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【Royz】豊洲PITライヴレポート◆“極上のざまあみろ”を日本武道館の真ん中で叫べるように────。
4月26日、豊洲PITで行われたRoyzのフリーライヴは、思いがけず多くの意味を持つ日となった。
9月16日の日本武道館公演へ向け、2段階で展開されるONEMAN TOUR「GIANT KILLER」のファーストステップ「KILLER SHOW#1」のファイナル公演。さらにワンマンライヴ800回記念に加え、“急性声帯炎 / 声帯出血”を公表していたヴォーカル・昴のステージ復帰も重なった。
予定調和ではないこれらのプロセスも、大きな舞台を控えている彼らにとってはバンド人生という名のドラマの一場面……と言ってしまえば都合よく聞こえてしまうかもしれないが、今回の出来事はRoyzにとって欠かせないものが何かを再確認するきっかけとなったことは確かだ。
SEに乗せてメンバーが登場する中、昴が姿を現した途端にひときわ大きな歓声が巻き起こる。“復帰”を待ちわびていたことを差し引いても、今やフロントマンとしてRoyzのカリスマ性を担う存在であることを印象付けるには十分すぎる光景だった。今日という日のオープニングを「THE BEGINNING」が飾ったのは、「何回だって始めよう」と前置きした通りの意思表示だったとも言える。
挨拶がわりにRoyzに備わる不屈のスピリッツを真っ向からぶつけると、絶妙に緊張感を漂わせながら「TRANSFORM」「Evil」を畳みかけていく。
勢いの中に実直かつテクニカルなプレイが光り、「INNOCENCE」では公大(Ba)の豪快なスラップ、杙凪(Gt)のうねるフレーズ、その全てを束ねる土台としてふさわしい智也(Dr)のビートによって、“4人で立つステージ”の充実ぶりが清々しいまでに浮かび上がっていった。



中盤には、Royzならではの恋愛観に浸れるセクションを用意。共依存から生まれる究極の愛を描いた「VENOM」がフロアに火をつけると、続く「Foxy」でも情緒的な切なさを内包したハードさでさらに加速する。
さらに、各パートに自然とスポットが当たる洗練されたジャジーなアプローチの「LIP SERVICE」では、大人びた表情も提示。
そこから、すっかりお馴染みとなった歌謡テイストの「丸の内ミゼラブル」へと続く流れも見事で、高い完成度と抒情性で観る者を魅了した。
「ご心配おかけしました。ただいま!いつも以上に丁寧に、いつも以上に愛をこめて、ライヴ、やらせてもらおうと思います」と改めて昴が伝え、言葉通りに大切に届けられたのは「花音」。杙凪のアコースティックギターを軸とした繊細なバンドサウンドと、何度も繰り返される“好きだよ”という飾らないフレーズが、じわりと心に沁みていく。昴がこの曲に込めた思いは、目の前の観客だけでなく、歌いながら一人ひとりに歩み寄ったメンバーへも確かに向けられていた。

「ずっと会いたかったよ。さぁ、ライヴやろうか!」という昴の一声が合図となって、クライマックスにしてハイライトだったといってもいいラストスパートへ。
口火を切ったのは、最新曲「START LINE」。リアルタイムに綴られた“言霊”の数々と、“負けたくないんだ”という真髄を表すフレーズの部分で全員がユニゾンする息のあったプレイが、ド直球な宣誓を力強く押し上げる。
「KAMIKAZE」では、おもむろにメンバー同士が向き合う一体感を見せただけでなく、「会いたかったぜ!」と叫んだり、“今日まで[生きてくれてありがとう]”と歌い替えたりと、溢れんばかりの感情をありのままさらけ出しているようだった。
さらに「Killing oke」でスリリングに高揚感を煽り、「NOAH」で会場の結束をさらに強め、本編ラストの「ANTITHESIS」へと繋ぐ。
「歌ってくれよ!」という呼びかけに応えた大合唱を、拳を高らかに突き上げて受け止めた昴。この曲は「俺たちとおまえたちの“アンチテーゼ”だ」と謳っている通り「ANTITHESIS」はもちろんのこと、この日のライヴ自体がまさしくRoyzとファンとのすべての音と歌によって成立していたといっても過言ではない。
ステージの去り際に「とにもかくにも愛してます。どうもありがとう!」と伝えた昴の言葉がその証明であったように、Royzは多くの人々の力や思いのもとに生きていることを強く物語るエンディングでもあった。

アンコールに応えて、最初にステージへ登場した公大と智也がトークを繰り広げる中で智也は「(ツアーが)あっという間だった。あと5ヶ月、〈あっ〉って言ってたら武道館や。一秒一秒、大切にしていきましょうね」と話した。
そこへ登場した杙凪は、「4人で帰ってこれましたね」と話しはじめ、「昴が言いそうなこと、先に言ったろかな(笑)。心配をおかけしましたが、今日無事に帰ってこられて、新たな“スタートライン”に立てたということで、9月の日本武道館まで突っ走っていこうと思います!」と場を和ませながら語っていた。
実際に杙凪の発言に昴が付け加えたのは、「日本武道館、そして“その先へ”頑張っていこうと思います」ということ。そして、日本武道館公演を発表してから感じる“焦り”という言葉には彼らなりに背負う責任感を感じさせながら、直近に起きたアクシデントを受けて「今日はあなたたちの歌声が頼もしかったです。すごく大切な日になりました」とも伝えていた。
この先にもたくさんの出来事が起こったとしても「“なんとかなる”のではなく、“なんとかする”んだと思います。諦めない強さ、そして何度でも始まろうとする力、このバンドには素敵なところがたくさんありますが、やはり僕はこの2つが大好きな部分です」とRoyzの強さを強調しながら、前進していく覚悟を露わにしていた。
アンコールで披露された「Aerial cord」や「cherry tree」、さらに「eve:r」は、ワンマンライヴ800回記念に相応く嬉しい選曲でもあった。
そして「AFTER LIFE」に続いて、多くの意味を持った1日を締めくくったのは「GIANT KILLER」だった。ここで触れておきたいのが、先の昴不在で出演したイベントライヴでのことである。
このとき公大は「この曲は昴が歌うべきだから」と語り、本曲に限ってはゲストボーカルを立てずに披露した経緯があった。その背景を踏まえ、満を持して“4人で”披露に至った曲。シャウトを抑えつつ、本編の「Killing Joke」での煽りを公大に託すなど、現在の状態で出来得る最善のアプローチで楽曲を成立させていた点は今の昴だからこそできる表現の力量として特筆すべきところだ。そしてそれらはすべて、最後に「GIANT KILLER」を歌いきることを見据えての選択だったようにも思える。
その結果、信頼の証と言える大きなシンガロング、冒頭のシャウトのロングトーン、途中公大に向き合って「どうだ、これが俺の声だぞ!」といった場面、そのすべてが昴なりの、そしてRoyzなりの答えだった。
1曲の中に劇的に詰め込まれたシーンの極めつけには、【日本武道館への招待状】を思わせるメッセージ入りの紙が宙を舞い、力を合わせて完成させたこの日のライヴは、確かに“その先”へと繋がっていった。
終演後には、30枚目のマキシシングル「PHOENIXXXX-フェニックス-」のリリースと、6月27日に池袋サンシャインシティ噴水広場、さらに7月12日にも都内某所にてフリーライヴの開催が発表された。
中でも大歓声に包まれたのは、日本武道館で撮影された新ヴィジュアルが公開されたとき。日本武道館公演を発表したこの会場で、よりそれを実感へ結び付けた瞬間だった。
終わりと始まりは紙一重。7月からは本ツアーの“KILLER SHOW#2”がスタートし、GRAND FINALはいよいよ9月16日の日本武道館公演となる。
「“思い出の日本武道館”で終わらせるつもりなんて、僕らは最初から一切そんな想いはないので。“極上のざまあみろ”を日本武道館の真ん中で叫べるように、そして満員のオーディエンスの前で叫べるように一生懸命やっていきたいと思います――新しい時代を作ってやる!」(昴)
今のRoyzに、恐れるものなど何もない。この瞬間からすでに彼らは、前だけを見据えて進んでいる。
Photo:Keiko Tanabe
Report:平井綾子(Ayako Hirai)
SET LIST
THE BEGINNING
TRANSFORM
Evil
INNOCENCE
VENOM
Foxy
LIP SERVICE
丸の内ミゼラブル
花⾳
START LINE
KAMIKAZE
Killing Joke
NOAH
ANTITHESIS
EN-1. Aerial cord
EN-2. cherry tree
EN-3. eve:r
EN-4. AFTER LIFE
EN-5. GIANT KILLER
RELEASE
Royz 30th maxi single「PHOENIXXXX-フェニックス-」
2026年6月27日(土)3type同時発売
■Atype【初回限定盤】CD+DVD
1,980円(税抜価格1,800円)/BPRVD-519
JANコード:4582281541985
CD2曲+DVD「PHOENIXXXX-フェニックス-」MV・メイキング
1.PHOENIXXXX-フェニックス-
2.星に誓いを
■Btype【初回限定盤】CD+DVD
1,980円(税抜価格1,800円)/BPRVD-520
JANコード:4582281542081
CD2曲+DVD「PHOENIXXXX-フェニックス-」マルチアングルMV
1.PHOENIXXXX-フェニックス-
2.星に誓いを
■Ctype【通常盤】
1,650円(税抜価格1,500円)/BPRVD-521
JANコード:4582281542180
CD4曲+インスト4曲
1.PHOENIXXXX-フェニックス-
2.星に誓いを
3.true(Re-Recording)
4.アテナ(Re-Recording)
5.PHOENIXXXX-フェニックス-inst
6.星に誓いをinst
7.true(Re-Recording)inst
8.アテナ(Re-Recording)inst
★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全8種)
LIVE
■2026年6月27日(土)池袋・サンシャインシティ 噴水広場
Royz 30th maxi single「PHOENIXXXX-フェニックス-」リリース記念フリーライブ
■Royz WINGS限定 ONEMAN LIVE 「強制覚醒実験 -被験体612号:君-《W.I.N.G.S計画:適合試験》」
2026年6月12日(金)【東京】下北沢シャングリラ
■Royz ONEMAN LIVE 「公大生誕祭2026 ~Killing Joke~」
2026年7月4日(土)【東京】東京キネマ倶楽部
■2026年7月12日(日)都内某所
フリーライブ開催決定!! ※後日詳細解禁
■「Royz ONEMAN TOUR 「GIANT KILLER」 KILLER SHOW#2」
7月09日(木)【埼玉】HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
7月10日(金)【千葉】柏PALOOZA
7月18日(土)【東京】Veats Shibuya
7月19日(日)【神奈川】SUPERNOVA KAWASAKI
7月25日(土)【栃木】HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
7月26日(日)【茨城】mito LIGHT HOUSE
7月31日(金)【静岡】浜松窓枠
8月02日(日)【愛知】名古屋E.L.L.
8月09日(日)【宮城】仙台darwin
8月15日(土)【福岡】福岡DRUM Be-1
8月16日(日)【福岡】福岡DRUM Be-1
8月18日(火)【岡山】岡山YEBISU YA PRO
8月22日(土)【京都】京都FANJ
8月23日(日)【兵庫】神戸VARIT.
8月26日(水)【香川】高松DIME
8月29日(土)【大坂】大阪BIGCAT
-GRAND FINAL-
「GIANT KILLER」-下剋上、その先へ-
9月16日(水)【東京】日本武道館
関連リンク
◆Royz Official X https://x.com/Royz_official
◆Royz Official Web Site https://royz-web.net/