1. HOME
  2. NEWS
  3. 【VALHALLA】ライヴレポート<FIRST ONEMAN LIVE TOUR【-ASCENCION-】TOUR FINAL>2026年6月26日(金)赤羽ReNY alpha◆VALHALLA、「血へどを吐いてでも倒れてでも“やるしかねぇ!”って闘争心でやってる」

【VALHALLA】ライヴレポート<FIRST ONEMAN LIVE TOUR【-ASCENCION-】TOUR FINAL>2026年6月26日(金)赤羽ReNY alpha◆VALHALLA、「血へどを吐いてでも倒れてでも“やるしかねぇ!”って闘争心でやってる」

VALHALLA FIRST ONEMAN LIVE TOUR【-ASCENCION-】のツアーファイナルが、2026年6月26日(金)、赤羽ReNY alphaにて開催された。2025年12月の始動から半年――彼らにとって初のワンマンツアーとなった今回は、全国5大都市に加え、郡山でのMIO生誕祭を敢行。各地を文字通り“駆け抜けて”きた彼らが、その終着点に選んだのが東京・赤羽ReNY alphaの舞台だ。初ツアーという激動の旅路の中で、彼らは一体何を得て、どのような“アセンション(上昇)”を遂げたのか。その軌跡と衝動のすべてを詰め込んだ、至高の一夜の模様をここにお届けする。



◆   ◆   ◆



定刻を10分ほど過ぎた頃、会場が暗転しRAY(Gt)、MIO(Gt)、KØU(Vo)がステージへ現れた。オーディエンスの手元できらめくWHITE LIGHT ブレスが白く眩い光の海を創り出す中「東京!声聞かせろ!」というKØUの煽りを合図に、バンド名を冠した『VALHALLA』が解き放たれた。ライヴの始まりを告げるに相応しい、勇壮なサウンドが響き渡り、ギターソロではRAYとMIOのツインギターが美しい旋律を絡み合わせていく。ラスト、KØUの圧倒的なロングトーンがフロアの熱狂をさらに加速させると、投下されたのは華やかなグルーヴを放つ『synchro』、そしてミステリアスな空気を纏った『零度回廊』だ。「ツアーで強くなった俺たちを見せつけてやるよ!」KØUの確信に満ちた言葉が示す通り、序盤にしてフロアはすでに熱気に包まれていた。


「かかってこいよ!」というさらなる煽りに、オーディエンスが大歓声と拳で応戦したのは『ドリームハラスメント』。アップテンポで力強く、今のVALHALLAが持つ圧倒的な勢いをそのまま体現したようなキラーチューンだ。さらに、このツアーを通じて育ててきたという『RUMBLE』へ。ヘヴィなサウンドが炸裂する中、フロアではオーディエンスが隣同士で手を繋ぎ、一斉にステップを踏み鳴らす。そんな一体感に満ちた微笑ましい光景が広がったかと思えば、一転してフロアは凄まじいヘドバンの嵐へと変貌。目まぐるしく表情を変えるフロアを、MIOがどこか愛おしそうに、優しい微笑みを浮かべて見つめていた姿も印象的だった。


ヴァイオリンとピアノの旋律がゆったりと鳴り響くと「俺たちはまだまだ前に突き進むぜ。そんな曲を持ってきました」という言葉とともに『Ashra』が放たれた。これからの彼らの確固たる決意を告げるような力強い歌声に、MIOのメロディアスなギターソロが炸裂。それをRAYの骨太なサウンドがボトムからしっかりと支える。曲を通じて彼らの強固な絆が可視化されていくかのような、圧倒的なコンビネーションだ。余韻に浸る間もなく、続いて届けられたのはミドルテンポのバラード『砂時計』。ぽつりぽつりと独白のように語りかけるKØUの歌声に、オーディエンスは息を呑み、その深遠な世界へと没入していく。切なさを孕んだ美しいファルセットと、《永遠なんてなくて》と叫ぶ感情剥き出しの歌唱のコントラストが、胸を鋭く突き刺す。アウトロで響き渡ったツインギターのエモーショナルなハモリには、誰もが激しく心を揺さぶられたはずだ。その一つひとつの言葉と音を丁寧に届けるメッセージ性は、続く『PROMISE』にもしっかりと息づいていた。

「僕らが目指している場所ってまだまだ高いし、壁がすごいし。きつい思いをしながら、血へどを吐いてでも倒れてでも“やるしかねぇ!”って闘争心でやってるんですけど、これがVALHALLAっぽいなというか。何かと戦ってるこの姿に少しでもみんなが共感してくれたら嬉しいなと思うし。普段みんなも何かと戦ってるわけで、それを発散するのがこの場であって、そういう部分でも同じ気持ちでいるんで。そのツアーを経てその気持ちが強くなったなと思うし、みんながいるからそう思えたなって。本当にありがとうございます」と、MCでファンへの感謝を伝えたKØU。


そして「いろんな気持ちを込めてこの曲を歌わせてください」と言った直後、彼は感極まり、言葉を詰まらせた。「ちょっと込み上げるものがあって……一瞬待ってな!」と背を向ける。すかさずRAYが優しいアルペジオを奏でて場を繋ぎ、MIOが軽快なトークで助け舟を出してフロアを笑顔に変えていく。バンドの強固なチームワークが覗いた瞬間だった。

そこから始まった『夜の旅人』では、冒頭から感情の乗った伸びやかな歌声が、フロアを一瞬で惹きつける。すべてを察していたであろうMIOがKØUにそっと寄り添い、身を寄せながら演奏すると、KØUがMIOの肩に手を置くという、心温まる一幕も。《夜の旅人よ この暗闇も君となら真っ直ぐに前へ進める》——そう歌うこの曲は、KØUからメンバーへ向けた“愛の歌”なのかもしれない。ステージを眺めながら、そう思わずにはいられなかった。

そこから感動的な余韻に浸る間もなく、間髪入れずにドロップされたのは新曲の『破名札』。RAYのシャープでキレのあるギターリフが炸裂する、妖艶な色気を孕んだアッパーなロックチューンだ。その勢いのまま「東京!踊れますか?やれるよね?」とフロアを激しく挑発。イントロからフロアが一斉に踊り出した『溺溺』、そして底抜けにハッピーな『バカサマ!』が、梅雨の憂鬱を吹き飛ばしていく。まるで一足早く、最高の夏を連れてきたかのような眩い解放感が満ち溢れていた。


そんなフロアの狂熱ぶりに嬉しそうな笑みをこぼすKØU。「もっといろんな曲をつくりたい」という意気込みからからトークは思わぬ方向へ転がり、なぜか「Phantasmagoriaの『神歌』のような曲も作りたい!」と大盛り上がり。さらには、KØUがあまり得意ではないという“デスボイス”の講師をMIOから紹介されたという裏話まで飛び出した。あくなき挑戦も含め、彼らの今後の楽曲制作への野心と夢が無限に膨らんでいくのが伝わる、微笑ましくも熱いMCタイムとなった。

未来への期待感を煽った直後、ラップパートを大胆に盛り込んだ新曲『BORN IN DESPAIR』、ダンサブルなナンバー『盲目$¥NDRØM€』が接続され、オーディエンスも今日一番の大きな声と全力の拳で応える。「暴れ足りないよな?俺たちがloser!」と、激しい手拍子の中で容赦なく叩きつけられたのは、ヘヴィネス極まる『loser』。そして、この夜のラストを飾ったのは、優しいギターの音色が会場を包み込んだ『Cloud Atlas』。これからのVALHALLAの未来を、そして集まったオーディエンスの行く末を眩い希望で照らし出すかのようなムードの中、本編を美しく締め括った。

本編終了後、鳴り止まないアンコールの声に応えるようにスクリーンへと投影されたのは、先ほど演奏された『Ashra』の新MV。その映像美に息を呑んだのも束の間、スクリーンには今後のバンドの命運を握る重要なスケジュールが次々と映し出された。
RAY生誕祭&ファンミーティング、各種イベント出演、待望のオフィシャルFC開設。そして、8月22日(土)の1stフルアルバム発売と記念ライヴの開催決定――。未来の約束が手渡されるたび、フロアからは歓声と拍手が沸き起こる。

再び幕が上がると、サポートメンバーによるスリリングなドラム&ベースセッションが炸裂。その熱量に導かれるように姿を現したメンバーは、なんと初披露となる眩い「新ライヴ衣装」を纏っていた。それぞれが己の美学と個性を投影したという衣装だが、お披露目に意気込みすぎたのか、KØUがマイクを、MIOがギターをステージ袖に忘れてきてしまうという、最高にお茶目なハプニングが発生。フロアが温かな笑いに包まれる中、メンバーはツアーの完走を祝してテキーラで乾杯を交わした。


そんな固い絆と多幸感に満ちた空気の中、アンコールではこの夜のハイライトとなった『Ashra』と『loser』の2曲を贅沢に再投下。衝動のすべてを吐き出すようにして、初のワンマンツアーは熱狂のまま幕を閉じた。


初のフルアルバムという大きな武器を手に、さらなる高みへ向かって上昇を続けるVALHALLA。彼らが次に仕掛ける世界がどのようなものになるのか、今から期待を禁じ得ない。

取材・文:VISUNAVI Japan
写真:立花 奈央子

SET LIST

1.VALHALLA
2.synchro
3.零度回廊
4.ドリームハラスメント
5.RUMBLE
6.Ashra
7.砂時計
8.PROMISE
9.夜の旅人
10.破名札
11.溺溺
12.バカサマ!
13.BORN IN DESPAIR
14.盲目$¥NDRØM€
15.loser
16.Cloud Atlas
EN1.Ashra
EN2.loser

関連リンク

◆Official Website https://valhalla-tokyo.com/
◆Official X https://x.com/VALHALLA_77777

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする