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【えんそく・ぶう × BugLug・一聖 × ΛrlequiΩ・暁 × RAZOR・猟牙】7月5日、Veats SHIBUYAにて開催のえんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」に向けたヴォーカリスト対談、第二弾! 「えんそく主催でありながら、えんそくが一番異分子じゃないですか。だから、ワクワクしてるんですよ」(ぶう)

えんそくが、2025年10月に迎える結成20周年へ向けてさまざまなトピックを展開中!
その中の一つが、ベストアルバムの発売を記念して7月5日にVeats SHIBUYAにて開催される、えんそく主催イベント「Visual eats~多次元V系御膳~」だ。
ΛrlequiΩ、BugLug、RAZOR、XANVALA、蛾と蝶といった、えんそくに縁のあるバンドを招いて行われる主催イベントを一層楽しんでいただくべく、対談企画を実施。
巽(XANVALA)と創真(蛾と蝶)が登場した第一弾(https://www.visunavi.com/2025-06-19/32473/)に続いて、今回は第二弾として一聖(BugLug)、暁(ΛrlequiΩ)、猟牙(RAZOR)に登場していただき、対談を行った。
ぶう曰く前回の“チーム・ヤング”に対し、今回は10年前後のキャリアを積み重ねてきたバンドのヴォーカリストが集まっただけに、勢いだけではなく、酸いも甘いも経験してきたからこその興味深い話を聞くことができた。
“多次元V系御膳”という名の通り、まさに各食の専門店が軒を連ねるような豪華メンツが揃った、えんそくが一念発起して主催したイベント。乞うご期待!

◆     ◆     ◆

えんそくのお客さんからすると「こんなに強いバンドたちと対バンするんだ、おめでとう!」っていう感じだと思う



────えんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」開催に先駆けての対談企画、第二弾ということで一聖さん(BugLug)、暁さん(ΛrlequiΩ)、猟牙さん(RAZOR)にお集まりいただきました。最近の動向を見ていると、えんそくとの関係性も結構深い印象がある皆さんですが……。

ぶう:それが、実はそうでもないんですよ。それこそ、えんそくがヴィジュアル系界の中央にいる人たちと絡み始めたのって、ここ近年の話じゃないですか。だから、“やっと”一緒にやってもらえるようになったし、「まさか俺らの主催に出てもらえるとは!」っていう感じですよ。ΛrlequiΩとは割と昔から絡みがありますけど、BugLugとRAZORと関係性を築けるようになったのは意外と最近なんです。むしろ、前回の“チーム・ヤング”(XANVALA / 蛾と蝶)の方が対バンの回数で言ったら多いかもしれない。

────すると、今回の対談メンバーの中でえんそくとの付き合いが一番長いのはΛrlequiΩということになりますね。情報を遡っていたら、2016年のイベントライヴで共演されている履歴を発見しました。

暁:出会いは、そこでしたよね?

ぶう:そうだね。〈えんそくを出すと“スタイリッシュ”じゃなくなるから〉って言われて、それまで出てなかったイベントのとき(笑)。それこそ、『バグサミ』(BugLug主催フェス)とかΛrlequiΩの主催イベントのおかげで今のえんそくがあるっていうのは大いにあるでしょうね。「えんそくっておもしろいし、盛り上がるよね」っていう認知度が広がるきっかけを作ってくれたと思ってるし、シーンの大人たちが気づいてくれるきっかけにもなったと思うし。正直、最初『バグサミ』に呼んでいただいたときもどうして声がかかったのか不思議でしたからね!

一聖:いや、とんでもない!BugLugとしても刺激的なバンドを欲していたので、“エンタメ全振り”のライヴスタイルなえんそくはぴったりと思い「『バグサミ』に呼ぶしかない!」ってお誘いしたんです。

────昨今、そういった大きなイベントにえんそくがラインナップされることも増えましたもんね。

ぶう:『びじゅある祭』にも呼んでもらえたりね。そうすると、実はRAZORとは一番関係値が少ないんですよ。

猟牙:個人的に、Joeさん(えんそく / Gt)とは古い付き合いになるんですけどね。

ぶう:俺も、猟牙くんに対しては同じ界隈で活動していて「イケてるなぁ」って思ってた人だからずっと知ってるけど、RAZORとえんそくってなるとほとんど付き合いはないんじゃないですかね?

猟牙:俺が前のバンドのときは、対バンしたことあったんですけどね。RAZORになってからは、去年のΛrlequiΩ主催(2024年2月3日・恵比寿LIQUIDROOM)で一緒になって、えんそくがトップバッターでRAZORが2番目だったんですよ。確かそのとき、ぶうくんは数日前の“NACK5チームラン”でコケて腕を負傷していて。俺は楽屋のモニターでライヴを観てたんですけど、腕を負傷してるにも関わらずトークでもメチャクチャ盛り上げてるのを見て「ここに来てえんそく、スゲェことになってるな。このバンド、ヤバイな」って思ったっていうのが、最近のホットな印象でした。

────そこで、最初にぶうさんがおっしゃっていた“ヴィジュアル系界の中央にいる人たち”と一緒にやろうというのが、今回のえんそく主催イベントということなんですよね?

ぶう:まさに、それがテーマですからね。ただ、まさかこんなに皆さんOKくれると思ってなかったので、想像以上に集まりすぎちゃったという(笑)。せっかく対バンしてもらえるようになったから、強いバンドとやりたいと思ったんですよね。今まではシーンの端っこの方にいて、えんそくがタメセン(同等)で殴り合えるようなバンドが正直いなかったんですよ。でも、シーンのメインフィールドに来てみると、まだまだえんそくよりも強いバンドがいて、本気で殴り合えるようなバンドがこうしてたくさんいるわけじゃないですか。だから、えんそくのお客さんからすると「こんなに強いバンドたちと対バンするんだ、おめでとう!」っていう感じだと思うけど、俺らとしては強いバンドたちとぶつかれる対バンができるようになってよかったし、嬉しいし楽しいなっていう感じなんです。しかもえんそく主催でありながら、えんそくが一番異分子じゃないですか。だから、ワクワクしてるんですよ。

▲ぶう(えんそく)

────今のお話は、近年えんそくを取り巻く環境の変化があってのことだと思うんですけれど、周りの皆さんの中でもえんそくに対する印象に変化などあったんでしょうか?

一聖:リアルでえんそくのライヴを観たときの印象は、マジで強すぎましたね。アー写のイメージや音源を見たり聴いたりして知ってはいたけど、実際にライヴを観たら「メッチャいいじゃん!」と思ったからこそ自分たちの主催にも誘うようになったわけなので、イメージとリアルがマジで違うなっていうのが自分の中では一番大きかったですね。

──── 一聖さんが「メッチャいいじゃん!」と思えたポイントとして一番強いのは、どういったところでした?

一聖:やっぱり、ライヴのおもしろさですね。楽曲を普通にやっていてもストーリー性があったり、その日にしかない物語みたいなところがあったりするんですよ。そこがおもしろいなって思いました。

▲一聖(BugLug)

ぶう:いや~、メチャクチャ知ってくれてるじゃないですか! 嬉しいですね。

暁:俺は、出会ったときから今でも印象は変わらないですけどね。ずっとおもしろいし熱量があって、その熱量が生まれる思想の根幹はぶうさんだと思うんですけど、バンドで熱量を維持するのって結構ムズイと思うんですよ。でも、えんそくはずっといい具合に不満とか怒りがあるままバンドがデカくなってる感じがして、僕の中でえんそくはずっとかっこいいんです。

────バンドのエネルギーに関する思想の根幹に着目するのは、暁さんらしいなとも思いました。

暁:あと、これはずっと言ってるんですけど、『最後のえんそく』がメッチャ好きで。この記事を読んでいる人にも聴いてほしいんですけど、“えんそくがえんそくに出ている”矜持を感じるんですよね。

▲暁(ΛrlequiΩ)

ぶう:さっき話した初対面の頃から、ΛrlequiΩはイケイケ中のイケイケなヤングだったんですよ。そのときに暁くんが、「えんそくの後だとメッチャいいライヴができる気がする」って言ってくれたのをすごく覚えていて。「今イケイケのΛrlequiΩがそう思ってくれるようなライヴを、今自分たちができてるんだ」って、すごく嬉しかったんですよね。そういうΛrlequiΩみたいな下から突き上げてくる若いバンドを見て、逆に僕らは「負けねーぞ、コノヤロウ!」ってやる気を出してたんですよ。

暁:嬉しいですね!

猟牙:えんそくって、スタイル的にも“色物”に見られることが多かったと思うし、正直俺もそういう目で見ていた部分はあったんですけど、今はシーンのど真ん中で目立つバンドになってると思うんですよ。なんなら「えんそくがスタンダードになってんじゃね?」っていうくらい。特にヴィジュアル系って、新しいバンドが注目されがちではあると思うんですけど、キャリアのある今のえんそくがその空気を作れるのって、無敵モードに入っちゃってる気がして脅威なんですよね。だから、今のえんそくはすごく強いバンドっていう、俺のセンサー的にはビシバシそれを感じてます。

ぶう:もう、猟牙さんがそう言うなら間違いないですね! やっぱり、若いうちは勢いもあるし「これから売れそう」っていうフェロモンがあると思うし、お客さんもそれを察知するじゃないですか。でも、えんそくはそういうのがすでに枯れ果てていて、自分の手漕ぎの力だけで進んできたので、そこは揺るがないですね。これも言葉を選ばずに言うと、大人たちが金をかけて作ったバンドのハッタリも、どこかで真価を問われるわけじゃないですか。本当にバンドに力がないと金を使ってブーストをかけても意味がないし、バンドは生き残れないですからね。

猟牙:えんそくの場合、“枯れ果ててる”って言ってるにも関わらず、ライヴを観ているとお客さんは潤って喜んじゃってる感じがあって、これはハッタリでも何でもなく底力で盛り上げてるところが強いと思うんですよね。

▲猟牙(RAZOR)

ぶう:でも、ここにいる皆さんもそうじゃないですか。ちゃんとバンドとして中身が伴っていたから、最初のブーストが尽きても生き残ったバンドたちだと思うので。

猟牙:むしろ、ブーストが尽きてからが本番だよね。

ぶう:だから、この3バンドに対してはえんそくが有利って言うことはないと思ってるんです。ある意味、XANVALAや蛾と蝶はまだブースト中でもあると思うんですけど、そうじゃないこの3バンドに対しては手漕ぎの人力だけで進んでいるえんそくの強さは有利として働かないかなと。

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