。あの当時、華月は「夢より素敵な夢を見せてあげるから」と想いを歌に記していた。この日の3人は、今にも崩れそうな泣き顔を浮かべながらも、本当に満足した表情で舞台を降りていった。彼らには、夢より素敵な夢がきっと見えていたんだと思う。

 

  これは、単なる僕の想像というより、そう思いたい気持ちだ。夢より素敵な夢とは、しっかりと前を向いて明日へ進んでいくことじゃないのか!?と。

 

  3人は、一切の後悔を持たず「夢より素敵な夢」へ向かって歩みだした。今頃4人は、ただの学生時代の仲間として無邪気にじゃれあい、戻せない想い出に浸っているのだろうか。

 

 3人は止まった時計の針を進め、待っている仲間の前で時間を止めたことで、人生の宝物をもう背負うことなく、本当に大切な宝物として心の箱に詰め込むことが出来た。

 

  心を素直に開く。4人にとっては簡単なことだったのかも知れない。でも、その簡単を動かすまでには、やはり人生の積み重ねという時間は必要だった。だからこそ、解散へ向けて走り始めてからここまでがあっと言う間であり、その輝きを4人が素直に受け止め楽しんできた。

 

 僕らも、何時までも立ち止まってはいられない。戻ることは、何時だって心の針を逆にまわせば出来ること。1秒前までの現実を背負って秒針と共に歩むことで、夢は何時だって君に抱きしめられるのを、その先で待っている。4人がそれぞれの夢をつかもうとRaphaelを背負って新たな道へ歩きだしたように、僕らもそうしていこうじゃないか…。

 

  ♪今 夢より素敵な夢を見せてあげるから  終わりはしない二人のNever Ending Love Story

 

TEXT:長澤智典

 

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Raphael Web

http://raphael.jp/

rice Web

http://rice.jp/

 



2016年10月31日 (月)

【Tourbillon】Zeppツアー閉幕。「また来年もライブをやりたい!」

REPORT - 12:46:56

RYUICHI、INORAN、H.Hayamaからなるユニット、Tourbillonが10月30日にZepp Tokyoでツアーのファイナル公演を行った。

 

 今回のツアーは全4公演であったため、あっという間にファイナルを迎え、まだまだこのツアーを楽しみたいところではあるが、ニューアルバムからの楽曲を中心に全16曲をパフォーマンス。RYUICHIの変幻自在のボーカル、煌びやかなINORANのギター、クールなHayamaのキーボードに加え、沼澤尚(Dr)、TOKIE(Ba)、土屋昌巳(Gt)、YUKARIE(Sax)という豪華なバンドメンバーとともに奏でるサウンドは、1曲1曲が非常に厚みを増して昇華されていった。

 

 ハロウィンということもあり、カボチャが舞台に飾られていたり、仮装したお客さんも大勢見受けられ、いつもとは違う雰囲気で賑やかさも感じられる。MCパートでは、いつもHayamaがリスに似ているという話で盛り上がっていた今回のツアー、アンコール時には何とメンバーがリスの着ぐるみで登場し、会場は爆笑となった。

 

 RYUICHIからは「このメンバーとライブをやるのは非常に楽しい!また来年もライブをやりたいと思います!」と引き続きTourbillonとしての活動が続いていくことを伝えた。

 

再びアクセルを踏み出したTourbillonの次の展開を楽しみに待ちたい。

 

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2016年10月30日 Tourbillon / Live2016 「Life is Beautiful」セットリスト

1. Unique in quality

2. as it is

3. アゲハ

4. 光

5. 戯曲

6. Silent Earth

7. 舞

8. Cygnus

9. HEAVEN

10. Love Life

11. Selfish

12. Saturation

13. Hologram

【ENCORE】

1. Mirage

2. Life is beautiful

3. your place

 

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■ Love Life (Music Video)

 


■NEW ALBUM「Life is beautiful」商品情報

発売日:2016/10/12

商品形態:

【CD+DVD】AVCD-93488/B

¥4,500(税込価格)

初回 スリーブ仕様


【CD ONLY】AVCD-93489

¥3,500(税込価格)


CD収録曲

1.Life is beautiful

2. Unique in quality

3. Song of 99

4. Love Life

5. 戯曲

6. Cygnus

7. Silent Earth

8. 光

9. as it is

10. Hologram

11. Mirage


DVD収録曲

1.Love Life (Music Video)

2. Life is beautiful ~Making Movie~

 

 


■Tourbillon オフィシャルホームページ

http://tourbillon.jp/index.php

 

photo Susumu Miyawaki

撮影 宮脇 進

 







2016年10月28日 (金)

【ライヴレポート】FEST VAINQUEUR 6th Anniversary TOUR「VI」◆10月27日(木)新宿ReNY!◆そしてLINEスタンプもおすすめ♪

REPORT - 23:50:52

先日開催されたヴィジュアル系のビッグ・イベント、「VISUAL JAPAN SUMMIT」にも出演。
これからのシーンを担う若手急先鋒として、パフォーマンスに気合いが入りまくった結果…時間が無くなり演奏中に強制終了、という事態となったFEST VAINQUEUR。
それは、何事にも一生懸命で真面目に取り組む5人の姿勢と、ピュアで一途な音楽への思いが伝わってくる一件でもあった。

 

数多くのステージをこなしつつ、更なる高みを目指す彼等が、最新シングル「ヒガンバナ〜花魁道中〜」を10月26日にリリース。
その華やかで激しい新作を携えて、6th Anniversary TOUR「VI」の東名阪公演初日、新宿ReNYでワンマンを開催した。

 

 ◆    ◆    ◆    ◆

 

ツアー初日という事でまだ名古屋&大阪の公演が控えている為、そこへ参戦される方々の楽しみを奪わないよう、セットリストや演出については、敢えて控えた形でレポートする。

 

ハードなSEとともにメンバー4人が登場。HAL(Vo)が最後にステージに姿を見せると、ひときわ大きな歓声があがる。ボルテージの上がったフロアからは、既にSEのグルーヴに煽られて上がる拳で、熱気が立ち昇る。
「さあ東京!暴れるぞ!」
HALのかけ声でこの日のライブがスタート。
伸びやかで切ないメロディを持つ1曲、早速I’LLが手を客席へ差し伸べてクールに煽る。ギタリスト然としたプレイやたたずまいは、男女問わず支持を得ている下手の王子だ。

 

HAL「会いたかったぜ!俺たちがFEST VAINQUEURだ!」

 

パワーチューンが繰り出されると、ド頭からオーディエンスも全力全開だ。
FEST VAINQUEURファンの熱量の高さはシーントップと言っても過言ではないのではないか──そう思わせるほどに、毎回とてつもないうねりを客席から会場全体に生み出している。
メンバーとファンが正に一体となって作り上げるLIVE空間は、FEST VAINQUEURの大きな魅力のひとつである事は間違いない。

 

柔らかなアクションで舞うようにギターを奏でるGAKU。華やかな美しさは、バンドの重要な上手担当だ。この日も艶やかにステージを彩ってみせていた。
そして、顔芸!?と言わんばかりに、満面の笑みで表情豊かにドラムで自身を表現するKAZI。その笑顔に反して、プレイは超攻撃的。FEST VAINQUEURのハードサウンドを支えている大黒柱は、どこまでも手抜き無しで爆走する!

 

HAL「男元気かー!」「うおーい!」
そう、この日は男性ファンの姿も目立っていた。
初めてきた人いますか?の問いかけには、いくつもの手が上がる。

 

そしてここでHALから、6周年ということでツアータイトルには分かり易く「VI」(シックス)と名付けたが、ここには「去年節目の5年目を終え、一歩先の未来へという意味で“5+1”」、そして「メンバー5人といつも応援してくれるファンの事を思って“5+1”」という意味合いが含まれている、ということが語られた。
続いて繰り出される柔らかく温かなメロディ、体を揺らしながら歌詞を口ずさむファン。
メンバー5人がピュアであるように、ファンもまた純粋にFEST VAINQUEURの音楽を愛するピュアな思いでステージを見つめているように見えた。これが“5+1=VI(シックス)”を体現するそのままの景色なのだ、とも思わせた。

 

FEST VAINQUEURの楽曲はバラエティに富んでいる。明るい元気ソングから、柔らかなミドルチューン、そして激しい曲はスピード感のあるものから、重厚なものまで。
この公演では、いわゆる「ヘヴィで激しい」楽曲に関しては、特に「重めのヘヴィネス」がとても美味だった。
HALのパフォーマンスも、艶っぽい色気を見せたかと思うと攻撃的な表情を見せたり、更に幅が広がっているように感じさせ、見るものを飽きさせない。

 

ゴツゴツと迫るサウンドに合わせ、場内には芸術的とも言えるヘドバンの嵐が巻き起こる。
日本三景が「松島・天の橋立・宮島」であるならば、V系の“絶景ベスト3”のひとつとして記したいのがこの「ヘドバン」の絶景だ。
感動さえもたらす会場の隅から隅まで溢れるこの「ヘドバン」の景色は、この後ラストの曲まで幾度も新宿ReNY場内で繰り広げられていた。
一体感、などという言葉だけでは語れないグルーヴと熱いうねりを伴ったこの景色は、どこにでもある光景ではないだろう。

 

奇遇な事に、この日誕生日であるメンバーが二人。I’LL(G)とHIRO(B)だ。
アンコールでは曲に入ると演奏がストップ。ステージにケーキが登場し、二人に祝福の拍手が送られた。
HIRO「同じタイミングで産まれた僕とI’LLですけど…こうもキャラが違う(笑)」。
時空をもゆがめる(?)ほんわか癒しトークのHIROと、どこまでもクールにふるまうI’LLは確かに対照的だ。
トークが終わり、ステージから片付けられてゆくケーキに「あっ…」と手を伸ばしたHIRO(食いしん坊)は、なんどもケーキを惜しそうにチラ見して未練たっぷりであった。終演後には思う存分、堪能したのであろうか。
そういえばメンバー紹介のMCでHIROは「コンビニのロールケーキ。あれほんの一切れやねんけど…幸せになれんねん。」と心から幸せそうに話していた。「食いしん坊」の鏡である…。

 

6年前のこの日のステージから、FEST VAINQUEURは始まった。その6年間には辛い事も本当にたくさんあった、とMCでHALは言った。

 

「振り返ってみれば6年前の今日、SHIBUYA-AXでライブが始まって、FEST VAINQUEURが始動したわけやけど…本当にいろんな事がありました。
前のギター、TOMO君が脱退してどうしようか迷っていた時に、運命的にこの二人…GAKUとI’LLに出逢いました。
そこからのFEST VAINQUEUR、もっともっと上に上がろうという気持ちでたくさんライブして。
みんなと一緒に過ごす時間は楽しいけど、辛い事もいっぱいあって。個人としてはステージに立てるかギリギリの時もありました。
苦しかったけど無事、乗り切る事が出来た。
メンバーみんな辛い事もあるけど、それでもステージに上がりたいって思うのはみんなが待ってくれてる、それを生き甲斐にしてくれてる人がいるから。そしてみんなが俺らにエネルギーをくれるから。」

 

「これから7周年、8周年、10周年、20周年、100周年、というくらいの気持ちで走り続けたいと思います。
俺たちにとってもたくさんの夢があります。みんなにも夢があると思うけど、夢を一緒に叶えるために───これからも一緒に生きてくれますか?」

 

ビッグイベント「VISUAL JAPAN SUMMIT」が開催された幕張メッセ。
40,000人の大観衆の前でプレイした5人が、いまはこの新宿ReNYという会場のステージで、全身全霊でステージに立っている。あの幕張メッセの会場よりも、もっともっと広く大きな夢を持って。
終始笑顔が絶えなかった5人と、同じように笑顔が絶えなかったファンの表情が、ここに居る全員でこの夢を本当に叶えてしまうのではないだろうか、と強く思わせた。

 

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FEST VAINQUEURは、この後11月1日・GAKU(G)の誕生日に名古屋E.L.L、11月5日には地元大阪・味園ユニバースにてワンマンを開催。
年内は多くのイベント出演も予定されているので、是非この激アツライブを生で体感して頂きたい。

 

また、メンバーのキャラクターが可愛いLINEスタンプも発売となった。
CDの「なにわ盤」に描かれているイラストで、パターンもたくさんあるので是非!

https://store.line.me/stickershop/product/1336122

 

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★9th Single 「ヒガンバナ~花魁道中~」
2016.10.26(wed)on sale!!

 

人気ボカロPとして活躍中の亜沙をアレンジャーとして迎えたFEST VAINQUEUR初の和曲!

 

【CD収録曲】(全Type共通)

M-1.ヒガンバナ~花魁道中~ 

(arranged by 亜沙&FEST VAINQUEUR)
M-2.SUCCUBUS
M-3.Happy Birthday To You


【初回盤】 CD(3曲)+DVD(MV[ヒガンバナ~花魁道中~]) PRWC-26 ¥1,800+tax
【通常盤】 CD(3曲)のみ PRWC-27 ¥1,500+tax
【なにわ盤】 CD(3曲・台湾道中ブックレット)+DVD(MUSIC SLIP+台湾オフショット) PRWC-28 ¥1,800+tax
※なにわ盤は関西地区(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)のCD販売店での完全予約販売


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■FEST VAINQUEUR 6th Anniversary TOUR「VI」


【チケット料金】前売¥4,000- 当日¥4,500- 税込・オールスタンディング ※入場時ドリンク代別途必要


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11/1 (火) 名古屋Electric Lady Land

★GAKU(G)バースデイ!★  


開場18:30 / 開演19:00
(※会場が発表時の名古屋ell.FITS ALLから 変更になっておりますのでご注意ください。 )

 

★チケット:

【TANK! the WEB】http://www.sundayfolk.com/livlog/644hzba/
【ダイレクトセンター】052-320-9000
チケットぴあ (Pコード:305-231)】0570-02-9999
ローソンチケット (Lコード:45168)】0570-084-004
【イープラス】http://eplus.jp/

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002049260P0050001P006001P0030146


問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100


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11/5 (土) 味園ユニバース 大阪  


開場17:15 / 開演18:00

 

★チケット:

チケットぴあ 0570-02-9999 (P:304-431)
ローソンチケット 0570-084-005 (L:55584)
イープラス http://eplus.jp

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002049260P0050001P006001P0030144

 

問)夢番地大阪 06-6341-3525 

 

★FEST VAINQUEUR★
https://www.festvainqueur.com/

 

昨年のライブ映像も御覧下さい!名古屋GAKUはぴば&大阪お待ちしております!

 

 

新宿ReNYのLIVE PHOTOはこちら!

Photo by Toshinaga okamoto

 ↓    ↓    ↓    ↓











2016年10月26日 (水)

【ライブレポート】Chanty★「ゆらゆら揺れる月明かり水面に映るキミとボク」追加公演★10月21日(金)東京・恵比寿LIQUIDROOM

REPORT - 13:42:02

 

 

今年の9月で3周年を迎えたChanty。彼らは9月から全国6箇所を2日間づつまわるワンマンツアー「ゆらゆら揺れる月明かり水面に映るキミとボク」を行ってきた。その追加公演が10月21日(金)東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催された。

 

時計の秒針音が響く中、まずステージに現れたのはshia.(Gu)と成人(Dr)。スポットライトに照らされる中、それぞれが優しく音を奏でる。そして千歳(Gu)、野中拓(Ba)も演奏に参加。最後にゆらりと芥(Vo)が登場し、マイクを握りフロアをじっと見据える。

 

「おやすみなさい」

彼のその一言で始まったのは『今夜未明』。

所狭しと暴れまわるメンバーがリズムに合わせてピタリと止まる。そして成人のカウントからまたサビに流れ込む。静と動のバランスが心地よい。

 

続いて『滅菌、消毒、絆創膏。』ではフロアからは全力のヘドバンが発生。曲間ではshia.によるリコーダーソロ(?)も。続いてロックンロールな『いっせーの』を披露。

 

「見えてるか! 吐き出せ! Chantyの世界へようこそ!」

大きく腕を広げる芥。

 

ファンのメンバーを呼ぶ声がフロアに響く。

芥がマイクをとり「このワンマンツアー、最後の最後、LIQUIDROOMに集まっていただいてありがとうございます。このツアーめちゃくちゃ楽しかったので、今日の日を迎えるのが幸せです」と語り、拍手で迎えるファン。

「本当の夜にお前たちを引きずり込んでやろうと思います。眠れない夜を想像しながら最後まで楽しんでください」と続け、「正直くやしいけど(LIQUIDROOMを)埋めることができませんでした。けど今日は俺たちのこの声とこの演奏でこの会場を埋めてやろうと思います、お前たちも力を貸してくれ!」という芥の叫びから『おとなりさん』へ。

それに応えるようにフロアからは拳と声があがり、テンションは高まっていく。

 

間髪入れずに『君と罰』、そして『天翔る』で空間いっぱいに音が広がり、一転してドラマチックな『monorium』と“Chantyの世界”を見せてくれる。

 

マイクを通さずにアカペラで『ねたましい』のサビを歌い上げる芥。

『ひどいかお』『ミスアンバランス』とアッパーチューンが続き、フロアを揺らす。

 

『やんなっちゃう』のサビではタオルが舞い、「昨日も今日も明日も明後日も不確かなものばかりだけど、信じられる自分さえ疎かにしてしまったら、誰がお前を助けるっていうんだ? お前たちの明日を邪魔する、最悪の敵をぶち壊せ!」という芥の言葉から『無限ループ』が始まり、フロアにマイクを向ける芥。感情を絞り出すようにコーラスをするshia.。ギターのハウリングから『ダイアリー』へ、「私は可も不可もなくここに生きてる」と歌い上げる芥に呼応してフロアから叫び声にも似た声があがった。『m.o.b.』、『貴方だけを壊して飾ってみたい』と疾走感のあるナンバー大きな盛り上がりをみせ、そして本編最後に「この名も無き歌にお前らの声を突き刺してくれ!」と叫び『【3.0.17】』で締めくくった。

 

アンコールではメンバーそれぞれがツアーの感想やファンに対して感謝の言葉を述べ、春にはニューシングルがリリースされることを発表。それに伴い2Daysワンマンライヴ、New Single Release記念2days Oneman Live「今年も春が希望という名の嘘をつく」が開催されることが告げられると大きな歓声があがった。

久々に演奏された1stシングル『終わりの始まり』から始まり、最後は『世界に見捨てられてもきっと音は鳴り止まない』が演奏された。そしてカーテンコールとしてメンバー全員で手をつなぎ「(冒頭の『おやすみなさい』とかけて)おはようございます!」という声で終演となり、会場は暖かな雰囲気に包まれた。

 

もちろん数字が全てではないが、LIQUIDROOMが埋まらなかったことに対して悔しさを隠さなかったメンバーたち。これからも挑戦し続けると宣言し、「俺たちが諦めることを諦める!」という芥の言葉に強く胸を撃たれた一夜であった。

 

TEXT:藤谷千明

PHOTO:インテツ

 

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◆リリース情報

2017年春 New Singleリリース

 

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◆ライヴ情報

New Single Release記念2days Oneman Live「今年も春が希望という名の嘘をつく」

-理想day-

2017年4月1日(土) 高田馬場CLUB PHASE

OPEN 17:30 / START 18:00

前売 \4,000 (D代別)

 

-現実day-

2017年4月2日(日) 高田馬場CLUB PHASE

OPEN 16:30 / START 17:00

前売 \4,000 (D代別)

 

【チケット最速先行受付】

2017年1月7日(土)10:00~Chantyモバイルファンクラブにて最速先行受付開始

【チケット一般発売】

2017年1月21日(土) より一般発売開始

 

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Chanty Presents「自家製忘年会」

12月7日(水) 高田馬場AREA

12月8日(木) 高田馬場AREA

 

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2017年「自家製生誕祭~東京巡り~」

~成人の日~

2017年3月26日(日) 新宿RUIDO K4

 

~千歳の日~

2017年4月20日(木) 渋谷Rex

 

~芥の日~

2017年4月29日(土祝) 高田馬場CLUB PHASE

 

~野中拓の日~

2017年5月17日(水) 高田馬場AREA

 

~shia.の日~

2017年8月29日(火) 池袋EDGE

 

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◆オフィシャルサイト

http://chanty.jp/

 







2016年10月24日 (月)

【Waive】解散10周年特別企画の全公演を終了。残すは、最終公演の映像化のみ!

REPORT - 19:59:13

 

解散10周年を掲げ、発表から約1年をかけて行われてきたWaiveの特別公演が、10月22日の赤坂BLITZをもって、いよいよ終演を迎えた。

 

えも言われぬ緊張感の漂う中、オープニングS.E.が鳴り響きメンバーが1人ずつステージに現れると同時に、将棋倒しさながらにフロア上手(カミテ)の観客がグッとすし詰め状態になる。

4月の東京公演では見られなかった光景だけに、このツアーでWaiveが、いかにライブバンドとしてファンとの距離を埋めてきたのかが伺える瞬間だった。

 

この日の1曲目として演奏されたのは、2005年の解散ライブと同じく『HEART.』だった。

そして『Baby, I LOVE YOU.』や『FAKE』など序盤からWaive得意のビートの効いたアップテンポロックが続いた。

続いて奏でられた『そっと…』や、ボーカル田澤が「当時はバラードだと思っていたけれど今は違うように思う」と語った『銀河鉄道』では、優しくもアツく、それでいて切ないサウンドが場内を包み、このバンドの本領が発揮されていくようだった。

 

解散以前は、ほとんど披露されなかったというプログレッシブでありつつポップな『みずいろ』、そのタイトルが発表されたときには想像だにできなかったポジティブな光景を生む新曲『END ROLL』、Waiveのパブリックイメージを根底から覆すかのようにコミカルな『ペーパードレスレディ』など、ジャンルに縛られることのない奔放さと、それを「無し」と言わせない自信をバンド自体がしっかりと見せてくれる。

 

中盤のハイライトは、Waiveが最初に生んだ曲である『spanner』。

田澤の骨太かつテクニカルなボーカルに、杉本の叫ぶようなギターが呼応する光景は、曲が鳴り止んでもしばらく超満員の赤坂BLITZが無音で静まり返るほどに圧倒的であった。

 

後半戦はWaiveの持つもう1つの顔とも言えるパンキッシュなナンバーが続いた。

『Lost in MUSIC.』では、お決まりのメンバー紹介が行われたが、ここで「ギター、杉本善徳」と紹介された杉本が、おもむろに取り出した黄色いハンカチを赤いハンカチに変えるマジックを見せたり、Waiveの楽曲の中でも上位にハチャメチャな『ドミソファイター』では田澤と杉本の不協和音だらけのツインギターが鳴り響き渡り、「こんなバンドが、この10年で他にあったか?」と、唯一無二の揺るがない独自性が場内を支配していく。

 

解散時の焦燥が赤裸々に綴られた『Sad.』では田澤のボーカルと杉本のコーラスワークがヒリヒリとするほど刹那的に流れ、Waiveのライブと言えばこの曲と言っても過言ではないであろう『ガーリッシュマインド』では、この広い空間の酸素がなくなってしまうのではないかというほどにステージとフロアが呼応しあい、一転して明るい世界に飛び出したかのような『バニラ』では、この特別公演のクライマックスは暗いものではないと暗示してくれるかのようにキラキラと銀テープが舞い、この曲と歌詞で何人の心が勇気づけられ救われただろうと思える屈指の名曲『いつか』で、すべての灯りが点灯しているのからなのか、この光景がそう思わせているだけのか、わからなくなってしまう程に眩しい中、ライブは本編を終えた。

 

鳴り止まないアンコールの中、再びステージに姿を現したWaiveの4人は、ゆっくりと、各々の想いを真面目に、ときに照れ笑いを含めながら語った。

 

「今が一番楽しい」というベースの高井、「奇跡を胸に生きてきた」というギターの貮方。

そして、「たくさんの人の笑顔を奪った」と解散時のことを話し、深々と頭を下げる田澤。

「過ごした日々が濃すぎても薄すぎても、この今はない」と、罪も悲しみも含めて受け入れる杉本。

各々の思うことも立ち位置も違えど、その結果が今日この日なんだということは紛れもない事実であろう。

 

重ねて杉本が「終わって、始めて、また終わって、また始めてと、Waiveは変なバンドだけど、これしかできない。普通に活動を続けても、また悲劇的な結果を迎えてしまう。文章を書くにもマルを打たないと次の文章にはいけないし、次の文章が始まらない限りは、その前の文章が最後の文ということになる。それと同じ。だから次の文を書こうと思える、書ける状態にあるということが大事」と、この特別公演とされた今回のWaiveの活動を〆ることと、またこの形で会える日があるようにするため、メンバーそれぞれの日々が最後の文章にならないように信じ、求め、支えあって欲しい、とまとめた。

 

我々には事前に、この日の演目が記されたメモが渡されていたのだが、その演目上は上記の「いつか」を最後としてあった。

アンコールに登場したからには何か曲が用意されているのだろうし、中でも11年ぶりの新曲である『Days.』が披露されていないことからも、自ずと曲目は予想できたのだが、曲を始めるにあたって

 

「今から演奏する曲は、この数年の自分の集大成。音楽としては、もっといろいろなことを身につけたけれど、それでもやっぱりこの曲がそう。この曲に、ここ数年間の自分の思いの丈が集約されている」

 

と、いつもは流暢に話す杉本が言葉を詰まらせながら、慎重に丁寧に話した後、『Days.』が披露され、この日一番ラフで、けれど「これが今のWaive」という姿がはっきりと見えてくるような演奏の末、奇跡の公演は幕を閉じた。

 

メンバーがステージから消え、ダブルアンコールを求めるファンも数多くいる中、あらためて『HEART.』がCD音源として場内に流れはじめた。

2005年の解散当時、この曲の作詞/作曲、そしてラストアルバムの収録順を手掛けた杉本が各所のインタビューで

「このアルバムは、HEART.で始まってC.で終わっているけれど、そのあとにリピート再生で頭のHEART.にもう一度戻って聞くのが本当に正しい曲順」

と、しきりに話していたのだが、

《僕らはたくさん廻り道をして、もう一度巡り会う奇跡を信じたい》

という歌詞は、まさにWaiveというバンドの運命そのものであり、その言葉を記した杉本のみが計り知る「また巡り会う奇跡を信じたい、信じていいんだ」と思わせてくれる優しさと愛に満ちた演出だったのではないだろうか。

 

終演後に配られたフライヤーにて、この日の公演〈GIG「Days. – in the future -」〉の模様は、Waiveオフィシャルサイトにて通信販売限定にてBlu-rayとなってリリースされることが発表された。

 

また同時に配られた別フライヤーにて、杉本善徳のソロライブの告知と、ソロの代表曲の1つ『オフホワイト』の新録バージョンが収録されたシングルCDが無料配布された。

この新録版『オフホワイト』は、杉本曰く「会場に来れなかった人や、突然の配布決定で告知がなかったため」として、YouTube上でも視聴が可能となっている。

 

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■〈Waive GIG「Days. – in the future -」〉

2016/10/22@赤坂BLITZ セットリスト

SE

1. HEART.

2. Baby, I LOVE YOU.

3. FAKE

4. will

5. わがままロミオ

6. そっと…

7. 銀河鉄道

8. 君と微笑おう

9. みずいろ

10. END ROLL

11. PEACE?

12. ペーパードレスレディ

13. spanner

14. あの花が咲く頃に

15. Lost in MUSIC.

16. ドミソファイター

17. assorted lovephobia

18. Sad.

19. ネガポジ

20. ガーリッシュマインド

21. バニラ

22. いつか

 

[ENCORE]

1. Days.

 

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▼リリース情報

・Blu-ray「Days. – in the future -」

2016.10.22 at AKASAKA BLITZ

【収録曲】本公演で演奏された全曲収録

【受注期間】2016年10月22日~12月2日(23:59)まで

【価格】¥8,500-(税込み)

※詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください

 

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▼Waiveオフィシャルサイト

http://www.waivewaive.com/

▼Blu-ray「Days. – in the future -」申し込みページ

http://www.waivewaive.com/blu-ray/

▼WaiveオフィシャルTwitter

https://twitter.com/Waive_info

▼WaiveオフィシャルLINE@

http://line.me/ti/p/%40waive_info

▼杉本善徳オフィシャルサイト

http://www.ys1126.com

▼杉本善徳「オフホワイト(新録)」視聴ページ