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【SHAZNA】ライヴレポート<七夕ライブ2days~天の川の下で合いましょう~>2025年7月5日(土)、6日(日)国立音楽院 KMAパラダイスホール

彦星Day



お馴染み『It's a Fi ne Day』のSEに乗せてメンバーらが登場。ダンディな姿のメンバーたちが現れるたびにフロア中から起きた、興奮の声・声・声。その声はIZAMの登場で、さらに大きくなる。

「彦星Day」のライブは、冒頭からA・O・Iのギターか唸りを上げて猛り狂えば、NIYのベースも攻撃的な音を次々と繰り出す。ワイルドかつスリリングな演奏の上で、クールな様でIZAMが『Magenta Story』を歌いだす。IZAMはサングラス姿のように、眼差しが見えないぶん、よりミステリアスさを醸しだしていた。突き刺すようなIZAMの声に、A・O・Iも少し妖艶さを持ったクールな声で彩りを添えてゆく。サビでは、凛々しいIZAMの歌声をA・O・IとNIYが雄々しい声でサポート。とてもスリリングでハードボイルドな演奏に触れ、場内中の人たちが胸を騒がせ、3人の姿に熱い視線を注いでいた。
  モニターに左足を乗せたA・O・Iが、ギターを高鳴らす。SHAZNAは、さらに攻撃性を増すように『LIVING DEAD』を演奏。彼らが見せた彦星の姿が3者3様なのは理解できるが、ここまで男臭いとは思ってもいなかった。でも、序盤から野生味たっぷりに、男臭さムンムンにせまる姿を見ていると、その姿も納得だ。この曲でのA・O・Iの攻撃的ながらもエレガントなソロが、嬉しく胸を奮い立てた。凛々しくも攻撃的なA・O・Iのギターのリフが身体を切り刻むように襲いかかる。NIYもセンターに出て、観客たちへ極太い音の衝撃を叩きつける。続く『HUMANITY』でもIZAMは雄々しく声を響かせ、LOVERSの身体を激しく揺らしていた。ギュウギュウのフロアとはいえ、その中でLOVERSは手やペンライトを振りながら、高ぶる思いを3人に伝えていた。「織姫Day」とは異なり、彼らは容赦なく荒ぶる音を突きつけてゆく。

 MCでは、大人の色気を醸しだそうと、クールな素振りでIZAMが語っていた。じつはIZAM、この日のために用意した豪華な装飾を施したステッキを自宅に置いてきてしまう失態を。変わりにスタッフが手渡したのが箒。「これ、箒やないかーい」と突っ込む様も、演奏時とMCのときとの嬉しい落差だ。

 次のブロックは、ダンディズムの中にも甘い香りを含んだ『花』を演奏。スケール大きな景観を描くA・O・Iの演奏に乗せ、IZAMが言葉のひと言ひと言を大切に歌いだす。NIYのベースのフレーズも、重さの中にも妖艶さを醸しだす。愛しい人へ思いを寄り添えるように、IZAMは低音域を生かした声で温かく歌っていた。秘めた男の優しさを覗かせるその歌声でギュッと抱きしめてほしい。いつも以上に男の香りを匂わせて歌うIZAMの姿へ、LOVERSが熱い視線を注いでいた。
 『愛咲ク糸』が始まったとたん、そこには美しくも雄大な音景色が広がった。この曲でもIZAMは、A・O・Iのギターの音色と寄り添いながら、言葉の一つ一つを大切に歌い紡ぎだす。サビで軽快に演奏が走り出すのにあわせ、IZAMを筆頭にメンバーらも感情のフェーダーをグッと上げてゆく。モニターに右足を乗せ、少し身体を前のめりに。でも、LOVERSを見つめながら温かな声で「君への思いが」と歌うIZAMの姿も印象的だ。このブロック、曲を重ねるごとに重厚さを増してゆく。続く『Nightmare』を通してSHAZNAは、観客たちを夢魔の世界へと誘いだした。彼らは、低音域の利いた歌声や演奏を次々と繰り出し、LOVERSを黒い微睡みの世界へ導いてゆく。3人がサビで雄々しく叫ぶ姿にあわせ、場内から無数の拳が突き上がる。さぁ、もっともっと悪夢の迷宮へどっぷりと堕ちていけ。
 LOVERSの心を闇の色へ染め上げたところで、いきなり『Sweet Heart Memory』を持ってくるのは嬉しい反則だ。重厚さを持った演奏に乗せ、LOVERSたちが心地好く手を揺らしだす。サビで「恋人たちは何下なく とめどなく愛し合い」と歌いだすのにあわせ、場内中に華やかな手の花が咲き揺れる。いつもなら甘いときめきを感じるのに、"彦星色"に染め上がった『Sweet Heart Memory』は、いつも以上に刺々しさを持って胸に届いていた。でも、今宵はチクチクとした痛みさえ、心地好い刺激になり、より一層大きく手の花を咲かせる力になっていた。

 演奏が終わり、「格好いい!!」の声が場内中から飛び交う。MCでは、男装をした女性ファンたちを、IZAMがいじりながらも褒めていた。

次のブロックは、甘いときめきの風を吹かせるように『LOVE IS ALIVE』からスタート。A・O・Iのロングトーン・のギターの旋律が気持ちを揺らせば、IZAMもこの曲では何時ものように甘い歌声を響かせ、LOVERSを麗しい愛に満ちた世界へと連れ出してゆく。サビではIZAMの歌声の風を受け、フロア中のLOVERSがゆったりと手を揺らしていた。甘いひととき"を描きだす曲の魅力に、改めてSHAZNAらしさを実感。とろけそうなほどに愛を交わしあう、その瞬間瞬間に溺れたくて、SHAZNAのライブに足を運んでいることを、「彦星Day」に足を運んだからこそ、改めて再確認していた。
 SHAZNAは、ふたたび攻撃的な牙を剥きだして襲いかかる。甘さも含んだ『ICE CREAM GOODBYE』でも彼らは、気持ちを前のめりにLOVERSのハートへ熱い刺激を注ぎ込む。熱情した気持ちでサビを歌うIZAM。その姿に向けて、数多くの手の花が揺れる。3人へ思いを捧げる、この姿が愛おしい。曲が進むほどにメンバーたちの気持ちが熱情し、大胆になってゆく。続く『Clishes'』では、A・O・IとNIYがセンターで寄り添いながら演奏。ライブハウスの中に熱情した様を作り続けてきた楽曲の登場に、LOVERSもひと際激しく身体や手を揺らし、気持ちをぶつけていた。IZAMも、凛々しい表情と歌声でLOVERSを挑発。A・O・Iは終始エッジ鋭い攻撃的な音を繰り出し、LOVERSから次々と理性を奪い去ってゆく。「次はお前らの曲だ」の声を合図に3人は、これまで以上に激しさと荒ぶる感情を持って『LOVERS』を突きつけた。フロア中のLOVERSが大きく飛び跳ね、大はしゃぎするのはもちろん。IZAMとNIYの絡みや,A・O・IとNIYの絡み、センターでNIYがベースを弾けば、3人がステージ最前まで踊り出てLOVERSを煽る様を見せるたびに、LOVERSも全力で暴れまくる。途中には、NIYとLOVERSが「loves see just see another moonlight」と熱い声を交わす場面も登場。えっ?!ここまで我慢していたの??と言いたくなるくらい、『LOVERS』が始まったとたん、LOVERSは理性の螺子を全部取り払い、みんな10代の少女と少年に戻り全力で狂い咲いていた。

 ライブも最後のブロックへ。3人は観客たちのハートへ熱狂のチェックメイトを決めようと『CHECK MATE』を演奏。巧みに緩急をつけながら、SHAZNA流のロックンロールなスタイルでLOVERSの気持ちと身体を揺らしていく。最新モードのSHAZNAが描きだしたのは、熱情した大人のロックンロール。この曲では、IZAMとA・O・Iがモニターに座れば、その側にNIYが寄り添うなど、3人が身を寄せ合う姿も見せていた。SHAZNAはさらに攻撃を仕掛けようと、クールでスリリングなロックナンバー『一角獣-モノケロス-』を演奏。サビでは、一気にエモーショナルさを爆発。甘い刺激を持ってLOVERSのハートを騒がせ、落としていった。サビで場内中の人たちがメンバーらに熱い思いを捧げるように大きく両手を振り続ける様は、何度触れても気持ちを嬉しく騒がせる。さらにアッパーでスリリングな。でも、解放感を抱いた『SIGNAL』をブースト。眩しい歌の光をフロア中へ降り注ぐように歌い、音を響かせるメンバーたち。明るく軽やかに走る演奏にあわせ、気持ちが踊りだす。サビでは,場内中の人たちが両手を大きく揺らし、満面の笑顔の花を咲かせていた。
 本編最後に持ってきたのが、『Melty Love』だった。明るい心模様に染め上げたLOVERSは、IZAMと一緒に「Melty Love×3」と歌声を交わしていた。いや、一緒に軽やかに跳ねる演奏に乗せて心をスキップしながら、一緒にとろけそうな甘いひとときを味わっていた。今宵は、七夕ライブ。織姫と彦星が天の川を超えて逢瀬を楽しむ夜。互いに、恋焦がれた気持ちを告白しながら一つに溶け合いたい。だからIZAMの誘いに向け、声を張り上げ、「Melty Love×3」と歌っていた。この思い、離したくないし、離せないし、離さない。だから、このまま眠らぬ甘い一夜を共に過ごそうか。ほんと、それくらい愛おしい気持ちで『Melty Love』を抱きしめていた。

 アンコールは、この場を夏のライブらしい熱狂の様に染め上げようと、弾丸パワフルダンスロックチューンの『バブラバ』をブースト。熱を持った声で次々と早口で繰り出す歌と、BPMの速い跳ねた演奏に乗せ、場内中の人たちが拳を振り上げて大はしゃぎしていた。現実なんて洋服はすべて脱ぎ捨て、彼らと一緒に夏の魅了された裸の心ではしゃごうじゃないか。さらにSHAZNAは、この夏を彩る思い出をLOVERSの胸のアルバムへしっかり焼きつけようと『夏彩マジック』を演奏。SHAZNAがかける熱情した愛と恋とときめきの魔法へ触れるたび、夢中になって両手を揺らしてしまう。SHAZNAがかけたひと夏の魔法よ、ずっと覚めない楽しさと、ときめときを心にかけ続けてくれ。その楽しさを、10月の「歌姫伝説」まで繋げていきたい。いや、初恋のときめきと同じように、解けないときめきの魔法として胸にずっと刻んでおきたい。



PHOTO: インテツ
TEXT:長澤智典

SET LIST

SE
『Magenta Story』
『LIVING DEAD』
『HUMANITY』
MC
『花』
『愛咲ク糸』
『Nightmare』
『Sweet Heart Memory』
MC
『LOVE IS ALIVE』
『ICE CREAM GOODBYE』
『Clishes'』
『LOVERS』
MC
『CHECK MATE』
『一角獣-モノケロス-』
『SIGNAL』
『Melty Love』
-ENCORE-
『バブラバ』
『夏彩マジック』

LIVE

⭕️SHAZNA Presents
Halloween Party 2
『歌姫降臨』
10/18〜19 赤羽Reny alpha


⭕️CROSS ROAD Fest
2025年11⽉15⽇(土) |16⽇(日)
幕張イベントホール

関連リンク

SHAZNA 
https://x.com/SHAZNA_1993
https://ch.nicovideo.jp/shazna

IZAM
https://x.com/IZAM_official
A・O・I
https://x.com/a_o_i_official
NIY
https://x.com/NIY_SHAZNA

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