NEWS

2017年10月13日 (金)

【ライヴレポート】 <MUCC 20TH ANNIVERSARY 殺シノ調ベ This is NOT Greatest Tour>10月9日(月・祝)、10日(火)中野サンプラザ

REPORT - 20:55:16

バンド結成20周年イヤーを爆走するMUCCが、9月にリリースしたオールタイム・セルフカヴァー・アルバム『殺シノ調ベ㈼ This is NOT Greatest Hits』を掲げて開催した全国ホールツアーMUCC 20TH ANNIVERSARY 殺シノ調ベ This is NOT Greatest Tour』のツアーファイナルを109日(月・祝)、10日(火)東京・中野サンプラザにて行った。

 

92年に『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』のタイトルでセルフカヴァー・アルバムをリリースした大先輩・BUCK-TICKに敬意を表した、BUCK-TICKICONOCLASM」のカバーで幕を開けた最終日。

“キラーズ オーケストラ”と名付けられた8人のストリングス隊を加えた豪華編成でアルバム収録の名曲たちを披露。

ミヤ(Gt)のリードにSATOち(Dr)が力強いビートを鳴らし、YUKKEBa)の重厚なベースが重なると、ストリングスの美しいアンサンブルにも負けない逹瑯(Vo)の存在感ある歌声が広いホール会場に響き、超満員の夢烏(ムッカー)を魅了する。

 

結成20周年イヤーである今年は、春、夏とすでに2本の全国ツアーを完遂しているMUCC

MCでは、「今年、何度目かのツアーファイナルです。感慨深さもあまりないですが、ひとつ終わるということは次が始まるということなので、良いと思いますよ」と逹瑯(Vo)が微笑を浮かべ、「このツアーでしか聴けないアレンジを楽しんでください」と語ると、ピアノの吉田トオルを迎えた「最終列車」を気持ちいっぱいに歌い上げる。

 

グルーヴィーな演奏に逹瑯のシャウトが映える「1979」、壮大な演奏に乗せたエモーショナルな歌声が胸に迫る「雨のオーケストラ」と、この編成ならではの魅せる曲が続くと、「このツアーに関してはお前らが楽しんでるかとか、どうでも良くて。とにかく俺が楽しいんだわ」とツアーの充実を語る逹瑯。

「今年はこの曲に尽きるよね。作った時はこんな大事な曲になると思いませんでした」と披露した「家路」は、風景や感情を丁寧に描くピアノの旋律が美しくノスタルジックに響いた。

 

アルバム収録曲を中心に構成されたこの日のセットは普段のライヴハウスツアーと異なり、ミディアムテンポの聴かせる曲が多かったが、ライヴ定番曲である「名も無き夢」、「Mr.Liar」と激しい曲が続く終盤の流れは、MUCCの真骨頂。会場中が大きく声を挙げジャンプして中野サンプラザを揺らすと、「ハイデ」が美しく壮大なエンディングを作り上げた。

 

今ツアーを終えたMUCC1122日(水)に、MUCCの歴史と活動範囲の広さを物語る豪華22組が参加するトリビュートアルバム『TRIBUTE OF MUCC -[en]-』をリリース。

そして、1130日(木)からは、全国6都市で開催されるトリビュートアルバム対バンツアー『えん7』を開催。

さらに1227()には東京・日本武道館にて『20TH ANNIVERSARY MUCC祭「えん7 FINALin 武道館』の開催が決定している。中野サンプラザ公演では11月5日(日)横浜・7TH AVENUEにて、YUKKEBa)の生誕記念ライヴが緊開催されることも発表され、結成20周年イヤーのお祭り騒ぎはまだまだ終わらなそうだ。

 

文◎フジジュン
写真◎西槇太一

 

====================

 

Release information

 

■『TRIBUTE OF MUCC - [en]-』 11/22() Release!

バンド結成20周年記念トリビュートアルバム、参加アーティストは押しも押されもせぬ実力派揃い、圧巻の22組!

2CD:¥4,630+tax (MSHN-044045)

 

■『殺シノ調べ㈼ This is NOT Greatest Hits Now On Sale!

【初回生産限定盤 (CD+エムカード)】¥4,200+tax (MSHN-041)

<エムカード>

01.アーティスト写真待ち受け画像

02.メンバーコメント動画

 ※追加コンテンツとして『MUCC 20TH ANNIVERSARY 殺シノ調ベThis is NOT Greatest Tour』の密着映像を後日配信

【通常盤(CD)】¥3,000+tax (MSHN-043)

 

■ミュージック・クリップ集『The Clips track of six nine〜』 10/4() Release!

DVD:¥4,200+tax (AIBL-9382)

Blu-ray:¥4,900+tax (AIXL-85)

 

====================

 

Live information

 

Happy Birthday YUKKE 

11/5() 横浜7th AVENUE

【チケット料金】前売¥6,920(tax-in)

(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

 

——————————-

 

■「えん7

11/30() 福岡DRUM LOGOS <出演: MUCC / THE ORAL CIGARETTES

【チケット料金】前売 ¥4,649(tax-in) ※ドリンク代別

12/3() なんばHatch <出演: MUCC / MERRY / DEZERT / and more…

【チケット料金】前売 ¥6,920(tax-in) ※ドリンク代別

12/5() 名古屋ボトムライン <出演: MUCC / FLOW / ROACH

【チケット料金】前売 ¥5,526(tax-in) ※ドリンク代別

12/9() 新木場STUDIO COAST <出演: MUCC / gibkiy gibkiy gibkiy / MERRY / and more…

【チケット料金】前売 ¥6,920(tax-in) ※ドリンク代別

12/18() 札幌PENNY LANE 24 <出演: MUCC / lynch.

【チケット料金】前売 ¥6,000(tax-in) ※ドリンク代別

12/20() 仙台Rensa <出演: MUCC / BAND-MAID / and more…

【チケット料金】前売 ¥3,920(tax-in) ※ドリンク代別

 

20TH ANNIVERSARY MUCC祭「えん7 FINALin 武道館

12/27() 日本武道館 <出演:MUCC / シド / GRANRODEO / THE BACK HORN / DEZERT / and more…

【チケット料金】前売 アリーナスタンディング¥8,920(tax-in) ※クロークサービス付 指定席¥6,920(tax-in)

 

★チケット先行予約★

(2)MUCCモバイルサイト虚無僧 DU MODE先行 10/13()12:0010/16()16:00

(3)MUCCメンバーズクラブ朱ゥノ吐一般会員先行(無料) 10/19()12:0010/23()16:00

 

====================

 

<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial 

<Official Facebook> https://www.facebook.com/facemucc 

<Official HP> http://www.55-69.com/ 

 

<MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 “飛翔“> 特設ページ http://www.55-69.com/20th/ 

 

 








2017年10月10日 (火)

【ライヴレポート】<DEZERT LIVE TOUR ”千秋を救うツアー 2”>2017年10月8日(日)中野サンプラザ

REPORT - 12:00:09

 救いとは何なのか。救済とは何なのか。天下のWikipediaセンセイによると、それは【好ましくない状態を改善して、望ましい状態へと変える(達する)ことを意味する】のだという。

 

 では、ここからが本題だ。今春に行われた[千秋を救うツアー]を経たDEZERTが、再び8月より開始していた[千秋を救うツアー2]の千秋楽・中野サンプラザ公演。この場において、フロントマンである千秋が集った聴衆に対し、アンコールの締めくくりとして「「ピクトグラムさん」」を歌い出す前に、ある種の結論として述べた言葉。今回のレポートに関しては、敢えてまず最初にそれを明記することとしたい。

 

「キレイゴトを言うつもりは無いですけど、このツアーをやって確信出来たことがひとつあります。それは…僕が生きる理由でもあるけど、この僕の手が何処まで届くかどうか。誰に触れるかどうか。ただそれだけを、ただそれだけを求めて。ここから生きていきたいと思います。だからもし、積み上げてきたものが崩れ去ってしまっても。また、僕らと君とで遊びませんか。この手が、どこまで伸びるかどうか。大きさじゃなくて、場所でもなくて。この汚ねぇ声が、どこまで届くかどうか。それが一番大事なんです!」

 

 吐き出すように、叫ぶように語られたこの言葉の持つ意味。これは、昨今のDEZERTのことを語ろうとするならば、必要不可欠なものだと言えるはずだ。何故なら、今回の[千秋を救うツアー2]が始まる直前、彼はとある取材に際し以下のような物言いをしていたのである。

 

「僕は、ステージに立っているときに何時も虚しくて。だけど、去年あるときに思ったんですよ。考え方を変えたら、俺も不特定多数の人に向けて無の境地になれるのかなって。そうすれば、俺も少しは救われるのかなって。でも、やっぱダメでした。[千秋を救うツアー]の途中で「無理だ、俺」となっちゃって。だからもう、俺は誰かを救うとかそういうのはヤメにしたんです。今度の[千秋を救うツアー2]っていうツアータイトルも、別に意味なんてありません。時期が迫ってきて決めなきゃいけなくなって、メンドウだから単に2ってしただけ」

 

 半ば“投げやり”にも感じられた、この言葉そのままに。今思うと、[千秋を救うツアー2]の初日を飾った8月の恵比寿LIQUID ROOM公演は、良くも悪くも必死にあがき・もがきながら自己解放を図ろうとする千秋の姿と、そんな彼を寛容に受け止めバックアップしようとする楽器隊の頼もしい様子が、くっきりと浮き彫りになっていたような印象があったのだが…あれから約2ヵ月が経過して、事態は随分と変容していた。

 

 何故なら。不穏かつアンニュイな憂鬱さを漂わせながらも、やけに肉感的で躍動する音像に溢れた「おはよう」。来たる10月25日に発売が予定されている、DEZERT初となるシングルのタイトルチューン「幸福のメロディー」。冒頭にてこれら2曲を見聴きしただけでも、DEZERTが夏に観たときとは既に違う次元でライヴパフォーマンスを行っている、ということが明白だったからだ。

 

 当然ながら、DEZERTならではな良い意味での歪(いびつ)な部分はしっかりと残しつつも、ライヴバンドとして一丸となっている様や、自然体で自己解放へと向かう千秋の伸び伸びとした姿から、成長と変化を感じたのは何も筆者だけではあるまい。

 

 それでいて、何時も通りに変わらないところは歴然としてあり、熱を帯びた音の渦を次々と生み出すバンド側と、それに呼応するかたちで激しくアタマを振り回しながらカラダを揺らす観客たちの姿は、DEZERTとしての至って通常運行モードであった、とも言えるはず。つまり、彼らにとってこの中野サンプラザ公演は本来であれば“初の全席指定制ホールワンマン”だったことになるものの、その事実は最初から隅へと追いやられてしまっていたというわけだ。なんと贅沢にして、大胆不敵な話だろう。

 

 実際のところ、ダイナミックなロックチューン「大塚ヘッドロック」などを始めとして、何曲かでは1階席において俗にいう横モッシュが盛大に繰り広げられたほか、2階席でも飛び跳ねるオーディエンスたちの動きと連動して、床がバウンドするように振動するという事象が勃発。

 

 ホールらしい大掛かりな特効や、派手な演出などは見受けられず、ライティングについても何時も通りピンスポットを排除して明度よりも彩度を重視した場面づくりがなされていた今回のライヴについては、あくまでもバンドとファンによって生み出される空間そのものをリアルに堪能したい・堪能して欲しい、というDEZERTなりの強いこだわりが端々から感じられたのは間違いなく、その効果は最大限に発揮されていたと言っていい。

 

 なお、とかくDEZERTと言えば千秋の発する冴えた毒舌やら、異端なほどに刺々しいバンドとしてのイメージが先行しがちなところもありはするだろうが、いざその世界へ足を踏み入れてみれば、決してソレだけではないところが多々あることも、筆者としては忘れずに伝えておきたいところ。

 

 たとえば、このたびのライヴにて本編中盤に演奏された「「軽蔑」」は、曲調やその演奏内容だけを聴いていれば、なんならロキノン系が好きな人々にも響くのではないか?と思えるような面持ちを持っている一曲だ。

 

 タイトなうえに疾走感をもたたえたSORAのドラミング、軽快にドライヴする中で抜群の安定感をみせるSacchanの指弾きベース、精緻にしてエモーショナルなプレイで曲を彩ってゆくMiyakoのギターワーク、シャウトは一旦オアズケにしながら切々とした詞世界を美しく綴り上げる千秋の歌。この4つのファクターによって織りなされる音楽には、普遍性と説得力があるとこれまた断言出来る。

 

 むろん、どこからどうやって見てもDEZERTがヴィジュアル系に属するバンドであることは厳然たる真実であり、彼ら自身がヴィジュアル系と名乗ることに対しての誇りを持っていることもまず間違いないが、一般的に長くはびこり続けてきた「V系ってどうせ見た目だけで、音なんか所詮はコケオドシ的なモノなんでしょ」的なありがちすぎる既成概念だけは、DEZERTにはおおよそ当てはまらない。

 

 それゆえ、V系の中でもDEZERTはハミ出しっ子になりがちなところもあるが、逆に言えばアーティストたるものハミ出してナンボ。そういった意味では、この夜の本編終盤にて巻き起こった一幕は彼らの持つ特性を端的に表しいていた、とも言えそうだ。

 

「…なんか、ホールって別に良いところだとは思えません。もう、僕は我慢出来ないんだ。ルールなんてクソくらえ、などとは言うけれども、もちろんルールは大事です。(中略)でも、アブナイことしよっか?全責任は、主催者であるイベンターが取る(笑)。蹴散らそうか!何を?何でもいいさ。さぁ、どうするオマエら。好きなようにやってみろ。ただし、飛ぶなよ!!」

 

 その名も「「変態」」なる楽曲の演奏を始めるのにあたり、千秋がこう煽った途端。待っていましたとばかり、自席を離れた観衆たちが堰を切ったような勢いをみせながら、ステージ前へと大集結。

 

 警備スタッフのみならず、舞台まわりのスタッフまでもが揃って慌てふためく中、威風堂々とライヴハウスと見まごうような白兵戦的パフォーマンスを見せつけたDEZERTと、DEZERTを支持する人々の発していたヴァイブスは熾烈にして鮮烈だった、と言うほかない。

 

 一転して、興奮冷めやらぬ中でのアンコールでは、このライヴ当日に無料配布された「おやすみ」が安らかな雰囲気を生み出していたところも秀逸であり、そこからの「「遺書。」」から「「切断」」、さらに締めの「「ピクトグラムさん」」へと続いた怒濤の流れも圧巻でしかなく、DEZERTの真骨頂はここに極まれりといった風情であったのだが。ここで最後に、千秋が残した言葉も実に印象的なものだった。

 

「生きてるか!俺も生きてるよ。こんなバンドが好きな、普通でない人たち!これからもっと、嫌われていきましょう。そして、自分を好きになりましょう!!」

 

 救いとは何なのか。救済とは何なのか。その疑問に対するひとつの回答は、言うなればこの夜のライヴそのものであったのかもしれない。ここに来て真理に近い答えを得た彼らの行く末は、まさに未知数だ。生きる理由を再確認した、千秋とDEZERTが次に踏み出すあらたな一歩に幸多からんことを。

 

 

TEXT◎杉江由紀

PHOTO◎西槇太一

 

 

http://www.dezert.jp/

 










2017年10月04日 (水)

【ライヴレポート】WKWK PROJECT★ex.カメレオ:Kouichi&ギルド:宏一★9月29日(金)新宿LOFT初ライブ<WKWK LIVE Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間達~>

REPORT - 12:07:12

9月29日(金)、ex.カメレオのKouichiと、ギルドの宏一によるWKWK PROJECTが、新宿LOFTにて初ライブ「WKWK LIVE Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間達~」を行なった。

 

今年6月に惜しまれながらも解散したカメレオのKouichiと、ボーカリストの脱退によって現在は次に向けた準備期間中であるギルドの宏一。

そんな“Wコウイチ”がこのたび立ち上げた新プロジェクトが「WKWK PROJECT」だ。

両者ともにヴィジュアル系シーンで異色な存在を放っていた(もしくは放っている)バンドのリーダーなだけあり、はたしてどんな活動をしていくのか期待を集める中、2人がプロジェクトの初ライブとして発表したのが、今回の新宿LOFT公演である。

しかし、Kouichi=ベーシスト、宏一=ドラマーの2人ではライブができないということで、この公演には、TAKASHI(Gt.&Synth/ex.カメレオ)、鳴風(Gt./Fo’xTails)、LiN(Gt./ユナイト)、mitsu(Vo.)、TSUBASA(Vo./Thinking Dogs)が出演。

苦楽を共にした元バンドメンバーや、かつて熱戦を繰り広げた盟友だけでなく、ジャンルの枠を超えた手練れまでが集結し、チケット完売で超満員のオーディエンス達と熱い空間を作り上げていた。

 

18時30分。場内がゆっくりと暗転すると、スクリーンにWKWK PROJECTのオリジナル曲「Thank you」の

ミュージックビデオがフルバージョンで流される。そして、ステージに掛けられた紗幕越しに、2人のシルエットが映し出された。

そこへ流れてきたのは、彼らのオリジナル曲……ではなく、なんとKinKi Kidsの「愛のかたまり」。

名バラードをなんとも気持ちよさそうに熱唱した2人は、歌い終えると「これ、すごい空気になってますけど……」と宏一。

それにKouichiが「頑張りましょう……!」と返したところで、TAKASHIが登場。

カメレオの「↑アゲていこう歌↑」で、一気に会場のテンションを引きずりあげた。

再びWコウイチの2人体制に戻ると、「今日のために新曲を作ってきたのでここらへんでそろそろ僕らのオリジナルソングを……」

と披露したのは、タッキー&翼の「夢物語」と、またもやカバー曲(笑)。

とはいえ、振り付けはバッチリ完コピ、間奏では「ゴールデンボンバーさんの後輩だろ!?」というKouichiのムチャ振りから、宏一によるエアギターソロも飛び出し、フロアをおおいに盛り上げていた。

 

そして、いよいよオリジナル曲「Thank you」へ。ポップかつハートフルな曲調に乗せて、出会えたことの感謝を歌い上げると、ラストはステージを彩ったちびっこダンサー達と肩を組んでのフィニッシュとなった。

ここからはバンド形式でライブが進行していったのだが、セットリストはこの日の参加メンバーの楽曲を披露していくというものになっていた。

WコウイチとTAKASHI、鳴風、LiN、そしてmitsuの6人がステージに登場し、まず届けられたのはmitsuの「蛍」。

切なくも甘いサウンドとメロディーをフロアに放つと、Fo’x Tailsの「GLITTER DAYS」では、鳴風、TAKASHI、LiNによるトリプルギターが豪快に炸裂し、その勢いを高めるように、「お扇子を持っている人はいますかー?」というKouichiの前置きから、カメレオの「ダメ男」へ。

他にも、ギルドの「ウソじゃない」では、宏一が叩きあげるダンスビートの上で、鳴風が強烈なタッピングをかますと、LiNの「いただきます」の一言からなだれ込んだユナイトの「ice」では、フロアに激しいヘッドバンギングを巻き起こしていた。

 

MCでは、対バンをよくしていた頃に感じていたお互いの印象について話すメンバー達。

次々に飛び出す、今だからこそ話せる暴露トークで盛り上がれば、この日の出演者がどういう経緯で参加するに至ったのかを説明する場面も。

基本的にはこれまでの関係性から派生したものではあったのだが、TSUBASAに関しては、Wコウイチのインターネット配信をたまたま観ていて興味を持ち、それまでまったく面識がなかったものの、とりあえず連絡してみたことがキッカケになったそうだ。

なんとも現代的なエピソードに驚かされたが、WKWK PROJECTは共にステージを作るメンバーを募集中とのこと。

年齢は「下は6歳から上は72歳までOK」と半分冗談、半分本気で話していたので、興味を持った方は是非一度彼らにコンタクトを取ってみるのもいいかもしれない。

 

そして、mitsuに代わってTSUBASAがボーカルをとった中盤戦では、Thinking Dogsの「ハートビート」を披露。

力強くもパワフルなサウンドでフロアに爽やかな風を吹きこむと、「みんなの熱いハートを聞かせてください!」と、ギルドの「Buring Love」へ。往年のアメリカン・ハードロックを彷彿とさせる楽曲に、オーディエンスも歌い、拳を上げると、続けてカメレオの「ニート姫」へ。

曲中ではmitsuが持ってきたポテチをフロアにばらまくという、お馴染みのパフォーマンスも飛び出した。

そして、ボーカリストがTSUBASAから再びmitsuに代わり、ライブもいよいよ残すところあと一曲のみとなったところで、各出演者が一言ずつコメントをすることに。

その中でも、WコウイチによるMCは、彼らの関係性であり、今の思いがしっかりと伝わってくるものだった。

 

宏一「ボーカルがやめてしまうという事態になり、ステージに立てなくなりまして。

もちろん次を考えてはいるんですが、そんな中、くすぶっている僕を励ましてくれたのがKouichiです。

逆に、Kouichiを僕が励ますこともあって、元々仲はよかったんですけど、僕がネガティブになっていた時期にこういうお話をいただいて。

今日は素敵なメンバーと、素敵なみなさまとこうやってライブがでてきて、すごく幸せだなと思いました。

バンドのほうも、プロジェクトのほうもよろしくお願いいたします!」

 

Kouichi「音楽をやっていなかったらみんなに出会えていなかったなと思うと、音楽をやってきてよかったなと思いますし、幸せな気持ちになります。音楽は目には見えないものですが、音楽を通して、みんながワクワクする場所を作れたらいいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いします、今日はありがとうございました!」

 

そして、「Wコウイチさんの願いを込めて」とmitsuが話し、WKWK PROJECTのオリジナルソング「Face to Face」へ。

この日、MCでmitsuが話していたのだが、彼が今回のライブに誘われたときに、「とにかくみんなが笑える場所を作りたい」と、Kouichiからこのプロジェクトに対しての想いを告げられたそうだ。

「Face to Face」は、まさにそんな彼らの想いを凝縮したものである。

離れていても音楽で繋がることができる──そんな思いをまっすぐに綴ったロックチューンを最後にフロアと分かち合い、大団円の中、初ライブの幕はおろされたのだった。

 

WKWK PROJECTは、10月22日(日)に大阪MUSEにて『WKWK LIVE Vol.2~Wコウイチと素敵な仲間達のハロウィンパーティー~』を、11月11日(土)には渋谷Star loungeにて「WKWK TALK LIVE Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間たちのすべるかもしれない話~」、「WKWK LIVE 番外編 Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間たち~」とそれぞれ題した2部公演を開催することをすでにアナウンスしているが、この日のエンディングで新たなライブを緊急告知。2017年を締めくくる一大イベントとして、12月29日(金)、TSUTAYA O-WESTにて「WKWK LIVE Vol.3 ~Wコウイチと素敵な仲間達~」を行なうことを発表した。

出演者はWコウイチを始め、新宿LOFT公演に参加していた鳴風、LiN、TAKASHI、mitsuに加え、佑聖、koyomi(Re:ply)、keiya(Purple Stone)、CHISA(アクメ)が登場することになっているが、まだメンバーが追加される可能性もあるとのことなので、引き続き、彼らのオフィシャルホームページ、ならびにオフィシャルツイッターをチェックしていただきたい。

 

待望の初ライブを大盛況に終えた彼らだったが、この日参加していた方、もしくはこのレポートを読んだ方のほとんどが、「WKWK PROJECTは、いわゆるセッションバンド的なものなの?」と思われただろう。

事実、この日のステージはそういった印象を受けるものだった。しかし、新宿LOFT公演翌日の9月30日(日)に行なわれたトークイベント「WKWK LINE LIVE 番外編~WKP初ライヴお疲れさまでした生配信!~」にて、その印象を覆す更なる発表があった。

それは、前述のTSUTAYA O-WESTライブの昼公演として、「WKWK STAGE Vol.1 絶望エクスチェンジ-WK-~Wコウイチと素敵なお芝居~」を開催するというもの。“STAGE”“お芝居”と名のつく通り、この公演はライブではなく“演劇”を行なうという、バンド出身の2人とって、未知の世界に挑戦するというものだ。この日のトークイベントに登壇した舞台の作・演出を務める坂田鉄平氏は、「ライブと舞台を融合させて、みなさんの普段は見られない姿をお届けるのを楽しみにしています」とコメント。

さらには、イベントにゲスト出演していたTAKASHIが「俺も出たいです!」と意気込んでいたこともあり、こちらの出演者の追加発表もありそうだ。

 

その発表も踏まえ、WKWK PROJECTとは、よくあるセッションバンドでも、Wコウイチによる音楽ユニットでもなく、彼らが謳っている「総合エンターテインメントプロジェクト」と受けとめることが最適解といえるだろう。

WKWK PROJECTは、ここから多くのチャレンジを繰り返し、そのたびに多くの人達を巻き込んでいくだろう。

しかし、あまり前例がなく、何が起こるかわからないプロジェクトなだけに、様々な活動に取り組んでいく2人を見て、「何がしたいのかわからない」と思う人もいるかもしれない。しかし、何が起こるのかわからないものほど、ワクワクするものもないはずだ。

そして、そんな一風変わった彼らの活動に興味を持ったあなたも、このプロジェクトの重要なメンバーのひとり。

ここから生み出されていく多くのワクワクを共有し、彼らと共に楽しんでもらえると幸いだ。

 


文◎山口哲生
写真◎木場ヨシヒト、SERINA

 

====================

 

【SCHEDULE】

 

——————————-


■10月22日(日) 大阪MUSE

 WKWK LIVE Vol.2~Wコウイチと素敵な仲間達のハロウィンパーティー~
【出演】

 Kouichi(ex.カメレオ)/
宏一(ギルド)/
Takashi(ex.カメレオ)/
鳴風(Fo’xTails)/
LiN(ユナイト)/
mitsu /

keiyaPurple Stone
【時間】OPEN 16:00 / START 16:30
【料金】前売 ¥4,500円(D代別)
【チケット】一般発売中!

 

——————————-

 

■11月11日(土)渋谷Star lounge
WKWK TALK LIVE Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間たちのすべるかもしれない話~

【出演】Kouichi(ex.カメレオ)/ 宏一(ギルド)/ Nosuke(HighsidE)/ ハク(ユナイト)/ Akiji(KINGLY MASK
原宿本店)/ 鳴風(Fo’xTails)/ koyomi(Re:ply)
【時間】OPEN 13:00 / START 13:30
【料金】前売 ¥2,000円(D代別)
【チケット】申し込み受付中! お申し込みはこちら


——————————-

 

■11月11日(土)渋谷Star lounge

WKWK LIVE 番外編 Vol.1~Wコウイチと素敵な仲間たち~
【出演】Kouichi(ex.カメレオ)/ 宏一(ギルド)/ Nosuke(HighsidE)/ ハク(ユナイト)/ Akiji(KINGLY MASK
原宿本店)/ 鳴風(Fo’xTails)/ koyomi(Re:ply)
【時間】OPEN 17:30 / START 18:00
【料金】前売 ¥4,000円(D代別)
【チケット】申込み受付中! お申し込みはこちら


——————————-

■12月29日(金)TSUTAYA O-WEST

WKWK LIVE Vol.3 ~Wコウイチと素敵な仲間達~

【出演】Kouichi(ex.カメレオ) / 宏一(ギルド) / 鳴風(Fo’xTails) / LiN(ユナイト) / TAKASHI(ex.カメレ
オ) / 佑聖 / koyomi(Re:ply) / keiya(Purple Stone) / mitsu / CHISA(アクメ) / And
more…??? WKWK
【時間】OPEN 18:00 / START 18:30
【料金】税込4,500円(D代別)
【チケット】先行受付中! お申し込みはこちら

※10月10日(火) 23:00まで

 

——————————-

 

■12月29日(金)TSUTAYA O-WEST

WKWK STAGE Vol.1 絶望エクスチェンジ-WK-~Wコウイチと素敵なお芝居~

【作・演出】坂田鉄平 
【出演】坂田鉄平 / 安田裕 / 仲井真徹 / 羽倉りえ / 奈菜 / 佐倉綾 / WKWK PROJECT…???/他

【時間】OPEN 14:30 / START 15:00
【料金】税込3,500円 (D代別)

【チケット】先行受付中! お申し込みはこちら

※10月10日(火) 23:00まで

 

——————————-


<Kouichi出演>
■10月8日(日) 枚方 蔦屋書店・文学サロンVOL.8

ex.カメレオKouichi&ユナイト莎奈の「あなた達はなんのくくりですか?ぼくたちは読書大好きバンドマンです」
大阪の枚方 蔦屋書店で行われる秋の読書月間のイベントとして
Kouichi(ex.カメレオ)と莎奈(ユナイト)のトークイベントが開催決定。

【時間】 OPEN 14:30 START 15:00
【定員】70名
【場所】 枚方 蔦屋書店 4F イベントスペース http://real.tsite.jp/hirakata/ 
【参加費】
2,000円(税込)

【チケット発売方法】
イベント当日朝7:00より、枚方蔦屋書店3階ブックカウンターにて販売いたします。  
定員数に達し次第販売を終了いたしますのでご了承くださいませ。  
チケットのご予約・お取り置きはいたしかねます。
【主催】
 枚方 蔦屋書店
 
(問) 072-844-9000
http://real.tsite.jp/hirakata/event/2017/09/exkouichi.html  

 

====================

 

【HP】http://wkwk2-p.com
【Twitter】https://twitter.com/wkwk2_p
【LINE LIVE】https://live.line.me/channels/1503940

0166









2017年10月03日 (火)

【ライヴレポート】<INORAN B-DAY LIVE CODE929/2017>9月29日(金)新木場STUDIO COAST

REPORT - 18:42:19

ソロデビュー20周年を祝し、大胆なリアレンジを施したセルフカバーアルバム『INTENSE/MELLOW』をリリースしたINORAN。それに伴い、『INORAN SOLO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2017 -INTENSE/MELLOW⁻』と題した全国ツアーを約1か月にわたり実施。9月29日(金)はその最終日にして、毎年恒例のバースデー公演でもあった。LUNA SEAメンバーのソロ活動を見渡しても、始動時と現在とを比べてもっとも大きな変化を感じるのはINORANで、だからこそ楽曲のリアレンジ、アプローチも声量も変わった歌唱の進化も味わい深く楽しい。しかし実は、根底にある熱さ、挑戦心、不器用なまでの真っ直ぐさはずっと不変だったのではないか? そんな問い掛けが脳裏をよぎる濃密な2時間だった。

 

会場は新木場STUDIO COAST。フロア上方では大きなミラーボールが存在感を示し、開演が近付くにつれ、ステージ上には少しずつキャンドルの灯りが増えていく。自然と手拍子は大きくなって、BGMに乗せてメンバーが登場。INORANは指でフロアを指し示しながら姿を現し、ギターを受け取った。硬く強い音色でコードを一人奏で始め、Ryo Yamagataのドラム、続いてu:zoのベース、Yukio Murataのギターが加わっていく。INORANが左脚をクイッと上げた瞬間、曲調が激しく変化。「Come Away With Me」に歌はなく、4人の放つ音と音とが対話するように重なり合って重厚なグルーヴを生み出し、熱はいやおうなしに高まっていく。「用意はいいか?」(INORAN)の掛け声に続き、「Spirit」へ。例えばこの曲は2001年リリースのAL『Fragment』に収録されている初期曲だが、大胆な変貌を遂げて『INTENSE』に収められていて、一聴すると新曲かと思わされてしまうほど。赤、青といった原色のライトが明滅する中、アッパーに攻め、畳み掛けていく。「Get a feeling」は熱い演奏の中でも落ち着いた歌を聴かせ、一瞬の暗転の後、「grace and glory」を披露。このライヴはライティングが全般的に美しく、空間を鮮やかに彩っていたのも印象深かったことの一つ。この曲では、アンプやドラム台に白く光る電飾を伝わせていて、パープルとグリーンのライの中美しく際立っていた。合の手を入れるように拳を突き上げて歌う観客とINORAN、バンドの呼吸もすべて合っていて、終盤を迎える頃にはステージとフロアが密な一体感で結ばれていた。

 

「Hey hey、Tokyo! 会いたかったです。 ぎょうさんおるなぁ。盛り上がっていくぜ! 行けるか!」(INORAN)と叫ぶと、「Awaking in myself」へ。後光のような幾多のライトを浴びながら歌い出したのは、美しく清らかなメロディー。演奏は激しく強く、情熱的に昂っていく。INORANもフロアもジャンプを繰り返し、音に身を委ねていた。ずっしりとした重量感と粘り気のあるグルーヴが心地よい「2Lime s」では、ネックをスライドさせて鳴らす譜面化できない音色に、色気が滲む。Murataが弓を駆使してプレイする前衛的なギターソロは枠にハマらない愉しさがあり、ワクワクとさせられた。「Daylight」、そして「千年花」も『INTENSE/MELLOW』でセルフカバーした新たなヴァージョンで披露。情緒的なメロディーは変わらぬままに、轟々と唸るようなヘヴィーなアンサンブルに、時を経て育まれたたくましさ、INORANの内的変化を感じた。「Shine for me tonight」ではアコースティック・ギターを奏でながら、凛とした歌声を響かせる。しっとりとした余韻を残して曲を終えると、キャンドルが揺らめく暗闇の中、大きな拍手が沸き起こった。

 

BGMに乗せ椅子や譜面台が運び込まれセットチェンジ。4人が位置に就くと、「Bar Mellowへようこそ!」とINORAN。ツアーの見どころとなっていたアンプラグド・セッションコーナーで、リラックスしたムードの中、まずは「no options」を披露した。観客の手拍子もリズムに組み込みながら、まさにステージとフロアが分け隔てなく一体となって音楽を奏でていた。INORANはギターのボディーの上で両腕を重ね合わせるようなラフな体勢で歌ったかと思えば、歯切れのよいカッティングを刻み始める。フロア上方には2つのシャンデリアが高い位置で輝いていて、まるでパーティーに招かれたような華やぎを醸し出していた。ギターを爪弾きながらのMCでは、「お酒飲んでますか? 今日の東京は和やかですね~。男いますか? なんでそんな後ろにいるんですか? 恥ずかしがり屋さんなんですか?  後で期待しちゃいますよ?」「美人さんが多いですね。僕は美人さんがクシャッてした顔が大好きです。後で期待しちゃいますよ?」などと軽妙なトークで笑わせ場を和ませると、「Sakura」へ。マラカスでRyo Yamagataが刻み始めたリズムにMurataのアルペジオが重なり、INORANはバッキング・コードを爪弾く。淡いトーンのライトが織り成す光景は、繊細なアンサンブルが生み出す儚げな美しさと相まって、五感に刻まれる思い出となった。時折鳴らされるウインドチャイムの音色はまるで星の瞬きのようにロマンティックで、夢見心地へと誘われた。Bar Mellowの試みについて、「どこかでまたできればいいね」とINORAN。約5年の活動を共にして来たバンドメンバーだが、「こういうの初めて。すごい新鮮」だと手応えを感じている様子。「こういう場を見せてくれた皆に感謝してます、ありがとうございます。“ラストオーダー”に一曲。皆に感謝の気持ちを込めて」との言葉に続き、届けたのは「Thank you」。INORANはシンプルにコードを奏でながら歌い、Ryoのカホーンが素朴なリズムを繰り出す。メンバーによるコーラス、フロアからの歌声が重なって厚みを増しながらも、リラックスした風通しのよいサウンドに酔わされた。お互いの存在に感謝し合い慈しみ合うような、温かい時間がひたすら心地よかった。

 

 ここで、u:zo仕切りのもと、お祝いタイムへ突入。INORANのソロ20周年及び誕生日を祝して、「ハッピー・バースデー」を会場と声を合わせて歌い始めると、INORANはそれに応えるように手を叩き、笑顔を見せる。すると大きなケーキが入場、「どうもありがとう! でもこのタイミングじゃないんじゃない? (蝋燭の火を)今点けてるしさ(笑)」と照れ隠しなのか毒づきながらも、大きく腕を広げ、フロアからの声をもっともっと!と求めた。「投げたら受け止めてくれますか? J(LUNA SEA)じゃないよ?(笑)」とのジョークにはドッと笑いが…。Jが毎年誕生日ライヴでケーキをフロアに投下することを踏まえての発言で、こんなちょっとした場面にも、バンドとソロ活動を両立した20周年の今のモードが良好であることが伺えて、うれしくなる(結局、ケーキを投げることはなかったが)。「47歳になりました。こんなにたくさんの人に祝ってもらえるなんて、俺は幸せです。今日地球上で一番幸せな人だと思います」と感謝を述べ、「こんな47歳の俺に、もうちょっと何かくれますか?」「強要することじゃないから、コンサートって。でもね、俺、欲しいんだよ!」と、更なる熱い盛り上がりをフロアにリクエスト。コール&レスポンスありきで曲が成り立つような「Ride the Rhythm」でなおのこと観客を引き込んでいった。事実、フロアから受け取った熱を原動力に、グルーヴは次第に生命力を帯びていく。抽象的な表現になるが、そこで鳴っているすべての音がまるで生き物のように大きく育っていくのをまざまざと感じたのだ。これまでも美しい景色をライヴで見せ続けて来た「Beautiful Now」は、何度聴いても色褪せることのない名曲。ギターを鳴らし振り下ろした手をそのまま高く掲げたり、フロアを指さしたりして、全身で想いを表わすINORAN。轟音ではあるが決して濁ることのない澄んだ音の重なりに聴き入る時間でもあった。

 

 いよいよライヴは終盤を迎え、「Rightaway」からは怒涛の展開。「ジャンプ、ジャンプ!」とシャウトして煽るINORANの姿からは、20周年を迎えてなお、その場に留まることなく高く跳びたい、遠くへ飛んでいきたい、新しい景色を見たい、という前傾姿勢しか読み取れなかった。フロアを2分割してのコール&レスポンス対決を盛り込んで全体の熱を高めた「Get Laid」は、どこまでも荒々しく。ラスト、声を長く伸ばして歌い終えると、そのまま「raize」へと雪崩れ込んだ。舞い降りた銀テープを観客が掴んで振り上げる様子は、2Fから見下ろすとまるで水面のように眩くきらめいていた。胸に手を当てるなどして、熱く歌詞を噛みしめるように歌っていたINORANは、やがてフロアに下りて右から左へと闊歩。観客はもちろん熱狂したが、それでもなお足りない、とでも言うかのように大きく両手を広げて煽り、熱を求め続けていた。しばしの間があって、再びギターを手にすると、INORANは本ツアーを回想しつつ、「皆の近くに行った時、皆の熱を感じて。『まだここに立ってられるんだな。20周年を越えても』という感想を抱きました」と、今後についても言及。「聴いてくれる人がいないと、音楽は成り立たないと思うので」とも語り、年末12月28日(木)・29日(金)のアコースティックライヴ(FCイベント)開催を発表。終演を待たずして次の約束を示しファンを喜ばせ、「まさか20年も歌い続けると思わなかったし、まさかこんな声が枯れる毎日を送るとは思わなかった(笑)」「不器用でも下手くそでも、想いは絶対伝えたほうがいい」と真摯に言葉を続ける。「どうやって伝えようか?」と方法に迷ったとしても、大事な人にはとにかく想いを伝えたほうがいいと熱弁し、「不器用でも下手くそでも、信じてやってきました。その積み重ねて今があると思うので」と、歌で、音楽で想いを伝えようとしてきた自負を覗かせながら、「それが、下手くそからちょっと下手くそが取れたぐらいの俺が言える、皆へのお返しのプレゼントです」と結んだ。率直で飾りのない言葉には強い実感がこもっていて、強く胸を打たれた。

 

メンバーとスタッフに労いの言葉を掛け、「素晴らしいお前たちがいるから、いつでもここはオープンしてる。また遊びに来いよ? それをこれからも全力で受け止めるつもりです」(INORAN)と観客に向けて宣言し、最後の曲「All We Are」へ。無数の白いライトに射られながら、優しく語り掛けるかのような、歌うような旋律を爪弾くINORAN。ひたひたと高鳴っていく想いをそのまま音にしたような、メリハリのあるエモーショナルなアンサンブルに惹き込まれていく。「最後、皆声出そうぜ!」(INORAN)という呼び掛けで、大サビでは会場全体が声を合わせると、多幸感に満たされていく。4人はステージ中央に集まって肩を組み、「また会おうぜ! どうもありがとう!」(INORAN)の挨拶に続き、深く長い礼をした。INORANは一人残り、「年末も会おうぜ!」と両手でハートマークを作り、笑顔でステージを後にした。

 

一方的にステージから何かを与えられるのではなく、ステージとフロアとが共に熱のやり取りをしながら高め合っていく、この光に満ちた場所を胸に、終演後、会場を出た後もそれぞれの居場所で生きていく――INORANは、この会場に居合わせた一人一人の心にそんな強さを与えようとしているように思えた。時には不器用にもがきながら、決して満足せず音楽的挑戦を重ね、20周年を経てなおINORANは新しい景色を熱く追い求めていくのだろう。そう確信する記念すべき夜となった。(取材・文/大前多恵)

 

 

Photo by RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)

 







2017年10月02日 (月)

【ライヴレポート】<UNiTE. 2017 SUMMER ONEMAN TOUR 裏ファイナル「Q:ユナイトとは?」>2017年9月30日(土) 新宿BLAZE◆「人生の中の、生きてきた証の1つとしてユナイトが刻まれたら良いなと思って、これからも僕らは歌っていこうと思います。」

REPORT - 23:29:27

8月9日から始まったユナイトの全国ツアー「君はまだユナイトを知らない」(通称:はまだツアー)が、9月30日に東京・新宿BLAZEで最終日を迎えた。

今回のツアーは、“本当のユナイト、知っていますか?”というテーマの下に各地を廻ってきたわけだが、1本ずつセットリストを変えたこともあって、どれも違うユナイトの表情を見ることができたはずだ。

そして、裏ファイナルと題した新宿BLAZE公演は、“ベスト オブ はまだツアー”と事前に謳っていただけに、誰もが満足する内容となっていた。

 

まず、オープニングに用意されたのは、最新音源「Rely.」。「思い切り、声聞かせてくれよ!」という結の合図とともに、U’s(ユナイトファンの呼称)は拳を高くあげて盛り上がっていく。

転調を含みながらもサビで明るく突き抜けるあたり、ユナイトの真骨頂ともいえる。

また、自分たちの意志を強く宣言するかのような内容の曲だけに、全編を通じてたくましさが伝わってきた。

「timeSICKness」では、結とLiNがマイクで掛け合いを見せるなど、ユナイトならではの遊び心が詰まっていて聴き応え抜群。

「ユキノシタ」では冒頭から同期トラブルに見舞われるも、メンバーが機転を利かせて対応したことにより、よりライヴっぽさが出ていた。ライヴ前半はとにかく、U’sたちが楽しめるよう、自由に盛り上がれる曲が中心に置かれていたように思う。

 

そのあとは、“君に届きますように”という言葉から、「「ヨル」と「ヒカリ」」と「青と白のコトバ」を演奏。

どちらもミドルテンポの曲だけに、フロアは真剣に歌に聴き入っていく。

また、結の独唱で魅せた「epilogue」では、改めてユナイトの楽曲の良さを知ることになる。

伝えたい想いが凝縮されているからこそ、聴く者の心をこれだけ打つのだろう。

じっくりと歌い終えると、すぐさま楽器陣がステージへと戻ってくる。

ここでは、今回のツアーを振り返りみんなで会話を繰り広げていったのだが、とにかくユナイトはメンバー同士の仲が良いということがわかる場面が多かった。

そのうえで椎名未緒は、「家族の身長が伸びたのがわからないように、メンバーの成長って意外とわからないもの」と言った。

たしかに、ツアーを含め、これだけ長い時間一緒にいると、自分たちでは成長したことを気付きにくいのかもしれない。

それでも昔の曲をやると、「結さんは歌がうまくなったなぁ」と実感するようで、そうした些細なことの積み重ねでユナイトは大きくなってきたに違いない。

 

MCのあとには、会場限定音源の「ディシバダルツ」と「ナユタの秘密」を。

両方とも、これまでにない曲調だけに、今後のライヴで欠かせない楽曲となりそうだ。

同じく、会場限定音源となった「ノゾキアナ?」は、莎奈による意欲作。

セクションごとに展開がわかれているだけに楽器陣の演奏面に注目が集まる中、ハクはリズミカルに低音を響かせる。LiNも曲の途中にギターを背中で回すパフォーマンスを行うなど、いつになくロック色強めに見せてくれた。

 

「まだまだ狂っていけるかな? 今日の君たちは最高だよ。でも、裏ファイナルだからさぁ、もっと悪い姿が見たいんだ。

まだまだいけるかな! それじゃあ、新宿の皆様、“イタダキマス”」

というくだりから始まった「ice」では、テンションの高まるフロアを見て、結が「やっぱこれだねぇ!」と満面の笑みを浮かべる。

“ベスト オブ はまだツアー”というだけに、どの曲も最高の盛り上がりでライヴは進んでいった。

 

「今日は、裏ファイナル、新宿BLAZEに集まってくれてありがとうございました。

伝えるのがあんまり上手じゃないからうまく言えるかわからないけど、僕の言葉で一生懸命伝えるので、良かったら聞いて下さい。

今日のライヴ・タイトルが「Q:ユナイトとは?」っていうタイトルで、僕なりにね、昨日、ユナイトって自分にとって何だろうなって色々なパターンを考えたんだけど、今の時点で、僕にとってユナイトは何なのか、もし、ユナイトがなくなってしまったとして、ユナイトは僕にとって何だったのか…、まだ僕らユナイトは未来に向かって突き進むから、ユナイトが何かって聞かれたら、それを完全に答えることはできないけど、どのパターンを選んでも、僕にとってユナイトは“生きてきた証”だなって、昨日思いました。

生きてきた証っていうと重たい言葉かもしれないけど、君たちもそれぞれに自分が主役の人生があって、その人生の中の生きてきた証の1つとしてユナイトが刻まれたら良いなと思って、これからも僕らは歌っていこうと思います。全国14箇所廻って、各地でU’sの愛を感じて、僕なりに考えて今日最後にやる曲はこの曲が良いんじゃないかってすぐに決まりました。

全国を廻って、僕がこうしてステージと客席でみんなとコミュニケーションを取って感じたことは、各地で待っていてくれるU’sの愛でした。たくさんバンドがいる中で、ユナイトを選んでくれて、今も僕らと一緒に歩んでくれてありがとう。

その感謝の気持ちを次の1曲に込めます。僕たちの愛を受け取って下さい」

 

本編ラストに演奏されたのは「アイ-‘ation-」。メンバーの真っ直ぐな気持ちは曲を通してU’sに届いたはずだ。

それだけに、“終わらないバンド”という難しい命題を抱えて始まったユナイトの旅はこれで終わることはない。

ライヴの中盤で結が「終わりは始まり」と言ったように、ここからまた、彼らの挑戦は続いていく。

新しい挑戦の1つとして、ユナイトはこの冬、“黒ユナイト”として初の音源をリリースすることが、はまだツアーの裏ファイナル公演で発表された。

あわせて、黒ユナイト主催イベント「トモダチコレクティブ~漆黒~」が行われることも決定。

さらには、大晦日にカウントダウン・ワンマン・ライヴも決まっているので、U’sの皆様はどれもお見逃しのないように!

 

文◎水谷エリ

写真◎MASANORI FUJIKAWA

 

====================

 

<ユナイトINFORMATION>

 

——————————-

 

■LIVE情報

 

●黒ユナイト主催イベント「トモダチコレクティブ~漆黒~」

 

・11/24(金) 渋谷REX ※椎名未緒バースデー

  [出演]黒ユナイト / HERO / the Raid.

 

・11/26(日) 高崎club FLEEZ

  [出演]黒ユナイト / LEZARD / CLØWD

 

・.12/1(金) 郡山CLUB #9

  [出演]黒ユナイト / ぞんび / CLØWD

 

・12/8(金) 江坂MUSE

  [出演]黒ユナイト / DaizyStripper / LEZARD

 

・12/11(月) 名古屋ell.FITS ALL

  [出演]黒ユナイト / DaizyStripper / DOG inTheパラレルワールドオーケストラ

 

・12/15(金) 新宿LOFT

  [出演]黒ユナイト / DaizyStripper / DOG inTheパラレルワールドオーケストラ

 

【チケット料金】 前売¥4,800 当日¥5,300(税込・オールスタンディング・ドリンク代別)

※未就学児童入場不可

 

★チケット:

【チケット一般発売】10/28(土)

【出演バンド抽選先行】http://ticket.deli-a.jp/

[受付期間] 9/30(土) 21:00~10/4(水)16:00

[抽選結果確認・お支払期間] 10/6(金)12:00~10/12(木)23:59

※枚数制限:各公演お1人様4枚まで

※抽選受付となります。受付期間内にお申込み下さい。

※初めてBARKS×TICKET DELIを利用される場合は新規会員登録(無料)が必要です。

ご利用ガイドをご確認の上、お申込みください。

 

●年越しぇ。 2017-2018 12/31(日)

 ※詳細後日発表

 

====================

 

■リリース情報

黒ユナイト「タイトル未定」 今冬リリース

 

■インストアイベント情報

・11/23(木・祝) little HEARTS. 新宿店

・11/25(土) ZEALLINK渋谷店

・12/2(土) little HEARTS. 仙台店

・12/7(木) ライカエジソン 大阪店

・12/9(土) ZEALLINK大阪店

・12/10(日) little HEARTS. 名古屋店

・12/12(火) ライカエジソン 名古屋店

・12/16(土) ライカエジソン 東京店

・12/17(日) little HEARTS. 新宿店

詳細は後日発表!

※商品の詳細が決定する迄イベント開催店舗へのお問い合わせはご遠慮下さい。

 

【CD取り扱い店】

・ライカエジソン 東京店 / 大阪店 /名古屋店

・little HEARTS. 新宿店 / 仙台店 / 名古屋店

・ZEALLINK渋谷店 / 大阪店

 

====================

 

ユナイト オフィシャルサイト

http://www.unite-jp.com/











2017年09月26日 (火)

【ライヴレポート】<未完成アリス始動ワンマン「未完成な君との初めての出会い」>2017年9月24日(日)池袋BlackHole◆「僕たちに生きている意味をくれていることを、心から感謝しています」

REPORT - 11:43:25

始動のニュースが告げられると同時に、ヴィジュアルシーンの中で話題の視線を一気に集めだした未完成アリス。

夏時期には、様々なフリーペーパーの表紙を飾りショップやライブハウスの一角を彼らの姿が埋めつくしていた。

その話題性もあり、9月24日(日)に池袋BlackHoleを舞台に行った<未完成アリス始動ワンマン「未完成な君との初めての出会い」>のチケットはSOLD OUT。

場内には、扉奥までぎっしり人が詰めかけていた。メンバーの登場と共に飛び交う歓声。

同時に、一体どんなステージングを魅せてゆくのかと、無言のまま興味津々で見つめている人たちも。

 

キラキラどしたギターの輝きが場内に響き出した。

今まで生きてきた中で一番最高の時間にしよう!

琉火の声を合図に、演奏はザクザクとした音を響かせ、フロアーへ気持ち揺さぶる刺激を投影。冒頭を飾ったのは、未完成アリスのテーマ曲に相応しい彼ら自身の生きざまを示した『良音』だ。

 

僕らの音を、想いを、しっかり全員に聞こえるように届けるから

 

沸き上がる感情を、歌声や叫びを通してぶつけたい。そうしないことには、熱く震える気持ちをすべて解き放てない。なんて力強く凛々しい宣言歌だ。

 

上手に飛べ飛べ!

琉火の煽りを合図に、『花一匁』に合わせ右へ左へモッシュし始めた満員の観客たちは、初めて触れる楽曲にも関わらず、無邪気にはしゃいでいた。

気持ちを熱く揺さぶる“歌物熱狂一体化ナンバー”だけに、自然と身体が反応するのも納得だ。

誰よりも高く飛べ、もっともっともっともっと」。

感情の高まった琉火の煽りはどんどん熱を帯びてゆく。

 

お前たちとしか作れない最高の夜を作ろうぜ!

荒々しく掻き鳴らすギターの音が身体を嬉しく震わせる。タオルを振りまわす琉火の動きに合わせ、同じくタオルを振る。

『無限∞メリゴ』。その名の通り、途切れることのない狂乱の風景を作り上げるバーニングなロックナンバーだ。

最初からフルスロットルで荒ぶる演奏と昂った感情をぶつけてきたメンバー。気がつくと会場の中の人たちが熱狂の渦の中へ溺れていた。

 

振りの曲を用意しました」。

フリーキーなロックンロールナンバー『あなたのオモチャ』に合わせて生まれた、振りを通して一つに溶け合った風景。

途中、ゆったりとした三拍子の演奏が流れるパートも挿入。キレ味鋭く捩じれ狂った晏のギターの演奏が、いい感じで恍惚を与えてゆく。

火照った興奮のウネリの中へ堕ちてゆく、その感覚がとても心地好い。

 

勢いを加速するように響いた、重く激しくうねるリズム隊。

琉火の「拳を上げろ!」の言葉をきっかけに、唯依葉のフリーキーでクレイジーなギター演奏が炸裂する。

歌心を持った楽曲にも関わらず、挑発する演奏に刺激を受け、拳を高く突き上げ騒がずにいれない。

『ストーキングジェシー』の演奏中に感じたその空気が、笑顔で気持ちを狂わせてゆく。それが、とても嬉しかった。

 

 

 「僕たちに生きている意味をくれてること、心から感謝しています。

みんな大人になるにつれて、ちょっと危険な香りのする恋に憧れることが一度はあると思うんだけど。

実際にダーティな恋に溺れてみると、ちょっと苦しいこともあると歌に込めました。

苦しいな、悲しいなというときは、この歌がみんなの心の拠所になってくれたらなと思います。

 

 『Dirty』は、ラウドでフリーキーな演奏に乗せ、痛み傷ついた恋心を告白するように歌ったバラードナンバー。熱狂するだけではない、心へグッと刹那な感情を堕としてゆく楽曲も刺激的だ。

頭の螺子を外せ!

一転、激しく昂る感情を楽曲に投影した激烈疾走ナンバー『捩くれモンスター』をぶつけてきた。

突き上がる拳・拳・拳。激しく振り乱す頭・頭・頭。そんな遠くないうちに、その拳やヘドバンの風景は会場中を支配してゆくのだろうか。

 

 

一人一人がいなかったらこういう景色は絶対にあり得ません。

僕らがみんなの生きる希望であれたらと思います。」(琉火)

 

 

ライブも終盤戦へ。触れた瞬間、身体中を熱いエナジーが駆けめぐった。

エモくいこうぜ!」の言葉通り、気持ちをエモーショナルに昂らせた『2次元ラヴァーズ』。

ポップでキャッチーでチャーミング。でも感情を熱く熱く揺さぶる楽曲のように、エモくてポップな魅力に大勢の人たちが笑顔で堕ちていた。

最後の『夢世界少女』でも未完成アリスは、会場中にヘドバンの嵐や折り畳みの波を巻き起こし、終盤には止まぬ逆ダイの様を作り上げ、初体験という言葉を忘れる興奮と楽しさを与えていった。

 

 

アンコールは、最近のライブでは珍しくなったメンバーコールナンバー『I Scream』からスタート。

琉火に合わせ一緒に振り真似をする観客たちは大きく手を上げ、各メンバーの名前を熱くコールしていた。

 

僕らのとっておきの曲、もう1回届けるよ!

今にも客席へ落ちんばかりの勢いで歌い、煽る琉火。

最後に未完成アリスは、ふたたび『良音』を突き付け、熱気を拳で掻き回す光景を場内に作り上げ、始まりの宴の幕を閉じていった。

君の世界に信じられるものが一つもなくなっても…この声で、この歌で、君を立ち上がらせるから」。

歌を通し、そう投げかけた言葉がとても嬉しかった。

 

 

 未完成アリスは、 来年に2ndシングル『 依存症パズル 』を発売。

3月2日には琉火のバースデーワンマンンマンライブを高田馬場AREAで行うことを発表。まずはこの会場をソールドアウトさせる。それを、目の前の目標に走り始めた未完成アリス。

 

 今はまだ高い目標だ。それを現実の未来に変えていけるか。それが、これからの未完成アリスの課題。

そこを超えない限りは次へ進めないと彼らは口にしていた。

その想いに少しでも興味を持った方は、一度未完成アリスのライブへ触れていただきたい。

そこで共鳴をしたなら、一緒に夢と未来を追いかけて欲しい。

ともに完成形を求め、熱い歓声をぶつけてくれ。

 

 

TEXT:長澤智典

 

====================

 

 

-セットリスト-

 

『良音』

『花一匁』

『無限∞メリゴ』

『あなたのオモチャ』

『ストーキングジェシー』

MC

『Dirty』

『捩くれモンスター』

MC

『2次元ラヴァーズ』

『夢世界少女』

-ENCORE-

『I Scream』

『良音』

 

====================

 

未完成アリス Web

http://mikansei-alice.com/

未完成アリス twitter

https://twitter.com/mikansei_alice