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【えんそく・ぶう × XANVALA・巽 × 蛾と蝶・創真】7月5日、Veats SHIBUYAにて開催のえんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」に先駆けたヴォーカリスト対談、第一弾! 「〈えんそくはまだまだ攻めるぞ!〉と。体は丸いですけど、心は尖っていきたいですね!」(ぶう)

2025年10月に、結成20周年を迎えるえんそく。このメモリアルイヤーに際して、2年がかりで47都道府県を回る「いつか君の町にも~えんそくセイジンの儀~」を目下遂行中でありながら、6月25日には20周年を記念したベストアルバムを2種リリースすることを受けて、ワンマンライヴと主催イベントを開催。さらに、8月には東西昼夜連続フリーライヴの開催を発表するなど、嬉しい程に話題が絶えないはしゃぎぶりである!
今回は、7月5日にVeats SHIBUYAを舞台として行われる、えんそく2枚同時20周年ベスト発売記念主催「Visual eats~多次元V系御膳~」をフィーチャー。本イベントには、ΛrlequiΩ、BugLug、RAZOR、XANVALA、蛾と蝶といったえんそくと縁のあるバンドたちが集結している。
そこで、ぶう(えんそく)に主体となってもらい、ヴォーカリスト対談を2回に分けて行うこととなった。第一弾は、巽(XANVALA)と創真(蛾と蝶)が登場。出演バンドの中でも、先輩たちを下から突き上げるポジションで挑むこととなる彼ら視点で見るえんそくについて語っていただきながら、バンド活動を通して各々が抱いているポリシーも飛び出した、スペシャル対談をお届けしよう。


◆     ◆     ◆

「まだまだ行けるはずだ、コノヤロー!」っていう気持ちでやってこれた



────えんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」開催にあたり出演バンドを2組に分けて対談を行わせていただきますが、今回は巽さん(XANVALA)と創真さん(蛾と蝶)をお招きしました。

ぶう:こちらは、“チーム・ヤング”ですね!

────出演バンドの中では、比較的バンド歴が若い2バンドですね。なにはともあれ、2025年はえんそくが20周年を迎えるおめでたい節目の年でありまして……。

創真 & 巽:おめでとうございます!

ぶう:ありがとうございます!

────この主催イベントも、20周年に向けたアクションのうちの一つなんですよね?

ぶう:そうです。20周年ということもあって、これからもっと新しいお客さんにもアプローチしていこうと思ったときに、今まさにシーンの中心にいるバンドと一緒にやるのはおもしろいと思ったんですよ。そこで、僕的に今をときめいている、勢いのあるバンドに声をかけさせてもらったんです。ここにいるXANVALAと蛾と蝶にしても、今のヴィジュアル系シーンのど真ん中にいるバンドだと思うんですよね。

創真 & 巽:ありがとうございます!

ぶう:片やえんそくは、20年間ずっとヴィジュアル系の隅っこでマニアックな方向でやってきたと思うんですよ。でも20周年を謳うようになった途端、なんだか急に大人たちが「あれ?えんそく、割と動員あるしおもしろいぞ!?」っていうことに気づき始めたのか、ヴィジュアル系の大きなイベントやフェスに呼ばれるようになって、バンドと絡む機会が増えまして。

────それは……やっと時代がえんそくに追いついてきた、ということなのでは!?

ぶう:ははははは!

創真:もう、その言葉に尽きますよ。本当にかっこいいですもん、えんそく。ぶうさんが憶えているかはさておき、僕が昔やっていたバンドで対バンさせていただいたことがあるんですけど、「こんなにかっこいいバンドがいるのか!」っていうのもそうだし、その日のえんそくは“寸劇”を交えたライヴをしていたんですけど、ステージ上はもちろん、ステージを捌けた後も十数年バンドをやってきたバンドらしからぬワクワク感がこちらにまで伝わってきたんですよね。「こんな楽しそうにライヴするバンドなんだ」と思えたところがかっこよかったし、ステージに対する向き合い方も含めて尊敬しました。なので、こうして改めてえんそくの節目のタイミングに呼んでいただけて、本当に感謝しているんです。

▲ぶう(えんそく)

ぶう:蛾と蝶に関しては、創真くんがいるから誘ったっていうのはありますからね。楽器陣は名だたるバンドの方々ですけど、僕の感覚としては“創真くんがすごいバンドを始めたな”っていう感覚なんですよ。まあ、創真くんに対しては“ちょっと失礼な奴”っていう印象もあるんですけど(笑)。でも、そういう愛されるバカさ加減をもっと出していけたらいいのになって思ってるんですよね。それに、XANVALAとはずっと一緒にやりたかったんですよ。

巽:ありがとうございます!

ぶう:前に対バンしたときに、「メチャクチャ熱いバンドだなぁ」と思って。えんそくのメンバーはみんなイケイケの熱いバンドが好きだから、「XANVALAいいよな」って言っていて。今、XANVALAは若手No.1の注目株じゃないですか。やっぱり、僕らと同世代のバンド同士では得られない若手のエネルギッシュさとか、攻めてるパワーをもらいたいんですよ。もうね、本当に声がデカいんですよ、XANVALAの客は! そういう熱さもいいんですよね。

巽:確かにウチのファンは、メチャクチャ声がデカいですね。

ぶう:そこはファン同士にとっても相乗効果じゃないけど、「ヤバい!私たちも気合い入れて声出さなきゃ!」ってウチの客をビビらせてほしいところではありますね。そういう意味でも、XANVALAは一緒にやりたかったバンドです。

巽:俺からすると、正直えんそくは非常に戦いづらいバンドだったんですよ。それこそ、ファーストコンタクトが『Aiming』(2023年3月9日・池袋EDGE)のツーマンだったので、本当に「どう戦えばいいんだろう?」って、えんそくのウィキペディアも全部読みました。

ぶう:えぇ!? すごい。やはり、おっかないですね……。

巽:当日はなんとかやれることをやったんですけど、終わってみたら戦い方はまだまだあったなと思うところもありましたし、逆に空気を読んだらダメだなと、自分らしくちゃんと芯を持って臨むことが大事なのかなと思いましたね。しかも、一切気を抜いてないじゃないですか。先輩が気を抜かないの、こちらからするとちょっと困るんですよ(笑)。

▲巽(XANVALA)

ぶう:わかるよ。「オマエ、おっさんなんだからもうガツガツ来るなよ!」って思うよね。

巽:いやいや(笑)。でも、そういう部分でも油断ができないバンドっていう印象もありますね。ちなみに俺、プライベートでもえんそくの曲、聴いてます。

────ここまでのお話を伺う限りでも、えんそくが主催イベントを開催するにあたってXANVALAと蛾と蝶の存在は欠かせなかったんだなというのがわかりました。

ぶう:僕の中で、同世代のバンドと若手バンドとライヴをやるときの空気感を分けて考えてるところがあるんです。20年もやっていればほとんどが自分たちよりも若手ということになってしまう中で、それに対して同世代のバンドからはなかなか「食ってやるぞ」っていう空気を感じられないこともあるんですけど、えんそくは「まだまだ攻めるぞ!」っていう空気感を出したいと思ってるわけなので、ワクワクしてますよ。ホント、体は丸いですけど、心は尖っていきたいですね!

創真:……やっぱり、発言が尖ってますよね~!

▲創真(蛾と蝶)

一同:(笑)

────「まだまだ攻める」というえんそくが、自分たちの戦い方で攻めてくる蛾と蝶やXANVALAを迎え撃つわけですね。

ぶう:“男子、三日会わざれば刮目してみよ”じゃないですけど、もう、ヤングはすごく成長しますからね! でもバンドって、イケイケだったかと思えばいきなりシュンってなったりするじゃないですか。20年もやってると、そういうのをたくさん見てきたんですよ。でも、基本的にヴィジュアル系シーンの中央にいるバンドたちのことは応援してきたし、応援してるんです。だって、シーンの真ん中でかっこいいバンドがかっこいいことをしてヴィジュアル系を盛り上げてくれないと、えんそくみたいな、ある種ヴィジュアル系のカウンターカルチャーみたいなものが成立しなくなっちゃうわけじゃないですか。そうじゃないと、僕らもやりがいがないしね。そういう意味でも今回の主催は、「ヴィジュアル界を背負って立っていってくれよ!」って思う、頑張っているバンドを集めたっていうのもあるんですよね。

────えんそくなりのヴィジュアル系シーンに対する愛情みたいなものも感じますし、まさに20年間の活動を踏まえたえんそくにしかできない主催でもありますね。

ぶう:いや~、なんと言ってもえんそくは売れたことがないですからね!(笑)バンドって、「今、キテるな」とか「今、跳ねてるね」みたいな瞬間ってすごく色気があるじゃないですか。XANVALAなんかは今まさにそれを感じるし、「羨ましいな」と思って見てますけどね。僕らはずっと、色気が出ないままなので……。

創真:いや、色気あると思いますけどね。

巽:うん。

ぶう:でも、“売れたことがない”っていうのがバイタリティーになっているところもあって、いつでも「まだまだ行けるはずだ、コノヤロー!」っていう気持ちでやってこれたのが20周年までこれた要因でもある気がしますね。

創真:その熱量を持ち続けてるっていうのが、純粋にすごいと思います。

ぶう:だからこそ蛾と蝶に対して「超スゲェな」と思ってるところっていうのが、楽器隊の皆さんはそれぞれものすごく大きなところを経験してきた人たちなわけじゃないですか。そういう人たちが、新しいヴォーカルを立てて第二のバンドを始めようぜって、本当にバンドがやりたいっていう気持ちがなかったらできないことだと思うんですよ。

創真:ウチのメンバーは、本当にそんな感じですね。蛾と蝶は「もう一回、バンドをやりたい」っていう意思の基に始まったみたいなところがあるので。

ぶう:そうだよね。僕もバンドを好きな人が好きなので、それはすごく「いいな」と思いました。ただ、創真くんはそういう人たちの思いを背負ってセンターに立つわけだからかなり大変だろうけど、頑張ってほしい。

創真:そうですね、自分らしく。今まで関係値のある人たちとまた対バンできるっていう機会も増えているのもありますし、ちょうど今、これまで培ってきた経験を活かしながらもう一度バンドに対する情熱を再構築していきたいと考えていまして。だから、今回もお誘いをいただけたのは僕らにとってもプラスでしかないので、また一から地盤を作り上げる楽しさを感じながら挑もうかと思っております!

────地盤構築の中で、創真さんのキャラクターも是非大事にしていってほしいところではありますよね。

ぶう:ホント、そうですよね。創真くんは、顔がかっこよくて歌えるヴォーカルっていう両方を持った上で、さらにキャラもあるので。その強みが出てきたら、おっかないヴォーカルなんですよ。本当に創真くんのキャラは大事にしてほしい! 僕らも長いことやってきましたけど、楽屋であんな失礼なこと言ってくる奴、なかなかいないから(笑)。

────その、序盤からちょくちょく話題に出てきている“失礼な奴”というのが物凄く気になるんですけれど……。

ぶう:「それ、弁当何個目ですか?」って聞かれたんですよ!? 一個しか食べてないのに!

一同:(笑)

創真:いや、食べてそう……すいません、失礼しました!!

巽:一回、マジで叱った方がいいですよ(笑)。

ぶう:しかも初対面で、ですよ!? 完全に先入観で、僕のことを食いしん坊キャラだと思い込んでたんですから!

────ちなみに、本当にお弁当一個だったんですよね……?

ぶう:うん、一個だったんですけど、その前にお昼ご飯を食べてきてからのお弁当でしたね。

一同:(爆笑)

ぶう:だから、創真くんの質問はあながち間違ってなかったっていう(笑)。まあ、創真くんの深く考えずに言ってくる、猪突猛進な勢いはフロントマンとして必要ではあるけど。ね、巽くん?

巽:まあ、羨ましくはありますよね。創真の場合は、それで愛されますからね。

ぶう:それこそ、ヤングチームの2組は先輩組を下から突き上げていけばいいっていう分かりやすい立ち位置でもあるから、主催の日は是非、XANVALAと蛾と蝶は食い散らかしていってほしいですね。

巽:ヤングと言えど、もうXANVALAも6年目なので。勢いだけじゃなくて若干の落ち着きも見せつつ、「こういうこともできるんだ!?」っていう部分を見せながら下から突き上げていきたいと思いますね。上に行きそうな感じを見せられたらいいな、と。

ぶう:その感じ、もう出てるよ! ちなみに、この間『This is a pen.』っていう曲のMVを20周年バージョンとして撮ったんですけど、監督さんがXANVALAと一緒だったっていうのもあって、「どんなMVにしたいですか?」って聞かれたときに「XANVALAみたいなやつが撮りたいです!」って言ったんですよ。

巽:撮影場所、一緒ですもんね(笑)。今回のえんそくの新しいアー写も、キリッとした感じでかっこいいですよね。

ぶう:やっぱり、かっこいい方がいいと思ってね! そうじゃないと、『This is a pen.』っていう曲のボケが成立しないわけじゃないですか。例えば、鉛筆の格好してたら逆に笑えないですから。そういうときに「今のかっこいいヴィジュアル系ってこうじゃん!」っていう代表格としてXANVALAを挙げたわけですけど、XANVALAに対しても「食らい時だな」と思ったら狙っていきますからね!

巽:嫌な先輩ですよ……。

ぶう:そんなこと言いつつ、ライヴではガツガツ食い荒らしてくるんですよ。楽しみですね。

巽:主催当日、乱入とかありなんですか?

ぶう:乱入⁉ そんなことすんの!? 巽くん、おっかな!!!!

巽:『とってもマッケンロー』、やりますか?

ぶう:巽くんが言ってくれたからやります!

巽:じゃあ、バイク乗りに行きます(笑)。Yuhma(XANVALA / Gt)とずっと「“マッケンロー”のあれ、入りてぇよな!」って言ってて。
ぶう:いいなぁ~。今をときめくバンドが一緒にガチャガチャやってくれそうなの、おもしろいことになりそうですね。ちなみに、転換トークもやりたいと思ってるんですよ。そういうのがあると、次へ繋がっていくかなとも思っているので。

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