【KAKUMAY】真虎(Vo) & GEN(Gt)インタビュー。再び5人体制になったバンドが次に進むために“REBOOT”する理由。Road to Zepp DiverCity(TOKYO)への新章────「なにより素敵なアーティストじゃないといけない」

このバンドがどういう道のりでZepp DiverCity(TOKYO)を目指してきたのか
────GENさんは久々のバンド活動で新鮮なことも多そうですね。
GEN:この前のZepp Shinjuku(TOKYO)も然り、これまでとスケール感も違いますしね。あと、細かいことで言えば、アザミと俺の立ち位置も当時とは逆なんですよ。最初は目の前のことをやるので精一杯だったんですけど、ようやく楽しむ余裕が出てきたところですね。ワンマンがメインのバンドをやるのも初めてだし、まず覚えなきゃいけない曲数も多かったけど、やっと第一段階を超えられた気がします。
────そういえば、最近のKAKUMAYってセットリストがバリエーション豊かになってきてるんですよね。それこそ初期曲の「アンチヒーロー」や「KA・KU・MAY」がレパートリーに加わる機会も多かったり。
真虎:自分のなかで2025年は歌を成長させる一年だったんですよ。それこそ2024年大晦日の『Royz Presents COUNT DOWN LIVE 「GOD FES」』に出させてもらった時に感じた刺激とかもあって。それで歌を磨いた結果、曲を出した当時はちゃんと輝かせきれてなかったものにも、光を当ててあげたいなって思うようになったんです。KAKUMAYってコロナ禍で始動して、対バンにお客さんが4、5人しかいないことも経験していて。あの頃に、これは盛り上がらない曲だって勝手に判断してやらなくなった曲も、もっと受け入れてもらえるんじゃないか?って思うようになってきたんです。今はその頃には出会ってないお客さんがたくさんいて、その人の分だけ受け取り方もきっとたくさんある。俺が勝手に腐らせてたのかもしれないって思うようになってから、ここ最近は過去曲もセットリストに入れるようになりましたね。
GEN:当時の曲を俺が入った5人でやることで、サウンド的にもお客さんにとっても新鮮なんじゃないかと思います。覚えるのは大変ですけど。ギターについてもアザミと打ち合わせをしながらやってます。その場で打ち合わせするぐらいの時もありますけど。
────実際、加入してKAKUMAYってどんなバンドだなと思います?
GEN:イケメン揃いのバンドですよね。俺のなかでイケメンって気難しいイメージがあったんですけど、加入してみたら思っていた感じではなくて、すごくとっつきやすいバンドでした。ときに真虎は、すごいとっつきにくいんだろうなと思ってましたもん。でも、全然そんなことなかったし、ゆいと。もすごく気配りもしてくれるし、とにかく雰囲気が良いバンドっていうイメージ。むしろそれが加入の一番の決め手なんですけど。
────じゃあちょっとこの流れで、GENさんから見たメンバー4人の印象も伺えますか?
真虎:おぉ~。
GEN:ハル坊は昔、対バンしたことはあるんですけど、挨拶するぐらいの関係でしかなかったんです。でも、やっぱりライヴの熱量と迫力がすごいですよね。それが一番外に伝わってくるのは彼の魅力だと思います。
────2月のZepp Shinjuku(TOKYO)ワンマンも骨折している人とは思えないパワフルなドラミングでした。
GEN:頭振り回して叫びながらドラム叩いてましたね。ハルはメインコンポーザーだから、今後は一緒に曲を作っていく関係にもなると思うし、これからが楽しみですね。ベースのゆいと。に関しては、こんなに気さくなヤツがいるのかっていうぐらいいいヤツ。加入してから一緒にいる時間が一番長いのはゆいと。かもしれない。加入前からライヴがない日でも飲みに誘ってくれたり、用事がなくても連絡してきてくれたり、俺がバンドに溶け込みやすいような空気作りをものすごくしてくれました。ポジション的にも隣同士だし、一番距離が近いメンバーですね。
────盟友のアザミさんはいかがでしょう?
GEN:本人も言ってたんですけど、昔一緒にやってたときの彼は本当に右も左もわからない感じだったんですよ。今は、昔とは別人としか思えないぐらいのギタースキルを持ってるし、人間的にもめちゃくちゃ大人になってますね。久々に再会したときからそれをビシバシ感じて、東京のヴィジュアル系シーンを見渡しても第一線のギタリストだなって思います。
────彼、可愛らしい顔してるけど、人間としても真面目でちゃんとしてるし、それでいてトガってるんでよね。
GEN:まさに真虎が言ってるように、協調性を持ちつつ、自分っていうものがある人間ですよね。アザミはトガってますよ。
────GENさんが加入して明らかにイキイキし始めた印象があります。
GEN:それなら良かったです。
────さて、それではフロントマン・真虎についても聞かせてください。
GEN:正直、真虎の性格ってわからないんですよ。でも、メンバーからも最初はとにかく真虎についていったほうがいいって言われていたし、信頼が厚いんだなと思います。それで、実際に活動して思うのは、真虎ってヴォーカルなのにちゃんとバンドを俯瞰していて、プロデュース能力が秀逸なんですよ。自分自身が人一倍前に出ていきながら、そういう視点を持ち合わせてる人って実はあんまりいない気がする。
────それでいて、昔気質というか礼節を重んじる一面もありますよね。去年LIQUIDROOMでうちの主催イベントに出てもらったときに、まみれたがお立ち台を貸してくれることになったんですけど、本番直前に「ステージ上がる前に伐くんにお礼言ってきていいですか? じゃないと筋が通らないんで」なんて言ってる場面もあって。
GEN:真虎って、見た目のイメージからしたら、かなり意外性がありますよね。デザイン周りとかもできるし。
真虎:……ありがとうございます。満足しました。
GEN:あははは!
真虎:俺が思うのは、GENが加入してバンドとしても演奏がより鋭くなったし、なんだろう……メンバーの探求心が強くなった気がするんですよね。
────今後はGENさん曲の採用も視野に入れていく感じなんですか?
真虎:そうですね。
GEN:今はハルが作ったものに対して、自分がブラッシュアップして完成させていくみたいな形なんです。「BULLET」は俺とアザミで作って、そのトラックに対して真虎がメロと歌詞をあてていく流れでしたけど。
────KAKUMAYのGENとしてこういう曲を書きたいなってイメージはあります?
GEN:あります。すごく抽象的な表現になるんですけど、これまでのKAKUMAYにない曲を書く。俺は、良い意味で
KAKUMAYらしくない曲を書いたほうがいいと思うんです。最初は受け入れられにくいかもしれないけど、バンドを長い目で見ると幅があったほうがいいし、KAKUMAYのイメージに沿うような作り方はしないほうがいいのかなって勝手に思ってますね。
────興味深いです。でも、KAKUMAY自体もここ数年で曲のテイストがガラッと変わってるんですよね。真虎さんの歌にフォーカスする方向性になってきたなという印象があって。
真虎:そう思います。自分がやりたい曲のテイストがその時期ごとに結構変わるっていうのもあるんですけど。
────それを感じさせるのが2月のZepp Shinjuku(TOKYO)ワンマンだったと思います。2度目となる大会場ですが、振り返ってみてどんなライヴでしたか?
真虎:純粋に楽しめましたね。でも、しっかり悔しさはある。
GEN:いい経験をさせてもらったことに感謝ですね。本当に感謝なんですけど、そこで満足じゃなくて、むしろ次のスタートのためのライヴになったと思います。ここから始まる物語のためのステップ。立派な会場ですけど、これからのKAKUMAYの前夜祭だったと俺は思ってます。
真虎:悔しさがなかったら絶対にダメだと思う。GENはプロデュース能力があるって褒めてくれたけど、俺にとって去年は、そのバンドプロデュースを全部放り投げた一年だったんですよ。
────それはどうして?
真虎:歌です。とにかく自分の歌唱力を向上させることだけに一年間集中しきって、成長したかった。だから、正直なことを言うとバンドの戦略的なことは何もなかったんです。Royzの主催でも、1回目のZepp Shinjuku(TOKYO)でも感じたけど、バンドとして大きくなるために成長しなきゃいけない大事な部分ってあるんですよ。そこを強化するために去年はプロデュース脳を封印してました。GENも加入して2回目のZepp Shinjuku(TOKYO)も終えたこのタイミングで、ようやく、KAKUMAYをどうやってデカくしていこうかってことを再び考えるようになれてます。歌はもちろん継続して努力するけど、ここからバンドをどう展開してくのかが、自分でも楽しみなんですよ。インプットからアウトプットの一年になると思います。より、アーティストとして自分たちを確立したい。
────結成初期から目標に掲げているZepp DiverCity(TOKYO)や、さらに大きな場所へ向かうためにも。
GEN:KAKUMAYに入ってから初めてイヤモニを使うようになったんですけど、大きな会場を目指していくうえで、そういうモニター環境やステージングも細かくシビアに考えていかなきゃいけないですしね。
真虎:Zepp Shinjuku(TOKYO)を2回やって思ったのは、俺だけがカッコ良いじゃダメだなってことで。メンバーそれぞれのカッコ良さで小さなライヴハウスはやれても、大きな会場はバンドがひとつの個体となっていないと伝わらないし、何より素敵なアーティストじゃないといけない。メンバーだけじゃなくすべてのスタッフも一丸となっていないと戦えない場所だってことは、すごく感じました。

────Zepp Shinjuku(TOKYO)が満員でなかった事実は受け止めるべきこととしても、今年のワンマンは昨年よりも未来が明るく見えたんですよ。昨年は当時の4人で成立させられる目一杯を叩きつけた感じで、それも納得できたんだけど、今年はKAKUMAYにはまだまだ続く道があるんだなって思いましたよ、素直に。
GEN:ありがとうございます。
────それはきっと、真虎さんが初期曲に刷新性を見出したのと近くて、4人時代に生まれた近年の曲に加わったGENさんのエッセンスがもたらしたフレッシュさなんですよね。新たなメンバーがたった1人加入したことで、急上昇するバンドもいるし、月並みですけど今後のKAKUMAYがどういう化学反応を起こすのかは気になります。そんな状況で、ここからのKAKUMAYは“REBOOT”を掲げて、これまでの歴史を歩み直すツアーを行うことを発表しました。これの発案は誰から?
真虎:俺ですね。5月30日の池袋EDGEをファイナルにした<激・猛毒喰らい>ツアー、10月2日の赤羽ReNY alphaまで続く<THE GOOD NIGHT TOUR>、さらに“「第三」REBOOT”としてSpotify O-WESTをゴールにした<KILLING ME>と3つのツアーを回ります。
────いずれも過去に回ったコンセプトで同じ会場での開催ですね。
真虎:前の5人……なんなら、アザミとハルも加入する前からのツアーをもう1回やります。なんだろう……例えば、この前のZepp Shinjuku(TOKYO)が超満員になっていたとしても、その次にZepp DiverCity(TOKYO)には行けないんですよ。Zepp Shinjuku(TOKYO)が超満員でも、このREBOOTツアーを俺はやりたかった。加入してくれたGENと、このバンドがどういう道のりでZepp DiverCity(TOKYO)を目指してきたのか、気持ちを一つにする必要があるから。温度感を一緒にしたいんですよ。それはお客さんもそう。4人のKAKUMAYから知ってくれた人もいるだろうし、そういう人たちも含めてこれまでの道のりを一緒に味わいたくて、同じタイトルと同じ会場でライヴをします。

────2026年のKAKUMAYはどうなっていきますか?
GEN:ついていくのに精一杯なフェーズはもう抜けたので、自分の主体性を持った能動的な動きをしていきたいです。それがバンドにとって良い方向に進める材料になるように頑張ります。デカいこと言うと、“KAKUMAYはGENが加入して売れた”って言わせたい。そういう気持ちがなかったら、もう1回バンドなんてやっていないので。
真虎:バンドの価値を上げたいですね。もう5年やってるんですけど、まだまだKAKUMAYを観たことがないお客さんも多いだろうし、名刺配りじゃないけど、KAKUMAYってどんな音楽をやっているバンドなのかっていうものを提示していきたい。それには中身をしっかり育てないといけないですね。KAKUMAYといえばこういう音楽だよねっていうものを届けて、バンドマンっていうよりアーティストだという自覚を持って、バンドの発するものを濃くしていく。そういう一年になると思います。
取材・文 山内秀一
写真 横山晶央
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