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【えんそく】ライヴレポート<えんそく無料有料2DAYS×10都市ツアー「ボクラの21世紀改造事件」>2026年3月19日(木)Spotify O-WEST◆新章《工場編》と共に無料有料2DAYS×10都市ツアーがスタート!「ガキの頃に思い描いていた、わけわかんない未来を一緒に作ろう」

えんそくの無料有料2DAYS×10都市ツアー「ボクラの21世紀改造事件」が、ついに始動した。昨年20周年を迎え、勢いそのままに21年目も驀進し続ける彼らが企てたのは、文字通り10都市を無料ライヴと有料ライヴの2daysで巡る、超大胆かつ大規模なイベントだ。ツアー初日となった3月19日、Spotify O-WESTで行われた無料ライヴはイントロダクションであると同時に、この先のツアーを楽しむための“オリエンテーション”の役割も担っていた。

開演前、場内に鳴り響いていたのは無機質な工場音。暗転とともに映し出されたオープニング映像で、この日を境に新章《工場編》へ突入することが提示される。【キメラ21 未来を作る工場です】――どうやらここは、未来を作る、もとい決められた未来を自分たちの理想のままに作り替えるための工場らしい。“新しいものを作る工場では何が起こるかわかりません”という前フリの直後、これまで伏せられていたツアーファイナルが、12月18日・19日に心斎橋BIGCATで開催されることが発表された。このサプライズにより“ワクワク”が一気に加速した場内へ、いよいよ“キメラアニマル”と称された新衣装に身を包んだメンバーが登場する。

“カラスクロコダイル”のSIN(Dr)、“クマサーモン”のミド(Ba)、“サメタイガー”のクラオカユウスケ(Gt)、“ウサギレオパード”のJoe(Gt)、そして最後に“ブタホルスタイン”のぶう(Vo)。作業着をベースに、“キメラ”のモチーフがそれぞれに織り込まれている。こうして幕開けを飾ったのは、ライヴ前日(3月18日)にリリースされたばかりの新曲『新未来工場キメラ21』。「それでは工員の皆さん! 安全装置を解除してぶちかましていきますよ、新曲からねぇ~」とぶうが呼びかけると、初披露とは思えないほどの一体感が生まれていく。事前にMVや振り付け動画が公開されていたとはいえ、これからえんそくと共に未来を一緒に作っていく工員としては有望すぎる完成度だ。その圧巻の情景に、ぶうは「上出来ーっ!」と太鼓判を押し、見事なスタートダッシュを決めた。

オープニングから大盤振る舞いぶりを見せ、この後はただただ“楽しい”ライヴをノンストップに展開。メガネを探し回る『飛び出すメガネ』に続いて、「ぶっ飛ばしていくぞー!」と気合いの入った一声から披露されたのは、フロント陣が楽器を置いて踊りながらパフォーマンスする『狂い時計のネジ巻きマキナ』。無料ライヴという性質上、高度な振り付け(ダンス)は初見では難易度の高いものだったかもしれないが、それでも観客を巻き込んでいく様子はさすがの一言に尽きる。

さらにこの日は、えんそく史上初となる“撮影可能タイム”が設けられた。『象男ダダ・フィフィ』では観客が独特な“象ポーズ”で静止し、『ゴードン』では前代未聞の乗り鉄と撮り鉄に分かれて“電車ごっこ”でフロアをぐるぐると回り、ライヴ後にはその光景がSNSを賑わせた。シュールさの中に唯一無二の“楽しさ”が見て取れるのはもちろんのこと、演奏に耳を傾けてみると明らかなのは、メタルさながらのドラムプレイや高速ギターリフが炸裂する演奏力。えんそくのエンタメは、強靭なロックサウンドに裏打ちされているのだ。

「えんそくは、皆さんの日常をわけわかんないことに導いてあげられるような、そういった宇宙人みたいなバンドでいたいなと思っています――ガキの頃に思い描いていた、わけわかんない未来を一緒に作ろうと思って」と語ったのは、『U.F.Oが来るまで』を披露した後のこと。誰しもある、無邪気だった“あの頃”の思い出。えんそくのライヴ空間には、そんな純粋さとの邂逅が確かに存在している。クラオカユウスケのギターが咽び泣く『デジデリオ』がそのノスタルジーをさらに引き立て、ミドのラップが冴えわたる『いつか君の町にも-成人編-』ではフロアはアッパーな空気にシフト。ぶうのホイッスルに合わせてフロアが右往左往した『はたらくのりもの王』まで“いろんな曲”が立て続けに披露され、センチメンタルになったり、頭を空っぽにして騒いだり、楽曲ごとに変わる感情の波をありのままに体感していく時間が心地よく過ぎていく。そして、Joeが声をあげ、ギターを弾き倒して扇動した『放課後毒電波クラブ』を皮切りにラストスパートへ。改めてオーディエンスを引き連れていくことを宣言した『キャトル』では、SINが踏み鳴らしたバスドラムも痛快で、タオルを振り回すオーディエンスとメンバーの歌声が重なり合い、ダイナミックな大団円を迎えた。


「えんそくの道、まだまだ探究してください」と語り始めたぶうは、この日集まった観客を「皆さんの楽しいことを探り当てるアンテナ、ブラボー、素晴らしい!」と絶賛した。世の中に数多あるエンタメの中からえんそくを選んだ人々に対して「皆さんは裏切りません。必ず楽しい気持ちにして帰しますんで! またいつでも楽しみに来てください」とメッセージし、ラストはハッピーに導いた『最後のえんそく』。「20周年超えても、まだまだ行くぞー!」という言葉と共にえんそくのアンセムが炸裂する中、おもむろにぶうがメンバー一人ひとりに視線を送る。そんなシーンに、5人が“えんそく”という名のもとにバンドを、そして音楽を楽しむ様子が重なり「バンドっていいな」と改めて思わされたのだった。

なお、翌日は同会場で有料ライヴが行われた。筆者自身も1日目の高揚感が後を引き、必然的に2日目もふらっと足を運んでしまった一人なのだが、有料ライヴでは『新未来工場キメラ21』の世界観をより強化する既存曲が並び、さらにえんそくのライヴをコアに楽しめる、大満足なメニューが用意されていた。

新章の主軸を担う新曲『新未来工場キメラ21』は、“えんそくが21年目に生み出すバケモノ級の完全新作” と謳われている。その“バケモノ級”たる所以は、奇天烈な世界観やテクニカルな演奏力が発揮された楽曲そのものが持つ力であることはもちろんのこと、何よりも20周年を越えた今、理想とする未来を自分たちの手で作り出そうとしている強い意欲そのものではないかと思う。「20周年に浮かれすぎて、BIGCAT 2 days取ってしまいました!」とおどけてみせたぶうだったが、「BIGCATを埋めるバンドにしましょう」という、夢を持ち続ける野心も宿っていた。“未来を作る工場”【キメラ21】――ここには、えんそくの真価といっても過言ではない、心を解放できるハチャメチャで理想的な世界が広がっている。

写真 林ユバ
レポート・文 平井綾子

SET LIST

1. 新未来工場キメラ21
2. 飛び出すメガネ
3. 狂い時計のネジ巻きマキナ
4. 象男ダダ・フィフィ
5. ゴードン
6. U.F.Oが来るまで
7. デジデリオ
8. いつか君の町にも-成人編-
9. はたらくのりもの王
10. 放課後毒電波クラブ
11. キャトル
12. 最後のえんそく

RELEASE


2026年3月18日(水)全国一斉リリース
2+1st SINGLE 「新未来工場キメラ21」

1.新未来工場へようこそ
2.新未来工場キメラ21
3.b(部品欠損あり※おそらくはブラックジャック)
4.新未来工場キメラ21(カラオケVer.)

LIVE


えんそく×RAZOR 2MANツアー「さわるなキケン」
2026年4月4日(土) ESAKA MUSE
2026年4月5日(日) ESAKA MUSE
2026年4月26日(日)赤羽ReNY alpha


えんそく無料有料2DAYS×10都市ツアー
「ボクラの21世紀改造事件」

4/18(土):岡山IMAGE(無料)
4/19(日):岡山IMAGE
5/2(土):柏PALOOZA(無料)
5/3(日):柏PALOOZA
6/26(金):横浜ReNYβ(無料)
6/27(土):横浜ReNYβ
7/10(金):金沢AZ(無料)
7/11(土):金沢AZ
8/11(火祝):埼玉会館小ホール(無料)
8/12(水):浦和Narciss
9/25(金):札幌SPiCE(無料)
9/26(土):札幌SPiCE
10/17(土):仙台MACANA(無料)
10/18(日):仙台MACANA
11/14(土):福岡DRUM Be-1(無料)
11/15(日):福岡DRUM Be-1
-FINAL-
12/18(金):心斎橋BIGCAT(無料)
12/19(土):心斎橋BIGCAT※大発表あり
チケット詳細は会場により異なります。詳しくはえんそくHPへ

関連リンク

◆Official Web Site http://ensoku.in/
◆Official X https://x.com/ensokuchan

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