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【HOWL・真宵(Vo)× KIRA・未来(Vo)】◆独占対談企画◆HOWL × KIRA 2MAN LIVE「鏡花水月」8月28日(水)新宿HEIST開催記念!真宵×未来ダブルヴォーカリスト対談!
結成6年目のキャリアを歩むHOWL。
昨年11月に始動した福岡を拠点とするKIRA。
一見、共通点がなさそうなこの2バンドだが、彼らには相互理解し得る要素と動機があったとのこと。何故、急接近したのか。
8月28日に開催されるHOWL × KIRA 2MAN LIVE 「鏡花水月」。
儚さをまとった両者が晩夏に交わる理由を当事者である真宵と未来に語ってもらった。
両バンドのテンション的にも決してありがちな2マンにはならなさそうだ。
ヴィジュアル系のヴォーカリストとして理想的
────すごい仲いいイメージあるお二人ですよね。
未来:昨年末の福岡のライヴで一緒になってからですね。
真宵:そうだよね。イベントツアーの福岡公演の時に声をかけていただいたんですよね。
未来:そうです。僕から。
────その時は挨拶程度?
未来:いや、それが違うんですよ。自分から見て真宵くんは魅力的なヴォーカリストで元々気になっている存在だったんです。だからそれをしっかり伝えようと思いまして。
真宵:すごい覚えてます。12月11日ですね、去年の。
────記念日だ(笑)
真宵:でも最初は警戒しました(笑)僕の性格的にね、疑いから入ってしまって。だってヴォーカルとして好きだなんてバンドマンの方から言ってもらえることなかなかないじゃないですか。敵とは言わないですけど、バンド同士なんで、一応警戒して気を張ってたとは思うんですよ。そんな状態で未来くんが心を先に開いてくれて嬉しかったですね。
未来:もうルックスから良いなって思ってたんですよ。
真宵:いや、照れるわ!(笑)
未来:初めてSNSで見た時から気になってたんですけど。雰囲気や、アーティストとしての考え方もですし。とにかく声、歌、ライヴ。ヴィジュアル系のヴォーカリストとして理想的だし、今の時代に真宵くんみたいなスタイルはあまりいないと思ってます。
真宵:ねぇ!(笑)ちょっと恥ずかしいですね。対談ここで終わりましょうか(笑)
────ダメです(笑)一方で真宵さんもKIRAが好きだっていうことを常々言ってますよね。
真宵:ようやく僕のターンが来ましたね(笑)僕はKIRAが始動しますって時に気になって存在は知っていたんですけど。福岡で直接話しかけられるまでライヴとかは正直チェックできてなかったんですよ。でも、未来くんとお話しするようになってから、同じような音楽が好きなんだってことも分かりましたし、その福岡のライヴ後にホテルに戻った後にKIRAの曲を一通り聴いたんですよ。そしたら自分のツボに刺さる曲も多いし、実際にライヴも観させてもらってなんだろうな…こんなにも儚い人いるんだっていう印象ですよね。
────あぁわかります。線の細いシルエットが想像力を掻き立てますよね、未来さんのステージは。
真宵:ルックスもすごい端性ですし、それと、これは僕が観た時の印象なんですけど、ヴィジュアル系って髪をガチガチに固めることが多いじゃないですか?その時の未来くんは髪の毛サラサラで。いや、これ髪型が似合ってて良いねって話じゃなくて、そのヴィジュアルがKIRAの曲の良さを後押ししている要素だなって思ったんです。儚さや持ち味をしっかり底上げする魅せ方をしているヴォーカリストだなと。
────そこから互いにある種のシンパシーを抱きながら実際に話を交わすことが増えていった。
真宵:そうです。お互いにカラオケとかも行く関係になりました(笑)そういう交流も増えた結果6月にはHOWLのイベントにも出てもらいました。
────6月に開催されたドラムyukiさんの生誕イベントですね。お二人はステージ上で共演されてますよね?
未来:そうですね。お互いのバンドの好きな曲も交えながら2人だけで4曲やりましたね。
真宵:僕だったらKIRAの「nightamre」、未来くんはHOWLの「いきたくない」を選びあって。背景のヴィジョンに歌詞を映しだしたりして、あえてカラオケ風に趣向を凝らしてね。
未来:良いセッションになったと思います。あの日にHOWLの他のメンバーともしっかりと会話できたんですけど、みんな人柄も良いし、魅力的なバンドだなって思いました。全員個性も強いですよね。今回の2マンが更に楽しみになりました。
────これまではヴォーカリスト同士の交流でしたもんね。
未来:そうですね。あと真宵くんがサポートヴォーカルで入ってるKiDは観れていたので、HOWLとしての真宵くんも観れて…思った通り彼の魅力が発揮されていて嬉しかったです。
────今回2マンという形ですけど、声がけはどちらからだったんですか?
真宵:私ですね。
────意外ですね。真宵さんからそうやって声をかけるイメージがあんまりないのですが。
真宵:ガーン(笑)まぁそもそも壁を作って警戒してたぐらいですからね。
未来:壁は全く感じたことないけど(笑)
真宵:でも理由としてはKIRAの楽曲が大好きだし、ライヴも何回も観させてもらったこともあります。これは僕が一方的にシンパシーを感じてるだけかも知れないですけど、色々と共通点が色々あるんですよ。
────バンドカラー自体は遠からずな印象ではありますよね。
真宵:はい。それに、偶然なんですけど、お互いのバンドに「ENIGMA」って曲があるとか些細なことも含めて。それこそこの前のHOWL主催の時なんですけど、未来くんが頭の中で考えていることや価値観だったり、こういうことがあったら、自分はこう思うみたいな話をうちのギターのよっぴにしてたみたいなんです。そしたらよっぴが“それ、こないだそのまんま同じことマヨさん(真宵)も言ってたよ!”みたいな。そういうことがその日だけ2、3個あったんですよ。
未来:そうなんだ。
真宵:だからセンスとかも近いんじゃないかなって思うんです。例えばライヴハウスで同じような照明に当たったとしても、お互い似合うというかそういう絵が見えたんですよ。
────誤解を恐れずに言うと、もちろん音楽性が一致しているわけではないけど、スタイルやアプローチは近しいんじゃないかと。よく考えたらお互いにメンバーも4人だし。
真宵:うん、比較的HOWLとKIRAは近いところにいるんじゃないかなとは思っています。
────敢えて近いバンド同士で2マンというのも意欲的ですよね。
真宵:そういう意図ですね今回は。似合う色、似合う空気が同じような人たちが同じ場に居合わせたら、どういう化学反応が起こるんだろうなってのが単純に楽しみでお誘いしてみました。