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【ミスイ】ライヴレポート<柳バースデーワンマン「死重奏」>2025年11月19日(水)渋谷近未来会館◆柳(Vo)の生誕祭で起きた、まさかのサプライズ!

 11月より始まった、ミスイの"4カ月連続"ワンマン公演。先頭を切ったのが、11月19日(水)に渋谷 近未来会館で行った、柳バースデーワンマン「死重奏」になる。

スリリングな『絶対零度』のSEが流れるのに合わせて、場内中から荒々しい声が次々と上がりだす。柳の登場に合わせてひと際高くなる歓声。そして…。荒ぶる激しい音がフロア中へ襲いかかる。『ごめんなさい』の演奏に刺激を覚えた弱虫(ファン)たちが頭を振り乱し、身体を激しく折り畳む。今にも、弱虫たちの中へ飛び込まんばかりの気迫を持ってせまる柳。この日は柳の生誕祭という理由もあるのだろう、いつものライブ以上に鬼気迫る勢いがこの会場に満ちていた。
「揺らせ揺らせ」の声に合わせて、場内中の弱虫たちが右へ左にモッシュを始めた。『汞』でも弱虫たちは、お立ち台に上がってヘドバンをする柳に合わせて首を振れば、一緒に高く、高く飛び跳ね続けていた。メンバーらと弱虫たちの熱情したい感情の波長は、早くもしっかりとシンクロしていた。
 「よくきたな、弱虫ども。今日は思う存分祝い倒してくれるんだろうな」と煽る柳。その気迫に気迫で応じようと、『…嗚呼、無様』でもフロア中に振り乱れる髪の毛の嵐が巻き起こっていた。胸を熱く揺さぶるエモいサビ歌に触れて無数の手の花が揺れ、絶叫が咲き誇る。彼らはさらに激しく畳みかけ、弱虫たちを熱狂と興奮の坩堝へ巻き込もうと『地獄行き』を演奏し、弱虫たちを高く、これまで以上に高く激しく飛び跳ねさせていった。全身を奮い立てて熱唱する柳の姿も、今宵はひと際神々しく見えていた。

MCでは、柳がぼそっと「生まれました」と呟いた。「今現在の生きているミスイを音の塊にしてぶつけます。それが今の俺の生きざまに繋がるからです」の言葉が、気持ちを煽りたてた。


重く激しい音の洪水が、次々と高速で襲いかかる。激エモな『ナイモノネダリ』でも、ミスイはフロアを激しく身体を折り畳む景色に染め上げる。彼ら、冒頭から徹底して攻撃的な姿勢で、弱虫たちの身体の奥にある興奮のボタンを連打し続けていく。
ここで表情を一変。彼らはダークでヘヴィグルーヴなミドルナンバーの『こんなはずじゃなかった』を奏で、今度は弱虫たちの心をズシンと重く揺らしていった。体感的に攻めるだけがライブではない。心を痛く揺さぶってこそ、気持ちが突き動かされる。「こんなはずじゃなかった」と切々に、ときに絶望に瀕して歌う柳の声が、今宵はむせび泣くようにも聴こえていた。
 LANA-ラナ-の叩くビートを合図に、次第に躍動し始めた『空白』でも、演奏が熱を上げるのに合わせて、柳がエモーショナルに歌う。間奏では、天音の胸を揺さぶる美メロなソロも登場。湊人とTetsuyaの切れ味鋭い演奏も加え、楽曲は次第に躍動し、ふたたび攻撃性を増してゆく。


 「この世界にお別れを告げたわたしは、朝なのか昼なのか夜なのかわからない、窓のひとつもない部屋で、また目覚めていました。結局、生きたい人は生きられず、わたしみたいな人間は、簡単にこの世にさよならを告げることも許されません。誰か、誰か、誰かいませんか…知ってた。こんなわたしを支えてくれる人なんて、誰も、誰も…」と語りながら、嗚咽する柳。絶望にうちひしがられた言葉を合図に、ミスイは『バイバイ麻痺』を演奏。気が狂ったように歌い叫ぶ柳、その姿へ気持ちを重ねるように場内中の弱虫たちが頭を振り乱し、飛び跳ねる。理性なんて蹴散らし、今は、本能のまま、心が麻痺したままに暴れ狂えばいい。振り上げた手を大きく振り続ければ、それでいい。
柳と弱虫たちとの絶叫のやりとり。「その愛がほしいんだ。愛して愛されて脳味噌溶かして腐り落ちましょうか」の声を合図に演奏をした『ドーパミン』でも、大勢の人たちが飛び跳ね、床を鳴らす景色を作りあげていった。間奏で繰り広げた柳と弱虫たちのヘドバンのバトルもずっと感情を荒ぶらせていた。
 ここで、柳に内緒のサプライズゲストとしてLAY ABOUT WORLDの狂太郎がステージに飛び込んできた。なんと、柳と狂太郎とのデュエットというサプライズだ。煽る狂太郎、戸惑いながらも嬉しさを隠せない柳。2人は、高ぶる感情のままに観客たちを暴れ倒していった。これ、最強の。いや、最凶のバースデーサプライズじゃないか。演奏を終え、バースデーケーキも登場。まさかの嬉しいサプライズに、柳も笑顔で驚いていた。このサプライズを仕掛けたのがTetsuya。用意したケーキもメンバーの手作りであったことを伝えておきたい。「孤独だ、なんだと歌いながら、俺は一人じゃないんだなと思いました」のMCも柳らしい。

 次に披露したのが、ライブではこの日が初披露になる『ヒロイン失効』。ジャジーなビートが駆けだすのに合わせて、フロア中の弱虫たちが手拍子をし始めた。スリリングでダークな、でも、ずっと疾走し続ける楽曲が気持ちを揺らし続ける。折り畳みなど暴れるモードもしっかりと組み込んだ、ミスイに新しい色を描き加えた楽曲だ。跳ねたビートに合わせて弱虫たちが掲げた両手を大きく揺らし続ける姿も印象的だった。
 さぁ、ここからは互いに感情と感情を激しくぶつけあうバトルタイムの始まりだ。凄まじく攻撃的な音がバースト。『いないいないばあ』を通して作りあげたヘドバンと折り畳みによる荒ぶる景色。その勢いを倍加するように『「狂いそう」』では、場内中の弱虫たちが振り上げた手やタオルをぐるぐる回せば、柳の「狂いそう」の声に沸き立つ思いを重ね合わせ、狂ったように騒ぎ続けていた。そこへ、さらに追い打ちをかけるように、ミスイは『グルグル巻き』を突きつけた。これまで以上に激しく全身を揺さぶり、柳へ向けて全力で声と気迫をぶつける弱虫たち。柳に煽られるまま飛び跳ねれば、お馴染みスクワットの場面では、フロア中の人たちがしっかりと屈伸をするくらい全力でスクワットをすれば、ゲストで登場した仲間のミュージシャンたち(DazzlingBADとZ CLEAR)も、しっかりと腰を落してスクワットし続けていた。永遠に続くかのようなスクワット地獄を体感してこそミスイのライブだと、改めて感じさせられた。
ライブもクライマックスへ。「俺と一緒に生きてくれますか」「生きる理由は何ですか」の絶叫を合図に叩きつけた『日陰に咲く花』でも激しい折り畳みの景色を作りあげれば、最後に「こんな俺でも、また明日笑えればいいなって素直に思っています」の言葉を告げ、バラードの『明日もし晴れたら』を届けてくれた。狂乱の様から魂を揺さぶる歌まで、ミスイはずっと弱虫たちの心を揺さぶり、奮い立てながら、明日も生きる勇気を胸に刻んでくれた。

「俺はやりたいことしかやらない」「俺の思う俺を貫く」と熱く語った柳の言葉を受け、アンコールは、ミスイの原点ともいうべき『劣化アリ』から始まった。ふたたび場内中に巻き起こったヘドバンと折り畳みの嵐。飛び跳ねる弱虫たちが床を鳴らすたびに気持ちも荒ぶりだす。サビで歌に酔いしれ、折り畳みを繰り返す。そのフルコースで味わう熱狂が堪らなく刺激的だ!!!!!
 柳と弱虫たちとの絶叫のコール&レスポンスと、天音のギターの音が火を吹くのを合図に『「限界です」』が飛びだした。絶叫した声を上げて左右にモッシュすれば、中指を立てて「ぶっ込め!」と叫びながら飛び跳ねる弱虫たち。もう限界を超えてイクところてまでイカないと、濡れた感情の収まりがつかない。「人間捨ててかかってこい」と煽る柳。最後にミスイは『ヒトニアラズ』をぶつけ、最後の最後まで会場の床を大勢の弱虫たちが踏み鳴らす景色に染め上げて逝った。歌い終わり、「HAPPY BIRTHDAY TO ME」とボソッと呟いた柳の言葉も印象深く耳に残っていた。

さぁ次は、12月24日(水)に池袋BlackHoleで行うクリスマスワンマン「きよしこの弱」だ。どんなバイオレンスなクリスマスイブの夜を描きだすのか、楽しみにしていたい。

PHOTO:Kiwamu Kai
TEXT:長澤智典

SET LIST

SE『絶対零度』
『ごめんなさい』
『汞』
『…嗚呼、無様』
『地獄行き』
『ナイモノネダリ』
『こんなはずじゃなかった』
『空白』
『バイバイ麻痺』
『ドーパミン』
『ヒロイン失効』
『いないいないばあ』
『「狂いそう」』
『グルグル巻き』
『日陰に咲く花』
『明日もし晴れたら』
-ENCORE-
『劣化アリ』
『「限界です」』
『ヒトニアラズ』

RELEASE

DIGITAL SINGLE
4ヶ月連続リリース

《第一弾》
ヒロイン失効
配信中

《第二弾》
廃人、謳歌せよ
2025年12月24日(水) 配信開始

《第三弾》
XXX
2026年1月 配信予定

《第四弾》
XXX
2026年2月 配信予定

LIVE

春の単独公演ツアー
「毒ヲ食ラワバ皿マデ」

2026年
4/11(土) 心斎橋 SHOVEL
4/12(日) 今池 CLUB 3STAR
4/19(日) 前橋 DYVER
4/22(水) 札幌 Crazy Monkey
4/23(木) 札幌 Crazy Monkey ★Tetsuyaバースデー★
5/12(火) 福岡 INSA
5/13(水) 福岡 INSA
5/18(月) 仙台 ROCKATERIA

開場 17:30 / 開演 18:00
前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500(各D代別)

- TOUR FINAL -
2026年5月30日(土) 赤羽 ReNY alpha

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