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【vistlip】1月7日にリリースされるNew Single『UNLOCKED』について、Yuh&海&瑠伊が語る。今のvistlipだからこそできた、最良かつ最高の形。

New Single『UNLOCKED』が、1月7日にいよいよリリースされる。2025年に行われた〈ONE MAN TOUR 2025 [CODE:SIX] -Unlocked-〉で先行披露された楽曲たちは、ライヴを通して育てられたことで存在感を確立していただけでなく、vistlipというバンドの“今”を、音と感情表現を通して鮮明に映し出していた。
2026年も、“始動記念日”である3月17日(通称:サンイチナナ)にSpotify O-WESTでのワンマンライブが決定しているほか、4月からはワンマンツアーもスタートする。
今回は、Single『UNLOCKED』の魅力はもちろん、現在進行形で更新され続けるvistlipの姿を、Yuh(Gt)、海(Gt)、瑠伊(Ba)の言葉から紐解いていく。



◆   ◆   ◆


全曲が違うアプローチの仕方になってると思う



────1月7日にシングル『UNLOCKED』がリリースされますけれど、こちらの楽曲はすでにライヴ先行で披露されていますね。ワンマンツアー『[CODE:SIX] -Unlocked-』から披露してきましたけれど、手応えはいかがでしたか?

海:とてもよかったですね。ちょっと前から、ライヴで新曲を披露しても固くならずにできるようになってきたと思うんですけど、今回の新曲は初めてやったときから割とスムーズだったというか、かなり馴染みがよかったかな。

瑠伊:僕も海と同じく、「全然いけるなー」って感じでしたね。回を重ねるごとにどんどんよくなってきたんですけど、初回は初回で緊張感があって、それがいい具合に作用していた曲もあったかな、と思いました。

────バラードの『Principal』は緊張感があって引き立つ部分もあったと思いますし、反対に『Bedtime Story』はツアーファイナルのMCで智さん(Vo)が「どうやったって盛り上がる」とおっしゃっていたぐらい、ライヴ向けの曲で。

海:それこそ、今回の新曲を作るうえで“ライヴでの即効性”みたいなことをTohya(Dr)が意識していたのかなと思ったら、本人的には『Bedtime Story』以外はそこまで意識してなかったみたいで。もともとシングルを作るにあたっても、“ライヴでやる”っていう、あらかじめ決まっていたことの共有ぐらいしかなかったんですよ。

Yuh:その、“ライヴ先行で曲を披露する”っていうことを、今までほぼやってこなかったんですよね。だから、最初の頃は弾くことに集中していた部分が強かったんですけど、自分たちもファンのみんなもライヴで回数を重ねるごとに馴染んでいったというか。“一緒に成長してきた”っていう感じでしたね。

────ワンマンツアー『[CODE:SIX] -Unlocked-』でも全箇所1曲目に披露されていたのが、今回のリード曲となる『Code Number』ですけれど。vistlipの楽曲にある空気感としては、新鮮味を覚えたというのが第一印象でした。

Yuh:ギターのコード感が、いつものパワーコードじゃないんですよ。今回、僕が弾いてるコード感とかテーマフレーズはデモの段階からサンプリングとして入っていたもので、基本的にはそこに沿いながら弾きました。

海:Tohyaの曲にしては珍しく、シンセがバシバシ入っていて隙間がないっていうんじゃなくて、デモの段階からいろんなところに空間がある曲だったんですよ。だからYuhの言うコード感もそうだけど、空気を含んだギターにしたかったんです。音色とか弾き方で立体感を出すというか、なんつったらいいんだろうな……柔らかい、ふくよかな音ってわけでもないんだよな……。

────温度感があるな、とは思いました。シンセでインパクトのある始まり方ではなく、シンプルなギターフレーズから始まるという、そこが聴いた印象として新しくもあったのかな、と。

海:そうだね。攻撃力というよりも、いつも以上に熱量とか感情の部分を込める感じがイメージできたというか。それは、曲が持ってた要素ではあったかな。もっとモダンな感じにすることもできたけど、そうするにはもったいないな、と思って。結果ギターロックな曲になったけど、それもデモから感じ取れた方向性だったから、開放感はかなり意識しました。

Yuh:『Code Number』のオケの雰囲気が、いつも瑠伊が作る曲っぽいところがあって。もちろん別モノではあるんだけど、もともと“瑠伊曲”の音色とかコードのテンション感はすごく好きなんで、それを意識して作ったところはありましたね。


────ポップ・ロック感が程よく出ているところは、確かに瑠伊さんの作る曲のテイストに近いところもあるかもしれないです。

瑠伊:アンニュイな感じもあって、僕も最初から「すごく好きなタイプの曲だな」と思いました。みんなが言ってくれてるように、僕も「自分の曲っぽい」と思ったんですけど、結構デモの段階から自分のルーツにはないフレーズが入っていたので、きっと違いはそこだったのかな、と。だから、物足りないところは味付け程度にアレンジしてるんですけど、比較的デモの雰囲気を再現した部分が大きかったですね。

────ある意味、メンバー間に起こるアイディアの相乗効果によって生まれた曲に、智さんの書く、バンドの指針を感じられる歌詞がのっているのもまたいいな、と思いました。

瑠伊:別の取材のときに智が『Code Number』の歌詞の話をしていたんですけど、「“アイオライト”と“ライオライト”って全然違うものだけど、響きとか韻の部分でずっと使いたかった」みたいなことを言ってたんですよ。智が出してくる、そういう言葉遊びのような部分は僕も気に入っているんですけど、本当に毎回感心しますよ。「よく出てくるな~」って。

────そうですね。ちなみに、それぞれ石言葉として“アイオライト”=アイデンティティ、“ライオライト”=決心・忍耐といった意味があるそうで……。

瑠伊:あ、石言葉! それも言ってました。

────その意味の対比や“ギャンブル”という言葉が出てくるところに、2025年中にリリースされたアルバム『THESEUS』からシングル『BET』の流れを汲んでいるなと思いつつ。その発想力は、「さすがだな」と思いますよね。

瑠伊:ですよね。ウチのヴォーカルは、「さすが」ですよ。

────では、『Bedtime Story』の方はいかがでした?

瑠伊:もう、存分に遊びました。聴いた瞬間にライヴが想像できたんで、ライヴ中にどういう風にパフォーマンスするかとか、どういう立ち回り方をするかを考えながらフレージングを考えていったんです。なので、デモの段階でベースが入っていたところをあえて抜いてみたりしてるんですよ。ライヴ中、ベースから手を放して弾かないときがあったりするんですけど、そういうセクションをあえて作るというか。隙間を作る遊び心を入れていきましたね。

────ライヴ曲とはいえ、冒頭からシタール調のシンセが入ってくるのがいいエッセンスになっていると思いました。

海:おもしろいですよね。Tohyaが作ってくるそういうものって、僕は割と好きなことが多くて。ただ、初めて聴いたときは「ここからどういう風になるのかな?」とは思いましたけど。もうちょっと腰の据わった感じの曲なのかと思いきや、結構前のめりな曲だったから「ああ、いいじゃん」と思って。

────確かに、雰囲気を活かした曲にすることもできたでしょうけれど、いわゆるドラムがツタツタ系の激しめの楽曲という、若干懐かしいニュアンスも感じました。

海:あぁ。記憶違いじゃなかったら、この曲がある程度仕上がってきたときに、智が「今の激しいバンドの曲っぽくなったね」みたいな話をしていたかも。でも、今そう言われてみると「若くないんだな」って。悪い意味じゃなくて、自分たちが通ってきている時代が出るんだろうなっていう風に思いました。

Yuh:今、“懐かしい”って言ってくれましたけど、確かに僕らが初期の頃にやってたような感じを今やってる、みたいなイメージはありましたね。例えば、『Drama Queen』(『ORDER MADE』収録)系の激しめな曲を今やっている感じ。特にサビとかフレーズ感で“今っぽさ”を出してる曲だなと、僕は捉えていて。でも、やっぱりライヴ曲ではあるから「ノリで弾こう」って思いながら弾いてはいましたけどね。

────それでもノリや勢い一辺倒で終わらずに、例えば曲の最後にサラッと小技が利いたフレーズが入ってくるところも、“今だからこそ”という感じがして。

Yuh:そうそう。そこだけ単体で聴くと大人っぽいというか渋さがあると思うんだけど、そういう要素も自分が通ってきてるものだし、それをvistlipの曲に当たり前に入れられるようになったのが、“今っぽさ”なのかなって思いますね。

海:ギター的には、基本的にややこしいことはしていなくて、デモにあったリフをいかにかっこよく弾くかだと思いつつ、綺麗に弾いちゃいけないなとは思って。とはいえ、雑に弾いてもいけないな、と。最初から這いずり回っているようなイメージが何となくあったので、荒々しさとか轟音感みたいなものを出せればいいなとは思ってました。

────それらを単純に音量やチューニングでどうこうするのではなく、出したいニュアンスに沿ったアプローチができるというのも、今のスキルがあってこそでもありますよね。そして、『Principal』はピアノを基調としたバラードですけれど、ズバリ海さん、いかがでしょう?

海:僕、こういう曲、好きなんですよ。感情とか情景的な部分も含めて、すごくタイプの曲。だからギター的にも初めは細かいこととかややこしいことをいろいろ考えたんですけど、この曲はもう、ぶちまける系でいいのかなと思って。ただ、ストレートにならないように引っかかりを考えながら弾いたんですけど、一番時間はかからなかったかな。ギターをレコーディングした段階ではまだ歌詞の内容も、智の歌がどういうテンション感でのってくるのかもわからなかったのもあるけど、「あんまり、うるさくしないようにしよう。でも、大人しくなっちゃいけないよな」と思って。割とライヴでも熱の入った動きをしてる気がするんですけど、本当に感情的な曲だと思うので、それを上手いこと表せたらいいなと思いながらレコーディングしました。


────実際、智さんの歌詞と歌がのったときは、いかがでした?

海:「そういう系の歌詞なのね」とは思ったんですよ。だいぶセルフィッシュな感じじゃないですか。ここまでしっかりっていうのは、「久しぶりだな」っていう気も。

────そうですね。直近で言うと『アメフラシ』(『BET』収録)も智さん自身のことが書かれた歌詞になっていましたけれど、もっと心情の部分というか、すごくナイーヴな部分が出ているなとは思いました。

海:智の場合、ちょこちょこ“自分”を出してくるっていうのはあるんだけど、なんか“大人になったネガティヴ”というか。自分の負の部分を出してるんだけど、やけになってるわけでも、ただぶちまけてるっていうわけでもないし、そこにちゃんと熱量を込めて、聴いた人が前を向けるような歌詞になってると思ったんですよね。だから歌を聴いて、ギターを感情的に録ったのは正解だったなと思いました。

Yuh:僕も感情という部分では、音源以上にライヴでは気持ちを表に出せていると思うんですけど、この曲では自分の中にいるSUGIZOさん(LUNA SEA)を呼び起こしてエモさを出すように意識してますね。割とみんなの中では、「冷静に弾いてるよね」とか「淡々と弾くよね」っていうイメージだったと思うんですよ。でも、『Principal』もそうだし、『Fafrotzkies』(『THESEUS』収録)とか『Rosalia Lombardo』(『SENSE』収録)とかもそうなんですけど、1音1音しっかり伸ばしていくとか、その部分をしっかり表現するっていう思いが最近は特に強いんですよね。

────それで言うと、今のYuhさんの表現力で聴く『REM SLEEP』(『LAYOUT』収録)のソロが個人的には格別なんですよ。深みを増した感じで、気持ちが入っているがゆえに1音1音に心地よい揺らぎが感じられるといいますか。そういう聴きどころが、既存曲でもたくさんあります。

Yuh:そう。だから『Principal』もそれと同じように、“気持ちをのせて弾く”ことでエモさを出したいなと思って弾いた曲になったと思います。

────瑠伊さんは、いかがでしたか?

瑠伊:俺は、結構悩みに悩んだというか。だから、『Principal』のレコーディングは最後に回してたんですよ。ツアー初日の早朝にリアンプしたんですけど、まだベースが定まりきる前にリハに臨んだりしていたんで、リハで合わせながら構築していった感じでしたね。しかも、スケジュールの兼ね合いで歌より後にベースを入れるっていう、だいぶイレギュラーな形でレコーディングしたんです。それもあって、より一層グルーヴ感が出ていると思うし、みんなの音に寄り添っている形になっていて、仕上がりとしてはめちゃめちゃ気に入ってますね。


────特にベースが歌をなぞっている印象があったので、過程を聞いて納得でした。

瑠伊:そう、その仕上がりは僕もおもしろいなと思いました。いつもと違う作り方をした分、いつもと違う空気感がしっかり出せたと思うし、「上手くいったなぁ」って。

────さらに言うと、ギターも“僕が君を幸せにしたい”という歌に微かにユニゾンしているところもドラマチックですよね。

海:そこは、ライヴでも「ここが一番いいな」って思いながらやってる。バンドインしたあとの、2Bの歌とギターのハモリの感じがとてもよくて気に入ってますね。1Bと2Bを聴き比べてもらえると、全然別モノになってるところで「Tohyaってすごいな」って思うんですよ。

────そこは、作曲者であるTohyaさんを絶賛したいポイントであることは間違いないです。今回もバリエーション豊富で、また一段とブラッシュアップされた部分が感じられる3曲になったと思います。

瑠伊:ベースフレーズとしても3曲とも違うアプローチをしたんで、ちゃんとそれぞれの色を出せたんじゃないかなと思いますね。

Yuh:瑠伊の言う通り、本当に全曲が違うアプローチの仕方になってると思うんです。その中でも、『Code Number』みたいな音像の曲をリード曲に持ってくることがあんまりなかったんですよね。まあ、『BGM「METAFICTION」』(『M.E.T.A.』収録)はアルバムのリード曲っていうところでイレギュラーではあったけど。ちょっと前の俺らだったら「J-POPすぎない?」ってなってただろうけど、いろんな楽曲をやってきた中で『Code Number』をシングルの表題曲として出すっていう選択ができるようになったっていうのも、“今だからこそ”だと思うんですよ。しかも、それをファンも受け入れてくれると思っていたから、心配もしていなかったというか。これからも、俺らと一緒に成長しながら聴いて楽しんでくれればいいなと思いますね。

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