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【SPLENDID GOD GIRAFFE】ライヴレポート<4th Anniversary Oneman Tour『麒麟四年搾り』-TOUR FINAL->2026年4月29日(水・祝)SHIBUYA REX◆SPLENDID GOD GIRAFFE、4周年で見出したこのバンドにしかない強み。「最高の4周年になりました。僕らの旅、まだまだ続くよ。」

SPLENDID GOD GIRAFFEにとって、毎年恒例となっている周年を祝うワンマンツアー。
『麒麟四年搾り』という名の通り、4周年を迎えた今年も始動記念日である4月29日に、ホームと言えるSHIBUYA REXでのツアーファイナルまで全10公演を完遂した。

バンドとは、常に最新の姿で最高点を更新していくもの。
SPLENDID GOD GIRAFFE(以下:SGG)も例外ではないが、4周年記念ライヴはそれを雄弁に物語っていた。

「4周年ということで、早いような長かったような感じですけど。今までみんなと一緒に作り上げてきたものが、この場所ならもっと新しいものを見られる気がしてるので。今日は、とことんやるよ」

ライヴが波に乗り始めた頃に秀人(Vo)が放ったこの言葉が、バンドのベストコンディションを表していた。
4年間で築き上げてきたものがあるからこそ、“とことん”やれるだけの土台と材料が整っている。
SGGの根幹にある、秀人・公佑(Gt)・TACC(Ba)の“3人で音楽をやっている”うえでの最適解を、最良の形で提示するライヴ。
それはすなわち、4周年を迎えた彼らがまた一段階フェーズを上げたことを意味していた。

記念すべき“周年”を印象付けるにふさわしい、SGGの始まりの曲である『EVE』からの幕開け。「『麒麟四年搾り』ツアーファイナル、最高のライヴを作って5年目に繋げるぞ!」と叫んだ秀人に応えるようにフロアが一斉にジャンプし、会場は一気に躍動感に包まれた。
そこから一気に加速していった流れの中で、『Night Out』では大人びた表情を見せ、『DIRTY HONEY』では歌詞にもある“導火線に火を灯せ”のごとくダイナミックにオーディエンスを焚きつける。
勢いを途切れさせないシームレスな流れを生み出していく背景にあるものは、バラエティ豊かな楽曲群に加え、もともと個性的だったメンバーそれぞれの力がさらに強化されていたこと。
色気を纏いながら先導する秀人、笑顔でフロアを巻き込む公佑、オーディエンスと視線を交わしながら悠然とステージを踏むTACC。そこに、この日サポートを務めたSPLENDIDドラマー・遼の鼓動が高鳴るようなドラミングも相まって(フルセットと、SGGの現場では初めて2バスを持ち込んだという気合いの入りよう)、すべてが絶妙に噛み合い、圧倒的なバンド感を生み出していた。

中盤はポップな『FAKE SPIRIT』からスタートし、TACCのベースに導かれるように始まった『Crescendo World』で、より深層へと迫るセクションへ。同曲ではアウトロのギターソロや、繊細かつフェミニンな秀人の歌声など、3人の音楽的魅力が凝縮されている。
さらにこのタイミングで『Till death do us part』を投下し、ダークな空気へと一気に引き込む構成力もお見事。
まどろみの中を漂うようなヴォーカリゼーションが没入感を高め、『イカロス』へと続く流れでは、まるで物語を辿るような世界観が展開されていく。ここから空気を浮上させたのが、『SPLENDID HEART』。
一連の世界観を帯びた楽曲たちが今やバンド全体の個性として昇華され、さらにはアクセントとして機能するまでに進化していた。

MCで秀人は「1曲1曲が終わる度に、今日が終わることを実感してます。寂しい!けど、幸せです。ありがとう!」と話しはじめ、今ツアーを「このバンドを始めたときの気持ちをちゃんと実感するためのツアーだった」と振り返った。
その中で、「麒麟組(ファンの呼称)が最高にかっこいい」と豪語するチーム感も確実に掴んできたようだ。
そして、「いろんな場所、いろんな景色をみんなと見に行きたいと思っています。そのときに皆さん1人ひとりがいてくれたら最高に幸せだと思っているので、そうあれるように僕らがしっかりぶつけていきます」と届けた『Caffeine』は、SGG的応援歌。
この直前に、秀人自身が「楽しいことばっかりではなかった。たまに、ここに(センターに)立つのが怖くなるときもありました」と素直な胸の内を明かす場面もあったからこそ、「どんなときもこの曲がみんなの背中を押してくれたと思います」という、『Caffeine』に込められたメッセージがより強く響いた。
同時に、「ここに立っている自分が輝いてるなって、みんなの顔を見て思えています」という言葉が示していたのは、SGGと麒麟組を結ぶ信頼の絆が浮かび上がらせる相互の存在価値だったように思う。
続く『ISOLATION』では、秀人が胸にマイク叩きつけてより熱量を引き上げながらも、サビではキャッチーさも内包。アグレッシヴさと高揚感、そして硬派なロックサウンドの融合こそが、“SGGらしさ”だと再確認する一幕でもあった。
さらに、爆発力を持って畳み掛けた『TEXTURE TEXTURE』ではモッシュの波が会場を揺らし、ラストの『CROSS FADE』ではタオルが旋回したり宙を舞ったりといった晴れやかな空気で満たしていった。

充実の本編を終え、アンコールに応えて登場したメンバーは、なんと新衣装と新ヴィジュアルを披露。
このサプライズに興奮状態のオーディエンスと共に、ツアー中すでに登場していた新曲『Dance Dance Dice』で大いに盛り上がっていく様子からは、新曲が早くも武器となっていることを垣間見ることができた。
さらに「さぁ、新しい俺らを始めようか!俺たち3人についてこいよ!」と声高らかに意気込みを露わにした『TRIDENT』に続いたMCでは、4周年を迎えたメンバーの気持ちを聞くことができた。

TACC「楽器が上手くなったとか歌が上手くなったとか、そういう成長じゃなくて。グループとしての一体感的な成長が、このツアーで感じられました。俺らたちにしか出せないいいところとかかっこいいところが絶対あると思ってて。それがちょっと見出せたんじゃないかなと、僕は感じました」

公佑「4周年、俺は〈めちゃくちゃ早かったな〉と思ってるんですけど。でも冷静に考えたら、4周年ってそんなにすぐ来るもんじゃないなと思ってて。思い返せば、僕のバンド人生は大体3年 ・4年ぐらいでバンドの壁にぶち当たるようなことがあったんですけど、今は俺、余裕なのよ。もっとできることもやりたいこともあるし、まだまだSGGっていうバンドの可能性を前向きに感じてて。この先も続けていって、めちゃくちゃいいライヴをみんなと一緒に作れたらいいなと思ってます」

秀人「あっという間に今日が過ぎてしまうと同時に、これから先が楽しみでしょうがありません。――SGGに出会ってくれたきっかけを放さないように、より一層気持ちを1つにして5周年に向けて突き進んでいきたいなと思っていますので、今後ともよろしくお願いします」

そして、4年という月日で巡った“季節”に思いを馳せながら、「来年の周年も、また同じ時間に同じ空間を過ごせたら」というエモーショナルな願いを託して披露された『UNICORN』と『久遠』。
『神籟リフレイン』ではシンガロングが響き、それを受けて秀人が一瞬感極る表情を見せる場面もあった。しかし最後は、前進していく意思を強化するように、SGGと麒麟組のアンセムである『QILIN’G ME』で豪快に締めくくられたのだった。

「今日は、本当にありがとうございました。みんなのおかげで最高の4周年になりました。でもね、僕らの旅まだまだ続くよ。今日、みんなで培ったこのパワーを 5月29日の『新東京遊撃作戦』で見せびらかしていきましょう。頼んだぞ!」(秀人)

SGGには、ストリーミングライヴで始動した4月29日と、初めて有観客ライヴを行った5月29日という2つの記念日がある。後者の日を境に、こちらも毎年恒例開催となっている主催イベントが『新東京遊撃作戦-4th-』だ。
昨年も、ここへ向けて“一緒に戦いに行こう”と話していたのだが、同じニュアンスの言葉でも昨年と今年とでは積み重ねてきた時間の分だけ力強さと麒麟組への信頼度の高さに違いがあった。
バンドの土台とチーム感、そして自分たちらしさの確立。これまで掴んできた確かな手応えを胸に、5年目へと踏み出していく。そこで1つだけ断言するならば、“SGGはまだまだこれからだ”ということだ。



文:平井綾子


SET LIST

[セットリスト]
1. EVE
2. Night Out
3. High Discus
4. DIRTY HONEY
5. FAKE SPIRIT
6. Crescendo World
7. Till death do us part
8. イカロス
9. SPLENDID HEART
10. Caffeine
11. ISOLATION
12. TEXTURE TEXTURE
13. CROSS FADE

EN-1. Dance Dance Dice
EN-2. TRIDENT
EN-3. UNICORN
EN-4.久遠
EN-5.神籟リフレイン
EN-6. QILIN’G MEnn

関連リンク

◆Official X https://x.com/sgg_offi
◆Official Web Site https://splendidgodgiraffe.com/

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