【SUPERKNOVA】◆スペシャルインタビュー◆始動からわずか2年で恵比寿LIQUIDROOMへ挑戦。その野心に迫る

2024年に始動して以来、すさまじい勢いでシーンに名を轟かせてきたSUPERKNOVA。キャッチーでノリの良い楽曲とエネルギッシュなライヴパフォーマンスで大きな注目を集めている。そんな彼らに、VISUNAVI Japanが初インタビューを実施。絶対的フロントマンに、参謀と裏方の要、そして超自由人な末っ子────。この奇跡のバランスで構成された4人は、いったいどんな野望を見据えているのか。
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言ってしまえば、対バンは戦いですからね(生贄しきぴ)
────SUPERKNOVAは今年、とにかくライヴ漬けですよね。一年で3本のワンマンツアーを回っているとか。
コウキ a.k.a. KING(Vo):1月から“1st anniversary ONEMAN TOUR『Dangerous Game』”が始まって、夏は少し短めの“SUPER銭闘ツアー”を回り、今は“爆草維新ONEMAN TOUR”の最中です。ツアーを始めてから、対バンでのお客さんの反応も良くなってきてるし、地方でもSUPERKNOVAを知ってくれている人が増えているなと。とくに大阪や名古屋は着実に伸びていると思います。
生贄しきぴ(Gt):どの地方も、1回目より2回目、2回目より3回目って、目に見えてお客さんが増えてきてますね。ツアーを通して、SUPERKNOVAの実績や実力が着実に積みあがっている感覚です。
────SUPERKNOVAというバンドに、かなり手ごたえを感じているということですね。
コウキ a.k.a. KING:そうですね。始動から3ヵ月でやった初ワンマンで、東高円寺二万電圧をソールドアウトさせて、そのあとに渋谷REXでスペシャルワンマンをやって、一周年ツアーのファイナルは渋谷clubasia。今回のツアーのファイナルは渋谷WWW……という感じで、着実に階段を上っている気がします。
────公式サイトのバイオグラフィーを見ると、始動から今まで、かなり計画的にスケジュールを組んでいますよね。やんちゃなイメージとは裏腹に、活動の道筋が緻密に練られている印象を受けました。
コウキ a.k.a. KING:それはもう、しきぴときなこが相当緻密にスケジュールを組んでくれてますからね。
生贄しきぴ:めちゃくちゃ考えてます。
極きなこ.exe(Gt):バイオグラフィーは自分が更新してるんですけど、改めて振り返ってみると、「こんなにライヴやってたの?!」ってびっくりしましたね。
コウキ a.k.a. KING:そのときはがむしゃらにやってるから一瞬で過ぎるんだよね。でも振り返るとめちゃくちゃライヴしてるんだなって思うよね。
────今はとくにワンマンに力を入れているのでしょうか。
コウキ a.k.a. KING:今はワンマンツアーが活動のメインで、本数も多いんですけど、自分は対バンイベントもかなり大事にしてます。SNSやライヴでもよく言うんですけど、対バンでは「SUPERKNOVAすげえな!」ってほかのバンドのお客さんからも思われるようになりたいんです。対バンでもワンマンみたいに盛り上がるフロアを作りたいですね。
生贄しきぴ:言ってしまえば、対バンは戦いですからね。もちろん仲のいいバンドもいるけど、ライヴじゃ関係ないし、ピリついた感じも好きなので。僕も対バンは大事にしてますね。

コウキ a.k.a. KING:たくさんのバンドがいる中、20分とかの短いステージで「俺らが一番イケてるバンドだぞ」って見せつけるのが対バンですから。やっぱり負けたくないし、その気持ちがお客さんにも伝わればいいなと思ってます。
極きなこ.exe:僕も対バンでは、一人でも多くのお客さんにSUPERKNOVAのファンになってもらいたいと思って、とにかく全力でぶつかっていってます。
ライヴ中にギターを弾きながらお客さんに話しかけたりする(極きなこ.exe)
────「怪盗バンギャルマインド」は、まさに対バンでお客さんを引き込むというテーマの楽曲ですよね。
コウキ a.k.a. KING:そうですね。対バンでよくやる「バンノリっ!」っていう曲もそんな感じのテーマです。うちって本当に対バンで観てファンになってくれるお客さんが多いんですよ。
────その理由は何だと思いますか?
コウキ a.k.a. KING:やっぱり熱量ですかね。ヴォーカリストとしての迫力には自信あるんで。自分よく怖がられるんですけど、本当は全然怖い人間じゃなくて(笑)。迫力を出したくて頑張ってるだけなんですよ。上手も下手も後ろも前も、ライヴ中は全員と目配せするつもりでやってます。
極きなこ.exe:自分もお客さん一人ひとりと向き合ってキャッチボールすることは意識しています。だからライヴ中にギターを弾きながらお客さんに話しかけたりするんですよ。聞こえてるかはわかんないけど、「一緒にやろうぜ!」って煽ってみたり、お客さんがフリできてたら「オッケー!」って言ってみたり。

コウキ a.k.a. KING:あーやってるね。
────作曲は主にしきぴさんが担当されていますが、やはりライヴのノリも意識して楽曲制作されるのでしょうか。
生贄しきぴ:そうですね。まあうちは衣装や見た目からもガチャガチャした感じで楽しい雰囲気のバンドですからね。みんなでジャンプしたり、わかりやすくてすぐノれるような曲っていうのは意識してます。
────ねもさんは対バンのパフォーマンスで意識していることはありますか?
根本ねも(Ba):お客さんへの目配りとかももちろん意識してるんですけど……僕ってスロースターターなんですよね。対バンって時間が短いのに自分のテンションをピークに持っていくまでが、ワンマンよりゆっくりになっちゃってるんです。だから1曲目からバンッて気持ちを上げていきたいなって思ってます。
コウキ a.k.a. KING:それは頑張ってくれ(笑)。
根本ねも:そうね。でも僕ってなんかすべてがゆっくりやん。今日も飛行機乗り遅れちゃったしね~。
コウキ a.k.a. KING:でもライヴを見てもらったらわかると思うんですけど、SUPERKNOVAの勢いみたいな部分って、根本のギアが上がるかどうかが大きいんですよ。彼はステージだと華があるんでね。……まぁ今はこんな感じですけど。
根本ねも:こんな感じって何!(笑)
────ねもさんは2024年8月に途中加入されましたが、SUPERKNOVAはどんなバンドだと思いますか?
根本ねも:肌感はかなりしっくりきてます。ほかのバンドやセッションバンドをやってた時期もあったんですけど、その時と比べてSUPERKNOVAではかなり自分の素が出せてるなって。メンバーみんな優しいからライヴでも自由にやらせてくれるし、いい環境で活動させてもらってます。
────「ライヴで自由にやらせてくれる」というのは、たとえばどんなことですか?
根本ねも:ライヴ中、メンバーにめちゃめちゃちょっかいかけます。
極きなこ.exe:こいつ、人のステージドリンクも全部飲んじゃうんですよ。
根本ねも:あはは(笑)。あとはギターソロの前に弦を引っ張って焦らせたりとかね。自分がやられたらブチ切れるんですけど、そういうことも許してくれるメンバーなのでありがたいです。
生贄しきぴ:根本は自由なやつなんでね。
コウキ a.k.a. KING:末っ子ですからね。
とにかく誰にも舐められたくなかった(コウキ a.k.a. KING)
────主に作詞はコウキさんが担当されていますが、アンチを煽る「AUDIENCE KILLER」、業界への皮肉を歌った「薄っぺRIDE」など尖った歌詞も多いですよね。こういった楽曲は、どんな感情で制作されるのでしょう。
コウキ a.k.a. KING:「薄っぺRIDE」は自分の中学時代の実体験を元に作った曲です。リリース当時、自分たちは業界から見たらまだまだ若手でしたし、始動したてっていうこともあって、とにかく誰にも舐められたくなかったんです。その意思表示があの曲ですね。

────なるほど。
コウキ a.k.a. KING:でもそれだけじゃなくて。たとえば学校の先輩とか職場の上司とか、みんなにもムカつく人っていっぱいいると思うんですよ。だからこの曲を自分なりに捉えて昇華してもらえればいいなとも思ってます。「AUDIENCE KILLER」に関しても、同じようなことを思ってる人は少なからずいると思うし、そういう人に刺さったらいいなって。まぁ曲の聴き方に正解はないので、自分なりに何か感じてもらえれば、それが正解ですけどね。
根本ねも:僕は元々ヒップホップが好きなので、ああいう歌詞見て勝手に一人でテンション上げたりしてます。この煽りええやん、みたいな。本人には言わないんですけどね。
コウキ a.k.a. KING:へぇ、初めて聞いたわ(笑)。
────ライヴを意識して攻撃的な曲が作りたいというビジョンもあったのでしょうか。
コウキ a.k.a. KING:もちろんセットリストの組み方や、ライヴの煽りとか振りも考えるんですけど、「薄っぺRIDE」は、しきぴときなこから「こういう曲がほしい」って言われたんですよね。それで、「よし任せろ」って感じで歌詞を書きました(笑)。
────お二人がリクエストした理由は?
生贄しきぴ:コウキはそういう歌詞を書くのが得意そうだったんで、「ちょっと書いてみてよ」って感じです。
極きなこ.exe:わんぱくな感じのヴォーカルだから、そういう尖った歌詞を歌うのがコウキには合ってると思ったんですよね。
──── 一方で最近のリリース曲は、和をコンセプトにした「画竜点睛」や、ロマンティックなラブソングの「Deneb」など、新しい一面も見せています。
コウキ a.k.a. KING:まあ一生尖っているわけじゃないし、こういうことも俺らできるぞっていう手札として出してる感じですね。もちろんそういう方向にシフトチェンジするわけじゃないんですけど、間口を広げたいというか。子どもからお年寄りまで好きになってもらえるような楽曲が欲しいなと。
────この辺りの楽曲も、きなこさんとしきぴさんからの提案ですか?
極きなこ.exe:そうです。俺としきぴって、本当にずっと電話で話してるんですよ。夜中から朝までずっとミーティングしてるみたいな(笑)。その中で、「次はこういう曲が欲しいよね」って話題に出ることがあるので、それをまとめてコウキに提示するって感じで進めてます。
────ファンの方からの反応はどうでしたか?
コウキ a.k.a. KING:「Deneb」は、刺さる人にはすごく刺さってた感じがあります。こういう曲は初めてだったんで。SUPERKNOVAらしいノリのいい曲があるからこそ、こういう歌ものが映えるなっていうのもライヴを通して実感しました。
根本ねも:僕も歌もの好きなので、個人的には「Deneb」みたいな曲をもっとやっていきたいです。今は割とノリのいいライヴ曲が多いので、もうちょい聴かせる曲も欲しいなって。

コウキ a.k.a. KING:お前、歌ものでもちょっかい出してくるじゃん(笑)。
根本ねも:しきぴの弦を引っ張ったのは「Deneb」の演奏中だったよね(笑)。
────そして来年2月からは二周年ツアー“2nd Anniversary TOUR”が始まりますが、今回はどんな旅になりそうでしょうか。
コウキ a.k.a. KING:ツアーに関しては、今まであまり行けなかった地方も回るので楽しみですね。あと今まで平日のライヴが多かったんですけど、今回土日の公演も多いんですよ。ぶっちゃけた話、土日はライヴハウスのレンタル代が高いですし、そういう意味では自分たちなりの挑戦でもあるんです。土日しか来られない人も多いと思うので、これを機にぜひSUPERKNOVAに触れてほしいなと思ってます。
────ファイナルに恵比寿LIQUIDROOMを選んだのも、思いきった挑戦ですよね。
生贄しきぴ:SUPERKNOVAが大きいステージの似合うバンドになるための挑戦だと思って、今回LIQUIDROOMを選びました。渋谷WWWからLIQUIDROOMってかなり思いきったキャパ上げではあるんですけど、ちょっとずつ順当に上げていくのって、なんかSUPERKNOVAらしくないなって思ったんですよね。思いきったことをするのが似合うバンドだと思うので。
極きなこ.exe:バンドとしての挑戦の意味も込めて、ファイナルは思いきったキャパにしましたが、成長した姿を着実に見せられるように、ツアーも一本一本大事にして頑張っていこうと思ってます。
────やはりLIQUIDROOMは憧れの場所でもあるのでしょうか。
コウキ a.k.a. KING:憧れですね。バンドを始める前、ヴィジュアル系に興味を持ち始めた10代のころから名前は知っていたし、大きいバンドといえばLIQUIDROOMっていうイメージもあるので。きなことしきぴが言ったように、あの箱が似合うようなバンドになれたらいいなと思います。
────ねもさんは、ファイナルでどんな姿を見せたいですか?
根本ねも:あ、えーっと、そうですね。どんなライヴにしよう。みんなどうするー?
コウキ a.k.a. KING:自分が好きなようにして(笑)。
生贄しきぴ:もう好きにやっていいんだよ、ねもは(笑)。
根本ねも:でもさ、俺まだちょっと想像ついてないっていうのが本音なんだよね。ほかのバンドさんのLIQUIDROOMでのライヴを観たこともないから、キャパとかもまだイメージが湧かない。でもあのステージに立てること自体は嬉しいですね。歓喜歓喜です! どんな感じなのか、肌で味わいたいと思ってます。
コウキ a.k.a. KING:俺も正直まだ実感湧いてないけどね。まぁ今やってるツアーファイナルの渋谷WWWが終わったあとに実感するのかな。でもやるからには、絶対に成功させる気持ちでやるんで、見ててほしいです。
Zeppに立てる自信はあるので、目標というよりは予定みたいなものかな(根本ねも)
────最後に、今後のバンドとしての目標を教えてください。
コウキ a.k.a. KING:まずはLIQUIDROOMを成功させること。そして今後はリリースも増やして、アルバムも出したいですね。あと先の目標としては、いつかSUPERKNOVAの楽曲でタイアップを取りたい。うちみたいな音楽が合うアニメとか絶対あると思うので、いつか叶えたいと思ってます。
極きなこ.exe:僕はバンドがちゃんと大きくなっていけるように、色々なことを円滑に進めていくのが自分の役割だと思ってるので、今後もみんなをしっかり支えていきたいです。そして、各々の目標をちゃんと実現できるようなバンドにしていきたい。会場でいえば、僕がLIQUIDROOMの次に目指すのはZeppかな。武道館とか大きすぎる目標だとあまり実感がわかないので、Zeppを確実に仕留めに行きたいなと思ってます。
コウキ a.k.a. KING:Zeppツアーとかやりたいね。
生贄しきぴ:まぁZeppにしろ、それよりも大きい会場にしろ、実現できるように、今後もそこまでの道筋を考えていきたいです。僕は「このバンドを絶対に売れさせてやる!」ぐらいの気持ちで常にスケジュールを組んでいるので。
根本ねも:僕もタイアップやりたいです! 実は僕、ヴィジュアル系にハマったきっかけが、vistlipさんのアニメのタイアップ曲だったんですよ。やっぱり青春時代の思い出の一つだから、自分もそういう存在になりたいですね。まぁZeppに立てる自信はあるので、目標というよりは予定みたいなものかな。うん、ここで自分にプレッシャーかけとく。俺らなら行けるっしょ!
取材・文 南明歩
写真 横山晶央
INFORMATION
■2nd Anniversary TOUR「どろどろ浸食エクゾディア」
2月19日(木) 赤羽ReNY alpha
2月27日(金) 心斎橋CLAPPER
番外編SUPERKNOVA主催『激突!!タコタコキング Vol.4』
2月28日(土) 心斎橋CLAPPER
3月7日(土) 名古屋ell.SIZE
3月8日(日) 静岡Sunash
3月20日(金・祝)福岡graf
3月21日(土)福岡graf
3月22日(日)広島ALMIGHTY
3月28日(土)渋谷近未来会館 ※根本ねも生誕
4月9日(木)渋谷音楽堂 ※コウキ a.k.a. KING生誕
4月25日(土)仙台enn 3rd
4月30日(木)心斎橋CLAPPER
5月1日(金)神戸VARIT.
5月9日(土)浦和ナルシス
5月13日(水)HOLIDAY NEXT NAGOYA
5月14日(木)静岡Sunash
TOUR FINAL 「否、固形」
5月25日(月)恵比寿LIQUIDROOM
関連リンク
Official Site https://superknova.ryzm.jp/
Official X https://x.com/SPKV_Official?s=20
Official Instagram https://www.instagram.com/spkv_official/



