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【vistlip・智(Vo) × 甘い暴力・咲(Vo)】◆独占対談企画◆2024年6月8日(土)<vistlip presents[Party On]>大阪Yogibo META VALLEY 2マンに向けて両雄初対談!
メロディアスかつエレガントに小説のような世界を紡ぐvistlip智、鋭利な言葉と衝動で扇動者として君臨する甘い暴力 咲。ほとんど面識がなかったという2人のフロントマンの言葉を紐解いていくと、この2マンライヴ実現は必然だったと言わざるを得ない。対極にして対極に在らず。それぞれに有する異なる宝刀はいかにして研がれたのか。全てのファンだけでなく、バンドマンも必読の対談をお届けする。
vistlipと甘い暴力って実は似てるんじゃないかな。
────今回vistlipからの声かけで6月8日(土)に大阪のYogibo META VALLEYにて2マンライヴ「Party On」が開催されるわけですが、実はvistlipと甘い暴力はこれまで密接な交流があるわけではないんですよね。
智: はい。
咲: そうですね。
────ということで、2マン前に互いを知ることもひとつのテーマなのかなと思うのですが…
咲:あ、最初にいいですか?
────どうぞ!
咲:智くんあれっすよ。この間、海さんに智くんの連絡先を教えてくださいって言ったけど…来なかったんですけど…。
智:え?聞いてないよその話。
海:(横から)ごめんごめん。俺それ忘れたわ。マジごめん。
咲:あははは!お願いします。
────交流が生まれることを祈ります(笑)と言うわけで、そんな関係値の両バンドが今回2マンに至るのにはどんな経緯があったんでしょう?
智:今まで当たったことない人とやってみたいという好奇心…じゃないけど刺激を求めている部分が結構あって、その中で誰かと言えば、甘い暴力が良いんじゃないかなってごく自然となっただけです。
咲:ありがとうございます。
智:今の時代を担っているバンドだと思っていたので、是非やらせていただきたいなと。
咲:いや、全然。そんな…はい、ありがとうございます(笑)
────初めて喋る感じが出てていいですね(笑)バンドの勢いはもう周知の通りですが、智さんから見た甘い暴力の印象はいかがですか?
智:俺らからすると、得体の知れないバンドではあるんですよ。以前、バグサミでお見かけして、メイク中でしっかり全部は観れなかったんだけど、それでも熱量が伝わってきて“あ、こういうライヴするんだ”って。意外性を体感出来て、素直に良いバンドだなとはずっと認識してました。
────咲さんからすると、vistlipサイドから声をかけられたという形ですけど、率直にこのオファーが届いた時はどう思われました?
咲:素直に嬉しかったですね。もちろんライヴも何度か観たことあるし、ちょっと緊張しますね。自分からすると雲の上のような存在なので。
智:とんでもないです。やめてよ(笑)
咲:初めて観たのは数年前のZeppのアニヴァーサリーワンマンだったんですけど、その時も挨拶とかには伺ってなかったんで。
智:その話初めて聞いた。咲くんはうちの海とだけ知り合いだったんですか?
咲:そうですね。でも一回二回ぐらいしかお話ししたことないぐらいで。
智:僕は海から甘い暴力の話はずっと聞いてたんですけどね。
────それでも交わるに至らなかったのはあまりに両バンドのカラーが違うのも理由だったんでしょうか。
智:どうだろう…。
咲:これ僕だけが思ってることかも知れないんですけど、vistlipと甘い暴力って実は似てるんじゃないかな。と言うのも、バンドである以上、音楽と歌っていうのは根幹で、自分たちもこう見えて実はすごく大事にしている部分なんですけど、vistlipはそれを突き詰めてるバンドじゃないですか?だから周りが思うほど自分の中ではめちゃくちゃ違うっていう認識ではないんですよね。
智:なるほど。音楽への考え方ね。
────いかがです?
智:あの音楽性もなんですけど…あっ、一個先に良いですか?
────はい。
智:略した時のイントネーションが“あ(↑)まぼう”なのか“あ(→)まぼう”なのかどっちなんですか?
咲:このタイミングですか?(笑)みんな“あ(↑)まぼう”って言ってますね。“あ”が上がる方です。
智:わかりました。
────あははは。
智:そこ気になってたんで(笑)…で、音楽性の話なんですけどロックな部分もあれば歌モノもあって、毛色が統一されてなくて多彩な武器を持ってる印象ですね。踏み出せないところに深く踏み出していけるバンドだから、ライヴもブチ上げていけるんだろうな。でも、シリアスな曲は一変してメロディアスだし、なるほど、“根っこあるのはコッチ系なんだ”っていうのを俺は改めて認識しました。
咲:僕も、そういう点で遠くはないバンド同士だなと思います。