【Z CLEAR】すでに史上最多動員を更新中の8月15日club asiaワンマンライヴに向けて、2025年シーンのキーマン=AKIRA(Vo)に独占インタビューを敢行!「“多分いける”を“絶対いける”に全部変えていきます。」

広島出身の4人組と言えば?
この問いに“Z CLEAR ”と即答できる人がどれだけいるだろうか?
しかし、上京から1年半を経て彼らを取り巻く環境は少しずつ、だが確実に変わってきた。
8月15日にclub asiaで開催される『愛されるより 愛していたい』は先行申し込みの時点でこれまでのワンマンライヴをはるかに超えているとのこと。
彼ら4人が東京中のライヴハウスで真面目に朗らかにロックを刻んできたひとつの収穫期を迎えていることは明らかだ。
そんな現状をAKIRAはどう捉えているのか?
彼らしい素直な言葉が多く聞こえてきた。
◆ ◆ ◆
────8月15日にclub asiaでワンマンが開催されるということで、AKIRAさんの意気込みを伺いたいと思っていたのですが、来てますね~Z CLEAR。
AKIRA:マジでありがとうございます。嬉しいっすね。
────今まさにそのワンマンのチケット一般発売が始まったばかりなんですけど、もうすでに史上最多の枚数とのことで。
AKIRA:もちろんまだまだの数字ではあるんですけど、先行の時点でこれまでのワンマンの倍以上の申し込みが来てて“なんじゃこれ!?”って驚きました。ありがたいですね。
────Z CLEARとしては上京して1年半くらいでしたっけ?
AKIRA:はい、1年半です。上京してから活動自体はずっと右肩上がりでずっとブーストがかかった状態ですね
────その要因というのはなんだと思います?
AKIRA:今年に入って、キーになった出来事が五大都市ワンマンツアーで。一発目は福岡、二発目は地元広島の2DAYSだったんですけど、あの時にバンド自体で“うわー、これまずいかもしれんな”って、やりたかった音楽、ライヴをできてんのかって悩む場面があったんです。何がそう悩ませとるかなってずっと自分らなりに考えよって、その次のライヴが五大都市ワンマンツアーの折り返し地点の大阪だったんです。そこで大阪に向けても今後に向けてもどうするべきか考えたときに、楽曲を作って歌詞を書いてレコーディングしてステージでお披露目っていう形を全部取っ払って、デモのまま歌詞もないままタイトルだけつけてライヴでやっちゃおうぜ!ってなったんです。それでできた曲が「八丁左回り」っていう曲。あの曲ができてから今までのライヴに対する概念が全部変わって、思ってる本当のライヴができるようになりましたね。
────福岡と広島の時はこうあるべきだみたいなゴールから逆算してた?
AKIRA:はい。きっちりしてたっていうか。
────なるほど。自分たちの中で予想の範囲を飛び出していかないっていう。
AKIRA:そうですね。ああやったらよかったなって後悔するのが嫌だなって。ライヴって予定調和じゃないものを突破してからがライヴだなと思っとるんですよ。それが今まではなかったんですよね。
────なるほど。そこを起点にツアーファイナルが池袋BlackHole。そこでは新しいZ CLEARとしての手応えみたいなものを掴めた感じがありましたか?
AKIRA:そうですね、掴めたと思いますね。
────Z CLEARのムーブとして同世代のバンドとツーマンを多く対バンして切磋琢磨していく、一方で先輩からの愛情もあってとんでもないサファリパークにいきなりぶち込まれるみたいなこともあるわけじゃないですか。
AKIRA:あります(笑)。
────そういう経験で得たものは体感としてどんなものがありますか?
AKIRA:先輩バンドは俺らからしたらすごい輝いて見えるんですよ。でも、ずっと輝いて見えよったんですけど、俺らがいざ本気でそのバンドと戦おうって向き合った時にキラキラ見えていた部分の中にいろんなものが見えたんですよね。葛藤だったりとか、対バンだろうがなんだろうが絶対に俺たちが一番って燃えとるものが見えてきたんですよ。闘うことで先輩バンドの内側に宿ってる深みに触れたんです。それにメンバーも気づけたし、あとは音楽の楽しさも学びましたね。やっぱり音楽は楽しいなと思いました。

NICOLAS presents「真世界」埼玉会館小ホール
────初めてAKIRAさんにインタビューしたのが去年3月。その時は“東京出てきていろいろなバンドがおるなぁ”っていう話をしてて、東京にもまだ馴染めていなさそうだった印象ですが、東京っていう街に1年半住んでみて変わりました?
AKIRA:うーん、あんま変わってないですかね、ぶっちゃけ(笑)。東京はあんまり好きじゃないけど、本気で東京で闘っとるバンドは好きです。
────でも、Z CLEARの存在は東京でも周知されていきましたよね。
AKIRA:いろんな人にZ CLEARっていう存在を知ってほしくて、できる限り行動したつもりではおるんですけど。やっぱり山内さんとか先輩バンド、ライヴを観てくれたお客さんがいろんなところで“Z CLEARっていいぞ”って言ってくれた。それがデカいんなって思うんですよね。”勧めてもらった”とか”最近よく名前聞く”って声が多いんですよ。みんながZ CLEARを愛してくれて、広めてくれたおかげで知ってもらえて感謝ですね、本当に。
────もちろんお客さんもアンテナは敏感なんだけど、XANVALAだったり、鐘ト銃声、NICOLAS、Azavanaとか、シーンの中で活躍しているバンドマンのアンテナってさらに段階が高くて。あのストイックな人たちが良いって言うからにはきっと何かあるんだろうっていう期待値で観に来たお客さんのハードルをZ CLEARがきっと超えてきたんでしょうね。
AKIRA:“まあこんなもんだろう”って見られて“こんなもんだよ。”っていうのはあんまりプライド的に許さんので。先輩バンドにも“なんか最近名前を聞くし、ちょっと見てみるか”みたいな感じで見られた時に、やっぱり思っとる想像をはるかに超えてやろうって思うっすね。人に良いバンドだよって紹介されても”ナメんじゃねえぞ。”って気持ちを絶対に持っとこうって思ってます。
────先日の<KHIMAIRA>も、Z CLEAR を目当てできた人数というのは正直わかるわけじゃないですか。
AKIRA:そうですね。
────Z CLEARを目当てとして来た人数自体はAKIRAさんにとって悔しいものだったかも知れないけれど、一方であのライヴをしてしまった。要はポテンシャルが本物だってことを完全に証明してしまったわけじゃないですか。ひとつひとつのライヴでお客さんをすごい掴んでるんだなって感じはありますよね。
AKIRA:あの日の<KHIMAIRA>は本当にびっくりしたんですよ。自分らも後々、数字見てわかるんですけど、“なんであんなに食いついてくれたんだろう”って本当に衝撃だったっすね。

KHIMAIRA vol.8 池袋EDGE
────やっぱりライヴハウスって本気が伝わる場所なんでしょうね。
AKIRA:って思うっすよね。
────今のZ CLEARは向かうところ敵なしの精神で闘えるし、そうあるべきだと思っているんですけど、逆にこれが足りないなって思う課題ってどんなのがありますか?
AKIRA:Z CLEARの課題は…何個かあるんですよ。Z CLEARのお客さんも“ん?”ってなってるポイントだと思うんですけど、今一番足りないのはライヴの本数。対バンやSNSで俺たちを知ってくれたお客さんが明日でも行けるような場所っていうのを与えられてないなと思っています。段階をちょっと飛ばしてる気がするんですよね、確実な一歩っていうのを踏み出せてない気がして。それこそ前に相談したじゃないですか?
────出るライヴも選んだ方がいいよねって話ですよね。
AKIRA:でも、ライヴが好きじゃけえ、俺はもっとライヴがしたい。もっと場数がほしいなって。アドバイスもらっといてなんだよって思われちゃうけど。
────いや、フロントマンが明確な意志をもってそう思うならそれが正解じゃないですか?なんとなくの気持ちでなんとなくの場所にいるのがマズいだけで。もっといろんなバンド、いろんなシチュエーションで闘って経験値を積みたいと。
AKIRA:そうですね。”そのバンドから取るお客さんはもういない、じゃあ次!”って、そういうことをしてないなって。
────勝ち癖を明確につけてく、戦績を積み重ねていくの大事かもしれないですね。
AKIRA:対バンして、まあ多分いけただろうみたいな感じじゃなくて、もう確実に息の根を止めるぐらいやります。もうこのバンドとは闘わなくていいってぐらい、一個一個消してくイメージですね。
────そういう血気盛んなところじゃないですか?お客さんに実直さが伝わってるの。club asiaワンマン、キャパでいうと今まで一番大きいんですよね?
AKIRA:東京でのワンマンだったら一番大きいです。
────ズバリ意気込みを教えてください。
AKIRA:club asiaは現時点で決めたターニングポイントで、今そこに向けて突っ走ってます。いつZ CLEAR のライヴ行けばいいんだろうなっていうお客さん達に向けての一日でもあり、今まで応援してくれた童子(ファンの呼称)に向けて“東京の中で今までで一番でっかいステージで一番いい音楽をしよう、一番いいライヴをしよう”という気持ちです。じゃけど、何よりclub asiaは俺たちが一番似合う箱なので観に来てほしいなという気持ちが一番強いかもしれないです。
────club asiaっていう渋谷円山町のど真ん中にあるクラブなんですけど、そこが似合うZ CLEARってだいぶ染まりましたね~東京に(笑)。
AKIRA:今の俺たちに一番似合う場所ってことですよ!やめてくださいよ(笑)。染まっとらんです!
────大丈夫です、わかってます(笑)。上京して勢いがついてきた中で、AKIRAさんから見てメンバー3人はどうですか?
AKIRA:燃えてますね。今までもそうだったんですけど、あれやろうこれやろうに対しての熱量が違うんですよ。やってやろう、これだったらいけるよ、みたいな。多分彼らにも自信がついたんじゃないかなって思いますね。多分いけると思うっていう、その“多分”っていうのは結構大事で原動力になるんですけど、“多分”がいっぱい出てきたっすね。“なんかよくわからんけど多分いけると思うよ”に取り掛かったその先で”絶対にいってやろう”に変わるんですよ。今たくさん生まれた“多分いける”を“絶対いける”に全部変えていきます。

────4人が精一杯頑張って、本気でやってるから先輩バンドもZ CLEARには手を貸しちゃうし、スタッフさん、カメラマンさん、みんなZ CLEARの現場へ来るとき燃えてるんですよね。外注のカメラマンさんとかスタッフさんも一緒に闘ってるみたいな、他にはないムードがありますよ。ファンの方も。
AKIRA:やばいですよね。本当に嬉しいんですよ。
────ロックにクソ真面目だから、そうやって周りを巻き込んでいくバンドなんですよねZ CLEAR って。巻き込んでいくのが身近なスタッフさんチームや先輩だったのが、今のZ CLEARは一回観たことあるお客さん、まだ見ぬお客さんって輪がどんどん広がっていくタームなんだろうなと思います。club asiaワンマンは現時点で史上最多のお客さんが来ることはもう決まっているというなかで、今後の展望を最後に聞かせてください。
AKIRA:いっぱい出たいライヴハウスがあるんですけど、Z CLEARって多分大きいステージが似合うバンドなんですよね。目指すは東京ドームですけど、そこまで行くのにいろんな壁を越えにゃいけん。目標の東京ドームに辿り着くまでまだ似合うハコがあると思うのでclub asiaが終わっても、Z CLEARに似合うハコを一緒に埋めていこうぜ!っていう気持ちです。
Text:山内 秀一
Photo:ナカムラタクヤ

Z CLEAR ONEMAN LIVE
『愛されるより 愛していたい』
8月15日(金) 渋谷club asia
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥3,500 / 当日 ¥3,000 (※D代別)
前売券特典 : 5SHOT撮影券
入場順 : S(プレオーダー)→A(一般)→B(ピクチャーチケット)→C(当日)
一般Aチケット発売中!
https://eplus.jp/sf/detail/4325390001-P0030001
関連リンク
◆AKIRA OFFICIAL X https://x.com/Z_C_AKIRA
◆Z CLEAR OFFICIAL X https://twitter.com/Z_C_OFFICIAL
◆Z CLEAR OFFICIAL SITE https://zclear.ryzm.jp/