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Chanty★完売満員O-WESTライヴレポ♪

Chanty 5th Anniversary oneman

『Chantyの世界へようこそ』

2018年9月16日(日)TSUTAYA O-WEST 

 

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そろそろ“毎年恒例”と言ってもいいだろうか、今回で5回目を迎えたChantyの周年ライヴ。毎年同じ9月16日、場所はTSUTAYA O-WEST。

今回いつもと違ったのは、5年目にして初めてソールドアウト達成となったこと。

メンバーはもちろん、集まった会場いっぱいのファンもいつも以上に晴れやかな気持ちと期待を胸にこの日を待ち侘びていたのではないだろうか。

 

会場時刻を迎え、その時を今かいまかと待っていたフロアからは照明が落とされるとともに歓声が上がった。ピアノの音がゆっくりと流れ出し、真っ白な新衣装を見に纏ったメンバーが一人また一人と登場。最後に現れたVo.芥は真っ赤な頭巾を被ったままゆっくりとギターを手に、そのまま力強く歌い出した。冒頭、芥の奏でるアコースティックギターと、その声だけが響く空間に思わず息をのんだ『綺麗事』。

そして「さあ、はじめようか」の一声で始まった『m.o.b.』は、これまでの叩きつけるような印象とはまた少し違った、幕を切って落とすような疾走感に溢れていた。

続けて披露したのは『ミスアンバランス』『ソラヨミ』と、活動開始当初からライヴではお馴染みの楽曲たちだが、以前よりもずっとメンバー各々の奏でる音が混じり気なく、また徐々に温度を上げる会場の熱気と相まって一層生音らしさを体感することができたのが嬉しい。

 

芥「まず、本当に本当にありがとうございます。やっと5年目にしてソールドアウトできました!-中略-あれよあれよと5年間やり続けてこれました。本当にこれは皆さんのおかげです。ありがとう。いつかのWESTの公演でも言ったけど、WESTをソールドアウトするような人たちは、悩み事なんてねえんだろうなと思ってましたが、悩み事めっちゃくちゃあります(笑)。-中略-だから、お前たちも毎日何か目標が叶っても悩み事まだまだあるななんて思うかもしれないけど、一緒に僕たちと進んでいければと思います。よろしく!」

ソールドアウトを達成してもなお、悩みは毎日尽きないと正直にステージの上で話す様子もまたChantyらしさだし、そんな毎日だからこそ彼らの楽曲たちがよりファンに寄り添ってくれるように出来ているのかもしれない。

 

そして日頃のフラストレーションを発散しに、『無限ループ』へ。芥の放った「かかってこいや!」の声を大きく割るように客席からも力強く「おい!おい!」と声援が飛び、思いがけず圧倒される場面も。日常のアクの部分を清々しく歌い上げ、元気のいいフロアに負けじと千歳も音数を増やして対抗していく。『魔が差した』では、自身の一瞬の気の迷いを責められているような緊張感が走り、『ダイアリー』へと続くと、“消えたい今日も消えたい”とそんな負のフレーズから今日も生かされてることを妙に実感させられた。

 

新曲『優しいあなたへ』は、芥がアンプに腰かけマイクスタンドを自ら立てポツリポツリと歌い始める。その後も耳なじみの良いロックサウンドの中で膝間づいて訴えかけるように一言ずつ歌い上げる芥の姿がとても印象的な1曲となった。そして『謳う心臓』『-yureru-』と、胸をギュッとつかまれるような感情的な楽曲を送ると、暗に包まれた会場にふわりと日が差すように始まったのは『奏色』。Chantyがずっと大事に歌い続けてきたこの曲は、ファンにとってもここに居場所があると再認識させてくれる曲なのではないだろうか。

 

そして「まだ踊ろうかWEST、両手を上げろ!」と野中の軽快なスラップで『インピーダンス』へと続き、『冤罪ブルース』ではお馴染み「冤罪!冤罪!」の掛け声にモッシュにジャンプにと遊びつくしていくフロア。

 

千歳の不安定なギターから始まる『不機嫌』では、Dr.成人の機材が“不機嫌”になってしまうトラブルがありながらも、仕切り直しをかけた芥が「ティッシュみたいなのついてるよ」と成人の新衣装に触れ、会場を和ませる様子も見られた。再び演奏を開始すると、一度止められたエネルギーを開放するかのように、「オイオイ!」という芥の問いかけには先ほどの何倍もの声が上がり思わず胸が熱くなった。

 

「新曲やるけど今日一番の盛り上がりを期待してます」と芥が告げ始まった『まっさかさまにおちていく』。フロアは芥の声に合わせ必死に食らいついていき、また音に合わせ上にジャンプするセクションも気付けば逆ダイの光景となっていくほどの熱狂ぶり。千歳も上手、下手のマイクを陣取ってどんどん煽りをかけていき、野中は布団のようになった最前列のお客さんの上に身を預けて寝転がる。ステージ上のテンションもますます上がり、間違いなく芥の期待通りにこの日1番の盛り上がりを見せつけた。

 

そんな熱をゆっくりと落ち着けるように『冷たいてのひら』へと続くと、彼らが本編の最後に持ってきたのは、5年前すべてが始まった曲『終わりの始まり』。確かな意思がしっかりと感じられる力強い楽曲ながら、奏でられるどの音もきっとこの一瞬しか感じられないのだろうなと思わせるような、どこかどうしようもない儚さを感じる演奏だった。

 

メンバーが退場し、割れんばかりのアンコールの中現れたスクリーンには“Chantyからのお知らせ”の文字。10月のリリース情報と、新曲のMVが解禁され、その後のワンマンライブのお知らせでは大きな歓声が上がった。告知の最後、「それではアンコールの続きをどうぞ」という彼らの遊び心ある一文に、フロアには笑い交じりのアンコールが再び巻き起こった。(告知の詳細はChantyオフィシャルHP、または公式Twitterへ)

 

アンコールに応え、5周年の記念Tシャツに着替えたメンバーが登場。1番に口を開いた千歳は、「やっと5周年迎えましたね。この素敵な景色作ったのは、俺たちとそしてここに来てくれたみんなのおかげです。本当に本当に感謝してます。」とまず来てくれたファンへの感謝を述べた。

そしてこの日より発売となった新グッズの話題では、発注したマフラータオルの素材が思わぬものだったことを嘆き謝罪する野中に、千歳が「でも気持ちはこもってるからさ。その辺は組んでくれよ(笑)。」と会場の笑いを誘う場面も。

 

そして芥は、先ほど発表されたワンマンライヴについて「ワンマンツアーをやろう考えていたんですよ。ワンマンツアー大好きだし。でもワンマンツアーって悪く言えば1会場通り過ぎてしまう、通過してしまうのが寂しい感じがしてるんです。だから今回思考を凝らして、普段自分たちがツアーを回っていたら手が出せないような地方のライブハウスに挑戦してみようかなって気になりました。-中略‐だからここはひとつ、1本に絞って色んなものを作れたらいいなと思ってる。」と、年明けのワンマンライヴへの想いを語った。

そしてその後も各々のワンマンライヴをやってみたい場所、やってみたい企画などについて好き勝手言い合ういつものChantyらしい緩いトークを展開。

終始、笑顔の絶えないにこやかな雰囲気に包まれる様子が、とても微笑ましかった。

 

アンコール1曲目を飾ったのは『赤い糸』。どちらかと言えば、心が幸せで温かくなるような楽曲と思っていたが、芥のまっすぐにフロア一人ひとりを見つめるように歌う姿に、この日は背中を押して勇気をくれるような力強さに色を変えていた。

そして『【3.017】』と疾走感のある1曲を放り込むと、「最高の景色を作りましょう」と晴れやかな笑顔を見せ『最低』へ。日常にあること全部“仕方ない”と前に進ませてくれるこの曲。それは決して諦めなどではなく、そんなどうしようもない日常を消化しながら生きていくことに言葉では言い表せない美しさを見つけられるような晴れ晴れしい気持ちにさせてくれる。

 

「本当に楽しい時間をありがとう。弱音ばっか言ってる俺たちが5年間こうして奏で続けることができました。そしてこれからもこの音色は絶やさず奏でていけると信じています。」と口を開いた芥。「久しぶりに1曲送ります!」と始まったのは『C』。

何のレスポンスを求めずとも開場全体が高く挙げたその手に、「今鳥肌たってる!」と芥が思わず言葉にする場面も。千歳と2人背中合わせになり遠くこれからを見つめるような仕草をしたり、ドラム台に集まり顔を見合わせながら演奏するメンバーの晴れやかな笑顔がとても印象的だった。

 

そしてラストの『フライト』。曲が始まれば声をかけずしても割れんばかりの声援で答える観客たちに、芥も嬉しさやら感動やらが入り混じったありのままの表情を見せた。ハッピーエンドに終わった映画のエンディングのような、クリアで爽快なサウンドにフロアも最後まで笑顔と声を絶やすことなく、最後は「5周年、本当に本当にどうもありがとう。」と芥の素直な言葉で締めくくられアンコールに幕を下ろした。

 

演奏が終了すると、ステージ前方に集まったメンバー。芥が、ステージを降りたメイクオフの状態、俺たちってバンドマンオーラ0じゃない?と会場の笑いを誘いながら自虐的に話し始めた。「でもそんなChantyがこうやってこういう景色を作り上げることができて、また新しい道に進めるってすごい素敵なことだと思いませんか?」という問いには客席からも拍手が湧き上がる。「引っ張ってってあげるとか、背中を押してあげられるようなバンドじゃないかもしれないけど、1番近くでずっとずっといたいと思います。これからもChantyをよろしくお願いします。」となんの飾り気もない言葉を送ってくれた。

 

そしてこれまたワンマンライヴ恒例のカーテンコールへ。“カーテンコーラー千歳”も登場し、最後はこれからのChantyの発展を祈ってと景気よく「Chanty 5!5!」の掛け声で締めくくった・・・はずだった。メンバーが退場するも再び鳴りやまないアンコール。その割れんばかりの声に、メンバーも再登場し急遽Wアンコールへとなだれ込んだのも記念すべきライヴのご愛嬌といったところだろうか。

 

「お前ら最高だ!まだ足らねえよなあ!」と勢いよく登場した千歳。Wアンコールは本編中、トラブルがあり心残りだったという新曲の『まっさかさまにおちていく』を選曲。

「決まりはないので自由に好きなように楽しんじゃってください。自立!」という芥の言葉を受け、先ほどの本編よりもっと自由に暴れまわる光景を見せつけるフロア。心残りをやり遂げたのも束の間、「今日で俺たちの夏が終わりだと思います。だから、今日ですべてを吐き出していけるか!目に焼き付けて帰るからもっとちょうだい!」と芥がさらに欲張り『やんなっちゃう』へ。後半さらにスピードを上げて一気に駆け抜ける祭囃子に、会場の熱気もますます上がっていった。

そして最後は「疑ってもいいし、信じてなくてもいい。ずっとずっと、僕たちのこの関係性が続きますように。」そんな芥の言葉で始まった『おとなりさん』。フロアは一変の悔いも残らないよう思いっきり腕を上げて飛び跳ね、声をあげて歌い会場とメンバー4人の想いが重なったところで間違いなくChantyの5周年公演が幕を閉じた。

 

「このままで終わったら後悔するかもしれないっていう気持ちを助けてもらったかもしれない。また、僕たちにチャンスをください。ありがとうございました。5周年これにて終了ですが、俺たちChantyまだまだ終わらねえから!」と最後に告げた芥。

“まだまだ終わらない”そうはっきりと言い切ったその言葉が、何より嬉しかったのは自分だけじゃないはず。

 

公演を終えての1番の感想は、“去年より良いライヴだった”ということだ。

新体制で初となった昨年の4周年ライヴでは、1つの踏ん切りがついたようなどこか吹っ切れた人間味が滲み出ていて良い意味で泥臭いライヴだと感じられたし、もちろん今より何が劣っていたとかそんなことではない。

ただ、あれから1年経ったこの日のワンマンライヴはなんだか生きていることそのものみたいなライヴだったな、という印象なのだ。Chantyらしいなんて簡単な言葉より、芥、千歳、野中、成人が余計なものをすべて取っ払い残った魂だけで演奏をして歌っているような、そんな“生”が感じられる瞬間がいくつもあった。

 

あっという間に5周年という節目を迎えたChanty。決して早い月日ではなかったかもしれないが、ここまでくれば6年も7年も8年、9年も変わらないんじゃないだろうか。これからも“Chantyらしく”一歩一歩をファンとともに確実に歩みながら、いつかの10周年へ向けさらに躍進してくれることを願うばかりだ。

 

文◎糸永緒菓子

 

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<2019年名古屋ワンマン決定!!>

 

■どくせんよく~名古屋編~ 

2019年01月05日(土) 名古屋Electric Lady Land

 

OPEN 17:00 / START 17:30

前売り 4,000円 / 当日4,500円(D代別)

 

★チケット:

イープラスプレオーダー 受付期間:2018年9月17日12:00~2018年10月1日18:00

結果確認期間:2018年10月3日13:00~10月5日18:00

入金期間:10月3日13:00~10月6日21:00

お申し込みはこちら

 

・イープラス一般

2018年10月17日10:00~ 

お申し込みはこちら

 

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<杪秋の秘め事(仮)開催決定!>

 

■杪秋の秘め事(仮)

2018年11月20日(火) 高田馬場CLUB PHASE

 

※10月17日発売予定の「壊創するシンポジウム」初回限定版をご購入の方対象の招待制ワンマンになります。

詳細後日発表致します。

 

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2018年10月17日発売

「壊創するシンポジウム」

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【初回版】豪華なMカード付き / 定価 ¥2,700+税 

収録曲 1.綺麗事 2.赤いスカーフ 3.ねえ。 4.まっさかさまにおちていく 5.優しいあなたへ 6.雨傘 7.piano♯4

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【通常版】定価 ¥2,200+税

収録曲 1.赤いスカーフ 2.ねえ。 3.雨傘 4.ポリシー 5.まっさかさまにおちていく 6.綺麗事