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【umbrella・将 × heidi.・桐】6月23日、大阪BIG CATにて開催されるumbrella主催<路地裏サーチライト>に先駆けたドラマー対談!「heidi.という存在に僕自身が救われている部分があるし、僕にとってheidi.はすごく大事な存在なんです」


将くんと僕は別の視点を持ってるんだな



────ちなみに、お2人が普段ドラムの話をするときというのは、どういった内容が多いんですか?

将:割と専門的なスキルの話が多いんで、マニアックな話が多いですね。

桐:演奏の仕方とかドラムのセットや機材のこととか、「これはなんでこうなの?」って思うことは将くんに聞けば割と何でもわかると思って話してます。僕はあんまりドラムの専門的なことに詳しくなくて、「好き」っていうだけでやってきちゃったタイプでもあるので、何か困ったことがあると必ず将くんに聞きますね。

将:確かに、何でも答えられる自信はあります。ウチでいうと、柊くん(umbrella / Gt)もそんな感じの立ち位置ですね。機材の使い方なんかは、とりあえず柊くんに聞いたら教えてくれるみたいな。

桐:umbrellaはみんな詳しいよね、一個一個の楽器に対して。

将:理屈で解釈しようとするメンバーなんで、みんな知識量はあると思うんですよ。それに、ウチのメンバーは知識を言語化するのが得意なんですよね。他人に説明できる能力があるみたいな。

桐:素晴らしい! でもその感じが、やっぱり曲のアレンジとか演奏にも出てるなと思う。緻密だなって思うし。

将:確かにそうかもしれないです。heidi.は昔からずっと音楽性が一貫していて、ブレずにやってるなっていう印象がすごくあるんですよ。ただ、コロナ禍で全然会わへん時期があって、久しぶりにheidi.に会ったときにリハとかライヴを観たら「桐さんメッチャ上手くなってる!」と思って。そこの変化はすごく印象に残ってます。

桐:ずっとバンドを続けてきて、活動休止をしたこともなかった中で、強制的にみんなが一斉にバンド活動を止めることになった時間に“自分のドラムとは?”っていうことを結構見直したかもしれない。世の中的に大変だったっていうのはさておき、そういう意味では「いい時間になったな」っていうのはすごく思っていますね。将くんって、常に楽屋にパッドを持ち込んで練習してるよね?

将:暇つぶしですよ(笑)。

桐:いや、でもそういう姿勢に結構影響を受けたのもあって、自分も持ち込んでやろうってなったんです。やっぱりいいところは真似していきたいし、そう考えると将くんからの影響は結構あるのかな。

将:なんかそれ、嬉しいですね。

────普段は専門知識の話題が主ということでしたけれど、お互いのドラマーのポリシー的なことをお話する機会って……。

桐:そういう感じの話はしないかもしれないね。

将:うん、あんまりしないですね。

────では、この機会にお話してみませんか?

将:確かに、僕も知りたいところではあります。

桐:自分がドラマーとしてバンドで演奏するにあたって大事にしていることで言うと、自分は一回一回の演奏はその日にしかないものと考えていて。だからライヴごとに一音一音アレンジが変わっちゃってもいいし、お客さんに「今日ならではのものを見たな」っていう気持ちを持ち帰ってほしいっていうところが中心にありますね。あとは、その瞬間に盛り上がって生まれたものをすごく大事にしたいので、メンバーの誰かからきっかけになるような爆発的なものを見つけたら、自分もそれを拾いに行きたいっていうことはすごく大事にしながら演奏しています。

将:なるほど。僕は、結構逆ですね。先ほども話したように、“土俵を作る”っていう意識が強いです。実際フィルインが毎回違うっていうことはあるにしても、基本的に大きくは変えないことが多い。それは、“みんなが安心できるような場を作る”っていう意識でライヴをやっているからなんですよ。ただ、アホみたいにスキルを持ったメチャクチャ上手いドラマーも好きで、自分も趣味としてそのスキルを再現するような感じで日々追求してもいます。そういうスキルもタイミングを見てぶち込みたくなるっていうのはあります。そのあたりのアンバランスさが、僕らしいところでもあるのかなと。

桐:確かに将くんからは、技術の研鑽をして、その安定感を磨いていってるなっていうのはすごく感じる。それがベースにあるというか。

将:難しいことをできるようにしておくと、それ以下のことはもっと楽にできるようになるよねっていう理論ですね。それによって生まれる余裕を増やしていって、その余裕から生まれた余白の部分でできることを増やしていくっていうイメージです。だから僕の場合、“ライヴで爆発する”っていう感覚がほぼないんですよ。

桐:そこは、「僕と違うところなんだろうなぁ」とは何となく思ってたけど、今話を聞いていてやっぱりそうだったんだなと思った。

将: なんか、こうやって聞いてみるとおもしろいなぁ。

────興味深いですね。将さんはスキル、桐さんはマインドと重きを置いている部分も含めて、基本スタンスが異なるお2人なんだな、と。

将:そうなんですよね。やっぱりドラマーの在り方によってライヴの見え方や音源の印象もだいぶ変わってくると思うんですよ。

桐: そうだよね。これに関しては“どっちがいい”とかじゃなくて、その違いがおもしろいというか。だから、将くんと僕のスタイルとか好きなものに違いがあっても、お互いそれを否定することもなく。

────尊重し合えているのが素敵なところだなと思いました。ここで、<路地裏サーチライト>に関する話題でもう一つ。イベントの趣旨に変化はありつつも、umbrella的に「自分たちが思うかっこいいバンドを誘う」というのは初期の頃から変わっていないと感じるのですが、お2人にとって対バン相手に“かっこいい”と感じるポイントはどういったところにあるのか、伺ってもいいでしょうか?

将:やっぱり、そこでも僕はサウンドに注目しますね。音楽においてはいろんな”好き”があると思うんですけど、僕は基本的に“音”が好きなんですよ。それぞれの楽器を演奏する人間の好きな音だったり、単純にクオリティが高かったり、そういうところに対して「かっこいい」と思うことが多いですね。

桐:やっぱり、将くんと僕は別の視点を持ってるんだなと思いました。もちろん音の良さも大事なんですけど、自分が対バン相手に「この人ら、かっこいいわ」って観ていて痺れるものを感じるとしたら、一番は“姿勢”なのかなと。あとは、目つき。「マジな部分がかっこいい」みたいな、気持ちの部分でそう感じることが多いかもしれないです。

将:なんなら僕もそういう風に思いたいっていうのはあるんですよ。でも、どうしても音とか曲の難解さにばかり、興味がいっちゃうんですよね。

桐:それも将くんらしさだと思う。いいことだよ!

────では最後に、改めて<路地裏サーチライト>へ向けての意気込みをいただきたいと思います。

桐:heidi.としては6月で19周年を迎えたんですけど…あれ、umbrellaは何年になるんだっけ?

将:今、16年ですね。やっぱりheidi.は19年やってきてる説得力や裏付けもあって、ホンマに話を聞けば聞くほど「すごいバンドやな」って思います。

桐:ただ、バンド歴が10年を超えてるバンドはきっといろんな苦労も乗り越えていきているし一緒だと思ってるんですけど、そういう意味でもやっぱりumbrellaは「戦友だなぁ」と思っています。僕自身、umbrellaのメンバー全員のマインドから影響を受けたり尊敬していたりする部分もすごくあるので、そんな大好きなumbrellaと対バンするたびにいい時間を過ごさせてもらっているんですよ。でも、「負けないぞ」の気持ちでいつもライヴしてるし、お互いそれは当たり前だと思うので。

将:うん、当たり前ですね。

桐:だから今回の<路地裏サーチライト>はheidi.としても、とても大事なライヴになると思っています。だから、“heidi.らしさ”って言うとすごく簡単な言葉になっちゃうんですけど、でも本当にそれが全てだなと。そこはheidi.らしく、ブレずに戦いたいなと思います。

将:僕が言えることってもう、すごくシンプルに「その日、誰にも負けないライヴをすること」やと思ってて。そこでも僕は“土俵を作るための存在”でいるために、ひたすら冷静に、フロント3人がかっこよくあれるように頑張っていこうっていうスタンスで臨みたいと思っています。さっきまで“heidi.ってどんなバンド?”っていう話をしてましたけど、一言で表せるワードを見つけたんです。それは、“人間らしいバンド”っていうことなんですよ。そもそも僕って他人に興味が湧きにくい人間で、そんな僕だからこそ人間味のあるheidi.に対しては興味が持てるというのもあると思うし、これからも仲良くしたいと思えるんですよね。

桐:ありがとうございます!

将:heidi.という存在に僕自身が救われている部分があるし、僕にとってheidi.はすごく大事な存在なんです。もともとAKASOのときにはゲストで呼んでいたheidi.と、去年は同じ立ち位置で一緒にカップリングツアーも回れて、今年は主催にも呼ぶことができるほどに仲良くなれたこともすごく嬉しいことで。だからもう、イベントがどうとか抜きにして、単純に楽しみですね。結局のところ、そのモチベーションが満足度にもなってくると思うので。当日は誰にも負けないライヴをすることは大前提として、「みんなで楽しくやりたいな」って、今は思っています。

取材・文:平井 綾子


umbrella presents【路地裏サーチライト】
2025年6月23日 (月)心斎橋BIGCAT

【出演】
umbrella
色々な十字架
heidi.
メトロノーム
メリー

OPEN 17:00 START 17:30

【チケット料金】
前売6500円 当日7000円 (税込・ドリンク代別)

チケット一般発売中
受付URL:https://eplus.jp/umbrella/

umbrella 柊 生誕祭ONE MAN【アマヤドリ-【Arcadia】-】
2025年07月24日(木)
目黒鹿鳴館
OPEN 18:00 / START 18:30

【チケット料金】
前売4000円 当日4500円 (税込・ドリンク代別)

【出演】
umbrella

一般発売中
https://eplus.jp/sf/detail/4312170001-P0030001

heidi. Road to 20th Anniversary Tour
-heidi. chronicle-

2025年6月14日(土)柏ThumbUp
2025年6月21日(土)西川口Hearts
2025年6月28日(土)HEAVEN'S ROCK 宇都宮2/3
2025年7月05日(土)横浜BAYSIS
2025年7月20日(日)大阪PANHEAD GROOVE
2025年7月21日(月祝)名古屋ell. SIZE

TOUR FINAL
2025年8月3日(日)川崎セルビアンナイト

[チケット情報]全公演共通
チケット代(D代別)
前売¥5,500/当日¥6,000
https://eplus.jp/sf/word/0000015249

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