【マーキュロ】★スペシャルインタビュー★「絶望から救い出したい」という想いを胸に生バンドツアーへ。珖夜ゼラ、藍咲ユウリ、雅楽代カミテがクロストーク

昨年9月より単独巡業<絶望セカイ>を行い、12月に閉幕。現在は生バンド編成による<絶望セカイ、暴動編>真っ只中のマーキュロ。9月から発表している新曲群をファンと共に育てながら、ツアータイトルにもなっている「絶望セカイ」という楽曲と向き合う日々にもなっているという。
<絶望セカイ>および<絶望セカイ、暴動編>の手応え、そしてツアーファイナルである豊洲PIT公演に向けた想いを聞くべく、珖夜ゼラ、藍咲ユウリ、雅楽代カミテの3人にインタビューを実施。
すると真摯な楽曲への想いと、メンバーへの想いが溢れ出てきた。
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自分を解放できるようなツアーになったらいいな(藍咲ユウリ)
────まずは2025年9月から12月まで行っていた単独巡業<絶望セカイ>の感想を教えてください。
雅楽代カミテ:ツアーが始まる前は長い道のりだなと思っていたんですが、終わってみると「もう終わり!?」って。あっという間でした。
────楽しかったからあっという間だったんでしょうか?
雅楽代カミテ:楽しかったからあっという間だったのかはわからないですけど、楽しかったのは本当です。いろんなところに行けて楽しかったです。
珖夜ゼラ:僕はツアーの各所でメンバーとごはんに行くのが楽しかったです。観光がてらご当地グルメを楽しみながら。そういう意味でも充実していたし、楽しかったです。
────特に印象的なエピソードやおいしかったものがあれば教えてください。
珖夜ゼラ:えー、どこもすごくおいしかったけど、海鮮はすごくおいしかった。どこで食べたのか忘れちゃったけど。
雅楽代カミテ:北海道じゃない? 北海道に着いて、スタッフさんとみんなでお寿司食べに行ったよね。いっぱい食べた。
珖夜ゼラ:そうだ! めっちゃおいしかったです。
藍咲ユウリ:各地でひさしぶりに会えた人たちがいたのもうれしかったし、北海道から沖縄までいっぱい着いてきてくれた人たちがいて。みんなで一緒に、雨の日も風の日も、ちょっと具合が悪い日も乗り越えてきたと考えると、すごくジーンときますね。ひさしぶりに行けた会場もあったのですが、終わったあとに「またお願いします」と挨拶したら、「本当にまた使ってくれるんですよね!?」とちょっとイタズラっぽく念を押してくれて。前はガラガラだった会場にもたくさんファンの方が来てくれてうれしかったです。
────ツアーを経て解釈が変わったなど、特に印象的だった楽曲があれば教えてください。
雅楽代カミテ:私は「終点」。今回のツアーでは、期間中に何曲か新曲をリリースしたんですが、「終点」はその中でも最初に発表された曲で、9月にお披露目しました。12月までの4ヵ月でかなりやったし、もう自信を持ってできる曲になりました。セットリストで「終点」がくると、自分でも“「終点」来るぞ”と思うし、フロアもそう思ってくれているように感じました。
珖夜ゼラ:僕は2曲あって。「グランギニョル」と、ツアーのタイトルにもなっている「絶望セカイ」。ツアーを通して自分のパフォーマンスも変わっていったし、ファンの方のペンライトが上がる高さと勢いもどんどん強くなっていった気がしました。「グランギニョル」に関しては、デスヴォイスのパートがあるのですが、その質を上げていきたいというのを個人的な目標に掲げていて。少しは成長できたのかなと思います。
藍咲ユウリ:僕も「絶望セカイ」。今回のツアータイトルでもあるこの曲を作ってくださったYoshito Abeさんが、亡くなったという話を初日の沖縄へ行く前日にプロデューサーから聞いて。
僕らはその上でどういう気持ちで歌っていくのか、どういう気持ちでこのツアーに挑んでいくのか。そしてマーキュロとしてこの曲をどこまで連れて行けるか、届けられるか等を、ずっと考えながら全国を回ってきました。
────「絶望セカイ」という曲をどのような楽曲だと解釈していますか?
藍咲ユウリ:“絶望したからこそ、この世界に見切りをつけて反抗していこう”という反骨精神の表れている曲だと思っています。この曲をもらったときから、なぜかずっと一番好きな曲で、運命のように感じているんです。どうしてかはわからないけど。千秋楽までにこの気持ちをうまく言葉にできたらいいなと思っています。
珖夜ゼラ:楽曲をいただいたときから、自分の代弁をしてくれているように感じました。僕はSNSに入り浸ってきた人生だから歌詞がすごく刺さるし、いまだにパフォーマンスしながらその時々の感情が入る。だから日によってシャウトも違うものが出ています。ずっと一緒に生きていく曲、常に共感できる楽曲だなと思いますね。
雅楽代カミテ:私は、「絶望セカイ」と言っているけど暗い絶望ではなく、光のようだと感じています。中指を立てたりもするけど、それは別に悪い意味じゃなくて。「汚れぬ絶望セカイ」という歌詞がありますけど、絶望って汚れていてもおかしくないのに、汚れていないって例えるのがいいなと思って。曲調としてもアップテンポだし、カッコ良く見えるけど楽しい曲です。
藍咲ユウリ:もう一つ思い入れのある曲があって。2025年の12月に「また逢ふ日まで」という曲を出したんですが、実はこの曲にはプロデューサーの思いが詰まっているんです。プロデューサーは、自身のバンド活動でよく福島県に行っていて。その福島県のファンの方が、東日本大震災のあと「悲しくてツラくてどうしようもなくてライヴに来ちゃいました」と言って来てくれたみたいで。そういう自身の経験を交えて発注してくれたのが「また逢ふ日まで」だそうなんです。途中の手を取り救い出すような振り付けも、攫われるだけでなくそちらにしたいと要望を出したらしく。プロデューサーの思いをそこまで託してくださる楽曲ってマーキュロでは初めてじゃないかな。それを聞いて「マーキュロの音楽で、絶望から救い出したいという思いが、僕らメンバー6人だけじゃなくて、みんなにあるんだな」ということを再確認できました。悲しいだけの音楽も時に必要だけれど、この曲には絶対離さない、失わない、助けたいって思いを感じる。制作の核の部分ではセンシティヴな題材を扱った楽曲ですが、自分たちなりに解釈して、めちゃめちゃ大事に歌っていきたいなと思っています。
────そして1月から始まった<絶望セカイ、暴動編>は生バンド公演。生バンドでのライヴはやはり普段のライヴとは違いますか?
雅楽代カミテ:私はリズムを取るのが苦手なんですけど生バンドだとそこがやりやすいなと感じています。だけど音の圧に負けてしまって自分が何を歌っているのかわからなくなるときもあるので、苦戦もしています。
珖夜ゼラ:原曲とは違うアレンジになるので、ダンスも原曲とは違う音を拾って踊る必要があって難しいです。だけど、回数を重ねて慣れてはきたので、今度はそれを武器にしていけたらいいなと思っています。
藍咲ユウリ:生バンドだと、音源と違って音が途切れずに次の曲に行けるんですよね。ギターをかき鳴らしながら次の曲に行ったり。だから熱が冷めにくくて、僕らもお客さんも熱くなって、普段では見られないようなフロアの動きも感じられます。
────皆さんの生演奏もありますが、練習の具合はいかがですか?
藍咲ユウリ:いい感じです!
────頼もしいですね。そのほかに<暴動編>で楽しみにしていることがあれば教えてください。
藍咲ユウリ:暴動区エリアがあるので、ウォール・オブ・デスが見たくて! 暴動区に来てくれる皆さんに期待しています。今回のツアーは“己の解放”という裏テーマもあるので、来てくれるみんなもペンラをめちゃくちゃ高く上げてみるとか、ジャンプしてみるとか、みんなも自分を解放できるようなツアーになったらいいなと思っています。あとは、衣装も新しくなるんですが、新衣装は左右で色が違うんです。フォーメーションによっては一瞬でがらりと色が変わるように見えたりして。そんな感じで、ステージも、フロアの様子もどちらも楽しみです。

珖夜ゼラ:それこそ9月から連続で出した新曲を生バンドで見せるのも楽しみですね。個人的には、初めてウエストのラインが出る衣装を着るので、痩せなきゃと思っています。まさに己の解放です(笑)。
こんなに素敵なメンバーと巡り会えて本当に幸せです(雅楽代カミテ)
────ここからはツアーの話から少し離れて。今回はゼラさん、ユウリさん、カミテさんの3人に集まっていただきましたので、出会ってからこれまでのお互いの印象の変化を教えてください。ではまずは、カミテさんについて。
藍咲ユウリ:アイドル力が増したなと思います。カミテって、メンバーどころか人類でも上位に入るくらいサバサバしていると思うんですね。
雅楽代カミテ:ふふふ。
藍咲ユウリ:サバサバしているし、怒りん坊だったり、泣き虫だったり、めいっぱい泣いちゃったり……ぴよぴよの生まれたてだったカミテが、4年目の今は、凛々しくなったし、逞しくなったと思います。前より泣かなくなったよね?
雅楽代カミテ:今、そう言われて感動して泣きそうになってるけど(笑)、嫌で泣くことはなくなったかな。
藍咲ユウリ:そうだよね。自分を押し殺して笑顔で耐えているということではなくて、心持ちが変わったのか、理由はわからないですけど、とにかく逞しくなった。姫だけど1番カッコ良い!
珖夜ゼラ:カミテは、同じテンションでふざけてくれるようになりました。出会った当初、僕が振り付けを教えてあげるために話しかけたんですけど、僕自身もすごく人見知りなのでモジモジしちゃっていたんです。だけど、今は一緒にふざける関係になって、1日1回はカミテで笑ってます。僕が変わったのかもしれないですけど。最近一緒にいてすごく楽しいです。
────カミテさんとしては、ご自身はどういう変化をしてきたと思いますか?
雅楽代カミテ:当たり前かもしれないですが、最初はすごくビビっていたんです。“この人たちとは仲良くなれる気がしない”って。関わったことのないタイプの人たちだったので、どういうふうに関わったらいいのかわからなかったし、“裏ではカミテのことダサいとか思ってるんだろうな”と思っていた。だけどみんなのことを知った今は、全然そんなこと感じないです。むしろいきなり入って来た知らない人に対してこんなに優しくしてくれて……(と言いながら涙)、こんなに素敵なメンバーと巡り会えて本当に幸せです。ファンの人たちとも「マーキュロってこんなに素敵な人たちが集まっていて奇跡だよね」って話をしています。
藍咲、珖夜:(聞きながら2人も涙)

────メンバーの愛を受け取ったカミテさんだからこそ、逞しくなっていっているのかもしれないですね。
雅楽代カミテ:はい。これから、みんなのことをもっと笑わせたいと思います。
────あはは(笑)。楽しみにしています。では続いて、ゼラさんについてはいかがでしょうか?
雅楽代カミテ:さっきゼラが言ってくれたことと被っちゃうんですけど、それこそ最初に振り付けを教えてもらうことになったとき、めっちゃ怖くって。「この人に教わるのか……」とドキドキしたし、「何かわからないことある?」と聞いてくれたときも怖いなと思ったんです、けど! 今は可愛いなって思います。ゼラって可愛い売りしているわけじゃないのに、可愛いことが多々あって。悔しいから「可愛い」って言いたくないんですけど、可愛いからズルいなってよく思っています。
藍咲ユウリ:特にステージでの貫禄が出てきたなと思います。最初は声が高くて細くて。公式から「今日のMCはゼラです」って一大イベントのように告知をしていたくらい、ステージ上で話すのが苦手だったんですけど、今ではシャウトもものすごく低くて野太いデスボも操り、「お前ら、行けんのかー」って言っていますからね。貫禄あり過ぎる。めちゃくちゃカッコ良くなったなと思います。いつもライヴに勢いをつけてくれます。
────ゼラさんは、ご自身ではどんな変化をしたと思いますか?
珖夜ゼラ:メンバーと壁を作らずに喋れるようになりました。もともと人見知りで、人と打ち解けるまでに早くて一年かかるんです。本当に人と関わるのが苦手だし、人前で喋るのも苦手で。それこそMCも話すことを手に書いたりしていました。だけど、最近はステージでも話せるようになったし、こういうインタビューのときもお話できるようになった。メンバーとも昔からの親友のようにお話できるようになりました。
────それはメンバーのことを信頼できるようになったからなのでしょうか?
珖夜ゼラ:そうですね。仕事仲間としても、人間としても、信頼できるようになったのは大きいと思います。ここ一年くらいで、ライヴのあとにメンバーをごはんにも誘えるようになりましたし。
────最初にツアーの感想を聞いたときにも、メンバーとごはんに行ったことを教えてくださいましたもんね。では最後は、ユウリさんについて。
雅楽代カミテ:ユウリちゃんの第一印象はこれです(と言いながら、顔を作る)。この顔を文字に起こすとしたら……目を開いて、小刻みに頷いている、という感じでしょうか。カミテがマーキュロに入るかもしれないという状態のときにリハーサルを観に行かせてもらったんです。そこで挨拶したら、みんなは戸惑っている感じがしたけど、ユウリちゃんがこの顔をしてくれて。それは“怖くないよ”の意味だったらしくて。実際、本当にそのおかげで“この子は怖くなさそう”って思えました。変化で言うと、逆にずっとマジで芯が強くてカッコ良い。変わらないです。それに、歌割やMCもほかのメンバーに割り振ってくれたりして、すごく周りが見える人です。
珖夜ゼラ:僕も、ユウリはマジですごい人っていう印象です。僕は人に対してあまり尊敬をしないんですけど、ユウリのことは本当に尊敬しています。アイドルとしても、人としても尊敬しているし、見習いたいところがいっぱいある。変化という点で言うと、意志は変わらないですが、それがより行動で見えるようになったようには感じるかも。パフォーマンスでもより前に出るようになったし、煽りのレパートリーもどんどん増えていって。常に試行錯誤して、たくさん考えているんだろうなと思います。でもプライベートでは可愛いところがいっぱいあって。急に僕に抱きついてきたりします(笑)。
藍咲ユウリ:ちょっと褒められすぎて、ダメなところをこれからたくさん列挙していかないと大変なことになりそうですが(笑)。でも、こんなに人のいいところをいっぱい見つけて褒めてくれるメンバーと一緒に過ごしたから、自分の人間性も成長しました。以前は“周りの人は全員敵”くらいに思っていたんです。仕事仲間はいますけど、仲間というものはいないと思っていた。だけど、僕以外のメンバーがみんな優しくて。頑張りすぎて空回りをして迷惑をかけたと思うんですが、メンバーがものすごく頼れて、いつからか“これが仲間なんだな”と思うようになりました。一緒にいたいなって思ったら自然と優しくなれて。本当に成長させてもらったなと思います。
「絶望も悪くなかった」と思えるようなファイナルに(珖夜ゼラ)
────そんな素敵な皆さんですが、2026年にマーキュロとしてやりたいことはありますか?
藍咲ユウリ:芝居構成ライヴをやりたいです。
────それは……匂わせだったり? それとも純粋に願望?
藍咲ユウリ:残念ながら願望です(笑)。妹グループがミュージカルに挑戦するみたいなので、我々もまた演劇もやりたいなと。
珖夜ゼラ:僕は、マーキュロらしさを全面に出した楽曲が欲しいです。2025年はいろいろなことに挑戦した一年だったと思うんです。だからこそ、マーキュロらしさをよく考えた時期でもあって。だから「マーキュロってこういうグループだよ」っていうのがわかりやすく伝わるサブカル全開の曲がほしいです。

────では最後に、そんな2026年のスタートとなる<絶望セカイ、暴動編>のツアーファイナル、3月5日に行われる東京・豊洲PIT公演への想いを聞かせてください。
雅楽代カミテ:豊洲PITでワンマンライヴをやるのは初めて。たぶんほかの公演とは構成などもかなり変わってくると思うのですが、自分もお客さんも燃え上がって楽しめる空間にしたいので、今からドキドキワクワクしています!
藍咲ユウリ:さっきも話したとおり、「絶望セカイ」は自分にとって運命のような楽曲。僕は熊本にいた時、絶望してもういなくなってもいいと思っていました。だけど、どうせ命を捨てるなら、自分の夢に近づけたほうがいいなと思ったんです。そう思うと、“絶望”って原動力にもなりうるものなんですよね。この考え方をみんなに伝えたいと思ってこのツアーを始めました。だからちゃんとこの思いを、歌って伝えていけたらと思っています。
珖夜ゼラ:人間って誰もが絶望を味わっていると思うんです。そのベクトルは人によって違うと思いますが。僕たちのライヴには、そんな絶望を味わったけど、僕たちを観に行くという選択をしてくれた人だけが集まるわけで。だから「今日ここに来て良かった」「今、生きていて良かった。なんなら明日も生きちゃおうかな」という気持ちになれるようなライヴにできたらいいなと思っています。「絶望も悪くなかった」と思えるようなファイナルにしたいです。
取材・文 小林千絵
写真 横山あきお

マーキュロ主催 生バンド単独巡業『絶望セカイ、暴動編』
2026年3月5日(木)豊洲PIT
【料金】前方指定席 ¥7,000 / 一般 ¥2,500 / 招待 ¥1,000 / 1D別
【時間】開場16:30 / 開演17:30
※前方指定席の座席は下手最前列から前方指定1〜となります
※入場順:前方指定席→一般→招待
【🎫チケット】
<FC先行> 1/30 23:59まで
《 mercuro-secret.com 》
<先着> 1/31 22:00から
《 t-dv.com/260305m 》
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