<対談>Chanty主催『自家製夏祭り2025』開催記念、芥(Chanty)×隼人(DuelJewel)×ぶう(えんそく)×巽(XANVALA)ヴォーカリスト対談!「自分たちとの間に血が通っているバンドさんや尊敬する人たちを集めて、盛大にお祭り騒ぎをしたい」(芥)

Chanty主催の夏の風物詩イベント、『自家製夏祭り』が7年ぶりに帰ってくる! 8月26日にVeats Shibuyaを舞台として開催される『自家製夏祭り2025』には、主催者のChantyをはじめDuelJewel,えんそく,XANVALAが出演。本公演に先駆けて、ヴォーカリスト対談を行った。
このタイミングで再び『自家製夏祭り』を開催するに至った経緯を含め、それぞれの視点で現代のイベントライヴにおける意義をしっかりと見出している4バンドの共演を楽しみにしていただきたい。きっと、ここでしか目にすることができない特別な1日となるはずだ。
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血が通っているバンドさんや尊敬する人たちを集めて、盛大にお祭り騒ぎをしたい
────実に7年ぶりにChanty主催の『自家製夏祭り』が開催されることになりましたが、まずは芥さんより開催に至った経緯を伺えますでしょうか。
芥:数年前に何回か連続で開催していたんですけど、コロナ禍を踏まえて一度やらなくなったんですね。自分たち自身も、コロナ禍が明けるぐらいまでドラムがサポートメンバーだったこともあってなかなか踏み切れなかったのもありますし、その後1年程お世話になっていた事務所から去年独立したこともあって、今のタイミングなら純度100%の状態でバンド発信の物事が起こせると思ったんです。
────そこで、今回声をかけたのがDuelJewel、えんそく、XANVALAということですね。
芥:はい。「『自家製夏祭り』をもう一度リバイバルしたい」と思ったときに、自分たちとの間に血が通っているバンドさんや尊敬する人たちを集めて、盛大にお祭り騒ぎをしたいなということでお声がけさせていただいたバンドさんたちです。当初は5~6バンドを想定していたんですけど、最終的に「4バンドでやろう」と決意したのには、結構ぶうさんからのアドバイスが決め手だったところもありまして。

▲芥(Chanty)
ぶう:正直チケット代が高騰しているこのご時世、自分の好きなバンドをできるだけ長い時間観たいというファンの気持ちもわかるので、4バンドぐらいのイベントが一番いい形なのではないかと思ったんですよ。大型フェスにもそれ相応の良さがありますけど、どうしても自己紹介的な内容に留まってしまうんですよね。でも、4バンドくらいの規模感だとお客さんの層も想定しやすいし、なによりもChanty主催のイベントを選んで観に来てくれる人には「えんそくを知ってもらいたい」っていう気持ちで臨めるな、と。だからお誘いいただいたときも二つ返事だったし、Chantyには僕らの主催ツアーに出てもらったこともあるから、もちろん断るはずがないというかね。芥くんを軸に考えたときにChantyとは同じ時代を戦ってきたバンドという意識があるので、共にこの業界で生き残って盛り上がっていきたいと思っている存在でもあります。

▲ぶう(えんそく)
隼人:僕としては芥くんとはいろんな話ができる仲ですし、こうしてバンド同士でぶつかれるのも楽しみで、DuelJewelとしては共演のチャンスをいただけたことがすごく嬉しかったですね。基本的に僕らは、呼んでいただいたイベントや主催バンドさんのカラーとか、共演させていただく方たちのことも踏まえてセットリストを組むんですけど、今回はまだ構想中なのでこの対談を参考にさせてもらおうと思っています。

▲隼人(DuelJewel)
巽:XANVALAには、白さん(Chanty / Gt)と元メンバーだったYuhma(Gt)と70.(Ba)がいるので、そういった繋がりも大事にしていきたいなというのがあったんですよね。俺自身、芥さんは大好きですし、Chantyの曲は昔からよく聴いていたので勝手に思い入れがあるんですよ。特別な関係性のあるChantyなので、その主催だったら「出よう」という感じでした。

▲巽(XANVALA)
────芥さんがおっしゃっていた通り、しっかり“血が通っているバンド”との関係性が見えるイベントになる予感がするのがいいですね。
芥:そうですね。ちゃんとコミュニケーションが取れる距離感を保てている4バンドだなと思います。
ぶう:えんそくとしても、それぞれと2マンをやらせてもらったことがある間柄で。芥くんとは一緒に呑みに行ったことがあるし、友だち枠とはいえDuelJewelさんは大先輩ですし。XANVALAは若手でブイブイいわせてる存在でもあるので、内心すごくおもしろい取り合わせだなとは思ってますよ。
隼人:僕らはあまり先輩・後輩とは思っていなくて、本当に中学とか高校の同級生たちとずっとやってきたようなものなので、なんだか「気づけば」っていう感じなんですけどね。
芥:ちなみに、えんそくも今年20周年だから、人のこと言えないぐらいのベテランになってきてますけどね。
ぶう:だから密かに、DuelJewelさんとはシンパシーを感じてるんですよ。変な話ですけど、ビジネス的な考え方ではなくて、「仲のいいヤツらと楽しいことをやっていたら、いつの間にか長く続いてたよね」みたいな感じがバンドとしては理想だし、一番いい形だと思うから、そういうところは羨ましさもありますよ。
芥:えんそくも、楽屋が一緒になると一生修学旅行中みたいな感じだけどね(笑)。僕の中でこの3バンドは、正統派というかバンドのお手本みたいなところがあると思ってるんですよ。その世代の正統派が集まっている感覚。それぞれ個性はあるんですけど、ド直球にバンドがやりたいことをアプローチしているところは3バンドに共通して見える部分ですし、そこがいいなと思えるバンドなんですよね。それもあって、俺の中ではDuelJewelとXANVALAもバンド像が似ている気がしていて。
巽:確かに、バンドの在り方やバンド内の空気感の部分で、自分たちでも親和性を感じる部分はありますね。だからこそ、お手本にしていきたいところもたくさんあるというか。あまり関係値がないバンドとの対バンって様子見になりがちですけど、今回みたいな自分が好きなバンドとの対バンだと「この曲やるかな?」みたいな楽しみも生まれたりするんですよ。俺の中でChantyとの対バンのときは、結構好きな曲が聴けるんです。基本的に、ほとんどの曲が好きっていうのもあるんですけど。
芥:ありがとうございます! それでいうとDuelJewelさんは、イベントではあまり『betray』はやらないですかね……? 僕が大学のときに聴いていた、思い出の曲なんですよ。
隼人:本当に!? 『betray』、イベントではあまりやる機会はないですけど、そういうことであれば検討します(笑)。まさに音楽の素晴らしいところだなと思うのが、直接お会いしていなくても僕らがやってきた音楽が誰かの役に立ったり誰かの人生に介入したりしているわけで、今の芥くんの話のようにそれを実感する瞬間っていうのはすごく嬉しいですよね。音楽をやる意味や重要性も感じますし、そういったことを実体化したのが今回のChantyのイベントかもしれないですし。
────確かにそうですね。そんな4バンドの関係性が表れることにも注目な『自家製夏祭り2025』に向けて、皆さんから一言ずついただけたらと思います。
巽:まずやるべきことは、他のバンドにはないXANVALAらしさを出すことだと思うんですよ。そこで我々は、ワンチャン新曲を披露できればいいなと思っていまして。血が通ったイベントにするには、まずお客さんを喜ばせないといけないですし、そこには主催者であるChantyへのリスペクトも絶対にないといけないと思うので、そういったことを網羅して目立ちたいと思います。XANVALAも9月1日に『VASALA FEST.2025』という主催ライヴが控えているので、そこも同じように血の通ったイベントにしたいと思っています。
ぶう:えんそくは、11月15日に20周年のワンマンライヴがEX THEATER ROPPONGIで控えているんですけど、「今年はえんそくがガンガン来てるぞ!」っていう追い風の中でいろいろやらせてもらっていて、8月にも東京と大阪で昼夜に無料ライヴを開催することになっているんです。それもあって割と新規向けのライヴが多くなっている中で、ウチのファンは20周年へ向けて応援しながら一生懸命盛り上げてくれてると思うんですが、きっとChantyの主催に来てくれる子たちは「他ではやらないような曲をやってくれるだろう」みたいな期待を持っていると思うんですよ。その期待を裏切らず、Chantyの主催でしか出せないえんそくを見せたいと思います。
────隼人さんとしては、この対談が構想の参考になったでしょうか?
隼人:そうですね。まず、『betray』を候補に入れることと(笑)、XANVALAも新曲を出してくるかもしれないということでしたけど、僕らとしても9月からのツアーに向けてアルバムを出すタイミングでもあるので、ちょうど今レコーディングをしているんですよ。それこそ新曲を披露できればいいなと、話を聞きながら考えていたんですけどね。
芥:Chantyも、この日からCDを売り始める予定です。
ぶう:ヤバイ、みんな新曲を披露する気だ! 皆さんが有言実行で新曲を披露した日には、えんそくだけさぼってるみたいになるじゃないですか!!
一同:(笑)
隼人:あとは、やっぱり時代の変化と共にイベントの役割というのが問われている気はしていて、関係性とかストーリーが見えるイベントにこそ意味があるんじゃないかとも思うんですよね。そういった中でこういう対談もすごく重要だと思いますし、トータルで見て「いいイベントだったな、楽しかったな」と思ってもらえるものになればいいと思いますね。そのために僕らができることに尽力したいと思います。
芥:さっき、“正統派の人たち”とか“お手本みたいな人たち”っていう話をしたんですけど、このバンドたちにはもう一つあって。みんな、バンドとファンが相思相愛過ぎるバンドだと、僕は思っているんです。Chantyとしてはそれを総括できるような意気込みで臨みたいと思いますし、みんなの中で「良かった」と思ってもらえるような愛に溢れた日にしたいっていう気持ちが強いですね。この『自家製夏祭り』でバンドとファンの間に生まれる愛をたくさん共有させてもらって、9月16日にSpotify O-WESTで控えている僕らの12周年記念のワンマンライヴに向かって行きたいと思います。僕の中では、ちゃんと理由のあるイベントがこの3バンドとなら作れる気がしていますね。
取材・文:平井 綾子

⾃家製夏祭り2025
2025年08月26日(火) Veats Shibuya
OPEN 16:00 / START 16:30
前売¥5,000 / 当日¥5,500 (D代別)
【ACT】
Chanty / XANVALA / えんそく / DuelJewel
一般発売中!
https://eplus.jp/sf/detail/4328180001-P0030001

12th Anniversary Oneman Chantyの世界へようこそ
ONEMANTOUR 2025
円環彷徨う五線譜は今宵月夜に誰を待つ GRAND FINAL
OPEN 17:00 / START 17:30
前売¥5,000 / 当日¥5,500 (D代別)
一般発売中!
https://eplus.jp/chanty/
関連リンク
◆Chanty OFFICIAL SITE
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