【DEZERT】3月20日幕張メッセワンマンに向けてフルメンバーインタビュー敢行! 生々しいリアリティで辿り着いた4人の現在地。────「音楽で人を救いたい」

3月20日にDEZERT史上最高のライヴをやってやろうと今は思ってる。
────3月20日が少しずつ迫ってきているわけですが、幕張メッセでワンマンをすることはどういう流れで決まったんでしょうか? もともと、武道館をゴールにするつもりはないっていうのはメンバーの総意だったとは思いますが。
千秋:俺ばっかり喋って申し訳ないんだけど、これはDEZERTの悪い癖。武道館をやる前にもう会場を押さえてるしね。こういうこと言うとネガティヴに思われるかもしれないけど、メンバーでも賛成派と反対派がいたのよ。
────賛成派は?
千秋:えっと、みーちゃんとSacchanかな。俺とSORAくんは反対派だった。と言うより、SORAくんは幕張でDEZERT主催のデカいヴィジュアル系フェスをやりたいって言ってたんだっけかな。
Miyako:そうだね。
千秋:武道館は自分たちのケツを叩くためにやった部分もあったから、幕張はまたどうなんだって話で。
────反対した理由も聞いていいですか?
千秋:武道館に向かってる最中って、みんなが魔法にかかってたでしょ。ソールドアウトはしなかったけど、結果的にあれだけのお客さんが入ってくれて、当然俺たちの最高動員。それまでの倍どころじゃないぐらい。じゃあその魔法が解けたあとにどうするのかって話と、魔法にかかったまま進むって選択が怖かったっていうのが正直なところ。
────最終的に踏みきったのはどうして?
千秋:話し合いの流れでって言うとそのまんまなんだけど。今、音楽で人を救いたいって言ってるけど、これまでの俺はそれを力強く言えなかったのよ。自分を救う言葉を歌ってるとか、色々こねくり回して表現してきたけど、本当は違うじゃん。音楽で誰かを救いたいってことでしかないから。幕張メッセはそういうDEZERTで臨むし、これまで何章もあったけど、そういう意味ではついにDEZERT第一章を締めくくれる場所が見つかったなって思う。幕張メッセが終わったらアルバムを作ろうってなってるんだけど、そういうアルバムを作るよ。それぐらいの力を俺たちは持ってる自信があるから、幕張に立てる。
────バンドを束ねるための目標だった武道館がみんなにかけた魔法ってなんだったんでしょう?
千秋:やることを発表したらみんながおめでとうって祝ってくれるし、目標に向かっていくことで応援してくれる人も増えて、風が吹いたんだよね。実際、先輩バンドと2マンとかやって野心的に頑張ったらチケットも一気に伸びた。DEZERTが初武道館をやるって魔法にみんながかかってくれたし、俺自身も自己催眠をかけてる感覚だった。それはめっちゃ良い魔法なんだけど、俺たち4人はそれなりに真面目にバンドをやってきてるから、気がついちゃうんだよ。“武道館マジックからそろそろ醒めるんじゃね?”って。
────あぁ、なるほど。
千秋:この魔法にかかったままでいいんじゃない?って考え方もあるんだろうけど、武道館の次どうすんの?っていうのが見えてきたときに自己催眠をかけ続けるのはやっぱちょっとしんどくて。フロントマンとしてこの魔法を幕張までかけ続けるべきだったのかなって思うことも正直あるんだけどさ、でも、醒めたことで気づくこともあって。それを活かすしかない。
────魔法を解いたけど、それでもDEZERT第一章が完結する場所は武道館じゃなくて幕張メッセなんですね。
千秋:結局、魔法が解けたうえで上に行かなきゃいけないしね。幕張メッセってめちゃくちゃデカいのよ。
────9000人キャパですからね。
千秋:武道館に来てくれた人が全員来てくれても、まだ埋まらないからね。色々模索して、出す予定じゃなかったシングルを出したり、ファンの目を見て声を聞きたくてインストアイベントもたくさんしたり、感じることもたくさんあった。そのうえで、3月20日にDEZERT史上最高のライヴをやってやろうと今は思ってます。
────「「変身」」では“あの場所まで行けば 変わると期待してたんだ”と言いきってますけど、楽器隊の皆さんにとっても武道館を経て何かが変わった感覚っていうのはなかったんですか?
SORA:変わらなかったんじゃないですか? 変わらないじゃんって思えたことが素敵なことだったと思います。
────そもそも変われると思ってなかったですか?
SORA:いや、バンドマンって武道館に立てば変われるんじゃないかって希望を心のどこかに抱いてると思うんですよ。でも現実はそんなに甘くないっていう部分がやっぱりある。こんなこと言うとどうなんだって思われるかもしれないけど、これを読んでくれてるキッズの子たちに誤解はしてほしくなくて。立ったからこそわかることがあるから、大きいよね。変わると思ってたのに、変わるわけがないってことに気づけたことが良かったなって今は思いますね。
Sacchan:バンドっていう集合体である以上、武道館の規模感でやるからここで一気に変わろうとか気持ちを切り替えようみたいなことはないと思ってて。変わる必要がそもそもないっていうのもあるんだけど、現実的な体感で言うとお客さんの熱量はさらに高くなったし、実際、47都道府県でワンマンをしても、今まで以上に多くの人が来てくれるようになりましたよね。千秋くんも言ってたように、武道館は紛れもなく自分たちの最高動員だし、そういう側面で変わったって感じることはあるかもしれないです。ただ、バンドの本質を変えるんだとしたら、これまで10数年やってきたなかでいくらでも変わるタイミングなんてあったよねって話なんで。どう変わっていったら理想的かなんてことも考えてないです。結構、俯瞰して見てますね。
Miyako:俺も、武道館が終わって変わったと感じることはないかな。それよりも武道館を発表して1年以上かけてそこに向かっていくなかで、メンバーそれぞれが変わっていったと思ってて。それまでも挑戦はし続けてきたけど、あんなに大きな挑戦ってなかったからね。その道中ってやりがいのあることもあれば、もちろん苦しいことも多いし、その経験で自分自身も変わったはず。武道館が終わった瞬間にみんなが最強になれるとかだったら単純でいいんだけど、そういうことじゃないしね。でも、俺って平和的な性格でわりとのんびりしてる部分もあるけど、武道館って挑戦はいつでもできることじゃないし、挑戦できたその素晴らしさのほうが印象深いかな。それは今回の幕張も同じだと思います。
────千秋さんは、武道館を発表することになった2023年9月のLINE CUBE SHIBUYAワンマンをソールドさせたときは大喜びしてた印象があるんですけど、武道館はまた違うものでした?
千秋:そうだね。実は武道館でやるのも、俺は反対だったから。武道館をやったらバンドの夢が終わっちゃうんじゃないかって思ってたんだよね。例えば、武道館が大失敗したとして、それはフロントマン千秋の力では到底立て直せないんだよ。感覚的にZeppとか渋公なら今の俺が頑張ればどうにかできる自信はあるの。でも、武道館はそういうレベルじゃない。もし武道館が失敗に終わったらメンバーのモチベーションも低下して、バンドが続かないんじゃないかってことまで考えてたからさ。でも、そこはあれだけお客さんが入ってくれたことで乗り越えられた。だから「「変身」」で歌ってることはマイナスな意味じゃなくて、変わらないって理解できたってことでもあるんだよね。
────目指していく道中で進化したし、次の夢も生まれたんですね。
千秋:確実に人間としてもバンドとしても成長できたと思ってる。武道館に向けた取り組みでうまくいったものもあれば、そうじゃないものもあるけど、小さなチャレンジを重ねた先に大きな挑戦があったことに意味があった。立ってもどうせ変わらないんだったら、また何回も立てばいいし、いっそ日本武道館を俺たちの聖地にすればいいじゃん?って思ってて。それは今回の幕張メッセも同じ。何も変わらないって最初からわかってるんだよ。でも、そもそも嫌でしょ? 幕張メッセに立ったからって急に変わるバンドなんて。
────たしかに(笑)。DEZERTはそんなバンドじゃないですもんね。
千秋:変わろうとすると、変わらなくていいものまで変わっちゃうときがあるから。でも、渋公ソールドして武道館発表するときのワクワク感を超える経験はまだなくて。だから幕張に挑戦するし、まだまだ上を目指していくんじゃない?
────“DEZERT 47 AREA ONEMAN TOUR GRAND FINAL 「僕らの音楽について」”。このタイトルの発案は誰からですか?
千秋:47都道府県ツアーで「僕等の夜について」って曲をお客さんと一緒に育ててきたこともあって、SORAくんからの提案だったと思う。漢字とひらがなの細かい表記はSacchanと相談しながら決めました。でも、タイトルは発表する直前まで悩んだな。あと、このタイトルにすることによって、実はある1曲が完成するんだよね。それは新しい曲なんだけど、その曲を俺は絶対に3月20日に幕張メッセで歌うんだって気持ちですよ。
────正直、武道館以上に今回の幕張メッセが楽しみなんですよ。武道館は13年の歴史を包括した、言うなれば、グレイテスト・ヒッツ・DEZERTだったけれど、今回は最新形のベスト・オブ・DEZERTを提示することになるじゃないですか。みなさんは現状、どんな日になると考えていますか?
Sacchan:幕張メッセはもちろん規模も大きいし、そういう会場ならではの魅せ方になると思います。ただ、あえて個人的な話をさせてもらうと、武道館でやりきれなかった部分というのももちろんあるので、そこを突き詰めたいですね。ライヴって本質はどれも同じだと言いつつも、キャパ感によって見える景色とかやるべきことも変わるし、物理的な距離感も異なるので、もっと表現力を高めたいっていう固い意志があります。
────武道館の次に何を課題にしていくのかなとは思ってたんですよ。ちょっと抽象的な言い方になっちゃいますけど。
Sacchan:武道館よりも良いライヴにするっていう目標と向き合いたいと思ってますよ、これは精神論とかではなく。2025年にリリースした曲も含めて、ツアーで全国を回ってやってきたことが間違いなく出る日になると思います。もちろん向かうなかでツラいこともあるけど、素敵な日にしたいですね。
SORA:まず等身大の姿を見せたいですね。等身大っていうか、背伸びせずに今の自分がやるべきことをちゃんと音で表現して、幕張メッセでしっかりSORAのドラムの音を鳴らしたいと思ってます。大きなことを言うと、来てくれた人にとって何かしらの活力になるきっかけを作れたら本望だな、と。自分もしんどいときに好きなバンドを聴いてパワーをもらってるんで、僕らがそれをファンの皆様一人ひとりに届けられたらいいなと思いながら頑張りたいという所存でございます。
────余談ですけど、DEZERTのSORAは武道館に立っても変わらなかったって仰ってましたけど、武道館に立つことを夢見続けた少年時代の“大川くん”は喜んでましたか?
SORA:あぁ……なるほどね。まぁ、大川少年的に言うと、色々な人に再会するきっかけになって、生き方を考え直す機会にもなったのかも。
────お母様と幼少期以来に再会するきっかけになったのが武道館だったんですよね。
SORA:そうそう。だからこそ、日の丸の下に立たせてもらったファンの皆様、メンバー、会社やスタッフに感謝ですね。色々な人のおかげで叶ったことだから、本当に感謝してる。もう感謝っていう言葉しか出てこないな。
Miyako:ライヴを終えてステージから下りたときに、メンバー4人が“幕張やってよかったよね”って思えるライヴにしたいよね。それができていればお客さんにも間違いなく届いてると思う。まぁ俺らのことだから、どんな良いライヴだろうと手放しで良かったよねみたいな感想にはならないんだけど(笑)。今は薄暗くてまだ綺麗には見えてないんだけど、この日の先に自分たちが進む道が見えてくるのかなとは思ってます。バンドが大きくなってきたからこそしがらみも増えてくるし、多少のジレンマはあるけど、だからこそ今は俺ら4人が満足できるステージにしたいです。
────バンドとしてはこの先に15周年も控えていますが、千秋さんは3月20日の幕張メッセをどんな日にしたいですか?
千秋:何度も言ってるけど、“音楽の力で人を救えるんだ”っていう気持ちでやる。俺らの世代って若かりし頃にテレビとかで華やかな世界を観て育ってきてるから、そういう光景を夢見てきたけど、今の時代は絶対に違うのね。DEZERTができることって言ったら、内面の生々しさを曝け出すこと。生々しさってちょっと汚いところもあると思うけど、それも全部ひっくるめて俺たちはステージですべてを出す。これは武道館と圧倒的に違うところ。それは決して新しいDEZERTではなく、変わらないDEZERT。そういう姿を見せていく時代なんだと俺は思ってる。そしてそれでいてカッコ良くリアリティを持ったバンドでいれるかのチャレンジの日になる。もがいている姿を観に来てくれよって気持ちです。ずっと生々しいバンドではあるんだけど、これからもそれは変わらないだろうね。
取材・文 山内秀一
写真 Megumi Iritani

DEZERT 47 AREA ONEMAN TOUR GRAND FINAL 「僕らの音楽について」
2026年3月20日(金・祝)
幕張メッセ イベントホール
OPEN 16:00 / START 17:00
【チケット料金】
■全席指定 ¥7,000(税込)
■ファミリー席 大人 ¥7,000(税込)・子供 ¥5,000(税込)
※スタンド席
※ファミリー席の子供料金は、公演日時点で3歳以上・15歳以下のお子様が対象となります。当日は年齢が確認できる身分証お持ちください。
■海外用チケット ¥7,000(税込)
※クレジットカード決済受付のみ
※チケットは当日会場にて引換
<ローソンチケット>
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=280229
<イープラス>
https://eplus.jp/sf/detail/1016560001?P6=001&P1=0402&P59=1
<チケットぴあ>
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2543181
<ticket board>
https://ticket.tickebo.jp/show/event.html?info=14809
<livepocket>
https://t.livepocket.jp/e/dezert47final/
■海外用受付
受付券種:全席指定のみ
受付期間:2025年11月11日(火)12:00~3月19日(木)23:59※日本時間
受付URL:https://l-tike.com/st1/dezert47final-en
※1申し込みにつき4枚まで
※海外在住者は現地でWEB決済(海外発行のカードのみ使用可)
※受付&決済のみで、チケットは当日会場にて身分証明書(パスポート)提示で引換(主催者対応)
※営利目的の転売禁止
※3歳未満入場不可(3歳以上要チケット)



