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【ν[NEU]】ライヴレポート<LAST ONEMAN tour「N.ever」>2024年7月7日(日)渋谷REX◆「半年間、最高の時間にしような!」終わりに向かう彼らの最終舞台、渋谷公会堂ファイナルライブ2次先行開始!

ν[NEU] since2009~2025 LAST ONEMAN tour「N.ever」
[15th Anniversary ファン感謝祭]
2024.7.7(Sat.)渋谷REX


ついに、ν[NEU]にとって“最後”となるワンマンツアー『N.ever』が7月7日の渋谷REX公演よりスタートした。初日は<15th Anniversary ファン感謝祭>も兼ねており、ライヴ前には撮影会を開催し、その後のライヴには「楽しんでほしい」という思いを込めたヒィロ(Ba)からの提案でメンバーは浴衣姿で登場するというスペシャルな1日だった。しかし、どうやら準備もあってバタバタと本番を迎えたらしく、そんなところも「ν[NEU]らしい」と話したmitsu(Vo)に同感だが、裏を返せば、肩ひじを張ることなくありのままの姿で2025年1月4日に渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)で迎える“ゴール”へのラストランをはじめたとも言える。

この日の中盤のMCにて、ちょうど10年前の七夕にも浴衣姿で現・Spotify O-WESTにてワンマンライブを行ったことを振り返る場面があった。そのライヴが実質解散前のラストワンマンツアーの初日となったわけで、復活を遂げて再びバンドに終止符を打つ日に向けて走り出した現在とどこか重なるものを感じるが、今のν[NEU]は“あのとき”とは確実に違う。バンドが終止符を打つときに何を残すかはそれぞれだが、今彼らが目指しているものは“永遠”だ。10年前の解散ライヴでは、1つずつ棺に入れていくような思いで楽曲を演奏していたというが、今回は“永遠にν[NEU]を残したい”という明確な決意を発信している。では、そうするためにはどうするべきか? 答えは一つ、自分たちが納得のいく形で幕を閉じるために最後の一瞬まで理想を掴み取るための進化を続けていくしかない。ただし今のν[NEU]には、それを成し遂げられる兆しが見えている。

「あと何回、このメンバーが揃って演奏するν[NEU]の曲を聴けるだろう?」――前日にSpotify O-EASTにて行われたラスト主催イベント『【New Future〜新未来〜】』でのライヴが始まった瞬間、ふいにそんなことが頭をよぎった。“ν[NEU]を完全完結させるためのゴール”へのカウントダウンは、ツアー初日を待たずしてすでにその瞬間から始まっていたのだと思う。ν[NEU]には、初期のエレクトロなテイストの楽曲から、2011年にメジャー・デビューして以降の音楽力を飛躍的にアップさせた楽曲まで、多くの楽曲が存在する。彼らと出会ったタイミングやリスナーのターニングポイントに寄り添ってくれた曲など、思い入れは人それぞれにあるだろう。そして、中には多くは知らないまでも「この曲は知ってる」といった具合に、曲が流れるとなぜか踊れてしまう『ピンクマーブル』や、お決まりの振り付けのある『妄想接吻』『YES≒NO』といった定番の強みを感じさせる表情もある。これらの楽曲を、しっかりと“ラスト”という現実に向き合いながら自分の中へと確かに刻み込んでいく、そのための時間がこのラストワンマンツアー『N.ever』だ。ツアー初日にして“ラストワンマンツアー”という言い方が寂しいということから、「じゃあ、ラストメジャー・デビューアルバム発売記念ツアーにする?」と笑いも交えながら話す場面もあったのだが、実際にアルバム『N.ever』はν[NEU]の歴史やバンドの特性を総括したような作品で、セットリストにもここに収録されている曲も多くラインナップしていた。

復活以降のライヴは板付きからのスタートが恒例となっていたが、この日は『neu-track001』をSEとして登場。6月に行われたファン旅行中にニューフリーク(ファン)よりヒィロにリクエストがあったことから実現したとのことで、はじめからサプライズ的演出にキラリンパ(光る指輪)も一層瞬いて見えた。さらに、『neu-track001』のギターは夢時(サポートGt)が当時弾いたものだという。こういったν[NEU]の歴史を振り返るエピソードトークも、これから各地でも展開されることだろう。

この日披露されたのは、全14曲。最初に触れた通り、楽曲に対する思い入れは聴いた人の数だけあって、1つの曲をとってみても笑顔になれる人もいれば涙がこみあげてくる人もいる。それはもちろん、メンバーも同じ。『RED EMOTION~希望~』の“僕には君が必要だから 君には僕が必要だから”とメンバーを見渡すように歌ったmitsuは、しばし客席に背を向けていた。その姿にЯeI(Dr)は優しく微笑みかけていたが、mitsuの声は心なしか震えているようだった。『Ds WonderLand』でも、mitsuの感傷的な表情を感じ取ったヒィロがすかさず笑顔で寄り添う場面も。mitsuは「歳を重ねて涙もろくなった」と話していたが、「それだけいい活動をしていた証拠。泣いていいんじゃない?」という言葉をかけたのは夢時。ν[NEU]を初期からサポートし、mitsuのソロ活動においても長きに渡り支えてきた彼が言うのだから、間違いない。そんな夢時を“師匠”と慕うタクミ(Gt)も、ステージではギタリスト然としたプレイを楽しんでいる様子が印象的で、それは確実に今のν[NEU]のライヴの見ごたえ・聴きごたえを格段にアップさせている。

「綺麗にやろうとか、ちゃんと正解を探そうとか、もうやめたんだよね。どんな形でもいい、今日忘れられないなっていう風にしようって。まだまだ振り回すよ!? 半年間、最高の時間にしような!」と、等身大でいられる強さをもって、“まだまだ振り回す”という言葉で意気込みを伝えたmitsu。1日1日をより大切にしていくタームに突入したからこそ、これから年末まで続いていくラストワンマンツアーと、追加で謎の写真と共に発表された10月5日に 渋谷REXにて行われる“何か”も含めて、ライヴという場でしか感じられないリアルを少しでも多く味わってほしい。

文◎平井綾子

SET LIST

SE. neu-track001
01.PULSE
02.LIMIT
03.アマオト
04.Lily
05.RED EMOTION~希望~
06.恋模様
07.APOLLON
08.Ds WonderLand
09.YES≒NO
10.cube
11.妄想接吻
12.ピンクマーブル
13.NewWorld
14.エンドロール

LIVE

>>>チケット二次先行受付中
2025.1.4(土)渋谷公会堂
since2009〜2025 ν[NEU] FINAL LIVE
『エンドロール 〜何よりも大切な君へ〜』
開場17:15 / 開演18:00
前売券¥5,800(全指定席)

ラストワンマンツアー全公演チケット受付URL:https://l-tike.com/neu/
>>>

…………………………………………

<ν[NEU] ライブスケジュール>

ν[NEU] 主催イベント『New Future〜新未来〜』
7月6日(土)渋谷Spotify O-EAST

ν[NEU] LAST ONEMAN tour『N.ever』

7月7日(日)渋谷REX【15th Anniversary ファン感謝祭】

7月21日(日)神戸VARIT

8月4日(日)広島SECOND CRUTCH

8月17日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!

9月14日(土)札幌cube garden

9月15日(日)札幌cube garden

9月28日(土)名古屋ELL【ReI バースデー】

10月12日(土)金沢AZ

10月19日(土)仙台MACANA

11月3日(日)福岡Be-1

11月10日(日)大阪MUSE【mitsu バースデー】

12月1日(日)渋谷REX【ヒィロ&タクミバースデー】

since2009〜2025 ν[NEU]  FINAL LIVE『エンドロール〜誰よりも大事な君へ〜』
2025年1月4日(土) 渋谷公会堂

関連リンク

【ν[NEU] OFFICIAL】
Official Site
Official X
Vo.mitsu:Official X
Gu.タクミ:Official X
Ba.ヒィロ:Official X
Dr.レイ:Official X

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