NEWS

2015年11月17日 (火)

【ライブレポート】★2015年11月16日(月)渋谷REX★ミュージック・ジャパンTV「ヴィジュアル刑事Z」presents 一斉検挙 vol.01

REPORT - 16:52:40

 2015年11月16日(月)、渋谷REXを舞台にミュージック・ジャパンTV「ヴィジュアル刑事Z」presentsによるイベント「一斉検挙 vol.01」が行われた。出演したのは、二面性メランコリア/NEiK/DEEP RAVE/Lig/GENGAH./Dear Lovingの6バンド。この日の模様をレポート。
 この模様は、12月1日よりミュージック・ジャパンTV「ヴィジュアル刑事Z」内でオンエア。番組自体はリピート放送も多いので、ぜひチェックしていただきたい。
                         
                二面性メランコリア

  冒頭から猛々しくも疾走さを持った『Ghost』を炸裂させたのが、二面性メランコリア 。デス声を重ねながら激しく煽る姿勢を魅せてくとはいえ、ときにゆったり転調したり歌を活かしたりと、楽曲内へ巧みにドラマを描き出してゆく手腕はなかなかのもの。激しい中にもつかみを持った表情を投影してゆくところが、この楽曲の、いや、二面性メランコリアの魅力だ。
  『イクス』でもデスボイスと歪む重厚な音で攻めつつ、1曲の中へメロ/デス硬軟巧みに表情を描き出していた。現状は、目の前の観客たちの感情に火を付けてゆく煽り系スタイル。だが、ドラマ性作り出すその手腕をもっともっと楽曲の中へ表情豊かに活かしてもらいたいとも、彼らのライブを観ていて素直に思ったこと。
  過激さはさらに増し出した。『letter』を通し、観客たちを熱く煽るメンバーたち。暴れる曲の中でさえしっかり歌を響かせてゆくところも、観てる側としては嬉しい。
  最後の『二面性メランコリア』でも猛り狂うアグレッシブな音を叩きつけ、場内の人たちの感情を熱し続けていた。終始暴走し続ける演奏とはいえ、メロや物語性を描き出す手腕を持っていそうな連中だけに、それを今後どう花開かせてゆくのかに期待したい。

                   NEiK

 NEiKも、ド頭から歪みを上げた激しい音を突き付け、場内の人たちを上へ上へと跳ねさせていた。『セツナガタリ』と記したように、刹那な歌メロもサビに投影。むしろ、サビで一気に頂点へ浸れる流れを持った楽曲構成と言えようか。全体的に激しさがあるとはいえ、あくまでもその要素は、観客たちの感情を煽るための手段とも捉えられた。
  続く『cry for pried』は、攻めを重視したナンバー。重厚なヘヴィグルーヴ音の上で、抑揚を持った歌を響かせてゆく。ライブに於ける臨場感を大切にしつつも、 NEiKの根っこにあるのは「歌」を届けてゆく姿勢。そのバランスをもっとライブで活かせるようになったら、バンドの魅力は倍加していきそうだ。
  軽快に、でも確かな重量感を持って駆け出した演奏。『JESTER』に触れながら、どんどん高ぶる気持ちを胸に抱いていた。疾走する演奏とシンクロする形で、聞き手の感情を高揚した歌がグイグイ押し上げてゆく。途中、煽りのバトルも組み込んだ理由も加味され、何時しか場内中の人たちが暴れの渦の中に巻き込まれていた。
  歌始まりの『Immediase』では一気に歌に心が惹かれ、そのまま荒れ狂う演奏に誰もが心地好く身を預けていた。まだまだ未完成とはいえ、その歌がもっともっと胸に響くようになったら、さらに気持ちがはしゃいでしまうかも知れない。
                    
                  DEEP RAVE

 とてもメロウで切ない歌を響かせた『Dear…』からの幕開け。なんて美しくも、胸をキュッと疼かせてゆく温かい始まりなんだ。DEEP RAVEの歌は、その場にいるDearsへ愛した想いを告げているよう。歌に口説かれる?!…何時しかその場に居た一人一人が、愛の告白を受けたヒロインになっていた。
  暖かな想いに情熱を注ぎ込むように、荒々しく歌と演奏が炸裂。『Labyrinth』が場内に作りあげた熱狂。でも、その狂騒は、歌に気持ちが煽られてのもの。体感的な衝動ではなく、楽曲が持つ説得力に惹かれ身体を揺らしてしまう。それが嬉しいじゃない。それにしてもヴォーカルは河村隆一のようだ。いや、DEEP RAVE自体がLUNA SEAフォロワーな存在と言うべきか。
  宇宙(そら)へ吸い込まれそうなくらい、とても雄大な楽曲だ。『Messiah』が、触れた人たちの感情を、その懐の中へ瞬時にして飲み込んでゆく、それくらい強い訴求力を持った歌。ライブハウスという空間では収まりきれないスケール大きな、しかも説得力を持った楽曲なのが嬉しいじゃない。彼ら、もしかしたら途轍もない存在になりそう?!
  続く『PIERROT』は、DEEP RAVE流の熱狂バトル系ナンバー。でも、気持ちを熱く揺さぶるつかみを持った楽曲のように、何時しか朗々とした歌と激烈な演奏に惹かれていた。
  最後は、DEEP RAVE流『WISH』ナンバーとも言うべき『CALM BLUE』だ。歌の持つ力に耳と心が惹かれ、エナジー放つ演奏に身体が熱を憶えてゆく。これからもっともっと”自分たちらしさ”を見い出したとき、DEEP RAVEは大きく翼を羽ばたかせるかも知れない…。

                   Lig

 なんて胸をキュンキュンとくすぐるキャッチーな歌なんだ。Ligの『DAYS』が、触れた人の心にキラキラと刹那二つの魅力を注ぎ込んでゆく。嬉しいのが、音量高い演奏で誤魔化した熱狂を作るのではなく、しっかりと歌で…楽曲の魅力で、観客たちをはしゃがせてゆく姿勢。そこへもっと説得力を加えるためには、もうちょっと演奏レベルの向上も必要だが…。
  一緒に振りをしながら。その場でともに想いと熱気を共有していった『自己中心希望観測的恋愛論』。胸くすぐるポップ性と身体弾ませる明るいビートをミックス。一緒に振り真似ながら踊りたくなるのも、納得だ。
  一転、とても哀愁味を持った歌が流れだした。が、サビ歌が終わったとたん、和ロックな演奏を描き出したのが『恋HANABI』。刹那や和という雅な要素を活かしながらも、演奏は明るくポップに弾んでゆく。とても、胸をそわそわはしゃがせる楽曲じゃないか。
  観客たちが左右に走り出した。場内を踊りの宴に変えたのが『ホロスコープ』。気持ち高ぶらせる歌を軸に据えながら、演奏も明るく駆け続けてゆく。はしゃがずにいれない?!。まさに、そんな気分だ。
  これまでのポップ感を活かしながらも、そこへ激しい毒を注ぎ込んだのが『ヒトリゴト』。身体を揺さぶる熱い演奏に触発され、場内でも暴れる人たちが続出。一緒に振りをし、ともに首を振りながら。でも、しっかり歌を心に感じつつ、誰もが笑顔で熱狂し続けていた…に違いない。

                  GENGAH.

 鋼のような重くもソリッドな音を、タイトなビートに乗せぶつけてきたのがGENGAH.。デス/ラウドロックな要素を持ちながらも、鈍い音を放つ演奏の上で朗々とした歌がゆったりと踊りだした。『the Blood』を通しGENGAH.は、楽曲が求めている姿勢を瞬時に、明瞭に提示してくれた。
 暗黒に…奈落へと観客たちを堕とし込むよう、重量感たっぷりに『Anonymous』が轟きだした。何時しか場内は黒い儀式(ミサ)の場にと変貌を遂げていた。
  祈りを捧げるような幕開け。だが、演奏は次第に重厚さと重量を増していく。ゆったりと、大きく重いうねりを場内に作り出した『eches』。場内の客たちは、その演奏と姿に圧倒されたのか、身体釘付け状態のままじっと舞台上を凝視し続けていた。
  クリーントーンのギターの音色の上で、今にも壊れそうな想い堪えるよう『COLD RAIN』を歌い上げてゆく。とても静かな、でも重厚な影を隠し持った刹那なバラードだ。
  演奏はふへたたび重い狂気を剥き出した。『Merry go round』が、感覚をぐるぐる奈落へと引きずり込んでゆく。重い唸りが、次第に激しさを増すそのうねりが、むしろ恍惚だ。最後に振り下ろした『Stub a knife into the heaven』まで、黒い熱狂と恍惚をGENGAH.は場内に塗りたくっていった。

                 Dear Loving

 その演奏に触れた瞬間、一気に身体が弾み出した。無条件に気持ちをウキウキ弾ませてゆく、なんて胸を爽やかにくすぐるポップナンバーなんだ。『今世紀最大限のラブソング』は、今世紀最大の?!キャッチーな歌。そう言いたくなるくらい、すでに場内は、Dear Lovingの作りあげたウキウキとした気持ちの躍動抑えられないロックなワンダーランドに変貌していた。
  胸をくすぐるソリッドでタイトなロックンロールナンバーが流れだした。『サムライソウル』を通し、Dear Lovingは観客たちを熱狂のパーティへと招き入れた。ストレートアヘッドなバンド。だからこそ、その音に身体を預け、一緒に無邪気に暴れたくなる。
  小芝居仕立てのMCも挟みつつ、A型以外の人をボロクソに貶した?!『A型のA型によるA型のためのええ歌』へ。この手のシニカルさとつかみを持ったロックナンバーも、Dear Lovingの魅力の一つ。さすが、そこは関西人気質活きた表情か…?!。
  好きな人へ想いを告白するように?!。アコギの音色に乗せ、暖かな想いをたっぷりと歌へ注ぎながら、ハートフルな『幸せのカタチ』を温もりたっぷりに歌いかけてきた。この優しさが胸にグッとせまってきた。だから、Dear Lovingの歌から離れられなくなる人たちも多いのだろう。素敵な幸せのカタチを、彼らの歌を通して受け取った気分だ。
  ここで、いきなりミネムラ刑事とツブク巡査が乱入。しかもミネムラ刑事は、舞台上でDear Lovingのメンバーと一緒に自撮り!!。これは、完全に予定外の行動。この模様も、番組では流れるかも!?なので、お楽しみに。
  ライブも終盤戦へ。『RABBIT JUMP!!』では、その名の通り観客たちもゴキゲンなロックンロールナンバーに乗せ跳ね続ければ、最後の、胸をグッとくすぐり高ぶらせる『LOVE ME』では、誰もがDear Lovingの演奏に合わせ大きく手を振り、この一体化した熱狂を存分に楽しんでいった。
 止まない熱狂の声を受け演奏したDear Loving流クールだけど熱いアンコールナンバーまで、場内に生まれた熱気をしっかりとDear Lovingは高ぶらせ続けてくれた。


  次の収録ライブは、1月中旬に渋谷REXを舞台に行われる予定だ。次回のイベントにも、ぜひ足を運び、一緒に体感していただきたい。もちろん、番組もしっかり観てくれよ。

                  PHOTO:豊島麻由美 /TEXT:長澤智典


ヴィジュアル刑事Z 
http://www.mjtv.jp/lineup/visual_deka_z/
http://v-deka-z.net/


二面性メランコリア
『Ghost』
『イクス』
『letter』
『二面性メランコリア』


NEiK
『セツナガタリ』
『cry for pried』
『JESTER』
『Immediase』


DEEP RAVE
『Dear…』
『Labyrinth』
『Messiah』
『PIERROT』
『CALM BLUE』


Lig
『DAYS』
『自己中心希望観測的恋愛論』
『恋HANABI』
『ホロスコープ』
『ヒトリゴト』


GENGAH.
『the Blood』
『Anonymous』
『eches』
『COLD RAIN』
『Merry go round』
『Stub a knife into the heaven』


Dear Loving
『今世紀最大限のラブソング』
『サムライソウル』
『A型のA型によるA型のためのええ歌』
『幸せのカタチ』
『RABBIT JUMP!!』
『LOVE ME』


 







2015年11月09日 (月)

【ライブレポート+最新情報!】O-EASTでのワンマンを成功させたDIVが、来年10月に日比谷野音ワンマン開催を発表!

REPORT - 19:47:53

 DIV(ダイヴ)が11月7日(土)に、渋谷TSUTAYA O-EASTでのワンマンライヴを大盛況の内に終了。その公演の最後に、2016年10月10日(月祝)に日比谷野外大音楽堂でワンマンライヴを開催することを発表した。

 

 今年6月27日に恵比寿LIQUIDROOMで行った“DIV 2nd Album 「SECRET」 release oneman tour「Dawn of the Secret night」”のファイナル公演にて、秋のニューシングルリリースとO-EASTでのワンマンライヴを発表していた彼ら。予告どおり10月28日にシングル『イケナイKISS』をリリースし、いよいよこの日11月7日にO-EASTでのワンマン当日を迎えた。

 

 大観衆で埋まったフロアが期待感で高まる中、開演前のステージに設置された電光掲示板のような大型LEDのスクリーンには、“時間”を表していると思われる数字が次々と映し出されていく。その時間が徐々に減っていき、最後の10秒ではオーディエンスの手拍子とカウントダウンの声が自然発生。
 「0」になると会場が暗転し、スクリーンには「KISS or KILL」という今回のイベント名のロゴがゲームのオープニング画面のように表示される。これからゲームを始めるようなワクワク感が湧き上がったところでイントロが鳴り響き、「イケナイKISS」でライヴがスタートした。

 

 ちょび(Ba.)、satoshi(Dr.)、CHISA(Vo.)、将吾(G.)の並びで4人がステージ前面に並び立つという珍しい状態で、「イケナイKISS」を演奏。立ちドラムで演奏してMVをライヴで再現するというユニークなオープニングを終えるとsatoshiが後方に下がり、2曲目の「LOVE IS DEAD」から通常のバンドスタイルとなる。
 「今日はいつもと違うライヴを見せていく」とCHISAがMCで語ったように、演奏中も上部と後方のスクリーンに次々とド派手なイルミネーションが映し出されていく。さながら大型EDMのフェスを想起させる空間に、オーディエンスの興奮もどんどん高まっていった。

 

 「milky latte」「赤裸々ララ」「東京ネクロポリス博物館」など演奏される楽曲に合わせて、様々なフリを見せる観客たち。驚くほど転調に富んだDIVの楽曲を象徴するかのごとく、その動きも本当にバラエティ豊かだ。手を振っていたかと思えば、隣と手をつないで左右に跳んだりと、息の合った動作が会場に大きな一体感をもたらしている。
 「ASTERIOS」のイントロが鳴り始めると、LEDスクリーンがまたステージ上に降りてくる。イルミネーションが輝く中で、その後ろでは何とメンバー全員がギターを持ってプレイ! これもまた「いつもと違うライヴ」の特別感を増しつつ、同期と生音を融合した独自の“規格外”サウンドを聴かせるDIVならではのパフォーマンスとも言えるだろう。

 

 CHISAの「まだまだ行けるか!?」という煽りからの「BUTTERFLY DREAMER」でヴォルテージを一気に上げ、「毒彩ギーク」では客席めがけて上からスモークが降り注ぐという演出もあり、「SECRET NIGHT」へ。大盛り上がりの中であっという間に本編が終了。もちろんフロアからはアンコールを求めるDIVコールが鳴り止まない。
 それに応えて、イベント名がプリントされた黒のTシャツに着替えたメンバーが再び登場し、「ゴールデンキネマ劇場」からアンコールが始まる。ミラーボールから放たれる黄金の光に包まれて、踊るオーディエンスも喜びに満ちているようだ。「後は楽しむだけ」というMCに続き、本編さながらの8曲を披露するなどまさにライヴタイトル通り本編が「KISS」、アンコールは「KILL」といったところだろうか。

 

 カラフルな風船が飛び交う中での「Point of view」でアンコールが終了するも鳴り止まないファンの声に、ダブルアンコールへ突入。雪の結晶が舞う美しいイルミネーションに照らされて、「STORY」を切なくドラマチックに歌い上げる。普段はあまりやらないメンバー紹介で1人1人が想いを語った後に、最後は通常のバンドセットで本日2度目の「イケナイKISS」を演奏して特別なライヴの幕を閉じた。

 

 全ての演奏終了後にメンバーから2016年10月10日(月祝)に日比谷野外大音楽堂でワンマンライヴを開催することを発表し、オーディエンスに驚きと歓喜をもたらした。また年内の12月27日(日)には“MAVERICK DC presents BATTLE ARENA in BUDOKAN”で、日本武道館への出演も決定している彼ら。その“規格外”サウンドを武器に次々と自己最高を更新していくDIVの、今後への期待も高まらずにはいられない。


TEXT:IMAI
PHOTO:西槇太一

——————–


●ワンマン情報
2016/10/10(月祝)日比谷野外大音楽堂 ワンマン開催決定!!

——————–


●リリース情報
NEW SINGLE 「イケナイKISS」
【初回生産限定盤】CD+DVD DCCSG-001 ¥1,800+税
<CD> 1.イケナイKISS 2.捕食する夢に羊は踊らない
<DVD> 1.イケナイKISS MV
<封入特典>トレーディングフォト1枚(全5種類)
【通常盤】CD ONLY DCCSG-002 ¥1,200+税 
<CD> 1.イケナイKISS 2.捕食する夢に羊は踊らない 3.Metronome


【インストアイベント開催中】
11/14(土)ライカエジソン東京店
11/14(土)little HEARTS.新宿店
11/15(日)渋谷ZEAL LINK
11/15(日)渋谷109MEN’S ZEAL LINK
11/22(日)自主盤倶楽部
11/28(土)新星堂ララスクエア宇都宮
11/29(日)little HEARTS.仙台店
12/4(金)ブランドエックス
12/5(土)タワーレコード渋谷店 
12/5(土)タワーレコード池袋店
12/6(日) タワーレコード横浜ビブレ店

——————————-


●イベント情報


Ray-Van
2015/11/20(金)渋谷clubasia ※CHISAのみ出演

MAVERICK DC presents BATTLE ARENA in BUDOKAN
2015/12/27(日)日本武道館

MAVERICK DC presents DOUBLE HEADLINE TOUR 2016 「M.A.D」
2016/2/13(土)仙台電力ホール


DIV Official HP http://www.div-official.com
DIV Official Twitter https://twitter.com/div_info











2015年11月09日 (月)

【ライブレポート】櫻井有紀 × YUKI 饗宴【独唱-悠久の檜舞台-】11月1日(日) shibuya duo MUSIC EXCHANGE

REPORT - 18:00:37

11/9 18:00

 

本当に亡くしてしまうというのは、たぶん、忘れてしまうこと。
忘れてしまわないために歌い続けていけば、楽曲は輝きを失わない。

 

 

櫻井有紀が、ライフワークとして2年前から続けてきた「独唱」の集大成を、彼にとって特別な日である11月1日に開催した。現在、riceのヴォーカリストとして活動する有紀が、彼の音楽キャリアの始まりであるRaphaelのヴォーカリスト・YUKIとコラボすることに決めた今夜のステージ。そこで彼は、時を越えた悠久の空間を作り出した。大掛かりなセットも派手なバックバンドもいない中、櫻井有紀というただ一人のヴォーカリストがその生き様をまざまざと見せつけた──。

——————————-


櫻井有紀 × YUKI 饗宴【独唱-悠久の檜舞台-】

 

 rice/Raphaelの櫻井有紀が、riceとしての活動の合間を縫い、2年前より単独で続けてきた“独唱”。これは、コーラス・ハモりなしの1声勝負で挑むライヴスタイルで、riceの曲を中心に、カバーソングも織り交ぜながらピアノ弾き語りで歌い上げるステージだ。Rapahel時代よりその歌唱力に抜群の定評がある有紀の真骨頂を、バンド形式とはまた違った形でじっくり聴くことができるため、ファンの間で好評を博しているが……。実はこの形式でのライヴは、今回のrice×Raphaelを念頭にスタートさせたものだったという。自らの音楽キャリアのスタートとなったRaphaelと相方のHIRO(Dr.)とともに精力的な活動を展開しているrice、ふたつのバンドが紡ぎ出す音楽を、自らの声と演奏で融合させたいという想いが結実したのが、今日この日だった。


 白いタキシードに身を包んでステージに現れた有紀は、まず、riceの『煌々』を歌う。riceのサポートキーボーディストとしてもおなじみの文ちゃん(畠中文子)が奏でるピアノが有紀の伸びのある声にやさしく寄り添うが……。亡くした大切な人への想いを綴ったこの曲を歌う有紀の声を、少なからずの緊張感を感じながら聴いたのは私だけではなかったと思う。きっと、リスナーである私たち自身も緊張していたからだと思うが……。Raphaelの活動が止まってから14年を経て初めて、riceとRaphaelが融合するステージが今まさに始まろうとしているのだから、演者にも聴く側にも多少の硬さが存在するのは無理もない。そんな中、有紀は、2曲続けて歌ったところで、こんな言葉を始まりの挨拶として客席に向けた。
“時代やバンドの垣根を越えて、シンガー・櫻井有紀、そしてYUKIが、自分が歩んできた道のりを歌ってみようと企画しました”と──。


 その言葉通り、riceのナンバーで幕を開けたステージは、Raphaelの楽曲を織り交ぜながら進み始めた。『僕と「僕」』、『「Sick」~×××患者からのカルテ』といった、Rapahel初期・中期のナンバーが続けて演奏される。この時のステージは、文ちゃんのピアノに代わり、YUKIが自身で鍵盤と向き合う弾き語りスタイルだ。MCでも話していたが、独唱を始めるにあたり、2年前から鍵盤の練習を始めたという有紀。まだまだ満足に弾ける技量はないけれど、想いのピークを迎えた今こそこうして歌いたいという彼の原動力は、Raphaelの同胞・華月が、『lost graduateion』のサイレントバージョンを録った時、“YUKIの歌声はこういうアレンジがすごく似合う。YUKIは将来こういう歌がよく似合うようになるよ”と言ってくれたことだったそう。自身の胸に秘め続けた10数年分の想いを、今は亡き友や今でも彼を支えてくれる仲間たちに背中を押されながらゆっくりと客席に向かって吐き出していく。


 のちのMCでYUKIは“これ(華月との共作でRaphaelのデビュー曲となった『花咲く命ある限り』)作ったの、17歳の時だよ? 今34歳だよ? すごいことだよね。ネットの恩恵もあるかもしれないけど、今でもこの曲をみんなが知ってくれてるんだもん。みんなの中にいつまでもあるんだもん”と話していたが、私も、Raphaelの初期の楽曲をあらためて聴いて驚いた。年端もいかない少年が、こんなにも慈愛に満ちた感性で鋭い言葉を紡ぎ出していたのかと。人生経験を積み重ね、Raphael時代以上に深い歌が歌えるようになったYUKIが今歌うからこそ、そのメッセージ性がより深みを増して心に届く。まさに時代を越えたコラボレーション。今回のライヴタイトル“悠久”に相応しい世界観が徐々に徐々に展開されていく。

 

 『秋風の狂詩曲』を10曲目に演奏する前、ヴァイオリンの貴恵ちゃん(寺島貴恵)ら4人の弦楽器隊を呼び込んだあとにYUKIは当時のエピソードをこう振り返った。
“『mind soap』というアルバムで、さっき聴いてもらった『「僕」と僕』という曲のストリングスアレンジを僕がやらせてもらったの。その頃から、ストリングスやオーケストレーションに興味があったんだけど、プロデューサーさんやメンバーにデモテープを持っていくたびに、「もうそれ以上目立たないで」と華月に言われ続けてね(笑)『「僕」と僕』以降はオーケストレーションを手掛けさせてもらうチャンスがなかったんだけど……。そんな中でも「今、頭の中で構想している曲には、YUKIのストリンスグワークが必要かもしれない」って華月が言ってくれたりした事もあって。残念ながらそういったアレンジのコラボはかなわぬままRaphaelは休止してしまったけれど。あの日のあの言葉達を信じて今回、Raphaelの曲をオーケストレーションしてみました!!”


 この日の有紀は、数曲演奏するごとに、当時の記憶、今の想いを、曲に関するエピソードに絡めながらゆっくりと言葉を選びながら話していた。中でもとても心に響いたのは、“音楽は聴いてもらってナンボなんだよね”“”本当に亡くしてしまうというのは、たぶん、忘れられてしまうってこと。忘れられてしまわないために歌い続けていけば、楽曲は輝きを失わない“音楽は色褪せないよ”といった言葉たちだった。ここにこそ、有紀が時に傷つき時に迷いながらも、今日この日を迎えた意味がある気がしてならない。リーダーの死という結末を経て途中で歩みが止まってしまったRaphaelの曲と、現在進行形で未来へと向かうriceの曲を並べて演奏することはとても勇気がいったことだと思う。華月が空に昇ってもう15年、されど15年。まだまだ悲しみを背負ったままの人はたくさんいる。有紀本人もそんな中の一人だからこそ、今日こういったコンセプトのライヴを決行するまでに15年もかかったのだと思う。でも、ただ並べて演奏するだけではなく、楽曲の存在価値や今この時間を使って演奏することに意味を見出した上での歌唱・演奏だからこそ、客席は有紀の声を温かい気持ちで迎えることができたのだろう。


そして本編は、Raphaelの代表曲といえる『eternal wish〜届かぬ君へ〜』を奏でた後、『lost graduation』からriceの『リルゴマキアート』に続く2曲の流れで幕を閉じた。大人になろうとする少年が幼い自分から卒業していく過程の痛みを綴った楽曲と、大人になった自分が感じる死生観を描いた楽曲のコントラストは、この日のライヴで有紀が伝えたかったメッセージのひとつだったのではないかと感じながらステージを去る有紀を見送った。


 『Evergreen』と『夢より素敵な』をアンコールで披露し、明るい曲調で会場の空気をハッピーに染め上げたあと、“今のみんななら、もう話しても大丈夫そうだね”と前置きして、有紀はゆっくりと話し始めた。

 

“Raphaelは、メンバーが出会って、あいつ(華月)の言葉を借りて言うなら「青の邂逅」から来年で20年を迎えます。そして、華月の17回忌でもあります。2016年4月7日、もう一度Raphaelをやらせてください”

 

 音楽から完全に離れることになったメンバーがいることもあり、考えていた以上にずっと早く、Raphael・YUKIとしてのお役目が果たされる日が来たと有紀は語った。ずっとステージ袖で有紀の「独唱」を見守っていた盟友・YUKITOとHIROをステージに呼び込み、揃いの白い衣装を着た3人は、癒しの天使としてもう一度だけ羽ばたく決意を“自分たちが信じる音楽を、自分たちの愛するRaphaelを、2016年、全身全霊を込めて全力を賭して奏でていきたいと思います”と語った。


 この発表を、「独唱」での有紀の歌声を聴いたあとのオーディエンスたちがどう受け止めたか、私には計り知れない。100人いれば100通りの受け止め方があるだろう。でも、これだけは信じてほしい。有紀は、YUKITOとHIROは、けして感傷に浸るためだけにRaphaelとして全国を駆け抜けることを決めたわけじゃない。今の自分たちがRaphaelを奏でる意味を見出し、3年前の「再演」以来止まっていた時を再び動かすことを決めたのだから。過去の遺物ではない、“今を生きるRaphael”を今の私たちの感性で受け止めることができたらどんなに素敵だろうと考えながら、櫻井有紀とYUKIが奏でた「独唱」の終焉を見届けた。

 


Text:きーぼう(Vicious)
Photo:Kumiko Suzuki

 

——————————-

 

01. 煌々
02. コバルト
03. 胸に零
04. 僕と「僕」
05. 症状1. 潔癖症
06. 症状2. 分裂症
07. 症状3. XXX症
08. Hello
09. カサブランカ
10. 秋風の狂詩曲
11. Fake star
12. 花咲く命ある限り
13. Never
14. eternal wish~届かぬ君へ~
15. lost graduation
16. リルゴ・マキアート
<アンコール>
17. Evergreen
18. 夢より素敵な

 

——————————-

 

KAZUKI 17th memorial「蒼の邂逅」

【日程】4月7日(水)
【会場】Shibuya O-EAST
【開場/開演】18:00/19:00
【チケット代】1Fスタンディング 6,500円

 

 

Raphael Live Tour 2016「癒し小屋」
5月23日(月)横浜・Bay Hall 18:00/19:00
6月02日(木)名古屋・DIAMOND HALL 18:00/19:00
6月12日(日)札幌・PENNY LANE24 16:30/17:30
6月21日(火)大阪・BIG CAT 18:00/19:00
7月03日(日)仙台・CLUB JUNK BOX 16:00/17:00
7月11日(月)赤坂BLITZ 18:00/19:00
7月17日(日)広島・SECOND CRUCH 16:00/17:00
7月24日(日)福岡・DRUM LOGOS 16:30/17:30

【チケット代】1Fスタンディング 5,500円

 

11月15日23:00まで抽選の申し込み受け付けを実施中。

詳細はオフィシャルサイトhttp://raphael.jpまで。

 





2015年11月07日 (土)

【ライブレポート】★THE MICRO HEAD 4N’S★tour 2015「STARTLING EFFECTS -tryout-」2015.10.10 SHIBUYA CHELSEA HOTEL

REPORT - 19:43:50

 変化を恐れず挑戦し続ける稀代のバンド、THE MICRO HEAD 4N’S(マイクロヘッドフォンズ)。
結成4周年前夜の8月23日、ワンマンツアー「A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-」のツアーファイナルで、ヴォーカルのRickyがバンドを離脱、ex-A(エース)のNimoを新たに迎えることになったのは、記録に新しい。


 tour 2015「STARTLING EFFECTS -tryout-」初日公演は、Nimo加入後初のライヴとあって、瞬く間にソールドアウト。マイフォの<終わり無き旅 第三章>の幕開けを目撃しようと、会場には早い時間からマイクローンが結集。Rickyがバンドに贈ったはなむけの花を見つけ、うれしそうに写真を撮るファンも多い。


 新体制となったバンドがどんなライヴを見せてくれるのか、新たなケミストリーは生まれ得るのか、期待に胸を膨らませながら開演を待っていると、ついにSEが会場に響きだす。これまでとは異なるサウンドに戸惑い、しばらくは様子見をしているのか、フロアには静けさが広がる。ステージに緑の照明が差し、SEが聴き覚えのある音に変化しだすと、メンバーの名を呼ぶ声がフロアから上がり始めた。新ヴォーカル、Nimoのコールも次々に飛び出す。


 TSUKASA(Dr)、kazuya(G)、ZERO(B)、SHUN.(G,DJ)の4人が、差し色の赤が効いている黒を基調とした新衣装でステージに登場。割れんばかりの大歓声がわく。最後にステージに現れたNimoがゆっくりと大きく、左右に腕を広げると、ダンサブルなビートと共に新曲“SCANDALOUS”(仮)が炸裂。お立ち台に上ったNimoが観客を煽りまくり、初めて聴いた曲にもかかわらず、誰もが「オーオーオーオーオーオーオー♪」とコーラスを一緒に歌い出す。
 のっけから披露されたアグレッシヴな新曲に驚くヒマもなく、“SEVENTH COLOR”(仮)がスタート。疾走感あふれる楽曲にマイクローンは驚喜。客席から一気に拳が突き上げられる。さわやかな新曲に続いたのは、またも新曲の“unknown”(仮)。TSUKASAの激しいドラミングに合わせてZEROが頭を振り乱す。kazuyaとSHUN.のツインギター組による掛け合いが絶妙なダークで呪術的なナンバーは、後半、美麗に変化。劇的な展開にぐいぐい引き込まれていく。


 立て続けにぶちかまされた新曲を3曲に、ゼロからのスタートを切る覚悟を決めたバンドの並々ならぬ意気込みを感ぜずにはいられない。新生マイフォにマイクローンたちは盛大な拍手を贈り、お気に入りのメンバーの名前をコール。ステージが少し明るくなり、最初のMCが始まった。


 「THE MICRO HEAD 4N’S第三章、始まりの夜にようこそ!」と、笑顏のNimoがフロアにひしめく観客へ語りかける。「これまでいろいろあったんですけど、今日という日を迎えられてうれしく思っています。ね、SHUN.さん!」と、早くも話をフラれたSHUN.は「今までずっと観てくれていた方も、今日初めて来てくれた新しいマイクローンも、みんな盛り上がってますか? 新曲、かっこいいだろう!?」とうれしそうだ。


 どちらがより緊張しているか、ふたりで競い合った(?)あと、Nimoは一息つき、「このセリフ、今日まで言わずにとってきました。一緒に言ってもいいですか? HELLO MY CLONE!!」と、マイフォの代表曲“HELLO MY CLONE”に突入。テンポを少し抑えた新アレンジに、ねっとりとしたNimoの美声が絡みつく。続く“WHITE SOUL”は、これまで以上にエレクトロなアレンジが新鮮だ。“慟哭のGYPSY”ではマイクローンたちが激しく体を折りたたみ、会場の温度がぐんぐん上がっていく。


 それにしても、暑い。ステージ上は尚のことだろう。SHUN.が衣装を脱ぎだすと、「オレも脱ぎたいです」とNimo。「…好きにしろよ」「えっ、そんな感じスか?」と、先輩たちの動向を探る姿が微笑ましい。「蓋を開けてみないとわかんなくて手探りだったけど、やっぱり楽しいな! そんなTHE MICRO HEAD 4N’Sに変化が生まれました。ドラムを叩いている人が、お兄さんぶるんですよ。曲の同期出しはいつもTSUKASAがやってるんだけど、Nimoに“ハロー・マ~イクロ~ン!!”と言ったらポチッと押すからとか教えていて、でもリハでやったらなんか違うなあって(笑)。“I Surrender”の頭で言う“Dance with Me!”のところも、ここはNimoくん、イヤラシイ感じでって説明してたから、たぶんイヤラシイよ」とSHUN.が続け、ライヴ後半戦に向けてNimoの緊張をほぐしていく。


 マイクがNimoに戻り、「じゃあ、今日は最後まで楽しんでいってください。今度は僕がパラサイトしてやる…!!」と、“PARASITIC EMOTION”がスタート。Nimoが大きく手拍子すると、マイクローンたちがそれに続き、会場が再びヒートアップ。「もっともっと、落ちていこうぜ…」と始まった“PRISONER”ではマイクローンが一気に跳び、フロアが揺れるのを感じる。“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”では、NimoとZEROのふたりがお立ち台に上がり、もっと声出せよとファンをけしかけていく。その勢いのまま、「全員、拳を上げろ!」と“MONSTER’S ROAR”へ流れ込む。ステージもフロアもヘドバンとジャンプの応酬で、今にも床が抜けそうだ。


 怒涛の勢いで4曲をぶちかまし、再びMCへ。「ヴォーカルを探していたSHUN.さんを知り合いに紹介してもらったのが、このバンドに入ったきっかけでした。僕は昔、海賊をやってたんですけど(笑)、今は陸に降り、ソロでカヴァー・アルバムを出したことで、自分の中では音楽に区切りがついていた。声をかけてもらったのは、スーツを着て、リクナビに登録しようと思っていたときだったんです。中途半端な気持ちでバンドを始めるのもよくないし、でもちょっとメンバーに会ってくれないかと言われて喫茶店に行ったら、kazuyaさんが直球で来た。なにを言われても1回は持ってかえって、お母さんに相談しようと思ってたんだけど(笑)、kazuyaさんがまっすぐな目で誘ってくれて、こんな直球を投げてくれる人、今後いないなと思って、この人に1回持ってかえりますとは言えない、これは振りきってやろう、空振っても思い切りふろうと思って、加入を決めました」というNimoに、マイクローンたちが熱い声援を贈る。


 「これからどんどん攻めて、みんなで最高の景色を作っていきたい!」という力強い言葉に、フロアから一斉に拳が上がり、本編最後の“フォトグラフ”へ。左右に大きく振られる何百もの手と共に、マイフォ第三章の新しい景色が形作られ、会場全体に広がっていくさまは壮観だった。生まれ変わったバンドと共に、これからも最高の景色を作っていこうと、心に決めたファンも多かったことだろう。


 熱烈なアンコールを受けて、メンバーがツアーTシャツ姿で再登場。SHUN.が進行役になり、メンバーひとりひとりに話を振っていく。TSUKASAは「感極まってますか? Nimoくん、バンドに入ってくれてありがとうございます。実はひとつ、感動したことがあります。喉の調子が悪いと携帯の連絡網に入れたら、Nimoくんが喉に良い食べ物とか教えてくれて、兄貴を思ってくれたのかなあー、それですぐに卵を飲んでね。あと、のどちんこにシュッて、しゅわーっとミストで声帯を潤してくれるのを教えてくれたんです」と、弟ができた喜びを語る。
 ベースの暴れん坊と紹介されたZEROは、「今日、はじめましての人もいるよね。初めての人、手を上げて。なかなかの対応力だよね、意外とついてきてるなと思って。さっきのMC、“今度はオレがパラサイトしてやるぜ”のところ、笑うところじゃねぇからな。まあ、笑うよなとオレも思ったけど…」と、Nimoをいじる。また、1曲目でNimoがタオルを回すのを忘れたことも暴露。自らデザインしたツアーグッズの宣伝もしたところで、話はリーダーのkazuyaへ。


 「最近の僕のストレスは、飲んでるとオネエっぽいと言われることです。ニコニコしてるけど、実はムカついてます(笑)。Rickyの脱退で、もうこのバンドを辞めるという話もあったけど、続けたいという気持ちを伝えたらみんな賛成してくれて、新しいメンバーも見つかった。ライヴはまだまだのところもあるだろうけど、みんなで成長していければと思っているので、応援よろしくちゃん!」というシンプルながらも熱い言葉に、マイクローンが大きな拍手を贈る。


 「いろんなことをみんなと一緒に残していければいいなと思います。フルスルットルで、これからもよろしくお願いします!!」とNimoがMCを締め、アンコールの“REVERBERATIONS”へ。新アレンジに合わせてNimoが舞い、マイクローンたちが跳びまくる一方で、前方に踊り出てきたZEROが「おまえら全員、後ろ向け! 最高のヘドバンの後ろ姿を見せてくれ!」と煽り、定番の後ろ向きヘドバンが巻き起こる。続いて、「もっともっと行こうぜ! タオル、使ってもいいか? もう忘れねぇぜ! Dance with Me!!」と“I surrender”が炸裂。会場がダンスフロアと化する。もうもうと沸き立つ熱気の中、タオルを振り回すマイクローンたちはみんな笑顏で楽しそうだ。


 このままアンコールラストに入るかと思いきや、「次にやる曲なんですけど、さっきZEROさんに指摘されたとおり、緊張のあまり1曲目からタオルを回すのを忘れました。というわけで、みんなにもレクチャーしますね。曲が始まったらまず手拍子して、次にタオルを手にして、サビでどんどん回してもらえれば大丈夫です。一緒に暴れてってくれますか? しっかり回してくれよ!」と、オープニングに披露した新曲“SCANDALOUS”(仮)を再度プレイ。レクチャーの甲斐あって、マイクローンたちの振りも完璧だ。そして最後に待ちかまえていたのが、“Curtain Call”。ザクザク切り込んでくる、従来より速いテンポ感が秀逸で、この日最高の盛り上がりに。それだけに、曲が終わっても歓声が一切鳴り止まない。「ありがとう! これからも全力で楽しませてやるから、覚悟しとけよ! しっかりついてこいよ!!」と、Nimoがファンにメッセージを贈り、バンドはステージを後にする。


 客電がつき、冒頭に流れていたSEが始まるが、ダブルアンコールを求める声が次々と上がったため、メンバーが再び姿を現す。「ありがとうございます。2回もアンコールをいただけるなんて、感極まっております! おにいちゃん、使っちゃいました!!」とNimo。会場は爆笑に。「最後にしっとりとした曲を届けたいと思います」というSHUN.のお約束の振りで、最もしっとりしていない曲のひとつであるライヴの定番曲“MONSTER’S ROAR”が炸裂。頭を振り乱す人、体を激しく折りたたむ人、叫びまくる人が入り乱れ、フロアはカオス状態に。Nimo、KAZUYA、SHUN.、ZEROも、頭がもげんばかりにヘドバンで応酬。新ツアー「STARTLING EFFECTS -tryout-」の成功を約束したような、フロアとステージが完全に一体化した見事な景色を望める、最高のエンディングとなった。


 こうして、新曲3曲に加え、新アレンジを多数披露するという大胆極まりない攻めの姿勢で新体制をスタートさせたTHE MICRO HEAD 4N’S。今後、Crazy Monsters他、イベント出演が目白押しで、ニューシングルのリリースも予定されている。11月19日名古屋、11月20日大阪、12月15日東京で行われる「STARTLING EFFECTS -tryout-」ワンマンツアー公演では、曲数限定でステージの写真/動画を撮影可能という、バンドからのビッグプレゼントもある。日々進化するバンドの今しかない一瞬を目に焼き付け、カメラに収める、またとないこのチャンスを、逃す手はない。今回と同じ会場で大晦日の夜に開催される、THE MICRO HEAD 4N’S COUNT DOWN LIVEにも注目だ。

 

 

★THE MICRO HEAD 4N’S★

http://themicrohead4ns.jp/







2015年10月24日 (土)

※新アーティスト写真も公開!※【速報ライブレポ】Synk;yet★7大都市単独公演『心中ノ園』-THE FINAL-★2015年10月23日(金)新宿ReNY★

REPORT - 00:20:36

次なる飛躍の場は、恵比寿リキッドルーム!

Synk;yetが「心中の園」新宿ReNYに描き出した「罪と狂気」を熱狂で浄化してゆく物語───。

 

  9月にスタートした全国7大都市を舞台にしたツアー「『心中ノ園』」。10月23日に、同ツアーのファイナル公演が新宿ReNYで行われた。
 先に、この日発表になった情報をお伝えしよう。Synk;yetは、2016年2月3日(水)に通算6枚目となるシングル『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』を3-TYPE同時発売する。その作品を手に、2月4日より「全国11都市単独公演「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」がスタート。ファイナル公演は、5月3日に恵比寿LIQUIDROOMで行うことも発表された。
  他にも、2016年2月8日(月)に『Messiah』や『自責ノ園』など計7本のMVを収録した第2弾MV集『dimension of vision 2』の発売。2015年12月16日(水)に、『夢人達の旋律』や『Fake out』などライブではお馴染みの楽曲も収録、ギターの唯依葉-yuiha-加入以前の現在入手不可能楽曲を元に全曲リマスタリングし構成した完売音源集『recollection of glint』のリリースも発表になった。
 
 
  厳かなSEの雰囲気とは裏腹に、舞台上へ姿を現したメンバーたちへ飛び交う熱狂の声・声・声…。この日のライブは、新衣装で登場。「心中の園へようこそ」。Synk;yetのライブは、最新シングル『自責ノ園』を突き付ける形で幕を開けた。荘厳かつ重厚な音の唸り。「骨の髄まで愛しても」と想いを歌う莉希。身体の芯まで貫く音の衝撃に煽られたメサイア(観客)たちが全力で頭を振り、暴れだした。なんて感情を熱く揺さぶる狂喜な幕開けだ。
 『Fake out』に描いた凄まじい折り畳みの風景。「罪と狂気」を主題に活動を行っているSynk;yetらしい、身体と心に激しい唸りを与える序盤の風景だ。途中には、メンバーたちの煽りに刺激を受け、客席前方へ逆ダイしてゆく数多くのメサイアたちの姿も。頭から場内の熱はガンガンに上がってゆく。
  「俺たちと一緒に心中する気あんのかよ!」

『青い忘却』に合わせ、拳を揺さぶるメサイアたち。重厚な音の中から響き渡る、刹那な歌声。痛い衝動が、身体中を駆け巡ってゆくようだ。野獣の咆哮のように荒ぶる演奏。『インナーチャイルド』が場内に作り上げた、理性を破壊し暴れ狂う無法地帯な風景。そして…。
  「罪と狂気」をテーマに描いた『愛憎のファムファタール』が鳴り出した。気持ちを痛心地好く刺してゆく煽情的な旋律の数々が、荒れ狂う轟音の上で踊りだす。「愛おしいほど君を傷つけ、愛して…」。莉希の高ぶる歌声に触れていると、嬉しいくらいに感情が込み上がってゆく。その痛い衝撃が今は恍惚なんだ。
  ゴシックシンフォニアな『An die Freude』へ描いた、高く掲げた両手の花の舞い踊る風景。高揚した想い連れたまま華麗に疾走する『夢人達の旋律』に、誰もが嬉しく溺れてゆく。棘を持った美しさが、たまらなく刺激的で心地好い。
  ドラマとは、狂った恍惚を身に覚えるほどにのめり込むもの。『Sacred Symphony』が連れ出した、激な感情と凪な心の揺れが美しく交錯した物語。Synk;yetが新宿ReNYに綴った「罪と狂気」というドラマから誰も逃れられない…いや、夢中にならずにいれなかった。
 
 「光射す小さなこの気持ちで一緒に乗り越えていこう」。中盤を彩ったのは、今にも壊れそうな感情をそのまま音に、演奏に投影した、悲哀な気持ちを帯びたバラードの『小さなこの木の下で』。白い光に優しく包まれながら歌う莉希。彼は、どんな想いを胸に抱きながら、この哀切な歌を響かせていたのだろうか…。
  すべての罪を浄化するよう優しく歌いあげた、バラードの『finale』。穏やかな光に身を包まれる感覚が、心に嬉しいまどろみを与えてゆく。何故だろう、身体が喜びに震えている。
 
  「この中で朽ち果てるなら…さぁ、今こそ生まれ変わり、光輝くときだ」。激しく挑発的な唯依葉のギターが炸裂。『[Re]:birth』がふたたび連れ出した、熱を持って暴れることが定めと言うべき戦いの場。「ここにある見えない壁をぶち壊せ!」。刹那くも気高き『Transitional Insanity』が導いた、高揚止まらない魂の震え。
  『Psychotic Mechanism』では、会場中のメサイアたちがタオルを振りまわし、右へ左へと激しく踊っていた。絶叫と熱狂を武器に、荒ぶる感情と感情とをぶつけあった『タルペイアの崖』。ヒステリック&ハードな『Unlimited Crucio』が作りあげた、止むことのない折り畳みと逆ダイが続く狂ったパーティ。黒い絶叫に支配された熱は、アンコールへと狂喜のバトンを手渡していった。
 
 「今、心中の空へと飛び立とう」。『Rainy』に合わせ、空をつかむように大きく跳ね続けてゆくメサイアたち。最後の最後に、メサイアたちとの熱い絆を確かめるよう『Messiah』を演奏。「ここに集いしみんな、これからどんな困難にあっても俺たちについてくると誓ってください」「共に手を取って歩んでいきましょう。莉希の言葉を噛みしめながら、楽曲に込めた互いに強く結ばれあう関係性を身や心に感じつつも、首を振り、モッシュや手の花を咲かせながら、メサイアたちは、この日の狂騒劇を身体へ刻み込むように騒ぎ続けていた。
 
 
 Synk;yetが新宿ReNYに作りあげた狂気と狂喜が交錯し続けた物語。彼らが罪から救われる術は、この熱狂を繰り返しながら心を浄化してゆくことなのかも知れない。その穢れなき姿になるまでには、もっともっと先に広がったドラマへ戦いを挑み、共に「罪と狂気」の意味を探らねばならないようだ。
 


TEXT:長澤智典

 

——————————-
 
―セットリスト―
 
『自責ノ園』
『Fake out』
『青い忘却』
『インナーチャイルド』
『愛憎のファムファタール』
『An die Freude』
『夢人達の旋律』
『Sacred Symphony』
『小さなこの木の下で』
『finale』
『[Re]:birth』
『Transitional Insanity』
『Psychotic Mechanism』
『タルペイアの崖』
『Unlimited Crucio』
-アンコール-
『Rainy』
『Messiah』
 
 ——————————-


☆リリース情報☆
Synk;yet 6th single「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
2016.02.03(水)3タイプ同時発売!
 
・限定盤A-TYPE(CD+DVD)
型番:GLSY-5A
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,800円 (税込)
CD TYPE-A収録曲:
01. 「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
02. 「Grimoire」
DVD TYPE-A収録曲:
01. 「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」(Music Video)
 
・限定盤B-TYPE(CD+DVD)
型番:GLSY-5B
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,800円 (税込)
CD TYPE-B収録曲:
01. 「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
02. 「Grimoire」
DVD TYPE-B収録曲:
01. 「Grimoire」(Music Video)
 
・通常盤C-TYPE
型番:GLSY-5C
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,500円 (税込)
CD TYPE-C収録曲:
01. 「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
02. 「Grimoire」
03. 「天使が見た世界」
 

——————————-


☆Synk;yet MV集「dimension of vision 2」2016年2月8日発売
 
Synk;yetの代表曲を収録したMV集第2弾!
彼らの代表作であるMessiahを含め、現在では入手不可能なMV2を加えた豪華7本立て仕様。
 
2016年1月4日 ライブ会場先行発売
2016年2月8日 店頭発売
型番:GLSY-4
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:3,780円(税込)
限定:完全限定1000枚
 
DVD収録内容:
01. 愛憎のファムファタール
02. R.I.P.~Requiescat in Pace~
03. Transitional Insanity
04. Messiah
05. Silent Prayer
06. 自責ノ園
07. Unlimited Crucio
 

——————————-


☆Synk;yet 完売音源集「recollection of glint」2015年12月16日発売
 
Gt.唯依葉-yuiha-加入以前の今では入手不可能楽曲より構成された本作。全曲リマスタリング仕様。『夢人達の旋律』、『Fake out』などライブではお馴染みの楽曲も収録。彼らを語る上で欠かせない作品となっている。
 
2015年11月18日 ライブ会場先行発売
2015年12月16日 店頭発売
型番:GLSY-3
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:3,240円(税込)
仕様:12ページブックレット
限定:完全限定1000枚
 
CD収録内容:
01. 夢人達の旋律
02. Temptation
03. Claire
04. Fake out
05. to Mother
06. 硝子に映る夢見る少女、羽根を求めて…
07. Crimson Clover
08. Blessing Rain
09. Predia
 
オンラインショップでのご購入
http://dlonline.ocnk.net/
CDに関する問い合わせ先 E-MAIL:info@starwaverecords.jp
 

 

——————————-


☆LIVE情報☆
 
●全国11都市単独公演「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
 
02/4(木)  浦和ナルシス
02/12(金)  浜松Force
02/24(水)  福岡DRUM SON
02/26(金)  心斎橋paradigm
02/27(土)  今池 CLUB 3STAR
03/4(水)  仙台Space Zero
03/5(水)  新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
03/11(金)  高崎club FLEEZ
03/19(土)  札幌SUSUKINO810
03/20(日)  札幌SUSUKINO810
04/5(火)  川崎セルビアンナイト-SEMIFINAL-(俐乃-rino-&唯依葉-yuiha-合同生誕単独公演)
05/3(火・祝) 恵比寿LIQUIDROOM-THE FINAL-
 
5/3(火・祝)
恵比寿LIQUIDROOM
Synk;yet 11大都市単独公演『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』-THE FINAL-
GLENDIA presents
前売 3,000円 / 当日3,500円 (※D代別)
OPEN: 16:45 / START 17:30
出演:Synk;yet
※会場限定特典(未発表音源)をプレゼント

 ——————————-


Official Website
http://synkyet.com/
 

 

 新宿ReNYでは、熱く、濃厚な世界が繰り広げられていました。

次なる舞台へと、道はまだまだ続いてゆきます。

まだ未体験の方は、ぜひともSynk;yetの世界へ、まず一歩…☆

 



2015年10月18日 (日)

超速報!【ライブレポート】★ベル★10月18日(日)新宿ReNY★“俺たちはずっとこれからも夢を持って走っていきたい。”

REPORT - 22:16:07

遡ること14ヶ月前、謎のWeb Siteが登場。ネット上に踊り出たのは「鐘の音がよく聞こえると雨になる」の文字。誰もが、それをバンド名と信じていた。その名を正式に告げたのが、昨年9月23日のこと。そして10月18日、池袋EDGEを舞台に”ベル”は活動の音(ね)を響かせた。
あれから1年、ベルは活動1周年記念のライブの場として、10月18日に新宿ReNYの舞台に立っていた。もちろん、ワンマンという形を持って…。


ベル1周年記念単独公演「歌謡サスペンス劇場-急-」。「序」「破」と続いたワンマンシリーズも「急」で3回目となる。勘違いされる方も多いため先に説明しておくと、「”序破急”は、日本の舞楽から出た概念。けっして、某アニメシリーズのタイトルから取ったものではないことを記しておこう。


この日のライブはベルの一年間の歩みの集大成にしよう、との想いから、持ち歌を全曲披露するという狙いも持って行われた。
 ライブは、会場限定ミニアルバムとして発売になった『鐘が鳴ったら事件が起きる』に収録されていた『万華鏡』から幕を開けた。軽やかに弾む演奏で会場中の人たちを優しく揺らしたこの曲では、場内に咲く無数の手の花が揺れていた。その様は、まるで蝶が舞っているよう。同ミニアルバムに収録していた『あの日の僕と君と雨』では、「バイバイ」と歌うサビに合わせ、会場中の人たちが大きくバイバイと手を振る風景も。曲の世界へスッと入り込んだとたん、誰もがその物語を彩る役者となれる。それも、ベルの楽曲に惹かれる嬉しい魅力だ。


「まだまだ飛べるかー!」駆ける演奏の上で、哀愁味を抱いたギターの旋律が鳴り響いた。1stシングル『ノンフィクション』の、熱を帯びたうねり。『執着駅』では、終点知らずの熱狂を。ファンキーでフリーキーな『夕立ララバイ』が導いた高揚感。2ndシングル『午前3時の環状線』の哀愁浪漫な歌謡劇。
 ラテンのリズムが連れだしたのは、真夏の狂騒劇。ねっとりと絡みつく昭和歌謡ナンバーの『熱帯夜』が、妖しい高揚を全身に注ぎ込んでゆく。誰もが大人の色気を漂わせる艶やかな歌と演奏に身を預け、禁断の悦楽に浸り、踊り狂っていた。情熱的なアコーディオンの音色が案内したのは、大人の恋心が見える『ドラマ』。場末のキャバレーで、人生ドラマを綴った歌に溺れ浸ってゆく。そんな感覚も、“昭和”という時代が釀していた残り香のようだ。

 中盤では、力強さを抱いた楽曲ながらも歌声はムード歌謡的な雰囲気を携えた『マリオネット』。青いスポットライトと足元を覆う白いドライアイスに包まれた舞台という、昭和の歌謡番組風の演出のもとで歌唱。夢人の泣きのギターも冴え渡ったミッドメロウな『あなたまぼろし』と、10月21日に発売する3rdシングル『ビードロ』のC/Wに収録した2曲をいち早く披露。さらに、悲哀な感情をむせび泣くように歌いあげた、バラードの『ワスレナグサ』。アンニュイな甘さと切なさが交錯しあう雰囲気に酔いしれた『飴と無知』など、心を揺さぶる歌をベルは届けてきた。

終盤、『涙傘』で会場中の人たちが小さな団扇を振りまわし騒げば、『バイバイ』で誰もが“バイバイ”と大きく手を振り、たぎる熱情を舞台上へ全力でぶつける。熱狂と勢いへ拍車をかけるように轟き出した『地下室症候群』では、会場中の人たちが頭を振り乱し、暴走した演奏へぶつかってゆく。そこに広がっていたのは、気合いと気合いをぶつけあう戦いの風景。本編最後を熱狂で彩った『スローエモーション』でも、会場上空に無数のタオルが踊り狂っていた。

アンコールは、10月21日に発売となる3rdシングルの表題曲『ビードロ』からスタート。歌謡ロックな歌に、誰もがジッと熱い視線を注ぎながら、ときには手を振り、全身で歌を通した想いをしっかりと受け止めていた。

そしてメンバーが、ふたたび煽り出した。フリーキーなギターの旋律を合図に、観客たちが左右に走り続けた『厚化粧の女』。新曲の『音見世ディスコ』は、ヘドバンしてゆく演出も取り入れた、艶やかで妖しい歌謡ディスコロックチューン。サビでは誰もが大声を上げ、タオルを振りながら跳ね続けていた。なんて感情のロックを外し、制御不能なまでに気持ちを解き放ってゆく楽曲だ。またも熱狂を描くライブナンバーの誕生だ。


「俺たちはずっとこれからも夢を持って走っていきたい。もっと綺麗に咲いてください」(ハロ)

 

最後にぶつけたのが『やってない』。会場中の人たちが、演奏に合わせ大きく手を振り踊りだした。その勢いに床が大きく揺れていた。騒がずにはいられない、飛び跳ねずにはいられない、ベルと一緒に熱狂を描かなきゃやってられない。互いに求めあう気持ちが一つになったとき、そこには無邪気な満面の笑顔と、理屈抜きに心を揺さぶる嬉しい感動が生まれてゆく。そう、ここで一緒にはしゃげることが、何よりも一番の嬉しい財産。その喜びが永遠に続くことを願いたいから、またベルのライブに大勢の人たちが足を運ぶのだろう。そう実感させられたワンマンライブだった。

この日、嬉しいニュースが幾つか発表になった。10月21日(水)に3rdシングル『ビードロ』をリリースすることはご存知だろう。それに続く新作として、来年2月に1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』が発売になる。ワンマンツアーへ冠していた言葉であり、ベルの活動コンセプト名をタイトルへ記したように、「ベルの全貌」を味わえるアルバムになりそうだ。


さらにベルは1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』を手に、「ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』」を開催する。ファイナルとなるのが、2016年5月5日・東京キネマ倶楽部。昭和の香り漂う劇場を舞台に行うとは、なんともベルらしい選択ではないか。しかもその日は、ボーカル・ハロの生誕祭も兼ねて行われる。

他にも、明弥の生誕祭「HAPPY BOY2」も、高田馬場AREAを舞台に2月7日(日)に3マン公演として実施することも告げられた。11月や12月はイベントツアーへの出演を通し、全国へ向かうことも決まっている。

今後も怒濤の展開を描き続けてゆくベル、その動きから目を離さないでいて欲しい。



TEXT:長澤智典

——————————-

 


――セットリスト――

『万華鏡』
『あの日の僕と君と雨』
『ノンフィクション』
『執着駅』
MC
『夕立ララバイ』
『午前3時の環状線』
『熱帯夜』
『ドラマ』
MC
『マリオネット』
『あなたまぼろし』
S.MC
『ワスレナグサ』
『飴と無知』
MC
『涙傘』
『バイバイ』
『地下室症候群』
『スローエモーション』
―ENCORE―
『ビードロ』
『厚化粧の女』
『音見世ディスコ』
『やってない』

——————————-


☆CD情報☆

2016年2月 1stフルアルバム『歌謡サスペンス劇場』
発売決定!!

『ビードロ』
ベル 初MV付き3rd single
10月21日(水)発売
・S.D.R-286-A
・S.D.R-286-B
・S.D.R-286-C

——————————-


☆LIVE情報☆

●ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』開催決定!
——————————-●

 

■ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 名古屋編』


2016年2月27日(土)名古屋ell.SIZE

OPEN 17:00 START 17:30

前売り\3,500/当日\4,000(D代別)

チケット発売日:11/21(土)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:名古屋ell.SIZE 052-211-3997
——————————-●
公演日:2016年2月28日(日)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 大阪編』
会場:心斎橋CLAPPER
時間:OPEN 17:00 START 17:30
出演:ベル
チケット:前売り\3,500/当日\4,000(D代別)
チケット発売日:11/22(日)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:心斎橋CLAPPER 06-6213-6331
——————————-●
・グランドファイナル
公演日:2016年5月5日(木・祝)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 東京編』
~ベル ハロ生誕記念~
会場:東京キネマ倶楽部
時間:OPEN 16:30 START17:30
出演:ベル
※チケット詳細は後日発表致します※
——————————-●
主催:H.I.P
企画/制作:SPEED DISK

 

——————————-


公演日:2016年2/7(日)
タイトル:ベル明弥生誕主催スリーマン公演
『HAPPY BOY2』

会場:高田馬場AREA

 

出演: ベル/Chanty/the Raid.

 

時間:OPEN:17:00 START:17:30

チケット:前売り:3300円/当日:3800円(D代別)

チケット発売日: 11/7(土)~イープラスにて
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002172217P0030001

主催/企画:ベル

問い合わせ:高田馬場AREA 03-3361-1069

 

——————————-

 

ベル Web
http://www.belle-web.info/