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【アルルカン】◆フルメンバーインタビュー◆「この日で向こう5年が決まる」9月6日“勝負のワンマン” Zepp Hanedaに懸ける覚悟

来る2026年9月6日、アルルカンが“勝負の日”を迎える。

最新アルバム『imagine』を携えたLIVE TOUR 2026「imagine」のファイナルとなる舞台は、Zepp Haneda。メンバーが口を揃えて「この先の未来を左右する」と語る一夜には、重大発表も控えている。

ヴィジュアル系という枠組みに安住することなく、自らの在り方を問い続けてきたアルルカン。そして、挑戦を重ねる中で見つめ直した“自分たちらしさ”と、その先にある“新たな可能性”。そんな答えを詰め込んだ作品こそが『imagine』であり、ツアーを通して彼らは今、かつてない確信を手にしている。

その確かな熱を届けるため、VISUNAVI Japanでは公式Xにて、ツアーファイナルまで毎日、彼らの日替わりスペシャルムービーを公開。さらに今回、Vo.暁、Gt. 來堵、Gt.奈緒、Ba.祥平によるフルメンバーインタビューを敢行。今のアルルカンが見据える未来、その覚悟のすべてをここに届ける。

遠回りも、葛藤も、変化も経験してきた。それでも歩みを止めなかった彼らが、今あらためて未来へ賭けようとしている。このインタビューに出合ったあなたは、ぜひ未来に繋ぐ一日の証人になってほしい。



◆   ◆   ◆


────4月5日のSpotify O-WEST公演を皮切りにスタートしたLIVE TOUR 2026「imagine」も、残すところあとわずかとなりました。ここまでの手応えはいかがですか?

奈緒 アルルカンのワンマンツアーって、いつもアルバムのリリースからツアーが始まるまで、あまり時間がないんです。『imagine』も例に漏れず、3月末にリリースして、4月にはツアーが始まるという、お客さんも曲を聴いて準備する時間がないようなスケジュール感で。だけど、今回は1本目のO-WESTからもう仕上がりかけている感覚がありましたね。普段のツアーは「これから俺らどうしていくんやろな」という印象から始まるライヴが多い中、どんなツアーになっていくか、その先がイメージできた。メンバー全員が同じ感覚で、初日から「これでいける」と感じていましたね。

來堵 やっぱり『imagine』は、アルバムに向き合っていた時間が濃かったから。全員で話し合って作業を進めていった部分があるので、「曲をちゃんと理解して表現したいよね」っていうメンバー同士のベクトルがそろった上の演奏ないし歌唱パフォーマンスができているんじゃないかと、僕は思いますね。

祥平 1本目のスタートダッシュがものすごく良かったし、本数を重ねていく中で、どんどん『imagine』の楽曲の精度も上がってきているのを感じます。各公演のセットリストの中で、セットリストの中で、アルバム曲と合間に入ってくる既存の曲との混ざりがかなり良くて、相乗効果が起きてる、みたいな。あとは、振り返ると一瞬一瞬のお客さんの楽しそうな表情が、まず最初に浮かんでくるツアーになっていますね。

 『imagine』は、全曲持っている表情が本当に違う。だから、全ての曲がライヴでさらに化けています。一曲ずつ、それぞれのハイライトができちゃうくらいね。その中でも特に進化を感じているのは、最後の「imagine」ですかね。腹の底から歌うシンガロングって、あまりアルルカンでは定着していない感じがあったのに対して、お客さんもすごく声を上げてくれているというか。ようやく今のバンドのエネルギーだったり、「imagine」が持っている説得力だったりを表現できて、殻を破れたのかなと感じています。

▲暁(Vo)

────ワンマンツアーの根幹となるアルバム『imagine』リリースに至るまでの、ここ数年間のアルルカンの“モード”をお伺いしていきたいのですが、今、バンドとしてはどんな方向性を見据えているのでしょうか。

奈緒 トレンドを取り入れて、挑戦的な作品をどんどん作っていこうってところは、あまり変わってないですね。ただ、アルバムの前にリリースしたシングル『血ヲ通ワセロ、ソノ命全テニ。』で、“自分たちがもともと持っている良さ”の部分をもう少しだけ色濃く作品に入れていこうと思ったんです。それが数字として結果にも繋がった。だから、「こういうアルルカンが求められていたんだ」と。それからメロディアスな要素とラウド感をより強めに打ち出したらどんな曲ができるだろうと思って作ったのが、アルバムの新曲たちなんです。アルルカンの重くて激しい部分、そしてメロディーの綺麗で切ない部分を武器に、チャレンジする要素も積極的に入れて、今は両刀を持ってぶつかっていってるところですね。

────チャレンジというお話でいうと、『imagine』発売時のインタビューで暁さんが「ヴィジュアル系をアップデートする」と表現されていたことが印象的でした。これはどういう意味なんでしょう?

 確かにそんなこと言ってましたね。ヴィジュアル系というと主語がデカいけど、あくまで自分自身の話で。ヴィジュアル系っていうカテゴライズの棚があると、リスナー側も見つけやすいじゃないですか。だからこの言葉が生まれて、自分もその棚から手に取って、触れて、カッコいいなと思いながらバンドを始めたわけなんですけど。もちろん好きでやっていることだから楽しいし、ずっとヴィジュアル系の棚しか見ていなかった自分がいたんです。だけど、今はそこに違和感があって。「これを僕はずっと続けられるだろうか?」という疑問が生まれた時に出てきた言葉ですね。メンバーそれぞれ好きな音楽は全然違うし、僕だってヴィジュアル系は好きだけど、それ以外の音楽も好きだから。そういうものを括らずに、本当に自分たちが好きになったものとか、興味あるものとかを全部混ぜて、そこから抽出されたものを“アルルカン”と呼びたいなと思った。そんな意味合いでした。

────なるほど。自分たちを縛っていた枠組みを、自らの変化で更新していく、という感覚に近かったんですね。

 僕はもう、ライヴでもSNSでもヴィジュアル系という言葉を使っていないんです。XだったりLUNA SEAだったりに代表されるように、下手したら世間が指すヴィジュアル系と僕らがやっていることにはとんでもなく乖離がある。だから今、僕はヴィジュアル系を名乗っていないんですけど。それでも、自分たちがやっている音楽やメイクには誇りを持っている。ラベリングがなくても、パッと見て、パッと聴いてカッコいいと思える存在にアルルカンをしていきたいって感じですかね。

────祥平さんと來堵さんのお二人は、今のアルルカンをどう見ていますか? 「ヴィジュアル系をアップデートする」という言葉をどう受け止めたのでしょう。

祥平 アルルカンのカテゴライズとしてはヴィジュアル系なのかもしれないですけど、活動を振り返るといろんなところへジョイントして一緒にやってきたし、その都度相性も良かったと思ってます。俺自身は挑戦という部分に重きを置いてやってきたから、あまりヴィジュアル系というカテゴリーに引っ張られることはなかったかな。今は曲を作りながら、新しいアイデアとかトレンドとか、いろんな要素を取り入れていくアルルカンの創作活動をだいぶ面白がれていますね。

來堵 これは僕の考えですけど、もともとヴィジュアル系って様式美が強いイメージで、そこへの憧れもあったし、すごくワクワクしながら活動してきたんです。でも、極端なことを言えば、ふとした拍子にドキドキしなくなっていったのが正直な気持ちです。カテゴリー特有の“誰々っぽい”とか、何かに倣っているような音楽ではなく、自分たちの音楽を残していきたいという思いが強くなっていって。気づいたら、カテゴライズが足枷みたいになって楽曲に悩む時期もあったし、その時に暁の言う「ヴィジュアル系をアップデートする」というワードがバチンと俺の中に響いたんです。そこから、もっと自分らしく、もっと新しいものを作ろうという興奮が増していった。だから、自分の中でも本当にターニングポイントになった言葉ですね。

▲來堵(Gt)

────今お話しいただいたバンドの舵取りを体現するように、昨年10月にはバンド名の表記を“ΛrlequiΩ”から“アルルカン”へと再び戻しています。表記変更には、どんな思いがあったのでしょう?

 いろいろやってみた結果、自分たちをストレートに伝えるために“アルルカン“に戻そうという感じですね。聞こえはシンプルだと思うんですけど、実際に焼き増しじゃない行動に移すのは簡単じゃなくて。アップデートすると決めて、“ΛrlequiΩ”として活動した約3年間、今までやっていなかったことに本当にたくさん挑戦してきました。そこまでやってやっと空気が入れ替わって、さっき奈緒が言っていた自分たちの強みの部分。それをもう一度ベーシックに据えて、新しいものを作っていこうっていう所に行けたというか。

────バンド表記を戻そう、という考えはメンバー間で満場一致だったんですか?

奈緒 そうですね。僕的には、そっちのほうが結局わかるじゃんという感覚で。変えた当初“ΛrlequiΩ”はオリジナリティーがあってカッコいいと思っていたけど、知らない人にこの表記を見せたところで「何て読むの?」となったんですよね(笑)。もっと知ってもらいたくて活動しているはずなのに、実際はその真逆になっていたから。ただ戻すタイミングは慎重に見計らっていて、本当はバンドの一つの広告になるような使い方をしたいと思っていたんですけど……、まぁもうそこまで待てないなってことで渋谷CLUB QUATTROの結成12周年ライヴで発表することになりましたね。

────バンドの活動でいえば、この夏、Spotify O-Crestの店長・室 清登氏が主催するムロフェスへの参加など、ヴィジュアル系以外のアーティストが集まる場にも積極的に出演されていました。イベントから刺激を受けたことはありましたか?

奈緒 ムロフェスは、そもそもヴィジュアル系が初参加だったそうで。ロックバンドのアルカラと対バンした時に主催者の室さんがライヴを見てくれていて、「めちゃくちゃカッコよかったから、良かったらムロフェスに出てくれませんか?」とその日にオファーをくれたんです。今までやってきたことが間違ってないな、アルルカンが刺さる人はヴィジュアル系というシーンだけではないんだな、という実りを感じられて嬉しかったですね。

▲奈緒(Gt)



祥平 俺はムロフェスの2日前に福岡でやったSurvive Said The Prophetとのツーマンが印象に残ってます。「俺たちの音楽が届いているな」っていう観客の表情が、ライヴしながらわかってたんで。自分の中で、この感覚は最近イベントに出るたびにありますね。

▲祥平(Ba)



────では、いよいよ9月6日(土)、Zepp Hanedaで迎えるツアーファイナルについて教えてください。SNSを中心に広がる“#ダメ人間化計画”(※)など告知を含め、ここに懸ける思いや熱量をひしひしと受け取っています。

奈緒 “#ダメ人間化計画”については、マネージャーが「こういうことやらないですか?」と提案してくれたんです。久々にメンバーで「ダメ人間」の曲をセルフカバーした動画をアップしたり。ただ、それよりもいろんな人がカバーできるように配布した音源素材がかなり湧いていますね。面白がってもらえているので、どうやったらもうちょい広がるかな?というのを考えている最中です。

※9月6日のZepp Hanedaに向けて「ダメ人間(アルルカンのファン名称)」を増やしていく計画。POP UP STOREの期間限定開催やアイコン、音源の無料配布などを行っている。

────実際のライヴはどんなものになりそうですか?

 特別な1日になるでしょうね。来てくれる人は勿論、自分にとっても。ツアーでは毎回一度きりのライヴにものすごくめり込んでいるし、自分としては初日からファイナルまで、やることは正直変わらないけど、ツアーで積み重ねてきたことが、ファイナルでは一気に爆発するんだろうなって。僕も、バンドも、ファンも、スタッフも。あとは例えば、今アルルカンを知らない人が数年後に僕たちを知って、『imagine』というアルバムを見つけてくれたとして、じゃあどんなツアーを回っていたのか、まではきっと深掘り出来ないですよね? ツアーって、いつかはただの歴史や過去になってしまうものだけど、今この瞬間、実際に参加してくれている人や、これからZepp Hanedaまで来てくれる人がいる。やっぱり僕にとって、同じ時代、同じ瞬間を生きていることを感じられるライヴができるのは、めちゃくちゃ嬉しいし、特別なことなんですよね。あとそれを強烈に感じるくらいこのアルバムとツアーの出来が良い。だから、音源やライヴDVDの中にはない、生きて会う特別を渡せることが楽しみです。


────暁さんは、先日の主催イベント「friend & fiend 2026」のMCで、この日のことを“勝負のワンマン”だと表現されていましたよね。

 はい。お、大きいところでやるんだな!と感じてもらえるキャパ感というのがひとつ。そういうタイミングなら参加してみようかなという人が居ると思って。そういった巻き込むというか、届ける勝負。あともうひとつは今のバンドの状態がとても良い。恐らくメンバー、スタッフ、ファンの皆が感じていると思う。それを思いっきりぶつけてみたい。自分との勝負。こんな気持ちになれる瞬間があと何回ある?って思うんです。と同時に俺はこの気持ちを絶やさないままバンドをやり切って死にたいんです。その為にこの勝負に勝ちたいんです。俺は。発表してすぐ、こういうことが言えたら良いんですけどね。あとから気付くんですよ。底の底というか奥の奥まで見せてくれるのが勝ち負けだと思います。そういうワンマンですね。

────今、メンバーの皆さんは全員、同じように“勝負のワンマン”というベクトルを共有できている感覚ですか?

奈緒 当日は重大発表があると宣言していて、この日をどういうふうに過ごすかによって、アルルカンの向こう3年、5年が決まってくると思っています。そういう意味では、普段の周年ワンマンや、ツアーファイナルとはまた違った一日になるはず。でも、今までそういう時のライヴは気負いして実力の半分くらいしか出せなかった、みたいなことが多かったんです。それが何年もやってきて、今回は良い意味で「自然体でファイナルにいけるな」という確信がある。この日を境に次の未来がガラッと変わることになると思うので、勝負という言葉に対しては僕も同じ気持ちですね。

來堵 僕も同じく、この日の勝負を決められなかったら次に繋がっていかないという感覚を持っていますね。+αで、今までは自分の中で「最高のライヴができた」みたいな達成感を嬉しく感じてきたんですけど、この日はそうじゃなくて、見に来てくれた皆の最高を取りにいきたいと本気で思っています。

祥平 ツアーを追ってきてくれた人たちには、もちろん集大成の一番良いライヴを見せる自信があります。それに加えて、今回はライトな層だったり、久しぶりに来てくれる層だったりがライヴに来やすい環境を作るために、3000円のSP4RKチケット(※)も用意しています。最近はヴィジュアル系のジャンルに縛られないフェスやイベントで、初めてアルルカンを見てくれた人も多いと思うんです。バンドの先を見据えて、そういう人たちにも刺さる、振り向かせるようなライヴにもしたいですね。

※通常スタンディングや2F指定席よりも手頃な価格に設定された1F後方スタンディングチケット

────3000円の「SP4RKチケット」からは、“今、アルルカンを見てほしい”というバンドの気概が強く感じられます。

 今の世の中、バンド以外にもアイドルとか、映像とか、娯楽が溢れていて、ライヴのチケットを買ってライブに行くというハードルが高いと思うんです。この世界を知らない人との約束が難しい。それでも、夢中で音楽をやっていて、毎日心が動いているヤツだけが渡せるものが確かにあるんです。だから、絶対大丈夫、絶対カッコいいからという確約を僕たちが先に払うイメージですね。

────このファイナルの日が、アルルカンにとってものすごく大切な一日で、未来の起点になるという覚悟が伝わってきます。先ほど、「向こう数年が決まる」という話もありましたが、これは具体的にどんな未来を指しているんでしょうか?

奈緒 ひとまず武道館はマストでやるつもりがあるんで。

────アルルカンといえば、以前「5年以内に必ず武道館に立つ」という宣言が注目されて、それがちょうど今2026年のタイミングですよね。

奈緒 時間かかってますけど。それでも武道館は確実に通過点にしていかなければならない。武道館に辿りつくまで、足りていないことを挙げていったらたくさんあるんでしょうけど、単純に今、武道館のキャパでやりますとなった時、バンドがその数字に見合っていないことが悔しいですね。だって、こんなにカッコいいことをやっているのに、という自信はあるので。とにかく今やっていることを一人でも多く、まだアルルカンを知らない層へ届けていくことが大事かなと思っています。

來堵 “5年以内に武道館”は暁の言葉から始まったんですけど、ずっと同じ気持ちで活動してきたし、今のほうが胸を張って、しっかりその言葉を言えると確信しています。当時はがむしゃらにやってる感が強かったけど、今は作品もライヴも本当に完成度の高いものができている現状だからこそ、過去より強い気持ちを持って目標にできていますね。

祥平 武道館って存在は、タイミングが来た時に立てたらいいなくらいに前までは思ってたんです。だけど、こんだけ長くバンドを続けてきて、やっぱ避けて通れない場所なんだな、と。意識は確実に自分の中で変わってます。



────暁さんはこの宣言の発起人ですが、今も思いは変わっていないですか?

 そもそも、当時は「“5人”で5年以内に武道館」という話だったので、この時点で僕は嘘つきなんです。その約束は、もう叶わない。だから、今の4人で、これからのアルルカンで、そこに辿りつくことを一から約束していかなければならない。ただ、僕の中で絶対武道館に行くことは決まっているけど、何て言えばいいんだろうな。別にそのためだけに生きているわけでもないし、そうなってしまったら、僕は全然バンドを楽しめなくなってしまうと思うんです。例えば、ライヴに呼ばれて単発で地方に行ったとして、その地方のライヴに「何の意味があるの?」と言われたら、イライラするだろうし。どこへ行っても面と向かってライヴをする。そして僕たちの願いが、アルルカンを好きでいてくれる人たちの願いにもなった時、自然と立っている場所なんだと思います。

────もちろん武道館に立つことも大事だけど、それと同じくらい1本1本のライヴも大事で、そういう積み重ねの先に辿り着く場所になっていたら、ということですよね。暁さんの言いたいことは、きっと皆さんに伝わっていると思います。

 そうですね。自分は本当にめちゃくちゃバンドが好きなんだと思います。


取材・文:井田愛莉寿
写真:川島彩水


アルルカン LIVE TOUR 2026「imagine」
- TOUR FINAL -
9月6日(日) Zepp Haneda
開場 15:30 / 開演 16:30

スタンディング ¥6,500
2階 指定席 ¥8,000
SP4RK TICKET ¥3,000


各種プレイガイドにて発売中!

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暁 X
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