【マーキュロ】★スペシャルインタビュー★自身最大規模の豊洲PIT公演を終えた今の熱き思い。絶望と共存した先にある願い「心の底にあるのは“みんなで夢を見て突き進んでいきたい」

半年間にわたり、<単独巡業『絶望セカイ』>、続いて<生バンド単独巡業『絶望セカイ、暴動編』>を行ってきた、サブカル系アイドルグループ・マーキュロ。3月5日に開催した千秋楽・豊洲PIT公演を大成功で収めたメンバーに、ライヴを終えた直後の感想や、ツアーを通して変化した部分、さらにメンバー同士の絆を感じさせるエピソードなどについて聞いた。
◆ ◆ ◆
自分たちがヒーローになったような気持ちになれました(我執キル)
────豊洲PIT公演を終えた感想をお伺いします。まずは、冒頭でユウリさんが1人でステージに立ってセリフを言い放った瞬間が、最高にカッコ良くて衝撃でした!
藍咲ユウリ:今までのライヴとは違った演出だったので、ものすごく怖かったし緊張しました。ライヴが終わったらホッとするかと思いきや、高揚感というか「緊張したぁ〜!」という気持ちがずっと残っていて、数日間は終わったばかりのような気持ちで過ごしました(笑)。冒頭の言葉は、セリフを読み上げるというより、ちゃんとフロアを見渡しながら集まってくれたみんなに向けて語れたような気がして、自分でも不思議でしたね。応援してくれるみんなの愛情とか熱心な視線が伝わってきたおかげだと思います。
────ほかのメンバーが、大きな旗を持って客席から登場するのもインパクトがありました。
翠城ニア:私たちも新鮮でした。ほかにも、花道があったり新しい演出が増えたりしたことで、いつもと立ち位置が違うことも多くて、それを覚えるのが大変でした。でも、マーキュロにとって今までで一番大きな会場で、単独でライヴができてすごく楽しかったです。お客さんにも「楽しそうだったね」と言ってもらえたのが嬉しくて。それと、メンバーのすごさを改めて感じました。自分もマーキュロだけど「マーキュロってすごいな」と思い、「マーキュロで良かったな」って。
一同:おぉ〜(歓声)。
我執キル:豊洲PITは、1年目の時に、急遽対バンの代打で出させていただいたのが初めてでした。その時は緊張し過ぎていて記憶が途切れ途切れなんです。でも、「絶望セカイ」で、花道で中指を立てられたのがすごく気持ち良かったことは覚えていて(笑)。その豊洲PITで、また同じように花道があって、そこで中指を立てられた。しかも、それが大切な人たちと回ってきたツアーであり、タイトルも<絶望セカイ>だったということが意味深く感じられました。時を経て過去と今が一致するストーリー性が『少年ジャンプ』みたいで、自分たちがヒーローになったような気持ちになれました(笑)。

珖夜ゼラ:自分たちにとって憧れの場所だったからね(笑)。ボクは、今までお客さんとして会場に行ったことはあったけど、公演直前まで「豊洲PITに自分が立つ!」という実感が持てなかったんです。リハーサルが終わったら急に緊張が込み上げてきました。でも、1曲目の「絶望セカイ」で中指を立てた瞬間に緊張はなくなって、「もうここからぶちかますぞ!」という気持ちで一気にスイッチが入りました。そこからは、ずっと楽しかったですね。
雅楽代カミテ:私もライヴを観に行ったことがあって、その時は客席の一番後ろだったので、ステージが遠く感じました。でも、ステージに立ってみると後ろのほうまで見えて、100パーセントではないですけど“誰がどこにいる”というのも感じられました。花道に走って行った時も、正面からピカーッとライトがきて、見渡したら、みんながすごくキラキラした顔で見てくれていて「なんかアイドルみたいだな」って思いました(笑)。緊張もしたんですけど、応援してくれるみんなの表情を見て自分が元気をもらった場面がすごく多かったです。
────ヒーローとアイドルが揃いましたね(笑)。では、レンゲさんはいかがでしょうか?
紫月レンゲ:代打で立った時は大きなステージにも慣れていなかったので緊張しかありませんでした。でも、今回改めて単独で立たせていただいて、自分たちの成長を感じられたことが嬉しかったです。ただ、個人的にはライヴ中に声が枯れてしまったことが、本っっっ当に悔しくて。龍角散の飴をひたすらなめて、前日の夜は超バカデカイ加湿器で部屋中がビチョビチョになるぐらいケアをしていたのに、そうなってしまったので、来てくれた方たちや、準備に力を貸してくれた関係者の方たちへの申し訳ない気持ちが強くて……。でも、声が枯れるくらい“やる気”はあったんです。そして、悔しい思いはしたのですが、みんなと立てたステージはめちゃくちゃ楽しかったということだけは言わせてください!

初期からある曲「存在証明」を歌っている時に、昔を思い出してグッときた(翠城ニア)
────想いは伝わっていたと思います。では、ツアーや豊洲PIT公演を通して、とくに印象深かった曲や、チャレンジした曲などがあれば教えてください。
翠城ニア:良い曲が多くて選ぶのが難しいんですけど、ラストにやった「存在証明」ですね。マーキュロの初期からある曲です。リハーサルの時はあまり感じていなかったのに、ステージで歌うと結成当初に小さな会場で歌っていた頃を思い出してグッときました。特効(※特殊効果)の銀テープも綺麗で、すごく良い景色が見られたことにも感動しました。あと、これはずっと言っていますが、生バンドバージョンになった時の「グランギニョル」が本当に大好きです(笑)。

我執キル:ボクは「また逢ふ日まで」です。ツアー中に出した曲なんですけど、初めてもらった時、「すごく優しいなぁ」と思って泣いてしまったんです。家でダンスの練習した時も、みんなと豊洲でこの曲を披露している光景が浮かんで……。話していても泣いちゃいそうなんですけど、すごく心にきますね。上手く言語化できないのですが、ファンのみんなの顔も思い浮かぶ曲で、ツアーが終わってからも毎日聴いています! それと、曲ではないのですが、実は今回のツアーは個人的にすごく落ち込んでいたタイミングでもありました。だけど、「物事を前向きに捉えよう」と決めて回ったことで変われました。豊洲PITでは今の姿を伝えたくて限界突破でライヴをした結果、筋肉痛がすごかったです(笑)。
珖夜ゼラ:ボクは「※毒」ですね。ダンスブレイクのところで「バックダンサーさんと絡みたいです」という提案を、自分からレッスンの先生にさせていただいて。でも、時間的に2〜3回しか合わせることができなかったから、イメージトレーニングをして本番を迎えました。バックダンサーさんが上手にタイミングを見て絡んでくれて、目線とかも含めて想定していたように表現できたのが嬉しくて印象に残っています。
せめてライヴの帰り道は「明日も生きよう」と思っていてほしい(藍咲ユウリ)
────自分たちが提案したものを形にできるのはアーティストの醍醐味ですね! では、ユウリさんお願いします。
藍咲ユウリ:ボクは「still bleeding」。マーキュロの曲は、苦しさや痛みを表現した歌詞が多いのですが、久しぶりに「まだ諦めたくない」「夢を叶えよう」といった真正面からメッセージ性のある曲だと思っていて。冷笑はびこる時代ですけど、いつまでも馬鹿にされるぐらい熱くありたい。心の底にあるのは「みんなで夢を見て突き進んでいきたい」という気持ちなんです。もちろん、病んだ気持ちや傷も肯定するし寄り添うけど、せめてライヴの帰り道は「明日も生きよう」と思っていてほしい。それと、昨年亡くなられたYoshitoさんが書いてくださったマーキュロへの曲でもあるので、自分たちの実力を磨いて「これからも多くの人に聴いてもらわなきゃ。聴いてもらいたい」と、ツアー中に強く思った曲です。

雅楽代カミテ:私は「神世界帝都」です。とくに豊洲PITで特別な演出があったわけではないのですが、レンレン(紫月レンゲ)の最初の振りとかもめっちゃカッコ良くて。私的にはみんなで中指を立てるのと同じか、それを超えちゃうぐらい、イントロとかアウトロの6人での振りが好き。マーキュロらしくありたいと思わせてくれる曲です!
一同:全員で振りを再現
────拍手も飛びかっていますが(笑)。煽りを絶賛されているレンゲさんはいかがですか?
紫月レンゲ:ありがとうございます、嬉しいです(照笑)。私は1曲挙げるとしたら「suicidose」ですね。ファンの方と一緒に「スーサイドーズ!」と叫ぶところがあるのですが、今回は初めて6回ループしました。その中でも全員に役目があって混乱しそうだったんですけど、メンバーと意思疎通しながらできたのが印象深いです。あとCO2を飛ばしたのも、めっちゃ楽しかったです!
────ライヴが終わった直後の楽屋はどのような雰囲気でしたか?
雅楽代カミテ:ステージから捌けたあと、廊下でみなさんが手を合わせてアーチを作ってくださったので、その下をくぐって楽屋に戻りました。先生たちや、PSYCHOSISさん、生演奏をしてくれたバンドの親不孝通りのみなさんには、いっぱい支えてもらいました。豊洲PITは演出も多かったので、ライヴ前はスタッフさんたちも私たちと同じくらい張り詰めている感じがあったんですけど、みんなで温かい気持ちで終えられたのは嬉しかったです。

自分から提案したダンスブレイクの絡みを上手く表現できたことが嬉しかった(珖夜ゼラ)
────愛されていますね! では、ツアーを通してメンバー同士で交わした言葉や、エピソードがあればお願いします。
我執キル:思い入れのある曲でも挙げた「また逢ふ日まで」は大好きな曲なのに、ボクから始まる2Aのサビ“♪写真立て〜”のところが難しくて、上手く入れないことがツアー中に何度かあったんです。だから豊洲PITでもすごくドキドキしていました。「練習したからイケる!」という気持ちはありましたが、上手くできた時は「本当に良かったぁぁぁ」と思って(笑)。そしたら、豊洲から帰る時に、ゼラが「やったぁぁぁ!」と言ってくれて、気づいてくれてたんだなと思って。
珖夜ゼラ:キルの次に歌うのがボクなので(笑)。ツアー中に何度かテンポがズレることはあったけど、「もしそうなっても自分が絶対にテンポを戻す」という気持ちではいたんです。その反面、「キルなら絶対に入れるよ」という気持ちでいました。だから、入れた瞬間に「やったやぁーーーん!」と思って。自分も嬉しくて、ちょっと顔に出てましたね。

我執キル:配信を見たらニヤけてた(笑)。
珖夜ゼラ:逆にキルは、なんか泣きそうな顔してた(笑)。
我執キル:嬉しかったけど、同じくらい緊張してましたから(笑)。
翠城ニア:私は、ライヴの冒頭のユウリのセリフに本当に感動して。すごく長くて、しかも難しい言葉も多かったのに、ゲネの前の時からすでに「もう覚えました」と言っていてビックリしました。自分は、MCとかも言葉に詰まってしまうことが多いから、本当に尊敬するし自分ももっともっと頑張りたいなと思いました。
藍咲ユウリ:でも、ボクは、そんなニアにめっちゃ助けられているんですよ。こういうことを取材の場だけじゃなくて、思ったらすぐ伝えてくれる。良かった部分の動画を切り抜いて「ここイケボすぎ」とか言って見せてくれたり(笑)。今回のツアーはメッセージ性が強くて、煽ったり語ったりと芝居がかったところも多く、消化できるまでキャパオーバーすることもありましたが、急に褒めちぎってくれるので、すごくモチベを上げてもらったし臆することなくできました。
ライヴ中にメンバーと目を合わせるのが楽しくて、ニコニコになってしまうんです(笑)(雅楽代カミテ)
翠城ニア:ユウリもだし、メンバーがすごいから(笑)。あと、最新曲の「沈黙の子守唄」ではカミテと絡むシーンがあって一緒に振り付けを考えました。レンゲとも一緒に歌うシーンは、レッスンの時にふざけて案を出し合ったりして楽しかったですね。最終的にはカッコ良くできて良かったです。
紫月レンゲ:一緒に歌うという意味では、「存在証明」で自分の声が限界で、ニアが一緒に歌ってくれたのが助かりました。しかも、その歌詞が“「偶然」じゃなく 「必然」だと キミにキミに出逢えて思えた”というフレーズだったんです。ニアだけじゃなくて、メンバーみんなに対して「偶然じゃなく必然で出会えたんだな」と思えた瞬間で、とても印象に残りました。
────ニアさんは、その思いをどう受け止めて歌っていましたか?
翠城ニア:レンゲの声が枯れているのは、MCに入るまで全く気づかなかったんです。それくらい声を張って頑張っていたんだなと思います。さっきも話に出た「suicidose」の6ループは、初めて“叫ぶ”とか“ガナル”感じで歌うところもあったので、そうとう負担ではあったと思うけど、少しでもサポートができたなら良かったです。でも、本当に気づかなかった。すごかったよ、レンちゃん!
紫月レンゲ:(お辞儀をしながら)ありがとう。
雅楽代カミテ:私は“誰か”というよりは、みんなとのやりとりですが、ライヴ中にメンバーと目が合うのがすごく好きで、たまに合わせなくていいところまで合わせにいっちゃっていました(笑)。最初に、ファンの方を見て元気がもらえたと言ったんですけど、メンバーと目を合わせるのも楽しくてニコニコになってしまいます(笑)。それと、個人的なことにはなりますが、今まではMCで反骨精神だったり、強い言葉を話すのが得意ではなく悩んでいました。でも今回は、MCや曲振りで“受け入れる”とか“傷薬”みたいな意味合いの言葉を伝えられた気がして。とくにMCは、いつも慣れ親しんだ友だちに話しているような感覚でいられたのが、自分の中で変わったところです。でも、それはメンバーやファンの方との関係性があってだなと思えました。

アイコンタクトを含め、今までやってきた3年間で生まれた絆をすごく感じられた(紫月レンゲ)
────強い絆を感じるマーキュロですが、このあとは<絶望セカイツアー>の締めとなる<四周年記念単独巡業『絶望セカイ 悲しみの先…終結編』>があり、7月からは様々なコンセプトが詰まった主催ツアー<五年目突入記念再演巡業『再教育』>が始まりますね。
藍咲ユウリ:ツアーを重ねるごとにマーキュロを待ってくれている人や、着いてきてくれる人が増えているのを実感できているので、ボクたちを選んで足を運んでくれたみんなが「来て良かった」と思えるライヴをしたい。そのために、日々の対バンでもたくさんの経験を重ねたいと思うし、その先に自分たちも納得がいくような景色があったらいいなと思います。とくに<再教育ツアー>は、<秘密サークル>や<見世物小屋>といった、これまでの軌跡やコンセプトも感じてもらえると思うので、この機会にぜひ来てほしいです。
珖夜ゼラ:豊洲PITはたくさんの人が集まってくれたことが嬉しかった反面、いつもは誰がどこで白ペンライト(自身のメンバーカラー)を振っているか認識できるんですけど、それができなくて寂しいと感じる部分もありました。なので、近い距離で伝える事のできる普段のライヴやツアーの1ヵ所1ヵ所を大事にしたいと思っています。
紫月レンゲ:個人的に、今回、豊洲PITという大事な場面で声が枯れてしまったことがめちゃくちゃ悔しくて(涙目)。もう絶対に、そういう思いはしたくない! それと、ライヴ中に声が出なくなったことで一瞬だけ、ちょっと(自分自身が)イヤになった瞬間がありました。でも、メンバーが心配してくれているのが伝わってきたり、アイコンタクトを取れたことで今までやってきた3年間の絆をすごく感じました。その絆がより深まるような、そして、それを感じていただけるライヴを目指します。

藍咲ユウリ:まずは、5月からの<絶望セカイ 悲しみの先…終結編>で、悲しみの先にファンのみんなを連れて行けるように頑張ります。
我執キル:うん。みんなで悲しみの先を探しに行こう!
一同:おーーー!!
取材・文: 原 千夏
写真 猿田 祐樹 / saru.
LIVE
マーキュロ主催 四周年記念 単独巡業『絶望セカイ 悲しみの先…終結編』
2026年05月09日(土)DRUM LOGOS(福岡)
2026年05月28日(木)なんばHatch(大阪)
2026年06月08日(月)ダイヤモンドホール(愛知)
2026年06月29日(月)Zepp Haneda(東京)
マーキュロ主催 五年目突入記念再演巡業『再教育』
▼秘密サークル
2026年07月17日(金)WOMBLIVE
▼見世物小屋
2026年07月20日(月祝)X-HALL
2026年07月26日(日)ナンバーゲート
2026年07月28日(火)Spotify O-WEST
▼失楽園
2026年08月08日(土)水戸ライトハウス
2026年08月09日(日)前橋DYVER
2026年08月29日(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2026年08月30日(日)川崎セルビアンナイト
2026年09月19日(土)柏ThumbUp
2026年09月20日(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
2026年11月30日(月)Spotify O-EAST(芝居、バンド)
▼アナタの傷を魅せてください
2026年09月05日(土)OP's
2026年09月06日(日)OP's
2026年10月18日(日)櫻坂セントラル
2026年10月23日(金)246LIVEHOUSE GABU
▼アナタの傷を魅せてください、共に生きよう
2026年09月21日(月祝)SPiCE SAPPORO
2026年09月22日(火祝)SPiCE SAPPORO
2026年10月25日(日)ZephyrHall
▼超アブノーマル★倶楽部
2026年09月27日(日)BANANAHAIL
2026年11月14日(土)神戸VARIT,
2026年11月15日(日)京都FANJ
2026年12月05日(土)郡山#9
2026年12月06日(日)仙台ROCKATERIA
2026年12月20日(日)松山サロンキティ
2027年02月06日(土)熊本B.9V2
▼また明日、僕達の★倶楽部で
2027年01月11日(月祝)THE BOTTOM LINE(バンド)
2027年01月12日(火)BIG CAT(バンド)
2027年02月07日(日)DRUM Be-1(バンド)
関連リンク
Official Site https://mercuro.me
Official X https://x.com/mercuro_info


