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【GREN】ライヴレポート<GREN ONEMAN LIVE「PROMISE to REX」>2024年4月15日(月)渋谷REX◆

2024年4月15日、この時期にしては汗ばむほど快晴のこの日、渋谷REXにて、GRENのワンマンライブ「PROMISE to REX」が開催された。

Vocal 澪-Ray-とGuitar RUNAの二人でのGRENの新体制での初ワンマン、サポートにはBassにHiromu、Drumsにみちゃきを迎え、渋谷REXのLEDビジョンに「GREN」の文字が浮かぶスタートの幕の向こうには、メンバーも予想しなかったほど多くのオーディエンスが待っていた。

カラフルなムービングに迎えられ、SEに合わせたハンドクラップが響く。
一瞬のバックライトの一呼吸を置いてピアノSEとVocalの澪のソロからスタートしたのは、この日初披露の新曲「INSIDE」。
イントロのメロディーラインから観客は、幕開けのSEがこの新曲「INSIDE」の為のものだと悟る。

澪の歌唱力を前面に押し出すメロディアスで疾走感を奮わせる新曲に、初めて聴いたはず、そして誘導する煽りも未だであるのに沢山の拳が掲げられて応える。
そして澪の歌声に負けじと「聴かせる」ためのRUNAのGuitarソロが弾き上げられ、新曲とは思えない空気のまま2曲目の「媚薬と紅いシーツ」に続いた。

サポートのリズム隊とのグルーヴ感が見事にマッチしたシャッフルリズムのセクシーな楽曲でムーディーながらもノリやすく、新曲で「おっ?」となっていた雰囲気に一気に一体感が生まれた。

「僕らのあこがれ、目標、いろんな思いを込めてこの渋谷REXに立っています!」

早めのMCにアツい出だしを滲ませつつも、旧知の仲ゆえにノリのいいサポートメンバーにキレのある澪のツッコミが炸裂する思わず笑いが零れてしまう。
変わらない「GREN」らしいMCは短めに、「marionnette」から第二幕がスタートする。

「パノラマクロニクル」から「 RESONANCE-レゾナンス-」とハイトーンで疾走感のある曲が続く。
前半であるとはいえ、更にヴォーカルのソロパートから入る「五線譜では伝えきれない歌」と驚異の歌い上げを魅せられるのが澪の持ち味を前面に押し出す。
切ないメロディーと歌詞が続き、やっと浸っていたオーディエンスがふと気づけば声より先に満杯の拍手が響き渡っていた。

「せっかく二人なんだから、やりたいことやってやろうぜ、って。サポートメンバーにはご迷惑をお掛けしますけど(笑)」

ヴィジュアル系ではなかなか見られないメンバー構成になったGRENではあるものの、澪とRUNAの雰囲気は今まで見てきた姿と変わらず、心許せるサポートと相成って観客からも笑いが絶えない。

「聴かせるための歌もののターンはここで終わったから!俺はもう自由だからね!ギャーギャー騒ぐから!」

その言葉通り「ロジカルパレード」から始まったノリ曲の怒涛に会場の熱が一気に上がる。
ポップス調で明るい楽曲は初見さんにも優しく、曰く(あの歌唱力を見せた後でも)喉を温存していた澪の煽りがバンバン繰り出され、RUNAのギターも一変、唸るような入りからのソロを発揮していく。

思わず澪の口から素の「楽し!」という言葉が漏れ、思わず見てるこちらからも笑顔が零れてしまう。
「変幻自在サイコパスショー」から会場はLEDと鮮やかな目が痛いくらいの照明にカラフルに彩られる。
GRENのような、カラフルな楽曲が多いバンドにうってつけの雰囲気を作り出せるまさに「変幻自在」の空気は、渋谷REXならではで、彼らがここで「PROMISE」というタイトルを銘打ちたかったのも頷ける。
会場とバンドと、それに巻き込まれた客席まで一体感がある景色に「x幻想的ワンダーランドx」の世界観が映えわたる。

もうここまで来たら落ちることはない、MCでしっとりするなんてGRENらしくない、笑いの絶えない思い出話に話を咲かせながらも時間は止まらない。
後半戦一発目からBassソロで入る「RESOLUTION-レゾリューション-」で咲き誇る会場、観客からの声、さらにドラムリズムから入る「魔物」で、リズムの見せ場を忘れない。
キャッチーなギターフレーズで送るこの楽曲、「(サポートベースのソロに)負けんなよ!?」と澪と煽られたRUNAのアイコンタクトに、GRENの二人の思いが垣間見えていた。
この楽曲は、VocalとGuitarの二人で締める、まさにGRENを体現する曲。

そして、会場はラストの煽りで熱気を上げる。

「初めてここでやったときに、ぜってぇワンマンやりたいと思って、ずっとやり続けてきた!しっかり目に焼き付けてくれ!」

ラストはもはや代表曲といっても過言ではない、「泡沫」。
「歌モノ」の名に恥じない、ヴォーカルもギターも思い切り歌い上げるフレーズに、二人のGRENへの思いが溢れている楽曲で、会場は赤とパープルとキラキラリングの光でさらに輝いていた。
この暴力的な色に溺れるような景色はGRENにしか作り出せないだろう。

「4月15日、渋谷REX。GRENでした!まだまだどんなバンドには負けねえから!」

エンドSEに新曲「INSIDE」が流れる会場で、歓声に見送られながら渋谷REXは幕を下ろした。

しかし感動は終わらなかった。ここでGRENは初のアンコールに突入する。
MCでも語られ、筆者も裏側で見ていたやり取りではあるが、渋谷REXのスタッフ総出で、アンコールの声を聴きながら、「これは泡沫ですね!」という笑顔に、ここまで愛されて代表曲だと認知されている曲もないだろうと笑顔になった。

連続して演奏された「泡沫」は、本編終わりを凌駕するボルテージで会場を揺らす。
LEDに映し出される白と赤の花、そして「一夜に咲いた叶わぬ恋の『紅蓮』の花」、その瞬間に映し出される「GREN」の文字に思わず涙腺がこみ上げた。

光の花吹雪に照らされて、また彼らが見えなくなるまで止まない歓声は、この二人の新しい未来をまさに祝っているようだった。

GREN INFORMATION

★2024年7月3日(水)
NEW SINGLE RELEASE
『INSIDE』

■NEW SINGLE RELEASE TOUR『INSIDE』
7月9日(火)池袋 Black Hole
7月30日(火)心斎橋 soma
7月31日(水)HOLIDAY NEXT NAGOYA

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【GREN OFFICIAL】
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