【Azavana】◆S1TK(Dr)◆心理カウンセラーによるパーソナルインタビュー第1弾

MBTI性格診断をもとに各メンバーの内面を引き出す企画は本来言葉にしない本質を露わにするものとなった。
5人それぞれが高いミュージシャンシップとバンドマンイズムを持っているからこそ、せめぎ合う赤裸々な内情も浮き彫りになる。
何故、Azavanaはこのタイミングでここまで曝け出すのか?
5人が信じる強固なバンド像があるからこその発言の数々。
超賛否両論必至の本企画、5人の言葉をすべて重ねわせたときに浮かび上がるひとつの像にも注目してほしい。
インタビュー企画1弾はS1TKが己の内にあるものを語ってくれた。
クールで寡黙。だが、チャレンジングで貪欲。
感情を大きく昂らせることがなくても、彼のドラミングはその高いスキル以上に情念を感じさせる。
バンド内で一番若くして人一倍長いキャリアを積んできたS1TKだからこそ感じる、Azavanaの課題。そしてそれでも信じるもの。それはいかに?
◆ ◆ ◆
根本に思っている事は自分の人生にワクワクしたいなと思ってるんです。
────今回、カウンセラーからインタビューされるって聞いたとき、正直どう思われました?
S1TK:純粋に面白そうだなって思いました。
────Azavanaのメンバーそれぞれに単独インタビューを行ってきて、S1TKさんが最後の1人なんですけど、なんて治安の良い方たちだろうっていう印象です。
S1TK:そうですか? 治安は悪い人たちばっかですけどね(笑)。うちは、あんまり空気を読もうとしない人が多いかもしれないです。思ったことをすぐ言葉にしたりすることが多いですね。遼以外はもう5年以上一緒にいるんで、なんとなーくわかります(笑)
────そういう場面に遭遇したとき、S1TKさんはちゃんと言うタイプですか?
S1TK:そういうのってライヴ前とかに起こること多いんで、だいたいライヴが終わったあとに指摘したりしますね。ライヴには支障を起こさないことが大事だと思います。
────なるほど。MBTI診断をやっていただいたんですが、S1TKさんは「ISFP-A(冒険家の自己主張型)」。自己主張がはっきりでき、一番前向きな性格です。Azavanaでは1人だけ異質でポジティヴなんですよ。実はとってもリーダー気質というか。
S1TK:自覚は全くないですね(笑)。
────あとは関係者から“思いやりがあって自己表現が得意”という情報もいただいてます。
S1TK:なんだろう……得意っていうよりは、やりたいことをやってみようみたいな感じなんですよね。大きい括りで言うと、人生を後悔しないように生きていこうっていう意識です。後悔しないようにやっていった結果、いろいろな場面で表現できることも増えていった気がします。具体的なターニングポイントがあったわけじゃないんですけど、どこかでスイッチが入ったんでしょうね。あとは多分、いろいろな作品に触れたり人と話したりしていくうちに、徐々にそういう考え方になっていったんじゃないかと思ってます。
────選択をした結果、今ここにいるんだっていう答え合わせができるのが人生の面白い貯金ですよね。すごくハッピーだと思う。
S1TK:物事ってどの角度から見るかで捉え方が変わるじゃないですか? そういう感覚を自分のなかで大事にしていて。こっちから見たら悪だけど、あっちから見たら正義ですよみたいな。
────ご自身の価値観も変わってこられたと思うんですけど、過去の自分と今の自分は全然違うなと思います?
S1TK:ああ…自分のなかで変わったっていうよりは、過去の延長線上だなと思います。今までの出会いとかたくさんの経験があって今の自分がいるので。根本に思っている事は自分の人生にワクワクしたいなと思ってるんです。一番ワクワクするのは変わってくこと。だからそのときそのときで一つの固定観念に縛られずに。ブレないってことですね。ただ純粋に頭が固くなってることは似ているようで違うんですよね。芯があればブレることはないから逆にどんどん変わっていけるし。
────素敵だなって思った人のエッセンスをうまく自分に取り入れられるタイプですか?
S1TK:自分ではそうだと思います。
────バンドのなかでみなさんそれぞれの立ち位置があると思うんですけど、S1TKさんは絶対いてくれなきゃ困る存在な気がします。
S1TK:本当ですか? どうだろう……まあ、そういうのはいなくなってから実感するもので、わかんないじゃないですか?(笑)
────普段は寡黙なほうですか?
S1TK:はい、あんまり発言するほうじゃないです。子どもの頃からあんまり喋らないんで。ただ時と場合にもよるから、ムードメーカーだったときもあるんですけど、どれが本当の自分なのかな?みたいな。まだ自分の可能性を探しているかもしれないです。
────ここまでお話を伺っていて、まだ本当にバレたくない部分を隠しているというか上手にバリアを張られてるなって印象があります。でもそれって器用な人じゃないとできないんですよ。
S1TK:なんですかね? 人見知りなだけかもです(笑)。
────そもそもドラマーさんって、両手両足で違うことをしてるじゃないですか? めちゃくちゃ器用ですよね。
S1TK:両手両足バラバラですけど、バラバラなりに一貫してるんですよ。何事も慣れだと思います。あとはこれあんまり言われないけど、ドラムってフィジカル楽器なんですよ。弦楽器隊は電気を通すじゃないですか? ドラムは生で太鼓自体を鳴らしている楽器なんで、実はヴォーカルの次くらいに体調に影響されるパートだからそのへんはケアが大変ですね。
────気をつけていることは?
S1TK:基本的な体調管理です。寝てないと本当に演奏の調子悪くなります。
空気が読めないとダメだし、動じたらバンドが傾いたりもする。どっしり構えてないといけない職業なんです。
────そして“依存してるもの”という事前アンケートの回答が、“カメラ、機材、服”。“集めるのが好き”ということですが、オススメやこだわりを教えてほしいです。
S1TK:写真ってその一瞬一瞬を切り取るわけじゃないですか。思い出になるものだと思うんです。難しいことは考えないことが大事ですね。例えば古いカメラを使ってもいいし、なんならスマホでもコンデジでもいいと思ってますね。撮るってこと自体に意味があるので。
────趣味には時間とお金は惜しまないタイプ?
S1TK:割と衝動的に買っちゃいますね。元気があれば撮りに出かけます。カメラって良いものになればなるほど重たいんですよ。とはいえ重たいからって理由で持ち歩かなくなったら、そもそもカメラを買った意味がないので、ちゃんと撮る時間もかけないとですね。あと、最近は仕事で撮る機会も増えてますね。バンドや他ジャンルや様々なシチュエーションで。それはすごいありがたいですね。こっちから撮らせてくださいって言ってるわけじゃないのに、お願いしてもらえるのは嬉しいです。
────すごい。バンドマンとしての顔だけじゃなくて、自分の趣味が仕事に繋がったという成功体験があるからめっちゃ余裕っぽい感じなんだ。
S1TK:かもしれないですね。
────たとえば、もしバンドやカメラをやるのがダメってなったらしんどいですよね?
S1TK:そうですね。特にバンドは自分の人生の半分以上やってることなんで、なくなったらどうなるのかも想像できないです。そういえばバンド内に同い年が3人いるんですけど、生まれたのは俺が一番遅いんですよ。厳密に言うと最年少なんですけど、バンドもライヴもほかのどのメンバーよりも長くやってきたし、歴でいうとほかのメンバーより本当は先輩です(笑)。
────あははは!
S1TK:ドラマーってポジション自体が報われにくいんです。ミスしたらとにかく目立つし、責任は重たいわりに演奏が巧いことが大前提ですからね。空気が読めないとダメだし、動じたらバンドが傾いたりもする。どっしり構えてないといけない職業なんです。これまでにもいろいろなタイプの人とバンドをやってきたんで、経験値はあると思います。
────辞めそうなときってありました?
S1TK:大変なことはあったけど、辞めようとは一度も思ってないです。
────ご両親はバンド活動に賛成してたんですか?
S1TK:はい。ありがたいことにやりたいことやらせてくれる親だったんで。
────MBTI診断や関係者からの情報を見る限り、家庭環境がめちゃくちゃいいか、めちゃくちゃ悪いかのどっちかだなって思ってたんですよ。
S1TK:よかったほうだと思います。親は少なくともまともな方向には育ててくれたんだなって、うちのメンバーとか見て思います(笑)。
────ちょっと!(笑)さっきからちょいちょっとメンバーの話が出てきますけど、なんか溜まってます?
S1TK:いや、別に溜まってないです(笑)。どんなふうに育ってきたらこういう人間になるんだろうっていうのはすごいありますね。自分とは全然違うんで。良い意味でも悪い意味でも、ただ特に何かあったわけじゃないし、そういうメンバーにも良いところがあるのは知ってます。でも俺は、精神的なものも含めて他人に悪影響を与えるのが嫌なんです。よくそんなことを第三者に対して言えるよなと思うこともあるっちゃある。これ最初に言ったようにバンド内で完結してる話ならいいんですけどね。俺が何言われようが、ほかのメンバーが何か言われてようがバンド内のことだったら問題ないんですよ。
────今、すごい心を開いてくださったように思います。ほかのメンバーさんが「S1TKは口数少ないですよ」って仰っていたので、こんなに赤裸々に語ってくださって嬉しいです。
S1TK:俺って頑固なんですよ。自分にも好き嫌いはもちろんあるんですけど、ただ最初から嫌だって決めつけるのも違うと思ってて。
狭い世界に押しこめてないで、自分の可能性を広い世界に出していくのも大事だから。
────プレッシャーのかかるパートを担当するうえで気持ちの切り替えはうまくやれているほうだと思いますか?
S1TK:SEが鳴ってしまえば自然とオンのスイッチに切り替わります。あと、ファンの声が聴こえてくるのが一番大きいかも。うん、ファンの声援がスイッチかもしれないですね。
────じゃあ例えばその瞬間までイライラしててもスパッと切り替えられる?
S1TK:切り替え……られてると思うけど、そうでなくてもライヴでの攻撃力に変換されてたりします。まぁライヴ中にイライラするときももちろんありますし。メンバーに機材踏まれたりとか。
────S1TKさんがすごいしんどいときはどうやって乗り越えますか?
S1TK:自分が本当に好きなものを見つけることから始めるんじゃないですかね。精神的にブレが多い人って趣味があんまりないイメージがあるんです。これは持論なんですけどね。人間ってエネルギーがあるから、ちゃんとそのエネルギーをぶつける先を見つける必要があると思ってて。それができない人はメンタルが不安定で人に依存しがちになるんじゃないかな。エネルギーを悪い意味で人に向けてしまうと依存は加速するし、なんでこうしてくんないの?とかそういう不満にも繋がっていっちゃうんじゃないかな。
────もちろん人に向けること全部が悪じゃないけど。
S1TK:そうそう。学校や仕事の環境がうまくいかないのは、別にその人のせいだけとも思わないんで。無理しなくていいよと言いたいけど、行かないといけなかったりもするじゃないですか? だから不満があるなら辞めてすぐに次のところに行くのとかは全然ありだと思います。狭い世界に押しこめてないで、自分の可能性を広い世界に出していくのも大事だから。
────なんか太陽みたいな人ですね。
S1TK:言われたことないですよ(笑)。でも、自分もメンバーも面白いですよね。たまたまこうやってバンドっていう居場所を見つけて出会えたからよかったけど、そうじゃなかったら俺もみんなもどうしてるんだろうって思う。想像もつかない。
────人との出会いは運も大事ですよね。
S1TK:運もある。でも、自分が好きなことを見つける努力もしてきたんだっていう自負もありますね。人生は有限だし、俺たちはいつか死ぬ。なんならいつ死ぬかもわからないので。本当に後悔しないように生きるしかないってことに戻ってきちゃうんですよね。後悔しないために5人でバンドも頑張ってるわけだし。
────ちなみにMBTI診断的にはヴォーカルの遼さんと相性がとっても良いんですよ。
S1TK:ほんとですか! ぶっちゃけあんまり会話しないですけど(笑)。お互い口数少ないし。でもたくさん遊んでます(笑)。
────遼さんは一緒にいてお互い無言でも気まずくない相手だって言ってました。
S1TK:たしかに一緒にお酒飲んだりすると、“気が合うな!”とは思います。阿吽の呼吸みたいなものはあるし、それはライヴにも出てますね。なんかわかるんですよ、遼がライヴでその日その瞬間に何をしたいのかが。
────素敵な関係ですね。S1TKさんはバンドにとって接着剤みたいな存在で、バラバラな5人が集まっていられるのはこの人の力なんだなって思いました。
S1TK:だといいんですけどね(笑)。
────あとAzavanaの皆さんはとにかく地頭がいい。
S1TK:ほかのメンバーとどんな話をしたのかわからないんでなんとも言えないですけど、ありがとうございます(笑)。
────インタビューの順番的にはS1TKさんが最後ですけど、みなさんかなり赤裸々ですよ。
編集部:担当の方から、「Azavanaには強力なバンドになってほしい。こういうインタビューでバンドの内情を露わにしたぐらいでどうにかなるようなヤワなバンドじゃないから、思いっきり吐き出してその答え合わせはステージで見せてやろうぜってことで、とことんやっちゃってほしい」って言われてるんですよ。
S1TK:あははは!なるほど(笑)。まぁメンバーに対してはいろいろありますよ。もちろんムカつくんですけど、口も聞かねぇとかじゃないし。バンドメンバーってそういうもんなんです。ずっと一緒にいるとどうしても嫌なところが目に入ってくるじゃないですか? 悪いところだけ見るんじゃなくて、彼らの持ってる良いところはちゃんと見るようにしています。だから見方が偏らないようにはしてますね。本当に無理って思ったらマジで無理になっちゃうから。それってバンドにとっても自分にとっても良くないことだし。メンバーにはそうなってほしくないんで。Azavanaはいいバンドだと思ってますから。
────しかし、これだけ個性の塊のメンバーがいたらそりゃぶつかりますよね。
S1TK:まあ、そうですね(笑)。このバンドはそれでいいんだと思います。自分の信念を貫くことの大切さは、逆にメンバーから学ばせてもらったので。
────興味深いです。このままいつまでも話せてしまいそうなのですが、今日はこのあたりで。ここらで皆さんに共通してガラッと異なる質問をするんですけど、オススメのグルメと美容法を教えてください。
S1TK:俺、あんまり食にこだわりなくて。ラーメンとか好きです。千葉県出身なんですけど、「なりたけ」っていう背脂がぎっしり入ったラーメン屋さんが美味しいです。東京にもありますね。でも千葉とは少し味が違うので、可能であれば千葉のほうから食べてもらいたいです。あと美容法なんですけど、肌管理とかはやってるんですけど、簡単な方法で言うと、メイクをクレンジングで落とすっていうのはずっとやってます。よくメイク落としシート使ってる方もいますけど、俺は必ずクレンジングです。そこがすごく大事かなと思います。
────貴重なお話をありがとうございました。5人の話をお聞きして、すごく面白い関係値を持ってるバンドなんだなって思いました。
S1TK:他のメンバーがどんな話をしていたのか気になります(笑)。こちらこそありがとうございました!
取材:上田ゆう(NLPマスター、認知行動療法)
文:Visunavi Japan
写真:宮脇進
RELEASE
Azavana 3rd Single
「獄詩」
2025.10.22(水)RELEASE!!
01.獄詩
02.孤独におはよう
03.獄詩(instrumental)
04.孤独におはよう(instrumental)
(4曲入りCD +MVオフショット映像収録DVD)
¥2,000-(税抜)
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2026年冬
Azavana 1st FULL ALBUM RELEASE決定!!
LIVE

2026関東ワンマンツアー
「心音」
1/10(土)新横浜NEWSIDE BEACH
1/11(日)Heaven's Rock宇都宮VJ-2
1/18(日)前橋DIVER
1/24(土)柏PALOOZA
1/28(水)水戸LIGHT HOUSE
1/31(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
〈TOUR FINAL〉遼 Birthday
◤2/27(𝖥𝗋𝗂)Zepp Shinjuku◢
※チケット詳細後日
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10.28(火) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
Azavana Presents Яyu Birthday ONEMAN
「Antidote」
OPEN 17:45 / START 18:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000(各+D代)
※整理番号順入場(自由席)
※撮影会有り(Яyuのみ)
チケットe+
●一般発売 9/20(土)
eplus.jp/azavana/
(問)H.I.P. 03-3475-9999 hipjpn.co.jp
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11.07(金)広島SECOND CRUTCH
Azavana Presents 諒平 Birthday ONEMAN
「狂喜乱舞」
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000(各+D代)
※撮影会有り(諒平のみ)
チケットe+
●一般発売 9/20(土)
eplus.jp/azavana/
(問)H.I.P. 03-3475-9999 hipjpn.co.jp
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<主催&ワンマン 2DAYS>
●12.24(水)SUPERNOVA KAWASAKI
Azavana Presents
「牙」
Azavana /哀と凛人の無所属 / NICOLAS / XANVALA
OPEN 16:45 / START 17:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000
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●12.25(木)SUPERNOVA KAWASAKI
Azavana Presents ONEMAN
「星明かり、滴る虚夢」
OPEN 17:15 / START 18:00
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000
※チケット詳細後日
関連リンク
◆ OFFICIAL SITE
https://www.azavana-official.com/
◆ OFFICIAL X
https://x.com/AzavanaOfficial