【LIZA】ライヴレポート<LIZA 1st Anniversary ONEMAN “REBIRTH”>2026年6月23日(火)赤羽ReNY alpha◆LIZAが1周年公演に描いた、濃密な1年間の歩みと、ギラついた未来の姿。

「"Dark『』es Fantasy" をコンセプトに掲げ、ダークファンタジーを基軸とした世界観と、重厚かつ表情豊かなサウンド」を特徴に、LIZAが誕生したのが2025年6月だった。8月に始動ワンマンライブを開催し活動を始めて以降、これまでに3度のワンマン公演を行ってきたように、彼らは、今のシーンを勢いよく駆け上がってきた。2026年1月には、1stアルバム『THE IMMORTAL PALETTE』を発売。現時点でLIZAが持つ多様な音楽性を、全13曲に濃密に描きだした。
このたび、LIZAが結成1周年を祝い、6月23日に赤羽ReNY alphaで「LIZA 1st Anniversary ONEMAN "REBIRTH"」を行った。先に伝えておくと、この日のライブは、アルバム『THE IMMORTAL PALETTE』を収録順に演奏し、アンコールで最新モードを示した新曲たちを初披露する形を取っていた。
身が凍て付くような荘厳で不気味な音を放つ『Art Nouveau』が流れだす。やがて、楽曲が躍動するのに合わせて、フロアから起きたクラップ。ゆっくりと幕が開いたその先には、5人の姿があった。彼らに向かって張り上がる声、声、声。そして…。
ICEの繰り出すフリーキーなギターの音、そこへ重厚な演奏が重なるのを合図に、まるで異形の誕生を祝い禍々しい儀式を執り行うように、LIZAのライブは『聖告』から始まった。全身で轟音を生み出すように、激しく身体を揺さぶり演奏をする楽器陣。HIVARIはメンバーの煽る声も奮い立つ力にし、この空間を熱狂で染め上げるように高らかに歌っていた。その姿に向けて、場内から多くの拳が突き上がる。なんて魂を芯から揺さぶり、奮い立てる幕開けだ。
切っ先鋭いスリリングなギターのリフが高速で繰り出される。HIVARIの「始めよう」の声を合図に、『未完の肖像』を通して、LIZAは破壊力満載な音で観客たちを熱狂の渦に巻き込んでいった。メンバーが感情を剥き出して演奏をぶつけるたびに、フロアにもヘドバンや拳の華が咲き乱れる。気持ち高ぶるままに歌うHIVARIの声や、RokiとICEがツインでハモるギターの旋律も魂を狂喜させた。感情を痛く刺激する歌と演奏が、身体を奮い立てる。そこへ…。

#FFFFFFのドラムロールを合図に、さらに速度を増した演奏が襲いかかった。『In the CODEX』では、HIVARIと観客たちによる荒ぶる声の応酬が生まれれば、飛び跳ねて熱狂する人たちがあちこちに生まれていた。鉄槌を振り下ろすような重く硬質な音が襲いかかるたび、フロアに生まれたヘドバンの景色。メンバーも、躍動するビートに乗せて飛び跳ねながら演奏を繰り出すなど、この場に生まれた熱がどんどん膨らみ続けていく。ライブはまだまだ序盤戦。ここから、新たな物語を始めようか。
MCでは、1年という月日があっという間で、だけど、長くも感じていたこと。それも、1本1本のライブに死ぬ気で臨んできたからだとHIVARIが語っていた。そのうえで、今日の景色を作りあげられたのも、一緒に歩んできた仲間がいたからだと感謝を述べ、この日を絶対に忘れられない日として胸に刻みつけると誓っていた。
「全員でかかってこい」。豪快なドラムの連打と激烈なリフが折り重なる演奏の上で、HIVARIと観客たちによる熱い声の応酬を合図に『シャーデンフロイデ』が飛びだした。耳にねっとりこびりつく歌声も印象深い。とはいえ、勇ましい楽曲に乗せて、HIVARIと観客たちによる荒ぶる声をぶつけあう景色が、快楽のバイオリズムを描くように絶え間なく続いていた。これはバトルだ。LIZAが作り上げた熱狂へ身を任せれば、それでいい。曲中ずっと観客たちは声を上げ、その場で跳ね続けていた。
華やかなタンゴのリズムを奏でる同期音に合わせて、フロアから起きた熱いクラップ。HIVARIの声を合図に、観客たちが『GRIMY CHOCOLATE』に乗せてモッシュを始めた。華やかなのに、とても攻撃的な楽曲だ。エモくてメロいサビに心地よく酔いながら、観客たちが振り上げた手を左右に大きく振り、モッシュし続ける。メンバーが全身を思いきり折り畳み演奏をする姿に合わせて、場内にも生まれた折り畳みやモッシュの景色。終わりを忘れたように続く煽りのやりとりが、理性を壊し、みずからを狂わせた。延々と続くモッシュとジャンプの応酬は、往時のヴィジュアル系のライブを観ているようで、本当に最狂だ。
「アスフィクシア 君がいないこの世界で」と、エモーショナルに歌い上げるHIVARIの声から始まったのが、『アスフィクシア』。悲しみに浸る歌に心が惹かれつつ、荒々しく攻撃的な演奏に刺激を受け、フロアでは身体を激しく折り畳み、暴れ騒ぐ人たちが続出していた。間奏で、2本のギターが織りなすユニゾンの音色も艶やかだ。攻撃的な姿勢を失うことなく、エモーショナルな歌を突きつけ、激しい中にも心を痛く揺さぶる姿もLIZAは見せていった。


華やかな同期音に乗せ、高速でリフを繰り出す演奏が飛び交うのに合わせて、場内のあちこちで人が跳ねだした。『躾』でも、モッシュの景色がフロアに広がる。ドラムのリズムに合わせ、頭を振り乱して演奏を繰り出すメンバーと、観客たち。サビでは、エモい声で歌いながらタオルを振り回すHIVARIに向けて、フロアでも拳やタオルを回す景色が生まれていた。魂を熱く揺さぶる歌と荒々しく攻めた演奏に煽られ、胸が熱く掻きむしられる。ICEが台の上で演奏をする姿に合わせて、観客たちが、ずーっと左右にモッシュしながら騒ぎ続ける様が最狂だ。
MCでHIVARIは、あらためて、LIZAの一部となって応援してくれる仲間たちと1周年を迎えられたことの喜び。1年間戦い続けたことで、今の景色が生まれたことへの感謝の思い。2年目も一緒に歩もうと、約束の言葉を投げかけていた。
Rokiの奏でる美しくも壮麗なヴァイオリンの音色に乗せて、楽曲が雄大な景観を描きだす。心地よい緊張感を抱いた演奏が鳴り響くのに合わせて、HIVARIが雄々しい声を響かせて『ANTARES』を歌いだした。彼が歌い終えるのをきっかけに、演奏は一気に躍動し、楽曲に攻撃的な色を与える。HIVARIの「共に、何処までも行こう」の声を合図に観客たちがヘドバンに興じれば、演奏も激しさと重さを増していく。Rokiがギターソロを繰り出す側で、身体を揺さぶり、ときに手を高く掲げて観客たちを煽りながらプレイするICEとAmane。#FFFFFFの叩き付ける攻撃的なリズムに乗せて観客たちが飛び跳ねれば、HIVARIの雄々しい声へ導かれるように振り上げた手を左右に大きく振る場面も生まれていた。気づけば、場内の人たちが思いきり頭を振り乱し、熱狂に嬉しく溺れていた。


ジャジーなリズムと音色が流れだす。それに合わせて起きたクラップ。Rokiのギターが鳴らす旋律を合図に、演奏が一気にバーストした。『美獣』が観客たちの理性をぶっ壊し、狂わせた。サビでは感情を揺さぶる印象深い歌を届けながら、でも演奏は、終始攻撃の手を緩めない。間奏では、2本のギターが印象深いフレーズを綺麗にハモリながらも、胸を突き刺す。美しき獣と化した5人は、歌で心を揺さぶりながらも、荒々しい演奏で観客たちの身体を終始躍動させていった。
ライブも終盤へ。「心を込めて届けます」の言葉を受け、HIVARIが「小さな部屋に飾りつけた幼い夢と」と、記憶を呼び戻すように哀愁を抱いた声で『リコリスの華』を歌いだした。「舞い落ちるリコリスの花よ」と歌う声に演奏が重なるのを合図に、楽曲は美しくも雄大な景観を描きだす。HIVARIの歌声という絵筆が、一人ひとりの心のカンバスに胸を掻きむしる痛い言葉と思いの色を塗りたくり、楽器陣がそこへ深く濃く、鮮やかに彩りを与える。2本のギターが哀愁を帯びた音色を重ねあう演奏に触れながら、胸が震えていた。HIVARIは、壊れそうな心模様を、感情剥き出しに歌っていた。彼の儚い思いを彩るように、演奏は「夢の続きを」描くように進んでいく。「僕は、今もここで生きているから」と叫ぶ声、その思いを、哀愁という旋律でICEが彩る。#FFFFFFとAmaneの作りだすどっしりとしたリズムの上で、Rokiの奏でるエレキヴァイオリンが、涙を誘う旋律を響かせる。この曲に触れている間、心がずっと揺さぶられていた。HIVARIは語っていた、「苦しいことも、つらいことも、このメンバーとみんなと一緒に乗り越えて今日があると思っています。だから、これからもずっと一緒に、ヤバい景色を描いていきましょう」と。
胸を潤すドラマを描いたうえで、LIZAは本編最後に『M4GNET4R』を叩きつけた。荒れ狂う演奏と、グロウルも駆使した荒ぶる声をぶつけるHIVARIの声に魂を奮い立てた観客たちが、激しく頭や身体を振り乱し、サビでは、「光であれ」と歌う声をつかむように大きく手を振り上げていた。感情のすべてを吐きだすように絶唱するHIVARI。2本のギターのユニゾンも気持ちを高ぶらせる。間奏で起きた激しい折り畳みの景色。HIVARIは口にしていた、「生きていてよかった」と。そして「もっとすごいところへ一緒にいきましょう」と。その言葉に共鳴した観客たちが、大きく手を振り上げ、身体を揺らし、5人に思いを寄せていた。
「赤羽ReNY alpha、今、此処に完成を…」。流れだした荘厳な『Brushstroke』に乗せて、5人は凛々しい姿でステージに立っていた。その姿を消し去るように、幕がゆっくりと降りていった。
アンコールは、新衣装を身にまとった5人が、2年目のLIZAの姿勢を示すように、立て続けに新曲をぶち噛まして始まった。
HIVARIが「Oi!Oi!」と煽りだす。『新曲1』は、攻撃性と華やかさをミックスしたLIZA流のダンスロックナンバー。「かかってこい」の言葉を合図に、観客たちが頭を振り乱す。つねに攻撃的な姿勢で、5人は歌声と演奏を突きつける。サビで楽器陣が「Oh! Wow! Oh!」と叫ぶ声の上で、HIVARIが高らかに歌いあげる。フロアでは、早くも曲のノリをつかんだ人たちが飛び跳ね、頭を振り乱して暴れていた。巧みに転調を繰り返しながら荒ぶる展開を描き出せば、サビでは一緒にシンガロングをする場面も登場。HIVARIの「歌え!!」と煽る声を合図に、場内でも「Oh! Wow! Oh!」と歌いながら、大勢の人たちが飛び跳ねていた。『新曲1』は、フリーキーな演奏で感情を狂わせながらも、歌で心をしっかりとつかんでいく楽曲だ。
続く『新曲2』では、物悲しい始まりから、ダウナーで攻撃的なギターの音が炸裂し、楽曲が重厚な音のウネリを描きだした。そのうえでHIVARIは、「強くなれば忘れられる」と感情を振り絞り、心の声を雄々しく響かせるように歌っていた。常に攻めた姿勢を抱いたミドルメロウな楽曲が、魂を揺さぶり続けていった。
MCでHIVARIは、「本編に描いた今までのLIZA。アンコールでは、これからのLIZAの基盤となる新曲をしっかりと心に刻むように」と口にしていた。
「共に堕ちていこう、堕ちておいで」の声を合図に、荘厳でシンフォニック、ゴシックでラウドな黒い衝撃が会場を覆い尽くした。『新曲3』は、荒ぶりながらも、スケールの大きいシンフォニックでドラマチックな世界観を見せた楽曲だ。HIVARIが「堕ちておいで」と魔窟のオペラ歌手と化し、雄々しく呼びかける。身体を揺らしながら楽曲に身を委ねる人たちもいたとはいえ、奈落へ心を落とした観客たちの多くが、5人の姿を食い入るように見つめていた。その様は、まるで魔王にかしづく儀式のようだ。「堕ちておいで」と声を繰り返すたびに、この身が深く、深く堕ちていく。演奏が進むにつれて、激しさを増して襲いかかるドラマチックな展開を作り出すところも、LIZAらしい。
「ラストいこうかー」、LIZAは最後の最後に、艶やかでエモい歌も巧みに折り込んだ、超重厚にして攻撃的でヒステリカルな『新曲4』を叩き付け、観客たちを激しくモッシュさせた。サビでは歌心も見せつつも、破壊的な音を突きつけて煽る楽曲だ。エモいサビに酔いつつ、曲の随所にモッシュや飛び跳ねる景色を織り交ぜ、彼らは、終始この場を燃え盛らせていった。
HIVARIは最後に、「もっと最高の未来を作っていくために、これからもついてきてください」と叫んでいた。その声へ観客たちが賛同を示しながら、熱狂を続けたライブは幕を閉じていった。
PHOTO: 折田琢矢
TEXT:長澤智典
SET LIST
OP SE
『聖告』
『未完の肖像』
『In the CODEX』
MC
『シャーデンフロイデ』
『GRIMY CHOCOLATE』
『アスフィクシア』
『躾』
MC
『ANTARES』
『美獣』
『リコリスの華』
『M4GNET4R』
END SE
アンコール
『新曲1』
『新曲2』
MC
『新曲3』
『新曲4』
RELEASE
━━ DIGITAL RELEASE ━━
2026.8.26(Wed)
「朽チる」
1.朽チる
2.果テる
3.朽チる-演説-
4.果テる-毒舌-
詳細は後日発表!
LIVE
2026.8.25(Tue) 東高円寺二万電圧
「洗脳会議~アナタノ脳ミソに委ネマス~」
【朽チる】発売記念単独公演
【一部】FAN MEETING
OPEN 16:00 / START 16:30
ADV \1,500 / DOOR \1,900(+1d)
【二部】LIVE
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV \3,000 / DOOR \3,400(+1d)
関連リンク

HP:https://liza-official.jp/
X:https://x.com/LIZA_INFO_JP
YouTube:https://www.youtube.com/@LIZA-OFFICIAL-YOUTUBE
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