アンフィル主催、翔梧バースデーライヴに出演する “AB型ヴォーカリスト”対談企画、第2弾!ダウト・幸樹、えんそく・ぶうを迎えてお届けするAB型談議。

本番どうなるかがより見えなくなっちゃった
────こんなにうまいこといくなんて、なかなかないと思いますよ。ちなみに、翔梧さんのバースデーということにちなんで、各バンドさんに楽曲のリクエストをしたんだとか?
翔梧:はい。ダウトさんは『慟哭にて時雨』、えんそくさんは『惡のミカタ』です。「誕生日だし、ワガママ言ってもいいだろう!」っていうのもありつつ、皆さんが仕方なく翔梧のワガママを聞くっていう構図を作りたかったのもあって。それに、出演バンドのステージをただ5バンド分見て楽しむだけじゃなくて、最初から最後まで見た人がもっと楽しめるイベントを作るにはどうしたらいいかな?っていうのを考えたときに、僕が好きなバンドしか呼んでいないっていうことに加えて、僕が好きな曲を聴かせてもらっちゃおうっていうのを考えたんですよ。それに連動して最近僕、“歌ってみた”もやるようになったんで、出演バンドさんの曲を歌わせてもらっちゃおうかなと思ってるんです。
幸樹:『慟哭にて時雨』を選んだところに、翔梧らしさを感じましたね。でも、「一応、何曲か候補をちょうだい」って言ったら、まあ見事にライヴ曲がなくて全部歌ものやバラードで。今回のイベント、もうここからダウトのこと潰しにきたかと思いましたよ。
一同 (笑)
幸樹:でも、その選曲自体が本当に曲を聴いてくれているのがわかる選曲だったんですよね。よくある、代表曲みたいなところじゃなくて。
翔梧:そうです。要は、サブスクの(ランキングの)上の方にあるやつは嫌だったんですよ。
幸樹:そういうことだよね。なんか今日、いろいろ話してて思ったのが、恋愛相談するなら翔梧だなと思いました。
ぶう:ああ! 落とし方、絶対うまいっすね。
幸樹:なかなか落ちない女性を落とすにはどうしたらいいか聞くには、翔梧が適任ですね。
────いい意味で、策士なところがあるかもしれないです。
翔梧:えー? 必死に頑張ってるだけですよ(笑)。
幸樹:イベントをするにも、バンドを集めて自分の思想をぶつけるだけじゃなくて、いろいろ企画してそれをちゃんと形にしていくっていうところは自分と共通するところはあるな、と。「これをやりたい」っていう発案まではいけても、実際にそれを形にできることって意外と少ないし、単純にエネルギーがいるじゃないですか。バンドとて人間だから、イベントまでに主催者がそこまでやってるんだったら、僕らももっとエンジンかけなきゃなっていう気持ちにさせてくれてますよね。
────すごくいい相乗効果だと思います。えんそくは、『惡のミカタ』がセレクトされたということでしたけれど?
ぶう:僕としてはね、「何でもいいよ」っていう感じだったんですよ。ただ、翔梧から電話がきて「アレがいいですかね? コレがいいですかね? これだとえんそくのファンはどう思いますかねぇ?」っていうから、まぁちょっと「めんどくさいな」とは思ってましたけど(笑)。
翔梧:あははは! ただ、実はえんそくに関してはライヴでやる曲とあんまりやらない曲の2曲で悩んでいて、そのタイミングで電話して説明していたんですけど、「これ、“どっちもやるよ”って言ってくれないかな~」とか、ちょっと期待してたんですけどね(笑)。
────やっぱり策士ですね~(笑)。
翔梧:実際、「その2曲だったらどっちもあっていいから、カヴァーする方だけ決めたら?」って言ってくれて。「あざっす!」みたいな。
ぶう:僕、すごいコントロールされてますね? でも翔梧は、いろんな人の目線で考えられるというか、バランス感覚がちゃんとしてるんですよ。例えば、レア曲を選んだらコアなファンは嬉しいだろうけど、新規の人は喜べないよね、とか。そういう思考は僕がセットリストを組むときにやってることと全く同じだから、そういう意味で翔梧に対してはある種の信頼感はありますよ。それに、どんな曲をやるかっていうよりも、その日のライヴに向かうテーマがあるかないかの方を大事にしてるっていうのもありますよね。それが今回で言うと、“翔梧が選んだ曲が入ってるよ”っていうことがテーマでもあるし、そういう目的みたいなものがあるだけで気持ちの入り方も違ってきますから。
翔梧:でも、「僕の好きな曲をリクエストします」っていうことに応えてくれるっていうだけなら、嬉しいのは僕とそのバンドのファンだけなんですよね。そこで、さっき言っていた“歌ってみた”のカヴァー動画をイベントの前にアップしていったら、出演バンドの窓口にはなるんじゃないかなと思ったんですよ。
────いわゆる“予習”というやつですね。
翔梧:そうです。やっぱり1曲も知らないでライヴに行くのと、「この曲は絶対やる」っていうのを頭に入れておくだけでも違うじゃないですか。だから、より「THE AB」というイベントを楽しめるように、僕が歌おうかなと思ったんですよ。
────こういうところにも熱量を感じますよね。さて、実際に「THE AB」のイベントへ向けてというところですけれども。ここはひとつ、ご自分がAB型であるからこその利点を踏まえて意気込みをいただきたいなと思うのですが。
ぶう:僕、「AB型っぽい」って言われることはすごく多いんですけど、自分ではあんまりAB型がどうこうって考えたことがないんですよ。ただ、今日このメンツで話していて共感できるなっていう部分を鑑みたときに、“AB型ってこういう感じなんだ”っていうのが見えてきましたね。それが、“確信的ワガママ”。性格はさまざまだけど、みんな、いろいろ考えた上でワガママなんだと思うんですよ。と、いうことはですよ? 似た者同士のヴォーカルが集まるイベントなんだとしたら、余計怖いですけどね(笑)。まあ、もともと勝利が確約されていない、おっかないイベントだなと思ってはいましたけど、実際にそういうイベントが一番楽しいから、すごく楽しみですよ。
幸樹:僕も、“AB型とは”みたいなところは正直わかんないです。まあ、イベントに対して強いて言うなら演奏時間が自由っていうのを聞いたんで……。
翔梧:いや!? そこまでは言ってないですけどね!?(笑)
幸樹:じゃあ、たいたい45分ぐらいのセットリストを組んでおくので、「もうこれ以上無理!」と思ったら幕を締めてPAさんに音を止めてもらうようにだけ指示しておいてください。それまでは、僕らはやり続けますので。
────まさかの、強制終了スタイル!
幸樹:そうそう。昔、アルタ前でゲリラライヴをやるバンドを警察が止めに入るみたいな感じで!
翔梧:ストリームホールには幕がないんで、僕が警察の格好して止めに行きます! あ、でも僕は公平な判断ができないんで……。
ぶう:おいおい、ダウトがやってる最中に僕が「やめやめー!」って止めに行くんか!?
────なんだかちょっと、バラエティーな香りもしてきましたけれど……。
幸樹:ヤバイわ~(笑)。“何をやってもいい”って、AB型のヴォーカルがそこに甘えると相当ヤバいから。たぶん、みんな自分たちが一番目立とうとすると思うから、主催者はマジで大変だろうなと思います。
────そんな主催者に、改めてイベントへ向けて意気込みをいただきましょう。
翔梧:まず、僕自身が「AB型っぽい」って言われることはあるし、「変わってるね」とか「ズレてるね」って言われることもあるんですよね。逆に、僕がAB型の人を見ても「変わってんな~」って思うんですけど、今日話してみて、ぶうさんがおっしゃっていた“確信的ワガママ”っていう部分はメッチャある気がします。自分のワガママを通すべく、考えたり動いたりできる人が多い気がする。
ぶう:しかも、行動原理みたいなものを言語化できるっていうのもあるよね。
幸樹:ああ、確かに。
翔梧:僕は、そういう人が好きなんだと思うんですよ。その、言語化できることによって周りがついて行くっていうイメージ。「コイツがそういうなら、信じてついていってみよう」みたいな感じというか。
────説得力に近いものがあるかもしれませんね。
翔梧:そう、支配してるっていうわけではなくて。一見、ワガママに感じるかもしれないけど、それを通す力を持っている人たち。少なくとも「THE AB」には、そういう人たちが集まっているというか、僕がそういう人が好きだから本能的に集めてしまったのかもしれないですけどね。まあ、対談を通していろんな共通点があるんだと思ってしまったがゆえに、本番どうなるかがより見えなくなっちゃったのもあるんですけど(笑)。ただ、今回出演してくださるバンドさんはみんな、“仲良く”というよりも外部に対して尖りを見せ続けているバンドだと思うんですよ。ライオンの親は、試練を与えるために谷から子どもを落としますけど、僕らの場合は自分たちに試練を与えるために自ら落ちようっていうようなことも、実は「THE AB」を開催するテーマとしてはあったので。
────だからこそアンフィルは今、強いバンドとあたる必要があったと。
翔梧:はい。対談を通してより怖くなってきたので、その分テンションが上がりましたね。本番が楽しみです。
取材・文:平井 綾子

anfiel PRESENTS SHOGO BIRTHDAY SPECIAL EVENT「THE AB」
[出演] アンフィル/えんそく/ダウト/THE MADNA/RAZOR
[OPEN/START] 16:15/17:00
[前売/当日] ¥6,000/¥6,500(+D代)
一般発売中!
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