NEWS

2016年01月02日 (土)

【ライブレポート】★Tokyo Chaos★2015年12月31日(木)国立代々木競技場 第二体育館〜「こうやって、これからもずっと、てめぇらと年を越していきたい。」

REPORT - 18:52:32

  2007年にスタートしたヴィジュアル系シーン最大級の年越しイベント“Over The Edge”。毎年渋谷公会堂で開催されていたこのイベントだが、会場の取り壊しに伴い2015年から代々木競技場・第二体育館で開催されることに。それに伴い、新たに名称も“Tokyo Chaos”と変更されての記念すべき第1回公演が、2015年12月31日に行われた。今回の出演バンドは全14組+4つのセッションで、そのうち初出演が5バンドもいたのが最大の特徴。常連組と新規参入組が鎬を削りながらも融和し合い、共にシーンの未来を広げんとする“新たな可能性”の見える12時間となった。

 

 まず、ゆっくりとステージ中央に進み出たネロ(Ds)が“全身全霊”と書かれたタオルを広げ、「トップバッターMERRYです。全身全霊よろしくお願いします!」と幕開けを飾ったMERRYは、全員黒のスーツ姿! デジタリックなSEからそのまま「ジャパニーズモダニスト」へと繋ぎ、「聞こえるか、俺の声が!」とガラ(Vo)の声が轟くと、早くも結生&健一のギター隊が左右の花道へダッシュする。「今年から始まったイベント、トップバッターはMERRYです。MERRYがこのイベントの歴史作るぞ!」というガラの頼もしい言葉も、続いて沸き起こる“絶望! 絶望!”の大合唱も、“Over The Edge”の頃からこの年越しイベントを中核で担ってきた彼らならでは。さらに、ガラが客席に向かって柄杓で水をまき散らすパフォーマンスといい、「千代田線デモクラシー」が醸す昭和歌謡風のレトロでエキセントリックな旋律といい、MERRY節満点の奇天烈なステージングで一気に会場を温める手腕はさすがだ。だからこそ「良いお年を。来年も良い年でありますように」と最後に贈られた最新シングル「Happy life」のストレートなメッセージが際立つというもの。“目の前の人達を幸せにしたいだけ”という歌は、現在、テツ(B)がリハビリ中という苦難に見舞われながらも、活動を続けてきた彼らが辿り着いた真理なのだろう。来年2月7日には、ネロいわく「5人での完全復活を目指す」という六本木EX THEATERでのワンマンも開催。完全体のMERRYに出会える日が待ち遠しい。

 

二番手は“Over The Edge”出演経験のないDEZERT。結成も2011年ということで、本イベントでは最も新参者と言えるが、そのステージはまさしく“カオス”そのものだった。真っ赤なライトに染められた舞台で、心の汚泥を吐き出すように千秋(Vo)が歌声をぶつける「「擬死」」から、12月に加入したばかりのMiyako(G)がハードなプレイを炸裂させる「「絶蘭」」、そして超高速ビートにオーディエンスが頭を振りたくる「「殺意」」と、一貫してダークで観る者に対する媚びなど微塵も無いステージを展開。SaZ(B)のスラップからスタートした「肋骨少女」では、血糊のついたシャツ姿で花道に進み出る千秋の不気味なオーラにゾッとさせられる。加えてSORA(Ds)に水をぶっかけて「生きてるか!? 生きてるなら、死ぬよな!? いつか」と強烈な煽りをカマすや、遂にはステージから降りて、バックヤードに帰りかける始末。しかし、ラストはアルペジオから始まるメロディックな「ghost」で“生”への希望を提示して大きな拍手を浴びたあたりに、底知れぬポテンシャルを感じさせられた。

 

 そして漆黒の空気を、DaizyStripperが「ダンデライオン」でカラフルに塗り替える。お馴染みの旋律は爽やかなれど、しかし、そのパフォーマンスは予想以上にロックなもの。夕霧(Vo)は「今年一番デカい声を!」と叫び、曲終わりにはメンバー全員が激しくヘッドバンギングを披露する。続いて「新規も古株も老いも若きも男も女も俺たちの時間は関係ないからな! やれる奴は頭ふっ飛ばしてこい!」と放った「ARREST」は、1年間活動休止していたまゆ(G)復活後の第一弾として今年頭、バンドへの強い決意を籠めて発表された曲だけに、その爆発力は絶大。再来年で10周年を迎えること、それを支えてくれるオーディエンスへの感謝を述べた後、「今年を象徴するこの曲を」と贈られた「DEAR MY SIRIUS」で天高く伸びる夕霧の歌声は、その感謝を何より明確に訴えていた。さらに「10周年目を一番盛り上げるために、来年の9周年はいろんな種を蒔いていこうと思う。俺たちがすげぇ楽しませるからさ! 来年も俺たちの側にいてくれるか? お前たちがいなかったら輝けねぇんだよ!」と、10年を見据えて作られた代表曲「decade」へ。お立ち台でギターソロを重ね、ガッツポーズを交わし合うギター隊に思わず胸が熱くなるが、勢いあまったなお(G)がステージで転倒するあたりが彼ららしく、微笑ましい(笑)。去り際には「絶対に自分らしさを忘れずに進んでいきます。みんなも、自分らしさを忘れない1年になりますように。胸張って生きろよ!」と言い残す夕霧の姿が。その真摯すぎるメッセージに、彼らの根源にある強さを見た気がした。

 

 本イベント初参加となるjealkbは、まず「初めてjealkb観る人!」と客席にアンケート。結果、大半が手を挙げたのを観て「超アウェイです! jealkbの楽しみ方、ちょっとレクチャーさせてください。そのために1曲削ってます!」と、コントのようなノリ方説明で爆笑の渦に巻き込むのは、テレビでもお馴染みのhaderu(Vo)がフロントマンを務めるだけはある。その甲斐あってか、1曲目の「OKK-17」からダンス担当のhidekiの動きに合わせて、場内は沸騰。「全員が回らないと気まずいから……」と、またしてもフリの説明を挟んだ「Packya Ma Lad」では、皆ツイストしながら回転し、「虚無感狂想曲」ではNSGF(生絞りグレープフルーツサワー)なる技も飛び出して、会場中に恥ずかしそうな笑顔が広がる。「お前ら音楽ふざけてんだろ!?って、よく言われるけど、もう、バンドやめようかと思ってたときに“続けたほうがいいよ”“って言ってくれたのはMUCCの達ちゃんで。あれは……5年前ですか。5年経って、やっと呼んでもらえました」と貴重な裏話も交えつつ、彼らだけが提供できるエンターテイメントで会場の空気をすっかり自分たちのものに。「最後の曲です」とhaderuが告げると「えーっ!」という声が上がるほど、オーディエンスの心を掴んでしまった。

 

 ここで手拍子に迎えられて現れたheidi.は、なんと“Over The Edge”初回からの皆勤賞。幕開けの「ブレイズ」は2015年4月発売の最新シングル「恋愛リマインド」の収録曲で、決してオーディエンスに馴染みがある曲というわけではないにもかかわらず、heidi.らしい郷愁あふれるメロディとタイトなプレイ、そして手慣れた煽りで客席を自然に揺らすのは“さすが”の一言だ。「皆勤賞、嬉しく思っております」という義彦(Vo)の言葉で拍手を招くと、闇と光を併せ持つ「ビューティフルサイコ」に、一斉にタオルが振られる「幻想囃子」と続けて、バラエティ豊かに充実したバンド力を如何なく発揮。「狂騒アルティメット」では、クリアとデスを取り混ぜた義彦のヴォーカルで拳とモッシュの嵐を巻き起こし、“聴かせる”ことに定評のあった彼らも、こんなに逞しさを備えたのかと驚かせる。ラストはもちろん毎年恒例の「おまえさん」。ナオ(G)とコースケ(B)が花道に飛び出し、大サビでブレイクすると「じゃ、今年最後、感謝を籠めた5文字を言いますんで、そのあとは適当に盛り上がってください」と、義彦が素晴らしい美声で“おまえさ~ん!”と突き上げ、フロアはまさしくカオスの渦に! 10周年を迎える2016年は、結成日の6月3日に赤坂BLITZでワンマンも予定している。いついかなる時も、変わらぬheidi.であり続ける彼らが培ってきた10年の集大成に期待したい。

 

 妖しいムードを掻き立てるSEから幕が開き、全員黒スーツを基調としたフォーマルスタイルのseekセッションが奏で始めたフレーズにどよめく場内。それがPIERROTの「Adolf」と気づくや、その往時を知るオーディエンスが腕を構えて、暁(Vo/アルルカン)と共に拳を打ちつけるお馴染みのフリをする。2006年の解散以来、2014年に2夜限りの電撃的な復活ライブを行ったカリスマバンドの代表曲に会場は沸き返るが、特筆すべきは一樹(G/BugLug)、華遊(G/ex.ν[NEU])、seek(B/Mix Speaker’s,Inc.)、宏崇(Ds/R指定)といったメンバーの完コピぶり。中でも一樹によるギターソロは、王子キャラらしい佇まいを崩さないながらも出色の再現率であった。さらに「蜘蛛の意図」では、「代々木、もっともっと狂っちまえ!」「キ×ガイども! 頭振れ!」と、暁が本家さながらに煽って、かつてPIERROTと同事務所の後輩であったseekも花道を下手から上手へとダッシュ。それぞれのリスペクトが垣間見える、このイベントならではの貴重なパフォーマンスに、客席も頭を振りサビを歌って、連綿と続いてきたシーンの歴史を巻き戻してみせた。

 

 そして真っ白な光の中に、一連のイベント初参加のBAROQUEが姿を現すと、クリアなギターフレーズから「PLANETARY LIGHT」の眩い情景が広がってゆく。怜(Vo)と圭(G)が花道を使って大きく左右に展開し、伸びやかな怜の声を含めて一つひとつの音が煌めく「DREAMSCAPE」で本舞台に戻った二人が向き合う様は、まさしく夢のよう。かどしゅんたろう(Ds)に、本イベント出演者の中で唯一の女性であるTOKIE(B)という強力なサポート陣をリズム隊に迎え、多彩で繊細な同期音も交えた彼らのサウンドには、ロックだとかバンドだとかいう領域を超えた神聖さがある。「この会場広いけど、みんなの顔、よく見えてますよ。楽しんでいこう、いいかい!」と自然体なMCに続く「SKY WALKER」で、まるで宇宙に漂っているかのような浮遊感を。太いドラムビートが心臓の鼓動のように響く「CELEBRATE」で生きとし生けるものへの祝福をたっぷりと届けると、満場の拍手が。「締めくくりは新曲で終わりたいんで」と最後に披露した、12月25日のワンマンで一度しか演奏していないという「GIRL」も、ダンスビートの中で圭のギターが高らかに駆け上がり、怜が確かな生命の息吹をもたらして胸を熱くさせる名曲だった。2016年3月にはワンマンツアーも開催されるとのこと。温かな光に満ちた世界が、きっと其処にはあるはずだ。

 

 MUCCのヴォーカルである逹瑯のセッションを前に、熱気が高まる場内。遂にケンゾ(Ds/BVCCI HAYNES/GREMLINS)がパワフルにドラムを一閃し、逹瑯が「LASTICA!」とタイトルコールをするや、大歓声が沸きあがる。それもそのはず、メンバーが発表されたときから、これが逹瑯率いる伝説のセッションバンド・カラスの数年ぶりのステージとなることは決まっていたも同然であり、その予想が的中することを多くのオーディエンスが待ち望んでいたのだから。カラスの1stシングル「LASTICA」を黒づくめで歌い上げる逹瑯はMUCCとはまた違った厳めしさを漂わせ、凶悪なDunch(B/jealkb)のベースを背に悠々と花道を進むヒロト(G/A9)と美月(G/Sadie)も貫禄たっぷりに客席を煽る。数年の時の積み重ねは、確かに彼らを成長させているのだ。「Mr.Shadow」をハードに決め、「何年ぶりでしょうか? 何年もカラスが動かなかった間に、母体のバンドがバタバタしているメンバーもいますが、カラスは永遠に不滅です!」と奏でた2ndシングル「free」は、どこまでもポップに飛翔。ヒロトがライトハンドでソロを決め、双子のような出で立ちの美月(似通ったのは全くの偶然とのこと)と共に逹瑯を挟む光景には、“また見たい”と思わせる華があった。

 

「アルルカンです。よろしくお願いします」という礼儀正しい挨拶を裏切って、初っ端から全速力でブッ飛ばしたのが、去年に続き二度目の出演になるアルルカン。アグレッシヴなサウンドとメロディックな歌、そして自虐的なリリックがインパクト大な「ジレンマ」で幕開けると、暁のデスヴォイスが炸裂してヘッドバンギングの嵐から美メロへと急転直下し、奈緒(G)のギターソロが咽び泣く「墓穴」へ。目まぐるしい展開と、食い合わせの悪そうな要素を無理やり束ねる強引さは、きっと彼らの武器でもあるのだろう。「誰も……誰もわかってくれない」と暁が震える「「私」と“理解”」に到ると、場内は一斉に体を揺らして拳を振り上げ、まるでワンマンのような一体感を創出。轟音極まる「像」で観る者の思考を奪いながら、暁は「今日は先輩たちのお客さんを貰いに来ました!」と幕開けとは打って変わった肉食ぶりを垣間見せ、舞台を降りてアリーナを走り回るのだから侮れない。「初めまして! 僕たち、ダメ人間!」と鳴らされた「ダメ人間」では拳の海が生まれ、人々が一斉にステージを礼拝するようなフリをする光景は、まるで何かの宗教儀式のよう。2013年の結成から2016年で未だ3年目。いわゆる“勢いのある若手バンド”とは、まさに彼らのような存在を言うのだろうと、空恐ろしくなるステージだった。

 

 長丁場にわたるイベントも折り返し地点を迎え、後半戦の一番手として日章旗をはためかせて入場してきたR指定の背後には、“青春の闇”という巨大な垂れ幕が。現在敢行中のワンマンツアータイトルであるが、この日の彼らのステージもまた、その言葉と絶妙にマッチするものだった。マーチのリズムに哀愁香る「帝都に死す」、対照的に躍動感たっぷりにデスヴォイスと拳が突き上がる「喪失-soushitsu-」と、曲調は違えど彼らが奏でる曲には常に若き日にしか浸ることのできない闇の気配がある。楽器隊がプレイしながらも激しく身体を振る「晩秋」、瞬くライトとヘヴィネスの中で宏崇がドラムスティックを回す「MELT DOWN」と、楽曲のエモーションを身体でも表現する彼らに、オーディエンスもヒートアップ。ヘヴィネスからポップへの転換がエキセントリックすぎる「THE廃人間」がラストに放たれると、「踊ろうか!」というマモ(Vo)の号令に従って客席は大きく揺れ、繰り返される「友達が居ないから!」のフレーズに心が粟立つ。去り際に「良いお年を!」とマイクをゴトリと落とすまで、ほぼノーMCで貫き通した剛毅なパフォーマンスには、彼らの揺るがぬ信念が表れていた。

 

 勢い十分のアクトが続いたところで、本日最高の“重鎮”が此処に登場。“Over The Edge”にさまざまな形で出演してきたギタリストaie(deadman/the studs)によるセッションは、YUKIYA(G/D≒SIRE/JILS/Kαin)、kazu(B/ex.蜉蝣)、Sakura(Ds/ZIGZO/Rayflower)、そして名古屋系のカリスマとして1990年代に活躍し、2004年に解散したMerry Go Roundのヴォーカリスト・Kazumaを迎えたものだ。ほぼシルエットしか見えない赤暗いステージの上で彼が一礼し、ハイハットの音から静かに始まった「桜の満開の木の下で」は、なんとMerry Go Roundの楽曲。舞台に寝転んで歌うKazumaは、続いてaieと共に現在活動しているユニット・highfashionparalyzeの「箍を外す場合、穴に群れる具合」でも客席に向かって身体をのけぞらせ、容赦なくシャウトを放つ。が、それがキャリア豊富な楽器隊のエモーションを抑えた動きと、抑揚に乏しく淡々とした旋律と重なり合ったときに生まれる不気味さは、あまりにも異質。結果、オーディエンスは立ち尽くすほかなく、同じくhighfashionparalyzeの「脳内に」で妖しくループするフレーズと、ドラムフィルの中に蹲るKazumaが纏う特異なオーラに、ただ拍手を贈るほかないのだ。さらに重鎮は続く。ここ数年“Over The Edge”にJILSやKαin、はたまたソロ名義で出演してきたYUKIYAが、なんと今年は98年に解散した人気バンドD≒SIREとして登場! しかもYUKIYA、聖詩-KIYOSHI-(G)、TETSU(Key/ENDLESS)のオリジナルメンバーに加え、ドラムにShinya(DIR EN GREY)、ベースに明希(SID)、ギターに圭(BAROQUE))という豪華メンバーを迎えた布陣になるのだから、見逃すわけにはいかない。YUKIYAのモノローグが影アナで流れ、「DREAMS BURN DOWN」が幕開けを飾ると、「人工楽園」では圭と明希が左右の花道に飛び出すというレアすぎる光景が表れて、なぜ視界は180度ないのかと歯噛みすることしきり。そんな希少具合はサウンド面でも同じだった。「17年ぶりになる曲ばっかりなんでね、誰も知らないと思うから適当に楽しんでください。一夜限りです。楽しんでいこうぜ」と演奏された曲たちは、JILSともKαinとも明らかに違う90年代のヴィジュアルサウンド。当時を知る人間は懐かしさに、そうでない人間は斬新さに胸掴まれたに違いない。「JESUS?」「KISS」と切り刻むような鋭さとスピード感を備えた楽曲をShinyaは高速ビートで叩き出し、一転、「17年経ってから一度も歌ってなかった曲……一番最初に出したシングルの歌を歌います」と前置いた「静夢」では爽やかさを。「夢がいつか冷めるように、バンドもいつか終わるじゃない? このD≒SIREが解散するのかなと思ったときの歌を」と贈られた「追憶」では、感傷を届ける。最後にYUKIYAが呟いた「ありがとうね。良い夢でした」という言葉には、再会の喜びと切なさが入り混じって、胸に迫った。

 

 ここで休憩を挟んでの1バンド目は、DIR EN GREYのギタリスト・Dieのソロプロジェクトとして2015年に始動したDECAYS。MOON CHILDの樫山圭をドラマーに擁し、THE NOVEMBERSの小林祐介と共にDieがツインギター&ヴォーカルを務めるという斬新な構成の6人組だ。しかし、何より驚きなのは「esthetics of the transgression」「Secret mode」と、初っ端からエレクトロな4つ打ちビートにバンドサウンドが融合する楽曲のミクスチャーぶりに、その上で重なるツインヴォーカルの予想外に美しいハーモニー。そして、公式のパート表記が“☆”である謎の人物・チドニーが鍵盤の前で踊るパフォーマンスだ。チドニーがクラップを先導し、「DECAYSです。トバしていこうか?」とDieが静かに語りかけての「愛と哀を遺さず…」では、小林のクリーンヴォイスに歪んだ歌声を挟み込んで、ヴォーカル二人体制の強みを存分に発揮。また、ラストの「ラナ ~from Future Boy~」では予想外に甘いソロ・ヴォーカルを聴かせて、新たな顔も垣間見せた。音も役割もステージングも、すべてがDIR EN GREYとは違うからこそ生まれるもの――。その進化を促すポテンシャルは十二分にあると確信させてくれたステージだった。

 

 そして遂に時刻は23時を過ぎ、A9が2015年最後のパフォーマンスを務めることに。2014年に結成10周年を迎え、1年の沈黙を経て2015年夏に復活を遂げた彼らも、実は本イベント初参加組。大歓声を受けて登場し、「Tokyo Chaos! 良い年にしようぜ!」と早くも将(Vo)が新年への抱負を宣言して「RAINBOWS」のイントロを鳴らすと、客席にはカラフルなサイリウムが灯り、“オイ!オイ!”と拳と声があがる。さらに、サビでは一斉にAジャンプ!というオーディエンスにはお馴染みのナンバーだが、そのサウンドは以前に比べてグッと硬質で輝かしいもの。「閃光」では将が花道を凄まじい勢いで駆け抜け、そこに叙情味たっぷりなメロとヒロトのギターソロが華を添えてゆくのも見ごたえある。「かつてAlice Nineと名乗っていましたが、今はA9です。覚えて帰ってください!」「ずっと出たかった、このイベント。出れなくて、すごく寂しかったA9ですが、今年は寂しくありません!」と語る将は、いつになくハイテンション。“夜明け”というタイトルに相応しく、場内をペンライトや携帯の光でいっぱいにした「Daybreak」に、「全員で上に飛びましょう」と誘った「the beautiful name」では、沙我(B)のコーラスも確固たる強さを持って、大合唱を引き起こした。彼らの織り成す世界は、いつだってドラマティックで希望にあふれている。その情景を、いっそう色鮮やかなものにした彼らの帰還を祝福したい。

 

 ワルツのリズムで手拍子に乗り、年越しの大役を担うことになったのは、heidi.と並んで唯“二”の皆勤賞であるMix Speaker‘s,Inc。.ジャジーな「Side trip Killer rose」に場内のあちこちからタンバリンが鳴り、AYA(G)が前に進み出て優雅に手拍子する等、MSI流のエンターテイメントで客席を楽しませる。が、曲が終わると時刻を秒単位で表示する電光時計が持ち込まれ、「新たな1ページの始まりを祝おうではありませんか」とのナレーションで出演者一同を呼び込み。慌ただしい空気のなか、seekが「残り10秒です!」と知らせると、会場の全員でカウントダウンして「0!」の瞬間に金テープが飛ぶ。ここからは各バンドに新年の抱負をリサーチ。アルルカン・暁が「2016年も頑張ります!」と応え、seekに「ウィジュアル界の暴れん坊」と紹介されたDEZERT・千秋は「絶対もっと売れる!」と、期待通りの返答を返す。また、ステージ上には本日出演しないはずのNoGoD・団長の姿も(しかも、しっかり白塗り!)。そして逹瑯が「バッチリ2016年始めちゃってくださいよ。ケツは俺らが持つからよ!」と差し向けて、MSIのステージが再開する。
 前日の12月30日にツアーファイナルを終え、2016年より新たな演目“絶望レストラン”を届けることになっているMSI。本日の彼らも新コンセプトに基づく新衣装で、NIKA(Vo)は白ベースのコックスタイル。S(Ds)に到っては顔がお菓子の家になっており、カウントダウンの際に逹瑯からも「あれは誰ですか?」と突っ込まれていた。そこで「“絶望レストラン”の楽曲を2016年1発目にお贈りしたいと思います。皆さんバンギャ始めですよ?」というNIKAのMCから、2016年3月発売予定の「ドクロKITCHEN」を早くも披露。パワーコーラスが低音で轟くヘヴィチューンに、彼も容赦なくシャウトヴォーカルを叩きつけると、「MONSTIME」 ではkeiji(G)とAYAのギターバトルや、各メンバーによる渾身の煽りで、開演から10時間が経って疲労の色が濃いオーディエンスを惹きつけ続ける。間奏で白いペンライトが揺れる「JUNK STORY」で締めくくり、最後にNIKAは「いろんなバンドさんのライブに行って、音楽に触れて。その一つひとつが皆さんの人生の糧になるから」とメッセージ。昨年は加入直後でまだまだ頼りなかった彼が、MC面でもヴォーカル面でも随分と頼もしくなっていたのは、この日一番の収穫と言えるだろう。肋骨骨折で現在、無理のできない相方MIKI(Vo)をしっかりとカバーし、優しげな風情の裏に垣間見せる男らしさは、今後MSIの武器になるに違いない。

 

 正月気分を叩き切るかのように、デジタリックなSEから始まったのは、昨年まで“Over The Edge”の常連だったMoranのヴォーカリスト・Hiomiのセッション。「さぁ、2016年、始めようか!」とゴージャスな燕尾を纏い、絵画の中から抜け出たような出で立ちで先導すると、まずは下手に立つ海(G)の所属するvistlipから「GLOSTER IMAGE」をドロップする。人気のヘヴィチューンに場内が熱くなったところで、過去にHitomiと共にFatimaに所属していたNao(Ds/A9)とLay(B)、海、奇しくもMoranの解散ライブと同日に活動休止ライブを行ったSadieの剣(G)をメンバー紹介。そこからFatimaの「Humiliate Me More, Darlin」へ繋ぐとワッと会場が沸き、曲中のメンバーコールまでしっかり再現して客席を喜ばせる。そしてラストソングの「迷彩」がタイトルコールされるや、さらなる歓声が。昨年まで皆勤賞だったSadieが毎年欠かさず演奏し続けてきた曲が思わぬ形で披露され、オーディエンスは全力でヘッドバンギング! ステージ去り際には、10年以上ぶりにFatimaの曲を演奏したというNaoが「まだまだ楽しんでいこうぜ! 輝け、Chaos!」と謎の替え歌を歌い、袖から戻ってきた海に回収されるという微笑ましい場面もあった(笑)。狂乱のうちに幕を閉じた貴重すぎるセッションで、特に印象的だったのが9月21日以来、久々の大舞台となったHitomiと剣の水を得た魚のような弾けっぷり。花道まで大きく使ってエモーショナルにパフォームし、「迷彩」でステージに跪き十字を切る剣の姿には、ステージに立てる喜びがあふれていた。

 

 さて、残すところ遂に2組。ここで2015年に約100本のライブを行い、現在も47都道府県ツアー中のBugLugが見参する。フラッシュライトの音と光にハッとさせられる「Cameraman」を皮切りに、「2016年、本気の暴れ始めはBugLugでどうですか?」とアグレッシヴに叩きつけられた「BUKIMI」では、一聖(Vo)のシニカルなヴォーカル、手をすり合わせながら跳ぶ通称・ゴマスリジャンプ等、彼らのトリッキーな魅力が爆発して、客席は左右に激しくモッシュ。一方で「騒げなくてもいい。この言葉一つひとつを持ち帰って、皆さんの明日に何か活かしてもらったらいい。いっぱい跳んで、しっかり聴いてください!」と、コミカルな曲調とはギャップある真摯なメッセージを発するのも彼らの個性だ。しっかり楽しませ、そして伝える。そんなBugLugの基本コンセプトは、この1年でグッと深く、強くなっていた。ダンスビートが一気にメロディックに広がる最新シングル「幸運の女神は去りゆけど笑え」では、勝ち負けではなく自分自身で選び取ることが大事と訴え、続く「TЯAUMA」も“幸福のトラウマ”を植えつけたいという“ザ・逆転の発想”な楽曲。それらヒネりの利いたナンバーを説得力を持って届けるセンスと技術が彼らにはあり、故に「今年の干支、なんだか知ってますか?」と問うてのラストチューン「猿」のような、単純に楽しむだけの楽曲の爆発力はとてつもないのだ。弦楽器隊が追いかけっこをするように花道へと駆け出し、笑い合った最後に一聖が叫ぶ。「トリはMUCC大先輩だ! 楽しんで帰れよ!」

 

 その言葉の通り、お馴染みのSEで登場した大トリはMUCC。場内からあがった大歓声は、YUKKE(B)の野太いベースが「大嫌い」のイントロを奏でるとさらに大きくなり、サビでは逹瑯が一言も歌わないうちに大合唱が! 続いてSATOちが火花のようなドラミングを放つ「スイミン」で跳び、腕を振り上げるオーディエンスのタイミングも驚くほどに揃っていて、このイベントにおけるMUCC楽曲の恐るべき浸透率を思い知らされる。またステージでも、ハットを被ったミヤ(G)が狂ったような声音のギターソロを飄々と爪弾いて、ただならぬ空気感を醸し出すのに目が釘づけだ。YUKKEがアップライトベースを弾く「ファズ」でも客席が型抜きのように一塊になってジャンプし、逹瑯も「こうやって、これからもずっと、てめぇらと年を越していきたい。かかってこいよ!」と感無量げ。「会場が変わって、タイトルも変わって、こんなにたくさん……ありがとうございます。よく“このイベント、逹瑯さんのイベントなんでしょ?”って言われるけど、俺は言いだしっぺなだけで。みんなで、参加してる君たちも一緒になって作っているDIYなイベントだから」と伝えての「蘭鋳」では、なんとDEZERT・千秋がステージに上がってギターをかき鳴らす。そして「今年はMERRYから始まりMUCCで終わる。そんなMERRYは今、どっかで年越しライブやってます。ソッチまで盛り上がりを届けてやりましょう」と、全員座らせて4カウントでジャンプ! ダメ押しとばかりラストの「TONIGHT」では、NoGoDの団長が登場して腰を振り、花道の先でセクシーポーズを取り、逹瑯を崇めるフリをして場内を笑わせる……が、声は一級品。凄まじスクリームとコーラスを重ね、逹瑯と共にヘドバンをかまし、そんな二人と入れ替わりにミヤとYUKKEが進み出てメタリックなフレーズを放つという様式美を凝縮した見事な流れに目眩がしそうだ。結成から19年を迎える2016年の幕開けに、ここまで培ってきたバンドとしてのカッコ良さをひたすらに叩きつけて。記念すべき第1回目の“Tokyo Chaos”は締めくくられた。

 

 長く続ければ続けるほどに、バンドというものはさまざまな困難に見舞われるものである。2015年も数々のバンドが解散、活動休止し、少なからずシーンに影響を与えたが、この12時間を超えるイベントを観て感じたのは、苦しみを乗り越えたバンドは必ず強くなるということ。そして“終わり”が実は終わりではないということだ。想いを傾けて作り上げたメンバー間の、さらにファンとの絆は、たとえバンドが終わっても続くものであり、時を経て再び出会うこともあるというのは、この日のパフォーマンスからも明らかだろう。積み重ねたものは、どんな結果になろうと、決して無駄にはならない。それはバンドに限らず、人生においても同じこと。2016年、自らを偽らず懸命に生きるバンドの、そしてオーディエンスの日々が輝くことを願ってやまない。

 


TEXT:清水素子
PHOTO:木村泰之

 

Tokyo Chaos 2015 オフィシャルサイト
http://tokyo-chaos.com/


——————————-


Tokyo Chaos 2015 SET LIST

 

MERRY
1.ジャパニーズモダニスト
2.バイオレットハレンチ
3.絶望
4.千代田線デモクラシー
5.Happy life

 

DEZERT
1.『擬死』
2.『絶蘭』
3.『殺意』
4. 肋骨少女
5.『秘密』
6. 包丁の正しい使い方~終息編~
7. ghost

 

DaizyStripper
1.ダンデライオン
2.ARREST
3. DEAR MY SIRIUS
4.decade

 

jealkb
1.OKK-17
2.Packya Ma Lad
3.虚無感狂想曲
4.天誅☆あるわけないストーリー
5.ASTROMEN

 

heidi.
1.ブレイズ
2.ビューティフルサイコ
3.幻想囃子
4.狂騒アルティメット
5.おまえさん

 

seekセッション
1.Adolf
2.蜘蛛の意図


BAROQUE
1.PLANETARY LIGHT
2.DREAMSCAPE
3.SKY WALKER
4.CELEBRATE
5.G I R L

 

逹瑯セッション
1.LASTICA
2.Mr.Shadow
3.free

 

アルルカン
1.ジレンマ
2.墓穴
3.「私」と“理解”
4.像
5.ダメ人間

 

R指定
1.帝都に死す
2.喪失-soushitsu-
3.晩秋
4.MELT DOWN
5.THE廃人間

 

aieセッション
1.桜の満開の木の下で
2.箍を外す場合、穴に群れる具合
3.脳内に

 

D≒SIRE
1.DREAMS BURN DOWN
2.人工楽園
3.JESUS?
4.KISS
5.静夢
6.追憶

 

DECAYS
1.Aesthetics of the transgression
2.Secret mode
3.愛と哀を遺さず…
4.D・D
5.ラナ ~from Future Boy~

 

A9
1.RAINBOWS
2.閃光
3.Daybreak
4.the beautiful name

 

Mix Speaker’s,Inc.
1.Side trip Killer rose
2.ドクロKITCHEN
3.YOU♪愛♪メッセージ
4.MONSTIME
5.JUNK STORY

 

Hitomiセッション
1.GLOSTER IMAGE
2.Humiliate Me More, Darlin
3.迷彩

 

BugLug
1.Cameraman
2.BUKIMI
3.幸運の女神は去りゆけど笑え
4.TЯAUMA
5.猿

 

MUCC
1.大嫌い
2.スイミン
3.ファズ
4.蘭鋳
5.TONIGHT

 



2015年12月29日 (火)

【ライブレポート】★BATTLE ARENA in BUDOKAN★2015年12月27日(日)日本武道館★「うちのMAVERICKグループは、たくさんの皆さんに愛されてるな、と。」(マオ)「同じ事務所じゃないと、こんなライヴできなくない?」(逹瑯)

REPORT - 01:14:21

12月27日(日)、日本武道館にて、MUCC、シドらが所属する音楽事務所MAVERICK DC主催のイベント「BATTLE ARENA in BUDOKAN」が開催された。
第一試合、第二試合、メインイベント、と2バンドごとの対戦方式で展開するユニークなスタイルのイベント。
ボクシングのリングに見立てたステージ、向かって右手は赤、左手は青に彩られ、タイトルマッチの様相を呈していた。

第一試合のゴングが鳴らされたのは午後3時。バンド紹介映像に続き、新世代ヴィジュアル系を牽引するユナイトとカメレオが、リングサイドに控えるボクサーのごとく、対決相手への闘志を漲らせる映像が映し出される。
Takashi(G/カメレオ)の捨て身のギャグに冷ややかな反応を見せるユナイトの面々が映し出されると、「勝者=ユナイト」と、試合前から判定が出て、会場には笑いが起きた。
「どちらがお客さんを笑顔にできるか」(HIKARU./カメレオ・Vo)対決は既に始まっていたのである。
まずは、赤コーナーでカメレオのステージが開幕。メンバーは羽織袴で、カメレオンの頭部が描かれたパネルをお面として装着。
キラキラとしたポップナンバー「パリピポ」で、彼らの持ち味である陽性のバイブスで武道館を満たして行く。
「楽しんだもん勝ち!」とのHIKARU.の言葉通り、続く「デビルくん」は、中盤からンバー全員が一列に並んで振り付きで歌い踊る、というバンドの概念すら覆す自由過ぎるステージを展開し、度肝を抜いた。

そんなお祭りムードから一変、青コーナーにはユナイトが登場。結(Vo)の独唱から「美空結び」がスタート。
続く「君は知らない」も含め、哀愁を帯びた美しいメロディーで切なさを全開に放出し、会場の空気をしっとりと塗り替えて行く。
すると、再び赤コーナーが照らされ、「武道館全員で折り畳んで行こうぜ!」(HIKARU.)の掛け声でライヴの定番曲「ニート姫」へ。
メンバーはカラフルな法被を纏い、ピンクのワンピース姿の女性ダンサーと宅配ピザの配達員に扮した男性ダンサーによる寸劇(?)を盛り込み、賑やかに盛り上げる。
通常はポテトチップスを客席に投げるのがこの曲の定例なのだが、この日は特別に、曲間で大抽選会を実施。
メンバー全員で7時間かけて作ったという抽選の札から1枚を抜き取り、ディズニーランドのペアチケットをプレゼント。
歓喜する当選者が映し出されると会場からも拍手が贈られた。扇子を小道具に華々しく盛り上げた「ダメ男」、全員でヴォーカルを執りダンサーも交えて歌い踊りながらリスナーへの感謝の気持ちを率直に歌った「万歳\(・∀・)/Music!」と、どこまでも楽しく、エンターテイナー精神を発揮してトップバッターとしての務めを果たしたカメレオだった。

対するユナイトは、結の「それでは、武道館にお集りの皆さん、いただきます」に始まり「ごちそうさまでした」で優雅に終わるアッパー・ダークナンバー「ice」で、会場にヘッドバンギングの嵐を巻き起こした。美しくうっとりとするようなメロディーラインと、激しく緻密な演奏で、バンドの実力を見せつける。
歌詞に合わせた“ホームラン”のジェスチャーや“おやすみ”でステージに寝そべるメンバーのアクションも交えた「WONDER f∞l PEOPLE」では、明るく愉快に。
「ここにいる皆さんが笑顔になるのを見たくて」との言葉から、メロディアスなサビが抜群の起爆力を誇る「small world order」を放ち、フィニッシュ。

先攻のカメレオ(骨折したかのように、腕を押さえて登場)を“戦友”と結は紹介して招き入れた。敵味方の区別なく一列に混じりあって並び、観客に挨拶。
それぞれのやり方で観客を笑顔にした、60分一本勝負だった。

 転換を待つ間、赤と青の両コーナーからドラムのサウンド・チェック音が打ち鳴らされ、開始前から高まるバトル感に浸っていると、スクリーンには第二試合の2組、ギルガメッシュとDIVのメンバーの映像が流れ始めた。
「(ヴィジュアル系は)自由なシーンだと思うので。」(左迅/ギルガメッシュ・Vo)といった真剣な語りでは歓声を巻き起こし、「ヴォーカルの子(CHISA)、超かわいい」(Яyo/ギルガメッシュ・Dr)といったコメントには笑いが起きて、同じ事務所同士のバトルならではの“何でもアリ”なムードが会場を大いに湧かせていた。

赤コーナーのDIVは「イケナイKISS」で幕開け、電子音とメタル的なギター・カッティングの融合したサウンドで先攻。
「最上級のリスペクトを込めて、ギルガメッシュを全力でぶっつぶしていくぞ!」(CHISA)と、勢いに乗るニューカマーらしく宣戦布告。
エレクトリック・ビートがしなる「LOVE IS DEAD」で会場を掻き混ぜると、続くクリスマス・バラード「STORY」ではしっとりと、ロマンティックに。
「俺たちDIVとして初めてできた曲」(CHISA)との紹介から、武道館の舞台で彼らの“はじまりの曲”「ANSWER」を放ち、
のけぞるようにしてスクリームする荒々しいCHISAの歌声で圧倒、ロックバンドとしての底力を示した。
 
余韻に浸る隙もなく、赤いライトが明滅し始めた青コーナーのステージでは、ギルガメッシュは「Go ahead」を奏で始めた。
ファルセットとスクリームを自在に行き来する左迅の歌声に、瞬時に惹き込まれる。
「patchwork」では呪術的なスクリームで圧倒、観客もこぶりを突き上げて会場全体が滾っていたが、ブレイクの静寂で「もう皆、ケンカはやめようよ!」とЯyoがマイクなしで叫ぶ一幕には、笑いが。
左迅はMCで、8年前に初めて武道館のステージに立った際の緊張や、MUCCの逹瑯に高いステージから何度も突き落とされそうになったこと、入場したらマイクがなかったことなど、珍事件を振り返って笑わせながら、「ライヴハウスでやっているように、いつも通り」という心持ちを語り、「ライヴハウス武道館!」とのスクリームから、「Drain」へ。重いビート感、身体にズシズシと迫り来る音圧がすさまじい。
会場中で鳴らされるハンド・クラップと共に軽やかに披露した「INCOMPLETE」を終えると、再び赤コーナーに移り、「武道館を夏一色に染め上げようぜ!」(CHISA)とDIVが「夏の行方」を投下。
キャッチーな歌メロは、観客のタオル回しする光景と相まって、会場を明るく照らして行った。第二試合を締め括るのは、ギルガメッシュ。
「バンド結成して11年目なんですけど、つらいことも苦しいこともたくさん経験して……今日のこの景色を見られたから、また来年(2016年)命がけで頑張って行こうと思えました、ありがとう!」(左迅)と力強く語り、ライヴを盛り上げるテッパン曲「evolution」を放ち、会場に「Oi,oi!」コールを巻き起こした。
興奮のあまりか、客席とステージを隔てる手すりに飛び乗る驚きの行動に出た愁(Ba)も、弐(G)も、最後はЯyoの周りに集まって呼吸を合わせて音を鳴らし、「ギルガメッシュとDIVでした!」(左迅)との挨拶で試合終了。
キャリアは異なるが、共に、生のバンドサウンドとデジタルを融合させた2組の、それぞれの“今”が詰め込まれた対決だった。

ゴングが何度も鳴り響き、いよいよ始まったメインイベント。幕が振り落とされると、ステージの床は青と赤にパッカリと左右に分けられて、リングアナがメインイベントの開催宣言。
まずは赤コーナーからシドが入場、「エール」で明るく幕開ける。マオ(Vo)は、先ほどまでの対決では赤コーナーのステージとなっていたエリアを花道として歩み出て、早速ファンとのコミュニケーションを図っていた。

続いて、青コーナーにMUCCが入場。メンバー名を叫ぶコールも一瞬止んだ静寂の中、美しい空の映像をバックに「睡蓮」を披露、一気にディープな世界へと引き込む。
音が止んだ直後、赤コーナーのシドの攻めが再開し、「漂流」を披露。この青・赤コーナーの切り替えはあまりに鮮やかで、感嘆せずにはいられなかった。

「運命の人」、そして「V.I.P」と、シドらしい洗練されたロック・サウンドで、どこまでも軽やかに、爽やかな風を武道館に吹き込んで行く。
「うちのMAVERICKグループは、たくさんの皆さんに愛されてるな、と。MAVERICKのファンの子はかわいいね、ここ(胸元を指す)がね。ここ(顔)はグチャグチャじゃん?」とマオは冗談めかせて語り、メイクが崩れて眉毛がない状態で帰るぐらいに、「最終的にはグッズで眉毛を売れるようになるまで頑張ってください(笑)」とのMCで笑わせてから、「hug」を披露し、聴き入らせた。最後に自身をハグするように両腕を回すと、続く「ハナビラ」ではイントロのオルガン音だけで大歓声が起き、花弁が舞い散るイメージ映像も相乗効果を奏しながら、美しく織り成されたバンド・アンサンブルで観客を陶酔させる。


Shinji(G)のガットギターのソロも、1音1音から想いが零れて来るようだ。長く声を伸ばして歌い終えたマオが「どうもありがとう」と述べると、間髪入れず青コーナーではMUCCが「THE END OF THE WORLD」を鳴らし始め、大きなどよめきが起きた。
都会の雑踏を映しだすモノクロの映像を背後に、メッセージ性の強い歌をヘヴィなサウンドに絡めて届けた。
「騒いじまってもいいかい? かかって来いや!」(逹瑯)の声を合図に「ENDER ENDER」へ突入。
文字が倒して配された「断絶」など、歌詞を抜き出した言葉が意味ありげに映しだされる中、言葉の意味からは離れて本能を解放するかのようにメンバーも観客も荒れ狂い、「G.G」へと繋げた。
逹瑯は「同じ事務所じゃないとでこんなライヴできなくない? 普通の対バンとも、イベントとも全然違う」「今日しかないから」とこのイベントの意義に想いを馳せる。
MUCCを「おっかない、もっと怖いバンドだと思ってた」(逹瑯)ような初見のお客さんに向けた聴きやすい選曲を心掛けたそうで、「聴きやすい曲の代表曲」として放ったのは、「NIRVANA」。続けて、クリスマスイブにファンへの感謝を込めてサプライズで期間限定配信されている(※1/5まで)「ブリリアントワールド」を披露。
友との突然の別れをテーマに綴られた歌詞を、雪が舞い散る映像をバックに、情感のこもった歌唱で逹瑯はつぶさに表現して行く。

 ここで、シドのメンバーを呼び込んで8人勢揃いでのMCコーナーがスタート。
逹瑯とゆうや(Dr)が進行を務め、事前アンケートでお互いの“嫌いなとこを”を一人一人につき記入し、それについてトークするという内容。
明希(Ba/シド)がミヤ(G/MUCC)の家に行くと必ずエアコンが壊れること、飲み会で酔ったYUKKEがシドの「御手紙」を「マオくんより上手に歌える」と言ったら真顔で否定された(と思い込んだ)のがトラウマになっていること、逹瑯は、ラーメンに詳しいShinjiが「おいしいラーメン屋さんを教えてくれない」と不満に思っていることなど、メンバーの素顔が垣間見えるネタが続出。SATOち(Dr/MUCC)の嫌いなところは「かわいいところ。憎い」、逹瑯は「本当は優しい。シドを事務所に入れてくれたのも逹瑯さん」などの褒め殺し戦法に出たマオを、逹瑯は「ズルい! こういう方式で来た」となじりながらも、2バンド合同で演出を作り上げて来た時間の蓄積を感じさせる笑いの絶えないコーナーとなり、予定時間を大幅に超過して盛り上がった。 

後半のシドは「循環」で幕開け、代表曲「妄想日記」と2曲続けてスカのリズムで会場を湧き立たせていき、「結婚しよう」(マオ)の殺し文句から「プロポーズ」を放った。
続けてMUCCは「オルゴォル」をひりつくようなダークに、ピアノの旋律が美しい「流星」では全身全霊の歌声を響かせ、「娼婦」では再び暗黒面を叩きつける。続いて、ボクサーが至近距離で打ち合うようなスピード感で、シドは「one way」、続けてMUCCは「FUZZ」を披露。

それでも未だ決着がつかない、とでも言うように、シドが「眩暈」を畳み掛け、パンチを繰り出すようなアクションをマオが実際に見せると、返す刀でMUCCが「蘭鋳」を放つ。
「今日はいい機会だ」「今まで“マオにゃん、マオにゃん!”言ってたシドファンが、違う男にいいようにされとる。
“これは取り返さなあかん!”と思うと、シドは次、もっといいライヴをします。バンドマン嫉妬作戦(笑)」と曲間で逹瑯は語り、全員を座らせた後にSATOちのカウントに合わせてジャンプする、「蘭鋳」恒例の場面を熱く盛り上げた。

最後、MUCC側のコーナーカラー・青とシド側の赤が混ざり合い、融和してこの上なく美しい朝焼けのような空がスクリーンに映し出される中、全員合同でMUCCの「TONIGHT」、シドの「Dear Tokyo」を歌い奏でた。
バンドの垣根を越えてコーラスで声を揃えたり、互いに向き合って演奏したりと、和やかな空気感に包まれる中、銀テープが噴出。
明希がSATOちにベースを託す場面も見られ、微笑ましかった。「よいお年を!」(逹瑯)、「思った100倍以上楽しめた。今日はありがとう!」(マオ)とメンバーは笑顔でステージを去り、1年を締め括る宴は終幕した。
対決方式というユニークな演出に基づき繰り広げられた本イベント。火花を散らし合いながらも互いへのリスペクトもひしひしと感じられ、同じ事務所に所属してシーンを盛り上げるべく共に戦おう、という熱意が伝わってくる、濃密な5時間30分だった。

——————————-


2015年12月27日(日) 日本武道館
MAVERICK DC presents BATTLE ARENA in BUDOKAN
<SET LIST>

 

第1試合
ユナイト vs カメレオ

M1. パリピポ / カメレオ
M2. デビルくん / カメレオ
M3. 美空結び / ユナイト
M4. 君は知らない / ユナイト
M5. ニート姫 / カメレオ
M6. ダメ男 / カメレオ
M7. 万歳\(・∀・)/Music! / カメレオ
M8. ice / ユナイト
M9. WONDER f∞l PEOPLE / ユナイト
M10. small world order / ユナイト


第2試合
ギルガメッシュ vs DIV

M1. イケナイKISS / DIV
M2. LOVE IS DEAD / DIV
M3. STORY / DIV
M4. ANSWER / DIV
M5. Go ahead / ギルガメッシュ
M6. patchwork / ギルガメッシュ
M7. Drain / ギルガメッシュ
M8. INCOMPLETE / ギルガメッシュ
M9. 夏の行方 / DIV
M10. evolution / ギルガメッシュ


メインイベント MDC世界V級タイトルマッチ
MUCC vs シド

M1. エール / シド
M2. 睡蓮 / MUCC
M3. 漂流 / シド
M4. 運命の人 / シド
M5. V.I.P / シド
M6. hug / シド
M7. ハナビラ / シド
M8. THE END OF THE WORLD / MUCC
M9. ENDER ENDER / MUCC
M10. G.G. / MUCC
M11. ニルヴァーナ / MUCC
M12. ブリリアント ワールド / MUCC
M13. 循環 / シド
M14. 妄想日記 / シド
M15. プロポーズ / シド
M16. オルゴォル / MUCC
M17. 流星 / MUCC
M18. 娼婦 /MUCC
M19. one way / シド
M20. ファズ / MUCC
M21. 眩暈 / シド
M22. 蘭鋳 / MUCC
M23. TONIGHT / MUCC & シド
M24. Dear Tokyo / シド & MUCC


BATTLE AREANA オフィシャルサイト
http://www.maverick-dci.com/battlearena/ 


MUCC http://www.55-69.com/ 
シド  http://sid-web.info/
ギルガメッシュ http://www.girugamesh.jp/ 
ユナイト http://www.unite-jp.com/  
カメレオ http://www.kameleo.jp/ 
DIV  http://www.div-official.com/

 

PHOTO:今元秀明、西槙太一
TEXT:大前多恵

 









2015年12月29日 (火)

【ライヴレポート】★Chanty★『コタツとミカンと君と僕ワンマンツアー』12月23日(水・祝)新宿BLAZE★1年を総括する聖夜のツアーファイナル公演で、新たな始まりを提示。

REPORT - 01:00:40

 この日、新宿はしとしととした雨が降っていた。前回のワンマンツアー『あら雨かしら?相合傘の中へようこそ』のタイトルにもあるように、Chantyが引き寄せているのか、雨が惹かれているのか、どうにもChantyと雨は相性が良いみたいだ。

 

12月23日(水・祝)、Chantyが『コタツとミカンと君と僕ワンマンツアー』のツアーファイナルを新宿BLAZEにて開催した。
東名阪と3ヶ所に凝縮して行ったツアーの締めくくりとなる本公演は、Chantyが2015年の活動で得た“終わり”そして翌年への“始まり”を提示。さらには“シャンタクロース”からのプレゼントが届くなど、この日が2015年最後のライヴとなったChantyの1年の総括に相応しい一夜となった。

 

 開演時刻を5分程過ぎた頃、BGMと客電が突然落ちると、ステージ上を深海の底を思わせるような深い青が彩る中メンバーが登場すると、その瞬間、眩い日の光のような照明が、まるで水面で乱反射するように差し込み、煌びやかな光景を作り出した。
そうして、逆光を背負い立ちすくむ彼らの姿に見惚れているうちに、いつしか“Chantyの世界”へと誘い込まれていく。

 

ライヴは伸びやかな芥(Vo)の歌声に、力強いアンサンブルを奏でるバンドサウンドが重なり合う「交差点」から幕を開けると、「会いたかったぞBLAZE!」と芥の歓喜が高らかに鳴り響いた「流星群」、捲し立てるような鬼気迫る芥の歌声に合わせてモッシュが起こった「いっせーの」へと続き、煽りの勢いのままに迎えた「やんなっちゃう」では、モッシュでもみくちゃになる観客の目前で、拓(Ba)と千歳(Gu)がステージを駆け回り、shia.(Gu)はクールな笑みを浮かべながらギターをかき鳴らす。成人(Dr)が笑顔を振りまきながら激しいリズムを響かせる賑やかな光景があった。
観客だけでなく、メンバー自身もこの日を楽しみにしていたと言わんばかりのステージングに、初っ端から大きな一体感が生まれていた。

 

 MCでは、前回の新宿ReNY公演の際に、幕張で伝説級のフェスが行われており、今日もまさかのお台場であの方たちがライヴを行っていることに触れ、「信じられない……神々のバンドはChantyを潰しにかかっている……」とジョークを交えながらも、この日Chantyのライヴを選んでくれたことに感謝を述べた芥。
そこから「ひどいかお」「ソラヨミ」「誰」と続けざまに放ち、フロアのテンションをヒートアップさせていく。そこから一瞬の静寂を置いて、芥の澄んだ歌声、千歳の儚げなギターサウンドから紡がれたのは「ダイアリー」。柔らかに鳴り響く旋律、このまま嫋やかな空間に身を預けられるのかと思えば、一転して攻撃的なサウンドとなり客席へ襲い掛かる。変則的かつ急激な緩急、そしてこの衝動こそChantyの魅力の一つだ。
さらに、「monorium」「とある星空の下」「フライト」では、どこかノスタルジーな情景を描きながらも、そこに秘められた強いメッセージを投影していた。とくに「フライト」の曲中では激しく拳を突き立てる観客に触発されたのか、芥がつけまつげをむしり取り投げ捨てる場面も。
なりふり構わない我武者羅な姿に、この一瞬一瞬に懸ける彼らの強い思いが感じられる。

 

ここでステージから芥が退場すると、入れ違いでサックスを抱えたサンタが登場すると、マライア・キャリーの往年の名曲「ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS YOU」のセッションを披露。バンドサウンドとサックスの音色が華やかに混ざり合うと、場内は一気にクリスマスムードに変わった。
このセッションを企画した千歳本人が、「俺が一番楽しんじゃった」とはにかんだ笑顔で告白した。

 

 「ここまで色々なChantyの流れの曲が聴けたと思うんですけど、ここからは皆さんに動いていただきます」という芥のMCからより激しさをみせるセクションへ突入。
「絶対存在証明証」「真相」「ミスアンバランス」「衝動的少女」「m.o.b」とChantyのライヴ・アンセムでヘドバン、折りたたみ、拳と怒涛のステージングで場内はこの日一番の盛り上がりを見せた。

 

一瞬の静寂の後、芥がゆっくりと語りだす。「濃厚な1年でした。不安がりな俺たちは、よくこのスケジュールや目標を一つ一つ歩んで来れたなって思ったり、色んな辛い事が起こる度に何か分かっていたような気がするんだけど、結局いつも分かっていなかったりして。このワンマンツアーの3日という行程で繋ぎとめていた点が一つになって、何かまた答えを見つけられた気がします。無謀な事をやっては、なんとか形になってたとか毎回思ってたんだけど、それが良くなくて。きっとなんとか形にしたのは僕らじゃなくて、きっとお前たちが居たお陰なんだと本当に思いました。だから、今年この最後のライヴを終えて、来年Chantyはもっともっとたくさんの旅に出ます。そして、今年お前たちにもらった全てを頭の中で繰り返して、ぐるぐる回ったものを初心に戻してまた歩いていきたいと思います。俺たちはもっと届けたいものがある、そんな俺たちの思いを受け取ってくれますか?」
 そんなMCから紡がれた「終わりの始まり」には、重圧や迷いを抱えていた自分たちに訣別し、ここまでで得た大事なものを握りしめ、また次なる場所を目指す。そんな思いが込められているようだった。
本編ラストを飾った「冷たいてのひら」まで、まるで一つの物語を綴っていたかのようだった。

 

 メンバーがステージから降りると、場内にはMV撮影のオフショットやワンマンツアーのオフショット映像がスクリーンに映し出される。すると突然、映像にノイズが入り画面が新宿の街並みに切り替わる。サンタやクリスマスツリー、トナカイに扮したメンバーが“シャンタクロース”となって会場外からの生中継映像に。「今から我々“シャンタクロース”がお前たちにクリスマスプレゼントをお届けする!」と宣言すると、告知映像が映しだされる。
1つ目の発表は、恋愛ゲーム『貴方日記~ユーフォリア~』(PCゲーム版)とのタイアップが決定。
これは、ゲームのテーマソングをChantyが書き下ろし、その楽曲を収録したアイテムが会場と通販限定で発売されるとのことだ。


2つ目の発表は、メンバー生誕祭の会場が明らかとなった。
そして3つ目の発表は、2016年3月より『桜舞い散る木の下でキミが待ってるワンマンツアー』の開催が決定したことが告げられた。2016年3月11日の池袋EDGE公演を皮切りに、全国15都市全17公演におよぶChanty史上最大のワンマンツアーとなる。ツアーファイナルとなる4月29日(金・祝)のTOKYO FMホール公演は、これまで公表していなかった芥の生誕祭となることが発表されると、場内からは悲鳴にも近い歓声が上がる。
嬉しい発表の数々にボルテージの上がった会場後方から、突然メンバーが登場し、最新フライヤー片手に観客一人一人にプレゼント。思わぬサプライズにフロアは一時騒然となった。
ステージに戻ったメンバーはそれぞれのコスチュームのこだわりを解説。なかでも、サンタの袋になった千歳は「袋はそのままだとただの袋なんですよ。サンタ(芥)が背中に持ってくれないと皆のプレゼントになれないんだよ」と発言し会場を大いに沸かせた。

 

「来年もまた無茶しますけど、お付き合いできるところまで、俺らがお付き合いしたくなるようなバンドになれるように頑張るので来年もよろしくお願いします」と芥が告げると、シャンタクロースからの贈り物と称して最新シングルでありChanty流のクリスマスソング「ヤサシイコエ」が披露された。
「次の曲で最後だと思ったけれどもう1曲はさみませんか?」という芥の提案で急遽「君と罰」が演奏され、ラストの「C」では、メンバーの満足そうな表情が印象的だった。

 

 来年も怒涛の勢いで駆け抜けるChanty。この一夜に提示された、新たな思いがどのように投影されていくのか、是非ともその目で見届けてほしい。

 

TEXT:河内香奈子

 

——————————-

 

◆セットリスト
01.交差点
02.流星群
03.いっせーの
04.やんなっちゃう
05.ひどいかお
06.ソラヨミ
07.誰
08.ダイアリー
09.monorium
10.とある星空の下
11.フライト
〜サックスセッション〜
12.ひどいかお2
13.絶対存在証明証
14.真相
15.ミスアンバランス
16.衝動的少女
17.m.o.b.
18.終わりの始まり
19.冷たいてのひら
EN
En1.ヤサシイコエ
En2.君と罰
En3.「C」

 

——————————-

 

◆『桜舞い散る木の下でキミが待ってるワンマンツアー』
2016.3.11 (金) 池袋EDGE
2016.3.18 (金) 岡山IMAGE
2016.3.20 (日) 福岡queblick
2016.3.21 (月祝) 熊本Be9V-2
2016.3.23 (水) 広島CAVE-BE
2016.3.26 (土) 仙台MACANA ~成人生誕祭~
2016.3.27 (日) 宇都宮KENT
2016.4.01 (金) 新潟GOLDEN PIGS BLACKSTAGE
2016.4.03 (日) 長野LIVEHOUSEJ
2016.4.09 (土) 札幌COLONY
2016.4.10 (日) 札幌COLONY
2016.4.15 (金) 横浜BAYSIS
2016.4.16 (土) 西川口HEARTS
2016.4.20 (水) 稲毛K’SDREAM ~千歳生誕祭~
2016.4.22 (金) 名古屋ell.FITSALL
2016.4.23 (土) 大阪RUIDO
2016.4.29 (金祝) TFMホール ~芥生誕祭~

 

[チケット]
前売3,800円 / 当日4,300円 (D代別)
※2016.4.29 (金祝) TFMホールのみ
前売4,000円 / 当日4,500円 (D代別)

 

★チケット:

[最速先行受付中!]
Chantyモバイルサイト会員限定にて最速先行抽選受付中!
※スマートフォンにて、http://chanty.jp/ (Chanty Official Smartphone Site)にアクセス下さい。
※お申込みには、Chanty Official Smartphone Siteの有料会員登録が必要です。
※チケット申込数が先行予定枚数を上回る場合は抽選となります。予めご了承ください。

 

[受付期間]
モバイルファンクラブ会員限定先行 (A1~)
2015年12月23日22:00~2016年1月4日23:59

 

[プレイガイド先行]
プレイガイド先行 (B1~)
2016年1月16日10:00~2016年1月31日23:59
イープラス:http://eplus.jp/

 

[一般発売]
一般発売 (C1〜)
2016年2月6日

[入場順]
A1→B1→C1

 

——————————-

 

◆2016年メンバー生誕祭
2016.5.17 (火) 松坂M’AXA ~野中拓生誕祭~
2016.8.29 (月) 広島セカンドクラッチ ~shia.生誕祭~
※詳細は後日発表

 

——————————-


◆2マンイベント「人見知らない」
「人見知らない #1」 ~ChantyとDEZERTの場合~
2016.1.09 (土) 池袋EDGE

 

「人見知らない #2」 ~ChantyとKraの場合~
2016.1.28 (木) 池袋EDGE

 

「人見知らない #3」 〜ChantyとNeverlandの場合〜
2016.2.22 (日) 池袋EDGE

 

——————————-


◆恋愛ゲーム「貴方日記~ユーフォリア~」(PCソフトゲーム版)とのタイアップ決定!
2016年3月11日よりライヴ会場と通販限定で販売予定
※詳細は後日発表

 

※「貴方日記~ユーフォリア~」(PCソフトゲーム版)とは?
「運命の男と相思相愛にならないと気が狂って死ぬ」という謎の病に冒された主人公が、あらゆる方向性から追い詰められ偏執的な考えに支配されていく物語。ストーカー偏愛がテーマの耽美系シナリオゲームです。
http://pro-page.jp/fpp/uuudiary/index

 

◆Chantyオフィシャルサイト
http://chanty.jp/

 








2015年12月28日 (月)

【ライブレポート】★HERO★「また明日会えないかな?」“ALIVE”し続けることを宣言。<ONEMAN LIVE 2015 FINAL「ALIVE」>2016年12月23日(水)品川インターシティホール。

REPORT - 15:07:39

2015年はインディーズへと立ち返り、『「Not Title」/ タオルの神様』『「たった一つの花」/「風の中で…」』『「僕の作り方」/ 光る指輪 大明神』と3枚の両A面シングルをリリース。

冬からほぼ1年間かけ、HEROは大規模な全国ワンマンツアーを行い続けてきた。

ワンマンライブと平行し数多くのイベントライブにも出演。今年は、HERO史上最も多いライブ本数を重ねた年にもなった。

これも、自分たちですべての活動をハンドリングしてゆく術を取った成果。


12月23日(水)に品川インターシティホールを舞台に行われた「ONEMAN LIVE 2015 FINAL「ALIVE」」は、HEROが今年演り続けてきたワンマンツアーの最後を締め括るライブになった。

同会場は、メンバーみずから探し出して決めた場所。さらにツアータイトルも、当初は「JUDGMENT」~Dead or Alive~だったが、2016年も引き続き精力的に活動を行う決意を固めたことから「ALIVE」と変更。

その意識を背負ったうえで4人は、この日のライブに臨んでいた。


約1年間の歩みの集大成としつつも、同時に「これからもHEROはALIVEし続ける」という宣言も兼ねていたように、この日はHEROの歩みを改めて確認してゆく内容としても構成。

HEROのライブの軸を担い続けている『「相対性理論」』から幕を開けたステージは、『「to you…」』や『STEP BY STEP』など、今年のワンマンライブを彩り続けた楽曲を次々と叩きつけながら進行。
HEROのライブの特色は、どんな楽曲であろうとつねに両隣にいる人たちの肩や腰に両手をまわし、一緒に数珠繋ぎになりながらヘドバンをしたり飛び跳ねたりと、ともに一体化した熱狂を作ってゆくところにある。

住んでいる地域も、生活する環境も、年齢さえも異なる人たちが、HEROのライブの時間だけは気持ちを一つに繋ぎ合わせ、一緒に「楽しく弾ける」想いを共有していく。

別の捉え方をするなら、HEROの音楽やライブは、すべての心の境界線を叩き壊し、「好き」という気持ちで繋がりあい、一緒に熱狂を笑顔で分かち合う楽しさを教えてくれる場だ。


「今日は暴れ納めなんで、全力で楽しんでくれ!」

 

JINの言葉を受けて流れた、祭りビートが炸裂した『光る指輪 大明神』では、会場中の人たちが手にしたリングライトを輝かせ、演奏に合わせて光を大きく上下左右に揺らしていた。

 

「大きな声で」「出てこいや!」

 

お馴染みの掛け合いに合わせて流れた『極過激愛歌~Hyper Ultra Lovesong~』。

この歌に描いた、左右の人たちの腰に手をまわし思いきりヘドバンしてゆく姿のなんと壮観なことか。

胸をドキドキ高鳴らせた『セツナウタ。』でも、ウキウキとワクワクな衝動はけっして止まることはなかった。


この日は本編途中とアンコール演奏前に、訪れた人のみ限定で秘蔵映像を後悔…ならぬ、公開。映し出されたのは、ヒロイン(HEROのファン)との旅行でベースのYU-TAが泥酔し壊れた姿!「俺の手を握ってくれ」とヴォーカルのJINに懇願したまま、ホテルの廊下の床へ倒れ込む姿や、「バンドマンと付き合えるかも知れない」と爆弾発言してゆく様。失態を謝ろうと土下座をするが、そのまま寝てしまう「土下寝」や、ドラムのyusukeのことを「あいつはへたれやから」と言ったとたん、温泉上がりのyusukeに遭遇し、謝りながらも絡む姿など、世の中には映し出せない映像の数々をその場にいた人たちのみに披露。これも、ファイナル公演ならではの楽しさと言えようか。

 

「暴れてゆくお前らがめっちゃ好きやで!」

 

『めっちゃ好き』では、誰もが両手でハートマークを作り「めっちゃ×3」「好き!!」の熱くハートフルな掛け合いも描けば、HEROのライブに於ける定番ナンバー『人間定義』に合わせ、あらん限りの力を振り絞り、ガンガンに頭と拳を振りまわし熱狂をぶつけてゆく姿勢も提示。

この曲の終盤では、大仏ポーズを取るJINを満員の観客たちが座って拝めば、そのままヘドバンしてゆく様まで登場。

魂を熱く狂わせる衝動もまた、HEROのライブらしい風景だ。
本編最後を飾った『「テノヒラ」』に描いた、無邪気に手の花を咲かせ、飛び跳ね、モッシュしながら、「楽しい」を満面の笑顔で放熱し続けたファンの風景。


「大きな声で」「出てこいや!!」

 

アンコールで演奏した『超過激愛歌~Super Ultra Lovesong~』を通して生み出した、無邪気に暴れ続けた熱狂劇。

HEROの音楽を介して顔も名前も知らない人たちが熱い想いを舞台上の4人にぶつけながら、一緒に腰に手を伸ばし頭を触り合えば、ともに跳ね続けてゆく。そこには、「楽しい」の絆が確かに生まれていた。

 

「この日のタイトルをALIVEにして良かった。つらいことをその場だけは忘れさせてやるから、これからも側にいてください。」(JIN)


演奏が始まったとたん、満員の観客たちがサークルモッシュをスタート。

「また明日会えないかな?」「ごめん明日は予定あるの」

最後は、場内中の人たちが一緒に歌いながら暴れ祭った『「ソプラノ」』だ。会場をぶっ壊すくらいの勢いのもと、くしゃくしゃの笑顔で騒ぎ続けるファンたち。サビで生まれた場内中にこだました合唱も含め、誰もが気持ちを解き放ち、メンバーらと一緒に騒ぎ続けていた。笑顔の花咲く無邪気な熱狂、この瞬間瞬間がたまらないくらいにHAPPYだからこそ、この日の光景が生まれたと言えようか。

 

最後に、最新作『ALIVE』のMVを上映。同楽曲は、2016年2月10日にアルバムとしてのリリースが決定。

さらに、5月6日のJINの誕生日に恵比寿リキッドルームでワンマンを行うことも発表。

来年のHEROの展開も楽しみにしていて欲しい。



PHOTO:菅沼剛弘
TEXT:長澤智典

 

——————————-


★CD情報★
NEW ALBUM
2016年2月10日(水)発売!
「ALIVE」

——————————-


★LIVE情報★
ONEMAN TOUR 2016「ALIVE」
[チケット]
恵比寿LIQUIDROOM
チケット最速先行 受付決定!
[販売期間]
12/23(水・祝)22:00~12/31(木)23:59
受付URL: http://w.pia.jp/t/hero-sf/
※PC・モバイル共通
※先着受付になります。
※予定枚数に達し次第、販売終了になります。予めご了承ください。

★タワーレコード店頭直販先行決定!
タワーレコードチケットぴあ店舗にて、
限定枚数にてチケット先行販売決定!
[販売期間]
1/03(日)(※)~1/11(月・祝)20:00
[販売公演]
・2/14(日)渋谷TSUTAYA O-WEST
・2/20(土)西川口Hearts
・2/28(日)千葉LOOK
・3/26(土)HEAVEN’S ROCK宇都宮VJ-2
・5/06(金)恵比寿LIQUIDROOM
[販売店舗]
・タワーレコード渋谷店
・タワーレコードTOWER mini 汐留店
・タワーレコード秋葉原店
・タワーレコード浦和店
※販売開始時間は店舗によって異なりますので、ご注意ください。
渋谷店、TOWER mini 汐留店:朝10:00~
秋葉原店、浦和店:朝11:00~
※先着受付になります。
※予定枚数に達し次第、販売終了になります。予めご了承ください。

★1/16(土)10:00より全国一般発売

 

——————————-


<スケジュール>

●2016.02.14(日)
渋谷TSUTAYA O-WEST
(問)TSUTAYA O-WEST/TEL:03-5784-7088

●2016.02.20(土)
西川口Hearts
(問)西川口Hearts/TEL:048-254-3345

●2016.02.28(日)
千葉LOOK
(問)千葉LOOK/TEL:043-225-8828

●2016.03.04(金)
神戸VARIT.
※入場時にSARSHIお出迎え!
(問)神戸VARIT./TEL:078-392-6655

●2016.03.06(日)
静岡Sunash
(問)静岡Sunash/TEL:054-288-0880

●2016.03.12(土)
長野JUNK BOX
(問)長野JUNK BOX/TEL:026-267-9120

●2016.03.13(日)
金沢AZ
(問)金沢AZ/TEL:076-264-2008

●2016.03.26(土)
HR宇都宮VJ-2
(問)HR宇都宮VJ-2/TEL:028-639-0111

●2016.03.27(日)
郡山#9
(問)郡山#9/TEL:024-934-1980

●2016.04.02(土)
大阪RUIDO
(問)大阪RUIDO/TEL:06-6252-8301

●2016.04.03(日)
名古屋ell.FITS ALL
(問)名古屋ell.FITS ALL/TEL:052-211-3123

●2016.04.09(土)
岡山IMAGE
(問)岡山IMAGE/TEL:086-236-0032

●2016.04.16(土)
福岡graf
(問)福岡graf/TEL:092-733-1199

●2016.04.17(日)
福岡graf
「トーク&泥酔会 第1部」
(問)福岡graf/TEL:092-733-1199

●2016.04.17(日)
福岡graf
「トーク&泥酔会 第2部」
(問)福岡graf/TEL:092-733-1199

●2016.04.23(土)
札幌CRAZY MONKEY
(問)札幌CRAZY MONKEY/TEL:011-211-4480

●2016.04.24(日)
札幌CRAZY MONKEY
「トーク&泥酔会 第1部」
(問)札幌CRAZY MONKEY/TEL:011-211-4480

●2016.04.24(日)
札幌CRAZY MONKEY
「トーク&泥酔会 第2部」
(問)札幌CRAZY MONKEY/TEL:011-211-4480

●ONEMAN TOUR 2016
セミファイナル
2016.05.06(金)
恵比寿LIQUIDROOM

 

 

HERO Web
http://hero-izm.com

 

毒舌に笑い、みんなで歌い叫び騒いで笑い、隣のヒロイン同士で笑い。

みなさんのその笑顔は、どこよりも輝いてるのです(^▽^)☆

また来年も、HEROと一緒にたくさん笑って下さいねー!

 



2015年12月24日 (木)

【WING WORKS】“命燃やすライブレポート” 新宿ReNYが近未来にタイムワープ&DVD収録のワンマン映像を公開!

REPORT - 12:59:03

WING WORKSが12月20日に新宿ReNYにてワンマン、「THE FUTURISTIC FIELD」を開催した。

これは今年一年を通じて掲げてきたコンセプト【FUTURISTIC AND:ROID PROJECT(未来よりやって来たアンドロイド)】の節目として行われたもの。

 

会場全体を縦横無尽にレーザーが降り注ぐ中、ステージ中央の銀に輝く扉から現れたRYO:SUKEと強靭なへヴィサウンドを叩き付けるサポート・バンドWING-MENの繰り出すステージはまさに「命燃やすライブ」そのもの。

会場に駆けつけた大勢のファンも負けじと全力でそれに応え、近未来にタイムワープしたかのようなエネルギッシュかつファンタジックな空気に満たされていった。

 バンドによるテクニカルかつハイブリッドなセッションタイムを挟んだ後、ブラックスーツに身を包んだRYO:SUKEが再登場すると会場はさらにヒートアップ。

「VAD†MAN」「Mr.TANTASIX」「シルヴァー」などの人気ナンバーでボルテージが最高潮に達したフロアに向けて放たれたのは、苦悩の果てに掴んだ強い決意を込めた「IKAROS」。

 【太陽を目指していつまでも羽ばたいていく】というRYO:SUKEの意思に応えるように会場は一斉に手を掲げ、幾度となく繰り返されるシンガロングで一つになった。

 アンコールはすべてをカオスの渦に巻き込んだ「メトロア」の後、MCで「世の中には正解めいたものが溢れかえっているけど、あくまでも自分自身の音楽をこれから貫いていきたい。」と、ニューアルバムの制作を宣言。

 「ムービングライトキス」「RAVVE OF MY TRINITY」「FIXXTION BOY」で最高の笑顔と熱で満たされる中、【命燃やすアンドロイド】の夜は幕を閉じた。

 

そして発売したばかりのドキュメント・ライブDVD「CINEMA WING II」から、渋谷WWWで行われたワンマンの模様がオフィシャルYouTubeにて公開された。

ライブの熱気に少しでも触れてみたいユーザーは是非ともチェックして欲しい。

 新宿ReNYワンマンという一つの節目を成功に収め、【銀の翼のアンドロイド】の挑戦はこれからも続く。

来年もその「命燃やす」姿から目が離せない。

 

 ——————————-

 

●WING WORKS ONEMAN SHOW「THE FUTURISTIC FIELD」

 2015年12月20日(日)新宿ReNY

 セットリスト

 

1.Burn your soul

2.Time:machine

3.不死鳥-FENNIX-

4.ADAM

5.メギド

6.新曲

7.MAD SQUARE GARDEN

8.クライオニクス

~WING-MEN SESSION~

9.ILLUMINA LUMINALION

10.VAD†MAN

11.Mr.FANTASIX

12.シルヴァー

13.IKAROS

 

EN1.メトロア

EN2.ムービングライトキス

EN3.RAVVE OF MY TRINITY

EN4.FIXXTION BOY

 

——————————-

 

■DVD「CINEMA WING II」より、2015.3.21 SHIBUYA WWWワンマン公演を公開!!

 

 

WING WORKS始動ライブから始まる2013年1年間を追ったDVD「CINEMA WING」リリースから約1年半、待望の続編が発売。

銀の翼は日本から世界へ。国内外ライブ映像6本を収録の他、新機軸となった「FIXXTION BOY」「RAVVE OF MY TRINITY」MVを収録。

RYO:SUKEソロワークスの激動を描くシネマティックDVD第二弾。

 

「CINEMA WING II」

2015.12.23(wed) RELEASE

1Disk DVD / WGWKD-10002 / 6,300円(Tax out)

 

収録公演:

2014.7.6 新宿BLAZE

2014.8.26 新木場STUDIO COAST

2014.11.8 渋谷VISION

2015.3.21 渋谷WWW

2015.5.30 Swizerland DAVOS「JapAnimemagaNight」

2015.7.5 新宿BLAZE

 

Music Video:

RAVVE OF MY TRINITY

FIXXTION BOY

 

RAVVE OF MY TRINITY MV OFF SHOT

 

【取り扱い店舗】

・新宿ReNYワンマン物販(先行販売)

・WING WORKS OFFICIAL STORE(https://wingworks.stores.jp)

・ZEAL LINK(全店舗)

・Like an Edison(全店舗)

・little HEARTS.(全店舗)

 

 

▼「CINEMA WING Ⅱ」リリース記念インストア&アウトストアイベント決定!!▼

 

2月6日 16:00~池袋Gallary-O

内容:ツーショットロングトーク&チェキ撮影会

 

2月28日 13:00~littleHEARTS.新宿店

内容:ツーショットロングトーク&チェキ撮影会

 

2月28日16:00~Like an Edison東京店

内容:ツーショットロングトーク&チェキ撮影会

 

2月28日19:00~ZEAL LINK渋谷店

内容:ツーショットロングトーク&チェキ撮影会

 

 

▼「CINEMA WING Ⅱ」リリース記念二大キャンペーン決定!!▼

 

【第一弾】WING WORKS旧譜キャンペーン

 

DVD「CINEMA WING II」と同時に旧譜CDをお買い上げのお客様は一枚購入ごとにチェキ撮影1枚追加!!

 

対象商品:

「STAR GAZER MEMORY」

「VAD†MAN~sorry, this is “MACHINATION”~」TYPE-α

「VAD†MAN~sorry, this is “MACHINATION”~」TYPE-β

「不死鳥-FENNIX-」TYPE-α

「不死鳥-FENNIX-」TYPE-β

「FIXXTION BOY」

「RAVVE OF MY TRINITY」TYPE-α

「RAVVE OF MY TRINITY」TYPE-β

「IKAROS」

 

※店舗により商品によって枚数に限りがございますのであらかじめご了承下さい。

 

 

【第二弾】WING WORKSスタンプカードキャンペーン

 

WING WORKSインストア&アウトストアイベント全箇所参加のお客様に【CINEMA WING Ⅱ未公開影像DVD】プレゼント!

 

※スタンプカードは先行販売時のお渡しもしくは通販発送時の同封になります。

※スタンプカードの紛失による再発行は行いませんのでくれぐれもご注意下さい。

 

http://wingworks-official.com

 

 







2015年12月21日 (月)

【ライブレポート】★メガマソ★ウインターツアーファイナル「MEGAMASSO-サイレントガール、オープニングガール-」2015年12月16日新宿ReNY!「おやすみ。」の言葉とともに、冬眠期間へ。そして示された、次に逢う約束の場所───。

REPORT - 18:09:37

 

ウインターツアー<MEGAMASSO-ザファーストラストニムバス->、そのファイナル公演となった<MEGAMASSO-サイレントガール、オープニングガール>を12月16日、東京・新宿ReNYにて超満員の観客に見守られながら打ち上げたメガマソ。

こうしてバンド結成9周年を迎えた記念すべき日に、とうとう“少し長めの冬眠”という名の活休に入ってしまった彼ら。
だが、終演後には舞台のスクリーンを通して2016年12月10日に東京・品川インターシティホールにて、メガマソのバンド結成10周年を祝う復活ワンマンライブ<THE FIRST REUNION>を行なうことをサプライズ発表。場内は、この日一番の歓喜に包まれた。

冬眠に入ってしまうという寂しさの後に、メガマソからの一足早いXmasプレゼントを渡され、場内がいっきに希望感たっぷりの祝祭ムードに包まれた最終公演。

ここでは、そのライブの模様をたっぷりお届けしよう。

 

——————————-☆

 

公演当日はツアー・ファイナル、メガマソバンド結成9周年、そしてなによりも彼らの冬眠前ラストライブということもあって、場内は関係者エリアまでたくさんの人で溢れかえった。
ロビーにディスプレイされた美しい花々。そのなかでも、ファンから贈られた花の装飾がメガマソファンが喜びそうなシュールなアート表現になっていて、多くの人々から注目を集めていた。

彼らが9年間変わることなく、音楽を通してメガマソ特有のファンタジックなのにメタリックで、歪んだ怖さも持ち合わせた先鋭的な世界観を表現し続けてきたことで、ファンの感性もどんどん彼らの世界観に浸食されていったのだ。

 

開演時間を10分過ぎた頃、場内は暗転。観客が鳴らすハンドクラップ音と、指にはめたリングライトのカラフルな色彩に包まれた場内に、衣装を黒一色で統一したBLACKメガマソが登場。
「いくぞ東京!」とインザーギ(Vo)が勢いよく叫んで、ライブはまさかの「ブラインドイノセンス」で幕開け。

メンバーのファンに対する愛情がこの日は特別心に沁みて、ファンはたちまち号泣。その顔を見て一番に泣きそうな表情を浮かべたのは涼平(Gt)。

タオルで涙を拭う観客を見て、インザーギは“僕を信じてくれ”の一節を力強く届け、次の「ステイwith ミー」へとつなぐ。曲も言葉もストレートだからこそ、インザーギが優しく歌うタイトルフレーズに心奪われる。

離れても僕らと一緒にオープニング2曲からはそんな彼らの気持ちがひしひしと伝わってきてこの時点ですでに感極まる。

 

この後はショートSEで空気を徐々に変えて、「スノウィブルー」からはレーザーが飛びかい、青く透明なウインターメガマソワールドへと流れ込む。

Gou(Bs)が歌うようなベースラインを刻む「MOON」、オーディエンスがoiコールを叫び、間奏では涼平がお立ち台に飛び乗って華麗にソロを弾き、メンバー3人が鮮やかなジャンプをきめる「トワイライトスター」は“君が何していて、どんな辛い夜でも”空の下ではつながっているという歌詞が、いつもとは違う感情まで引っぱり出していき、「Deep Snow」が始まる頃には、彼らの音楽を通して辺り一面が白い雪景色におおわれ、心がどんどんせつない気持ちで埋められていく。


中盤は、さらにメガマソのディープで美しく透明な世界へと誘う。場内には、各々がメガマソに感覚をそっと預け、音に浸るというリアクションが広っていく。

“白い、白い”と歌う「MISS WAVES」は、涼平が間奏のソロパートにサビフレーズをフィーチャーしたり、転調後の曲のアウトロではインザーギのファルセットとハーモニーを奏でるフレーズを重ねて、ギターでさらにせつなさを倍増させていく。

ドラマチックに展開するメガマソ曲のなかでも、もっとも透明度の高い「君は埋没林に向かう。」はアンサンブルが織り成す壮大な音物語に、言いようのない興奮とせつなさが同時に高まっていった。

そうしてたどり着いたのは、2人っきりの真っ白い色彩感。「とても小さくて、きっともう見えない」では場内を支配していくインザーギの歌声が極限までせつなさや悲しみを歌で彩ってみせ、観客の涙を静かに誘った。ライブで培ってきた個々のプレイのスキルや訴求力とともに、このパートはメガマソの9年の時間の流れのなかでもっとも洗練されていった部分だ。


この後はライブも後半へ突入。赤い照明が会場を染め上げた「かけあいーさかさーまんじ」からは肉体的でハードかつ、パワフルなメガマソの世界が躍動。

涼平のギターリフが混沌とした不協和音を響かせ、Gouのoiコールが炸裂すると、オーディエンスが一丸となって左右に激しく移動する「クンクタトル乱踊」、「fish tank」では観客が一斉に突進、後退を繰り返してフロアをおおいに盛り上げたところで、メガマソのハードチューンのなかでも極めてエッジーな変拍子コア曲「脂肪の塊」を激演。熱気に満ちた場内をさらなるカオスの果てへと導いていった。

そういえば、インザーギは「かけあい〜」が始まる前、今回のツアーが始まる前に昔のライブDVDを見たら上から目線で「お前ら〜」といったり、爽やかに「さあ、踊ろうか」といったり「キャラが定まってなかった」と話し、そうして迎えた9周年目、「いまは“素”ですよ」というようなことを語っていた。

だから、現在は場内にどんなにカオスな空間が生まれたとしても開放感に満ちていて、この後にメロディックな人気曲「Loveless,more Loveless」へと展開しても、違和感を感じさせないのだ。


本来の冬のツアーならここで終わってもおかしくない。だが、この日はこの後「LIPS」であえてここまで作り上げてきたせつなムードを一撃。

インザーギがGouを指差して微笑み合い、涼平とは額をくっつけてじゃれあい、最後はファンに歌を委ね、こうしてみんなと触れ合ったあと「最後に9年間の思いを込めて」とインザーギがいって本ツアーのライブ会場限定で発売したシングル「フロスチ」へ。

本編ラストは、メガマソ史上最大級にキラキラしたメジャー感溢れる爽やかなポップバラードにのせて、子供たちの温かい歌声が響くなか、まるで冬眠後のファンを励ますかのようにミラーボールの眩い光がフロアを照らしていった。

こうして、曲のエンディングではこれまでのメガマソのライブでは1度も体感したことがないような多幸感を観客に与えていったのだ。

 

メンバーがステージからいなくなった後、舞台後方の幕が開き、スクリーンにはツアーの映像が次々と映し出されていった。

それが“きっと、君に逢える。〜”というリリック映像に代わり、照明がともると、そこには白い衣装に着替えたWHITEメガマソがいて、リリック通り「ザガールダイドホエンバウンド」を演奏し始めた。

Gouは髪色をシルバーに、涼平は茶色いツインテールにして、衣装も女の子仕様。これには観客も悲鳴を上げて大喜び。

この後はメガマソの9年間を振り返るトークになり、そこではGouがインザーギについては最初に彼がモノマネをしたとき「面白い、コイツ完全に俺の仲間だ」と思ったこと、また涼平についてはワガママだと思ったが「何でも優しく受け入れてくれるところが好き」になったと話し、場内を和ませた。

そして「みなさん、まだ思いきり歌ってないでしょ? 次歌えますか?」というインザーギの煽りから「星降町にて」へ。

オーディエンスが一丸となって美しい歌声をステージに届けたあとはハードな「地ベタ四ツン這イ太郎」、さらにスピードを上げて2バスが炸裂する「芋虫の主」を連射。

壮絶ナンバーのなかでも、インザーギのコールで楽器隊がソロパートをリレーする見せ場を作って、アンコールは終了。すぐさま場内にはアンコールを求める声が響き渡り、それに応えて再びメンバーは舞台に登場。

 

インザーギは9年目にふさわしいライブができたといいつつ「でも、これは僕たちだけではできなかった。メガマソに携わってくれたスタッフ、メンバー、来てくれたみんな、ここには来られなかったみんな、天国にいるみんながいたからこそできた」ことだと、関わってくれたすべての人に感謝の気持ちを届けた。

そして「最後は思いっきり楽しんでいこう」という言葉とともに「サイレントガール」が始まり、締めくくりはやはりメガマソの始まりの曲であり、この9年間変わらずみんなのアンセムとしてプレイしてきた「涙猫」で大合唱を呼び起こし、ライブはついに幕を閉じた。

 

最後までステージに残り、メンバーの分まで感謝の気持ちを何度も告げたインザーギ。

「俺たちはメガマソの世界観が大好きで、9年間こうして走り続けてきました。もしこの世界でみんなとまた逢えるとしたら、精一杯メガマソの世界観を届けたいと思います。本当にありがとうございました。おやすみ」。

決意の言葉に感動した後の“おやすみ”という何気ない言葉に、ファンは目を潤ませながら、誰もいないステージに惜しみなく拍手喝采を送り続けた。

 

まだ暗転したままの場内に「フロスチ」が流れ出す。そして、曲が終わるとスクリーンには「メガマソ重大発表」という文字が浮かび上がり、そこで2016年12月10日(土)に品川インターシティホールにてライブを行うことをいきなり発表。

すると、ファンはそれぞれ手を取り合って讃え合い、抱き合って、場内にはこの日最大級の歓喜の渦が広がっていった。

 

 

最後には次に逢う約束の場所をきっちり示して、ファンみんなの未来に輝く希望を与えて、とうとう冬眠期間に入ってしまったメガマソ。

この充電期間中に各々どんな活動を行なうのかは分からないが、それぞれがスキルを磨いて、2016年12月10日に再びメガマソとして集結したとき、どんなステージを見せてくれるのか。

期待して彼ら3人を見守っていて欲しい。

 

——————————-☆

TEXT:東條祥恵


PHOTO:インテツ

——————————-☆

 

■ライブスケジュール


MEGAMASSO LIVE 2016 [THE FIRST REUNION,SECOND NIMBUS]
2016年12月10日(土)品川インターシティーホール


※2015年12月24日 18:00〜 モバイルFC先行受付スタート!

 

■ニシュタリUSBバージョン
通信販売:予約受付中⇒12月23日以降順次発送
通販ストアURL:https://spaceshowerstore.com/detail.php?goods_id=341
販売価格:¥5,500(税込)

 

収録内容
ニシュタリ限定盤収録全11曲(ハイレゾバージョン.)
ニシュタリ限定盤絵本パッケージのデータバージョン
USB盤ボーナストラック「とても小さくて、きっともう見えない。オープニングSE」「スノウィブルーオープニングSE」
メンバーパーソナルインタビュー動画
「スノウィブルー」ミュージックビデオ

 

通信限定購入特典:ニシュタリメンバー楽曲解説動画DVD-R

※無くなり次第終了


■オフィシャルホームページ
http://megamasso.jp/pc/

■ツイッター
https://twitter.com/megamassojp
 

 

 レポートを読むだけでも、うるうるしてしまいます…。

「俺たちはメガマソの世界観が大好き」とインザーギは言いましたが、私たちだって大好きなんですよね♪

だからまた来年会いましょう、涙猫を連れて…星降町で。