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【VISUNAVI Japan presents「KHIMAIRA」-DAY2-】ライブレポート:2024年4月13日(土)池袋EDGE

新生代ヴィジュアル系元年として4月12・13・14の3日間に渡って池袋EDGEで開催されたVISUNAVI Japan presents 「KHIMAIRA」。ヴィジュアル系展覧会の如く、多岐に渡るラインナップが混沌の宴と化した初日の輸血子プロデュースDAYに続いた-DAY2 -の模様を本レポートではお届けする。

VISUNAVI Japan presents「KHIMAIRA」-DAY2-


紫がかった照明の中、ステージに最初に姿を現したのはミスイ。一気に歓声を巻き上げると地を這うような重厚なリフから、-DAY2-のダークな世界観の火蓋を切って落としてみせた。絡みつくようにどんよりとした黒いサウンドと無機的に体温を遮絶するようなドラミングに“誰も君を認めてくれない”と張り叫ぶ柳(Vo)の歌声が空気を切り裂く「抹消」。 中盤からヘヴィかつファストに展開していく様は、まさに王道。


“とりあえず死んでもらいます”と始まったのは「地獄行き」。様式美すら感じさせるツタツタのドラムと動きまくるベースライン、グロウルと圧倒的な歌唱力を対照に押し引きフロアを牽引する柳。もげそうなほど首を振りしきると、ミスイの衣装の特徴である首にかけた縄を振りかざし暴れ散らかした。最新曲の「バイバイ麻痺」でも巧みに緩急で空気を操ったかと思えば“バイバイジャンプ”を取り入れたりとバラエティに富んでいる。曲展開による場面の移ろいによる構成に加えて、美しいメロディーが印象的だが、ここでも後半につれて激情に委ねていく様は、まさにミスイの世界を体現している1曲と言える。

ここで初めてマイクを取ったMCでは、自分たちのコスチュームがコンプライアンス違反であることに触れながらも、ネクストブレイカー候補としてこのイベントに出演できたことを嬉しく思うと語った。だが、“今日のイベントで恐らく俺が最年長じゃないかな。以前やっていたバンドの時もネクストブレイカーと俺は言われていた。いつまでバンドやってんだよって思われるかもしれないけど、逆に言えばいつまでもブレイクする可能性があるということでよろしくお願いします!!” と笑いを巻き起こした。しかし“今上がった好感度、下げていきます!ミスイのライヴを楽しむコツ…俺の命令に逆らわないことだ!!”と続いたのは「グルグル巻き」。同期の鍵盤の音が印象的なフックであるが、決してバンドサウンドの生々しさは損なわれることはなく攻撃性を発揮する。先述のMCで垣間見せた人間性が受け入れられ、会場全体を巻き込んだスクワットも含め盛り上がりを加速させていくと、柳の歌は鬼のような形相で吠えるものに変わっていった。

限界まで自らの体力を削り、トップバッターから消耗戦を敢行しオーディエンスを取り込むミスイのやり方は美しい旋律が映える「呼吸」まで十分に浸透し、メイクもボロボロになった柳には温かい拍手が贈られた。この-DAY2-がどういった色になるかを指し占めた素晴らしいライヴだった。満足気な柳は最後、おどけたようにステージから去っていった。

フロアにサーチライトのような照明が蠢くなか、幕が開くと、NAZAREのステージが始まった。黒を基調にシックかつクールな楽器隊、そして全身黒ジャージに身を包み、髪を短く刈り上げたヴォーカルの澪が揃うとフロアはすでに臨戦態勢となった。4人が最初にチョイスしたのは、「幻想に咲かれては」。リズムインから抜群の音圧を浴びせると、ヴォーカルの澪もハイトーンとファルセットを操りその歌唱力で楽曲を彩っていく。曲の終わり、そんな彼のホイッスルの残響から一転して、タイトなプレイでラウド&ヘヴィへ放り込んだのは「Rewrite」。デジタル色の強いこの曲でもNAZAREの最たる特徴である激しさと演奏技術の高さに留まらず広がりのある調べは耳を掴んで離さない。妖(Gt)のソロもテクニカルなだけでなく、表情付いたもので輪郭を作り上げていく。

 獰猛でありつつも、整然としたクオリティで襲い掛かってくるNAZAREにおいて澪の歌唱は様々なタイプのシャウトを一切の淀みなく使い分けながら、メロディーラインもくっきりとした素晴らしいもので、ヴォーカリゼーションの才覚をこの日もいかんなく発揮してみせた。1人で歌っているとは思えないような、束になって襲いかかってくる歌声に会場が圧倒されたところで、壱世(Dr)の変則的なリズムが印象的な「PRIDE」へ。この曲でも超ハイトーンが続く美しいサビメロは確実に抽出されていて、NAZAREのロックに共通する、激しいのにも関わらずどこか包み込むような悲哀を感じさせるプロダクトが冴えた。

まさにヴィジュアルヘヴィロックの体現者と言える。自らの体をマリオネットのようにくねらせ狂気を増していく澪。

MCで多くを語ることはせず、演奏と曲で表現するのがNAZAREのスタイルであるが、“わかんねーんだったら頭を振っておけばいいんだよ!”と激しく煽った「Deadly」では日本人離れした凶悪サウンドとカラフルな照明の明滅がトリップ感を生み、挑発的な歌詞と共にフロアを波打たせ、彼らの音楽を渇望している者とのコールアンドレスポンスも加熱した。

うた(Ba)の運指が目を惹く「恨ミ、晴ラス刻。」では静と動の対比で心をなぞり合わせ、オリエンタルなイントロから雪崩れ込む「IDEAL」ではフロアからは一斉に拳が上がり、怒涛のビートとキャッチ―なサビがモッシュを誘発する「Break it down」、妖の背面ソロが飛び出した壮絶な「SAD[ist.]」まで持ち時間の全てを攻撃に充てた。

音像の激しさがフォーカスされがちなNAZAREだが、互いに干渉せずにバランス良く魅せる楽器隊、終始運動量を一切落とさないまま歌唱力を維持する澪のダイナモ的なステージワークも特筆すべきポイントだ。スキルだけではないワビサビにオリジナルティーを感じるNAZAREなりのヴィジュアルロックの継承を感じさせる充実のステージだった。

お馴染み、お香が漂ってくると孔雀座のステージが幕を開ける。

昨年11月に同会場で開催されたVisual Rock is not “DEAD”003では同世代のライバルがひしめく中、その泥臭さを叩きつけることで 圧倒的なステージを披露した孔雀座。今回も期待が高まるところだが、登場するなり未羅(Vo)はオフマイクで観客を威嚇していくと最新ウェポンの「九龍」からスタート。 相変わらず粗さはあるものの、それを超越した熱に文脈を見出す孔雀座の好意的な荒くれっぷりが早くも露わになる。

続いたのは“神様、神様、一本頂戴”というフレーズが鋭利な「929」。スインギーなリフにラップやデジロック色も取り入れた孔雀座の名刺代わり的楽曲で一気に風速を上げていくが、 ステージに立っている未羅の目つきはいつも以上にギラついている。盛り上がりを見せるフロアにまだまだ満足していないのか、はたまた自らに対するものか。その苛立ちを火種に変えて自らを焚き付ける姿が印象的だったのだが、問題はここで起こった。鉄板曲の「MAYDAY」でフロアを見事に揺らしたが、演奏の途中でマイクトラブルが起き、音が出なくなってしまった。緊張感が漂うなか、一瞬焦りを見せたものの、未羅は音の出ないマイクを握りしめたまま腹から叫ぶように冷静に歌い続けた。

 

以前の彼はこういった場面で集中力を切らす場面も見られたが、代わりのマイクを手に取り“楽しみてぇな”と不敵に笑うと、続けざまに“俺を壊してくれよ!”と煽り倒した。未羅はとりわけ人間らしさが前面に出るタイプのヴォーカリストである。 自らのコンディションに大きく左右される側面は諸刃の剣とも言えるが、気迫を遠心力のようにぶん回して闘う男でもある。好不調の波こそあれど、こういった逆境で自らを焚き付けることに成功した彼の強さは並外れたものがあり、ダンサブルな「極彩色染まる」でも生じたサウンド面でのトラブルも意に介さず、観客ひとりひとりと対峙し続ける強靭な姿を魅せた。孔雀座の中では比較的歌が立ったものであるが、その伸びやかな声色はもちろんのこと、自分への要求値が高い息苦しいライヴを以って説得力に厚みを生んだ。

フロントメンバーの主張が華々しい「DANCE IN THE DARK」では、実のところ、病み上がりでステージに上がるのが精いっぱいだった中、一層の気力で走り抜いた或(Dr)のドラムもエモーショナルに響き、勢いは留まらない。

この日も未羅はお立台に上がったと思えば後頭部から落ちるという危険なシーンを見せたが、孔雀座の一心不乱なライヴはトラブルをものともせず、むしろ加速させる要素として成立していく。“トラブル多すぎんな”とさすがに一言キレた後に続いたのは、「キョンシースープレックス」。“きっかけを作ろうぜ!”、“傍観者になるな!”と切迫したように右往左往し客席全体をジャックした彼らが最後に投下した置き土産は「催眠警報!!!!」。

異常な圧力で全てを抱え込み強引に場を荒らし、ぐちゃぐちゃにした孔雀座の35分は答えが出ないまま終わった。いや、答えを出す必要がない、人間の説得力で押し切る彼ら特有の特大ホームランだったのではないだろうか。まさに、飛ぶ鳥、後を“濁しまくり”である。

ヴァイオレンスで攻撃性の高いテイストにフォーカスしたKHIMAIRA-DAY2-。

ここで4番手として登場したのはnurié。

地元大阪を拠点に卓越したスキルとジャンルレスな幅広い楽曲でファンを魅了する3人は「akuma」からスタート。-DAY2-のここまでにない開放的なパワーとゴキゲンなメンバーのテンション感でこのイベントのカラーをnurié色に染め上げていく。 “遊ぼうぜ!”と心地よく程よい力加減でフロアを揺らして見せ、疾走感のある「I’m RAISE CLUB」へ。ジャンプしてアピールする廣瀬彩人(Gt)、染谷悠太(Dr)の手数の多い的確なドラミングが一気にポジティヴィティ溢れる世界観を浸透させていく。“東京やったろかい!”で始まった「RooM-6-」では珍しく大角龍太朗(Vo)が荒々しく吠える場面も。

“俺たちはプリキュアだ”とMCで大いに和ませたあとは、まだ音源化されていない最新楽曲の一つである「Firebomb」へ突入。コールアンドレスポンスを客席に浸透させ、大角のシャウトで斬り込んでいくこの曲、王道であることが逆にnuriéの新境地と言えるロックンロールだ。そのタイトル通り、フロアの着火に成功。これもまたこの夜初の空気だったうえに、今のnuriéのイケイケなモードを体現しているような「Firebomb」は決してダークではないものの、ヘヴィな音像をフェイバリットにする客層にも受け入れられた。大角のドライな歌声が胸にくる名曲「瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで」。 ステップを踏みながら謳歌するサポートベーシスト永山銀と廣瀬は激しいアクションで牽引したかと思えば、ステージを転がったりと愛嬌を見せる。

廣瀬の歌うようなギターソロは今日も絶品だ。以前、インタビューで大角は“優しくなり過ぎてしまった自分を省み、再び牙を剥いた”という旨を語っていたが、この曲はその狭間での葛藤や決意が見受けられる。だが、何故だろう…今の彼らのステージには烈々しい激情が漂っているはずなのに、優しさや包容力の魅力も同時に兼ね備えている。現在制作中であるニューアルバム、あるいは昨今のライヴやツアーからの影響なのだろうか。この辺りは後日メンバーの今のモードも聞いてみたいところである。

染谷が打ち鳴らす変則的なフレーズが印象的だったのは、実のところ急遽本番前にセットリストに加えられた「生き継ぎ」である。nuriéの幅広いレパートリーの中でも衝動的な1曲はヘッドバンキングを巻き起こし“かかってこいEDGE!“とここでも珍しいnuriéの攻撃性を成すがままにした。バチッと決まるアウトロのカットから間髪おかずに、 晩夏の風情を感じさせるSEを導入に始まったのは「冷凍室の凝固点は繋ぐ体温」。

変わらぬ記憶に眠る季節の香りを感じさせる美しい楽曲。その溢れる想いをあえてセーブするように、感情を放出するというよりは内包し、閉じ込めて歌う大角の姿が印象的だった。 

バウンドサウンドが一つになり、溶けていくようにしてnuriéのステージは幕を下ろした。楽器隊はステージを去り、大角だけが1人ステージに佇んでいた。

この日トリを務めたのは、鐘ト銃声。

熱心なオーディエンスから“かかってこい!”と挑発を受けると、言われるまでもないとばかりに「木枯らし」を繰り出した。鐘ト銃声のステージは、アングラかつ攻撃性のあるもので、決して万人に理解し得るものではないが、まさにライヴハウスでしか感じられない熱の墳出を生むものであり、誤解を恐れずに言えば、その場の状況に左右されずにいかなる時も鐘ト銃声の空気にしてみせる、そんな頼もしいバンドだ。

“今日は激しい曲しかやらねぇからな!”と狂ヰ散流(Vo)が宣言…ところが、1曲目にして百合子(Gt)の弦が切れるアクシデントが発生。独特の振付と共に荒れ狂う「性傷年4月の憂鬱」までは何とか続行したものの、ここで止むを得ずインターバルを挟むことに。急遽設けられたMCでは、詠真(Dr)が待ち時間にパチンコに行って22,000円負けたというポップな(?)話題で場を沸かす。しばらくして百合子が戻り続行決定!

潤-URU-(Ba)と詠真がローから削る「臨海ノスタルジー」でも狂ヰ散流は飄々と振舞ったかと思えば“ハチャメチャにしてやろうぜ!”とアジテートし、空気を取り戻す。トラブルごと道連れにせんとばかりに潤-URU-も執拗に煽り倒し、客席と狂おしい感情交換を行うと、散流は持ち前の深淵へと誘うよう股間を弄り絶叫。

偉大なる先人へのリスペクトとオマージュを感じさせる「留守番電話」、詠真のドラムから転がり出すイントロからは想像もつかない剥き出しのハードチューン「トンボ」、マイクで頭を打ち付け観客にヘッドバンキングを要求する「さつき」と、世代によっては懐かしさを感じさせるものであるが、決してそれだけに終始はしない。

ダウナーでエログロティックなバンドの中では、異色のメロコアっぽさを感じさせる一風変わった新境地「紋白蝶」ではサビになるとタオルが掲げられた。

ようやくいつもの鐘ト銃声の展開に持ち直したところで、ラストはこの日の意図を最大限に象徴する大暴れ曲「S.V.R.S.E.X」だ。

が、なんとここでも再度のトラブルが発生し、アンプからベースの音が出ない状態に。限られた時間の中で何度も不測のトラブルに見舞われ、バンド的には悔しい思いをしたかも知れないが、痛恨のトラブルにも潤-URU-は左胸を拳で打ち鳴らし、対決姿勢を崩さなかった。フラストレーションの塊になったバンドは“本気でお前らぶっ殺しに行くからな!”と最後まで暴威をふるい続けた。完全燃焼の暴走モードに入ったオーディエンスと鐘ト銃声の魅力で満ち足りた大カオスの夜は波乱のまま幕を下ろした。

何かとトラブルに多く見舞われた-DAY 2-だったが、そんな時にこそバンドの強さやライヴの生々しさが見えるものだったのではないか。ミスイから鐘ト銃声まで全5バンドが終始攻撃力で奇襲する1日。ヴィジュアル系のロックの狂気ってこれだよね?を体現する、この3DAYSの中で最も消費カロリーのに高い夜となった。

そしてこの混沌の余韻と共に-DAY 3-へと繋がるのであった。

また本シリーズ「KHIMAIRA」は6月29日(土)にvol.2、7月26日(金)にvol.3が開催されることが発表されている。

Text:山内 秀一
Photo:A.Kawasaki

SET LIST

◉ミスイ
1.抹消
2.地獄行き
3.バイバイ麻痺
4.グルグル巻き
5.「限界です」
6.呼吸

◉NAZARE
SE.「凱奏」
1.幻想に咲かれては
2.Rewrite
3.PRIDE
4.Deadly
5.恨ミ、晴ラス刻。
6.IDEAL
7.Break it down
8.SAD[ist.]

◉孔雀座
1.九龍
2.929
3.MAYDAY
4.極彩色染まる
5.DANCE IN THE DARK
6.キョンシースープレックス
7.催眠警報!!!!

◉nurié
1.akuma
2.I’m RAISE CLUB
3.RooM--
4.Firebomb
5.瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで
6.生き継ぎ
7.冷凍室の凝固点は繋ぐ体温

◉鐘ト銃声
1.木枯らし
2.「性傷年月の憂鬱」
3.「臨海ノスタルジー」
4.「留守番電話」
5.トンボ
6.さつき
7.紋白蝶
8.S.V.R.S.E.X

出演バンドOFFICIAL HP

鐘ト銃声nurié孔雀座NAZAREミスイ

KHIMAIRA LIVE SCHEDULE

■KHIMAIRA vol.2
6月29日(土) 池袋EDGE  
OPEN16:00 / START16:30
 
<出演>
Royz【SPECIAL GUEST】
MAMA.
色々な十字架
HOWL
KAKUMAY
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■KHIMAIRA vol.3
7月26日(金) 池袋EDGE
OPEN17:00 / START17:30
 
<出演>
DaizyStripper【SPECIAL GUEST】
HOLLOWGRAM【GUEST】
CHAQLA.
ヤミテラ
HOWL
 ------------------------
【チケット料金】 <両公演共通>
 前売り \4,800(税込) / 当日券:\5,500(税込)
 ※オールスタンディング ※入場時ドリンク代別途必要 
 ※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
 ※チケットはスマチケのみ
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<KHIAIRA vol.2>
 一般発売:5/11(土)10:00~
https://eplus.jp/sf/detail/K000000287

<KHIMAIRA vol.3>
2次チケット受付期間: 4/30(火)12:00〜5/7(火)23:59
https://eplus.jp/sf/detail/K000000287

関連リンク

【出演バンドOFFICIAL X】
■KHIMAIRA vol.2
◆RoyzMAMA.色々な十字架HOWLKAKUMAY

■KHIMAIRA vol.3
◆DaizyStripperHOLLOWGRAMCHAQLA.ヤミテラHOWL

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