【Rosalia chante la Douce Douleu】★NEW SINGLE「やさしい場所」リリースインタビュー★薔薇の宮殿・ロザリアによる新プロジェクトが始動。8月8日の2ndシングルリリース、10月5日の“Rosalia Birthday 2025 単独公演 2nd soirée「Romanticism」”開催へ向け、彼が語るこのプロジェクトの真意とは

薔薇の宮殿が2024年12月31日をもって活動休止となったことを受けて、ロザリア(Vo)が新たに立ち上げたRosalia chante la Douce Douleur。“ピアノとヴォーカルというシンプルな編成にて人の心の痛みを甘く繊細に歌う”というコンセプトのもと、ロザリアとピアニストRyOが描きだす美麗かつ深みのある世界観は非常に魅力的で、高い評価を得ると共に大きな注目を集めている。ロザリアをキャッチして、ここまでのRosalia chante la Douce Douleurの動きや今後の展望などについて語ってもらった。
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“このまま終わってしまったら、自分は多分死んじゃうぞ”と思ったんです。
────まずは薔薇の宮殿を経てRosalia chante la Douce Douleurを立ち上げた経緯などを、改めて話していただけますか。
ロザリア:薔薇の宮殿は8年やってきたんですが、最後の1~2年はメンバーもすごく良くて、作った作品はクオリティが高いと今でも自信を持って言えるものだと思っています。ただその一方で、主にヴィジュアル系の界隈で活動していたので、ヴィジュアル系とこの手のメタルのかけ合わせというのはなかなか厳しいというのは正直なところありまして。シーン的な話は言い訳になってしまうのであまり言いたくはありませんが、そういう部分はありましたね。そういうなかで、最後の1年間はやれることをやる……要するに、自分の体が動かせる範囲は全部動かして、金銭的なところも、もうかけられるところは全部かけて、これでダメならある意味諦めがつくところまでやろうという思いのもとに活動したんです。その結果が“そうか……”という感じだったので、さすがにちょっと疲れてしまって、バンドは1回お休みしようということになりました。
────薔薇の宮殿は、やりきったという感覚があったんですね。
ロザリア:ええ。それで、去年の10月に“2024年の大晦日をもって活動を休止します”と発表したんですけど、そのあと“このまま終わってしまったら、自分は多分死んじゃうぞ”と思ったんです。大晦日以降のことを何も決めずにただ終わらせたら、自分は来年あたり死ぬぞ、と。それで、何かやらないと……と考えるようになって、たまたまヴィジュアル系の界隈でちゃんと弾けるピアニスト・RyOのことを知っていたので、声をかけてみたんです。彼もちょうどバンドが解散したと言っていたので、「よかったら、いっしょにやってくれない?」と声をかけたことが最初のきっかけでした。音楽性のコンセプトや活動の方向性といったことは、あとからいろいろ考えていったんです。
────Rosalia chante la Douce Douleurは“ヴォーカルとピアノ”という形態ですが、薔薇の宮殿はクラシックが香るメタルでしたので整合性はありますね。薔薇の宮殿と同じく、ロザリアという存在の本質を引き継ぎつつ、また新しいところに進まれたという印象です。
ロザリア:おっしゃるとおりだと思います。自分のなかにもう一つあったのがそういう側面で、そもそも僕自身はメタルをやっていたのにギターが弾けないんですよ(笑)。なので、もともとピアノで作曲していたんです。薔薇の宮殿の楽曲は僕が書いたものもあれば、メンバーが書いたものもありますが、僕が書いた曲は僕がピアノで作って譜面に起こしたものをメンバーに渡していたんです。なので、すごく迷惑がられていました(笑)。それに、僕はもともとメタルが好きですけど、メタルだけが好きなわけでもないし、ヴォーカリストとしてはいわゆる歌ものを歌うのも好きなんです。そういったところから、ヴォーカルとピアノという形態でいこうと決めました。

────音楽性は柔らかな方向にいかれましたが、姿勢としては攻めていると言えますね。そして、今年5月21日にリリースされたRosalia chante la Douce Douleurの1stシングル「ねがい」は、処女作でいながら完成度が高いことが印象的でした。
ロザリア:ありがとうございます。
────楽曲、歌唱ともに上質ですし、純粋にヴォーカルとピアノで世界観を作って、プラスαとしてストリングスを足すというアレンジなども絶妙です。
ロザリア:「ねがい」のアレンジに関しては、RyOを褒めてほしいです。作曲はメロディも含めて全部僕が書きましたが、アレンジはRyOが全部やると言ってくれて、僕は方向性の部分で「ちょっと、こっちかな。こっちかな」ということを言っただけなので。
────RyOさんのアレンジセンスは、さすがですね。少ない音数で深みのある世界観を作られていますし、後半に向かって盛り上がっていく流れもいいですし。
ロザリア:僕も同意見です。RyOが前にやっていたバンドを何度か観たことがあって、いいプレイヤーだなと思っていたんです。なので、自分が新しいことを始めるタイミングでRyOがフリーだったのは本当にラッキーだったなと思います。

────お互いにフリーだったあたり、ちょっと運命めいたものを感じます。ちなみにRyOさんは、以前はどういうバンドで活動されていたのでしょう?
ロザリア:彼はシンフォニックメタルが、やりたかったみたいです。もともとX JAPANが好きで、シンセがわりとバキバキに入ったメタル……それこそ、昔の摩天楼オペラみたいな音楽をやっていました。
────ということはRosalia chante la Douce Douleurでは、2人とも新しいことに挑戦されているんですね。ヴォーカルとピアノという形態は極めてシンプルなだけに大変なところがあるかと思いますが、そのあたりはいかがでしょう?
ロザリア:それは、ありますね。レコーディングするにあたって、とくにヴォーカルに関しては、言うなれば全部聴こえてしまうじゃないですか。細かいところの息づかいまで聴こえてしまうので、“これは違う、これは違う”というのが始まって、これは大変だなということはすごく感じました。
────シビアな環境で、上質な歌を歌われていますね。では、「ねがい」をリリースされたあと、6月13日に「cafeファイト!」で1stソワレを行ったときは、どんなことを感じましたか?
ロザリア:ここでまた“むずかしいな……”ということを実感しました。今まではバンドで、なおかつクリックを使って演奏していたので拠りどころがあったんですよ。Rosalia chante la Douce Douleurは2人だけの音で、なんの縛りもない状態で演奏するので、僕もそうだったし、RyOもそうだったと思うけど、その場の空気に持っていかれてしまうんです。半年ぶりのライヴということで薔薇の宮殿のときのファンの方もたくさん来てくれて、感極まって涙している人もいたりして、そうするとそういう空気に持っていかれてしまったり。そういうところで、これはむずかしいぞということを感じましたね。なので、終わったあとは、大反省会でした(笑)。
────な、なるほど(笑)。ただですね、大変さはあるわけですが、キャリアを重ねたうえでまた新たなことを経験できるというのは素晴らしいことだと思います。
ロザリア:それは、僕も感じています。自分がこれまでやってきたことによってある程度勉強できたし、音楽を始めた頃はいろいろ言い訳してしまって踏み出せないこともあったけど、そういうところのクリアの仕方もバンド活動を通して学んできました。だから今は、考えたことをどんどん進めていけるようになって、新しいことをやれているのがすごく楽しいです。
Rosalia chante la Douce Douleurで歌うのは大変なところも多々ありますが、ツラいと感じることはないですね。
────それはリスナーの方にも伝わっていて、皆さんワクワクされていると思います。そして、今年8月8日に2ndシングル「やさしい場所」がリリースされます。
ロザリア:「やさしい場所」は、RyOが書いた曲です。彼はすごく耳が良くて、薔薇の宮殿のライヴを観にきてくれたときに、僕の綺麗に出せる音域を上から下まで全部測っていたらしいんですよ(笑)。それで、「やさしい場所」を作るにあたって、僕の1番上の音から1番下の音まで両方を入れたいというのが、まず一つありました、と言っていました。これだけ声域が幅広いのであれば、両方を使いたいと。あとは、前作の「ねがい」が、メロディラインやアレンジも含めて壮大な方向に振っている曲だったので、それとは逆に繊細なほうに振りたいなというところが大きなコンセプトとしてあった、と言っていました。で、コード使いとかにいろいろこだわっていたら、歌もピアノもめちゃくちゃむずかしくなっちゃったね……という(笑)。
────「ねがい」も「やさしい場所」もそうですが、かげりを帯びた世界を基調としながら光や希望も感じさせるというところが本当に魅力的です。
ロザリア:自分が描きたいのはまさにそれなので、そう言っていただけると嬉しいです。Rosalia chante la Douce Douleurは歌詞にしても、歌の表現にしても、基本的にどの曲も悲劇なんですよね。お話としては悲劇なんだけれども、その悲劇のなかのひと筋の光みたいなことを毎回書いているんです。薔薇の宮殿のときも結構そうでしたし。それは自分のなかの大きな柱の一つとして、ありますね。
────歌詞だけではなく、音楽でもそれを表現されているのはさすがです。そして、「やさしい場所」の歌詞は“傷ついてボロボロになっても、あなたは飛び続ける(歌い続ける)のね”ということを歌っています。
ロザリア:「やさしい場所」の歌詞は、まずは久しぶりに女性目線の歌詞を書いてみたいな、というのがスタートでした。これは言い過ぎると気持ち悪いと思いますが、描き方として、僕のことをものすごく愛して、理解してくれる女性がいたら、どういうふうに思うかな……なんてことを考えながら書きました。僕のことを死ぬほど愛して美化してくれる人が書いたら、こういう歌詞になるだろうという(笑)。
────なかなかなことを、されますねぇ(笑)。とはいえ、ナルシスティックな雰囲気は希薄で、女性リスナーが自身の大切な方への思いを重ねて聴けるものになっています。では、「やさしい場所」の歌唱面は、いかがでしたか?
ロザリア:めちゃくちゃ苦労しました。一つはさっきも話したように、息継ぎの場所だとか、息づかいのニュアンスだとか、表現一つひとつの部分で、やればやるほど“違う、違う、違う……”というのがどんどん出てきてしまって。レコーディングするまでに、どれだけ1人でスタジオに入って、どれだけいろいろな歌い方を試したか……というのはありますね。あとは、これは単純に失敗してしまったなということですが、今年は花粉症が本当にツラかったんです。鼻炎をすごく悪化させてしまって、レコーディングがちょうどその時期だったこともあって、さらにツラかった。レコーディング当日は、なんとか歌いきったという感じでした。なので正直ね、レコーディングをもう1回やれるならやりたいという気持ちはあります。
────本当ですか? 調子の悪さなどはいっさい感じさせない歌に仕上がっています。それに、綺麗に歌っている「ねがい」とはまた違って、「やさしい場所」は展開パートで張り裂けるような歌を聴けることも注目です。
ロザリア:RyOのなかでも僕の声のそういう部分を出したいというのがあったみたいです。レコーディングのときに彼から、「ここは、こういう感じで歌ってほしいです」というリクエストがありました。
────バンドサウンドのなかと違って、ピアノだけの状態で張り裂けるような歌を歌うというのはむずかしいような気がします。
ロザリア:むずかしかったです。そういうなかで、納得のいくテイクを録ることができて良かったなというのはありますね。
────実力が出ましたね。“これが自分のスタイルだから”で済ませず、さらに高いところを目指しているというのは素敵なことです。
ロザリア:いや、今は歌うことがすごく楽しいんです。だから、さっき話した鼻炎の数ヵ月間は本当にツラかった。Rosalia chante la Douce Douleurで歌うのは大変なところも多々ありますが、ツラいと感じることはないですね。
────目先の違うことをやってやろうという安易な思考や、誰かの指示のもとに気乗りしない音楽をやるのではなく、Rosalia chante la Douce Douleurを本当に楽しんで、情熱を注がれていることがわかります。
ロザリア:それは、本当にそのとおりです。新しいことを始めるにあたって、いいパートナーと組めたことにも感謝していますし。決断して良かったなと思いますね。

僕は全力でRosalia chante la Douce Douleurというものを突き詰めていこうと思っています。
────同感です。そして、Rosalia chante la Douce Douleurは7月から高齢者施設を訪問してコンサートを行うという話を聞きました。
ロザリア:はい、昨日も1件行ってきました。そういうことをやろうと決めたのはRosalia chante la Douce Douleurとして活動できる場所を考えたときに、たとえば小箱でワンマンとかは普通にできますが、それだともともとファンだった人にしか届けられないじゃないですか。じゃあ、バンドをやっていたときみたいに対バン形式でライヴを組もうとなったときに、いわゆる同業者で対バンをお願いできる人もいないんですよ。自分たちの知名度がもう1段、2段上がれば変わってくるとも思うけど、まだそこまでいっていないですからね。“ああ、薔薇の宮殿の人がやっているヤツね”という知名度なので、なかなか自分にとっていっしょにライヴをしてほしいなという人とは組めないんです。“だったら、僕たちの音楽を待っていてくれる人がいる場所はどこだろう?”ということに対する一つの答えが高齢者施設だったんです。あとは、薔薇の宮殿をやっているときから、僕のファンは年齢層が幅広かったですから。
────えっ、そうなんですか?
ロザリア:ええ。ヴィジュアル系というと若い女の子が通っているというイメージですけど、うちはそれこそ40代から60代になる方までいらっしゃったんです。
────いわゆる“ジャパメタ世代”の方々ですね。
ロザリア:そうです。なので、僕は年齢が上の方たちとコミュニケーションを取るのは、どちらかというと慣れているし、あとは、楽曲のメロディを聴いてもらうとわかると思いますが、僕は昭和歌謡が好きなんですよ。そのあたりの歌というのも、歌っていけるんです。そういう背景がありつつヴィジュアル系の人が高齢者施設に行って歌を歌うというのは喜んでもらえると思うし、うまく回っていけば、もしかしたら話題にもなるかもしれない。そういう活動をしているということで興味を持って、ファンになってくれる人もいるかもしれないし。そういういろいろなことを考えて、“よし、やってみよう”ということで動き出しました。
────社会的にも、すごく意義のある動きといえます。ということは、高齢者施設を回るときもちゃんとヴィジュアル系として演奏されているんですね?
ロザリア:そうです。そこに意味があると思っているので。
────いいですね! “お年寄りはヴィジュアル系とか理解できないんじゃないの?”と思う方がいらっしゃるかと思いますが、実はご高齢の方は新しいものに意外とオープンですよね。
ロザリア:そう! 本当に、そうなんですよ。もう正直、1曲目が終わって最初のMCの段階で、自分のワンマンよりも盛り上がっていますから(笑)。
────わかる気がします(笑)。もう一つ、高齢者施設で演奏されるときは、昭和歌謡曲のカヴァーなどもされているんですね?
ロザリア:しています。オリジナルとカヴァーを混ぜて演奏しています。最近はカヴァーをやっている様子の動画を撮ってもらって、それもSNSにアップしていこうかという話もしているんです。
────おおっ! 視点を変えることで新しいアピールの仕方が生まれるということを、改めて感じます。
ロザリア:それは自分でも感じています。カヴァーをすると歌の面で勉強になるし、施設を回ることはトークの面でも勉強になりますし。あとは、“自分がやっているのは、こういうものなんだ”というのを提示して待っているんじゃなくて、聴いて喜んでくれる人のところに届けにいってしまおうということですよね。これがバンドだとなかなかフットワーク良くできないけど、2人だったらそれができてしまうから、やっちゃおうという。もともとツテがあったわけじゃなくて、最初の1件目、2件目は飛び込みだったんです。「こういうことをやりたいんですけど、やらせてもらえませんか?」という話をして、何件か断られて、やっと1件決まって。で、不思議なことに1件決まったら、だんだん決まっていくようになりました。
────本当に意欲的で、頭が下がります。そして、Rosalia chante la Douce Douleurの今後の動きとしては、8月の「やさしい場所」のリリースを経て、10月5日にLiveCafe Romanで単独公演が開催されます。
ロザリア:7月から9月にかけて、施設訪問が結構入っているんです。月に2本以上は入っていて、そこで自分自身も鍛えられると思うし、曲に対する理解もより深くなると思うんですよ。ファンの方たちからすると“施設訪問とかしていないで、ライヴをやってよ”という気持ちがあるのもわかります。でも、10月はちゃんと自分が積み上げてきたものを示して、“ほらね? がんばったから、これだけのものが今できるんだよ”というライヴになると思うので期待していてください。それに、先ほどカヴァーの話がありましたが、いろいろカヴァーしたなかで“これは歌いたい!”という曲は自分たちのワンマンでもやっちゃおうかなと思っています。あと、LiveCafe Romanはグランドピアノが使えるんですよ。グランドピアノで演奏できる機会というのはなかなかないので、そこは自分でも楽しみだし、来てくださる方にもきっと楽しんでいただけると思います。
────観応えのあるソワレになることは間違いないですね。“ヴォーカルとピアノ”という言葉を聞くと“退屈な音楽”という印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、Rosalia chante la Douce Douleurは決してそういうことはありませんので、ぜひフラットな感覚で触れてほしいなと思います。
ロザリア:そうしていただけると、ありがたいですね。僕はずっとヴィジュアル系の界隈で活動してきたので、やはりそういうところでの認知が高いわけです。でも、そこだけに向けて続けていくと、“ああ、バンドをやっていた人が、今はこういうことをしているんだね”という色眼鏡で見られてしまう。そうじゃなくて、「自分たちはヴィジュアル系ということを超えて、自分たちにしかできない音楽をやっているんだ。騙されたと思って、1回聴いてみて!」というものを、どう届けられるのかなという想いはありますね。
────良質な音楽やライヴを提示し続けることで、必ず伝わっていくと思います。
ロザリア:そう信じています。こういう活動を本気でやった人は、なかなかいなかったと思います。バンドがいったん休みになったから、ちょっと違うことをやってみようか……みたいな人が多いと思うんですよ。そうではなくて、僕は全力でRosalia chante la Douce Douleurというものを突き詰めていこうと思っています。
取材・文 村上孝之
写真 Toyo
Rosalia chante la Douce Douleu INFORMATION
RELEASE
2025.8.8
2ndシングル「やさしい場所」
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LIVE
Rosalia Birthday 2025 単独公演 2nd soirée「Romanticism」
2025.10.5(sun)
LiveCafe Roman(東京・赤坂)
開場 18:30 / 開演 19:00
前売 ¥ 3,800 / 当日 ¥ 4,300
◆前売チケット
プレイガイド・TICKETPAYにて発売
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=56590
販売開始 2025年6月29日(日)10:00~
◆入場順 前売(整理番号順)→当日
※全席着席(自由席)となります
関連リンク
Rosalia chante la Douce Douleur Official Site https://rosalia-d.com/
Rosalia chante la Douce Douleur Official X https://x.com/Rosalia_DD
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