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CHAQLA.主催<開眼万博2025>開催を記念してBikkyとRAZOR・猟牙の対談実現!「そのうちとんでもないところに行くんだろうなって未来が見えるよ」(猟牙)、「ヴィジュアル系で俺の思うロックスター像に一番近いのがRAZORなんです」(Bikky)

2023年2月の始動以降、CHAQLA.はそのオリジネイターとしてのセンスと既存の概念に収まらない活動でシーンの未来を担う存在として認識されつつある。
その独自の活動の中で印象深いのはこれまでほぼ主催ライヴを開催していない点だ。
昨今の若手シーンの流れに逆行した理由をBikkyは「テキトーに主催をやるのが嫌だった」と語った。
そしてそんな想いを受け止めて出演することとなったRAZOR。
フロントマン猟牙はそのアンテナの感度も良好で血に飢える獣のようにロックの匂いを嗅ぎ取る男だ。キャリア差をひけらかすことなく正面衝突してくるからRAZORのライヴは鋭い切れ味を誇る。

ロックに憑りつかれた2人が語る、ロックスターの定義。
そして果てない未来予想図をお届けする。



◆     ◆     ◆


同じジャンルにいる人たちと主催って形で交わりたいと思った



────CHAQLA.主催の<開眼万博2025>が東京・大阪で開催されるわけですが、このタイトルにした理由から伺っていきましょうか。

Bikky:ストレートに言うと大阪万博からのインスパイア…ってそのままなんですけど、万博っていろんな国のイベントがあってそれが円になる感じじゃないですか?それがすごい良いなと思って、主催もそういう円になるものにしたいなと。

────円であり縁でもあると。ちなみにお二人は実際の万博とか興味あります?

猟牙:あのね、実はあんまり詳しくなくいんですよ。行ってみたいなとは思ってるんですけど。

Bikky:俺も行けてはないです。行きたいですよね。

────では今回はあくまでCHAQLA.流の万博をお客さんにも感じてもらいたいというところだと思うんですが、そもそもCHAQLA.って始動してからこの2年半くらいの間でほとんど主催ライヴをしてこなかったじゃないですか?

Bikky:そうですね。

────しかも今回はRAZORだけでなくメリー、vistlip、NICOLAS、XANVALAと全バンドをゲスト扱いで。こういった形にしようと思った理由は?

Bikky:CHAQLA.っていろいろなジャンルの音楽をフィーチャリングして活動しているけど、結局のところヴィジュアル系ではあるし、俺たちもそれを愛しているんですよ。だからちゃんと同じジャンルにいる人たちと主催って形で交わりたいと思ったっていうのが大きいですね。それでせっかくだからリスペクトできるバンドに出ていただきたくてこういう形になりました。

────錚々たるラインナップですよね。

Bikky:テキトーに主催をやるのが嫌だったっていうのもあって、こんな素敵な先輩方に出ていただけることになりました。

────それも各バンド異なる個性がありますよね。そして、実はこの対談が世に出るのは“-江戸編-”が終わった後というのもなんだかCHAQLA.らしくて面白いなと思うんですけど(笑)。その-江戸編-にRAZORに出てもらいたいと思ったのはどうしてですか?

Bikky:これは俺らのYouTubeでやった<【#開眼TV】CHAQLA.の自由研究>でも言ったんですけど、RAZORっていうバンドがとにかくヴィジュアル系っていう文化をリスペクトして愛しているバンドだからです。あとはシンプルにクソかっこいいからですね。


────なるほど(笑)。たしかに対バンにおけるRAZORのワクワク感はたまんねえ!って思わせるものがあります。RAZORは対バンライヴに出て欲しいという声は常に多いと思うんですけど、ここまで若いバンドから誘われることってあります?

猟牙:今回のCHAQLA.もそうなんですけど、最近ようやく声をかけてもらえるようになり始めましたね。でも、なんだろうな…ある種、後輩からイベントに誘われるのって普通のライヴよりめっちゃプレッシャーっすね。期待して呼んでくれてると思うんですよ。だからイベントと会場を盛り上げたいのは大前提としてあるんですけど、一番強い想いは“かっこいいライヴやってるバンドだ!”、“呼んでよかった!”ってCHAQLA.のメンバーに言わせたいってところかも。この人たちと対バンしてよかったわって言われるのが一番の俺の目標。CHAQLA.ってみんないい子たちですけど、土台にあるものがギラついて尖りまくってるのはわかってるんで。

Bikky:(笑)。

猟牙:そいつらが呼んでくれたってことは“いやーもうかっけーライヴ見してくれるんでしょ、RAZORさん?”みたいなプレッシャーをすごい感じるんですよね(笑)。だからさらにそれを超えて行きたいです。

────でも、すごいストレートに言っちゃうとRAZORっていうバンドのキャリアと実績からすればこのイベントに出る必然性はなかったはずだと思うんです。

猟牙:あー、なるほどね。

────それをあえて受けてだったのはどうしてですか?

猟牙:CHAQLA.は世代が俺より若いし、俺には持ってない感性が当たり前にあると思ったからです。世代によってトレンドも違うし、生きてきて培ってきたものも違うじゃないですか?そんな中で新しい世代のCHAQLA.という尖ったバンドがイベントにRAZORを求めてくれたんだっていう喜びしかなかったから出ようと思いました。

────ちなみにお二人はいつ頃から面識あるんでしたっけ?

猟牙:あれ、いつだっけ?

Bikky:何歳ぐらいの時か覚えてないけど出会いが飲み屋であることは確かです(笑)。

猟牙:そこでいろいろ喋って、のちにヒビキ(Bikky)がやったブランドの服もらったりしたんだよね。

Bikky:そうです。

猟牙:それを着て俺はインストアイベントに出たりして。

Bikky:俺の作った服着てイベントに出てくれてて、あれめちゃくちゃ感動しましたね。

猟牙:後輩にもいろいろタイプがあるけど、ヒビキはちょっと特殊なタイプだなと思ってる。それこそ若くしてブランドを立ち上げたりとか、もちろんバンドも大事なんでしょうけど、とにかく芸術方面で活動したい人間なんだなっていうのが当時からのイメージ。でもその時も“いつか対バンしたいっす”みたいなことを言ってくれてたしね。

Bikky:はい。

猟牙:そう、だから今回ようやくCHAQLA.が動いて主催イベントにこういう形で呼んでくれて…あの時話したことがちゃんとした形で叶うっていうのはちょっと感慨深い想いはありますよね。

Bikky:いや、マジでそうですね。俺も猟牙さんと一緒に飲んでて酔っ払った時にすごい語っちゃうんですけど、猟牙さんは本当に昔から後輩をプッシュしてくれるし、SNSとかでもすごい絡んでくれる。本当にペーペーの自分からしたらめちゃくちゃ嬉しいです。

────ところで猟牙さんには先日VISUNAVI Japanの主催ライヴ<KHIMAIRA>でまさかのライヴレポート執筆(https://www.visunavi.com/2025-06-30/32865/)をしていただいたのですが、Bikkyさん読まれました?

Bikky:いやー、やばかったっすね。最高でした。Xでも言ったんですけど、言語化がすごい上手だから自分のライヴのことなのに、文章読んでたら俺らってこんなライヴしてたんだって景色が見えましたね。あと面白い(笑)。なんでもできるっすね、本当に。猟牙さんすごいと思います。

猟牙:羨ましいなって嫉妬するぐらいかっこいいライヴやってましたよ。

Bikky:嬉しい!

猟牙:あのレポートで例に挙げたいろいろな洋楽のミュージシャンの名前とかもそうなんだけど、俺自身がキッズとして憧れて好きだったバンドのエッセンスをめちゃくちゃCHAQLA.は取り入れてるなって思って。レポートにも書いたんだけど、ここまで大胆にいろんなジャンルの音楽をまぜこぜにして、なおかつヴィジュアル系が好きなお客さんに刺さるようなセンスでまとめてあげてるのがかっけーなって思う。ある種。俺がやりたかったことをこいつらやってんな!みたいな感じがある。

Bikky:いやー嬉しい!

猟牙:俺もあの日のCHAQLA.から影響を受けたものもたくさんあった。結成して2年ちょっとの勢いでCHAQLA.がああいう表現してるんだったら、じゃあ俺だったら何ができるんだろう?もっとこいつらみたいに面白いことできるかな?とか考えましたね。

────RAZORも最新アー写しかり、ヴィジュアル系に根を張るバンドらしくもどんどんアートなフォトジェニック感を増してますよね。

Bikky:猟牙さん装いとかも毎回違うじゃないですか。超かっこいいっす。

猟牙:あ、嬉しい。俺もいろんな音楽やアーティストに影響を受けてるから、それを取り入れて自分なりに昇華して振り切ってる感じがある。ヴィジュアル系ってさ、この人はこういうキャラみたいなのがあるじゃん?もちろんヴィジュアルで人を魅了するのも大事なんだけど、自分っていうフィルターを通していろいろな表現をしていきたいよね。人によって“この猟牙さんは好きだけど、この猟牙さんはタイプじゃないな”とかあると思うんだけど。それを超えて愛して求めてほしいって気持ちでやってる。それこそリンプ(Limp Bizkit)で言ったらギターのウェスとか毎回違うじゃん。

Bikky:違いますね。

猟牙:例えばDIR EN GREYだったら京さんが突然坊主にしたりさ、この人次何やんだろうなって得体の知れないヤバさがある人に俺は惹かれる。CHAQLA.もそういうバンドだと思ってるけどね。毎回アー写も凝ってるし、ヴィジュアル系のシーンでもっとでかくなりたいっていうのはあるんだろうけど、その売れる一個前に自分らの表現の大事さを一番念頭に置いてると思う。

Bikky:頑固だから大人たちを悩ませているところでもある気がします。

猟牙:だから手っ取り早く売れるスタンスではないと思うんだよね。

Bikky:そうなんです!

猟牙:ヴィジュアル系の様式美に斜めから切り込みに来てるというか。でも他のバンドにはない独自のものがすげえあるから、俺は逆にCHAQLA.がこの先どうなっていくんだろうていうのが興味深くて面白くてしょうがない。

Bikky:マジで頑張んなきゃなって思いますね。

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