【FUR】★スペシャルインタビュー★新バンド“FUR”デビュー! 5人のカタルシスが起こす化学反応「みんなの居場所や生きる理由を一緒に見つけていけたら」

新バンド・FUR(ファー)が、5月28日に池袋BlackHoleにてデビューワンマンライヴを開催予定。Visunavi Magazineでは彼らにいち早くコンタクトを取り、バンドの全貌や、これからの展望をメンバーの言葉から紐解くべくインタビューを実施した。
メンバーそれぞれの可能性をどのように融合させ、バンドとして何を成し遂げようとしているのか……FURの未来を感じさせる、希望に満ちた言葉をお届けする。
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“なんのために、何をするのか”っていうことを考えていけるバンドにしたいと思っているんです。
────新バンド“FUR”(ファー)について、皆さんのお話をもとにバンド像を紐解いていきたいと思います。まず、バンドのお披露目はいつになるんでしょうか?
Cion:初ライヴは、2月4日のイベントライヴです。その後、5月28日に池袋BlackHoleでデビューワンマンが決定しています。
────最初に前情報として触れさせていただきますが、FURのメンバーは、元RANの楽器隊とサポートヴォーカルを務めていたCionさんによって結成したという経緯があります。そこで、この新たなバンドを“FUR”(ファー)と名付けたのには、どういった由来があるんでしょうか?
Cion:僕が決めたんですけど、単純に一言で覚えやすいというところと、響きが好きで。“ファー”と聞くと、きっと“毛皮”みたいなイメージがあると思うんですよ。だから、ゴージャスな感じとか高級感があるっていうところに始まり、いろいろと掘り下げていったら、ドイツ語で“ファー”というのは英語でいうところの“フォー”に近いらしいんです。
────“für”と“for”は、確かに発音が近いですね。
Cion:そこから転じて、“~のために”だったり“~にとって”というところで、例えば、どうして自分がバンドをするのかとか、どうして生きているのかという、“なんのために、何をするのか”っていうことを考えていけるバンドにしたいと思っているんです。

────それがバンドのコンセプトであり、内面に秘めているものであるということですね。
Cion:はい。みんなの居場所や生きる理由を一緒に見つけていけたらいいなという思いも込めて、“FUR”というバンド名にしました。
────バンドのデビューにあたって、そういったことをメンバー全員で話す機会もあったんですか?
Cion:最初に僕から「(バンド名は)FURだから!」って言ったら、みんな「ファー!」ってゴルフのファー(Fore)みたいに言ってたけど(笑)。なんなら、そうやってイジってもらっても構わないです! 「みんなが見えないところまで飛んでくくらい、売れちゃった」って、言えばいいだけなので。
ViVi:だいたいヴィジュアル系バンドって、コンセプトをガチガチに決めるバンドさんが多いと思うんですよ。例えば、“闇”だとか“痛み”っていうものを掲げても、それをどこまで掘り下げられてるの?って思うバンドさんが、個人的には結構多いと感じていて。それに、もちろん1つのコンセプトを大切にしていくこともいいことだけど、この先5年、10年と自分が生きていく中で、考えって、変わっていくよねって思うんです。僕がバンドのコンセプトを聞いておもしろいなと思ったのが、“何かのために”っていうのは常に何かしら考えていることで、変わり続けるわけですよ。それが僕らの成長だったり、お客さんの成長だったりに伴うものでもあると思うんですけど、自分たちでも“どう変化していくのか”が楽しみなんですよね。
────まさに、変化していくという部分に強みを感じている、と。
ViVi:はい。人間が変化していくことと、バンドのコンセプトが合致しているのがすごくおもしろいと思ったので、バンドコンセプトに沿ったおもしろい変化をしていきたいし、それを楽しみたいですね。
第一印象は“セクシー”だと思うんですけど、“なぜセクシーなのか?”を掘り下げて楽しめる部分もある。
────先ほど前情報として触れたように、皆さんは言わば“勝手知ったる”ところもあると思うのですが、この5人であるがゆえの強みをどういったところに感じていますか?
LIE:個人的に、バンドをやる上で“ライヴをエンターテインメントとして見せること”を大事にしていて、ライヴの演出面を考えるのが好きなんです。そういうときに、アイデアを出し合えるメンバーなんですよ。
ViVi:LIEは、RANの頃から演出の部分でリーダーシップを取ってくれるタイプでした。
LIE:文化祭なんかでも、本番より準備のほうが好きなタイプでした(笑)。例えば、このメンバーでワンマンをやるってなった場合、演出面も凝っていけるバンドになれると思うし、そうなれたらいいなと思っているんですよね。基本的にヴォーカルも歌が上手くて、楽器隊の演奏力もあって、このメンバーとなら自分の人生の中で見たことがないようなライヴができるんじゃないかっていう、根拠のない自信があります。

────すると、早くもFURのライヴに関する青写真が想像できているところも?
LIE:薄っすらとは想像できています。それこそ、この間Cionさんと「登場SEをどうするか?」っていう話をしていたんですけど、その時点でカッコ良いライヴになるんだろうなって想像できました。
Cion:まあ、言ってしまえば“セクシー”ですね! きっと、「キャー!」(※黄色い声)ってなりますよ。「え、カッコ良い……!」って、ときめかせます! だから、推して損はないですよ。
────まず一つ、FURのバンド像を把握する上で“セクシー”というキーワードが出てきましたね。
Cion:セクシーと言っても、“エロい”ではないんですよ。
LIE:最初に「どんなバンドにするか?」っていう話をしたときに、Cionさんから「セクシー」とだけ言われたんですよ(笑)。「じゃあ、“セクシー”ってなんだろう?」って考えたんですよね。世の中にはいろんな“セクシー”を謳うバンドさんやアーティストさんがいますけど、その中でFURはどうあるべきか?っていうことを大事にしないといけないと思いますし。
ViVi:第一印象は“セクシー”だと思うんですけど、“なぜセクシーなのか?”を掘り下げて楽しめる部分もあると思うので、そこもポイントだと思います。
RYU:僕が思うに、ステージのヴィジョンは、sより“セクシー”に見えるんじゃないかなと思いますね。僕自身もステージングにこだわっているんですけど、このメンバーが今以上にセクシーなステージングを追求してこだわっていったら、いわゆる下品なものじゃなくて、上品な、華麗なセクシーさを出せるんじゃないかっていうイメージがあるんです。それがすごいことになるんじゃないか、というワクワクがありますね。
REIYA:とはいえ、“セクシーとは何か?”っていうものが最初から完成されているわけではないと思うので、それをどう作っていくかとか、僕らだけでなくてお客さんも巻き込みながら探求していくのもアリなんじゃないかと思っているんです。各々が思う上品なセクシーを追求しつつ、完成させていく過程を見せていくバンドにしていければいいんじゃないかと思っています。
────そういった部分も、バンドのコンセプトになぞらえたものを感じますね。
Cion:僕としても、サポートヴォーカルとして一緒にライヴを重ねてきた中で、突然のリクエストに対応してくれたりワガママを聞いてくれたりした4人には、本当に安心感と信頼があるんですよ。あとは、それぞれの色を活かせるように僕自身がプロデュースしていくというか。そうすれば、間違いなく“セクシー”を感じてもらえると思います。
この5人で新たにバンドを始めることによって「可能性が広がったな」っていう感じはしますね。
────ちなみに、“セクシー”以外にFURを紐解くキーワードを挙げるとすると、どんなことがありますか?
LIE:楽曲面で言うと、聴いたことがあるような懐かしさもあるけど、新しさもあるという感覚で聴いてもらえるんじゃないかと思います。ヴィジュアル系って、音楽性としてはもともといろんなジャンルをごちゃ混ぜにした部分があったと思うんですけど、最近はカテゴライズ化され過ぎちゃってると思う部分もあって。だから、「ヴィジュアル系って、こういう曲もあったよね」っていうふうに思い起こしてもらえるところもあるんじゃないかと。
────これまでのヴィジュアル系を踏襲しつつ、新しさもあるという。
Cion:もう、老若男女取り込んじゃいます! きっと夢を見せられると思いますね。
LIE:各々が自分の役割を分かった上で追求している部分があるので、サウンド面はパワフルないい音を作れるんじゃないかと思っているんです。僕ら自身、そこも楽しみですね。
ViVi:個人的に、これまでやってきたのがわりとラウドロックの要素が強いバンドが多かったんですけど、僕のルーツとしてはザ・邦楽というか、歌メロがあった上でベースラインが引き立っているものが好きなんです。決してこれまでやってきたものが好きではないというわけではないんですけど、やっぱりベーシストとしての“味”を出せるのは歌ものだと思うので、FURではその辺りを存分に出せるといったところでは楽しみでもあります。

────今のお話から、FURの音楽性に関するヒントがありましたね。そこは、やはりCionさんのヴォーカルスタイルをフィーチャーしてのことかと思いますが……。
Cion: そうですね。歌、大好きなので!
LIE:Cionさんは、出会ったときから鼻歌を歌ってるような人だったんで(笑)。
Cion:浮かれ野郎なんです(笑)。
LIE:実際、関わっていく上で“本当に歌が好きなんだな”って感じていたので、そこは大事にしたいと思ったんです。チューニングもCionさんの歌のキーに合わせているので、だいぶ歌が活きる形でカッコ良くなるんじゃないかと思っています。やっぱり、この5人で新たにバンドを始めることによって“可能性が広がったな”っていう感じはしますね。RYUやREIYAも、楽曲のアレンジで今までになかった意外なアイデアを出してきたりするし、これからもそういうことが合わさったときにおもしろいものができるんじゃないかと思いますね。
RYU:自分も昔から歌ものが好きで、邦楽育ちというルーツがあるので、歌に寄り添ったアレンジはずっと心がけているんですよ。それに、ヴォーカルが歌っていて気持ちがいいギターを弾きたいと思っていて。「おまえのバッキングで歌わせてくれてありがとう」って思わせるぐらいのギターを弾きたいと思っていますし、その答えはこの先きっとCionさんの表情とか歌い方からわかるんじゃないかと思います。

────REIYAさんは、FURの楽曲制作でどんなことを感じていますか?
REIYA:実は僕、1からバンドを組むのはこれが初めてになるんです。自分がバンドを組むなら、見た目だけじゃなくて音楽で勝負できるバンドがやりたいと思っていたので、前提として演奏力は大事にしたかったんです。そういうバンドが、このメンバーとだったらできると思ったんですよね。Cionさんがいれば“聴かせる音楽”ができるとも思ったので、いいなと。
RYU:やっぱり、このメンバーであるということが最大の強みですね。自分は“ギタリストとして何かを残したい”ってずっと思っているんですけど、このメンバーとなら、自分の知らない一面も見つけられると思ったし、いちギタリストとして何かを成し遂げられるんじゃないかっていう根拠のない自信みたいなものをすごく感じたので。
REIYA:自分もRYUくんと近いところがあって、一人のドラマーとして名を轟かせたいと思っていて。FURでは、今までとまったく違った人生が送れると思うし、今まで見たことがない景色が見えてくると思うので、そういうものを自分でも見てみたいんですよね。バンドを通して、隠し持っている自分の本性がみられることを自分でも期待している感じです。
Cion:もう一人の自分を一緒に探しに行こうな!
────FURは、メンバー同士の相乗効果が大いに期待できますし、それにはそれぞれのルーツが活かせるというのも大きいんじゃないかと思いました。
Cion:そうですね。ちなみに、僕が“人前に立ちたい”と思った理由は、やっぱり幼少期から見ていたアイドルのおかげなんですよ。
────アイドルですか!?
Cion:はい。KAT-TUNのおかげで、僕は今ここにいる感じなんですよ。僕のルーツはKAT-TUNで、中でも赤西 仁さんです。歌って踊ってる人たちを見て育ったんですけど、親父の影響でギターをやり始めてバンドに興味を持つようになったんですよね。やっぱり小さい頃から歌うことが好きで、カラオケの採点機能を使って、高得点を維持しながら最後まで歌いきれるように頑張る、みたいなことをよくやっていたんです。
──なるほど。ともあれCionさんの根源にあるのは、表舞台に立つキラキラした人への憧れから始まっているんですね。
Cion:そうです。やっぱり、ステージに立つ人はキラキラしていなきゃいけないんで。それで言うと、FURのメンバーは全員ステージに立つべき人間なんで、大丈夫です!
自分のために歌うことも大事にしたいし、結果それが誰かのためになって救ってあげられるような、“誰かに”寄り添える歌を歌っていきたいと思います。
────バンドのセンターマンが言うなら、間違いないですね! さて、これから皆さんの新たなバンド人生が始まっていくことを踏まえて、改めて意気込みを伺いたいと思います。
Cion:まず、完全に自分たちの考えをもとに動けるという環境になったので、自分たちの頭の中身がまっすぐお客さんへ届いていくと思うんです。そういう意味では心配せずについてきてほしいし、まだ僕らに出会っていない人にも届くように活動していきたいと思います。とにかく「カッコ良いバンドになります!」というのが、バンドとしての意気込みですね。
REIYA:このタイミングで、僕は“レイヤ”という本名をステージネームにしたんです。さっきも話したとおり、ドラマーとしての存在を世界中に知らしめたいというのと、今まで知らなかった自分自身を見つけるために戦っていきたいという気持ちも込めて、自分の名前で勝負することにしたので。これが、僕の意気込みですね。

LIE:バンドのコンセプトにも通じるんですけど、自分はバンドをやるために上京した頃から、“誰かに寄り添える曲を作りたい”と思っていたんです。前のバンドでいろんなことがあったときに、誰かに寄り添ったり、応援してくれる人の心を動かしたりできるライヴがしたいっていうことを改めて思ったのもあって、それと“何かのために”というFURのコンセプトとの縁を感じたので、そこは大事にしていきたいですね。人生の中で“やってよかった”と思えるバンドにしたいですし、ファンにも“応援していてよかった”と思ってもらえるバンドにしたいです。
ViVi:僕や、CionさんもLIEさんもこの業界での経歴は長いんですけど、時代は変わっていくというか、これまでに(バンドを)辞めていく友だちも結構いたんですよ。その中で僕らは「まだまだやっていこう」っていうことでバンド人生を選んでいるので、頑張るか!っていう気持ちでいますね。
LIE:ViViさんとは、前のバンドのときに「今後どうするか?」っていう話をしたことがあったんですよ。でも、Cionさんと一緒にバンドがやれることが決まったとき、今までに感じたことがないくらいワクワクしちゃったし、今でもワクワクしているので、その気持ちをどんどん大きくしていって、たくさんの人をワクワクさせたいと思います。
RYU:このメンバーとなら、この先まだまだいろんな景色が見られると思っているんです。さっきのViViくんの話じゃないですけど、辞めていく人もいる中で、自分は惰性ではなくて先を考えられるバンドで活動していけるヴィジョンがはっきりと見えているので、覚悟を持って活動していきたいですね。やるからには、メンバー全員で「やってよかったね」っていう結果にしていかなきゃいけないとも思っています。
Cion:自分は歌が好きだから、自分のために歌うことも大事にしたいし、結果それが誰かのためになって救ってあげられるような、“誰かに”寄り添える歌を歌っていきたいと思います。だから僕は、いつもおまえのそばにいるよ。
取材・文 平井綾子
2026年2月4日(水)
池袋BlackHole
恣-ほしいままに-主催『次の心』
出演:恣-ほしいままに- / BLAZE / Z CLEAR / ジグソウ / DAT / 後日解禁バンド
開場 16:00 開演 16:30
前売 5000円 当日 5500円
[TICKET]一般:1/17(sat) ~ イープラス
https://eplus.jp/sf/detail/4441730001-P0030001
2026年5月28日(水)
池袋BlackHole
詳細後日解禁



