【サークルライチ】★スペシャルインタビュー★レーベル・サークルライチ所属のベロティカ、クララ・マグラ、VILLAINS HOUSE、クライセカイ、ギミックから1名ずつ代表者を招いて座談会を実施!

急速に多様化が進むアイドルシーンにおいて、そのパイオニアとして知名度を伸ばしているマーキュロ。そして、そのマーキュロが2023年に旗揚げしたレーベルが“サークルライチ”である。設立から2年で、所属グループは8組、そのほかに1組のソロアイドルと、サークルライチ塾生と呼ばれる研究生グループが所属し、その規模をすさまじい勢いで拡大させている。今回はそのサークルライチからベロティカ、クララ・マグラ、VILLAINS HOUSE、クライセカイ、ギミックの代表者を招き、サークルライチや旗手であるマーキュロへの想いを語ってもらった。
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────今回、マーキュロが主宰するサークルライチ所属のベロティカから星月夜あむさん、クララ・マグラからあんりゴンさん、VILLAINS HOUSEからメイ・メロウさん、クライセカイから城姫琴さん、ギミックから雷神キラリさんの5名にお集まりいただいたので、それぞれがどんなグループか教えてもらいつつ、ほかのグループからどう見えているのか印象をお聞きしてもいいですか?
星月夜あむ:ベロティカは“エロティシズム”がコンセプトで、セクシーな歌詞やダンスを通してエロティシズムを伝えるグループです!
メイ・メロウ:ベロティカはサークルライチのお姉さん集団です! “エロティシズム”というコンセプトも含めていろいろなところにセクシーさを押し出していたりするので、サークルライチのなかでも一番珍しい、独自のジャンルのグループですね。
城姫琴:ライヴを見ていると入り込んでうるうるしちゃうくらい、とにかくパフォーマンス力がすごいです。それと、女の子なら誰でも共感できるような切ない歌詞が多くて素敵だなといつも思ってます。
────では、続いてクララ・マグラはどんなグループですか?
あんりゴン:クララ・マグラは“叫び”がコンセプトなんですけど、曲の印象がバラバラで、さまざまな形で“叫び”を表現しています。そのなかでも全体的に和テイストかつお祭りわっしょい!みたいな曲がありながらも、シャウトがあるロックな曲もあったり、いろいろなテーマが楽しめるグループになっていると思います!

▲あんりゴン
メイ・メロウ:お祭りわっしょい!の通り、ライヴでソーラン節をやったりしていてエネルギッシュで見ていて元気をもらえます!
雷神キラリ:エネルギッシュなメンバーに負けないくらいのフロアの熱量もすごくて、ライヴが楽しそうだなって思うし、自分も引き込まれて振りコピしちゃうくらいです。
────ライヴでソーラン節を踊るアイドルはなかなか見たことないですね(笑)。
城姫琴:と思ったら急にデスヴォイスが始まったりするので、見ていて飽きないんです(笑)。
────では、VILLAINS HOUSEはどうでしょう?
メイ・メロウ:VILLAINS HOUSEは“洋風ホラー”がコンセプトで、世界観は狂気じみているんですけど、歌詞の内容は純愛────好きすぎておかしくなって殺しちゃうみたいな歪んだ愛を表現しているグループです。

▲メイ・メロウ
星月夜あむ:世界観がある上で、メンバーのキャラクターがしっかりしていて、お化け屋敷みたいに引き込まれるのでワクワク感があるグループだなと思います。
あんりゴン:そう! みんな個性がすごくて、自分がオタク側だったら推しを探すのが楽しいだろうなって思います! それに、メンバーのキャラクターが振りや歌の表現にも繋がっているんです。
────クライセカイはVILLAINS HOUSEとは同期になりますよね。
城姫琴:そうですね。皆さんが仰っているように、VILLAINS HOUSEは世界観がしっかりしていて見ていて圧倒されています。そういう意味では、同期だけど彼女たちに追いつけるように頑張ろうと思わせてくれる先輩みたいな、カッコ良い背中を見せてくれる存在ですね。
────では、クライセカイについても聞かせてください。
城姫琴:クライセカイは“地雷系”がコンセプトで、可愛らしいキャッチーな楽曲に思春期の病みやドロドロした感情を乗せて、悪い男に騙されそうな女の子の葛藤なんかを表現して歌うことが多いですね。

星月夜あむ:クライセカイは歌と歌声が本当に可愛くて、見ていると胸がキュッとなります! いつもライヴを見ながら「可愛い〜!!」って思ってます!
雷神キラリ:自分は可愛く表現することが得意じゃないのですごいなと思うし、自分にないものが溢れていてキラキラして見えます!
あんりゴン:私は以前クライセカイの楽曲をカヴァーしたことがあるんですけど、実はめちゃくちゃ難しくて、こんな難しい曲をあんなに可愛く歌っているなんて!と彼女たちのすごさを実感しました。
────最後は唯一、拠点が名古屋のギミック。どんなグループでしょう?
雷神キラリ:ギミックは“病める少女”がコンセプトのグループで、楽曲のテイストはわりとバラバラなんですけど、すべての歌詞やメロディに病んでる要素が散りばめられていて、いろいろな形で“病める少女”を表現しています!

あんりゴン:今の話にもありましたが、ギミックはサークルライチのなかでもコンセプトがふわっとしていて、自分がメンバーだったら難しいだろうなぁと思っていたんですけど、メンバーそれぞれがちゃんと表現してまとまっていてすごいなと思います。
城姫琴:ギミックのライヴを見ているといつも気付かされることが多いです。自分たちがやると可愛いに全振りしちゃうところを、ギミックはカッコ良く持っていけたりするので感心するし、キラリがカッコ良い煽りをするとほかのメンバーが可愛く煽るみたいな甘辛なバランスが取れているところも良さだと思っています!
個性を活かせる事務所だし、私たちの個性を引き出してくれる事務所だと思います。(星月夜あむ)
────各グループについてお聞きすることができたので、皆さんが所属するサークルライチに関してお聞きします。ズバリ、サークルライチはどんなレーベルですか?
星月夜あむ:多様性を押し出した事務所ですね。
────多様性! たしかに現代は多様性の時代と言いますが、もうちょっと詳しくお聞きしてもいいですか?
星月夜あむ:私はサークルライチに入る前に王道系のアイドルをやっていて、そこの事務所では髪色やメイクに制限があったんですけど、サークルライチでは容姿に関して好きにしていいよって言われていて、そういう意味では個性を活かせる事務所だし、私たちの個性を引き出してくれる事務所だと思います。

▲星月夜あむ
────城さんもサークルライチに入る前は別の事務所でアイドル活動をされていたかと思いますが、サークルライチに入って違いはありましたか?
城姫琴:私ももともとハイトーンはおろか茶髪もダメだったり、タトゥーはもちろんピアスもダメな王道系のグループにいたんですけど、サークルライチに声をかけていただいてこっちのジャンルのアイドルに触れて、見た目から自分のことを自由に表現したりできるようになったんです。
────サークルライチで初めてアイドル活動をされたメンバーさんが事務所を選ぶ際の決め手はこういった多様性だったのでしょうか?
メイ・メロウ:そうですね。自分は群馬県出身なんですけど、群馬には私みたいな派手な見た目の人はほとんどいないから地元では浮いていたし、いろいろな目で見られたりしていたんです。でも、私はこの見た目を辞めたくなくて、それを活かせる場所を考えた時にサークルライチでアイドルをすることが一番いいんじゃないかと思ったのがきっかけでした。
雷神キラリ:既存の先輩方のライヴを通して、サークルライチがどんな形でも受け入れてくれる事務所というのが伝わってきたし、黒髪で可愛い人がいる一方で世間一般では奇抜で派手と言われる人もいて、ここで自分のいいところを出したいと思いました。メイちゃんと一緒で、私も髪の毛を黄色くしてた時は地元でめちゃくちゃ目立っていたので(笑)。でも、サークルライチの先輩方は派手な見た目でも負けていないし、私もそうなれるように派手な見た目を貫きたいと思ってます!
────世の中にはたくさんのアイドルがいてたくさんの事務所があるなかでサークルライチを選ぶということは、しっかりとしたこだわりがあってアイドルになれるならなんでもいいという考えではないことは容易に想像がつきます。
あんりゴン:まず、好きなことをしても怒られないんです。私はサークルライチに入る前からタトゥーも入っていたし、ピアスも開いていたし、メイクも派手でしたけど、怒られたことは一回もないんです。でも、タトゥーを増やすのに許可はいりますか?って聞いたら、「顔に入れる時だけ言ってくれればいいよ!」って言われました(笑)。
────多様性を打ち出すサークルライチもさすがに顔のタトゥーに関しては相談が必要なんですね(笑)。
あんりゴン:この自由な感じというのは間違いなくマーキュロさんが築き上げてきたものだと思うんです。というのも、普通アイドルが好きな人にはこういう派手な見た目や衣装は受けが悪いはずなのに、マーキュロさんが土台を作ってくれて、妹分という形でデビューさせてもらったおかげで、お客さん側の受け入れ態勢も万全というか。だからこそ、サークルライチなら自分が好きなことをしていてもお客さんは受け入れてくれるし、事務所側もその意向を汲みながら売れる道を一緒に考えてくれるので、自己実現しやすい事務所だと思いますね。
────やはり、マーキュロの存在は大きいですか?
一同:(大きく深く頷く)
────皆さん、静かに頷いていますね(笑)。
メイ・メロウ:デカすぎるくらいデカいです。
星月夜あむ:私はもともとマーキュロさんの世界観が好きで、サークルライチに声をかけていただいた時に、自分がマーキュロさんのようになれなかったとしても、マーキュロさんの妹分として活動できることは財産になると思ったからサークルライチにお世話になることに決めたと言っても過言ではないです。なので、この事務所で活動できるのがうれしいですし、最後はこの事務所でアイドルをして有名になりたいと思ってここに来ました。
────そもそもサークルライチというレーベル自体がマーキュロによって旗揚げされたレーベルであるという点においても、単なるレーベルメイトというより血の繋がりや結びつきはより強くなりますもんね。皆さんもマーキュロのように、という思いは強いですか?
星月夜あむ:背中が大きすぎて私たち全妹分がついて行きたいと思う先輩ですし、ベロティカはグループのテイストこそ違えど、違う形でマーキュロさんみたいに大きくなりたいと思ってます!
城姫琴:マーキュロさんはライヴ中に中指を立てたり、ヘドバンしたり、デスヴォイスがあったりと、これまで私が知ってたアイドル像を壊してくれた存在で、背中が大きすぎて簡単にマーキュロさんみたいになりたいとは言えないくらい大きな存在ですね。
────こうしてお話を聞いていると、皆さんのマーキュロへのリスペクトをひしひしと感じます。
あんりゴン:存在がデカすぎて、もはやアイドルの括りを飛び出して“アーティスト”だと思っています。それに、クララ・マグラが何か迷った時は、「マーキュロさんはどうしていたんだろう?」と考えるようにしているんです。なので、私たちが迷った時に進むべき道を示してくれる存在でもあります。
雷神キラリ:マーキュロさんがいなかったら、私たちがこうしていられる状況って存在していないし、そういう意味では大きな幹みたいな存在ですよね。それに、マーキュロさんのメンバーってみんな“病み”を抱えていて、痛みがわかるからこそ聴く人に寄り添うような歌を歌うことができているわけで、同情ではなく痛みを分かち合ってくれる存在だと思うんです。その姿勢に私もいち人間として救われているし、私もアイドルとして誰かの救いでありたいと思っています。
メイ・メロウ:マーキュロさんのライヴを見るとすごすぎて凹むくらい圧倒的な存在で、常に新しい衝撃を与えてくれる時代に名を残すアイドルだと思っています。でも、ライヴでの破天荒さとは打って変わってバックステージで挨拶すると皆さん丁寧で、ライヴでの表現以外のそういう人間性の面でも大好きで尊敬しています。
規模が大きくなっても、見た目も表現も自由で、やりたいことができる場所であり続けてほしいです。(あんりゴン)
────皆さんのマーキュロ愛を存分に受け取りました。しかしながら、サークルライチのグループの既定路線として、マーキュロが辿った道筋(デビュー半周年で渋谷WOMBワンマン、1周年でSpotify O-WEST、その次の大規模公演が恵比寿LIQUIDROOM)を踏襲するというスタイルですが、逆にプレッシャーはありませんか?
星月夜あむ:ありますね。実際にマーキュロさんは2周年と3周年でZepp DiverCity (TOKYO)ワンマンをやっているわけで、ベロティカもこの先Zepp DiverCity (TOKYO)でワンマンをって考えると不安やプレッシャーはあります。
────特に2期生のベロティカとクララ・マグラはもうじきそのタイミングに差しかかるわけで、よりそのプレッシャーは強いかもしれませんね。対する4期生もやはりプレッシャーは感じるものですか?
城姫琴、メイ・メロウ、雷神キラリ:はい……。
────急に声が小さくなりましたね(笑)。
メイ・メロウ:マーキュロさんの妹分として恥じないパフォーマンスをしなければいけないという思いは強いですね。
────マーキュロの顔に泥を塗ってはいけないというプレッシャーもあるんですね。ちなみに先日のマーキュロのZepp DiverCity (TOKYO)ワンマンはご覧になりましたか?(取材は7月上旬)
雷神キラリ:はい。すごかったです……! ダンサーさんがいたり、演出も特効も盛りだくさんで全てのレベルが違いすぎました。アイドルでこんなんやるんや!ってくらい圧倒されました。
────でも、マーキュロのワンマンが終わると次は皆さんの番で、2期生のベロティカとクララ・マグラは関東近郊ツーマンツアー、4期生は結成1周年ワンマンや東名阪ツアーが決まっていて、8月はサークルライチ的にも熱い月になりそうですね。
一同:はい!
────では、現在サークルライチがすごい勢いで規模を大きくしているなかで、それぞれがサークルライチにおいてどんなグループになっていきたいかをお聞きしてもいいですか?
あんりゴン:クララ・マグラはいろいろなテイストの楽曲があるグループですけど、最近カッコ良い曲が増えてきていて、メンバーの総意としてもカッコ良い曲をやっていきたいと思っているので、このままカッコ良いを突き詰めたいと思ってます!
メイ・メロウ:VILLAINS HOUSEはそれぞれの個性や世界観を活かして、早く世間に見つけてもらえるように頑張ります!
雷神キラリ:ギミックは先ほども話にあったようにコンセプトがふわっとしているんですけど、いい意味に捉えると何にも縛られていないということなので、様々な楽曲やメンバー一人ひとりの個性やキャラを出して、もっと表現の幅を広げながらギミックを世間に広めていければと思っています!
城姫琴:クライセカイはほかのグループと比べると表現の仕方が特殊ですけど、“病み”や辛い気持ちや切ない気持ちを可愛く表現することが一番の強みだと思っているので、そこをもっと確立させてクライセカイにしか表現できないものを増やしていきたいと思います!
星月夜あむ:ベロティカはサークルライチの2期生として、私がマーキュロに対して思っているように、“ベロティカがいるから、サークルライチにいたい”と後輩たちに思ってもらえるようなグループになりたいし、そういう背中を見せられるアイドルになりたいです!
────では、最後にサークルライチをこれからどんなレーベルにしていきたいかを教えてください。
メイ・メロウ:もっともっと大きくなって、アイドルの事務所/サブカル事務所といえばサークルライチと言われるように誰もが知ってるようなレーベルになりたいです。
城姫琴:サークルライチのグループにはそれぞれ多様なコンセプトがありますが、“病み”や“痛み”はという点においては共通していて、それは誰しもが心のどこかに抱えているものだと思うんです。なので、どんな人でも共感できるグループを見つけてもらえると思うし、あらゆる人の心の拠り所になれるような事務所になっていきたいです。
────最近5期生グループも誕生して、後輩も増えていきそうですしね。
星月夜あむ:はい。後輩もたくさん入ってくるので、日本武道館で“サブカル”(サークルライチ所属グループが出演する事務所イベント)を開催できるような規模になれたら楽しいだろうなぁって思ったりしますね。
────夢はでっかく武道館! いいですね!
雷神キラリ:誰と話したかは忘れちゃったんですけど、大運動会とかもしてみたいです!
────“病み”や“サブカル”と運動会って真逆の位置にある気がしますけど、皆さん運動できます?
一同:(笑)。
────でも、それもある種“多様性”なのかもしれません。
雷神キラリ:全多様性の代表みたいな感じでこの形のまま貫いていきたいです!
あんりゴン:そうだね。このまま自由な感じを貫いていきたいですね! 規模が大きくなっても、見た目も表現も自由で、やりたいことができる場所であり続けてほしいです。そのためには私たち2期生をはじめ、所属している全グループがサークルライチを支えていかなければいけないと思うので、事務所一丸となって進んでいきたいと思っています。
取材・文 オザキケイト
写真 横山あきお
サークルライチ INFORMATION
<ベロティカ>
ベロティカ✖️ クララ・マグラ 関東近郊ツーマンツアー『背比べ』
8/16(土) 渋谷音楽堂
開場 18:00 / 開演 18:30
【チケット発売中】https://ticketdive.com/event/sekurabe
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<クララ・マグラ>
ベロティカ✖️ クララ・マグラ 関東近郊ツーマンツアー『背比べ』
8/16(土) 渋谷音楽堂
開場 18:00 / 開演 18:30
【チケット発売中】https://ticketdive.com/event/sekurabe
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<VILLAINS HOUSE>
VILLAINS HOUSE主催
1周年記念単独公演『HAUNTED HOUSE』
🐙8/23(土) 心斎橋CLAPPER
開場18:30 開演19:00
🍤8/24(日) X-HALL
開場18:30 開演19:00
🗼9/2(火) SHIBUYA CLUB QUATTRO
開場18:00 開演19:00
【チケット販売中】https://ticketdive.com/event/HAUNTEDHOUSE
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<クライセカイ>
8/18(月)WOMB LIVE
クライセカイ主催 1周年記念単独公演『やみおち』
【時間】開場18:00 / 開演 18:30
【チケット販売中】https://ticketdive.com/event/250818y
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<ギミック>
8/28(木) NAGOYA ReNY limited
ギミック主催 1周年記念『人形劇』
【時間】開場18:00 / 開演18:30
【チケット発売中】https://ticketdive.com/event/250828g
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