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【Zeke Deux】ライヴレポート<Zeke Deux Tour「Dawn of The Luminous Tears」FINAL>2026年6月24日(水)渋谷WWW◆「これが、ヴィジュアル系だ」。Zeke Deuxは、渋谷WWWワンマン公演で、その意味を示してくれた。

 Zeke Deuxが3月より始めたZeke Deux Tour「Dawn of The Luminous Tears」。3月に『JaiL』、5月には『Restoration』と、2枚のシングルのリリースも重ねながら、彼らは全国を駆け続けた。そのファイナルとなったのが、客席後方まで大勢の人たちが詰めかけた、6月24日(水)に渋谷WWWで行ったワンマン公演だった。

 
 荘厳かつ重厚な音色が場内を包み込む。まるで中世時代の儀式の始まりのようだ。そこへデジタルビートが炸裂した。メンバーの登場に合わせて起きた絶叫とクラップ。場内は、最初からスリリングな空気に包まれていた。そこへ…。

ライブの幕開けを飾ったのが、最新シングルの『Restoration』だ。猛々しい音を振りまきながら演奏が牙を剝いて暴れ出した。雄々しい声で歌うKakeru、その声へ煽られるように場内から無数の拳が突き上がれば、大きな手の花が咲き続ける。気迫満載で叩きつける音の洪水に飲み込まれて、理性が一気に消し飛んだ。今、この場に現実など必要ない。欲しいのは、この身を狂わせる熱狂と興奮のみ。終盤に生まれた、Kakeruと観客たちとの熱い声のバトル。そこへ…。


 さらに過激さと華やかさを増した音が炸裂した。唸る『Another Wing』の演奏に合わせて大きく頭を振り乱す観客たち。腹の奥底までドシッと響く重厚な演奏とKakeruの勇ましい歌声に刺激を受けて暴れずにはいられない。歌詞に綴られた情熱的な思いも、胸を嬉しく騒がせた。

 「まだまだ進み続けると、心から誓おうじゃないか」。Kakeruの声を合図に、心の翼を力強く羽ばたかせ、空へ舞い上がるように、Zeke Deuxは『Advance to Glory』を奏でていた。胸を熱く揺さぶり、勇ましい気持ちに染め上げる、希望を示した楽曲だ。その思いに共鳴した人たちが両手を高く広げ、ときに身体を折り畳み、5人へ無垢なる思いを捧げていた。さぁ、彼らと共に未来へ突き進もうではないか。

 「今日、積み重ねてきたものを存分に伝えたいと思います。我々の音楽は、誰でも一緒に共有できる馴染みやすい音楽だと思います。その自信を、君たちに存分にぶつけていくぞ。受け取ってくれるかい!!」

叫ぶKakeruの声をきっかけに、荒々しい音の剣を携え、凛々しい姿で進むように、Zeke Deuxは『Forbidden Chain』を突きつけた。BPMの速い攻撃性の強い音の数々に刺された観客たちが、理性を消し去って暴れ狂う。猛々しく鳴り響くTOSSYのドラムの音を攻撃の狼煙に、メンバーは高ぶる気持ちを胸に演奏を繰り出していた。間奏で見せたHarukaと渚月のユニゾンしたソロも含め、終始荒ぶる音の攻撃が終わることなく続いていった。


その姿に、さらにヘヴィな衝撃を加えるように、Zeke Deuxは『Catastrophe』を叩きつけた。ラウドでダークかつシンフォニックな音の衝撃に触れ、身体が奮い立つ。Kakeruが雄々しい声で歌うサビに触れたとき、胸を揺さぶる高揚を覚え、高く振り上げた両手を打ち鳴らしていた。荘厳で重厚ながらも哀愁も滲ませた演奏が、意識をどんどん狂わせる。絶叫する観客たち。そこへ…。

狂気と恐怖を与えるように、Zeke Deuxはゴシックでシンフォニックな『Fata Morgana』を雄々しい音にしてぶつけてきた。理性を狂わせる歌や演奏に触れて意識が混濁した観客たちが、大きく身体を折り畳み、暴れ狂う。本当なら逆ダイしたいところだが、ここでは前へ突進する代わりに、大勢の人たちが身体を激しく折り畳み、熱狂し続けていた。

 身を切り裂くような鋭利な音の風が吹きすさぶ。その上で、言葉の一つひとつに願いを込めるように、Kakeruが『Afterimage』を歌っていた。雄大な景観を描き出すミドルメロウの演奏の上で、雄々しい声で朗々と歌う。祈るようにも歌うその姿とスリリングな演奏とのアンサンブルに心地よい緊張を覚えながら、ずっと身も心も惹き付けられていた。心壊れそうな声で絶唱するKakeruの歌が、胸をヒリヒリと締めつける。これは全体に言えたことだが、曲の表情に合わせて彩られるライティングやレーザー演出の美技も、楽曲を印象深くしていく要素になっていた。

 波の音へ導かれるように、ボサノバのようなギターの音色が鳴り響く。Zeke Deuxは『Mare D'amore』を通して、この場に集まった人たちを優しくて穏やかな、夏の癒しの空間へ連れていった。荒々しいだけではない、感情を心地よく揺らす優しくて甘いラブソングも、Zeke Deuxが持つ魅力の一つ。フロアでも、多くの手が音の風に吹かれるように優しく揺らめいていた。

 引き波と共に、メンバーがステージから姿を消した。一人残ったTOSSYが、眩い無数のスポットライトに照らされながら、雄々しくて荒々しいドラムを鳴らしだす。まるで雷鳴のような音も繰り出せば、観客たちとのリズムの掛け合いも組み込みながら、TOSSYは豪快に音を轟かせていた。そこへ、ステージに駆けだした楽器陣が演奏を通して絡み合う。さらに、Kakeruが観客たちを煽り、熱い声の応酬を繰り広げていく。そのうえで…。


先ほどまでの勢いをさらに膨らませるように、 Zeke Deuxは、この日初披露した新曲の『Refrain』を叩きつけた。激しい音を唸らせて疾走する攻撃的な楽曲だ。でも、歌心を持った曲という理由もあり、観客たちは拳を振り上げながらも、解放感を持ったサビに触れたときには、場内にたくさんの手の花を咲かせていた。振り上がる拳と熱を帯びた手の花が咲き乱れる、まさにライブに熱狂を描きだす、激しくもドラマチックでエモーショナルな楽曲だ。

 荘厳でシンフォニックな演奏が気持ちを黒く揺さぶる。その音が狂気を剥き出しに襲いかかった。Zeke Deuxは『Killing Me Softly』を通して観客たちの理性の螺子を狂わせ、左右にモッシュさせた。胸を揺さぶる雄々しい声と演奏に魂を熱くした観客たちが、轟音の連打に殴られるたびに、頭を振り乱して狂喜していた。

 「たくさんかわいがってあげるから」と言葉にしたKakeru。さらに荘厳さと神々しさを増して襲いかかったのが、『JaiL』だ。これまで以上に速度を上げた楽曲が、轟音を振りまきながら暴走する。その上で、エモーショナルに歌うKakeruの声も印象的だ。観客たちは、荒ぶるビートに合わせて高速で頭を振り乱していた。さぁもっともっと、この身をズタズタに切り裂くくらいに狂わせてくれ。

  「こんなに苦しむことは何度でもあっただろう」と、Kakeruが声を張り上げてサビをアカペラで歌いだした。「揺るぎない力を」の声を合図に、雷鳴を轟かせるように、楽器陣が『Unwavering Soul』をすさまじい勢いで叩きつけた。理性を破壊する演奏の上で、言葉に魂を込め、Kakeruは勇ましい声で歌っていた。いつしか場内のあちこちで観客たちが高く飛び跳ね、頭を振り乱し、剥きだした感情を晒して暴れ狂っていた。

 美しいピアノの音色に乗せて、Kakeruが「Zeke Deuxってユニットからバンドに変わって今の体制になりました。今が一番いいなと思っています。始まったときはつらさや苦難がすごく多くて。でも、こういう場所があると信じて頑張ってきました」と語っていた。そのうえで、新たな展開を発表してくれた。それが…。

「11月11日にZeke Deux5周年、Redoと池袋BlackHoleでの2 MAN公演の詳細発表」「2027年1月15日に池袋BlackHoleで、Jupiterとの2 MAN公演の開催」「新たな全国ツアーの開催」「2027年4月22日に、GOTANDA BLAZEでのワンマン公演の開催」だった。これからのZeke Deuxの展開も、楽しみにしていてほしい。

「これからの一歩一歩に、あなたたちがいてくれたら嬉しいです。未来へ行こうぜ」。その言葉を合図に届けたのが、Zeke Deuxの始まりの歌の『Zero』だった。改めて自分たちの原点を振り返り、その思いは何一つ変わらず、揺らいでもいないことを示すように、彼らはシンフォニックでハードなこの曲を、勇ましい思いを胸に、高らかに響かせていた。Zeke Deuxの軸となる"メロディアス/シンフォニック/様式美なハードロック"というスタイルを、この曲を通して改めて胸に刻めたのも嬉しかった。彼らの歌に合わせて、観客たちが両手の翼を広げて羽ばたいていた。その姿も、嬉しいインパクトを与えてくれた。

「自分が変われば世界は変わる」。その言葉をきっかけに、Zeke Deuxは魂を熱く燃やすように『Flare』を叩きつけた。勇ましい楽曲に気持ちを熱くした観客たちが、大きな手の花を咲かせ、ヘドバンをしながら暴れ続けていた。攻撃的なHarukaのギターソロ、そこへユニゾンで絡む渚月。身を反らし、音を唸らせるミリア。雷鳴の如き音を叩きつけるTOSSY。彼らの魂のフレアは熱く、さらに熱く燃え盛り続けていた。


Kakeruに誘われ、観客たちが高く両手を掲げだした。『Phantom Pain』を演奏するのを合図に、観客たちがクラップや手バンをしながら、熱い思いを5人にぶつけていた。気持ちを高揚させる歌に触れ、魂が熱く燃え滾る。だから力強くクラップをし、身体を折り畳まずにいられなかった。曲が進むごとに破壊力を増していく演奏が、感情を荒ぶらせる。そして…。

 Kakeruは叫んでいた、「何度だって蘇ってやる」と。Zeke Deuxは本編最後の曲として、どんな険しい道を歩もうとも、何度も叩きのめされようとも、前へ進む意志が消えない限りは何度でも立ち上がり、不死鳥のごとく蘇って羽ばたき続けると約束を交わすように『Reborn』を演奏していた。ステージ上の5人とも、剥きだした感情を歌声や演奏にして突き刺していく。間奏では、渚月のギターにHarukaがユニゾンで絡みあう場面も見せていた。高揚し続ける勇ましい楽曲に魂を燃やした観客たちも、掲げた両手を大きく広げ、熱い声を上げながら、この場に熱狂の花を咲かせていった。


アンコールは、Kakeruの温かい歌声に抱かれるように『Floraison』から幕を開けた。胸をくすぐる、とても爽やかな楽曲だ。Zeke Deuxの中にあるハートフルな面を、彼らは曲に込めた思いとともに、歌声と演奏の手を優しく伸ばして伝えてきた。不器用な彼ららしい思いに共鳴した人たちが、大きく手を振り、その思いをつかんでいた。

 ここが、Zeke Deuxと、彼らを愛する仲間たちで作りあげた、いつでも帰って来れる、いや、帰りたい大切な居場所だと伝えるように、Kakeruと観客たちが、心を一つにして「懐かしい景色が変わるとしても、あなたといるこの場所が帰るべき場所」と『Place』を歌っていた。演奏に合わせてKakeruと観客たちが、何度も歌声を重ね合う。その光景を目にするたびに胸が熱くなる。だから、この場所をずっと大切にしていきたい。「君たちの生きる場所はここです。それが、永遠に続きますように」と最後に、Kakeruは述べていた。そのうえで…。

この夢の続きを、また次のライブという夢の舞台へ繋げるように、Zeke Deuxは『Never Fade Memory』を歌い、奏でていた。この場に描きだした眩しい熱狂の景色を、次の物語へ繋ぎたい。その思いをメンバーと観客たちみんなで分かち合おうと約束を交わしながら、ライブの幕を閉じていった…。でも、暴れ倒してこそZeke Deuxのライブ。だから…。

 アンコールの声に呼ばれて、ふたたびメンバーがステージに姿を現した。そのうえで5人が語りだした。

「1月23日に加入し、ここまで一緒に走ってきました。俺も、ずっと夢を見てきた人間であり、夢をあきらめた人間だったけど、Kakeruから声をかけられ、もう一回夢を見ようと駆けだしたら、こうやってみんなの顔を見れて、夢の一つが叶いました。それが、最高です。まだまだ走っていきます」(TOSSY)

「ファイナルできました。みんなのおかげです、ありがとうございます、やった!」(ミリア)

「前回の渋谷clubasiaワンマンから10ヶ月経って、TOSSYさんが加入してから半年経ちました。個人的にも、バンドとしても、今日の公演を目標にツアーを行なってきました。このバンドでやる気持ちがさらに強くなって、今日に至っています。また、いろんなところに行きます。またみんなと会いたいし、これから先も、この5人で頑張っていくのでついてきてください」(渚月)

「長い道のりの中、僕とKakeruくんは、11月で5周年を迎えるわけだけど。途中、まじにつらいこともいろいろとあったし、今もあるけど。みんなのおかげで、ここまで来れました。これからもZeke Deuxをよろしくお願いします」(Haruka)

「まだまだなバンドで、まだまだ悔しいです。何が足りなかったかといろいろ考えるけど、とにかくみんなと出逢えて、まだまだいい景色を見せてあげたい気持ちになれたので、もっともっとZeke Deuxは強くなります。これからもつらいことがあると思いますが、気合で乗り越えていこうと思います」(Kakeru)

生きた証を熱狂と絶叫で示すように、Zeke Deuxは煌めきを放つ高揚エモメロナンバーの『Alive』を高らかに歌い奏で、この場に、とても大きな手の花を無数に咲かせ、揺らめかせていた。疾走するアッパーチューンに乗せて、誰もが熱狂の花を咲かせ続ける。もどかしい気持ちを蹴散らし、光輝く未来へと連れ出すこの曲に身を委ねながら、心を思いきり解き放ち、笑顔の自分になっていた。

 最後はZeke Deuxらしく、ライブのクライマックスを熱狂と絶叫で締めくくろうと、切っ先鋭い超攻撃的な音を深く身体に突き刺し、抉るように、攻撃性を満載した『Lucifer』を叩きつけ、この場を、手にしたタオルを振り回し、高く飛び跳ね、ヘドバンや折り畳みが乱れ狂う場に染め上げていった。何度も続く煽りの応酬。終わることを忘れたように続くこの応酬に触れながら、これぞヴィジュアル系のライブの醍醐味だと改めて強く感じていた。Kakeruが叫んだ「これが、ヴィジュアル系だ」という言葉が、それを物語っていた。

 
PHOTO:A.KWSK
TEXT:長澤智典

SET LIST

OPENING SE
『Restoration』
『Another Wing』
『Advance to Glory』
MC
『Forbidden Chain』
『Catastrophe』
『Fata Morgana』
『Afterimage』
『Mare D'amore』
Drum Solo
『Refrain』
『Killing Me Softly』
『JaiL』
『Unwavering Soul』
MC
『Zero』
『Flare』
『Phantom Pain』
『Reborn』
-ENCORE-
『Floraison』
『Place』
『Never Fade Memory』
-W ENCORE-
MC
『Alive』
『Lucifer』

LIVE

●2026年11月11日(水) 池袋BlackHole
Zeke Deux 5th Anniversary Special 2MAN
「Zeke Restoration-Code Number:05-」
Starwave Records Presents

OPEN 17:30 / START 18:00
前売 5,000円 / 当日 5,500円 (D代別)

※入場者全員にZeke Deux「Lucifer(再録)」CDをプレゼント!
※ラスト大セッション有り!

出演:Zeke Deux、Redo

【チケット発売】
e+購入URL
https://eplus.jp/zekedeux/
■A:e+ 先行プレオーダー
受付期間:7月10日(金) 12:00 ~ 7月21日(火) 23:59
入金期間:7月23日(木) 13:00 ~ 7月26日(日) 21:00
■B:e+ 一般(発売日:2026年8月1日(土)10:00)
■C:当日
※バンド予約無し
入場順:A→B→C
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●2027年1月15日(金) 池袋BlackHole
Zeke Deux × Jupiter Special 2MAN
「Celestial Gaze」
詳細後日発表
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●Zeke Deux TOUR [Salvation]

2027年1月24日(日)福岡graf
2027年1月26日(火)心斎橋CLAPPER
2027年1月27日(水)今池CLUB 3STAR
2027年2月9日(火) 福島PEAK ACTION
2027年2月10日(水) 仙台ROCKATERIA
2027年3月28日(日) 金沢gate Black.
2027年3月29日(月) 新潟CLUB RIVERST
2027年4月10日(土) 札幌VyPass.
2027年4月11日(日) 札幌VyPass.
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・TOUR FINAL
BLAZE GOTANDA決定
●2027年4月22日(木) BLAZE GOTANDA
Zeke Deux TOUR FINAL ONEMAN
「Salvation」
詳細後日発表

関連リンク

WEB:  https://www.zekedeux.jp/
X: https://x.com/ZekeD_Official

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