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2020年11月24日 (火)

【ライヴレポート】<DEZERT SPECIAL LIVE 2020 “The Today”>◆2020年11月23日(月・祝)LINE CUBE SHIBUYA◆──彼らが展開してみせた渾身の“今日”。

NEWS - 20:00:20

 今日の出来事を。今日を生きている自分たちのことを。今日を迎えられたという事実を。

全て堂々と自己肯定したうえで、さらなる佳き未来を呼び込むために「今日から変わっていきたい」と宣言し、それを実行していく彼らの姿がそこには在った。  

 

1年前に最新アルバム『black hole』を発表したのち、本来であれば今年はシリーズライヴ[DEZERT 2020 LIVE /天使の前頭葉]や全国ツアー[DEZERT 2020 TOUR /天使の前頭葉]を実施する予定であったDEZERTがコロナ禍の深刻化により続々と各公演を延期し、さらにはそれらを全て2021年へと再延期するに至ったことこれはもちろん致し方のない不可抗力的災難でしかない。  

 

ただ、DEZERTの場合はここまで頑なと言えるほどのスタンスで無観客配信ライヴの類いを一切開催して来なかった事実があるだけに、このたびLINE CUBE SHIBUYAでの有観客ワンマン[DEZERT SPECIAL LIVE 2020 “The Today” ]を決行したことは、その事実自体がひとつのメッセージにもなっていたと言えるのではなかろうか。  

 

季節が秋から冬へと近付くに従い、目下日本ではコロナ第3波とされる兆候がみられるようにはなったものの、いわゆる50%キャパ制限を遵守しつつ、公演中にも換気のためのインターバルを設け、来場者全員の検温を行うなど各種感染防止対策がとられた中でのこのライヴは、DEZERTというライヴバンドにとって非常に重要な場としての意味を持っていたのだ。

 

「よく生きてたな!いろんな不安はあると思うけど、今日は俺らが全部切り裂いてやるから安心して遊んでってください!!」  

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今宵、フロントマン・千秋が登壇して開口一番にこう述べたうえでまず我々へと供されたのは、この11月より配信開始となったばかりの新曲「Your Song」。

 

〈怖がらなくていいよ 僕がここにいるよ 君がそこにいるのなら〉

〈何度失ったって 世界を無くしたって 君が君でいるのなら 僕は僕でいよう〉  

 

なんでも、この曲はもともとシングル用として年明けにレコーディングしていたものだったそうで、のちに歌詞は少し改編したというだけあり、歌詞には今時分とフィットするくだりが幾つかみられる。

また、音像面での「Your Song」はよりバンドサウンド自体が骨太になっているのと同時に、そこにはロックに不可欠な心地よい緊張感もしっかりと漲っていて、当然その感覚は今回のライヴでも体現されていたため、我々はここで早くもDEZERTなんだか以前より頼もしくなっていることに気付かされることとなったのである。  

 

かくして、久方ぶりのワンマンライヴでいきなり新曲を呈示してみせた一方、ここからのDEZERT“SPECIAL LIVE”の冠を地で行くように「「君の子宮を触る」 」を始めとした懐かしめの過去曲たちや、アルバム『black hole』に収録されていたグルーヴィにして痛快な「Thirsty?」など、ベスト盤的な流れの神セトリで新旧の楽曲たちがあれもこれもと演奏されていくことに。

ここまでの約9ヶ月間はライヴがおあずけ状態になっていたこともあり、臨場感あふれる中で彼ら4人の放つ活きの良い音たちを堪能出来るその時間がやたらと贅沢に感じられたのは、何も筆者だけではあるまい。  

 

なお、今回のライヴについてはwebでの生配信+アーカイヴ配信も行われ、それらのサウンドはなんとMUCCのミヤが自身のノウハウを活かして配信音声マスタリング管理を担っていたそう。

そもそも会場チケットがソールドアウトしていたことや、様々な事情で現場に足を運べないファンがいることを踏まえると、ネット回線を通じても良質なライヴサウンドを味わうことが出来る体制が整えられていたことは素晴らしい限り。  

 

Sacchanの弾く繊細なピアノフレーズや、抑揚の利いたSORAのドラミング、ブルージーな匂いの漂う乙なMiyakoのギターワーク、そして表情豊かな千秋の歌が劇的な情景を描きだした「「遭難」」といい。

時にはヘイトの詰まった曲も生み出してきたDEZERTが、敢えて真正面からの清く正しい正論を掲げる「True Man」といい。

はたまた、従来のライヴでは途中でオーディエンスがサビを歌ってきた場面で楽器隊メンバーがそれを代行した「「遺書。」」といい。

この夜この場で演奏された曲たちが、どれをとっても聴く者の魂を揺さぶるような尊いエモーショナリズムに満ちていたのも実に納得だ。  

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中でも、本編ラストに投下された名曲「TODAY」の存在感はことさら圧倒的で、これの演奏前に千秋が繰り広げた13分近くにもわたる口上も併せて、深い説得力をたたえたものだったと言っていいだろう。

 

3月から、えれぇ世界になってしまったもんです。4月、5月、6月とDEZERT「こんな世界だからこそ、やるべきことをやろう!」と考えてました。

曲も作ったりしましたよ。でも、8月はえれぇー暑かったし、俺は幸せについて考えちゃったんだよね。(中略)

当時は11月のライヴも出来るかどうかわかんなかったし、とにかく

「どうしたら幸せになれるんだろう」

「どうしたら来てくれるやつらを救えるのかな」

「どうしたら、来たみんなが明日からも頑張ろうって思えるようなライヴを出来るのかな」

ってずっと考えてた。

それはみんなのためじゃなくて、自分のためにね」  

 

いやはや。ごく個人的な見解にはなってしまうが、「あなたのためを思って~」などと善意を押し付けてくる人間ほど信用しかねるところがある反面、千秋がここで口にした「自分のために」という言葉に不思議なほどの真実味がこもっていると感じられたのは、そこに偽善という嘘が折り込まれていないからだったに違いない。

 

10月に「TODAY」を新しいアレンジで出したんだけど、あらためて考えたんだよ。

果たして俺は、この詞みたいに〈生きててよかった〉と思えるような本気の夜を迎えられてるのか?とね。(中略)

だから、俺は自分の今日を変えようと思うわけ。そして、それを続けていくことも大事だと思ってる。

実際、俺はこの考え方をするようになってちょっと救われております。やるべきこともなかなか出来ない、こんな世界だけど嘆いててもしょうがないし。

なんか「千秋、丸くなったな」とか「もっと、おまえのやべーとこ見てみたい」みたいなことを言ってくるバカがたまにいるんだけどさ。

何がやべーとこ、だよなぁ。こっちは本気で自分のために歌で人を救いたいと思ってるのに。

でも、そのことにあらためてちゃんと気付いたのもまさにこの期間でした」  

 

つまり、千秋はこのコロナ禍において自らの天命についていよいよ悟ったということなるのかも。

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「前にある人から言われたのね。「やりたいことをやるのが才能じゃねぇ。

やりたいことをやれると思う気持ちが大事だし、やり続けられてるのは既に才能だ」って。(中略)

今日ここにいる人たちにも、俺はぜひそういう人間になっていって欲しいです。俺も頑張ります。

これからずーっとDEZERT続けていくから。チャレンジしていくよ。

DEZERTには武道館、横浜アリーナは無理って言ってたヤツら、見とけ。絶対やるからな。

だけど、それにはオマエたちの存在も必要です。だからこそ、オマエたちもやりたいことをやれる才能を身に着けてください。

そしてまた、この場所でみんなで会いましょう。長くなったけど今日は本当にありがとう。

今ここで。明日じゃない今日。自分を変えていってくれ!最後に聴いてください、「TODAY」!!」  

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意図的だったのか、それとも時たま起こる無意識的な現象だったのか。

〈誰もが失って 時に泣き叫んで また今日から始めればいい〉という歌詞を、〈誰もが失って  時に拳をあげ~〉と替えて歌っていた千秋の歌声には、極めてポジティヴな想いが託されていたように感じられた。  

 

ちなみに、このあとアンコールにて披露された未発表の新曲からもそれは感じられたことで、今日の為に作ってきたというこの書き下ろしの新曲には、聴き取った限り以下のような詞が含まれていたような気がする。

 

〈違いを赦して 違いを愛して 互いを照らしてくれ〉  

 

嗚呼。なんと真っすぐで寛容な愛と希望のうた、だろうか。昨今、方々で多様性を尊重しようという声はそれなりに上がれども、世代や主義主張などあらゆる違いや差の存在するところに分断が生まれ続けている現世において、DEZERTがここで呈示した未来へのヴィジョンは、誰もがたどり着く必要のあるひとつの境地だと言えそう。

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「俺ら、いつかすげぇ虹かけますよ!でも、最後に一言だけ。やっぱ、コロナうっぜぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」

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溜まりに溜まった心の内の呪詛を炸裂させながら、DEZERT の深部に眠る三つ子の魂を甦らせるかたちとなった殺伐チューン「「殺意」」の演奏までを含めた、計約3時間。

彼らが展開してみせた渾身の今日は、その様子を見聞きした者たちにとって忘れ得ぬものになったものと思われる。

 

今日を生き抜くことを日々重ねながら、自らのために幸せを貪欲に希求していくDEZERT が、やがて大きな虹をかける時。そこには必ず佳き未来が訪れるはずだ。

 

 

写真◎田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
文◎杉江由紀

 

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DEZERT SPECIAL LIVE 2020 “The Today”

20201123日(月・祝)LINE CUBE SHIBUYA 

SETLIST

 

1. Your Song

2.「君の子宮を触る」

3. Thirsty?

4. ラプソディ・イン・マイ・ヘッド

5. 蝶々

6. Sister 

7.「教育」

8. 白痴

9.「遭難」

10. Call of Rescue

11.「擬死」

12. 排泄物

13. 肋骨少女

14. 感染少女

15. 「秘密」

16.「変態」

17. True Man

18.「遺書。」

19.「ピクトグラムさん。」

20. TODAY

                           

En1. オーディナリー

En2. 新曲            

En3.「殺意」

 

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<最新ライヴ配信情報>      

    

■ライヴ配信 DEZERT SPECIAL LIVE 2020 “The Today” アーカイブ配信

【チケット料金】¥3,900

 

Streaming+

【チケット発売中】1129(日)21:00まで(※コンビニ決済の方は、1120日(金)23:59まで)

【受付URL】  https://eplus.jp/dezert20201123/st/ 

【アーカイブ期間】 1129日(日)23:59まで

 

MAVERICK CHANNEL(ニコニコチャンネル)>

【チケット発売中】1130日(月)21:00まで

【受付URL】ニコニコ生放送 https://live2.nicovideo.jp/watch/lv328988759 

【アーカイブ期間】 1130日(月)23:59まで

 

 DEZERT SPECIAL LIVE The Today”特設サイト https://www.dezert.jp/live2020/ 

 

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<最新リリース情報>

 

★配信リリース Your Song』 配信中

各ダウンロード、サブスクリプションサイトにて配信

https://lnk.to/DEZERT 

Your SongOfficial Music Video : https://youtu.be/3L-8OE7UU1I 

 

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<2021年ライヴ振替公演>

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DEZERT 2021 LIVE 天使の前頭葉※2020年再振替公演

202158日(土) 池袋BlackHole

202159日(日) 池袋BlackHole

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DEZERT 2021 LIVE 天使の前頭葉-結ふ- 2020年再振替公演

2021527日(木) 恵比寿LIQUIDROOM

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DEZERT 2021 TOUR 天使の前頭葉※2020年再振替公演

2021515日(土) 福岡DRUM SON

2021516日(日) 福岡DRUM SON

2021519日(水) 名古屋Electric Lady Land

2021522日(土) 静岡SUNASH

202165日(土)  神戸VARIT.

202166日(日)  京都MOJO

2021612日(土) 金沢AZ

2021626日(土) 札幌BESSIE HALL

2021627日(日) 札幌BESSIE HALL

202174日(日)  仙台darwin

 

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Subscription Service

■現在、入手困難な音源を含む全楽曲を

Apple MusicSpotifyLINE MUSICPrime Musicなどで絶賛配信中

 

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DEZERT オフィシャルサイト http://www.dezert.jp  

DEZERT YouTube URL : https://www.youtube.com/channel/UCuDMtFChwldsecKgGQrWUeA  

DEZERT 公式Twitter : https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL  

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千秋 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCbWWFZ7Px-9sWIyInENfc6g  

SORA YouTubeチャンネル : https://www.youtube.com/channel/UC4DXfy7kAvGfRuA_A4-VATQ  

マーヴェリック公式LINEhttps://line.me/R/ti/p/%40dangercrue  

 











2020年11月23日 (月)

【ライヴレポート】2020年11月21日(土)<MUCC無観客配信ライヴ『FROM THE MOTHERSHIP』>◆──MUUCというバンドのポテンシャルの高さをあらためて感じさせる良質なライヴ

REPORT - 20:00:28

6月から無観客配信ライヴをスタートさせたMUCCが、1121日に<FROM THE MOTHRSHIP>と銘打った配信ライヴを行った。

3回目を迎える今回はこれまでのライヴ会場から配信するパターンとは異なり、レコーディング・スタジオを使用したスタイルで開催。

その話を聞いて、“そうなると、聴かせることに特化したライヴになるのかな?”とか“もしかすると演奏に専念するために、ミヤとYUKKEはイスに腰かけてプレイするかもしれない”といったことが頭をよぎった。

ミュージシャンシップの高いバンドだけにそういうパターンも考えられるが、彼らが一筋縄ではないかないことは周知の事実。

MUCCはレコーディング・スタジオで、どんなライヴを見せてくれるだろうとワクワクしながら開演を待った。

 

ライヴはヘヴィ・チューンの「惡-JUSTICE-」からスタート。

始まると同時に、SATOちのドラムセットに向かってミヤとYUKKEが円を描くように立ち、逹瑯と生ピアノを弾くサポート・キーボードの吉田トオルは別ブースに入るというフォーメイションに“おっ?”と思った。

さらに、ギターとベースのキャビネット(スピーカー・ボックス)も独立したブースに入れて、マイクを立てたようだ。

この形ならドラムの遮音などをせずに生ピアノを鳴らせるし、ギター/ベースの音量も自由に上げられる。

つまり、今まで以上にこだわった音作りができるというわけだ。

また、逹瑯はより良い状態で歌声を聴かせるためにレコーディング用のコンデンサ・マイクを使うことにして、別ブースに入ることにしたらしい。

MUCCの配信ライヴは音の良さも大きな魅力になっているが、今回は今までのクオリティーのさらに上をいっていて、1曲目から“やるな!”と思わずにいられなかった。

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 その後は陰影に富んだ展開を活かした「アメリア」やヘヴィネスと抒情性を融合させた「遮断」、パワフル&エモーショナルな「路地裏 僕と君へ」などが相次いで演奏された。

感情を露わにして強く心に響く歌声を聴かせる逹瑯。

激しいアクションとシュアなギタープレイのマッチングが光るミヤ。

ミステリアスなオーラを発しつつ重厚にうねるグルーブを紡いでいくYUKKE

全身を使ってスケールのデカいドラミングを展開するSATOち。

メンバー全員がフィジカルに演奏していながらサウンドがタイトなのはさすがの一言。

秀でた演奏力とクリア&ラウドなサウンド、逹瑯だけ別の場所にいるため背景が変わる映像などが相まって、ライヴでいながらMVを観ているような不思議な感覚を味わうことができた。

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 映像といえば、今回のライヴはカメラワークも絶妙だった。

逹瑯の歌い出しやミヤのギター・ソロなどはもとより、ミヤが足元のエフェクターを切り替える瞬間や

SATOちがフィルを叩くポイントなどもしっかり押さえる辺りは実に見事。

良質なサウンドといい、秀逸なカメラワークといい、スタジオを数日間ロックアウトしてかなり綿密なリハーサルをしたのかなと思ったが、スタッフによるとMUCCがスタジオ入りしたのはライヴの前日だったそうだ。

前日に音作りやモニター・バランスの調整などを行って、映像班は当日入りだったと聞いて驚いた。

1回の通しリハだけでメンバーが希望するカメラワークを実現すべく、映像班は演奏する全曲の譜面を起こして、後何小節で歌が入る、ギター・ソロが入るといったことをリアルタイムで確認しながらカメラのスイッチングを行ったという。

音と映像に強くこだわるMUCCもさることながら、時間がない中でそれに応えるスタッフもさすがの一言に尽きる。

プロフェッショナルが揃った現場ならではのハイレベルな仕上がりが光っていた。

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 ミヤがピアノを弾くスロー・チューンの「積想」を皮切りにライヴ中盤ではファンクが香る「例えば僕が居なかったら」と「秘密」、ジャジーな導入部から力強さと幻想的な味わいを併せ持った世界へと移行する「ゲーム」、翳りを帯びたレゲェ・テイストを活かした「メディアの銃声」などをプレイ。

こういったアダルトな雰囲気の楽曲を並べたセットリストと秋の夜の相性の良さは抜群といえる。

1曲ごとに深みを増していく流れが決まって、時間が経つのを忘れてMUCCの世界に強く惹き込まれた。

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 さらに、今回のライヴは“ピン!”と糸が張ったような緊張感がずっと漂っていることも印象的だった。

MUCCのライヴは普段から“ビシッ”としているが、今日はよりシリアスな雰囲気で、メンバー全員が高い意識でライヴに臨んだことがうかがえる。

とはいえ、決してピリピリした空気感ではなく、緊張感が心地よさにつながっているのが実に良かった。

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 バンドの懐の深さを見せた中盤を経て、逹瑯の温かみに溢れたボーカルやミヤが弾くロマンチックな味わいのギター・ソロなどをフィーチュアした「ブリリアント ワールド」からライヴは後半へ。

逹瑯がブースから楽器陣のいるスタジオに移動したフォーマットで「DEAD or ALIVE」や「茫然自失」「蘭鋳」といったハイエナジーなナンバーが畳みかけるように演奏された。

ついさっきまで洗練された音楽をじっくりと聴かせていたのと同じバンドとは思えない“アグレッシブなMUCC”も本当にカッコいいし、ここでも緊迫感を保っているのは見事。

ライヴで演奏し慣れたハード・チューンを並べた終盤に入ってリラックスした雰囲気は微塵もなく、メンバー達は鋭い眼光を放ちながらプレイ。

彼らのメンタル面のずば抜けた持久力にも、あらためて圧倒させられた。

 

 その後は本編のラストソングとして、激しさと美しさを併せ持った「フリージア」を披露。

ストリングスを配したサウンドやメロディアスなサビ・パートのボーカルなどを聴いていると、心が強く駆り立てられる。

こういう流れで終わる辺りもさすがだなと思わせて、MUCCは本編を締め括った。

 

 さらに、アンコールでは、新曲の「明星」を聴かせてくれた。

「明星」は煌びやかなサウンドと“悲しみを超えて謡え、笑え”というメッセージを活かしたナンバー。

胸を打つ1曲で、視聴者は良質な希望の歌がまた新たに生まれたことを感じたに違いない。

MUCCは今回もライヴを通して様々な感情に揺さぶりをかけてきて、最後に心地いいカタルシスを与えてくれた。

 

 レコーディング・スタジオを使った配信ライヴという新たな試みで、観応えのあるライヴを披露してみせたMUCC

今回のライヴは徹底して計算されたカメラワークやカット割りなどはあったものの、凝った演出や映像面のギミック、ゲストの登場などはなく、さらにスタート時間が遅れたためMCも最小限という、驚くほどピュアなライヴだった。

そういうアプローチで物足りなさを感じさせなかったのは「さすが!」の一言に尽きる。

音楽を最重視したライヴでいながら、メンバーそれぞれが演奏する姿や丁寧なカメラワークなどで視覚面でも楽しませてくれたことも見逃せない。

物足りないどころか、頭の芯が“ジン”と痺れるような感覚を随所で味わせてくれた。

 

 もうひとつ、ライヴを視聴した人はわかっていると思うが、今回のライヴはミヤのギターの弦が切れる、フェンダー・ローズ(エレピ)の電源が落ちる、逹瑯のマイクの調子が悪くなるなど、機材面のトラブルが多かった(開演が遅れたのも機材関連のアクシデントだったらしい)。

生配信ライヴでトラブルが起こるのはかなりの痛手といえるが、MUCCのメンバー達は全く動じることはなかった。

こういったところにも彼らの強靭さは表れている。

メンバーが動揺しないためザラついた空気になることはなく、視聴していた人も逆に普段はあまり見ることできないメンバー達の姿を楽しめたと思う。

 

 ライヴのあり方や音楽性の幅広さ、高度な表現力、そしてメンタルの強さなど、様々な面を通してMUUCというバンドのポテンシャルの高さをあらためて感じさせる良質なライヴだった。

そんな彼らだけに、今後の動きにも大いに注目していきたい。

 

 

文◎村上孝之

写真◎渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所) 

 

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MUCC無観客配信ライヴ『FROM THE MOTHERSHIP

20201121日(土)SET LIST

 

1.-JUSTICE-

2.アメリア

3.遮断

4.路地裏 僕と君へ

5.アイリス

6.room

7.積想

8.語り部の詩

9.例えば僕が居なかったら

10.秘密

11.ゲーム

12.メディアの銃声

13.堕落

14.25時の憂鬱

15.ブリリアント ワールド

16.最終列車

17.DEAD or ALIVE

18.茫然自失

19.蘭鋳

20.フリージア

en1. 明星(新曲)

 

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=MUCC INFORMATION=

 

<LIVE>

 

MUCC無観客配信ライヴ『FROM THE UNDERGROUND

1128日(土) 19:00

【チケット料金】 3,969(税込)

 

【配信サイト】

ZAIKO> 受付期間 20201121日(土)22:00124日(金)20:00

 視聴・購入 https://muccofficial.zaiko.io   

<ニコニコ生放送> 受付期間 20201121日(土)22:00124日(金)20:00

 視聴・購入  https://live2.nicovideo.jp/watch/lv329087697  

 

FROM THE UNDERGROUNDTrailer映像

  

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■「惡-The brightness world

20201227日(日) 日本武道館

OPEN 1600 / START 1700

(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999

 

【チケット料金】全席指定 9,600(税込)

※未就学児入場不可、営利目的の転売禁止

 

★チケット:

【プレイガイド3社合同抽選先行】 20201118日(水)12001124日(火)2300

<イープラス>  https://eplus.jp/mucc20201227/  

<ローソンチケット> https://w.pia.jp/t/mucc20201227/

<チケットぴあ> https://w.pia.jp/t/mucc20201227/  

 

【一般発売日】 20201213日(日)

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『惡-The brightness worldWOWOW生中継決定!

 

『生中継!MUCC 日本武道館 LIVE -The brightness world

【放送日時】 20201227日(日)1700

 https://www.wowow.co.jp/mucc/  

 ※番組編成や内容は予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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<イベント出演

 

rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 20/21

20201231日(木)

幕張メッセ国際展示場111ホール、イベントホール

 

OPEN 1330 START 1500 CLOSED 2830(予定)

【チケット料金】1日券(1231日)¥15,500(税込)

 公式サイトhttp://countdownjapan.jp/  

【一般発売日】 20201213日(日)

 

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<RELEASE>

 

★LIVE Blu-ray&DVD「~Fight against COVID-19 #3~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』」 

【発売日】20201125日(水)

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<朱ゥノ吐VIP会員限定 完全生産限定盤(Blu-ray3枚組> 

 品番:MSHN-087 価格:¥10,000+tax +送料

[朱ゥノ吐VIP会員限定 完全生産限定盤 特典]

・メンバーソロカメラDISC2枚(石岡盤/水戸盤) 

 DISC2石岡盤[ミヤ追従アングル・YUKKE追従アングル

 DISC3水戸盤[逹瑯追従アングル・SATOち追従アングル]

8P LIVE PHOTO BOOKLET

・ドキュメント映像収録

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<通常盤(Blu-ray)> 品番: MSHN-088 価格:¥6,000+tax

<通常盤(DVD)>  品番:MSHN-089 価格:¥5,000+tax

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<購入特典> 通常盤Blu-ray、通常盤DVDいずれか1枚をご購入で「限A3オリジナルポスター」

対象店舗 HMV(店舗・オンライン)Neowing、ライカエジソン、fiveStars、リトルハーツ、新星堂水戸店 、楽天ブックス

 

通常盤Blu-ray、通常盤DVDいずれか1枚をanysee.jpにてご購入で

anysee.jp限定 MUCCオリジナルBOXティッシュ」

★販売ページ  https://anysee.jp/ec/feature/mucc-tokuten/ 

 

Fight against COVID-19 #3~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』」

トレーラー映像 

 

<収録曲>

1.-JUSTICE- 2.CRACK 3.海月 4.アイリス 5.TIMER 6.Friday the 13th 

7.カナリア 8.月の夜 9.月の砂丘 10.流星 11.アルファ 12.目眩feat.葉月

13.World’s End 14. My WORLD 15.蘭鋳 w/葉月 16.ハイデ 17.TONIGHT

 

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★LIVE Blu-ray&DVD「~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』」 NOW ON SALE

 

<初回限定盤(Blu-ray)>  品番:MSHN-084 価格:¥8,000+tax

<通常盤(Blu-ray)> 1枚組 品番: MSHN-085 価格:¥6,000+tax

<通常盤(DVD)> 1枚組 品番:MSHN-086 価格:¥5,000+tax

 

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<関連リンク>

 

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2020年11月22日 (日)

【ライヴレポート】<マオ from SID「Weekly Live 2020 ~再会~」>──「「マスク越しですけど、みなさんがニコニコ楽しそうにしていて、それが一番嬉しい。」

REPORT - 20:00:53

シドのマオ(Vo)によるソロプロジェクト“マオ from SID”が、107日より東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて毎週12公演で行なってきた超少人数制ライブ<Weekly Live 2020 ~再会~>が、1118日にファイナル公演を迎えた。

 

2020年は音楽業界、広くはエンターテインメント業界にとって試練の年だった。

様々な表現の場が活動休止や延期に追い込まれる中で、それぞれが“今何ができるのか”と模索を続けた。

マオ自身もそうだった。予定していたアコースティックツアーの延期や、楽しみにしていたファンとの旅行も見送ることになった。

そんな中でマオが表現を止めない場所として、新たに始めたのが投稿サイト「note」で詩を綴るということ。

マオは、<Weekly Live 2020 ~再会~>ファイナル公演を終えた後、この「詩種~utatane~」に「君はまだ知らない」というタイトルで新しい詩を綴ったhttps://note.com/mao_official/n/na8254c18222b)。

この詩は無料公開になっているので、このレポートと併せてぜひ読んでみてほしい。

彼が今回なぜこの超少人数制ライブを企画したのか、ライブタイトルの“再会”にどんな思いを込めていたのか、全公演を終えた後に彼の胸に去来したのはどんな言葉だったのか、そしてライブ中終始感じられた彼の温かな眼差しの理由が、すべてこの詩に込められているのではないかと思う。

 

 

レポートするのは1118日の<1st SHOW>。

SEと共に今回のバンドメンバー、nishi-kenBandmaster&Key)、木島靖夫(G)、門脇大輔(Violin)、続いてマオが大きな拍手に迎えられステージに登場。

最終日の一曲目を飾ったのはラブバラード「最後の恋」。

“どの未来もずっとずっと守りたい君のこと”––こうして再会できたファン一人一人に向けてマオが歌い掛ける。

「深海」では深遠なる響きを聴かせるピアノの音色と、深いブルーの照明がステージを包み、マオのファルセットが揺れる感情を表現。会場はその繊細な世界観に深く深く誘われた。

 

 

「ツアーという形ではなく、ウィークリーライブという形で同じ会場で同じ環境の中でずっとやっていくということで、僕的にはツアーとは違った成長していく感じを自分に感じていて、同じ環境の中でやれるということがなかなかなかったので、今回すごく勉強になりました。また一歩踏み出すきっかけになったと思います」と語ったマオ。

それはバンドメンバーにとっても同じ経験で、この日の息の合った間合いや、音粒立ったアンサンブルもその成果と言える。

実際にこの日のリハーサルでは「2曲しか歌ってない。こんなライブ初めてだよ」と、後のMCでマオが笑いながら明かした。

 

ピアノのリズムの上をバイオリンの美しい旋律が滑るように流れる「星」、アコギとピアノがユニゾンでリズムを刻むシャ乱Qの「シングルベッド」、歌に寄り添うようなアコギの音色が印象的だったTHE BLUE HEARTSの「ラブレター」と、3曲続いた切ないラブソングではマオの真っ直ぐな歌声が胸に響き、改めてヴォーカリストとしてのマオのポテンシャルの高さを感じさせられた。

 

メンバー紹介では、門脇が「いい緊張感もありつつ、リラックスして柔らかい気持ちで演奏できている」と語り、木島は「寂しいですね、ここにもう来ないと思ったら」と最終日の寂しさを語った。

「以上の3人でね……」と、ファイナルまで取っておいたというマオのボケにズッコケてベタな笑いをとったバンマスのnishi-kenも「本当に寂しいですよね、来週も来ちゃうんじゃないかと」と重ねて寂しさを募らせる。

「そしてヴォーカル、マオにゃんだお」と自己紹介をしたマオは、「マスク越しですけど、みなさんがニコニコ楽しそうにしていて、それが一番嬉しいですよ」と、和やかなMCで笑いが止まらないフロアを愛おしそうに眺めた。

 

続くカバー曲3曲は深みのあるシリアスなミドルチューン。まずはチェッカーズの「Room」。

ピアノ、アコギ、バイオリンのこの編成で、難易度の高いこの曲をよくぞ歌ってくれたと感嘆。

井上陽水の「いっそセレナーデ」、来生たかお「Goodbye Day」と、感情を抑えたマオの切ない低音ヴォイスに魅了され、会場も静かに耳を傾けていた。

 

「やっぱり心がめげそうになる時があるんですけど、こういうふうに俺のことを待っててくれる人がたくさんいるから、歌を歌えるんだなと。

基本的にはポジティブな性格なんですけど、すごくみんなに助けられています。ありがとう」と、このどうしようもないコロナ禍の中での心情を吐露したマオは、「俺はまたみんなと笑顔で会いたいです」と、ちょっとしんみりとした空気を「不埒な体温」で一変させた。会場の手拍子が8ビートのリズムを刻み、ロックチューンを盛り上げる。その勢いのまま、中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」へ。

歌も演奏も、どの音をとってもエモーショナルが迸っていた。

 

「目が合うとその日のライブが色濃く残りますね」と名残惜しむように、会場の一人一人と目を合わせていくマオ。

「みんなの日々がもっともっと明るくなりますように」とラストナンバーに選んだのは名バラードの「月」。

温かさの中に力強さを帯びたマオの歌声が、会場中を柔らかく包み込んでいた。

 

1211日(金)・12日(土)には東京・日本橋三井ホールで<X’mas Premium Live 2020>の開催を予定しているマオ。

すべてを歌い終えた後、「どんな楽しいことをやってやろうかとずっと考えてます」と語っていた彼だから、これからもまたきっと一人一人の心に寄り添うような歌を歌い紡いでくれることだろう。

 

 

文◎大窪由香

 

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Weekly Live 2020 ~再会~ 追加公演

20201118日(水) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE <1st SHOW

 

SET LIST

01. 最後の恋

02. 深海

03.

04. シングルベッド

05. ラブレター

06. Room

07. いっそセレナーデ

08. Goodbye Day

09. 不埒な体温

10. 飾りじゃないのよ涙は

11.

 

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<LIVE情報>

 

X’mas Premium Live 2020

20201211日(金) 日本橋三井ホール

1st SHOW Premium Original Night   OPEN 1500 / START 1600

2nd SHOW Premium Cover Night    OPEN 1830 / START 1930

 

20201212日(土) 日本橋三井ホール

1st SHOW Premium Original Night   OPEN 1400 / START 1500

2nd SHOW Premium Cover Night   OPEN 1730 / START 1830

 

【チケット料金】

全席指定 ¥8,800(税込・ドリンク代¥500含む)

※特製~未来サンタプロジェクト~ラバーバンド付き

※未就学児童入場不可

 

【チケット一般発売中!】

ローソンチケット https://l-tike.com/maoxmas 

イープラス       https://eplus.jp/maofromsid/ 

チケットぴあ     http://w.pia.jp/t/maofromsid-xpl2020/ 

 

[] キョードー東京 0570-550-799

 

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2020年11月22日 (日)

【ライヴレポート】<Ricky>クラウドファンディング限定アコースティックワンマンLIVE◆2020年11月1日(日)横浜MM Bronth.LIVE◆

REPORT - 19:00:24

 

2020年11月1日(日)、Rickyのクラウドファンディング限定アコースティックワンマンLIVEが横浜MM Bronth.LIVEにて開催された。

今回のライブはこのコロナ禍におけるRicky初の有観客ライブでもあり、ファンにとっては約8ヶ月振りのRickyとの再会となった。

 

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今年6月に自身初のクラウドファンディング(以下クラファン)による写真集制作プロジェクト「R☆MY PHOTOESSAY」を立ち上げ、個人アーティストとしては異例の751%達成という記録を打ち立てた。

今回のライブは、クラファンに参加してくれた支援者へのリターン(返礼品)の中の一イベントであり、プランによっては会場での閲覧が可能ということで、配信組と会場組の両方に向けた形でのライブとなった。

 

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「今日は、この会えない中で伝えたい曲を選曲しました」

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ステージ後方の壁一面のLEDスクリーンには地球をモチーフにデザインされたRickyのロゴが映し出され、神々しいほどの輝きを放つ中、おおくぼけいが奏でる繊細かつダイナミックな鍵盤の音色とともに主役のRickyが約8ヶ月ぶりにファンの前に姿を現し、語りかけるようにソロデビューシングル「唯我独SONG」を歌い始める。

それはまるで演劇のプロローグを観ているかのよう。

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「ねえ君は今どこにいるの?僕なら相変わらずです」と、まさしくコロナによって会えなくなったRickyとファンの関係性を象徴するかのようなフレーズに思わず目頭が熱くなる。

厳かに響き渡る唯我独SONGのエンディングの中、この日出演するサポートメンバー全員がステージに登場すると、眞鍋香我がギターを爪弾き、今回初参加のパーカッショニストぬましょうが刻む民族的打楽器のリズムがなんともオリエンタルなムードを醸し出し「「現在」 ~此ノ場所~」へと繋がってゆく。

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「まだまだいけるよ ここから始めよう」、これもまたRickyが今だからこそ伝えたいメッセージなのだろう。

「今日は、この会えない中で伝えたい曲を選曲しました」というMCを挟み「SING A SONG~where do you go?~」、「キミリテラシー」で静かにテンションを上げていく。

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この日のライブは有観客ではあるが、感染防止対策のため間隔を空けて椅子を設置し、着席のまましっかりとソーシャルディスタンスを保ちながら、さらには声出しも禁止というルールの中での観覧であったため、事前に会場組の携帯のボイスメッセージに各々のRickyコールを録音してもらい、MC中にそれを一斉に再生するという試みが行われた。

会場の人数が少ないせいか若干シュールな空気感ではあったが、その場でファンの声が聞けるという意味ではありだと感じた。

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Rickyとファンにとっては久しぶりの再会ということもあり、オープニングから幾ばくか張り詰めていた心地よい緊張感が良い意味で和んだところで、R*A*Pから「ソラノカケラ」、「音色ミサイル→」の二曲をセルフカバー、RIDER CHIPSから「黒キ闇ニ煌ル希望」を披露すると、そのまま後半へと突入。

最新ソロアルバム「R☆LITERACY」からアップナンバーの「洗脳ビリーヴァー」、ラウドなYUCHIのベースから「Hi-Techno-Boy」に繋がり、各メンバーのソロコーナーも相まって会場は一気にヒートアップ↑↑↑!

本編ラストは、昨年ソロデビュー10周年記念にリリースしたシングル曲「O.1.O~Only One Ocean~」で締めくくりアンコールへと。

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「またRickyと会って一緒にライブを作りたいと思ってもらえるように最後までしっかりと歌いたい」

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再びピアノの壮大かつ儚げな旋律から「闇の世界~Light to Light~」でライブは再開された。

「僕が君を 君が僕を照らすのだろう」、闇(コロナ禍)の中で知らず知らずのうちにお互いにとっての希望の光となっていたという、これもまたRickyが今伝えたかった想いの一つだろう。

そんなRickyの優しさに触れ、しみじみと感動に浸らせてもらったのも束の間、会場にはなにやら不穏な沈黙が漂い始める。

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その沈黙を溶かすかのようなエモーショナルなギターストロークから世界は「BLACK ANT」へと急展開する。

スクリーンに映し出される妖艶かつ不協和的なVJ映像と、津田征吾が奏でるエロティックなSAXがなんとも破滅的で妖しげなRickyワールドを演出。

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視覚と聴覚を同時に支配されたようなこの感覚は一体なんなのだろうか。

これまで数々のアコースティックライブを見聞きしてきたが、ここまでのアグレッシブな世界観はあまり見かけたことがない。

これこそがRickyが創りたかったエレクトロなアコースティックライブなのだとすれば、もしかしてもしかすると彼は…本当の宇宙人なのかもしれない…そう思わせるほどの圧倒的な衝撃であった。

 

 

「おそらく今日は、今年の最初で最後の有観客ライブになると思うので、またRickyと会って一緒にライブを作りたいと思ってもらえるように最後までしっかりと歌いたいと思います」というRickyらしいビジネス謙虚?なMCから、ラストナンバーとなる彼の代表曲「R☆MY WORLD」を大事に届け、新たなRickyワールドへの期待と余韻をステージに残しながらこの日のライブは幕を下ろした。

キャリア20年の凄みと深みと重みをまざまざと見せつけられたような気がした。

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初のクラウドファンディングで異例の数字をたたき出し、そのリターンとなる今回の限定ライブをこのうえない形で届けてくれたRickyというアーティストに、キャリア20年の凄みと深みと重みをまざまざと見せつけられたような気がした。

そしてそんな彼を支えているザイナーやA☆my(ファンの呼称)との絆の強さも今の彼を語るうえでの特筆すべき点といえよう。

それは単純にクラファンの達成率を見ても明らかではあるが決して金額の問題だけではない。

それだけ彼に期待し支援したいと思うファンがいるということであり、そう思わせる何かが彼にはあるのだと思う。2013年に事務所を独立し、自立した新しいスタイルのソロアーティストを目指すため自らに掲げた「HYPER NEO SOLOIST」という肩書は紛れもなく彼を成長させているし、DASEINやRIDER CHIPSなどソロ以外の活動から得た経験もおそらく本人が思ってる以上に大きな糧となり彼を支えているに違いない。

最後まで会場組と配信組の両方に意識を向けながらライブを進行していたRickyの心遣いにも、長年のキャリアにおける貫禄とプロフェッショナルを感じたし、彼の創り出す音楽や言葉には本当に「生きたメッセージ」が込められているんだなぁと改めて感心させられたライブであった。

 

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ライター:唐沢 想路

カメラマン:折田 琢矢

ヘアメイク:安田 圭見

 

 

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Ricky

111/1(日) 横浜MM Bronth.LIVE

 「THE☆LUXURI★CKY」

   ~リターンという名の感謝を込めて♡~

 <SET LIST>

 

 

 01_唯我独SONG

 02_「現在」~此ノ場所~

 03_SING A SONG

 04_キミリテラシー

 05_ソラノカケラ

 06_音色ミサイル→

 07_黒キ闇ニ煌ル希望

 08_洗脳ビリーヴァー

 09_Hi-Techno-Boy

 10_O.1.O~Only One Ocean~

 

  ーECー

 

 11_闇の世界~Light to Light~

 12_BLACK ANT

 13_R☆MY WORLD

 

 

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Ricky最新情報

 

<ライブ>

 

●DASEIN

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■西川口Live House Hearts presents

DASEIN Autumn Oneman Live 2020

「THE STARRY NIGHT」

~星月夜の海で さんざめく命よ~

 

2020年11月30日(月)西川口Hearts

時間:19:00配信スタート

TICKET:¥4,500

配信方法:ツイキャスプレミア配信

内容

約140分のライブ

 

<チケット購入はこちら>

https://twitcasting.tv/ricky_a_prmkv/shopcart/38726

※当日の状況により時間が前後する場合がございます。

なお、アフタートークはございませんので予めご了承ください。

 

【出演】

Drums:JOE

Vocal:Ricky

Guitar:SCOTTIE

Bass:長野典ニ

Manipulator:巧

 

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●Black DASEIN

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■Black DASEIN With 黒な配信GIG 2020

「BDR検査」

~バッドでドープなリアクション~

 

2020年12月19日(土)高円寺ROOTS

時間:19:00開演予定

配信チケット:¥3,960

 

<チケット購入はこちら>

https://twitcasting.tv/koenji_roots/shopcart/38094

 

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●Ricky solo

 

■Kaya&Ricky DUET NIGHT

『L’amant de R’oman』

二人きりのクリスマス紅白歌合戦’20

 

2020年12月22日(火)PetitMOA

開演:19:00

出演:Kaya / Ricky

ピアノ:おおくぼけい

ギター:眞鍋香我

ドラム:MINAMI

 

配信チケット:3,900円

https://twitcasting.tv/kaya_rose/shopcart/38595

 

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2020年11月06日 (金)

【ライヴレポート】Crack6、西田”marcy”昌史(from EARTHSHAKER),Rickyが三つ巴のライブバトル!<Crazy Monsters>、初の無観客配信ライブを開催!

REPORT - 12:00:33

 Crazy Monsters」が始まるきっかけであり、毎年恒例になっていたHALLOWEEN LIVEは残念ながら今年は中止になってしまった。

本当なら3月に行う予定だった「Crazy Monsters~春の祭典」も、コロナ禍により一度中止に。

それから半年後となる921日、Crack6率いるMSTR(ミスター/千聖:PENICILLIN)主催による「Crazy Monsters」は、オンラインスタイルで再開した。

参加メンバーは、春に行うイベントへの出演を快諾していた西田“marcy”昌史(from EARTHSHAKER)Ricky、主催者であるCrack63組。

司会に、矢田耕平を迎え、「Crazy Monsters~クレモン 初のオンライン祭典~」になったこの日の模様を、ここに再現したい。

 

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Ricky

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深い深い海の底からゆっくりと浮上するように浮遊感を抱いた壮麗な音が流れ出す。

その音色は次第に「闇の世界-Light to Light-」の旋律に変化。

Rickyのライブの冒頭を飾ったのは、美しく温かみを抱いたバラード曲。

Rickyは胸の内側からゆっくりと沸き上がる熱を身に感じながら、画面の先にいる一人一人へ向け優しく語り駆けるように歌っていた。

彼の背景では、ダンサーが波間を漂うように流麗な踊りを披露。

冒頭からRickyは、実力派ヴォーカリストとしての力をしっかりと見せつけてゆく。

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  デジタルなビートが鳴り響くと同時に、エレクトロな音がフロア中を支配する。届けたのが「キミリテラシー」。

2人のダンサーを従えたRickyは、シンコペーションの利いたエクレトロでガラージ/ブレイクビーツ系の演奏の上で、朗々と歌声をはべらせる。サングラスの奥のRickyの視線は、しっかり画面の先にいる人たちを捉えていた。

どんどん熱を上げる演奏を身に感じながら、何時しかRickyの歌声にも力が漲りだす。

 

  「この日のステージを作ってくれてサンキューベリーマッチョマン」と、MCで軽快なギャグを飛ばすRicky

この日はリアクションが見えないだけに、Rickyも間の取り方へ戸惑う場面も。

それでもめげずにテンション高くしゃべり続けるところが、Rickyらしさ。

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  ここからさらに熱を上げるようにRickyが届けたのが、「人の振り見て我がREFRECTION」。

力強く躍動するファンキーなエレクトロビートに乗せ、Rickyは、ときにジャンプしながら雄々しきステージンクを見せてゆく。

その堂々とした逞しいパフォーマンスを受け、2人のダンサーを呼び入れると共に、ステージは次のドラマへシフト。

華やかなエレクトロビートの上で、Rickyが弾けた花火のように絢爛華麗なステージングを描きだした。

身体を大きく揺らし、沸き立つ気持ちをぶつけながら、Rickyは「ヨウコソサヨウナラ」を力強く歌唱。派手なパフォーマンスが似合うRickyのように、このブロックを通し彼は、最高にホットな歌系ダンスロックスタイルを示し、画面の先の人たちのハートに熱い刺激とエナジーを送り続けていった。

 

  「自分だけの場所を作って、これからもみなさまに届けていきたいと思います」。

今の自分の心模様も重ねながら最後に歌ったのが、最新シングルの「0.1.0Only One Ocean~」。

とても雄大な楽曲だ。

Ricky(トリッキー)な楽曲構成も見せながら、Rickyは「舵を取れ 地平線の向こうまで」と、自身の生きざまを示すように力強く歌を響かせていった。

          

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西田“marcy”昌史(from EARTHSHAKER)

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 二番手を担ったのが、EARTHSHAKERの西田“marcy”昌史。

ライブは、アコースティックギターを手に弾き語りスタイルで披露。

冒頭を飾ったのが、「GARAGE」。

ゆっくりと爪弾き鳴り響く音色を身に感じながら、西田“marcy”昌史は声量深い歌声を響かせ、躍動した楽曲を、胸にじんわり響かせるバラードに変えて歌い上げる。

弾き語りという理由もあり、あえてぐっとテンポを落として演奏。雄々しくも温かさを抱いた歌声を通し、歌に込めた風景を一人一人の脳裏へ映し出す。

街外れのガレージで仲間たちと音を交わし、夢を追いかけたあの頃の景色が次々と目の前へ映し出される。

歌に心が吸い込まれるとは、こういうことを言うのだろう。

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  想いのページをめくるように、西田“marcy”昌史は続いて「ありがとう君に」を歌唱。彼自身が、当時の景色を懐かしがるように。

爪弾く音を記憶のページをめくる合図に、愛おしい人からもらった想いへ「ありがとう」の気持ちを送るように歌っていた。

その歌声に、一つ一つの言葉に触れながら、同じよう失くしてしまった、でも心から消えない人との想い出の景色が温かさを持って胸の中へ甦り、嬉し涙誘う想い出を膨らませていった。

 

    先の2曲は20歳の頃に書いた歌。

すでに41年前の歌というのが信じられないくらい、今も生々しさを持って歌が目の前にせまってくる。次に披露したのが、EARTHSHAKER結成35周年時を迎えた2年前に作った曲。

「今もずっと夢を追いかける旅人なんだろうな」という言葉に、西田”marcy”昌史の生き方を感じさせられた。

 

  披露した「旅人のララバイ」には、今も追いかけ続ける夢に対する、西田“marcy”昌史の真っ直ぐな気持ちが赤裸々に描きだされている。

今でももがきながら、何度苦難が襲いかかろうと、それでも揺らぐことない信じた気持ちを胸に音楽へ真摯に向きあう。

西田“marcy”昌史のアーティストとしての生きる指針や証が、この歌から生々しく伝わってきた。

 

 「みんなの愛が世の中にたくさんあふれますように」と願いを込め、次に披露したのがTHE MACY BANDの「愛を飾ろう」。

テンションと速度を上げ、力強くアコギをストロークしながら、西田“marcy”昌史は気持ちを弾ませるように歌声を響かせてゆく。

何気ない一週間の日々、でも、それこそが幸せであり、愛に満ちた日々であることを。

そんな平凡な毎日が、自分を輝かせていることを伝えるように、西田“marcy”昌史は気持ちのエンジンを吹かしながら熱の籠もった歌を届けてくれた。

とても愛に満ちた歌だ。何時しか彼の歌に心より添わせ、共に心のエンジンを吹かせていた。

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  最後に西田“marcy”昌史が届けたのが、ライブで熱狂を描く「WHISKY & WOMEN」。

WHISKY & WOMEN」の歌声が届いたとたん、気持ちが熱く騒ぎだす。本当なら一緒に声を上げ、合唱したい気分だ。

いや、画面の先では西田“marcy”昌史の歌声に合わせ、口ずさんでいた人たちもいたのでは?!

軽快に走る楽曲の上で朗々と歌う、その声に触れていると自然と気持ちが沸き立つ、心に光射す気持ちになれる。まさにこれぞ、MACY MAGIC!!

 

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Crack6

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 トリを飾ったのが、イベントの主催者MSTR(ミスター/千聖:PENICILLIN)率いるCrack6

幕が開くのに合わせ、MSTRのギターが唸りを上げた。魂の叫びとも言うべき野太い旋律を響かせながら、楽曲は「RE-Born」へ。

そこへ演奏陣が轟く音を重ねると同時に、軽快に駆ける旋律が響きだす。

演奏は「Change the World」へシフト。

光を携え駆ける演奏の上で、MSTRは大きく手を振り、凛々しい表情と歌声を魅力に画面の先にいる人たちを挑発してゆく。

モニターに足を乗せ、一緒に熱を感じあおうと誘いをかけるMSTRとメンバーたち。

ギターソロ時には、お立ち台の上でプレイする場面も。

たとえ無観客だろうと、今の環境を塗り替えてやろうという意気込みと勢いこそ、MSTRらしさ。まさに、気持ちは「CHANGE THE WORLD」だ。

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  激しく躍動する楽曲に合わせ、メンバーたちが、お立ち台に立ち煽りだす。触れた人たちの感情を熱く突き刺すように、Crack6は「破壊不可能」を演奏。

さらに、勢いを増して攻めるメンバーたち。MSTRも煽るように歌声をぶつければ、演奏陣も轟音を叩きつけ、画面の先で頭を振って暴れなよと挑発の手を緩めない。

どんな環境だろうと、現状を破壊し新しいルールを作り出そうとするCrack6らしい姿勢の見えるステージだ。

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  さらに勢いを塗り重ねるようにCrack6が突きつけたのが、「カナリア」だ。メンバー一人一人が闘志漲る戦士となり、画面の先にいる人たちを、これでもかと轟音を叩きつけ挑発。

激しい音を引き連れ唸りを上げる演奏に触発され、身体が「もっともっと狂わせてくれ」と懇願するように悲鳴を上げていた。

なんて嬉しい罪作りなステージだ。

その音に目の前で触れられないことが、とても残念だ!!

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  MCでは、ようやく「Crazy Monsters」を開催できた喜びをMSTRが語ってくれた。

Crack6も、アコースティックライブ配信経験はあるが、バンドスタイルでのライブ配信は今回が初。「もしかしたら配信が途切れてしまうことがあるかも知れません。でも、僕らとあなた方の愛が途切れることはないので」と、洒落た言葉も届けていた。

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「我々とあなた方との愛の歌ですよ」の言葉に続いて披露したのが、最新ナンバーの「What is TRUE?!」。

唸りを上げ爆走する楽曲の上で、耳心地好い歌をMSTRが響かせる。

Crack6とファンたちとが結んだ愛の絆は、沸き立つ衝動を抑えちれないほど熱く太いものだという証拠を熱情した演奏が示していた。

この日のCrack6は、攻めに徹したステージングを披露。

続く「Carry on」でも突き刺すような演奏を示し、騒ぎたい気持ちを煽り続けていた。

ジッとしているのがもどかしい。

揺れる身体を、心の中で叫ぶ衝動を止められない。

  「オンラインは途切れたとしても、みんなの声は聞こえてます」と、仲間たちと繋がっている気持ちをとにかく伝えたくていたMSTRの姿も印象的だ。

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  終盤を彩ったのが、「Loveless」。

想いを重ね合わせ、互いの熱を感じあいたい。

華やかな調べを振りまき疾走する演奏の上で、愛しい人たちへ向け高陽した歌声をぶつけるMSTR

間奏のギターソロも、とても情熱的だ。「君は何を求めているの」と問いかけるその声に、「MSTR!!」と叫んでいた人たちも、きっといたのでは。

 

最後にCrack6がぶつけたのが、「KICK!」。

この曲に導かれ、舞台の上にRickyが登場。

MSTRRickyとのコラボステージも、「Crazy Monsters」だからこそ楽しめる景色。思いきりハードエッジでロックンロールした楽曲を、RickyMSTRがときに歌を交わしながら、ときに声をハモらせ、叫び、歌い上げる。

2人ともモニターに足をかけ、前のめりの姿勢で観ている人たちを熱く挑発。

ともにキックする姿も示しながら、観客たちが騒いでいるのを目の当たりにするような様で、凛々しくも情熱的なステージングを描きだしていった。

こういうコラボライブが見れるのも、「Crazy Monsters」ならではだ!!

 

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アンコール

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  Crack6の演奏を背景に、西田“marcy”昌史とRickyMSTRがマイクを手にステージへ。

3人で固く握手をした後、最後に全員で披露したのがお馴染み「CrazyMonsters」。

この3人が「Crazy Monsters」と一緒に声を上げたときの迫力は、壮観だ。

野太いロックンロールナンバーが、この日は一段とモンスター感を増して響いていた。

舞台の上で雄々しく歌う姿を通し、往年のゴジラシリーズの3大怪獣勢ぞろいのようなときめきとわくわくを演奏中ずっと覚えていた。

 

  今年の「Crazy Monsters」シリーズはこれが最後になる。

例年なら、春に「Crazy Monsters~春の祭典~」を行っている。

現状では、まだ具体的なことは言えないが、どんな形であれ、また来年も「Crazy Monsters」を開催してくれるはず。

その便りを、しばし待っていて欲しい。

 

 

PHOTO:折田琢矢

TEXT:長澤智典

 

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セットリスト―

 

●Ricky

「闇の世界-Light to Light-

「キミリテラシー」

「人の振り見て我がREFRECTION

「ヨウコソサヨウナラ」

0.1.0Only One Ocean~」

——————————-

●西田“marcy”昌史(from EARTHSHAKER)

GARAGE

「ありがとう君に」

「旅人のララバイ」

「愛を飾ろう」

WHISKY & WOMEN

——————————-

●Crack6

RE-BornChange the World

「破壊不可能」

「カナリア」

What is TRUE?!

Carry on

Loveless

KICK!with Ricky

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-ENCORE-

Crazy Monsters

                      

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2020年11月04日 (水)

「清春 自叙伝」発売記念会見レポート!「自分で思っている<ロック・ミュージシャンの在り方>を突き通してきた、だから今ここに居れるんだなと」

NEWS - 12:14:21

10月30日、52歳の誕生日を迎えた清春が「清春 自叙伝」の発売を記念した記者会見とバースデー・ライヴを京王プラザホテルにて行った。

 

シックな黒のいでたちで登場した清春は、

「新型コロナウィルスの影響で、ライヴハウスでのライヴができないので、その代わりにホテルを使ったバースデーライヴと、同じく一年くらい前から作ってあった『自叙伝』の発売イベントがようやくできるようになりました」と最初に挨拶。

 

 

──自叙伝を出す経緯について。

「今日で52歳になったんですけど、当初は50歳の一年の間に出そうと思ってました。デビュー25周年、50歳で。その中でアルバムを作ったりツアーをしたりしていてちょっと遅れて、今年の新型コロナウィルス禍でさらに遅れて。でも自叙伝を出せるミュージシャンって日本では少ないのでその仲間に入りたいなと(笑)」

 

 

──実際に自叙伝を書いてみて、自分の中で気づいたことは?

「僕は、黒夢、sads、ソロと三回デビューしてるんです。5年、5年とバンドを10年やって今ソロで15年。自分の中ではその区切りが覚えやすくて、今回の自叙伝を作る基本になってます」

 

 

──コロナ禍の中で、新たに始めたことはありますか?

「ツアーも延期になり、レコーディングもほとんどできていない状態だったんんですけど、月一回のストリーミング・ライヴをやっていて、これは良かったですね。僕はライヴの本数は多いと方だと思いますけど、この状況の中では直接ファンの人たちと会える機会がなくて。アコースティックだったらともかく、バンドスタイルのロックだから(通常のコンサートの)50%でのライヴはやりたくない、フルでできるまではやらないと思っていて、それで各地のコンサート・スタッフやマネージャーと結構毎日話し合ってました」

 

 

ここから場内からの質問に対してのQ&Aが始まる。

 

Q:自叙伝を書かれて改めて自身の中で印象に残っていることは?

「インディーズ時代から、デビューしてから、そして今でも自分ですべて考えてやっていくという、プライベート・オフィスのスタイルでやってきてるんです。自分の思うことをやり通せる環境に自分でしていく。自叙伝を読み返してみて、高校生くらいから自分で思っている<ロック・ミュージシャンの在り方>を突き通してきている、だから今ここに居れるんだなという気がします」

 

 

Q:改めて50年を振り返ることで苦労したことは?

「自分でも細かいところは全然思い出せないので、何か付け加えることはないのか──と確認作業としてウィキペディアを見てました(笑)。ツアーのタイトルやライヴをやった会場とかはメチャクチャ正確なんです。黒夢の頃は9ヶ月で百何十本ライヴをやってましたから。それに音楽業界のCDセールがいつ頃から崩壊していったんだろう──とかも参考になりました。でも記録以外の、例えば個人の人柄みたいなことは当時の僕の発言や掲載された記事からピックアップされているので、内緒で自分で書き換えようかと思ったんですけど、52歳なんでやり方が分からなくてすぐ諦めました(笑)」

 

 

Q:振り返るなかで、<これはやってない、これをやってみたい>ということは?

「なんだろう──これは絶対にダメなんですけど、海外のロック・ミュージシャンってだいたい一回は捕まってるじゃないですか。日本だとタブーなんですけど、海外ではそれが一つのキャリアになるので、それはやってこなかったなぁ──って思いました。僕が思ってる<ロックの感じ>は10年くらい前からこの日本にはなくて──僕が思ってるロックは<悪は正義>だったんですけど…」

 

 

Q:音楽の聴き方も変わってきましたが、ご自身はどう捉えてますか?

「今の形は1曲だけ、まず数秒聞いて──なんですね。それはそれでいいなとは思うんです。僕らの頃はレコードをカセットにダビングしてたのがCDになって、MDになって、今はもうストリーミングで形もなくなる時代ですけど、たぶんこれはツールが違うだけであって、アルバム単位で聴かれなくなったとしても、いい耳・センスを持った人は良い音楽を探すでしょうし。だから鍛錬して上がってきた人は絶対に勝つので、ダウンロードとか聴き方が変わっても僕はあまり気にしてないです」

 

 

Q:ご自身で一貫して持っている信条は?

「<個>である、ということです。僕の好きなミュージシャンは団体の中で頭ひとつ抜き出ている人。僕らみたいなジャンルのミュージシャンというのは、個人の名前でしか残ってないんです。若いバンドの皆さんはバンド名でやった方が集客もできるでしょうけど、長くやっていくと個人でしか残ってない。バンドも再結成してやってますけど、ミュージシャン、アーティストとしてマーキングされるのは個人なんですね。僕も、バンド全体のサウンドを聴くよりも個人としてミュージシャンを見ていた方が勉強になりました。その人がどういう考え方をしてどういう音楽を表現しているのか──とか、その人を通じて、ああなりたいこうなりたい、というのを思っていた気がします。僕も早い段階でバンドを解散して、その先不安だったんですけど、めちゃめちゃ売れることはないものの残っていく自信はありました。団体の中であっても<個の美学>というか、それが僕の中での<ロックの魅力>でした」

 

 

──では、最後に清春さんから締めの言葉をお願いします。

「自分の思っていることを現実に近付けるということが、大きな数を勝ち取るよりも大事な時があると思うんです。こういうタイプのミュージシャンもまだいて、わりと長めにコンサートとか活動しているというのが世の中に広まったらいいな──と思います、今日はありがとうございました」

 

 

この後、会場を変え、ディナーショー形式のライヴ「Kiyoharu Birthday 52『The Birthday』」が開催された。

 

キャパシティ1000人の会場に集うファン約400人を前に3月にリリースされた新作『JAPANESE MENU/DISTORTION10』からの「SURVIVE OF VISION」を始めsads、黒夢の楽曲も交えたメニューを披露。ギター2本で生み出される濃密な空間に、変幻自在の清春の歌声がからみつく<ロック>に溢れた1時間半を超える圧巻のステージだった。

 

 

清春自叙伝 清春

著 清春

四六判/224頁/本体価格2,500円+税/10月30日発売

ISBN:978-4-401-64799-6

黒夢、サッズ、そしてソロイスト清春。1994年のデビュー以前から常に先駆者として時代を築き、シーンを牽引しながらもどこにも属さず、“清春”という唯一無二の存在であり続ける。

デビューから25年が経った今、その半生を振り返る初の自叙伝。