【THE MADNA】ライヴレポート<THE MADNA GIG TOUR 2025 TOUR FINAL & 4th Anniversary「FREAKS HYPER RUSH」>2025年12月26日(金)渋谷WOMBLIVE◆「節目となる5年目に向けて、未来でもないし、過去でもないし、〈今が一番かっこいいんだ〉っていう自信を持って、それを証明する1年にしていきたい」(Vo.涼太)

THE MADNAが産声を上げた2021年12月26日――あの日から彼らは、毎年“始動日”にワンマンライヴを開催し、その度に「THE MADNAとは?」という問いへのリアルタイムな“答え”をライヴという空間で更新し続けてきた。今回、その“答え”を導き出す上でカギを握っていたのが、2025年10月にリリースされた最新のFull Album『MANiACHRONiCLE』。この渾身のアルバムを引っ提げて臨んだ、全12カ所・14公演のワンマンツアー『FREAKS HYPER RUSH』のツアーファイナルにして4周年記念公演でもあったステージで彼らが見せたものは、これまで築き上げてきた唯一無二の存在感であり、感情のデッドヒートを繰り広げた周年ライヴ史上最高レベルの“エモすぎる”圧巻のライヴだった。
SEに乗せてメンバーが姿を現すと、「渋谷! 初っ端からブチ上がって行くぞ! かまそうぜ!」という涼太(Vo)の一声が意気揚々と会場中へ響き渡ったのを合図に、まさに“エンタメ、ミュージックの繁華街 渋谷ストリート”というワードが織り込まれた『Break攻乱debut』から、ナイスなオープニングを飾った。否応なしにボルテージが急上昇していく中、シームレスに繋いだ『ビューティフルワールド』では“出会い”に思いを馳せ、特別な記念日の意味をさらに高めていく。『BLUE STAR』では、「今日は祭りだ! THE MADNA、誕生日おめでとう!」と叫ぶ涼太と同じく笑顔溢れたフロアには豪快にウォール・オブ・デスが巻き起こり、「今日はとことん“大好きを伝えたい”」という言葉通り“大好きだよ!”を強調して歌い締め、場内はハートフルな空気に包まれていった。
「今日、ヤベェ!」と思わず涼太も口にしてしまうほどの絶好調ぶりは、ヘッドバンギングや逆ダイブを起こした『SPLATTER』でアグレッシヴな情景として具現化され、『ガロ』では思春期の青さを宿したピュアな本能が爆発。その感情を掻き立てた太嘉志(Gt)のアルペジオに加え、涼太は曲に込めたメッセージの核心を突くように「命に誇りを持ってくれ!」と言葉を添えながら、魂を削るように歌い上げた。ロードムービーのような温度感で日常を映し出す『ストロベリードロップ』から『sweet dream』への感情を昂らせるドラマチックな展開と合わせて印象的だったのが、涼太が繰り返し“リアル”という言葉を口にしていたこと。THE MADNAにとって、日常に起こる刺激=“リアル”とは“ライヴ”そのものであり、その瞬間に起こる感情を共有することを何よりも求めている。それを飾らずに、ストライクゾーンへひたすらに投げ込んでくるような姿勢は「今、この瞬間がメチャクチャ愛おしい! 愛おしさ∞(無限)のライヴがしたい!」というMCにも直結していた。

その“愛おしさ”の背景にあったのは、“初期衝動”とも等しい音楽を通じて感じられる喜び。音楽もバンドもすべてが「楽しい!」と涼太が無邪気に語り、『TOXIRUSH』を皮切りに突入したのは激情の応酬ゾーン。ここで特筆すべきは、最新アルバムのリード曲である『VOID』がしっかりとピークを作り上げ、最新を武器にできるTHE MADNAの凄味を感じられたことだった。ラウドな楽曲でひときわ映える太嘉志のギタープレイの傍ら、常にタイトな理緒(Dr)が熱を帯びた強打を響かせていたのも印象的だった『VOID』を経て、単なるダイナミックさゆえのインパクト勝負だけではなく、4年間のうちに表現の幅を広げてきた賜物といった具合に、ゴシックな世界観に観客を飲み込んでいった『激白』。朋(Ba)は激情を露わにし、太嘉志は歪んだギターで彩りを与え、涼太は憑依したように歌い上げるといった表現力も、“波”のある巧みな展開を引き立てていた。さらに『HYSTERICAL』では、涼太が血(糊)で顔面を染め、一層刺激的な香りを強めながら“アブノーマル”を強烈に印象付けていく。「ブッ飛びてーんだろ!? 狂いてーんだろ!?」と扇動して突入した『OUTLAW』では逆ダイブセクションをループ。ヒリヒリとしたスリルと狂気を多彩に魅せ、極めつけに『サディスティック・トルパネーション』で爆発的な狂騒ぶりを発揮し、THE MADNAのエネルギーの根源である“偽りの世界で生きるがゆえの自己肯定感”をまざまざと見せつけると、まさしく瞬間の美学と言わんばかりに演奏が鳴りやむ前にメンバーはステージを後にしたのだった。



本編を終えたところで、2026年3月18日にDigital Single『キャンディードライヴ』のリリースと、それに伴う音源解禁パァティーツアー『キケンナマゼモノ』と題した対バン形式のライヴを東名阪で開催すること。さらに、2DAYS GIG TOUR『THE MADNA vs マドンナ』という、内容が気になるワンマンツアーが新たに発表された。歓喜に満ちた場内へ再び登場したメンバーはなんと新衣装を初お披露目! さらに新曲『キャンディードライヴ』を披露するといったサプライズも。MCでは、メンバーそれぞれの4周年を迎えた想いが語られる場面もあった。
「ライヴでドラムを叩くたびに、〈ここでしか生きてる意味がない〉〈ここでいいものを届けられなければ生きてる意味がない〉と思うようになった。より一層、真摯にいい演奏を届けていきたい」と語った理緒。太嘉志は、学生時代を振り返りながら「ギターと出会って、今は最強のメンバーと仲間がいて、俺は一人じゃない!」と、自分の過去に対して“最強”ぶりを見せつけるように満面の笑みを浮かべていた。今回のツアーについて触れた朋は、「〈今日しか見れないんじゃないか〉というTHE MADNAをたくさん見せられたと思う。今日もそんな日になればいいと思うし、来年はもっといいTHE MADNAにしていく」と宣言。最後に涼太は、ワンマンに限らず“仲間とのファイト”とした対バンライヴやアルバムのリリースもあった充実の1年を振り返りながら、「一つひとつ、1分1秒が今日という日に繋がった。これが“答え”だと思う。やってきてよかった」と伝えていた。こうして、『極彩色』を“いつか俺らの夢がお前らの夢に繋がるように”と一部を歌い替えながら届け、目の前にいる人々との絆を強めるようにアンコールを締めくくった。
さらにダブルアンコールに応えて登場すると、より等身大の思いを吐露するように涼太が語り出す。
「ふとね、日常を過ごしていると、〈ただの人間なんだな〉って思うときがあるのよ、俺は。(中略)ただただバンドがやりたい、バンドマンになりたいっていう衝動だか勘違いだかなんだかわからないものだけで突っ走ってきて、今この瞬間に何者かにしてくれてるのはこの3人(メンバー)であって、スタッフさんであって、目の前にいるみんなのおかげで何者かになれてるんだよ。自分をヒーローに変身させてくれるみんなが本当に心から愛おしくて、感謝しか出てこない、いつもありがとっ。来年節目となる5年目に向けて、未来でもないし、過去でもないし、〈今が一番かっこいいんだ〉っていう自信を持って、それを証明する1年にしていきたい。過去に置いてきたやつもまた迎えに行くよ。まだ見ぬ未来の奴らも引っ張って、来年はもっとデカイことしたいし、みんなに刺激を与えてドキドキワクワクさせたいし。これからも安心して、〈THE MADNAを好きでいていいんだ。私、スゲェセンスあるんだ〉って自信を持って、がっちりこの手を掴んでこの先もついてきてください。よろしくお願いします!」

こうして披露された『gravity days.』は、THE MADNA結成に至るまでの涼太の気持ち、ひいてはこのバンドの原点ともイコールであるが、その歌は儚さや嘆きの類ではなく、自分自身と対峙する強さを持った未来に向かっていく強い意志であった。そして、ライヴのエンディングを飾った『ハルヒ』。『gravity days.』から『ハルヒ』の流れは、最後の最後に “初期衝動”を現在の“衝動”へと昇華させ、思う存分“楽しい”を表す心からの絶叫を雄弁に物語っているようでもあった。
「4歳のTHE MADNA、こんなもんじゃないからな! 超BIG BABYだから! 凶暴に行くぞ!」────涼太
ただヤンチャなだけではなく、情熱を的確に体現できる力とハッタリではない勢いと強さを備えた彼らは、これからも“BIG BABY”の純粋なマインドのまま暴れ続けるだろう。その脅威の進化から、今後も目が離せない。
Report/平井綾子(Ayako Hirai)
Photo/川島彩水
SET LIST
1. Break攻乱debut
2. ビューティフルワールド
3. BLUE STAR
4. SPLATTER
5. ガロ
6. ストロベリードロップ
7. sweet dream
8. TOXIRUSH
9 .VOID
10. 激白
11. HYSTERICAL
12. OUTLAW
13. サディスティック・トルパネーション
EN-1.キャンディードライヴ
EN-2.8mmBOMB
EN-3.GIANT KILLING
EN-4.極彩色
WEN-1.grariti da
RELEASE
Digital Single「 キャンディードライヴ」
サブスク&ダウンロード配信が決定!
2026年3月18日(水)Digital Single
「キャンディードライヴ」
各ストリーミングサービスにて配信開始。
LIVE
■THE MADNA音源解禁パァティーツアー
キケンナマゼモノ
2026年3月21日(土)大阪Music Club JANUS
出演:THE MADNA / NICOLAS / まみれた / KAKUMAY
2026年3月22日(日)名古屋E.L.L
出演:THE MADNA / DIV / NICOLAS / まみれた
2026年4月3日(金)O-WEST
出演:THE MADNA / DIV / グラビティ / NICOLAS / まみれた / sugar / KAKUMAY
-----------------------------------
■THE MADNA 2DAYS GIG TOUR
THE MADNA vs マドンナ
2026年5月2日(土)Yogibo HOLY MOUNTAIN
2026年5月3日(日)Yogibo HOLY MOUNTAIN
2026年5月9日(土)HOLIDAY NEXT NAGOYA
2026年5月10日(日)HOLIDAY NEXT NAGOYA
2026年5月16日(土)仙台ROCKATERIA
2026年5月17日(日)仙台ROCKATERIA
2026年6月6日(日)IKEBUKURO harevutai
MEMBER




関連リンク

◆Official Web Site https://themadna.com/
◆Official X https://x.com/THEMADNA__JP





