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【MUCC】結成30周年イヤー目前の動向と9月5日&6日開催「LuV Together 2026」を紐解く独占インタビュー - ミヤ編 -

6月9日“ムックの日”に開催された「ムックリ クエストLIVE-破-」はまさかの新曲で締めくくられた。
来年30周年を迎えるバンドは、今も昔も変わらずに音楽的探究心を持ち続けていることが明白なシーンだったように思う。
次なる作品、そして9月5日、6日には⽔⼾市⺠会館 グロービスホールで開催される「LuV Together 2026」にミヤが馳せる展望を聞いた。




◆   ◆   ◆


────今年のMUCCの動向を伺いたいんですけど、まずは6月9日のリクエストライヴはいかがでした?

ミヤ 2年連続開催になったけど、去年とは全然違うランキングになったし、やっぱり曲数が多い分ネタは尽きないですね。お客さんによっては初めて聴く曲も多かったんじゃないかな。そういう機会としてはすごくいいなと思いました。ただ、曲順もランキングで決まる分こっちでコントロールできないから、決まったセットリストに対して新たなドラマを生み出していく作業は大変でしたね。

────曲と曲を繋ぐブリッジとかもいつもとは異なりますもんね。

ミヤ 去年はそのあたりで苦労したところもあるんですけど、いざやってみたら手応えが良かったんですよ。

────去年は1位になった「Monroe」で本編を締めくくるという、かつてない構成でした。

ミヤ ああなると「Monroe」で終われる構成を考えなきゃいけないんですけど、結果としては(吉田)トオルさんの鍵盤で終わる展開にすることでいい終わり方ができたし、そういう発見をしていくのは面白かったですよね。バンドとしてこれまでになかったアプローチなので。

────本来エンディングでやる曲ではなくても、エンディングに相応しい形にするためには音楽的にも試される部分があると。

ミヤ やっぱりアレンジもリクエストライヴ用に考えないと成立しないですからね。

────今年は「JOKER」でクロージングしましたけど、さすがにこの曲で終わるのは厳しいだろっていう曲あります?

ミヤ なんだろう…「XYZ.」とかは、MUCC的には予想つかないだろうけど、ああいう曲をラストにやるバンドは世にいるだろうからイメージできる。まぁ「1R」とかああいうフォークソングはさすがに難しいのかな。

────ちょっとディナーショーチックな気もしますけどね。

ミヤ でも、そういうこと。たとえば「1R」で終わるためにはどうするって考えたときに、たとえばディナーショーっぽく演出しようとかそういうアイデアが浮かぶとゴールに向かっていけますよね。そういうことを考える作業は今年も楽しかった。

────アンコールのラストは“ミヤリクエスト曲”として「新曲」が披露されました。

ミヤ レコーディングしている段階で、今年のリクエストライヴはこの曲で終わろうって決めてましたね。

────現在制作中のアルバムの指標になるイメージでしょうか。

ミヤ うーん、指標っていうか一部って感じ。

────エレクトロかと思いきや、聴き終わるとめちゃくちゃグランジな1曲だったことが印象的でした。

ミヤ まぁグランジとオルタナっていうところは次のアルバムに繋がっていきますね。それをわかりやすく提示できる曲として、ライヴで披露するにはあの新曲が相応しかった。次のアルバムは、あんまり複雑な作品にしたくないんですよね。来年が30周年だってことはそんなに考えないようにしつつ、どこかで考えている自分もいて。そんななかで、MUCCを始めたときの基本になったグランジとオルタナっていうものを今の自分たちでやってみたいっていう気持ちが芽生えたんですよ。

────そこからラウドな方向にシフトして、その後は様々な音楽性を取り入れたのがMUCCだと思うんですけど、そもそも初期にグランジ、オルタナを取り入れたのはどうしてなんですか?

ミヤ 若かったし演奏力がなかったから。当時の自分たちの実力の粗削りさを活かすためには、グランジとかオルタナの方向性に持っていくべきだった。演奏が下手だって思われたくなかったんですよ。あとは衝動で曲を作ってたから。それはそれで当時の良さだったんですけどね。

────オルタナとグランジにフォークや歌謡曲の要素をミクスチャーすることでオリジナルに昇華していったと。

ミヤ あのサウンドに、自分の実体験を反映した歌詞を反映したらオリジナルになるだろうと思ってました。ただ、あれから何十年も経て、原点回帰じゃないけど今のMUCCならどうするかっていうことに興味がある。もちろんこの30年間同じことをやってるわけじゃないから、その活動自体がすでにオリジナルではあるんだけど、もっと自分の根本にあるものはなんだろうっていうことを今考えてますね。

────昨秋にリリースしたシングル『Never Evergreen』のノスタルジックさは『1997』にも通ずる感じでしたけど、次回作には収録されるんですか?

ミヤ 入りますね。ただ、サウンド面ではアルバムに入る他の曲とのバランスを見ながら少し手を加えるかも。

────17枚目のフルアルバムとなる前作『1997』ではタイトルどおり、90年代をフィーチャーしたりと、MUCCはその時その時のミヤさんのトレンドがフィードバックされている印象なんです。実際のところ世間のトレンドって気にしてます?

ミヤ 流行ってる音楽とかもべつに嫌いじゃないんだけど、自分が表現したいものとは違うっていう感覚かな。昔よりは個性が尊重される世界になったとは思うけど、それでも日本って1人だけ飛び抜けてるものに対して抵抗があるというか。世間の流行りに乗っかりながら、同時に個性も発揮していくっていうことがなかなか難しいと思うんです。そういう意味ではあんまり興味がないかもしれない。

────節目節目で変化することは厭わなかったけれど、世間に迎合しなかったからここまで続いてきたのかもしれませんね。

ミヤ その時リアルタイムで流行ってるものって俯瞰できないじゃないですか。俺はそれをどう料理していくかってことを考えるのが好きなんですよ。それもあって、トレンドに乗っからないんだと思う。それこそ2025年に『1997』って作品を出したりするし。俺自身がバンドをやっていくうえで、綺麗に整ってるものって好きじゃないんですよ。世間的には出来上がったと思われているものを、どういじくっていくのかっていうところを大事にしてる。

────それって実は初期にオルタナとグランジを取り入れたころから変わってない姿勢なんですね。

ミヤ MUCCがどうして30年続いてきたのかっていう答えは、やっぱり根底にあるんじゃないかな。

────余談なんですけど、MUCCを通ってない若いバンドマンが初めて観たMUCCに衝撃を受けてたんですけど、その日最後にやった「Daydream Believer」が最新アルバムのラストの曲だって知ったときにさらに驚いていたんですよ。まさに最新が最強を更新しているってことに。

ミヤ でも、それはシンプルに今歌いたい曲を作り続けてるからだと思う。自分たちも今を生きていて、今思ってることを曲にし続けている。そういうことなんじゃないかな。久々にMUCCを観に来た人が「この曲知らないけど、かっこいい!」って思えるようなバンドでいたいなとは思ってます。

────9月5日、6日には⽔⼾市⺠会館 グロービスホールで2日間に渡って開催される「LuV Together 2026」もそういう機会のひとつになるかもしれません。そもそもは「Love Together」という対バン形式のツアーを2024年、2025年と周ったことも近年のMUCCの活動のハイライトだったと思うんですけど、振り返ってみていかがでした?

ミヤ 普段対バンしない若い子たちとも一緒になったけど、それが面白かった。あとは俺たちも若いころは先輩方に大きなステージに立たせていただいたりしたので、今の若い子たちも引っ張り上げてあげたかったんですよね。MUCCのお客さんも、長年いろいろな音楽を聴いてきてると思うから、ヴィジュアル系の新しいカルチャーとかを紹介する意味ではいい企画だったと思う。それがMUCCの活動にとってもスパイスになったんじゃないかな。

────世代が違うバンドと接することでどんな発見がありました?

ミヤ いや、意外と世代が違うからっていうのはあんまり関係ないなと思ったかも。お前はうちらの世代に生きてきたんじゃないの?みたいなヤツもいるし、逆にうちらよりも感性がもっともっと上の世代なんじゃねえの?みたいなJiMYY(MAMA.)みたいなヤツもいたでしょ(笑)。面白いヤツはすごく面白い時代なんだなって思った。

────アプローチやバンドとしての在り方はどう見えましたか?

ミヤ 若い子の方が曲を作ることに重荷がない感じがするんですよね。今はツールもあるし情報も多いから、なんとなく作ったらなんとなくできる時代なのかも。それは決してネガティブな意味じゃなくて。うちらの初期ってインディーズシーンが流行り始めた時代にギリギリ滑り込めたけど、そうじゃない時代で生きてるヤツらっていうのは、それなりにいろいろ考えてやってるんだなってちょっと尊敬できるところもありましたね。

────ミヤさんも共演バンドからたくさん質問を受けていたと思うんですけど、どんな話題が多かったですか?

ミヤ 機材のこととか細かい質問もあったけど、「どうしてそうなるんですか?」って訊かれても、長くやってきたからじゃない?って返すことがほとんどでしたね。そういうもんだと思う。逆に長くやってないバンドだからできることが、うちらにとってはもうできないことだったりするから答えがむずかしい。逹瑯とかYUKKEも若手から質問されたらアドバイスしてたと思うけど、そういうのは新鮮でしたね。俺は対バン相手って先輩でも若手でも変わらないんですよ。ライヴを観て、かっこいいとかそうじゃないとかはあるけど、逆に言うとそれでしかなくて。先輩だから、若手だからって分け方をしていない。アドバイスできることがあるならするけど、全然うちらも勉強になることがあるしね。こう振り返ると「Love Together」ツアーは、自分たちでワンマンをやっているだけでは受けられなかった刺激がたくさんありましたね。すごくいい機会だったと思う。

────そんな想いの「Love Together」の拡大版が「LuV Together 2026」だと思うんですけど、昨年から拠点を地元水戸に移して、今年は2DAYS開催となります。

ミヤ 来年の30周年で地元をフィーチャーしたことをやりたいなとは思っていて、そこに向かっていくイベントになればいいなと思ってます。水戸ってあんまりバンドが来ないんですよ。でも、実は東京からもそんなに遠くないし、茨城独特の雰囲気があるんで、町の空気も楽しんでもらいたいですね。

────出演バンドも先輩だけでなく、同世代や後輩も集結しますね。

ミヤ 後輩を入れるのは絶対なんですけど、“LuV”のほうでは近い世代とやりたいっていうコンセプトがあるので、MUCCを中心にそれぞれの世代が交わることをイメージしてます。それこそKIRITOさんにも出ていただくんですけど、とっても寛大な方なので、そういう先輩と他のバンドのハブになれたらいいなと思ってますね。

────引き続き世代間ミックスをしていこうっていうマインドなんでしょうか?

ミヤ あんまり交わらないところを交わらせたいっていうのはあるかもしれないですね。ただ頭のなかで思っていても、誰かがそういうきっかけを作らないと何も起きないじゃないですか。今回は2日間で7バンドに出ていただくんですけど、茨城でMUCCが旗を振って、そういう楽しいことをもっとやりたいっていう思いは強いですね。

────月並みな質問なんですけど、ミヤさんはバンドが30年続くと思ってましたか?

ミヤ いや、思ってないですよ。1997年に結成して、30年も経つと人も時代も変わっていくじゃないですか。だって「ドラえもん」は22世紀から来たのに、22世紀のことなんて今の俺たちでも想像がつかないぐらいだし。だから、将来続いてるかなんて考えもしなかった。ただ、この30年はすごい一瞬だったなって感じはあって。こんなに変わってなくていいのかなって思うときもある。あとは音楽っていうものの立ち位置が変わってきてるからこそ、完成されてないものを生み出していきたい。すごくイビツで完成され過ぎていないものを今一番出したいですね。耳馴染みのよくないものの方が惹きつける力があると思うから。

────30周年に向けたモードは固まってるんですね。

ミヤ バンドって続けなくちゃいけないと思って続けるものでもないし、いつか急に終わってしまうかもしれないけど、あんまり終わると思ってなくて。とはいえ、終わらないとも思ってない。やっぱりミュージシャンとしてライヴ活動し続けられる年齢で言うと、俺らってもう折り返しを過ぎてる気がするんですよね。俺は人生を終えるならステージの上でライヴ中がいいなってずっと思ってるんです。若手はそんなこと考えないと思うけど、そういうことも考えるようにはなってきました。特に最近ロックスターの方が亡くなることも多いですし。自分たちの人生もそういうフェーズに入っていってる自覚があるからこそ、その時に出したいものをちゃんと作品にして出し続けたいですね。

写真:冨田 味我
取材・文:山内 秀一


MUCC主催イベント「LuV Together 2026」

【日程】2026年9⽉5⽇(⼟)・6⽇(⽇)
【会場】⽔⼾市⺠会館 グロービスホール
【時間】開場15:00/開演16:00
【出演】
9⽉5⽇:XANVALA/DEZERT/DʼESPAIRSRAY/メリー/MUCC
9⽉6⽇:Azavana/lynch./KIRITO/MUCC
【チケット料金】
全席指定 9,600円(税込)

一般発売
2026年8月22日(土)12:00~
5日公演
https://eplus.jp/luvtogether_mucc95
6日公演
https://eplus.jp/luvtogether_mucc96

RELEASE


■Single「ラブレター」
2026年11月17日(火)Release

【初回限定盤(CD+DVD)】※三方背ケース仕様 
品番:TKCA-75374 価格:¥3,300(税込)
[CD]
1.ラブレター
2.Sir
3.ラブレター(オリジナル・カラオケ)
4.Sir(オリジナル・カラオケ)
[DVD]
1.ラブレター Music Video
2. Music Videoメイキング
3.「Sir」2026年6月9日Zepp Haneda(TOKYO)初披露ライヴ映像を収録

【通常盤(CD Only)】品番:TKCA-75378 価格:¥1,400(税込)
 初回限定盤CDの収録曲と同内容

【FC(朱ゥノ吐+)会員限定盤(CD+DVD+オリジナルTシャツA)】品番:TKZA-100064 価格:¥9,000(税込)
受注期間:2026年7月27日(月)12:00~ 一定数に達し次第終了
URL:https://fanicon.net/web/shops/4122

【クラウン徳間ショップ限定盤(CD+DVD+オリジナルTシャツB)】
品番:TKZA-10065 価格:¥9,000(税込)
受注期間:2026年7月27日(月)12:00~ 一定数に達し次第終了
URL:https://shop-crtk.com/item/109898

※FC(朱ゥノ吐+)会員限定盤とクラウン徳間ショップ限定盤に付属するオリジナルTシャツはデザインが異なります。
※オリジナルTシャツのデザインは決まり次第、発表します。
※FC(朱ゥノ吐+)会員限定盤とクラウン徳間ショップ限定盤は、オリジナルTシャツのデザイン以外はすべて共通仕様です。

LIVE

■MUCC Club tour 2026 Beginning to Lotus
2026年11月16日(月) 水戸ライトハウス
2026年11月17日(火) 水戸ライトハウス
2026年11月20日(金) 柏PALOOZA
2026年11月24日(火) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
2026年11月27日(金) 神戸Harbor Studio
2026年11月29日(日) 京都MUSE
2026年12月2日(水) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
2026年12月8日(火) LiveHouse浜松窓枠
2026年12月14日(月) 渋谷 CLUB QUATTRO
2026年12月22日(火) 名古屋CLUB QUATTRO
2026年12月23日(水) 梅田CLUB QUATTRO

※チケット詳細等は後日発表

■その他イベント
2026年7月30日(木)「メリー25th Anniversary LIVE-Many Merry Days-『大佑まつり!!』」@Zepp Haneda
2026年8月1日(土)「ムックリ クエストLIVE-破- 」EXTRA@GORILA HALL OSAKA
2026年8月2日(日)「Love Together EXTRA Feat.えん」@GORILLA HALL OSAKA
2026年8月8日(土)「Lucky Fes’26」@国営ひたち海浜公園
2026年8月21日(金)「達郎 BIRTHDAY LIVE 2026『This is Acoustic』」@東京キネマ倶楽部
2026年9月5日(土)「LuV Together 2026」@水戸市民会館グロービスホール
2026年9月6日(日)「LuV Together 2026」@水戸市民会館グロービスホール
2026年9月21日(月・祝)「Sadie presents THE UNITED KILLERS」@YOKOHAMA BAY HALL
2026年9月30日(水)「BugLug主催Fes.『バグサミ 2026東京』」@渋谷周辺6会場
2026年10月17日(土)「SHAZNA presents 歌姫降臨~Beautiful Party Ⅲ」@赤羽 Reny alpha
2026年10月24日(土)「FM NACK5 38th Anniversary & BEAT SHUFFLE 28th Anniversary」LIVE〜ビッフル・ア・ゴーゴー!2026〜」@大宮ソニックシティ 大ホール
2026年11月5日(木)「YUKKE BIRTH DAY LIVE2026」@YOKOHAMA Bay Hall

関連リンク

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