【ユナイト】結成15周年ワンマン3月29日LINE CUBE SHIBUYA公演に向けて、10,000字超フルメンバーインタビューを敢行! 無敵艦隊のごとくシーンを席巻し始めた5人の絆と超名盤『FANTASTiC』以降の“現在”を語る。

ユナイトが、結成15周年ワンマン<UNiTE. 15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]>を3月29日にLINE CUBE SHIBUYAで開催する。“終わらないバンド”であることを信条にする彼らが、危機的状況に直面したのは2022年の同会場でのワンマンを終えた直後。そこから盟友と呼べる幾多のヴォーカリストが歌い繋ぎ、バンドをまもった。そしてその1年後、2023年の周年ライヴでバンド急上昇のキーマンとなる希が新たなヴォーカリストとして加入する。新人ながら、並外れた歌唱力と何よりその屈託のない愛らしさの裏に宿す実直さは、バンドに再び翼を授けることとなった。
窮地から不屈の精神で再起したユナイトは、2025年にはエポックメイキング的な20曲入りの超名盤『FANTASTiC』をドロップ。希の太陽のような存在感がもたらしたものは計り知れない。たしかな手応えと同時に5人はこれからどこへ向かうのか? フルメンバーに大いに語ってもらった。
これだけははっきり断言しておく。
ユナイトは今こそ、最も観ておくべき存在である。
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世界中の誰に聴かせても恥ずかしくない自信作を生み出せた
────3月29日にLINE CUBE SHIBUYAで結成15周年ワンマンライヴ<UNiTE. 15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]>を開催するユナイトですが、希さんが新ヴォーカルとして加入してから、およそ3年が経過します。今となってはバンドにとっても上昇気流に乗るきっかけだったような印象があるのですが、当のご本人的には振り返ってみるとこの3年はどんな時間でした?
希:最初の1年は本当にわけもわからなくて、ついていくのに精一杯でしたね。僕はもともとギタリストでヴォーカルが初めてだったことに加えて、それまでのユナイトの100曲をはるかに超える曲たちを覚えていくことになるじゃないですか? それをこなす……って言うのもアレですけど、そういうことを一つひとつ形にしていくだけで精一杯でした。ただただ歌うマシーンになってたと思います。自分である意味がない、と言いますか。
────そんな状態からスタートして、希さんにとって変化していくポイントはどこにありました?
希:ワンマンツアーで全国各地を回ってその先々で気づかされることが大きかったですね。それこそライヴハウスの店長さんのアドバイスもありましたし。
────12年の歴史を背負う作業をたった1年で成立させようとしていること自体が普通の人にはできないことですよ。
希:そうですね。だから、ヴォーカリストというポジションの在り方について考えられるようになってきたのは、加入2年目の2024年からですね。<UNiTE. 2024 Oneman Live Tour「シニカルアバウト」>ってツアーを回ったあたりからやっとバンドの一員になれた気がします。それで2025年は『FANTASTiC』という現体制初のオリジナルアルバムをリリースし、いろいろなバンドとの2マンが多かったことで、ひとりのヴォーカリストとして────っていうより、ユナイトとして何を伝えていくべきかってことを考えるようになりました。
────1年ずつ視野のレンジが広がっていったんですね。
希:ようやく自分の言葉に深みが出てきたような気がします。2025年はこれまでで一番有意義な時間を過ごせました。
────未緒さんが希さんを見出してユナイト加入になった流れはもう周知のことかと思うんですが、もともと歌唱力にはかなりの定評があったわけじゃないですか? そのあたりの自信はいかがでした?
希:でも、当初は既存のものをなぞるだけだったと思います。自分が加入して以降の曲が増えていったことで、既存曲も自分の色に塗りかえることができたのかなって。メンバーのみんなのおかげもあって、今はもう好き勝手に自分らしく歌わせてもらってます。
────それこそ6枚目のフルアルバム『FANTASTiC』は2025年にリリースされた作品の中で、シーンを見渡しても圧倒的なクオリティの名盤ですよね。
椎名未緒:いつもそう言ってもらってありがたいです。でも、かなりの自信作ですね。
────20曲入りという内容も、オールA面的な構成もインパクト大だったわけですが、手応えはいかがでした?
莎奈:もちろん手応えはすごくあって、自分たちでも良い作品が出来たなって話はよくしてたんですけど、個人的にはこれが今のシーン的にどう受け取られるか謎だったんですよ。自分たちのお客さんが喜んでくれるだろうってことは信じてたんですけど。
ハク:ファンの方は歌詞ひとつ取ってもどういう心境で書いたのか想像して聴いてくれるだろうし、そこが伝わる自信はあったんです。ただ、蓋を開けてみたら関係者さんからの評価がビックリするぐらい高かったですね。
莎奈:そうそう。対バン相手とか関係者さんから会うたび褒めてもらって、やっとそこで間違いない作品なんだなって確信に変わりました。
ハク:久々のフルアルバムだったってことと、希がヴォーカルになったっていうフレッシュさもあったのかもしれないです。メンバーもある程度、希のことを想像しながら曲を書いたと思うし、「empty mellow」は完全に“希ならこう歌ってくれるだろうな”って姿をイメージしながら作りました。それがバンドにとっても新しさに繋がってる気がします。
莎奈:ユナイトって、アルバム全体の枠組みを事前に決めないでそれぞれの曲を持ち寄るだけなんで、コンセプチュアルでもないし、作品としての一貫性はないんですよ。でも、希が加入してくれたことによって、これまでだったら再現性を加味して二の足を踏んでたアプローチにも容赦なくトライできるようになった。そうなることで一貫性のなさに拍車がかかって、それがちゃんと強い個性になったのが『FANTASTiC』だと思う。もちろん未緒さんとLiNさんが全体のバランスを見て上手に組んでくれてるから、変なアルバムになることはないんですけど。ヴィジュアル系シーンでこういうことやってる人は他にいないだろうなって感じます。希がヴォーカルになったことで幅と奥行きがグッと変わりましたね。
LiN:それぞれの曲の個性も出ていて、希が加入したユナイトの名刺的な1枚ですよね。希が加入する前のユナイトももちろん大切な歴史なんですけど、今は世界中の誰に聴かせても恥ずかしくない自信作を生み出せたと思ってます。希は女性キーでも歌いこなせるヴォーカリストなので、作曲できる曲の幅も本当に広くなりましたし、今は伸び伸び制作ができてます。
────良いタイミングで出会えたんでしょうね。
LiN:希と出会った時点で我々4人もユナイトを10年以上やっていたわけで、正直もうみんなトガってないわけですよ。だから、みんなが大人になってきたタイミングと希が入ってきたタイミングがかなりいい感じで、うまく馴染むことができたんだと思います。ただ、最近は女性キーを要求しすぎて希さんに怒られてますけどね(笑)。
希:いや、怒ってないですって! ただ、アルバムで「ballon flower」ってバラードがあるんですけど、それのレコーディングを朝5時ぐらいまでやってたんですよ。さすがにそのときは「LiNさん、歌わせすぎっす!」って言わせてもらいました。
LiN:あのときは、希の顔めっちゃ怖かったんですよ。その節は申し訳ございませんでした。猛反省してます(笑)。
希:ギリギリ許容範囲です。
LiN:自分は曲作りって神経を使うんですけど、でも、希のおかげで楽しくやらせてもらってますよ。
────未緒さんは希さんを連れてきた張本人にして、よりバンドを俯瞰することも多いと思うんですが、皆さんの話も踏まえて『FANASTiC』を振り返ってもらえますか?
椎名未緒:作ってる段階からなんか良くなりそうだなみたいな感じはしてたんですけど、それは自分がデモ作りの時点で自分の曲に手応えを感じていたということではないんです。それこそ「[about us]」もLiNさんがめちゃくちゃ推してくれたからシングルの表題になったけど、俺としてはピンときてなかったり。
────アルバムの中でも重要な1曲じゃないですか。
椎名未緒:デモの段階では、これでいいのか?って疑問を拭えないことが多かったんですよ。ただ、希の仮歌が入ると一気に景色が変わることが大きくて。希の歌に、これは良い曲なんだよって教えてもらうことがすごく多かった。
希:おお! やった!
椎名未緒:それがバンドの自信に繋がってるんですよ。もちろん手を抜くことはないんだけど、ある程度良いものを作っていけば、あとは希が名曲に仕上げてくれるっていう信頼がこの3年ですごく強くなった。
LiN:そうだね。
椎名未緒:今まではどうにか良い曲作って良い作品にしなきゃとか、曲だけの力で成立させなきゃいけないって使命感がへばりついてたんですけど、少し肩の荷が下りた感はありますね。『FANTASTiC』はなるべくして名盤って呼んでもらえる作品になったと思います。
────作曲者の個性が強く出てるのも、そういった側面があるんですね。
椎名未緒:みんなが作ってきた曲も素晴らしかったですしね。
自分の目の前にいる人たちを応援していく歌を歌いたい
────ユナイトと言えば作曲者が作詞も担当する暗黙のルールがありますが、希さんが初の作詞作曲を手掛ける楽曲「hananone.」もアルバムの1曲目に収録されました。2025年の全国ツアーやライヴでも重要な場面で演奏される曲になりましたが、自分の曲を歌うことは新鮮だったんじゃないですか?
希:うーん、決してマイナスな意味ではないんですけど、ちょっと大きいテーマで作っちゃったなっていう気もしてます。対バンでサラッとやるには重たいというか。
────自身の半生を回顧しながらバンドとファンへの決意を綴った歌詞です。
希:そうですね。最初はそういう人生観もあって、大きすぎるテーマだったんですけど、対バンで出会って触れてくれる方に向けても届けられる内容だなって自分の中に落とし込めてからは、また決意の意味合いが増えた気がする曲ですね。ただ、それでも感情が乗り過ぎちゃうときがありますけど。でも、それぐらいの歌詞を自分で書いてみてよかったなって気持ちです。
────アルバムは、希さんが想いを届ける「hananone.」から始まって、4人から希さんへ愛を寄せた「ファンタスティック」、そして5人の決意を歌う「[about us]」という冒頭3曲の流れがドラマティックでした。ところで、今後はこんなアプローチをしたい……みたいなイメージは抱いてます?
希:んー、ユナイトってみんな音楽的にもすごく奥行きのある曲を書くんで、僕はあえてパワーコードで押していく曲を作ってみたいかもしれないです。すごくざっくりしてるイメージなんですけど、ストレート過ぎてみんなが書かないようなシンプルな曲を作ってみたいな、とは少し考えてますね。
────ユナイトの音楽性はヴィジュアル系のフォーマットに分類されてないからこそ自由度も高いし、それでいてヴィジュアル系を名乗ってるから面白さがあると思うんですよ。それこそ莎奈さんのルーツはヴィジュアル系じゃないじゃないですか?
莎奈:そもそもは既存のジャンルで表せなくなったものを、便宜上ヴィジュアル系って言葉で表現していたんだと思うんですよ。ただ、ジャンルが確立されてくると、そのオリジネーターに憧れたフォロワーが集まってシーンを形成していくから、そういう意味では今のヴィジュアル系ってある種不自由というか音楽がジャンル化してしまっているんですよね。良くも悪くも。これは他のジャンルでもそうですけど。
────その枠組みとの向き合い方をすごく大切にしているバンドだと思うんですよ、ユナイトって。
莎奈:枠組みの内外のアプローチっていうのはみんな考えてると思いますよ。ただ、自分のルーツも含めて、ユナイトはそこの幅が広いのかな。もっといろいろなジャンル感とか音を取り入れた方が面白くなるんじゃないかなっていうのは常に思ってます。
────ハクさんからは“希に似合うベーシストでありたい”といった旨の発言をよく耳にするようになりましたが、自分のバンドのヴォーカリストに似合うベーシストでいたいという考えはこの3年間で強くなりました?
ハク:性格的にもともと“俺が俺が”ってタイプじゃないんですよ。だから、ちゃんとバンドと調和できることを大事にしてますね。バンドとして一番良いものを届けるのが大切なんで。ただ、希が加入してから自分の中での変化はやっぱりあったと思います。
────それはどうしてでしょう?
ハク:希は楽曲をすごく自由に歌ってくれるんですよ。その姿を見るのが大好きで、もっと自然体の希を引き出したいなって思ってるんです。彼は自然体でいるときほど魅力的だし。以前の自分は“ベーシストはこうあるべき”って考え方も強くて、凝り固まってる部分があったけど、そういう考えも希のおかげで少し変わってきたような気はしてますね。
────そこまでみなさんに影響与えた希さんの武器ってどんなところにあるんでしょう?
LiN:人となりもあるし、我々を翻弄するようなヴォーカルになってくれましたよね。3年かけてお互いのことがわかってきたんだと思います。希の狂気的な一面がステージや楽屋からも出てきた。
ハク:楽屋からも(笑)。
LiN:出会った頃はプレッシャーもあって猫かぶってたと思うんですけど、今となってはすごく奥深い少年だなって思いますね。
希:少年なんだ。
────希さんの中でヴォーカリストとして意識が高まったきっかけはありますか?
希:たくさんあるんですけど、2025年の秋にうちの主催で<DNA>ってイベントをやったんですよ。[ kei ]さんとDaizyStripperの直さんとの3マンだったんですけど、[ kei ]さんが「音楽で人を変えるんだよ」っておっしゃっていたのがすごく印象的で。僕も同じようなことを考えている時期だったし、自分の存在が誰かに影響を与えるなんてそれまでは思えてなかったけど、その考えが明確に変わっていく一つのきっかけはあの日だった気がします。
────[ kei ]さんも直さんも自分の奏でる音楽に寸分も疑問を抱いていないところが鮮烈でしたよね。
希:そうですね。ヴォーカルが突っ立っててもライヴは動いていくし、自分が何かを言わなくても人がついてきてくれてる感覚があったんですけど、もうそれだけだと満足できないんです。自分から与えていくじゃないですけど、自分の目の前にいる人たちを応援していく歌を歌いたいって強く思うようになりましたね。
LiN:ずっと“ヴォーカルに翻弄されたい”って欲があったんですよ。これやったら莎奈がガンギレして帰ると思うんですけど、ヴォーカルの判断で急にセットリストと違う曲やったりしてもいいし、希にはそれぐらい好き勝手やってほしい。まぁ莎奈がいるから無理なんですけど。
莎奈:なんでだよ(笑)。別に怒んないよ。
LiN:でも、それぐらい1人で暴れ回って制圧してほしいな。それやっても後ろの4人は全然ついていける能力はあるんで、彼の破滅的な感じと狂いっぷりにもっと磨きをかけてほしいです。
────希さんは破滅的なんですか?
希:いいえ。
LiN:おい! 裸になっちゃいなよ。
希:いやー、もう心も裸のつもりですよ!
────本当に今のユナイトの空気感は良好ですよね(笑)。みんながすごくハッピーなことが伝わってきます。
椎名未緒:さっきの話とも重複するけど、希が入って作曲に対するフラストレーションがなくなったんですよ。俺はマインドが完全なアーティストじゃないっていうか、こういう曲を出したらお客さんが喜ぶだろうなとか、ファンはこういう曲が好きだよなとか、そういうことを念頭に置いて曲を作るんです。うちでいうと莎奈さんと逆で。莎奈さんは、莎奈さんが作る作風を好きになる人を求めてるっていうイメージがあるけど、俺は好きになってもらうための曲を作ってるみたいな感覚がずっとありますね。
────それは希さんが加入する前から?
椎名未緒:そこに関してはそうですね。だから余計に構想に反するメロやキーの改変とかを許容できずフラストレーションを感じていたんです。このほうが絶対に好きになってもらえるのに、みたいな。ただ、今は歌に対して寛容になったんです。希が歌えば名曲になると信じているので「ここを変えてほしい」って言ってきたら全部OKするつもりなんですけど、今のところそれがほとんどない。言ってしまえば、こっちがやりたいことで、希に不可能なことがほぼない状態なんです。彼が「作曲者が良いと思って提示したものだから、頑張ってその意図を汲みたい」って前に言ってて……そんな素晴らしい人に出会ったことがなかったので。なんていいヤツなんだ……と。それがバンドの空気感に繋がってると思いますよ。
莎奈:そうだろうね。
椎名未緒:だからすごく伸び伸びしているように見えるんだと思います。心構えが昔と変わったとかそういうことではないんですけどね。今のユナイトのメンタリティはすこぶる良好です
────加入時からメンバー間の関係値も変わってきて、希さんは今のユナイトってどんなバンドだと思います?
希:アベンジャーズ感がありますよね。各パート全員が誰にも負けない最強のメンバーだと思います。ユナイトっていう一つの集合体ではあるんですけど、1人になったとしても戦える強い存在。一旦僕のことは置いておいて。
────それで言うとライヴ中のふとしたタイミングで希さんが俯瞰するようにメンバー全体を眺めてる瞬間とか、すごくエモーショナルなんですよ。バンドを引っ張っていこうっていう想いも感じますし。
希:最初に比べれば引っ張っていくんだって気持ちは強いですね。ただ、前提として“ヴォーカルがバンドを引っ張っていく”っていうのをみんな望んでるはずなんですけど、ユナイトは全員で引っ張るバンドだと思ってて。年数を経たことでの自覚と同じくらい、みんなで引っ張っていこうって気持ちも芽生えています。そのうえで、ファンの方や聴いてくれる方の人生の伴走者みたいな存在になりたい。そういうバンドでいたいですね。誰かの背中をそっと押すのがユナイトらしいのかなって思います。
<希に見せてあげたい景色がある>
────そして3月29日にLINE CUBE SHIBUYAで結成15周年ワンマンライヴ<15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]>が開催されます。この会場に決めたのはどなたですか?
LiN:未緒さんじゃないですかね?
椎名未緒:そうですね。2025年の<UNiTE. 14th Anniversary oneman live [U&U's -Now or Never-]>@EX THEATER ROPPONGIの直前に運良く会場が取れて決まりました。
希:僕はまだ立ったことがない会場ですね。
椎名未緒:毎年、周年ライヴにたくさんのお客さんが来てくださった結果なのでありがたいです。
莎奈:LINE CUBE SHIBUYAは、自分が2014年にユナイトに加入した会場なんですよ。かなり思い出深い場所だし、今の5人で立ちたいなってずっと思ってたので楽しみですね。
ハク:たしか、LINE CUBE SHIBUYAで最後にライヴをしたのは2022年かな。大舞台なんですけど、当時はバンドの状況も含めて満足していたわけではないんですよ。
LiN:一緒だな。
ハク:その記憶を今のメンバーで塗り替えられる機会がようやくきたことが、ものすごく嬉しいですね。
LiN:自分も同じような感情があって。LINE CUBE SHIBUYAっていうか渋谷公会堂は歴史ある場所じゃないですか。だいぶ前ですけど、カメレオの主催で出してもらったことがあって。あの頃、カメレオとDIVとユナイトって切磋琢磨してたけど、そんな中でカメレオがバーッと先を行ってて悔しい想いをした場所でもあるんです。それでいて莎奈の加入だったり他にも辛酸を舐めたり、自分たちのいろいろな歴史も詰まっている会場に、今回はクレイジーベイビー希とこのメンバーで数年ぶりに帰れることはとても嬉しいですね。
希:人のライヴを観に行ったことはあるけど、そのたびに自分はこの会場に相応しい人間になってんのかな?って自問自答していました。気を引き締めて臨みたいですね。
────今回も例年の周年ライヴに漏れず、チケットのタイプが充実してるんですよね。
椎名未緒:スポーツとか演劇ではずいぶん前から取り入れられてましたけど、“ダイナミックプライシング”という座席ごとによってプライスが変わるスタイルを取ってます。チケットもプレミア価格なものから15円まで幅広く準備しているので、気になった方は気に入った券種で遊びにきてくれると嬉しいですね。
────15周年だから15円チケットもあると。
椎名未緒:そこはシャレで(笑)。ぶっちゃけて言うと、こういうチケットを取り入れた初期はただの集客目的だったんですよ。ただ、この時代になってみると極めて当然のことだなって思います。人によってライヴに求めてるものも違うし、それぞれにスタイルに合った楽しみ方を提示するのは必然かな。ライヴ会場まで来るコストも人それぞれですしね。
────それでいて、気になっている層の方も気軽に遊びに来やすいですよね。サブタイトルに“[U&U's -selection-]”とありますが、ライヴの内容はどんな感じになりそうですか?
椎名未緒:15年やってますからね。そこはユナイトのオールタイムベストになると思ってもらっていいんじゃないでしょうか。ご結婚されたり仕事の都合だったりでなかなかライヴには行けないけどなんとか周年だけは……って来てくれる方もいるし、ユナイトのライヴに来たら「ice」は聴きたいよな、とかそういうことも考えてます。
────ありがとうございます。で、今ちらっと曲名が出ましたけど、「ice」の再録や新曲のリリースも計画されているらしいですね。
椎名未緒:大絶賛制作中です。周年の日に先行リリースになります。
莎奈:もうドラムは録り終えてるんですよ。
椎名未緒:SEと「ice」と新曲3曲が入ります。
────現時点でわかっている内容を教えてください。新曲の作曲者はどなたなんですか?
椎名未緒:未緒、LiN、莎奈ですね。俺の曲は“周年っぽい曲”です。これもLiNさんからの強力な後押しがあって採用になりました。原曲はもともとあったんだけど、それを周年に相応しくなるようにブラッシュアップさせた感じです。
ハク:“まさにユナイト”って曲ですね。ヒントすぎるかな?
椎名未緒:でも、そうだよね。
希:未緒さん曲は、個人的にオーダーしたことがあるので、そこがライヴでどう見えるのかも楽しみ。
LiN:自分の曲はなんでしょう……“ライヴをイメージした曲”って言ったらいいですかね。サビだけ悩みましたね。サビっぽくないサビっていうのを目指していて、今後対バンとかでも重宝される曲になるといいなと思ってます。
ハク:結構変わったんでしょ?
LiN:いや、サビっぽくないサビがあまりにわかりにくすぎて作り直したんだけど、そしたら今度はTHE・サビみたいになっちゃったから当初のやつに戻したよ。
ハク:そうなんだ。速い曲ってイメージですね。
希:まだどんな曲なのか全貌がわかってないです。
LiN:おい! わかってくれよ~。
希:LiNさんの曲って、完成するまでどんな曲かマジでわからないんですよ。
ハク:たしかに。
希:なので今はノーコメント(笑)。
────莎奈さん曲はどうでしょう?
莎奈:んー、自分の殻を破りたくてなんとか頑張って作って、殻を破った手応えはあったんですけど、破れたと思った先にまだ自分がいて、ちょっと今萎えてます(笑)。
ハク:それがすごい伝わってきた。俺の中ではこれぞ莎奈!って曲。正直なことを言うと殻を破った感じはないけど、もともとある莎奈さんの殻のすっごい隅っこを突いてる曲だと思うから、そういうのも想像して楽しめると思う。先に進んでる曲だなって印象が強いです。
莎奈:うん。逃れられない自分っぽさみたいなものから頑張って逃げて、なんとか新しいものを目指してる途中です。
希:ヒントとしては、明らかにヴォーカルがいらないセクションがある。そこのアプローチをどうしようかなって考えてるところです。
────LINE CUBE SHIBUYAもですし、その先もさらなる飛躍が楽しみです。
莎奈:この体制になってから一番大きい会場なのかな? そういう規模でもこの5人で戦える自信があるし、それを証明したいですね。ユナイトはヴィジュアル系のメインストリームではないような気がしてるんですけど、だからこそ自分たちの好きなものにこの先も挑戦していきます。それが実現できるようにまずはこの日に向かって日々頑張っていこうかなって思ってますね。
ハク:周年ライヴは、1年間の集大成と自分自身の答え合わせだと思うんですよ。この1年間のユナイトの集大成をファンの皆様に楽しんでもらうことはもちろん、自分としてもこの日をきっかけに次の1年に向けた決意を固めることになると思います。ライヴをしながら見つけるものがあると思うし、それをしっかり掴んで離さずに、これからのユナイトに繋げていきたいと思ってます。
LiN:なんかユナイトのライヴで演奏してる時って、みんなでサッカーやってるみたいな感じなんですよ。そうやって音でメンバーとコミュニケーション取ってるんですけど、渋公はいつもより広いグラウンドなので、たくさん走り回っていっぱいメンバーとパスを交換したいですね。ヴィジュアル系自体がニッチな中で、莎奈さんが言ってるように、ユナイトはさらにマニアックだと思うんです。そんな変わったバンドを渋公に応援しに来てくれる人がたくさんいるっていう感謝を噛み締めながらステージに立ちたいと思います。どうやってもめちゃめちゃいいライヴにはなるんで、みんなも楽しみにしていてほしいですね。感謝の気持ちを忘れずこれからも活動していきます。
椎名未緒:あらゆる時代でユナイトに関わってくれたすべての人にとって、来て良かったと感じてもらえるライヴにしたいですね。あとリーズナブルなチケットがあるから、ご家族やお友達を誘って来てくれる方も多いと思うんですよ。だから、それぞれの身近な人に、「私の好きなバンドカッコ良いでしょ?」って言わせてあげられるようなライヴを約束します。ユナイトは“終わらないバンド”であることを掲げていて、これまでの危機も乗り越えてきました。当然、これから先も続けていくために必要なことを考えているんですけど、正直言っていいですか?
────はい。
椎名未緒:正直今はね、希に見せてあげたい景色があるんですよ。これまで自分たちが立たせていただいたホールや大きなライヴハウス全部に、ユナイトを救ってくれた彼を連れて行ってあげたいし、みんなで再び立ちたい場所がまだたくさんある。個人的にはそれを一つの目標にしているというか、そこにたどり着きたい。この3年間に関してはLINE CUBE SHIBUYAを一つの目標にしていたので、しっかり成功させてもっと大きなところでユナイトを観たいと思ってもらえるように頑張ります。
────“終わらないバンド”を託された希さんは今、何を思いますか?
希:渋公の日はいろいろな人が来てくれると思うんです。いつも来てくれてる人も、初めて出会う人も。あとは僕が加入するずっと前から応援してくれてる人も来てくれると思います。そういう方たちに向けて、当日を最高のライヴにすることは大前提だし、どんな関係性でも構わないから、この先も“終わらないバンド”ユナイトとして末永く、ずっと一緒に隣を歩いて生きていく。そんな存在でいられたらなって思います。
取材・文:山内 秀一
RELEASE

■18th Single 「selection」
・2026年4月1日(水) CDリリース / ¥3,300(税込)
【収録曲】
01. Hi-Tech NERDS on / 02. Selection / 03. ぼくらのカルチャー / 04. エウロパ / 05. ice -153-
06. selection (off vo.) / 07. ぼくらのカルチャー (off vo.) / 08. エウロパ (off vo.) / ice -153- (off vo.)
▪販売店:little HEARTS.、ライカエジソン、ユナイト公式通販City(https://citycity.theshop.jp/)
※各配信サイトでは2026年4月8日(水)~配信開始
【先行販売】
2026年3月.29日(日)LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)会場にて販売
<先行会場販売購入特典>
商品1枚のご購入につき、「selection (bandless ver.)」を収録した特典CDを1枚プレゼント

UNiTE. 15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]
2026.03.29(日)LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
OPEN 16:30 / START 17:30
【チケット料金】
■通常チケット
・ビギナーチケット ¥15(税込・指定席)
・ノーマルチケット ¥5,000(税込・指定席)
■特典のみ(FC会員限定)
・A特典のみ ¥10,000(税込)
・S特典のみ ¥20,000(税込)
■配信チケット
・リアルタイム配信チケット ¥4,000(税込)
【ビギナーチケットに関して】
・全ての券種の中でも最も後ろの席となります。
・発券時にかかるプレイガイド手数料はお客様のご負担となります。
・ビギナーチケットは当日引換券での販売となります。引換券ではご入場できません。
必ず公演当日に会場窓口にて座席番号入りのチケットを引換お願いいたします。
【入場者特典に関して】
・ビギナーチケットを除く全てのお客様へ、入場特典を配布致します。
■一般発売中!
チケットURL
ローソンチケット https://l-tike.com/unite/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/unite/
イープラス https://eplus.jp/unite/
特典のみチケット https://sp.unite-mobile.com/
関連リンク
◆ユナイト オフィシャルサイト
http://www.unite-jp.com/
◆ユナイト Official X
https://twitter.com/official_unite



