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【Angelo】ライヴレポート◆代々木第二体育館での再始動公演2days完遂!「思いは繋がっている」

Angeloが約3年半の活動休止を経て、今年5月に再始動を発表。9月4日には新曲「NEOCREATE」をデジタルリリースし、早速その進化したサウンドを我々に示してくれた。そしてついに10月4〜5日、国立代々木競技場第二体育館にて、再始動公演「START OF THE WORLD LINE」が開催された。

この日程は、これまで周年ライブが行われてきた“天使の日”のタイミング、そして再会の地となったのは、2022年1月の休止前ラストライブと同じ場所。ステージには、あの日と同じようにサークル状のトラスが組まれ、マニアックさとキャッチーさが共存するラウドなサウンドを軸に、第一夜24曲、第二夜25曲が繰り広げられた。

大歓声に迎えられ、TAKEO(Dr)、KOHTA(B)、ギル(G)、Karyu(G)、キリト(Vo)の順に姿を現した5人。復活の幕開けを告げたのは「LOVE STORY」だった。これは2011年に現5人体制となったAngeloが初めて世に放ったアルバム『BABEL』の冒頭を飾る曲であり、その事実だけでも再誕の1曲目にふさわしい。また、第二夜では、『BABEL』の次の作品である『RETINA』の1曲目「PROGRAM」が幕開けを担った。

「LOVE STORY」には〈想定できない未来を創る〉、「PROGRAM」には〈まだ知らぬ未来を形創っていく〉とあり、これらの楽曲の後に両日共通の「:evolve」(=進化)、「NEOCREATE」(=新たな創造)が続いたこと、さらにそのすべてに通底するのは“究極の愛”であるという、Angeloそのものを強く指し示す実に象徴的な序盤ブロックとなった。


メンバーが皆「久しぶりな感じがしない」と口を揃えていた通り、この二日間は3年9ヵ月の空白を感じさせない、まるで途切れることなく続いてきたバンドであると錯覚するほどのステージだった。その要因の一つは、「THE CROCK OF ULTIMATE」「Script error」「Holocaust」「SCRAP」といった、白熱必至の定番ライブチューンを惜しみなく組み込んでいたことだろう。さらにAngeloのステージに欠かせない、キリトのマイクスタンド折りが両日で見られたことも、嬉しさを伴うものだった。つまり、良い意味で“いつも通り”でありながら、より磨きのかかったパフォーマンスで熱狂の空間を作り上げたのだ。


また、“始まり”を示す楽曲が多く並び、いくつもの印象的な場面を生んだのはもちろん、第二夜の中盤では、特に胸を打つ忘れがたいシーンがあった。キリトが身振り手振りを交えながら、語りかけるように歌った「Crave to you」では、〈一つ残らず守れるように〉の一節でフロアとメンバーを指し、続く「A new story」では〈また創り上げよう 君に観せる世界 どうか目をそらさずに受け入れて〉と歌い、フロアに手を差し出せば、オーディエンスのシンガロングが響き渡ったのち、〈この腕に抱えた 目の前にある 大切な現在(いま)を〉の一節で、再びぐるりとメンバーを指したのだった。


そして、この二日間における最大のハイライトとなったのは、第二夜のアンコールでのこと。「CONNECT」を前にキリトが語った言葉は、その歌詞の内容に沿ったものであると同時に、Angeloがかつて歩みを止めた背景、そしてミュージシャンとしての真摯な思いだった。


「Angeloが一度動きを止めた3年くらい前は、コロナで世界が一度止まりました。次にどう動けばいいのかわからない、絶望の時でした。この得体の知れないものと、どう向き合うべきかと日々考えながらも打ち砕かれ、それでも先を見据えようと前に進んで、なんとか立ち向かおうとしましたが、Angeloは一度足を止めました。でも決して諦めたわけでもなく、必要なその時が来ることを考えて足を止めました。そして、皆がいろんなことを乗り越えて、再びこうやって当たり前に叫べる日が来ました。

何があっても、俺たちは音楽を作って、皆さんに元気になってもらえるようにメッセージを作り続けてきたから、どうやったら前に進めるのか、考えても考えても答えは出ずに、本当に苦しかったことも覚えています。自分たちが人生を懸けて頑張っているものが、あの時、一般の人たちにとってはどうしても必要なものではなかったという事実。だから、止まらなければいけなかった。だけど、そんなことに俺たちは命を懸けていたという、強い思いね。あの時のこと、忘れていません。だからこそ、この日を迎えられたこと、本当に嬉しく思っています。そして、あの時代を乗り越えたからこそ、これから先、何を皆に伝えたらいいか、明確に見えています。あの時、どんな状態でも、思いはお互い繋がっていたということ。それであの絶望を乗り越えられたと思います。そして、繋がっていることが今日を迎えられた希望だったと思います」


さらに、「次の約束は今のところないですけど、割と強めに次はあると思います。何の保証も約束もないけど、笑ってまた明日を生きていきましょう。ちゃんと俺たちは繋がっているからね。それを忘れないで。それではラスト、あの時と同じ曲をやりますが、随分と色合いは違うと思います。本当に明るい気持ちで、愛を込めて、必ずそうできると信じて」――こうして最後に届けられたのは「SEE YOU AGAIN」。キリトがフロアを見渡し手を振り、拳を胸に当てて頷く姿もありながら、温かなラストシーンを迎えた。


次の約束がないのは、あの時も今も同じ。ただ違うのは、あの時は“終わり”で、今は“始まり”だということだ。休止前ラストライブの冠は「CONNECTED NEW CIRCLES」、そして本公演は「START OF THE WORLD LINE」。円の終着点は終わりではなく、新たな螺旋の始まり――3年9ヵ月の歳月を経て、Angeloはそれを証明してくれた。再び彼らと会える日が、そう遠くない未来に訪れることを切に願う。

文・金多賀歩美

SET LIST

Angelo「START OF THE WORLD LINE」
国立代々木競技場第二体育館

2025.10.4(土)
1.LOVE STORY
2.:evolve
3.NEOCREATE
4.CONVICTION
5.My Strife
6.PANDEMIC
7.Prelude
8.ロザリオ
9.EVE
10.DEEP VISION
11.CRUELWORLD
12.COUNTDOWN
13.Experiment
14.春の風
15.MISSING LINK
16.MICRO WAVE SLIDER
17.THE CROCK OF ULTIMATE
18.Script error

Encore
1.Umbilical cord
2.Cut
3.RESULT
4.PROGRAM
5.Holocaust
6.SCRAP

2025.10.5(日)
1.PROGRAM
2.:evolve
3.NEOCREATE
4.スーサイドゲーム
5.ガイア
6.狂人
7.THE CROCK OF ULTIMATE
8.Voice of the cradle
9.荊棘の棘
10.Crave to you
11.A new story
12.A MONOLOGUE BY MEPHISTO
13.HYBRID CENTURY
14.NEW CENTURY BIRTH VOICE
15.SCENARIO
16.RIP
17.Holocaust
18.Daybreakers

Encore
1.evil
2.Pendulum Clock
3.RETINA
4.CONNECT
5.SCRAP
6.Script error
7.SEE YOU AGAIN

RELEASE


LIVE Blu-ray 発売決定
Angelo「START OF THE WORLD LINE」
2026.3.4 Release

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受注期間:~2026/1/18(日)23:59まで
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※お届けは2026/3/4(水)頃を予定しております。
※受注生産限定盤はCDショップ等でのお取り扱いはございませんのでご注意下さい。

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