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【えんそく・ぶう × BugLug・一聖 × ΛrlequiΩ・暁 × RAZOR・猟牙】7月5日、Veats SHIBUYAにて開催のえんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」に向けたヴォーカリスト対談、第二弾! 「えんそく主催でありながら、えんそくが一番異分子じゃないですか。だから、ワクワクしてるんですよ」(ぶう)


バンドはカラーが違うところと対バンした方がいい



────まさに、今年えんそくが20周年、次いでBugLugが15周年、ΛrlequiΩは12年、RAZORは9年と、それぞれの手漕ぎの力でバンドを動かしている皆さんが築いてきた戦い方や強みも気になるところでして。

暁:自分が持っている「今日を大事にしたい」っていうシンプルな気持ちとエネルギーを掛け合わせたときに、自分の中から自然と出てくるものが増えたと思うんです。対バン相手に対する「好きだなぁ」っていう気持ちとか、「今日を楽しみたい、楽しませたい」っていうことを思ってるだけで、バンドの熱量とか生き物としてのみずみずしさが出せて、「その日のライヴを大事にしよう」と思ったことを全部できているっていうのは強みだと思っています。

────直近で拝見したΛrlequiΩのライヴも、“その日のライヴの意味”をしっかりと感じられる内容だったのが印象的でした。

暁:そう。それがお客さんにも届いて毎回いいライヴを見せられている自信があるし、えんそくの主催も呼んでもらえた時点で俺の中ではエンジンがかかってるので。えんそくが作ってくれた日にも「よく来たね。オマエたち、お目が高いね」みたいなライヴを見せられると思います。

一聖:僕は、最近良くも悪くも“BugLugって芯がないな”って思うんですよ。それって何かって言うと、楽曲のセンスだったりライヴのやり方だったり、キャラクター性みたいなところで確立された部分はあるかもしれないですけど、その日の気分によって俺自身も全然違ったりするし、それが良い日もあれば悪い日もいくらでもあったし。そういうことを踏まえて“答えがないバンドをやってるな”っていう意味では、無限の可能性があるって言うことでもあるんですよね。それに、やっぱりここまでバンドが続いたのはメンバーと仲がいいっていうのもあるから、今は一番「楽しくやれたらいいな」と思ってるんですけどね。

────「楽しく」という結論が実にシンプルですし、ある意味一周回ってそこに行きついたというのも深いな、とも思いました。

一聖:考えだすと、キリがないんですよ(笑)。考え始めるとメチャクチャ(気が)落ちるし、だったら楽しさを優先して全部飲み込んじゃうぐらいの勢いがあるバンドでいたいなって今は思いますね。音楽面でもそうだし、人付き合いの面でもそうだし、バンドに関わる活動全てにおいてポジティブに捉えられるバンドでいたい。今までは、意識的に“今はこのモードだ”みたいなときもあったんですけど、結局自分次第なんですよね。いろいろ経験してきた中で、BugLugをこの世の中にどう生かしてあげるかっていう感じで、“BugLugは生き物”っていう気持ちでやっているところもありますね。

ぶう:BugLugのメンバーに会う度に言ってることがあるんですけど、BugLugがいなかったら今のえんそくの頑張りはたぶんないと思うんですよね。僕らと同世代なのに、すごくエネルギッシュじゃないですか。いろんな企画を立てたりして、メンバーみんなで頑張ってるのを感じるし、これまでも紆余曲折を経てバンドが続いている中でモチベを失わずに次々に新しいことに挑戦するって、えんそくとしてはシンパシーを感じてますよ。実際にウチのメンバーとも「BugLugがあれくらい頑張ってるんだから、俺らももっとやんないと」って話したりするんで。

────例えば、過去の『バグサミ 2023』では【BugLugがガチでカバーしてみた】だったり、今年の『バグサミ2025』でも【BugLugが勝手にフライヤー作ってみた!】だったりと、1つのアクションに対する企画実行力は素晴らしいですよね!

ぶう:そうそう。ちょっと訳わかんないくらいガムシャラにやってる感じですよね(笑)。こういうことって「労力に対するリターンってある?」みたいな話になりがちだけど、頭でそろばん弾いて活動してないなっていうところがいい意味でガキっぽくていいなと思うし、スゲェバンドっぽくていいなと思いますね。

────猟牙さんは、今のRAZORの活動において強みと感じているところはどんなところでしょうか?

猟牙: RAZORはもうすぐ9年になるんですけど、この中ではバンドとしてのキャリアは一番少ないんですよね。俺的にも、そこまでガッツリ地に足をつけてるっていう感じはそこまでなくて、毎回ライヴ前に「今日は何しようかな?」とか「今日はどういうヴィジュアルにしようかな?」って悩んでいるくらいなんで、それを楽しんでいる部分もありつつ、良くも悪くもまだフラフラしてるというか。でも、えんそくのライヴを見ていると、あらかじめセットリストの流れは決めてあるにせよ、アドリブ勝負なところがすごくあると思うから、俺としてはすごくシンパシーを感じる部分もあって。だから今回のえんそく主催に呼んでもらえたのはRAZORにとっては美味しいと思ってるし、ドシっと構えて臨むというよりも、ある種若手の気持ちでファンを増やしに行くつもりで挑みたいと思っています。

────タイプは違えど、ライヴごとに何が起こるのか、何をしでかすのかわからないといったところは、ぶうさんと猟牙さんの共通点かもしれません。

ぶう:そう感じてくれてるなら、嬉しいですね。俺はどっちかって言うと猟牙くんみたいな野生的なヴォーカルに憧れるタイプなんで。僕、周りがどう思われようとも自分としては知的なタイプだと思ってるんですよ。

猟牙:衍龍(RAZOR / Gt)も俺も、そう思ってるよ。

ぶう:猟牙くんは割と檻の中の虎感があるというか、手を出したら舐めるかもしれないし指を噛みちぎられるかもしれないし、もしかしたら何の反応もしてくれないかもしれない。でも、ロックバンドを観に来ている子たちっていうのはショーを観に来てるわけじゃなくて、そういう野性的な生き物を観に来てると思ってるし、猟牙くんにはそういうところがすごくあるんですよね。そういう意味では、俺はまだコントロールがきいてるわけなので。

────言わば、衝動的なタイプと頭で考えるタイプの違いかもしれません。

ぶう:やっぱりバンドを続けていくと、毎回100点が取れなくても、しっかり点数は取れるようになるのがプロじゃないですか。野性味と結果を出す部分と、そこをいかに両立させるかっていうのがロックバンドにとっては結構大事なところだと思うんですけど、猟牙くんからはそういう凄味を感じるので羨ましいんですよね。

────それでは最後に、改めてイベントに対する意気込みと、みなさんの今後の予定を伺っていきたいと思います。

暁:まず、えんそくに呼んでもらったこの日、私は最大限楽しみに行きます。ΛrlequiΩは8月からワンマンツアーをまわって、10月26日に12周年のワンマンがあるんですけど、そこもメチャクチャ自信があって。一本一本全体重乗せてるライヴだけ見せられてるし、ジャンルレスなイベントに出演していてドキドキしない日がないというか、本当に楽しむことだけのかけ算みたいな感覚なんです。その反面、「これ、いつまでできるんだろう?」って寝る前にふと思うこともあるんですけど、その度に「できるまでやればいいじゃん」と思っていて。えんそくの主催の日は20周年をお祝いしに行くし、呼んでくれた期待を超えていくし、良くなる因子しかないんですよね。だからダメ人間(ΛrlequiΩのファン)はもちろん、出演するバンドのファンの皆さんもワクワクできてハッピーな気持ちになれる1日になることは間違いないと思います。

ぶう:ある意味、ΛrlequiΩが一番不利なんですよ。というのも、えんそくのお客さんは今回の出演者の中でΛrlequiΩのことはすごく知ってるわけだから、「久々に観たらスゲェ!」っていう感じに、想像をひっくり返すようなライヴを見せてやってほしいですね!

暁:お任せください。

猟牙:RAZORは、7月3日に俺の生誕祭ワンマンがあるんですけど、その翌々日がえんそくの主催ということで、その日はまだ“猟牙誕生日月間”なので祝ってほしいな、と!

ぶう:うわ、ウチの周年がにごりますね!(笑)。

猟牙:えんそくは20周年、俺は40周年ということで(笑)。まあ、RAZORとしてはとにかくライヴのスケジュールが詰まっているんですけど、最初に“ファンを増やしに行きます”と言ったのは大前提として、えんそくがこういうメンツを集めて主催をやるっていうのは今までになかったと思うんですよね。そこにRAZORも選んでもらえたというのは誇り高いし、呼んでもらったからにはRAZORのライヴを見て「ヤベェ!」と思わせたいですよね。それがウチらとしての最高の「20周年、おめでとうございます」っていうことになると思ってるので。とにかくお客さんもバンドも、その会場にいる人全員を震え上がらせるようなライヴをしたいです。“てチーム・ヤング”も、叩き潰さないといけないですし! そのくらいの勢いで行きたいと思います。

────そこは、先輩に期待しています。そして、BugLugも“バグの日”(8月9日)に日比谷野外大音楽堂で15周年のワンマンライヴを控えていますけれど、それこそ20周年も視野に入ってきたタイミングかと思いますが、一聖さんはその辺りを意識されたりしますか?

一聖:いや、全くしていないですね。それこそ15周年も、気づいたら時が経っていたっていう感じなんですよ。このタイミングでえんそくの主催に出られるっていうことがすごく嬉しいことだし、ある意味この日もどんなライヴになるかなんて全く読めないので、いつも思ってる通りに自分やメンバーがビビるような何かができたらいいなって思っている、それだけですね。とはいえ、やっぱり20周年って、そこまで長くバンドをやっていることっていうのは本当にすごいことだと思うんです。えんそくに「おめでとう」を言いつつ、BugLugも自分たちの15周年は自分たちらしく頑張っていきたいと思います。

────では、ぶうさんに締めていただきたいと思うのですが、そもそも今回の主催はベストアルバム発売記念と銘打たれているんですよね。そこで、ベストアルバムと主催イベントの両方のタイトルに“御膳”とあるワケですけれど、ここをおさらいさせていただいてもいいでしょうか?

ぶう:これね、よく言っていることがあるんですけど、バンドはカラーが違うところと対バンした方がいいっていう理論を僕は掲げてるんですよ。よく、バンドは食べ物に例えられますから、例えば普段おしゃれで完成されたフレンチばかりを食べさせてるところがフレンチのお店同士で争ってもしょうがないわけですよ。それに、普段はオシャレなお店に行っているようなお客さんも、普段だったら絶対に入らないようなちゃんこ屋に入ってごらん?っていう、“ちゃんこ屋理論”っていうのがあって。

────そこに乗っかるわけじゃないですけれど、「コレを食べたければココにいけ!」みたいな、各食の名店が並んでいるようなイベントでもありますよね。

ぶう:そうでしょ? 「ちゃんこ食うときはここだな」っていう店があるわけですよ。逆を返せば、バンドはそうじゃなきゃ生き残っていけないですからね。しかも、バンド歴が長い=生き残ってるっていうことは、いい店だということで。えんそくの場合、普段だったら「ウチはちゃんこ屋だけど、カレー屋と戦うときはカレーちゃんこ出す」っていうような、“このバンドとやるからにはこういうことをやっちゃおう”っていうことを楽しんでいるんですけど、これだけ集まるとそんな必要もなくなりますから。珍しく、えんそくはえんそくらしくやるしかないなと思ってます!

取材・文:平井 綾子


えんそく2枚同時20周年ベスト発売記念主催

「Visual eats~多次元V系御膳~」

7月5日(土)Veats SHIBUYA
開場 14:15 /開演 15:00
前売り¥5,500 当日¥6,000 (税込、D代別)


【出演】
えんそく
ΛrlequiΩ
蛾と蝶
BugLug
RAZOR
XANVALA

チケット一般発売中!
https://eplus.jp/ensoku-presents/

■えんそく東西昼夜連続フリーライブ■

2025.8.14(木)15:30〜
東京新宿某所
「東京・大予言DAY~昼の新宿野外編~」

2025.8.14(木)19:00〜
渋谷WWWX
「東京・大予言DAY~夜の渋谷ライブハウス編~」

2025.8.18(月)15:30〜
大阪アメ村某所
「大阪・大予言DAY~昼のアメ村野外編~」

2025.8.18(月)19:00〜
心斎橋BIGCAT
「大阪・大予言DAY~夜のアメ村ライブハウス編~」

関連リンク

◆えんそく OFFICIAL SITE
http://ensoku.in/
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◆BugLug OFFICIAL SITE
http://buglug.jp/
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