【えんそく・ぶう × XANVALA・巽 × 蛾と蝶・創真】7月5日、Veats SHIBUYAにて開催のえんそく主催「Visual eats~多次元V系御膳~」に先駆けたヴォーカリスト対談、第一弾! 「〈えんそくはまだまだ攻めるぞ!〉と。体は丸いですけど、心は尖っていきたいですね!」(ぶう)

結局「バンドは楽しい、ライヴは楽しい」っていうのがあったから辞めずにここまでこれた
────今回の主催も、偏にえんそくの20周年という功績があって開催できたものだと思うんですけれど、改めてぶうさん自身がここまで1つのバンドを続けてこられた理由の根幹にあるものって、何だったと振り返りますか?
ぶう:そうですねぇ……長いことバンドをやってると、さっきも話した通り良いときもあれば悪いときもあるっていう波が自分たちにもあったし、他のバンドがそうなっているときも見てきたし、いろんな部分を見てきたんですよね。でも、みんな「バンドって楽しいよな」って始めたはずだし、どんなときも「バンドは楽しい」っていう初期衝動というか、根源的なところに立ち返ることでしかないのかなって思うんですよ。
────確かに、えんそくはいつもシンプルに“楽しいこと”を追求してきましたもんね。
ぶう:いろんな悩みはあったけど、結局「バンドは楽しい、ライヴは楽しい」っていうのがあったから辞めずにここまでこれたっていうところはあるんでね。だから僕らは、楽しそうにライヴをやってる奴らが好き。それに、自分たちが楽しんでないとお客さんも楽しめないでしょうしね。
────巽さんと創真さんも、バンドや音楽を続けてきた信念みたいな部分を聞かせていただけますか?
巽:自分は、MIYAVIさんのライヴを初めて観たときに「音楽をやろう」って決めたんですけど、やっぱり夢を見せなきゃいけないっていうこともそうですし、その中で自分も夢を見ることを忘れちゃいけないとも思ってるんですよ。これも、言うなれば初期衝動ですよね。
創真:僕は、もともと自分が引きこもりだったのもあって、同じ状況下で苦しんでいる人に手が届くような、心の隙間をちょっとでも埋めてあげられるようなバンドをやりたいっていうのがずっと根幹にあるんです。だけど、やっぱりライヴはエンターテインメントでなきゃいけないですから、僕たち自身が楽しんでいないとお客さんも楽しめないと思うのでそこは忘れずに、自分らしくライヴをやることですね。
────やはり、自分がバンドをやる意味やバンドに対する熱い気持ちを持っている人は強いなと思います。
ぶう:そうですね。だから、我々よりも長く活動している先輩たちはすごいですよ。諸先輩方を見ていると、やっぱり20年以上バンドを続けられる人たちっていうのは心持ちや気合いが違いますから。それが指針となる部分もありますし、上を見ればえんそくもまだまだひよっこだな、と。ただ、20周年っていう響きがみんなに与える影響は大きくて、えんそくっていうひらがな4文字のバンド名を見て「ふざけた名前のバンドは、ふざけてるに決まってる」みたいな印象がどこかにあったとは思うんですけど、20周年っていうことで説得力が出てきたり内面の評価に繋がってきたりもして、やっとフラットな目で見てもらえるようになったと思うんですよね。まあ、バンド名が悪かった説がありますけど(笑)、ともあれ続けてきてよかったなと思います。
巽:今回お誘いがあったとき、ウチのバンドは満場一致でえんそくが好きなので出ることを決めたんですけど、俺ら以外もえんそくのことが好きなバンドが集まってると思うんですよね。それにはきっと、えんそくメンバーの人柄もあるんだと思います。
創真:じゃないと、こんなに集まらないですもんね。
ぶう:正直、お誘いしてこんなに出演OKが出ると思ってなかったんですよ。最終的にみんなOKしてくれて、“えんそくフェス”みたいになっちゃったんですけど、それこそ「えんそく、20周年なんだ。じゃあ、めでたいし出るか」って、みんなが話に乗っかってきてくれたのがすごくありがたかったんですよね。
────では、主催へ向けてそれぞれの今後の活動を踏まえながら意気込みをいただきましょうか。まず蛾と蝶は、ワンマンツアーが控えていますね。
創真:ちょうど、えんそく主催の翌日からセカンドワンマンツアー『ピカレスク浪漫』が始まるので、えんそくからいただいた尖りを……。
ぶう:お前は体、丸くなるなよ!?
創真:はい、ダイエット頑張ります(笑)。「心は尖ってるぞ」と、いろんなものを得てセカンドワンマンに臨みたいと思います。
────XANVALAも9月には主催の『VASALA FEST.2025』と、ワンマンツアーが始まります。
巽:はい。それまでは対バン尽くしなんですけど、その中の1つとしてえんそく主催があるので、そこで教えてもらったことや得たものをしっかりと実践していきたいですね。
────さて、えんそくですが主催はもちろんのこと、8月には東西無料ライヴが開催されるとのことで、本当に話題が目白押しです!
ぶう:8月14日に東京、8月18日に大阪なんですけど、どちらも昼に野外でフリーライヴをやった後に、夜はライヴハウスで無料ライヴをやるということで1日2本立になりますね。これを機に、20年やってきたえんそくがどんなもんか観てほしいですよ! でも、ちょっと今日の対談で僕、心配になったことがあるんですよね……。
────どうしました?
ぶう:僕らが20周年迎えるの、10月なんでまだ先なんですよ(笑)。20年“目”に突入したときからはしゃぎ始めちゃったんで、さもすでに20周年を迎えたかのようにみんなが「おめでとう」って言ってくれるので、心配になっちゃって(笑)。まあ、ちょっと早めにはしゃぎ始めちゃったんで、周年を肴に2年間はしゃぐっていうことで! これはおいしい。早めにはしゃいでよかった!
────フリーライヴというのでふと思い出したのが、えんそくは2016年に新宿アルタ前でライヴをやったことがありましたよね?
ぶう:ありましたね~、あれは11周年のときだったかな。それこそ、当時は“周年”だとか“バースデー”だとか、「しゃらくせぇ!」っていう謎の尖りを見せていたし、今までえんそくって“周年”って大々的にやってこなかったんですよ。でも、角(かど)が取れて「20周年はみんなに祝ってもらおう!」っていう、おじになってはじけちゃいましたパターンですね(笑)。でもまずは、今後に続くきっかけになるように主催でいいライヴを見せなきゃいけないな、と思っています!
取材・文:平井 綾子

えんそく2枚同時20周年ベスト発売記念主催
「Visual eats~多次元V系御膳~」
7月5日(土)Veats SHIBUYA
開場 14:15 /開演 15:00
前売り¥5,500 当日¥6,000 (税込、D代別)
【出演】
えんそく
ΛrlequiΩ
蛾と蝶
BugLug
RAZOR
XANVALA
チケット一般発売中!
https://eplus.jp/ensoku-presents/

■えんそく東西昼夜連続フリーライブ■
2025.8.14(木)15:30〜
東京新宿某所
「東京・大予言DAY~昼の新宿野外編~」
2025.8.14(木)19:00〜
渋谷WWWX
「東京・大予言DAY~夜の渋谷ライブハウス編~」
2025.8.18(月)15:30〜
大阪アメ村某所
「大阪・大予言DAY~昼のアメ村野外編~」
2025.8.18(月)19:00〜
心斎橋BIGCAT
「大阪・大予言DAY~夜のアメ村ライブハウス編~」
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