【MAMA.】9月30日初ホールワンマンに向けた対談企画ラストは命依(Vo)&かごめ(Gt) と MUCC YUKKE!────「YUKKEさんはMAMA.の“PAPA.”」

9月30日開催、自身初となるホールワンマン「私の命はあの暗い森に隠れている」SHIBUYA PLEASURE PLEASURE公演が目前に迫ったMAMA.の対談企画ラスト回。
今回は彼らをよく知り、理解し、話を聞いてきたMUCC・YUKKEがついに登場する。
命依(Vo)とかごめ(Gt)との対談は温かくも、目先のことだけに留まらぬ鋭い内容となった。
昨秋に解散を決意していた命依を思いとどまらせたのはMUCCのステージであり、YUKKEの何気ない言葉だった。
切っても切れない“先輩・後輩”は今年もMUCCの<Love Together>ツアーで対峙することが決まった。
来るべきときに向けて今のMAMA.を余すところなく分析する。
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中途半端な感じでMAMA.を終わらすのは違う
────今回の対談に先駆けてまずお伺いしたいのがMAMA.にとってYUKKEさんはどんな存在なのかってことなんですよ。
かごめ:初めてできた先輩って感じですね。MAMA.って先輩との付き合いが全くって言っていいほどなかったんですよ。自分たちから積極的にいけないっていうのもあるんですけど、先輩方からも心を閉ざしてるバンドだって思われてる節があって。そんななかでYUKKEさんはすごいMAMA.のことを引っ張ってくださったし、僕らもYUKKEさんには何故か積極的にいけるんですよね。
────YUKKEさんとMAMA.が出会ったきっかけも再確認させてください。
YUKKE:もともとSNSで存在は知ってて、バンド名と写真から受ける印象もすごくかっこいい、生意気そうでいいなと思ってました。それこそMUCCの同期で言ったらSinnersっていうバンドを思い出させる、ちょっと変わった位置のバンドなんだろうなってイメージがあった。出会ったのはライヴレポートを書くお仕事だったんですけど、ライヴ前に挨拶したときから、バンド内での会話の内容も都会っぽくない感じなのが親近感を覚えたし人間的な印象もよかったんですよ。それで実際に観たライヴはちゃんとかっこよくてそこから興味が深くなって定期的にライヴを観るようになった感じです。
かごめ:その時は自分の生誕ライヴだったのもあって、輸血子さんと恋人つなぎをして写真を撮ったりかなり濃厚に絡んだのを覚えてます。“もっと濃厚に絡んでください!”とか言われて(笑)。
YUKKE:そう、だから入り口がよくなかったよね(笑)。MAMA.のメンバーのキャラクターを知った今、変な絡みをするんだったら間違いなくJiMYYにいくんですよ。なんですけど、おそらく一番イジっちゃマズい子に初対面で結構下品な絡みをしてしまって(笑)。結果的に最初に壁を壊せたことが面白かったとは思うけど。
命依:たしかにそうですね。
YUKKE:かごめくんが言ってるように、うちらがMAMA.の一世代上ぐらいの先輩だったら別にこういう出会い方ってしてないと思うんですよ。世代的にMUCCが小6だとしたらMAMA.が1、2年生ぐらいの年でちょっと離れてる分、お兄ちゃんとして声をかけやすかったのかな。たしかにちょっと上の先輩からだとMAMA.は話しかけにくいかものかもね(笑)。独特のオーラがあるし。
命依:いやー、先輩から誘われたら行くんですけど、なかなか誘われないんですよね。
────そんな中でYUKKEさんとはプライベートでもお会いすることが多いと思うんですけど、それはなんでなんでしょう?
命依:えー…お互いめっちゃ好きだからじゃないですかね?(笑)もうあれっすよ、アルファベットで“PAPA.”って感じです。こんなに気にかけてくれる先輩はいなかったし、YUKKEさんが言ってるようにちょっと上の先輩だったら僕たちも“は?なんだよ?“ってなってるかもしれない(笑)。僕たちの憧れでもある先輩に”MAMA.大丈夫?“って言われることですらすごく嬉しい。YUKKEさんはいろいろ引っ張ってもらったのもあってMAMA.にとって本当にお父さん的な存在ですよ。

────そこ“お兄ちゃん”じゃなくて大丈夫ですか?
YUKKE:ゆけたん5歳って言ってるんだけど大丈夫?
命依:あ!まぁどっちでもあります(笑)。でも、大先輩だけどbaby.(MAMA.のファンの呼称)でもあるんで。
────その親しみと関係性でいうとかごめさんもYUKKEさんが持つ複数の人格のアカウントとXでレスバトルも繰り広げてますよね。
かごめ:最初はリプライがくることが嬉しくて返信してたんですけど、それを楽しんでくださってる方も多いみたいなので、今はエンタメとして楽しんでます。
────ああいうの得意なタイプじゃないですもんね、そもそも。
YUKKE:それがいいんだと思いますよ。だから答えが狙いすぎてなくて100点。夢烏の子たちでも俺とかごめくんの絡みが好きな子は多くて、俺も面白がってやってますね。
────ここで突っ込んだことも訊きたいんですけど、VISUNAVIニコニコちゃんねるで真さんの単独インタビュー(https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga/ar2218541)を7月にやった際に、実は昨秋にMAMA.が解散しそうだったって話が出たんですね。
命依:うん、そうですね。
────そんなときにMUCCのライヴを観た命依さんが「いや、やらないとダメだ」って踏みとどまったって。
命依:大文字のMAMA.として再始動して気合いがめちゃくちゃ入ってた分、前のドラムが抜けて逆に冷めちゃったんですよ。結局こんなもんか、俺だけ期待してたのかなって気持ちだったんです。そんなタイミングでYUKKEさんの生誕ワンマンZepp Shinjukuを観に行って、MCでYUKKEさんがファンの方に感謝の気持ちを伝えている光景がすごい鮮明で。“やっと生誕をZepp Shinjukuみたいな大きいところでできた”って言ってて、MUCCなんて幕張メッセとか武道館で何回もワンマンしてるバンドなのにまだ“やっと”ってあるんだって思ったんです。俺たちが見てて憧れてるバンドがこの気持ちで感謝と謙虚さを持ってライヴをやってるんだとしたら、こんな中途半端な感じでMAMA.を終わらすのは違うなと思って…長く続ける素晴らしさを教えてもらいました。
────その話今までよく黙ってましたね。YUKKEさん知ってました?
YUKKE:俺の何気ない発言だとは思うんだけど、そういうところから命依くんのきっかけになって背中を押せてるのは先輩として嬉しいな。よく見てくれてるなって思います。MAMA.に関してはああした方がいい、こうした方がいいっていうアドバイスよりはそういうところで感じ取ってほしいし、対バンしたりとかそうところで何か感じ取ってもらえたらいいなとは思ってて。まなボーイ(真)のインタビューも読んだんだけど、先の内容がすげー気になるってところで有料になって(笑)。
────すみません!
YUKKE:ちょっと待ってどうしよう…と思って会員登録して有料のとこ読みました。
────会員登録していただくと輸血子さんの記事も読めるので、ありがたいです…。
YUKKE:それで、まなボーイのインタビューで何が起きてたのか俺も初めて知ったんだけど、すごく命依くんらしいなって。「いや、やらないとダメだ」って言ってるところも表情まで想像できるし。
かごめ:僕もあの時期は正直危ないなとは思ってました。やらなきゃいけないこともたくさんあったけど、他のこととごちゃ混ぜになっていて空気も悪かったですね。でも、そこで4人の向いてる方向性が揃った気がします。それまでのMAMA.って曲を褒めてもらうことは多かったんですけど、徐々にライヴを褒めてもらえるようになってきたんですよ。これまで見えづらかったものが、4人になって明確になってきたのかもしれない。

YUKKE:対バンイベントの幅もここ1年ですごい増えてきたように見えるしね。
命依:でもそれは<Love Together>ツアーに呼んでもらったのがデカいです。
YUKKE:そう言ってもらえるとすごく嬉しいけど。
命依:本当にあれがきっかけだと思います。
かごめ:絶対そうですね。