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【逹瑯】ソロインタビュー◆ソロ 1stEP『奇怒哀落』&全国ツアーに向けて
────3曲目の哀をテーマにした「剥哀」はバラードでした。
逹瑯 哀しさをテーマに作成するときに、J-POPとフォークの間ぐらいのイメージがあって。この曲は、フォークをJ-POPにした感じかな。だから、歌詞もすごく身近なもの、リアルなもの。抽象的な比喩表現とかじゃなくて、具体的なワードを散りばめて。なんか、匂いもするし目でも見えて触れられそうな。そんな言葉が載ってる歌にしたいなっていうイメージで書いたかな。
────これを聞くと、ついつい東京の空を見上げちゃいますね。
逹瑯 空見るのが好きなんですよ。俺。
────2番で、コンビニの袋が軽くなったという表現が胸にじんわり沁みるんですよ。
逹瑯 そこもポーンと具体的な言葉を載せたいなってときに出てきたもので。結構気に入ってます。
────MUCCでコンビニ袋は書かないですよね?
逹瑯 MUCCでもコンビニ袋が出てくる歌詞はあるんですけど。ミヤさん作詞の曲で。全然違う方向性の表現ですね。
────歌詞の表現で、逹瑯さんのなかで、MUCCで書かないけれどもソロでは書くとかあるんですか?
逹瑯 MUCCでは“君が僕を好きになればハッピーエンド”なんて歌詞は使わないかな。
────「奇妙な果実」のフレーズですね。
逹瑯 うん。同じ曲がMUCCにあったとしても、MUCCなら違うテーマで作詞してるんじゃないかな。
────なるほど。最後に4曲目、落をテーマにした「落下の終着点」。逹瑯さんもこんな気持ちになることがあるんですか?
逹瑯 これを書き始めるちょっと前に、昔からの仲間が1人亡くなっちゃって。そいつのために歌を書く気はなかったんですけど、なんか引っ張られる部分というのはあって。どんな気持ちだったんだろうとか。自分だったらどうなんだろうみたいな感じでリンクする部分がすごいあったんで、そういうところがこの曲とシンクロしちゃってこういう歌詞が出てきたかな。
────“最後の約束”って、その方となにか約束事をしていたということですか?
逹瑯 いや。そいつと具体的な何かがあった訳じゃなくて。そいつは事故とか病気とかじゃなく、自死だったんですね。だから、最後の瞬間の引き金を引くのって、自分じゃないですか。そうなったときに、いろんな人とのやり取りだったり、そこまでの道のりのなかで、自分だったらどんな気持ちかなってところででてきたものかな。そこは。
────歌うときも、かなり気持ちが歌詞に引っ張られた部分はあったんですか?
逹瑯 そいつは足立も知ってるヤツだったんで、俺がこれ歌ってるとき、パソコンの前で足立は大泣きしてましたね。ライヴで歌ったら、俺もわ~ってなりそうですね。
────最後の最後まで落ちていって、サウンドも歌詞も救いがないんですが。それが、逹瑯さんが描いていたこの曲の終着点?
逹瑯 うん。救いはいらなかったですね。このアルバムの最後は、もう本当にどんどん落ちていく超暗い曲がいいと思ってたんで。違うテーマで歌詞を書いたとしても、多分同じような感じで終わってたと思います。
────今回は、これら4曲の新曲に加え、TYPE-Aには4月25日の浅草花劇場公演から「VILLAINS」、「OVERKILL」、「朱色の月」、TYPE-Bには4月26日に同場所で行なった公演から「壊れたピアノ」、「checkmate」、「アメジスト」のライヴテイクをそれぞれ収録していましたが。こちらの収録曲を選んだ理由は?
逹瑯 なんかいい感じに録れてたから。
────そうでしたか。TYPE-Aの「OVERKILL」は、メンバー紹介がフルで収録されていたのが印象的でした。ソロではあまりないですよね。
逹瑯 そうっすね。この日はメンバーのバースデーがあったんで、それを入れたかったんですよ。この楽しい空気が伝わって欲しいなと思って。
────ライヴのサポートメンバーをプロのスタジオミュージシャンではなく、近しいバンドのメンバーで固めているのはなにか理由があるのですか?
逹瑯 みんなが知ってる人がステージにいた方が楽しくないですか?
────ここも“楽しい”がキーワードになるんですね。そんなバンドメンバーたちが楽しくいられるように、逹瑯さん自身、なにか心がけていることはありますか?
逹瑯 そこは足立に任せてる。そこまで頭使っちゃうと、こっちが大変なんで。
────ライヴでの曲のつなぎや、サウンドアレンジに関しても?
逹瑯 うん。そもそもそこまで細かいことはわかんないし。
────そこをソロで試しながら勉強していこうという意欲は逹瑯さんのなかにはないんですか?
逹瑯 別にない。分かるようになっちゃったら、気になりだしするんじゃないかな。
────ソロでもMUCCでも。
逹瑯 うん。
────そこは、逆に自分は知らない方がソロもMUCCもうまくいくんじゃないかと?
逹瑯 知らない方がいいとは思ってないけど、知らなくていいかな。別に知りたいと思ってないから。
────そうですか。
逹瑯 なんか、いい感じにまとまっていればそれでいいんで。俺は。
────TYPE-Bの「アメジスト」、こちらは曲に入る前の逹瑯さんのMCが収録されていましたね。
逹瑯 なんかいいこといってたから入れました。
────あのときは、キラキラした多幸感溢れるハッピーな空間が逹瑯さんの目の前に広がってたんですね。
逹瑯 うん。その感じがものすごく良くて。そこで、その空気感が1つ俺のなかで完結したんですよ。それで、次の世界に行きたいなと思って。次は、逆にもっと暗いことやりたいなって感じだったんですよね。
────明るく幸せな世界は、あそこで完結したと。
逹瑯 そう。だから、次はその反動で暗いことやりたいなって感じでした。
────そこから、今作のEP盤が生まれたんですね!
逹瑯 そう。それでああいう選曲になったの。
────「アメジスト」のライヴ空間からの本EP盤、という流れだったのですね。ということは、9月から開催する全国ツアー<逹瑯 LIVE HOUSE TOUR[真人間]>も、もれなく暗いツアーになるんですかね。
逹瑯 とはいえ「アメジスト」とかはやるし。やるんですけど、そのなかに今回の新曲4曲が入ってくると、空気感は結構変わるだろうなとは思ってます。
────[真人間]というタイトルの意味は?
逹瑯 日本語がいいなと思ったときに、真人間ってのがポーンと出てきて。真人間っていうツアータイトルはインパクトがあって好きだなと思って。本当の真人間って意味に、ちょっと皮肉も込めて。
そこから、真人間っていうツアータイトルを出す人が歌うのはどんな曲なんだろうってなって。そこから、奇怒哀落っていうのが出てきたんです。
────じゃあ、今作の創作の起点、キーワードはこの[真人間]というワードだったということ?
逹瑯 そう。
────ツアータイトルが先に決まって、そこから作品のテーマが決まっていくこともあるんですね。
逹瑯 過去にもそれはありましたよ。<逹瑯 LIVE HOUSE TOUR[Dead Rainbow]>もそうでした。[Dead Rainbow]っていうものを先に決めて、後でそこに肉付けしていったんだけど。今回は、それがすごくいい感じに進んだ。
────[真人間]はどんなツアーにしたいですか?
逹瑯 知らねぇ。新しい曲が入ってきて、いろいろ変わるだろうから、面白いツアーになると思います。
────ツアー後には、<逹瑯 ACOUSTIC TOUR[sing for you #2]>も開催されます。
逹瑯 2本だけですけどね。
────ソロワークでは、バンド編成のライヴに加え、アコースティックライヴもやられてきてますが。
逹瑯 アコースティックのライヴがやりたくて。がっちりアコースティック用にアレンジしてっていうのが楽しいんですよ。
────楽しいんですね。こっちはこっちで。
逹瑯 うん。だから、今回は新曲4曲のなかから、何曲かアコースティックアレンジでやりたいなと思ってる。
────[有村竜逹瑯―令和八年 東京編―]のほうはどんなライヴを考えてるんですか?
逹瑯 こっちはバンドセットです。普通にツーマンをやります。
────その他にソロでのイベント出演も決まっていて、この秋は大忙しですね。
逹瑯 次にソロで動くのは2028年になるんで。
────そうなんですか?
逹瑯 うん。2027年はMUCCの周年に集中します。
────分かりました。それでは、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
逹瑯 本当にね、ツアーはいままでの流れを少し変えてやるんで、ここでやり残したことがあったりすると、また1年できなくて変な感じになっちゃうんで、このツアーでしっかりやり切ってから、2028年に向かいたいと思います。2027年はソロをやらないので、ここでみなさん遊びに来て、体験してもらえたらなと思います。
取材・文:東條 祥恵
RELEASE
1st EP 『奇怒哀落』
2026年9⽉9⽇(⽔)リリース!
<TYPE-A> DCCA-178 / ¥3,500
01. 奇妙な果実
02. St.Anger
03. 剥哀
04. 落下の終着点
05. VILLAINS -2026.04.25 浅草花劇場-
06. OVERKILL -2026.04.25 浅草花劇場-
07. 朱色の月 -2026.04.25 浅草花劇場-
<TYPE-B> DCCA-179 / ¥3,500
01. 奇妙な果実
02. St.Anger
03. 剥哀
04. 落下の終着点
05. 壊れたピアノ -2026.04.26 浅草花劇場-
06. checkmate -2026.04.26 浅草花劇場-
07. アメジスト -2026.04.26 浅草花劇場-
各3,500円(税込)
LIVE

逹瑯 LIVE HOUSE TOUR [真人間]
9月12日(土)長野ライブハウスJ(長野県)公演
9月13日(日)金沢vanvanV4(石川県)公演
9月23日(水・祝)渋谷音楽堂(東京都)公演
9月26日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!(神奈川県)公演
10月3日(土)名古屋CLUB UPSET(愛知県)公演
10月4日(日)梅田BANGBOO(大阪府)公演
オールスタンディング ¥6,800(ドリンク代別)
チケット一般発売中
https://eplus.jp/sf/word/0000057078
関連リンク
【逹瑯 solo works official site】 https://www.tatsuro-soloworks.jp/
【逹瑯 solo works official X】 https://x.com/tatsuro_sw

