【Azavana】◆諒平(Gt)◆心理カウンセラーによるパーソナルインタビュー第4弾

MBTI性格診断をもとに各メンバーの内面を引き出す企画は本来言葉にしない本質を露わにするものとなった。
5人それぞれが高いミュージシャンシップとバンドマンイズムを持っているからこそ、せめぎ合う赤裸々な内情も浮き彫りになる。
何故、Azavanaはこのタイミングでここまで曝け出すのか?
5人が信じる強固なバンド像があるからこその発言の数々。
超賛否両論必至の本企画、5人の言葉をすべて重ねわせたときに浮かび上がるひとつの像にも注目してほしい。
4回はそのポジティヴなキャラクターで緊張感のあるバンドにバランスをもたらす諒平が登場。
自身の特性を理解したうえで辿りついた現在の思考。
進化の真っ只中にいる諒平の想いと初めて語られる過去。あえて口を開いてまで諒平が伝えたかったこととは?
◆ ◆ ◆
絶対これで行くぞっていう強い考えは全くなくて。なるべくみんなの意見を聞いていく感じです。
────今回、カウンセラーがインタビューするのって、正直どう思われましたか?
諒平:正直、心の内がバレるなって思いました。弱い部分や表に見せてない部分がバレるんじゃないかなって。構えちゃう感じはありましたね。
────言いたくないことがあれば言わなくても大丈夫ですからね。
諒平:いや、全然大丈夫です。何でも言います。
────事前にいろいろアンケートに答えていただきました。MBTIが「ESFP-T(エンターテイナーの慎重型)」。この診断って、されたことはありましたか?
諒平:移動中に一度したことがあります。その時もエンターテイナーだったので、変わらないですね。
────診断されたのは結構前ですか?
諒平:多分1年以上前だと思います。
────じゃあこのバンドを始めてから、MBTIは変わってない感じですかね。
諒平:はい、そうですね。
────どう思いました? 完璧主義だったり敏感な方だよっていう項目が出てきたと思うんですけど。
諒平:結構当てはまってるなと思いましたけど、僕は完璧主義ではないので。
────なるほど。どの辺が自分で完璧主義じゃないなって思いますか?
諒平:ガチガチに計画を立ててやるっていうのはあんまり得意じゃなくて、むしろなんか“とりあえずやってみよう”みたいな感じで、“うまくいかなかったら別の方法を考えよう”みたいな、結構大雑把に進んでいくタイプだと思います。計画を立てて“いつまでにこれをして、その次にこれをやって”みたいなのは、多分僕の本質的には向いてないんじゃないかなって思ってるんで。
────実はすごく器用な方なのかなっていうふうに私は印象を受けました。メンバーさんのイメージを事前に関係者からいただいてるんですけど、諒平さんに関しては“バランサー”っていうワードが。“ここは人を信用してお願いしよう、ここは自分が頑張ろう”っていう、自分で自分のバランスを取るのがお上手なのかなって。
諒平:なんですかね? あんまり自覚はしてないです。
────ご自分の発信で、メンバーさんだったり周りの人が「あ、じゃあ一緒にやろう」と立ち上がってくれることってありますか?
諒平:ありますけど、その自分一人の考え方がバンドという個の集合体に絶対に合ってるっていう自信がないので、「じゃあこういうふうにしていきませんか?」っていうのを提案したとしても、絶対これで行くぞっていう強い考えは全くなくて。なるべくみんなの意見を聞いていく感じです。
────なるほど。フレキシブルに変えるなら全然いいよっていう、あくまでも提案だけと。なんて素晴らしい。こんな人が会社にいたらすごく心強いです。
諒平:いやいやいや、でもあれですよ。自分の意志で進まないといけない、無理してでも決断して「行くぞ」っていうタイミングもあるじゃないですか? みんながふわふわしてて、「じゃあもう俺が全部責任持って行くよ」みたいな決断はそんな得意ではないので。本当はこうしたかったのになーって思いながらも、みんながそう言うんだったらそっちで進もうみたいなことはよくあります。
────みんなが言うならっていうときのモヤモヤとか消化不良で残るものとか、どういうふうに解決してますか?
諒平:結果良ければもう全て良しみたいな考えなので。例えば“この曲は果たしてライヴでウケるんだろうか?”と思いながらも、みんなで作るじゃないですか。で、いざライヴとかでやって、その曲でお客さんが楽しそうにしてたら、まあこれはこれで良いんじゃないかなって。
────ああ、じゃあもう結果重視というか。
諒平:自分のなかで落とし込めたらそれはそれでOKなタイプですね。
────何かで発散するとか、そういうこともせずにいけるタイプですか?
諒平:特にないです。忘れっぽいんで、「そんなこともあったね」ぐらいの感じになっちゃいますね。
────やっぱりさっきおっしゃったことと繋がりますよね。すごく自分に素直というか、ちゃんと自分の直感を大事にされてますよね?
諒平:だといいですね。だといいなっていうのは、そういうほうがきっと自分も周りもいいだろうなっていう考えがあって、たぶん勝手にそうしてるんだと思います。
何事も自分なりに言い方とかも考えて発言するようにはしています。みんなで何かをやるのが好きではあるんで。
────本能的にピンとくるものと発言・行動が紐付いてると、一本筋が通るじゃないですけど、言葉にも重みも出ますし、行動にも重みが出ますよね。ブレなくていいと思います。
諒平:いや、でもどうなんでしょう? さっきも言ったように“自分の考え方が絶対に正しい”とは思えない人間なので、「自分はこう思いますけど」って提案しても、「こういう理由があって僕はこう思います」って言われたら、僕、すぐそっち側にも納得するんですよ。“あ、そういう考えもあるわ”みたいな。
────反論するんじゃなくて受け入れちゃう。
諒平:受け入れますね。そういうことが多いなっていうのは自分でも思ってて。
────それは小さい頃からですか? それとも大人になってから気づいた?
諒平:大人になってから気づいた感じですね。人付き合いをしてると、まあ口論みたいにもなるじゃないですか。そのときに、“あ、向こうが言ってることのほうが正しいかもな”って思うことが多くて。“ああ、俺間違ってる”みたいな。そういうことから、“あれ? なんか俺の考え方ってちょっと違うかも?”みたいなことを考えるようになって。自分の意見を言ったとしても、別の考えが返ってきたら“そうか”みたいな感じで納得するというか。
────口論が長引くのが嫌だから受け入れるっていうよりも、ちゃんと相手の言ってることを聞いて、“じゃあ良くなかったかもな”って思える、と。すごく真面目ですね。そういう人って結構少ない印象があるんですよね。
諒平:そうなんですかね? 自分ではよくわからないです。
────今音楽をやったり、人間関係を作る上でも割とそこはベースに?
諒平:多分そうだと思います。よく言われるのは、八方美人。誰にでもいい顔するじゃないですけど、そういうふうな行動をよく取りがちなんですよ。
────八方美人って、褒め言葉ですよね。
諒平:ですかね?
────自分はあるけれどもそれを主張するかしないかの違いで八方美人っていう言葉に繋がるんだと思うんですよ。周りのことや自分がどう立ち回ったら綺麗にいくかをすごく考えている。
諒平:ああ、そう。それはめちゃくちゃ考えます。波風立てたくないっていうのもあって、とにかく円滑に進める方向に舵を切りたいんです。
────なるほど。もうトラブルがとにかく嫌。
諒平:そうですね。
────それを回避するなら自分は折れるし、黙るし、謝るし。
諒平:そうです。自分が納得できれば、ですけど。何事も自分なりに言い方とかも考えて発言するようにはしています。みんなで何かをやるのが好きではあるんで。
────すごくグループ、バンドとかに集団行動に向いてますよね。
諒平:自分じゃ出てこないものを周りのメンバーから意見もらって、それを取り入れて新しいものを作っていくっていうのが多分好きなんだと思います。そういうところが楽しいなって。
────ちなみにほかの方のMBTIも全部いただいてひと通り見させていただいたら、実は諒平さんだけ、全員とMBTIの相性が良くなかったんです。
諒平:ええ!? エンターテイナー微妙じゃないですか(笑)。
────でも、ほかの人と相性が良すぎると依存しちゃったりするんですよ。だから人に依存しなくて俯瞰で見れる立場なので、人と人の接着剤的な役割を担うことが多いのかなって。
諒平:結構当たってると思います。それが苦痛だとは感じないし。でも、しんどいなと思うことはやっぱりありますよ。なんで俺が言わんにゃいけんのんじゃろうみたいなのもありますし。
ライヴを観に来るために時間とお金使ってきてくれるファンの子が自分を奮い立たせる原動力なんですよ。
────ここで質問に変えるんですけど、事前アンケートで“依存しているもの”として“タバコとカフェイン”と答えていただいたんですが、どういうときに必要と感じますか?
諒平:タバコの場合はもう癖なんですよね。自分でルーティン化してて、これやったらタバコ吸うとか。とりあえず朝起きたらタバコが吸いたいとか、ご飯食べたあとに吸いたいとか。
────結構ヘビースモーカー?
諒平:多いほうではあるとは思いますけど、まあ一日一箱ちょっとぐらい。いや〜肩身が狭いです。特に紙タバコは。部屋ではアイコスなんですけど、紙のほうが好きなんで、外では基本紙タバコ。カフェインは依存っていうか、車で移動するときにすごい水分を取るんですよ。だから常にコーヒーがないとなんか嫌だなぁみたいな感じ。なければお茶か水でもいいんですけど。
────例えば、禁煙です、コーヒーも飲んじゃいけませんって言われると、結構日々に影響は大きそうですか?
諒平:いや、カフェインは正直大丈夫だと思うんですけど、禁煙のほうがキツイですね。半端なくキツイです。
────人に迷惑をかけるものに依存してるわけじゃないし、全然いいと思います。依存先がないと人間やってられないんで聞いたんですけど。それで、もう一個気になったのが“破裂音が苦手”なんですね。
諒平:苦手なものってアンケートに答えるときに悩んだんですけど、僕、お化け屋敷が嫌いなんです。お化け屋敷ってパーンとかシューとか音でびっくりさせてくるじゃないですか? あれがすごく嫌いです。あと、破裂音と同じように怒鳴り声もあんまり得意じゃない。大きい音自体が好きじゃないんですよね。萎縮してしまうというか。
────なんかトラウマになるようなことがあってとか、そういうことじゃなくて?
諒平:あるとしたら、僕の母親が精神的な病気を患ってまして、昔ひどいときがあって、それの影響かな。1回目にひどかった時期が小6ぐらいのときでして。うちは一軒家で僕の部屋は2階だったんですけど、下の階からもドンドンって音がしてくるし叫び声が聞こえたりしてたんですよ。それがトラウマ的なものにはなっているかもしれないなぁとは思います。嫌ってよりは不安でした。なってしまったものはしょうがないなぁとは思ってたんですけど、不安はやっぱりありましたね。お母ちゃんが早く元に戻ればいいなって思ってたけど、そのときは本当に父親が頑張ってくれてたなって思います。
────だからエンターテイナーで人をハッピーにするのはすごく好きだけど、他者の気持ちに敏感で気づきやすい。諒平さんがどういう人なのかわかったような気がします。自分でも話してみてどう思われましたか?
諒平:そんな人間かぁって納得する部分もありましたね。なんかね、普段バンドをやっていて、ライヴを観に来るために時間とお金使ってきてくれるファンの子が自分を奮い立たせる原動力なんですよ。こっちがどんなことがあろうと、その日はその日だけなんでね、どんだけ辛いことがあってもできることはやり切ろうとは思ってます。僕はかっこいい自分っていうのをあんまり意識してなくて。昔はなりたい像があったんですよ。こういうアーティストになりたいみたいなものがあって、その人に近づけるようにちょっと無理してやってたんですけど、やっぱりやりたいことと自分に似合うものって違うんだってことに気がついたんです。極端な話、めちゃくちゃ可愛い顔をした男の子がオラついてもやっぱりちょっと可愛かったりするし、逆にものすごい強面な人が可愛い子ぶってもやっぱりそうは見られないじゃないですか。自分に似合うものってなんだろうって考えて、性格的にも表向きはパーッとしてるんで、自分のドロドロしたって言ったらアレですけど、そういう部分も織り交ぜつつあるがままでいるのが正解なのかなって思います。だからこういう話をするいい機会でしたね。もう着飾ってステージに立っていないので、ステージネームも本名に変えたんです。
────あ、本名なんですか? 漢字もこのまま?
諒平:はい、そうです。そのまんまの自分で行こうって思ってます。無理をして何かをしたり義務のように背負っていかなきゃみたいな考えはもうないかな。
────ありのままの自分でいるのってすごく大変ですよね。接客業の子だと、恋人に振られたけど、明日仕事だから泣いちゃうと目が腫れるから泣けないとか。
諒平:いやー、僕はそんな日があってもいいと思うんですよ。一日ぐらい。それも人生じゃねえかと思うし。どんな悩みも苦しみも大抵のことはいつかは終わる、僕は悩みを解決するのには“時間”が必要だって考えてて。例えば、明日学校に行くのが嫌だとか仕事に行くのが辛いと思ってても、大体12時間後にはもう終わってるじゃないですか。そう考えると辛いときもちょっとだけ頑張ってみるかってなれるんです。自分の生まれた環境だったり、いじめだったり、精神的に本当に辛い人もいると思うのであんまり軽くは言えないですけど。無理して心壊してまで頑張るっていうのは絶対に間違っていると思う。でも、何も頑張らないっていうのも違うんじゃないかな。やりゃできるだろうみたいな気持ちもあるし、ちょっとだけは頑張ろうっていう気持ちはみんな持っておいていいんじゃないかなとは思います。
────強い意志を持ってる諒平さんでも“そんな日もいいんじゃない?”って思ってくれてるのは心強いと思いますよ。
諒平:自分もそういう日がないわけじゃないですからね(笑)。僕、メンバーにも、「モチベーションを高く保て」とは言ってないんです。「何やってんだ、頑張れ、頑張れ」じゃなくて、「そんなこともあるさ」と。だけどその分、周りがフォローしようみたいな。
────関係者からは、“最近諒平はますますかっこよくなってきたんだよね”って伺ってるんですけど、ご自身ではどうですか?
諒平:変わったなっていうよりは変わろうっていう心の持ち方になりましたね。今までは“俺は俺”みたいなのがあったけど、自分のなかに軸が通ってるならもっと新しいものを吸収して、どんどん自分が進化していきたいっていう気持ちがここ半年ぐらいですごい出てきました。今までやったことないことをやってみようみたいな期間なんですよね、今まさに吸収している時期みたいな。進化するためにいろんなこと吸収して挑戦してる感じがそう思っていただけてるのかな。それこそギターの音も最近変わってて。今まではアンプに繋いでギャーンって歪んだらオッケーみたいな感じだったんですけど、Azavanaになってからより繊細なサウンドを求めるようになりましたね。少しでも可能性が広がるのであれば、チャレンジするのは面白いなと思います。
────こういう形でカウンセラーとのインタビュー、いかがでした?
諒平:母親の病気とかに関しては言うつもりはなかったので、こういうタイミングで話をすることになるとは思わなかったですね。肩書きだけ見たら僕の人生ってだいぶ重たいと思うんですけど、それでもなんとか笑顔で頑張れてますよっていうのが伝えられていたら嬉しいです。そしてそういう辛い思いをしてる人がいたとしたら、もしかしたらですけど誰かの支えみたいなものにもなれるのかなって。
────そして最後にガラッと毛色の違う質問をみなさんにしようと思ってるんですけど、オススメのグルメと美容法を教えていただけますか?
諒平:あー、ラーメンですかね。僕一番好きなのが板橋にある「元祖まぐろラーメン」ですね。シンプルな醤油ラーメンがオススメ。肌にいいみたいなこと書いてたような気がします。美容は、僕はわからないです。ファンの子のほうが詳しいと思う(笑)。よくわからない韓国コスメみたいなやつを使ってるぐらいです。最後にあんまり役に立たなさそうな情報ですいません!(笑)
取材:上田ゆう(NLPマスター、認知行動療法)
文:Visunavi Japan
写真:宮脇進
RELEASE
Azavana 3rd Single
「獄詩」
2025.10.22(水)RELEASE!!
01.獄詩
02.孤独におはよう
03.獄詩(instrumental)
04.孤独におはよう(instrumental)
(4曲入りCD +MVオフショット映像収録DVD)
¥2,000-(税抜)
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2026年冬
Azavana 1st FULL ALBUM RELEASE決定!!
LIVE

2026関東ワンマンツアー
「心音」
1/10(土)新横浜NEWSIDE BEACH
1/11(日)Heaven's Rock宇都宮VJ-2
1/18(日)前橋DIVER
1/24(土)柏PALOOZA
1/28(水)水戸LIGHT HOUSE
1/31(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
〈TOUR FINAL〉遼 Birthday
◤2/27(𝖥𝗋𝗂)Zepp Shinjuku◢
※チケット詳細後日
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10.28(火) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
Azavana Presents Яyu Birthday ONEMAN
「Antidote」
OPEN 17:45 / START 18:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000(各+D代)
※整理番号順入場(自由席)
※撮影会有り(Яyuのみ)
チケットe+
●一般発売 9/20(土)
eplus.jp/azavana/
(問)H.I.P. 03-3475-9999 hipjpn.co.jp
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11.07(金)広島SECOND CRUTCH
Azavana Presents 諒平 Birthday ONEMAN
「狂喜乱舞」
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000(各+D代)
※撮影会有り(諒平のみ)
チケットe+
●一般発売 9/20(土)
eplus.jp/azavana/
(問)H.I.P. 03-3475-9999 hipjpn.co.jp
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<主催&ワンマン 2DAYS>
●12.24(水)SUPERNOVA KAWASAKI
Azavana Presents
「牙」
Azavana /哀と凛人の無所属 / NICOLAS / XANVALA
OPEN 16:45 / START 17:30
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000
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●12.25(木)SUPERNOVA KAWASAKI
Azavana Presents ONEMAN
「星明かり、滴る虚夢」
OPEN 17:15 / START 18:00
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000
※チケット詳細後日
関連リンク
◆ OFFICIAL SITE
https://www.azavana-official.com/
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