【Crack6】ライヴレポート<Crack6 TOUR 2025 『狂鳴-Resonance-』>◆共鳴から生まれた“狂鳴”の響き、ここに極まれり。

共鳴から生まれた“狂鳴”の響き。今宵のCrack6が渋谷ReXの場内にこれでもかと轟かせてみせたそれは、演者側と観衆側の両者がシンパシーによって結ばれることで発現する、強烈なヴァイブスそのものだった。
「いやー、凄くイイ感じで盛り上がってますね。今日は[Crack6 TOUR 2025 『狂鳴-Resonance-』]のファイナルです。大丈夫、地球は破滅しないから。俺がいる以上、破滅しません!この勢いで隕石?人工衛星?そんなの跳ね返しましょう(笑)。みんなよろしくね!それじゃあ、ここからまたガンガン飛ばして行くんで着いてこいよ!!」(MSTR)
謎の“7月5日・大災害発生説”が世間を賑わしていたこの日、むしろそれよりもさらに大賑わいな状態になっていたのはCrack6のライヴ現場だ。
PENICILLINのギタリストでもある千聖が、バンドとは一線を画するかたちで“MSTR(ミスター)”と名のり、2003年の始動から現在に至るまで20年以上にわたり牽引して来ているソロプロジェクト・Crack6が、最新パンフレットDVD『狂鳴-Resonance-』の発表からほどなく始まったこのたびのツアーは、ダイナミックで刺激的なロックチューンに仕上がった表題曲「狂鳴-Resonance-」と呼応するような、何時も以上にアグレッシヴで躍動感にあふれた内容に終始していたのである。
ちなみに、先述したMSTRのMCはオープニングの「Re-Born」を含めたわずか4曲が演奏された段階でのもので、ステージ上もフロアもエンジンのかかり具合は既にフルスロットル状態に。
そして、ここからはさらにパワフルなヴォーカリゼイションはもちろんのこと、間奏では流麗な速弾きプレイでもオーディエンスを魅了した「BABEL」など、戦闘力の高い楽曲たちが連打されていくことになった。

また、本編中盤では新曲「狂鳴-Resonance-」も披露されることになったのだが、今回のツアーでは各地にてこの曲に関する撮影許可がMSTRから来場者に対して出されていたため、この日の様子も〈#Crack6〉〈#狂鳴〉などのタグで検索するとSNS上ではさまざまな角度からのスマホ動画が拡散されている模様。
残念ながら今回のツアーに参加する機会がなかったという方は、ライヴの場にしかないリアルな空気感のカケラを各動画から味わっていただくのも一興かと。
なお、この日のライヴではMSTRが潔くギターを置いたうえで、ハンドマイクや拡声器を駆使しつつラップを取り入れたパフォーマンスで観衆を煽り倒した「“D”」や「Mstr A 2 Z」でも場内が完全なる爆アゲ状態となったのだが、それでいて本編ラストの「EVER BLESSING」では祝福の歌に似つかわしいピースフルな雰囲気が生まれ、その場に居合わせた全ての人々はある種のデトックスにも近い、精神的浄化作用のようなものをきっと感じたはずだ。

「[Crack6 TOUR 2025 『狂鳴-Resonance-』]、アンコールありがとうございます!想い出を積み重ねながら、俺たちと一緒にここからまた未来に向かっていきましょう!」(MSTR)
アンコールの1曲目で歌われた、MSTRによるドラマティックなギターソロから始まる「追憶」から感じられた優しくあたたかな感覚も、Crack6の持つ激しさだけにとどまらないアナザーサイドとして堪能することが出来たことは言うまでもない。
とはいえ、やはりCrack6の真髄にして原点は「狂鳴-Resonance-」の〈狂い咲く〉という歌詞フレーズが象徴するような、ヤバいくらいにカオスで先鋭的なロックサウンドであることは間違いのない事実。
なんとこのツアーファイナルのダブルアンコールでは、そのことを証明するがごとく再び「狂鳴-Resonance-」が場内へと放たれたのだった。
先ほどとは違って観客たちもスマホは持たないフリーハンドであったことから、飛んだり跳ねたりの動きや拳の上げ下げもいっそう激しくなり、読んで字のごとくの“狂鳴”がこの場に生まれていた。

「盛り上がり方、凄いですね。これ、まさに“狂鳴”だ!」(MSTR)
キレと迫力をかねそなえたJIRO6のドラミング、手堅い中にも野性が見え隠れするSHIGE ROCKSのギターワーク、「狂鳴-Resonance-」ではツインヴォーカルに近いアプローチまで見せながらTENZIXXが展開するラウドなベースプレイ、そして時にはライトハンドのタッピングも織り込みながら攻めの姿勢でVシェイプのギターを弾きまくり、その一方で聴衆を惹きつける歌でも本領を発揮するMSTR。
本来的にはMSTRのソロプロジェクトであるものの、今回のツアーでCrack6が醸し出していたバンド感にもそれこそ“狂鳴”の色が濃く滲んでいたのではなかろうか。

共鳴から生まれた“狂鳴”の響きが満ちあふれたこのツアーファイナルを経て、次にCrack6が臨むのは10月25日と26日に開催される恒例[Crazy Monsters Halloween Party 2025]。
MSTRがオーガナイズするこのイベントには常に豪華な面々が揃うだけでなく、Crack6は両日とも参戦することになるというが…果たして今年の彼らがいかなる怪物(仮装)ぶりを見せてくれるのかも楽しみでならない。
酷暑の先にある、豊潤の秋を心待ちにしていよう。
配信
このTOUR 2025「-狂鳴-Resonance-」ツアーファイナルSHIBUYA REX公演の模様をStreaming+でも観覧できます。
■7月11日(金) 23:59にて配信終了予定
視聴券販売
Streaming+ https://eplus.jp/crack6-st/
料金
Type;C:¥5,000
Type;C&6:¥6,666
※購入者全員にライブ当日撮影した”スペシャル・デジタルフォトカード”「Type;C ver.」を8月中旬頃よりダウンロード頂けます。
Type;C&6視聴券購入者にはさらにもう一枚「Type;6 ver.」もお届け致します。
SET LIST
TOUR 2025
狂鳴-Resonance-ShibuyaREX FINAL
1、Re:Born
2、Your name…
3、Violet Eyes
4、破壊不可能
5、BABEL
6、アオイユメ
7、鎌倉ラメント
8、evil
9、狂鳴-Resonance-
10、SPEED FREAKER
11、D
12、MTR A2Z
13、Crazy Sky
14、衝撃~warning666~
15、HB is 5416
16、EVER BLESSING
En1
1、追憶
2、Shadow
3、ZION
En2
1、狂鳴-Resonance-
2、マリーゴールド
LIVE
2025年、この季節がやってくる!
人間どもよ、今宵も怪物達(モンスター)と暴れようぜ!
“Crazy Monsters”クレモン 開催決定!
Crazy Monsters Halloween Party 2025
DAY.1
2025年10月25日(土)
東京 新宿ReNY
開場15:30 / 開演 16:00
前売券:¥7,700-(消費税込/D代別)
当日券:¥8,800-(消費税込/D代別)
【出演者】
・Crack6
・THE MICRO HEAD 4N'S
・DuelJewel
・DOG inThePWO
・BabyKingdom
・色々な十字架
司会 NoGoD団長
【チケット発売中】
※イープラス:https://eplus.jp/crazymonsters/
※ローソン:https://l-tike.com/cm/
主催 / 企画 / 制作:Crazy Monsters 事務局
(問) ディスクガレージ https://info.diskgarage.com
-----------
Crazy Monsters Halloween Party 2025
DAY.2
2025年10月26日 (日)
東京 新宿ReNY
開場15:00 / 開演 15:30
前売券:¥8,800-(消費税込/D代別)
当日券:¥9,900-(消費税込/D代別)
【出演者】
・Crack6
・Moi dix Mois
・鬼龍院翔
・IKUO
・輸血子
司会 NoGoD団長
【チケット発売中】
※イープラス:https://eplus.jp/crazymonsters/
※ローソン:https://l-tike.com/cm/
主催 / 企画 / 制作:Crazy Monsters 事務局
(問) ディスクガレージ https://info.diskgarage.com
関連リンク
◆Crack6 OFFICIAL X
https://x.com/Crack6_info