1. HOME
  2. NEWS
  3. 【ν[NEU]】ライヴレポート<ν[NEU]“0819”secret live『サプライズパーティ』>2024年8月19日(月)渋谷REX◆大型イベント出演後にsecret live『サプライズパーティ』をゲリラ開催!殺到した観客と共に、カオスを楽しみ尽くしたお祭り騒ぎ!

【ν[NEU]】ライヴレポート<ν[NEU]“0819”secret live『サプライズパーティ』>2024年8月19日(月)渋谷REX◆大型イベント出演後にsecret live『サプライズパーティ』をゲリラ開催!殺到した観客と共に、カオスを楽しみ尽くしたお祭り騒ぎ!

8月19日、ν[NEU]からの緊急告知によってフリーライブがゲリラ開催された。これは同日、渋谷にて行われていたヴィジュアル系大型イベント・BugLug主催『バグサミ』が終了するタイミングに合わせて発表されたもので、『バグサミ』のduo MUSIC EXCHANGEのステージのトリを務めたν[NEU]が終演後に起こしたサプライズだった。ゲリラライブの告知はSNSやメンバーが『バグサミ』会場前や渋谷ハチ公前にて巨大パネルを持って直に告知するなどして瞬く間に広がり、「とにかく渋谷REXへ急げ!」という情報を手にして駆け付けた人々へ配布された入場整理券はなんと400枚。mitsu(Vo)も「こんなに集まってくれると思わなかった」というほどに、実際に足を運んだ観客の多さに会場はすし詰め状態となっていた。

まさに、後夜祭といわんばかりのハイテンションで行われた、“0819”secret live『サプライズパーティ』。

「さあ、ν[NEU]緊急ライブ。集まってくれた皆さん、どうもありがとうございます! お祭り騒ぎと行きますか! 準備できてるかい? ここまで来たら楽しむほかないぞ!」(mitsu)

まだ幕も開き切らないうちからmitsuの扇動と同時にミラーボールが回り、「ピンクマーブル」のイントロにピンときた会場には歓声がこだました。瞬く間に場内はダンスフロアと化し、メンバーも皆Tシャツ姿というラフな格好で、お祭り騒ぎに乗じてただただ楽しむことに全振りする姿勢で臨んでいるようだった。それでも「LIMIT」や「The 25th Century Love」といった、アグレッシヴながらも理想の未来を見据えた想いを含んだ楽曲もチョイス。オブリを入れるЯeI(Dr)をはじめとして開放的なテンション感で大胆にプレイし、今ν[NEU]として伝えるべきメッセージもしっかりと届けていく。

「本日“2回目”のこんばんは!」と挨拶を挟んだMCでは、過去にも一度同様なシチュエーションで行った“緊急ライブ”に触れる場面もあった。過去に行ったタイミングというのは、2013年12月27日にシド主催による日本武道館公演に出演した後のこと。当時リリースされた「妄想接吻」のMV再生回数に応じた「妄想マニフェスト」企画の一環によるものだったが、mitsuは「そんな無茶なことをやったバンドなんですよ」と振り返る。そして今回に至っては、ヒィロ(Ba)が「あのときのカオスがまたやりたい!」と要望したことも明かされた。正直、こういった突拍子もない企画には賛否両論が起こりかねない。しかし自分たちの意思を尊重し、「ふざけてるんですか? そう、ふざけてるんですよ!!」とヒィロが半ば開き直った様子で強攻してしまうところも、どこかν[NEU]らしいとすら思えてしまう。ただし、このサプライズをメンバーはもちろんたくさんの観客が楽しんでいる様子を見る限り、これほど“ふざけている”を好意的に捉えられる機会もなかなかない。

この状況に輪をかけて、「ふざけてる奴、来ちゃったよ!」と呼びこまれたのは急遽決定したスペシャルゲストのるいまる(ビバラッシュ / Vo)だった。ビバラッシュも先ほどまで『バグサミ』に出演しており、その際にmitsuから「出ちゃいなよ」と誘いを受けたという。それというのも、るいまるは「学生時代からν[NEU]が好きだった」と公言しており、ν[NEU]が復活している今、生で自分の好きだった曲が聴けることに感無量の想いを抱いていたのである。こうした巡り合わせも、今のν[NEU]が起こした1つの奇跡といってもいいだろう。るいまるを交えて演奏した『妄想接吻』では、「妄想、する?」の定番文句で始まる冒頭を「バンギャルちゃんがたくさんいるので……妄想したいんですけど~?」とるいまるのトーク力を炸裂させて大いに盛り上げたのを受けて、「お手本みせてやる!」といったタクミ(Gt)をはじめとしたメンバーはおろかサポートメンバーの夢時(Gt)までもがそれに対抗(!?)して妄想を誘い、その盛り上がりはmitsuが「笑いを通り越して感動した」と絶賛したほどで、観客のボルテージを極限まで高めたのは言うまでもない。

早くもラストスパートに突入すると、〇×をサインして一体感を帯びた「YES≒NO」から「cube」へ間髪入れずに畳みかけ、タクミのギタリスト然としたアプローチも加わり力強いサウンドに満ちていく中で「こういうのがライブなんだよ! 生きてるだろ!?」と予定調和ではない、その場の空気に身を委ねて感情を開放していくことを存分に味合わせていく。さらに「エンドロール」では、フロアに大きくモッシュの波を起こしながら、“ラスト”を彷彿とさせる激情が心を揺さぶった。

「1回解散したバンドがこんな風に笑顔に溢れる日がくるなんて思ってもなかった、どうもありがとう! それぞれ考え方が違うけど、ここにはハッピーしかないでしょ? ライブって、そういうもんだから。“好き”っていうものがここにあることを大事にしていこう。1月まで、全部大切にしていきます。一緒に走ってくれると嬉しいです」(mitsu)

ラストを飾ったのは、ポップな中にせつなさを絶妙に織り交ぜた「スプラッシュ!」。「すべての思いを込めて歌います」とmitsuが前置きした通り、まさにこの日1日の、そして夏の思い出の総括といわんばかりに幸せな気持ちがハジケていくようだった。

嵐のように過ぎていった、約1時間。メンバーがステージを去るころには、見事に「やり遂げた!」と言わんばかりの達成感に満ちた表情が浮かんでいた。これも、ゴール”まで半年を切ったν[NEU]にとって大切な思い出の1つとなるだろう。ライブ中にも言葉にしていた通り、彼らが具体的に抱いている最終目標は〈ファイナルライブとして控える2025年1月4日、渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)をソールドアウトさせること〉だ。そのために掴むべきキャンスはすべて掴みにいっている状態であり、それはν[NEU]というバンドを最高の形として完結させるため、一瞬たりとも妥協や悔いのない時間を過ごしたいとする気持ちの表れでもある。そのどれもが“復活バンド”に留まらない攻めの姿勢でもあり、その状況をメンバー自ら楽しんでいる様子から感じられるのは、やはりν[NEU]というバンドは強いということ。そんな彼らが残された時間にどんな道を辿るのか? そのすべてに注目しようじゃないか。


文◎平井綾子

SET LIST

-セットリスト-
1. ピンクマーブル
2. LIMIT
3. The 25th Century Love
4. 妄想接吻
5. YES≒NO
6. cube
7. エンドロール
8. スプラッシュ!

ν[NEU] ライブスケジュール

2025.1.4(土)渋谷公会堂
since2009〜2025 ν[NEU] FINAL LIVE
『エンドロール 〜何よりも大切な君へ〜』
開場17:15 / 開演18:00
前売券¥5,800(全指定席)

チケット受付URL:https://l-tike.com/neu/

関連リンク

【ν[NEU] OFFICIAL】
Official Site
Official X

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする