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【KAKUMAY】新体制で迎えた初陣、2月5日Zepp Shinjukuに向けたツアーの初日公演の模様をレポート!「Zepp Shinjukuを俺は成功させる気でいる。5人のKAKUMAYを一緒に愛してくれ!」

KAKUMAYが新たなツアー、その名も『New Age』を11月10日池袋EDGEよりスタートさせた。
自身2度目となる2026年2月5日、Zepp Shinjukuに向けてバンドをブラッシュするもの…かと思われたが、バンドにとってそれ以上の意味を持つものとなる。
既報の通り、バンドロゴも一新し、バンドは新体制となったからだ。

ギタリストGENの加入によって久々の5人体制となったKAKUMAYにとって、新たな始まりの日の模様をお届けする。



◆   ◆   ◆

新メンバー加入。
およそ1年以上の間、4人体制で進んできたKAKUMAYにとってそれは決して小さな決断ではない。

現体制になって以降、もともと共にステージ下手にいることで抜群の連動をしてきたアザミ(Gt)とゆいと。(Ba)はポジションチェンジをし、それぞれに上下を一手に引き受けることになった。
また、当然サウンド面でもアザミの担う比重は大きいものであったが、そのなかでも4人とファンの結束で昨年2月にはZepp Shinjukuワンマンをやり切ることができた。

この度加入したGEN(Gt)はアザミにとって7年前に組んでいた相棒であるということが明かされているが、5人となることでKAKUMAYにどういった作用をもたらすのかも非常に興味深い。

ほぼ定刻通りに開演すると、SEに導かれて楽器隊が一斉に現れ、その最後に真虎(Vo)が登場する。
下手はGENとゆいと。、上手にアザミといった布陣だ。

1曲目は彼らの代名詞的な存在に育ってきた「噛み跡」。
これまで通りのドライヴ感を助長する晴(Dr)のセットも相変わらずのインパクトで、頭からガンガン飛ばしていく。

続いて披露されたのは新体制初となるシングル「卒業」収録の「BULLET」。
新体制で進むことの決意表明を込めた1曲は、潔くこれまでのKAKUMAYらしさを正当に踏襲したデジロックさと駆け抜ける展開のスリリングさで畳みかける。それでも新鮮に感じさせるのはギタリストが2人になったことでのソロ回しの流麗さや、サウンドの厚みだ。ゆいと。のベースソロを経て、GENからアザミへと繋ぐツインリードは阿吽の呼吸を身体で体感させられることとなった。

▲アザミ
▲GEN


メンバーはその持ち前の気の良さが全面に出ていて、新加入のGENだけでなくバンド全体でアイコンタクトを取りグルーヴを生み出していく。
そうそう、この青春群像的な無鉄砲さと爽やかさもこのバンドの魅力だったよなと再確認させられるぐらい、この新体制は初披露とは思えないほどにしっくりくる安定感があった。

「ハンパな覚悟でそこにいねえよな!?」と真虎が火を注いで披露された「大罪」でさらに過熱の一途を辿ると、最新曲のひとつでもある「新世界へ」へ。

「新世界へ」は近年の傾向でもある、温かみのあるムードと畳みかけるラウドさが印象深い。唱えるように淡々としたブロックのリリックは辛辣でありながらも、前向きさを感じさせるのがこのバンドの体質だと改めて感じる。聴き手のシチューエーションによっても“新世界”が示すものが変わるからこそ、ことバンドに置き換えればZepp Shinjukuへ向けたものに聴こえるし、角度を変えると日常に寄り添うようにも響く。

KAKUMAYはフロントマン真虎の硬派なアティチュードを反映した力強いメッセージが基軸となり、その軸を中心に様々な心象を表現する。
独自のカリスマ体質で、弱者を寄せ付けないようにも思えるが、これは壮絶な過去を過ごしてきたかつての彼のインタビューを再読してほしいところだ。

【KAKUMAY・真虎(Vo)】◆独占インタビュー◆今まで語ってこなかった真虎という像が持つ陰。俺は本当は強くない。肉親との壮絶な別れ、少年期に背負った十字架を吐露しながら、見据える先は未来────。
https://www.visunavi.com/special/2024-04-16/5285/

もともと強い人間ではなく、その自分に蓋をするようにストイックに生きることで作り上げた真虎像があるからこそ、その言葉は共感性を有する。
体制もバンドロゴも一新するからには、それなりの覚悟があっただろうが、「BULLET」で“着せ替えマリオネット”と皮肉交じりに歌っているように、このシニカルな想いも抱いているからこそ、根本は変わっていないと解る。

この日、真虎の歌唱は終始好調だった。新たな音像に酔いしれるように伸びやかなもので、ファンへ届けるも想いも強いであろう「Be My Last」を照らすミラーボールにもよく映えた。

“もし君が 最後の日をこの日に決めてたとしても 今までのことが無意味だと思わない”

この曲も言葉も様々な光景を見てきた今のKAKUMAYがこの決意の日に演奏することで、意味を深めた。

よくよく考えればひとつ前のツアーファイナルからわずか5日後に新ツアーがスタートすることからも、バンドのスピード感とZepp Shinjukuワンマンへ向けての意気込みが感じられる。
余談だが、前ツアーのタイトル『→Lv.5 』は5周年という意味合いとは別に、5人体制になることを示唆するダブルミーニングでもあったのだと、終演後に真虎は打ち明けてくれた。

「マジで冗談抜きで、Zepp Shinjukuを俺は成功させる気でいる。5人の音と5人のKAKUMAYを一緒に愛してくれ!よろしく!」

そう告げて始まったラストブロックは、彼らがもともともっていた暴れっぷりを取り戻すような時間となった。

相変わらずキレの効いた晴のドラムに加え、新たな相棒ができたことで元来押し引きの巧みさでステージに輪郭をつけるゆいと。の匠っぷりが実に見事だ。

▲ゆいと。


ゆいと。自身もセカンドアタッカー的立ち位置でバンドのアクションを扇動することを得意としているからこそ、隣でどっしり構えるタイプのGENの存在は、早くも想像以上の化学反応を起こしていることがよく伝わる。
頻繁なアイコンタクトも含め、下手弦楽器隊のこのコンビネーションはバンドの武器として今後も磨かれていくだろう。なんてことを思っているそばから、真虎が演奏中のGENに肩を組んで「お前誰なんだよ!」となんとも傍若無人な発言を。
オフマイクではあるものの「おい!」とツッコむGENの笑顔からは、良好な関係であることが感じ取られる。
よくよく見ると、ベビーフェイスでキュートな見た目とは裏腹にトガりまっくていアザミも、存分に暴れ散らかしている。

ついに上着を脱ぎ捨てタンクトップ姿になった真虎が「本気出さねえとぶっ殺すぞ!」と煽ると、バンドの分岐点になったであろう「IDOL」を畳みかける。

この日に集まったGOATと呼ばれる彼らのファンも気合いは十分で、強烈なコール&レスポンスで応えあげた。

▲晴


「新しいKAKUMAYを味わってくれ!」と雪崩れ込んだ「五月蠅い」ではアザミとGENが満面の笑顔でコミュニケートする場面も。その姿からは共にステージで音を鳴らせる喜びと、この体制への確信を分かち合っていることが満ち溢れていた。
しかし、この「五月蠅い」。予ねてよりプレイされているナンバーではあるものの、まだまだ底知れぬ浸透力を感じさせるもので、ここからひょっとしたらさらにキーになるのではないかと思わせるほどに潔いマイナスパワーの烈火を感じさせる。
さらなる大化けにも期待を寄せたいところだ。

▲真虎


GENのエキセントリックなフレーズが新たなKAKUMAY像を香らせた「反抗期」は、まさに三つ子の魂百までといったハジけっぷり。
ミクスチャー的要素にも比重を置きながら、とことんハードかつキャッチーに身を置く。社会風刺的なアンチテーゼ満載な真虎の歌詞は決して絶望のまま終わることはない。

“今日も自分の為にわがままに生きてみろ!1度きりしかない人生を この歌がほんの少しの勇気をくれるから”

これが真虎の言葉でKAKUMAYの本質だ。

ラストナンバーは「卒業」。

「反抗期」から「卒業」というセットリストの流れを見ると思春期真っ盛りにも感じるが、弱き自分からの脱却を遂げる1曲はその音色とドラマティックなメロディで琴線をなぞる。
このタイミングでこの曲を表題としてリリースした彼らの真意も気になるところだが、優しい音色と情熱的なプレイの対比は決してわかりやすいバランスではない。
ただ、この詩世界における様々な感情が入り乱れる様相の表現としては見事で、真虎の撥音にフックがある歌唱とツインギターの織りなす焦燥感は心をグッと掴む。

曲の最後、ドラムごと破壊せんばかりに感情過多に打ち鳴らす晴、そこに真虎の絶叫が重なりクライマックスとなった。

ハードなイメージの強いKAKUMAYだけれど、メッセージに重きを置くメロウなナンバーに特化していることも忘れ難い。
メロディメイクが抜群で、表情の多彩な楽曲を操るうえで5人体制になることは必然だったのだなと、GENの初陣、そして相棒を迎え水を得た魚にように活き活きとするアザミとゆいと。の姿を見て強く感じさせられた。

特別な日だけにGENにフォーカスしがちだが、彼の安定感のあるプレイと笑顔を見せながら無理なくステージを謳歌する姿勢は初日にしてすでにかなりハマっていて、この物言いが彼らにとって本意かはさておき、“怖さ”を持ったKAKUMAYが帰ってきた感はかなり強い。

それぞれが適材適所に戻れたことで、何倍にもバンドのムードが上昇する予感は十分に感じさせてくれた。
最後にGENが生声で「これからよろしくな!」と叫んだ光景の続きが早くも気になる。

バンド史においても大きな変化を自ら手繰り寄せることになったKAKUMAY。
2026年2月5日、自身2度目のZepp Shinjukuワンマンに向けて再び走り出すバンドからはこれまで以上に瑞々しいムードを感じた。

Text:山内 秀一

SET LIST

01.噛み跡
02.BULLET
03.BITE
04.WELCOME TO THE DARKNESS
05.大罪
06.新世界へ
07.Be My Last
08.Freak Freak
09.UNCHAIN
10.共依存
11.IDOL
12.SICK'S
13.五月蠅い
14.反抗期
15.卒業

NEW TOUR 『New Age』

2025/11/20(木)【宮城】仙台 Space Zero
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02rum5bfykq41.html

2025/11/27(木)【福岡】INSA
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02chmjqpykq41.html

2025/12/16(火)【北海道】札幌crazy monkey
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ayi5iuykq41.html

2025/12/17(水)【北海道】札幌crazy monkey
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02pyh8m0zkq41.html

2026/1/16(金) 心斎橋VARON
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02cu5da4zkq41.html

2026/1/17(土) HOLIDAY NEXT NAGOYA
発売日:11/16 11:00より発売
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02v0si3bzkq41.html

2026年2月5日(木) Zepp Shinjuku
ONEMAN TOUR GRAND FINAL「NEW WORLD」
OPEN 17:00 START 18:00



■Sチケット¥10,000 (特典:優先入場S、物販ファストパス オリジナルデザインチケット、)※番号先着
発売日:11/30(日) 23:00より発売
Sチケット
https://kakumay.theshop.jp/items/86739596

■一般Aチケット ¥2,000 (特典:優先入場A)
発売日:e + 11/23(日) 10:00より〜発売
Aチケット
https://eplus.jp/sf/word/0000141372

■手売りBチケット ¥2,000 (特典:優先入場B、メンバー手売り時Bチケット購入でその場で2ショット撮影
■当日券 ¥0

入場順▼
S→A→B→当日

バトルキマイラvol.4~KAKUMAYをぶっ殺せ!~

2026年1月19日(月) 大塚Hearts+
OPEN18:00 / START18:30

KAKUMAY
黑猫
鮮血A子ちゃん

前売り(税込);一般 ¥4,500、未成年(18歳未満) ¥500 / 当日券(税込): ¥5,000 
・オールスタンディング ※入場時ドリンク代別途必要 

最速先行抽選
受付期間:11月14日(金)22:00〜11月24日(月祝)23:59
https://eplus.jp/battlekhimaira/

※2次先行抽選
受付期間:12月6日(土)12:00〜12月14日(日)23:59

※一般発売
12月27日(土)10:00~

関連リンク

◆Official Web Site https://www.kakumay.com/
◆Official X https://x.com/KAKUMAY_JP

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